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2007年3月15日 (木)

第58回 7年目8月 第7回SPZクライマックス前編

7年目8月

「ファンクラブ?アイドルじゃあるまいし・・・」

ハイブリッド南のファンクラブ結成。姉の南利美との姉妹タッグ人気のほか、最近は姉に迫る実力をつけてきたのでファンクラブがついに結成された。

さて8月。SPZが世界に誇るリーグ戦「第7回SPZクライマックス」の季節がやってきた。出場者は以下の8名。コメントは開幕前に行われた記者会見時のもの。

草薙みこと(20) 前回・第5回大会優勝、5年連続5回目の出場「全力で行きます」

伊達遥21)第4回大会優勝 2年連続6回目の出場

 「えっと・・あの・・・その・・・がんばります」

吉田龍子(17)2年連続2回目の出場、SPZ世界王者

 「全力を出し切って優勝する」

永沢舞(18)2年連続2回目の出場

 「ファンの皆さんの期待に応えられるよう、頑張ります」

以下は予選会勝ち上がり組。

南利美(22) 第3回大会優勝 7年連続7回目の出場

 「出るからにはベストを尽くすわ」

上原今日子(19)3年連続3回目の出場

「全員潰して優勝して、SPZベルトに挑戦します」

沢崎光(22) 第2回大会優勝 7年連続7回目の出場

 「完全燃焼してきますッ!」

秋山美姫(21)第4回大会準優勝 7年連続7回目の出場

「まだ後輩たちには負けたくありません。賞金目当てに優勝狙います」

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「V3へ『敵は己自身』草薙みことが最終調整 

SPZクライマックスまであと1週間と迫った8月上旬、草薙みことが例年どおり山形県の奥地、古寺温泉で最終調整を行った。パートナーの小川ひかると朝4時に起きて山中を5時間走りながら体を動かし、仕上げは河原で投げ技の特訓。最大の持ち味である投げ技の威力を極限まで研ぎ澄ます。記者は見た。草薙が無心でフロントスープレックス、アームホイップで小川を投げまくる。今回も『草薙劇場』と呼ばれる投げ技の猛威が見られることだろう。そして最後に繰り出したノーザンライトで小川ひかるは失神。特訓のあとは温泉で身体をメンテナンス。『昨年と顔ぶれは同じなので、敵は己自身です、全力で行きます』力強く彼女はコメントした。」

京スポ新聞が例によって一面トップで草薙の特訓を載せた。しかも一面トップを飾ったのは温泉に漬かっている草薙、小川の入浴写真だったから発売日の京スポ新聞は「瞬く間に完売」してしまったらしい。

同じ日の朝刊スポーツ紙「日刊ブルース」には上原の特訓記事が。

「自分には努力しかない 上原今日子が最終調整 8日開幕のSPZクライマックスに向けて上原今日子が横浜のSPZ道場で最終特訓を行った。早朝からひたすらマシンで身体を苛め抜く。大量の汗が上原から滴り落ちる。去年は優勝を狙ったが3勝4敗でシード権すら取れなかったうえに4期生の永沢、5期生の吉田にまでSPZベルト戴冠で先を越され、上原の胸中にも期する物があるようだ。特訓の合間、上原は『伊達さん、草薙さんはもう人間じゃありません。伊達さんの膝蹴りは凄いし草薙さんの投げ技のペースは驚異です。そんなのに勝つにはただ努力、努力しかないと思います』とコメントした」

一方でスポーツ報連では

「永沢舞 根拠のない優勝宣言 いよいよ来週から始まる女子プロレス界最悪のシリーズ『SPZクライマックス』を前に永沢舞はあっけからんと、オフを利用して渡辺智美と東京都日野市の多摩動物公園に息抜きに出かけた、同行した記者の質問に『特訓?そんなの人に見せるものじゃありませんし、やったら疲れて本番動けなくなりますう。みんな強いんですけどお、テキトーに投げ飛ばして優勝して、賞金でアザラシ見に行きますう』と語り、コアラを見つめていた。」

といった記事が載った。

前夜祭は幕張大会。メインの6人タッグは吉田永沢上原対秋山沢崎伊達の組み合わせ、何と上原がフェイスクラッシャーで伊達をフォール。波乱の開幕となった。

第2戦はなんと札幌「どさんこドーム」初進出。「今野社長は気がふれた」と業界内でも話題の北海道でのドーム初進出だったが、結果は26659名と、約半分の入りであった。

「うわーやばいー」

は今野社長のコメント。だがリーグ戦が始まるや館内は熱くなった。

秋山○(2点、ドラゴンカベルナリア 17.57)南(0点)

勝負をかけた南の腕ひしぎをポイントをずらして防いだ秋山、最後はドラゴンカベルナリアで延々絞り上げ、ついにあの南から「ギブアップ」の言葉を吐かせることに成功。南、ぼう然として引き上げる。

吉田○(2点、スプラッシュマウンテン14.04)永沢(0点)

吉田がパワーで押して攻勢。永沢もJOサイクロンで転換を図ろうとするもうまくいかず、最後は重爆ムーンサルト→スプラッシュマウンテンのコンボで永沢を粉砕。

伊達○(2点、フィッシャーマンバスター 24.57)上原(0点)

ひたすら伊達の首を狙う上原、因縁の対戦が初戦の札幌でいきなり激突。上原も良く攻めるのだが伊達の耐久範囲を突き崩すに至らない。小技を効果的に積み上げて優位に立った伊達、満を持して「殺人ヒザ魚雷」炸裂。上原もニールキックやバックドロップで反撃するが、最後は伊達のフィッシャーマンバスターにカウント3を聞いた。

「なぜ勝てないんだ・・・」

控室で涙を流した上原。

草薙○(2点、ダイビングボディプレス 11.56)沢崎(0点)

初戦のメインは草薙が横綱相撲で沢崎を仕留め、白星発進。

全試合終了後札幌の寿司屋。今野社長と南利美が頭を抱えていた。南利美は秋山相手によりによってギブアップを喫してしまった屈辱感、今野社長はどさんこドームが半分しか埋まらなかったショックで頭を抱えていた。元気付ける小川と井上秘書。

「しゃ、社長、テレビが流れない札幌で2万5千も集められたんならまずまずだと思いますよ、次はもっと埋める手を考えましょう、元気出してください」

*****************************

翌日は1日オフ、その次の日飛行機で福岡へ飛んでボートメッセでの試合。1万5千人超満員札止め。

沢崎○(2点、ジャーマンスープレックス 17.47)南(0点)

予選会では南が勝ったカードだが今回はスープレックスを効果的に決めた沢崎に軍配。

秋山○(4点、ドラゴンカベルナリア 23.07)吉田(2点)

中盤からラッシュをかけた吉田、ラリアット、ニーリフト、プラズマサンダーボムで追い込むも秋山大逆転、リング中央でドラゴンカベルナリア発動。吉田は全身を絞り上げられ無念のギブアップ負け。

上原○(2点、パワーボムからエビ固め 14.06)永沢(0点)

終始押した上原がパワーボムで勝利。

草薙○(4点、ノーザンライトスープレックス 23.23)伊達(2点)

福岡で「怪獣決戦」実現。中盤のノーザン2連発で草薙が優位に立ったかと思えば伊達も殺人ヒザ魚雷で反撃、しかしそのあと草薙が勝負の草薙流兜落とし。これは返した伊達、ネックブリーカーで逆襲するも最後は3発目のノーザンで無念の3カウントを聞いた。

**************************

4戦目の広島大会はなんと「若鯉球場」での実施、3万人収容のスタジアムで18752名の入り。社長落胆。

沢崎○(4点、パイルドライバーからの片エビ固め 14.13)秋山(4点)

1期生の同期テスト入門対決は沢崎がジャーマン2連発→パイルドライバーの波状攻撃を決めて秋山からフォール勝ち。「地元なので燃えました」との事。

伊達○(4点、ミサイルキックからの片エビ固め13.11)南(0点)

1期生同士の対戦だが、両者の力関係はかなり開いてしまった。伊達に殴られ蹴られながらも関節技一発にかける南。3分頃飛びつき腕ひひしぎを繰り出すも、落ち着いて伊達はポイントをずらし脱出。南は徐々に追い込まれ、殺人ヒザ魚雷、ミサイルキック3連発の猛攻を受けついに沈没。

吉田○(4点、スプラッシュマウンテン 18.09)上原(2点)

お互いの持ち味がぶつかる好勝負。最後は両者フラフラの状態、吉田が最後の力を振り絞ってスプラッシュマウンテンで上原を仕留めた。

草薙○(6点、逆水平チョップからの片エビ固め 14.53)永沢(0点)

永沢、またも草薙の牙城を崩せず。草薙流兜落としを食らって動きが悪くなり、そしてサソリ固めを延々かけ続けられグッタリ。最後は強烈なチョップ一発でカウント3を奪った。

リーグ戦3試合を終えて本命の草薙だけが全勝。最強巫女伝説がこのまま突っ走るのかと記者たちは予測した。

(長くなるので 続く・・・)

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