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2007年3月23日 (金)

7年目12月 第2回選手会興行in横浜

2015年大晦日、選手会主催でSPZ各選手のファンクラブ会員限定イベント

「SPZ年越し殴り合いin横浜」が開催された。

横浜の赤レンガアリーナ。旗揚げ興行を行った思い出の地で、大晦日の夜ならではのイベントが。

「もう今年はリングで闘うのやだよ。誰かさんに蹴られて痛かったんだから」

ことしは「社長登場のストリートファイトマッチ」はないが、それでもイベント盛りだくさん。

1.トークショー

1期生の保科、南、伊達、小川、秋山、沢崎が移動中や食事中の映像を見ながらまったりと話すイベント。秋山沢崎が良く話すが、あとの人は元々無口なのであまり話さずお茶を飲んでいた。

2.パンチングボール選手権、「なんちゃってSPZクライマックス」

リング上に据えつけられたのはどこで調達したのか、ゲームセンターで一時期流行した「パンチングボール」だった。要するに殴って最高点をたたき出すのは誰かというイベント。

出場選手は以下の8人

A.今野社長(SPZ社長)

「ほわぁーっ!」40代のおじさんが奇妙な声を上げてパンチングボールを殴る。85kg。

B.井上霧子(SPZレフェリー)

「はっ!」

現役時代を思わせる裏拳。この人もこういう遊びのときはマジになる。120kgをたたき出した。

C.リングドクター羽山海

「えいっ」めいっぱい力を込めて殴りつけて80kg。

D.小川ひかる(一期生代表)

「ていっ」この選手は打撃技をあまり実戦で出さないので、力のない右ストレートに館内どっと沸く。結果は85kg。社長と同じ破壊力・・・

E.富沢レイ(二期生代表)

「レイちゃんハンマー!」

げすっ!

ベイダーハンマーのようなスイングブローが勢いよく命中。130kg。

F.上原今日子(三期生代表)

「せいっ!」マジ掌底炸裂。140kg。館内どよめき。

G.永沢舞(四期生代表)

「こんなので本気出してもね~、とおっ」

それでも、はり手で軽く105kgを出すのだから恐れ入る。

H.吉田龍子(五期生代表)

「遊びじゃないんだよ!」グーパンチ炸裂。

ぱっしーん。

軽く打ったのだが135kg。この結果上原今日子(この日が20歳の誕生日)に賞状と「横浜中華街お食事券」が贈られた。最下位の羽山海には罰ゲームとして「アニメソング1曲歌唱の刑」が科せられた。

3.ラッキーナンバー抽選会。

選手がもういらないなーと思った物品を提供するイベント。入場時に渡された4桁のラッキーナンバーが読み上げられるたびに館内どよめく。南利美は2年連続でサンダルを提供。富沢レイは「深夜アニメのDVD10巻組み」を提供。「キック練習用ミット」とか「中小企業診断士問題集」といいった豪華商品?を提供した選手がいた。

ここで時間調整をかねた休憩。

4.普通のシングルマッチ 15分1本勝負

渡辺智美対小川ひかる

23時45分きっかりに試合開始。

まずリング中央でクリーンに握手。そのあと10分ほど地味なグラウンド・レスリングの応酬。地味な腕の取り合いに観客が見入るのだから両者ともプロとしてしっかりとした技術を持っている。終盤、渡辺がしつこくアキレス腱固めを繰り出し痛めつけるが、小川がここでSTFで逆襲。

「このまま年越します!」

同時にスクリーンにカウントダウンの文字が。

20、19,18,17・・・

必死にもがいて、ロープへ匍匐前進する渡辺。

10,9,8,7・・・

観衆全員でカウントダウン。

「ごー、よん、さん、にー、いち、ぜろっ!」

カンカンカンカン!

ここで試合終了のゴング。けっきょく普通のシングルマッチは時間切れ引き分けに終わった。

「ナイスファイトでした!」

小川ひかると渡辺智美がガッチリ握手。そこへアクション映画音楽のテーマが流れ・・・

「ただいまより全選手参加のバトルロイヤルを行います!」

館内どええええええの歓声。この団体、バトルロイヤルは旗揚げ以来、初めて行われる。

5.お年玉争奪バトルロイヤル

花道からいつの間にかコスチュームに着替えた12名のレスラーが一斉に入場。全員リングに上がったのを見て今野社長がゴングを一打。

パッシーン!

先ほどの戦いのダメージが残る小川ひかる、吉田龍子のラリアット一撃で転倒、そこへ5期生6期生が一斉に踏みつけフォール。まっさきに選手会長が脱落。

「小川ひかる退場」

まあこんなものね、とさばさばした表情で小川は引き揚げた。

ここで一期生連合が動いた。

南秋山沢崎伊達保科の5人が吉田龍子を袋叩き。

「そ、そんな、うわぁー」

5人がかりでど突き倒されてその上から5人が覆いかぶさるフォール。

「吉田龍子退場」

そのあと悪の5人組は草薙みことに襲い掛かる。

「そんな、5対1なんて卑怯です」

抗議に耳を貸さず、悪の5人組は草薙みことをよってたかって殴り倒し、また5人が覆いかぶさってフォール。

「草薙みこと退場」

―バトルロイヤルでは強い選手を最初にみんなでつぶすのがセオリーよ。

軍師・南利美の冷酷な作戦に犠牲者が。しかし身内から思わぬ攻撃が・・・

「てやーっ」

ハイブリッド南が南利美に延髄ラリアット。

「くっ、あ、あんたねぇ・・・」

背後からの攻撃にあえなく転倒した南利美、秋山沢崎伊達が裏切ってカバー。カウント3。

「南利美退場」

いっぽう、反対側コーナーでは

「とおー」

「ぐわああっ」

永沢舞が上原今日子を見事なバックドロップでたたきつけたが、カバーされたのはなぜか投げた方のSPZ王者永沢。バックドロップで投げた後だけに防ぎようがなかった。秋山沢崎伊達がカバー。カウント3が入った。

「永沢舞退場」

そのころ富沢レイは・・・

「まじめに闘ってもねぇ」

観客席で休憩して体力を温存していた。常連客とアニメ談義などしている。

ニュートラルコーナーではハイブリッド南と新咲祐希子がふつうに殴り合っていた。

「この技に耐えられるかしら?」

ハイブリッド南がアキレス腱固め、新咲苦悶の表情。

「今よ!」

一期生の残り4人が手分けしてハイブリッドと新咲の上に覆いかぶさる。残っていた上原渡辺も加担。

「ハイブリッド南退場、新咲祐希子退場」

試合開始から5分そこそこで残りは上原渡辺富沢、そして一期生の秋山沢崎伊達保科、はやくも半分に減った。

「しゃっ!」

伊達の首を狙う上原がここで仕掛ける。打点の高いドロップキック。伊達もすばやく組み付いていって、

殺人ヒザ魚雷!

新春1回目の殺人ヒザ魚雷。ダメージを負ってマットに転がる上原、全員が覆いかぶさってフォール。

「上原今日子 退場」

保科と渡辺がいつもどおりのど突き合いを展開するが、15分戦ってダメージの深い渡辺の動きを見切った保科。

「これで決まりです~」

普段は出すことのないスモールパッケージホールドでカウント3奪取。

「渡辺智美退場」

しかしここですばやくリングインした富沢レイ、スモールパッケージを半回転させて保科の肩をマットにつけて、自身もその上から覆いかぶさる。あっという間にカウント3.

「保科優希退場」

これでリングに残ったのは伊達秋山沢崎富沢の4選手。

秋山沢崎が富沢を味方に引き入れ、3人でこのメンツでは最強の伊達を殴り倒す。

「これが3本の矢の教えです!」

沢崎がほえる。

1対1ではかなわない相手でも、3人で寄ってたかって殴れば絶対に勝てるということらしい。

3人がかりのケンカキックで倒された伊達、無念の3カウント。

「伊達遥 退場」

しかし富沢は伊達のカバーをカウント2で離れて、伊達退場が宣告されるや沢崎をスクールボーイで丸め込んだ!

「し、しまった・・・」

「ワン、トゥ、スリー」

「沢崎光退場」

あえなく沢崎退場。残るは秋山と富沢のみ、賞金欲しさなのか、富沢も秋山に懸命に食らいついていったのだが、最後は地力の差が出て秋山のDDT炸裂。富沢は無念の3カウントを聞いた。バトルロイヤルでも最後の1人はシングルマッチに近くなる。

「12分3秒、DDTからの片エビ固めで、秋山美姫の勝ち」

「やったーっ!」

1期生をうまくコントロールした秋山美姫が優勝。「お年玉」として「1万円」が贈られた。ファンは選手間の人間模様が垣間見えたので笑った。

「あけましておめでとうございます、ことしもSPZを宜しくお願いいたします」

最後に今野社長と井上霧子の挨拶、そしていちはやくジャージに着替えた小川ひかる選手会長の新年挨拶。そのあとバトルロイヤル優勝者の秋山を加えて4人で鏡割り。めでたさいっぱいの選手会興行は終わった。

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