第47回 6年目12月 歳末特別選手会興行
クリスマス特別 選手会興行(リプレイではありません)
「選手会興行をやりたい?」
11月、今野社長のもとへ小川選手会長が要望を持ってきた。
要望書には「SPZファンへの感謝を込めて選手会興行を行い、上がった収益で道場住まいの若手選手に正月用の高級食材を提供する」などと書かれていた。
さて12月25日東京後楽園プラザ。
「第1回選手会主催興行」の内容は以下の通りであった。
1.アームレスリング大会「ぷちSPZクライマックス」
SPZの精鋭8選手がアームレスリングでうでっぷしの強さを競うベタな企画。小川草薙富沢上原永沢吉田渡辺ハイブリッドの8選手が出場。トーナメント組み合わせは選手会長の小川が「厳正なる抽選」で決めたというが自分の有利なように組んだことは言うまでもない。1回戦で渡辺を撃破。草薙対吉田は吉田の勝利、上原対永沢は上原、富沢対ハイブリッドは富沢が勝利。準決勝、小川対富沢は富沢の勝利、吉田対上原は上原が速攻で勝利。決勝は富沢対上原。本気になったのは富沢の方で、上原に勝って優勝。2期生の意地を見せた。
「あまい、あまーい!」
だが最下位もキッチリ決めるのがSPZクオリティ、渡辺とハイブリッドの最下位決定戦、合宿所の力関係からか?ハイブリッド南が負けてしまい、ハイブリッドには「罰ゲーム」として「演歌1曲歌唱の刑」が課された。負けることを考えていなかったハイブリッド、まともに歌えず会場の笑いを買った。
2.クリスマス抽選会。
各選手が1個ずつ提供した愛用品、提供品が当たる。小川ひかるのリストバンドや、南利美の移動用サンダルなど、妥当な賞品を出した選手もいたが、「猫の着ぐるみ」や、「深夜アニメのDVD全10巻」といった豪華?賞品に出した選手がいた。入場時に渡されたラッキーナンバーの当選番号が読みあげられるたびに会場からはどよめきが。
3.トークショー。一期生の伊達沢崎秋山保科の4名が京スポ新聞若林氏のMCでまったりと。
このあと15分の休憩。
4.普通のシングルマッチ 渡辺智美 対 ハイブリッド南
休憩明けは普通のシングルマッチ。渡辺がポカポカとエルボーで攻めるが、7分ごろ南が脇固めを決めて勝利。
5.秘蔵映像上映
2期生の草薙みこと、富沢レイの新人時代の映像や移動中の秘蔵ショットが晒されるイベント。
6.メインイベント 「ストリートファイトマッチ」20分1本勝負
これだけ事前告知されていた。カードは 小川ひかる 今野社長 VS 井上霧子 X という無茶苦茶な一戦。なおハンデとして今野社長には「特に危険と認めたもの以外、あらゆる凶器の使用」が許可された。
「何で私がこんなことを・・・」控室でぶつぶつと文句をたれる社長。
「いや、サプライズですから、皆で考えたんですよ」
小川ひかるのテーマに乗って入場。今野社長はスーツ姿で凶器入りと思われるアタッシェケースを持参。、小川ひかるもグレーのスーツ姿。対する井上秘書はパンツにセーターのカジュアルスタイル。そして井上秘書がマイクを握り「トーキョー、メリークリスマス!アンド、カモーン、マイパートナー、ライダー!」
ライダースーツに身を包みヘルメットを被った謎の選手が花道を走ってリングイン。正体バレバレの入場にファンはあきれ返って笑うしかなかった。
レフェリーは上原今日子、リングアナは永沢舞が代行。
「リングに立つなんて何年ぶりかしら・・・」
井上秘書がひとりつぶやく。そしてゴング。やはり普通の試合にはならず、小川が井上秘書にコブラツイストをかけたり、井上秘書がケンカキックなどを披露した後社長登場。今野社長はジャンク品のノートパソコン、袋叩きにするつもりなのかビニール袋、バット等で凶器攻撃を仕掛けるが井上秘書は楽にかわして逆に社長にアキレス腱固め。これは小川がカットに入った。
社長がオーバーアクションで痛がりながら小川にタッチ。そして井上秘書も謎のライダー女にタッチ。ライダー女はヘルメットを用いたヘッドバットで小川に大ダメージを与える。そのあと普通の逆片エビ固め。ここは社長がライダー女をはりせん攻撃でカット。しかしここで試合が動き、井上秘書が小川をリング外に連れ出してベタな乱闘をするなか、ライダー女がメットごしに一言。
「この技に耐えられるかしら?」
もう自分から正体をばらしたようなもので場内爆笑。
出てきたのは関節技ではなく
「ライダーキック」
と称して軽く社長にミドルキック。ダウンした社長を見てコーナー最上段に上がってダイビング・メットバット。いちおう肩口に命中。これで社長は悶絶し、ライダー女は踏みつけフォールで社長から3カウントを奪い、社長が担架で運ばれて試合終了。
全試合終了後、選手総出でリング撤収。控室でダイビングメットを食らった後遺症で座り込んでいるところへ小川選手会長と伊達副会長が。
「あの・・・これ、今日の社長のギャラです」
あくまで選手会としての興行なので、社長と井上秘書にはギャラが出る。封筒の中には1万円が入っていた。
選手会興行の利益は入場料を普段より安めの3000円に設定したことや、来場者全員に非売品DVDなどの「お土産」が渡されたこと、会場経費のほかに選手以外のスタッフに別途ギャラが発生したこともあって数万円程度だったが、それでも年明けの寮の食事におせち料理とカニを追加することができた。
年末恒例のプロレス大賞
最優秀選手は3年連続で草薙みこと。相変わらずのタイトル戦線での活躍、2年連続のSPZクライマックス・SPZタッグリーグ優勝が評価された。最優秀新人はハイブリッド南。南の妹で話題先行型だが、シングルでもデビュー8ヶ月で小川や富沢の中堅クラスに並びかけるところまで来た。ベストバウトは前年に引き続き伊達対草薙のSPZ選手権の一戦が選ばれ、タッグのベストバウトはどこかの地方会場で組んだ南利美、草薙対伊達、上原の一戦が選ばれた。
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コメント
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いいなあコレ。
選手会興行かあ ナイスですね。
選手会興行といえばノアが色々工夫してますよね。
投稿: N | 2007年3月 2日 (金) 11時10分
N様こんばんわ、どうしても1回お笑いのストリートファイトマッチをやってみたいと思い、ついカッとなってやった。今は反省しています。
投稿: konnopro | 2007年3月 3日 (土) 02時30分