第61回 7年目10月 最強巫女伝説
7年目10月
保科優希に写真集オファー、アイドルレスラー扱いなので受ける。ほどなく保科優希6th写真集「BIWAKO」が発売され、写真集発売回数でミミ吉原の「5冊」を抜いて単独トップに立った。
上原今日子負傷。同じタイミングで映画出演のオファーが着たので映画収録を優先させた。
2度目のドーム興行のカードを考えていたところ、
「社長大変です!」井上秘書が飛び込んできた。
AACのハヤトール氏から連絡があり、「新日本女子が自分のあずかり知らぬところでAACと契約を結んでしまった。従って次期シリーズAACの選手は来日できない」
新日本女子が最近ドーム興行を行うなど、業界ナンバーワンの座を争うようになってきたSPZへのイヤガラセとして、提携先のAACを横取りしてきたのだ。
「井上さん、ファンの間ではチョチョカラスさんのファイトを見たい人もいるから、お金積んでかまわないから来月抜き返してください」
いっぽうメキシコでは、
「シンザキサーン」
「ハイ、どうしたの? ハヤトールさん」
「大変申し訳ないのですが、SPZとAACの提携が切れましたので、日本へ帰ってください」
ということで新咲祐希子表向きは凱旋帰国。
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10月シリーズ「エクストリームバトル2015」、開幕戦青森大会、セミ前の試合で新咲の凱旋試合が組まれた。相手は「かませ犬?」小川ひかる。一方的に攻めて、小川にほとんど何もさせず、最後はギロチンドロップで3カウント奪取。
翌日の岩手大会、新咲の対戦相手はトップグループに近い一期生、前SPZタッグ王者の沢崎、さすがに一進一退の攻防となったが、最後はフェイスクラッシャーで戦意を奪っておいてのブレーンバスターで沢崎にフォール勝ち。
その次の日秋田大会、セミで新咲対ハイブリッド南の6期生同士の対決が組まれた。新咲も良く攻めて行ったが、最後に大逆転。ハイブリッドのネオ・サザンクロスロックが決まり、新咲は抜けられずギブアップするしかなかった。
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仙台大会のメインは草薙、小川のSPZタッグ王座に吉田、新咲の5・6期生コンビが挑むタイトルマッチ。
「結局のところ、あのチームを倒すには草薙さんを潰さなきゃだめなんだよね」
そう考えて吉田龍子はリングへ向かった。試合が始まり、草薙が吉田のパワー殺法に苦戦。そのあと新咲にフェイスクラッシャーを浴びて小川にスイッチ。小川がつかまり、吉田のプラズマサンダーボムを浴びてフラフラに。なんとか小川もSTFで反撃し草薙にスイッチ。しかし草薙が吉田を攻めきれず、逆にスプラッシュマウンテンが火を噴く。
バーーン!。
高々と担ぎ上げてから、マットへ垂直落下。草薙の意識は薄れ、3カウントを奪われてしまった。王座移動。
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SPZタッグ選手権
○吉田龍子、新咲祐希子(30分くらい、スプラッシュマウンテンからのエビ固め)草薙みこと× 小川ひかる
2代目王者は3度目の防衛に失敗。吉田・新咲組が第3代王者となる。
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10月25日、2回目の新日本ドーム大会。超満員札止め52108名の観衆で埋まった。
第1試合は富沢レイが5期生の渡辺智美をアキレス腱固めで仕留めた。
第2試合は小川ひかる対EWAの新鋭選手ウェイン・ミラー。タッグベルトを失った小川だが人気は相変わらず根強い。地味な攻防が続くがファンは固唾を呑んで見守る。しかしウェインが13分ごろ繰り出した脇固めが極まってしまい、小川はギブアップ。
第3試合は永沢舞対カレン・ニールセン。永沢がJOサイクロンで圧勝。
休憩後の第4試合は秋山美姫、沢崎光 対ナスターシャ・ハン、ユーリ・スミルノフのタッグマッチ。27分21秒の息詰まる戦いは秋山が返し技の背面トペでナスターシャを押しつぶして3カウントを奪取した。
セミファイナルはSPZタッグ王者となった吉田、新咲組に南姉妹がノンタイトルながら対決するカード。
「そろそろ派手に決めようか!」
吉田のスプラッシュマウンテン炸裂。南利美はなんとかカウント2.8で返したものの、ハイブリッドにタッチするやリング下でのびてしまった。孤立したハイブリッドを攻め立て、最後は新咲がジャンピングニーでけりをつけた。20分47秒の激闘だったが、それ以上に吉田の力強さが光った。
メインは草薙みこと対伊達遥のSPZ選手権。SPZクライマックスで2連敗しているので伊達は期するものがあった。しかし、いざゴングがなると草薙がアームホイップやフロントスープレックスで攻め立て、サソリ固めやドラゴンスリーパーで大ダメージを与え、タイガードライバーの連発で伊達はカウント2.8まで追い込まれる。まだ膝蹴りは一度も火を噴いていない。
「うーっ」
リング上で横たわってうめく伊達。そのスキにコーナー最上段に登った草薙がダイビングプレス。一斉に光るフラッシュ。
近年草薙が決め技の一つにしているダイビングプレスを食らい、伊達はたまらず3カウントを聞いた。勝負タイム20分30秒。王者が4度目の防衛に成功。
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SPZ世界選手権
○草薙みこと(20分30秒、ダイビングボディプレスからの体固め)伊達遥×
第13代王者が4度目の防衛に成功
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草薙みこと、V4達成。現時点でのトップグループでは頭ひとつ抜け出ている印象をファンは受けた。
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