第64回 時に異様な力を発揮する永沢舞・・・
12月シリーズ「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
借金返済のため利益を出さなければならないシリーズなので、大きめの会場を回り、札幌から福岡への大移動も敢行した。
福岡ではナスターシャ・ハン対秋山美姫のAAC戦、広島ではナスターシャ・ハン対新咲祐希子のEWA選手権といった「集客目的のタイトルマッチ」を組み、ナスターシャ・ハンが両方とも「脱出不能」STFで挑戦者を退けたが、両会場とも超満員札止めとなった。
最終戦のさいたま大会では、草薙みこと対永沢舞のSPZ選手権が組まれた。大方の予想ではここまで4連続防衛を果たしている草薙が手堅く勝って、ベルトを持って越年するだろうといったものだった・・・
しかしここで大番狂わせ。
「とおー」
容赦のないフロントスープレックス、ノーザンといった投げ技の連発で、草薙がじわじわと追い込まれる。
「投げろ!草薙ーー」
場内のみことファンの声援が飛ぶが、きょうの草薙はやられっぱなし。永沢の動きを見すぎたのか、いつもの問答無用の投げ技乱発に持ち込めない。
「いきまーす!」
最後まで永沢のペースは崩れず、キャプチュード、トドメのJOサイクロンと永沢が押し切って草薙みことから3カウント奪取。2回目のSPZベルト戴冠。王者草薙は5回目の防衛に失敗。
頭を押さえながらぼうぜんと引き揚げる草薙みこと。
ー永沢さんが時に異様な力を発揮するのは分かっていましたけど・・・戦いかたが似てるから潰されることはないと思っていましたが・・・甘く見ていたようですね・・・
「やったー!!」ファンの声援に応える永沢。この団体では喜びをストレートに出す選手は少ない。
__________________________
SPZ選手権
○永沢舞(20分くらい、JOサイクロン)草薙みこと×
第13代王者が5度目の防衛に失敗、永沢舞が第14代王者となる
_________________________
年末恒例のプロレス大賞。
何と最優秀選手賞は吉田龍子。18歳になったばかりでの受賞。シングルのベストバウトは先日の草薙みこと対永沢舞のSPZ戦、タッグのベストバウトはどこかの地方会場で苦し紛れに組んだ伊達、草薙組対吉田、永沢組が受賞。借金苦にあえぐSPZには計5000万円の貴重な現金収入となった。
SPZの2016年はお正月、1月5日の新日本ドーム大会からスタートする・・・
« 第63回 7年目11月SPZタッグリーグ戦 | トップページ | 7年目12月 第2回選手会興行in横浜 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
む、みことさんまさかの王座陥落ですね。
永沢は投げタイプだけに、結城やみことといった投げタイプの先輩には苦戦するのですが・・・
まさかマサカでしたねえ。
投稿: N | 2007年3月22日 (木) 23時36分
タイトルマッチは1発勝負なので、永沢さんは「とりあえず集客のために組んでおく」タイトルマッチでやらかしてくれることが時々あります。絶対王者が出ないと、王座陥落のたびに選手の信頼が下がって「会話・励ます」しなければならないので大変です・・・
投稿: konno | 2007年3月23日 (金) 01時32分