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2007年5月 4日 (金)

第106回 沢崎光 最終試合

引き続き沢崎光引退シリーズ。

そして最終戦は地元に戻っての横スペ大会。

「沢崎光引退試合」 

と横スペ会場正面には大書きされた看板。ロビーには沢崎の過去の名勝負を撮影した写真パネルが展示された。絶対王者だった頃の伊達と2回も60分フルタイムドローを闘った「諦めの悪い」沢崎のファイトスタイルの数々がマスコミ各社の協力で展示された。

「あれは5月の連休明けだったかな」

秋山沢崎がSPZの第2回新人テストを受験しに行った時。秋山はそのときから計算高かったのか、「選手層の薄いSPZなら早い段階から活躍できるし、ミミさんがきっちり教えてくれそうだ」と思ってSPZの門を叩いた。

「私、秋山美姫、鳥取から来た、あなたは?」

「私は・・・沢崎光。広島から」

テスト会場で沢崎と知り合い、井上霧子とミミ吉原の前でのテストに最後まで耐え切った。そのあと今野社長に面接されて、2人とも合格が決まった。入った団体とはプロレス団体の雰囲気とは程遠かった。ミミ吉原以外は全員新人。同じ月に「新人スカウト」で入ってきた南利美はセンスがありそうだったが、あとはド新人で、みんなで必死にプロレスを覚えた。特訓をして動けなくなった日もあったが、それでもみんなが強くなろうと努力していた。

あれから8年半、1000人を埋めるのがやっとだったSPZは新日本女子に勝るとも劣らない団体に成長した。秋山も沢崎も団体トップのSPZベルトに手はとどかなかったが、「二人のタッグは受けそうだから組んでみてよ」と社長に言われて、タッグ戦ではかなりの勝率を残せた。(SPZは超強力選手どうしのタッグチームは原則として組ませない方針だからといったせいもあるが)

第1試合はスターライト相羽対ガイア小早川。スターライトが押し切って最後は見事なドロップキックで勝利。

第2試合はデスピナ・リブレ対ウェイン・ミラー。デスピナもSPZ旗揚げ戦メインをミミ吉原と戦った選手で、もう「身体ボロボロ」状態だが、まだ頑張ってファイトしている。この選手もSPZ旗揚げ以来60回以上も太平洋を往復している常連外人だ。この日はウェインのねちっこい攻めに手こずったものの、最後はブレーンバスターで勝利。

ここで沢崎はリングコスチュームに着替え、シューズに紐を通し終えた。

―今日で最後ね。大きなケガもなくまあうまくやれた方かな。

第3試合からタッグリーグ戦最後の公式戦4試合。

吉田○渡辺(12点ギロチンドロップ、18.43)草薙小川×(6点)

ワンマンチームで6勝1敗なのだから吉田の力量恐るべしである。この日も草薙小川の好連係に苦しんだが、最後は草薙をスタミナ切れに追い込んでから孤立した小川にスプラッシュマウンテン!これは草薙がカットに入ったが、草薙を場外に蹴落としてから、渡辺を呼び込んでサンドイッチラリアット。小川も意地を見せこれをカウント2.9で返したが続くギロチンドロップで力尽きた。名タッグ草薙小川も負け越し。時代は確実に流れてゆく・・・

永沢○、富沢(8点、パワースラム)新咲、マイトス×(4点)

永沢が落ち着いて相手チームを分断してマイトスからフォール勝ちをスコア。

モニターでセミ前の試合が終わったのを見た沢崎はいつものように自身のグッズのTシャツを羽織って、

「さあ行くよ!」

沢崎光は最高のパートナーとともに最後のリングへ向かった。

「次の試合に出場する沢崎光選手は本日が最後の試合となります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

沢崎光のテーマが流れる中大歓声の中、秋山、そして沢崎が「エクスプロージョン」に乗って入場。リング中央で4選手が相対。

「本日のセミファイナル、SPZタッグリーグ公式戦、タッグマッチ30分1本勝負を行います」

「青コーナー、ロシア、ヤロスラブリ出身、ユーリー、スミルノフゥーーー」

「ロシア、キーロフ出身、ナスターシャ、ハンー」

常連外人ロシアンコンビなのでワアアアと歓声。

「赤コーナー、鳥取県米子市出身、秋山、みーきー」

「広島県尾道市出身、さわざきー、ひかーるー」

ピンクの紙テープが乱舞、乱舞、乱舞。セコンド陣が片付けるのにかなりの時間を要した。

沢崎がナスターシャにジワジワと攻め込まれてゆく。

―秋山さん!

最後の連係、ダブルドロップキック!そして

「これが私のとっておきです」

タイガースープレックス炸裂!

弱ったナスターシャはスミルノフにタッチ。スミルノフのパワーに押される沢崎。ひとしきり闘ったあとナスターシャが止めを刺すべく登場。ドラゴンスリーパーで沢崎、ギリギリまで追い込まれたが、ナスターシャのキャプチュードをうまくキックで切り返して秋山にタッチ。

ここでナスターシャ・ハンが勝負に出てSTF。沢崎が蹴りを入れてカット。ここでスミルノフにタッチ。

ー沢崎さんの最後の試合は何としても勝つ。

「うぉーっ!」

秋山のDDTがスミルノフに決まる、こんどはナスターシャがカット成功。ここでタイムアップのゴング・・・

ナスターシャ、ユーリ(5点 30分時間切れ引き分け) 秋山沢崎(1点)

4選手がリング上でしばらく大の字。ここでも紙テープが相当な量、投げ込まれた。

「終わっ・・・た・・・・」

秋山と沢崎は最後の最後で勝ち点1を獲得。実力では上と思われた外人チーム相手に引き分けに持ち込んだ。やはり諦めの悪さが最後まで光ったタッグだった。

秋山沢崎は肩を組んで、お互いに支えあいながら控室への花道を戻った。

上原、H南(13点、時間切れ引き分け)伊達、スイレン(7点)

ハイブリッドが黙々と攻めて伊達のバリアを突き崩し、サソリ固めで大ダメージを与える。ハイブリッドはスイレンにも容赦のない攻めを見せて、たまらず代わって出てきた伊達にも厳しい攻撃。しかしなかなかフィニッシュになる決め手がでてこないし、最後に出て来たスイレンも良く粘った。そして2試合連続の30分タイムアップドロー。負けなければ優勝という条件の上原・ハイブリッドがどうにか粘って2年連続の優勝を手にした。

メイン終了後まずSPZタッグリーグ戦の表彰式、優勝した上原、ハイブリッド組には賞状と金一封、副賞としてゲーム機が贈られた。準優勝の吉田渡辺にも賞状と、副賞として「ももかん詰め合わせ」が贈られた。

そのあと沢崎光の引退セレモニー。ピアノアレンジされた沢崎のテーマ曲が流れる中、ジャージに着替えた沢崎がリング上で挨拶。

「光は・・光は・・・・完全燃焼しました。応援ありがとうございました」

そのあと10カウントゴング。

沢崎光(1期生 第2回新人テスト合格)

2009年5月15日、名古屋市体育館でのジュリア・カーチス戦でデビュー。2018年11月29日、横浜スペシャルホールでの対ナスターシャ・ハン、ユーリ・スミルノフ戦で引退。(パートナーは秋山美姫)稼動月数103ヶ月、出場試合数(推定)744試合。

タイトル歴:AACジュニア王座、EWA世界王座、

AACタッグ王座(パートナーは草薙みこと、秋山美姫)

SPZタッグ王座(初代王者・第4代王者・第6代王者:パートナーは秋山美姫)

第2回SPZクライマックス優勝

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コメント

沢崎さん引退ですか。
秋山&沢崎はタッグで光る存在になっていただけに、残された秋山がどうなるか・・・ですね。
 もっとも秋山の現役もそう長くはないでしょうけど。
 寂しい時期ですよねえ。

N様こんばんわ。
沢崎選手まで引退・・・
シングルでは伊達草薙南さんなどの「とんでもないやつら」を超えられませんでしたが、立派な一流レスラーだったと思います。引退シリーズがタッグリーグになったのも運命。そして秋山さんも後を追うように翌月・・・・

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