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2007年5月 5日 (土)

第107回 9年目12月 秋山美姫引退シリーズ

9年目12月、新咲祐希子のファンクラブが結成された。

だがSPZに激震は続く。先月の沢崎に続き、1期生の秋山美姫が引退表明。11月シリーズが終わり小川ひかるの「24歳誕生日祝い」を行った翌日、秋山が社長室に現れた。

「すみません・・・でもさすがに限界みたい・・」

今野社長は予想していたこととはいえ暗然とした。ここ1年の思うように身体が動かない苦しみは秋山も沢崎も小川も同じなのだ。彼女たちも葛藤があったのだろう。リングを離れてただの人になってしまうことへの。動けなくなっても、手を叩いてくれる人がいるかぎり、今できることをやって戦い続けるのも正解。かつての自分のイメージを壊さず身を引くのも正解。出処進退の判断は自分で決めるしかない。そして秋山も判断した。

「迷ってた・・・けど、沢崎さんに背中を押されたかな」

「寂しくなるな、一期生の中ではいちばんプロレスラーっぽかったから。闘うヒロインっぽくて。」

「アハハハハハ、濃い人が多かったですからね~」

「最後の相手、誰がいい?」

「社長に任せます、ひねくれたカード組むから」

「引退後の再就職のアテはあるの?」

「ん、ちょっとね。その辺はうまくやりましたから心配しないで」

こうして12月シリーズは「秋山美姫引退シリーズ」となった。一期生の中では何でもこなす万能型ファイトスタイルとその明るくさばけた人柄が受けて、大勢のファンが秋山の最後の姿を見ようと詰めかけた。

初戦は釧路大会。メインで秋山は伊達上原と組んで、吉田永沢新咲のトリオと激突。上原がまだ駆け出しだった頃、メインで伊達秋山にリードされながら、タッグマッチで揉まれて強くなったのである。最近は上原はハイブリッドや草薙と組むケースが多いので、このトリオは久々の結成。もう秋山の実力は6人の中でひとり格落ち状態だがそれでも必死についていって、新咲にドラゴンカベルナリアを決めた。試合は6人の意地と気迫がぶつかる好試合となったが、最後は新咲吉田の合体パワーボムが上原を沈め、24分46秒の激闘に終止符を打った。

なお、小川伊達秋山と今野社長は釧路の夜の街に出かけ、海鮮炉端焼きを食べまくって今野社長を青ざめさせたのは言うまでもない。

「は~、このパーラーのパフェも今日で最後かぁ」

札幌大会前日のオフ、4000円の「巨大パフェ」を今野社長、小川、伊達の4人でつつくという暴挙に出た。SPZが北海道興行を4ヶ月に1回のペースで開くのは社長と選手の「食い意地」のなせるわざである。

2戦目は札幌どさんこドーム大会。キターアリーナのほうが確実に札止めになるのだが、ひとりでも多くのファンに見てもらいたいということでドーム大会にした。33757名、7割弱の入り。うぉぉと呻く社長。

きょうの秋山はセミで伊達と組んで上原、ハイブリッドと激突するカード。秋山はもうハイブリッドにいいようにやられるだけといった状態。それでもコブラツイストを決めた。試合は伊達が捕まってしまい、ハイブリッドの踵落としを浴びて終了。それでも23分の激闘。

メインは草薙小川対永沢富沢のSPZタッグ選手権。

リーグ戦優勝のハイブリッドには南利美への義理立てなのかベルトを獲りに行く意図がなく、2位の吉田組は吉田がシングル絶対王者なのでタイトルホルダーが偏ってしまうということで、3位の永沢富沢が王者組に挑戦となった。試合は小川が永沢にただ投げられるだけ、草薙も永沢の前に防戦一方。富沢の出番がほとんどないまま追い込まれていく王者組。最後は永沢のネックブリーカードロップが小川を仕留めた。勝負タイム28分44秒。王者組が4度目の防衛に失敗、永沢富沢が11代目のSPZタッグ王者となった。

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SPZタッグ選手権試合

○永沢舞、富沢レイ(28分44秒、ネックブリーカードロップからの片エビ固め)草薙みこと、小川ひかる×

王者組が4度目の防衛に失敗、永沢組が11代目タッグ王者となる

_______________________

「永沢さんも・・・強くなりましたね」

試合後今野社長はベルトを失った草薙小川、そして秋山を連れて札幌行きつけの寿司屋へ向かった。3人が一心不乱に高級ネタを注文したため今野社長はまたも青ざめた。

また1日のオフをおいて第3戦は仙台大会。今日の秋山は第1試合で新人のガイア小早川と対戦。このクラスの相手ならまだまだ楽勝。

「やぁっ!」

秋山のDDTがガイアの脳天をマットに打ち付ける。本人は痛め技つなぎ技で使っているのだが、実力差のある相手だとフィニッシュにもなりえる。6分44秒であっさりフォール勝ち。

第4戦は大阪大会、メインは伊達秋山小川の「1期生残党」対スイレン、新咲、ハイブリッド南の「6・8期生連合」の激突。伊達のキックはかつては一撃で相手をたたきのめす戦慄すら漂わせたのだが、最近は痛め技の域に留まっている。こうなると若さと勢いのあるハイブリッド組が断然有利。秋山は新咲の豪快なラリアット、フェイスクラッシャーに防戦一方。伊達が出てきてSPZキックを叩き込むも決定打にならない。若手チームが押し気味のまま試合が進み、最後はスイレンが肩車した秋山に新咲がダイビングラリアット。ダブルインパクトで頭から落ちた秋山は無念の3カウントを聞いた。

第5戦は博多大会。秋山は第1試合で新人のスターライト相羽と対戦。秋山が落ち着いて相羽を攻める。最後はリング中央でコブラツイスト。スターライトの上半身が捻じ曲がって行く。

―これが団体を最初から支えてきた人の重さか・・

「ギブアップ・・・」

スターライトもよく耐えたが10分18秒、結局ギブアップ。

第6戦は秋山の地元、鳥取での興行。メインで伊達と組んでSPZタッグ前王者の草薙小川と対戦。試合は草薙小川の連係に秋山が捕まってしまう展開。代わった伊達も草薙に投げられまくる状態。タッチしたくても秋山がさんざん痛めつけられてダメージが深いので伊達出ずっぱり。そして伊達のローンバトルが続いたせいか、ついにスタミナ切れを起こしリング中央で小川のSTFが決まってしまう。あわてて秋山がカットに入ろうとしたが草薙が通せんぼ。小川のSTFが長時間決まり、伊達ついにギブアップ。小川が伊達から取ってしまうのは珍しい。場内ええええの声。勝負タイム36分38秒の激闘。

第7戦は名古屋大会。秋山は第3試合でマイトス香澄と対戦。一方的に攻め込んで6分15秒、DDTでフォール勝ち。

よし、あと1試合。

秋山はマイトスの手を上げて健闘を讃えた。

シリーズ最終戦は首都圏に戻ってさいたまドーム大会。

「秋 山 美 姫 引 退 試 合」と大看板が。

(続く)

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