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2007年5月 2日 (水)

第104回 沢崎光引退シリーズ

9年目11月。

「社長、ちょっとお話がー・・・」

社長はいやな予感がした。3階の会議室で面談。

「完全に燃え尽きました・・・悔いはないです」

沢崎光が引退を表明。

一期生15歳入門組(秋山沢崎伊達小川)4人のうち最初に引退したのは沢崎だった。やはり投げ技ハイスパートレスリングが身上だったのでガタが来ると限界も早い・・・からなのか。今野社長はいよいよ来るものが来たと感じた。

「お疲れ様でした。最後にやりたい相手の希望はありますか?」

「あ、今月はタッグリーグだと思うので、例年通り秋山さんと組んで出たいと思います。それでみんなとお別れができますから」ふっきれた表情で沢崎は語った。

沢崎光引退シリーズ&第9回SPZタッグリーグ戦

参加チームは下記の8チーム。

ハイブリッド南 上原今日子(前回優勝)

草薙みこと 小川ひかる (前回準優勝)

永沢舞 富沢レイ  (元SPZタッグ王者)

秋山美姫 沢崎光 (元SPZタッグ王者)

伊達遥 スイレン草薙 (前SPZタッグ王者)

吉田龍子 渡辺智美(5期生同士)

新咲祐希子 マイトス香澄(元気者タッグ)

ナスターシャ・ハン ユーリ・スミルノフ(EWA軍)

初戦の青森大会は前夜祭、第2試合は特別試合、秋山、ガイア小早川、スターライト相羽対沢崎光、小川ひかる、デスピナリブレの6人タッグ戦。ゴングと同時に秋山と沢崎が組み合った。

ーひとしきり基本的な攻防をやったのち沢崎のスクラップバスターが決まる。

「くっ」秋山は顔をしかめた。

―投げ技の切れはまだまだすごい。

試合はデスピナが新人のガイア、スターライトを痛めつける展開になったので、秋山が再度登場。また沢崎と熱い戦いを展開。

「おらあっ!」

沢崎の鋭いバックドロップ。このあと小川にスイッチ。しかしこれで秋山の闘志に火がついたのか、小川からドラゴンカベルナリアで仕留めた。

秋山と沢崎は握手を交わしてから引き揚げた。明日からは引退試合の日までずっとタッグを組むことになる。

「明日からのリーグ戦、よろしく~」

試合終了後、今野社長は一期生の4人で飲みに行く。青森は魚がうまいので酒もうまい。話のネタは1年目、まだ何もなかったSPZ立ち上げ直後の話になった。みんなでイスを並べた。1円でも現金が欲しかったのでみんなでグッズ売り場に立った。1円でも出るカネは惜しかったのでみんなでリングを組み立てた。それがいまや新女と肩を並べるほどの団体になった。

「もう思い残すことはありませんよ~ハハハハ」

沢崎がビールを傾けつつマグロの刺身をほおばる。

「はー、沢崎さんはムードメーカーだし若手の鑑として得がたい存在だったからなぁー、寂しくなるなー」

「えー、社長、いなくなって困るのはこっちの『ひかるちゃん』のほうでしょ~」

「ごぶっ!」

社長がジョッキを取り落とす。

「き、キミねえ!社長さんは選手に手を出しちゃいけないのよ!京スポにスクープされたら会社つぶれますよ」

「あ、でも引退したらOKなんじゃないんですか~、『ただの人』になっちゃうわけだし~」

「ぶごっ!」

秋山沢崎がリング上同様の連係で社長を追い込みにかかる。今野社長は酔っ払ってごまかすしかなかった。小川ひかるはにこにこと笑っていた。

翌日は第2戦秋田大会。

新咲○マイトス(2点、ジャーマン 13.10)秋山沢崎×(0点)

「これが私のとっておきです」沢崎のタイガースープレックスが新咲に決まる。しかし新咲はさして効いたそぶりも見せずに戦い続ける。沢崎は試合中盤マイトスをジャーマンで追い込むも、最後は新咲の、

「はぁあー、いっくよーっ」

ハイブリッジで見事に投げた高速ジャーマン。この発で沢崎は3カウントを聞いた。

ナスターシャ○、ユーリ(2点、カカト落としからの片エビ固め15.29)永沢、富沢×(0点)

永沢が「とおー」の掛け声で投げまくり、ロシアンコンビを追い込むが、スミルノフ、掟破りの場外で殺人バックドロップ。これで大ダメージを食らった永沢、攻めきれないまま富沢にスイッチ。ここをのがさず冷静にナスターシャがカカト落としで富沢を仕留めた。

吉田○、渡辺(2点、キャプチュード25.30)伊達×、スイレン(0点)

「あたし一人で全勝する。なんだったらパートナーは井上さんや社長でも信楽焼のタヌキでもいい」吉田龍子が爆弾発言。さすがにこれは冗談の域を出ないので吉田のパートナーには渡辺智美が起用された。途中、渡辺が長いこと捕まってあわやと思われたがどうにかタッチし、最後は吉田の豪快なキャプチュードで伊達が沈んだ。

上原、H南○(合体パワーボム 14.09)草薙×、小川(0点)

小川の動きは相当落ちていた。とくにトップ選手を相手にしたときそれは顕著だ。反撃もほとんどできずただやられるだけ。やっとの事で代わった草薙みことにもかつての爆発力はみられない。格闘サイボーグと化したハイブリッドが草薙を追い込んで行く。最後は合体パワーボムで草薙が3カウントを奪われた。

3戦目は岩手大会。

草薙○小川(2点、ダブルインパクトからの片エビ固め24.31)秋山沢崎×(0点)

ピークを過ぎた選手の闘い。とはいえ固定ファンが各々ついているので館内は沸いた。引退する沢崎、草薙みこととは最後の手合わせとなるので積極的にタイガースープレクスで追い込むも小川がカット。最後は久々の

―小川さん!

―うん、やろう。

小川が秋山を肩車して、草薙がコーナー最上段からラリアット、ダブルインパクト!小川はスッと沢崎に抱きついてカット阻止。

まだ負けられない!

薄れる意識の中、続くカバーを秋山、カウント2.9で返す。ドドドドドド。

やっと沢崎にタッチ。

小川がSTFを沢崎に決める。必死にこらえる沢崎。

しかし、小川が草薙にタッチしてふたたびー

―小川さん、もう一度!

―うん、やろう。

ダブルインパクトが今度は沢崎に。頭から落ちた沢崎は無念の3カウントを聞いた。

新咲○、マイトス(4点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め15.33)ナスターシャ×、ユーリ(2点)

マイトスが捕まる展開。「香澄かえってこい!」コーナーで腕を伸ばして叫ぶ新咲。ナスターシャの猛攻にもうダメかと思われたが、土壇場でマイトスのジャーマンがハンに決まり、ようやく新咲にタッチ。このジャーマンがかなり効いていたのかフェイスクラッシャーでカウント3奪取。

永沢、富沢○(2点、合体パワーボム 18.36)伊達×、スイレン(0点)

伊達と永沢の壮絶なシバキ合い。伊達のSPZキック!しかし永沢もJOサイクロンで大ダメージを与え、伊達がふらついたところに「千両役者」富沢が登場。後輩・永沢に指示を出して合体パワーボムで伊達を撃沈。金星・・・なのか?タッグながら2夜連続のフォール負け、かつての絶対王者が。

上原、H南○(4点、ハイキックからの片エビ固め、23.56)吉田、渡辺×(2点)

中盤渡辺が上原にやられまくるお約束の展開。脇固めで一矢報いてどうにか吉田にスイッチ。しかし吉田がいかに強くてもハイブリッド・上原の強豪2人を相手にするのは無理がある。上原のニールキックで大ダメージ。苦し紛れに代わったダメージの深い渡辺にハイブリッドがハイキック一撃でジ・エンド

4戦目は山形大会。

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