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2007年5月17日 (木)

第118回 マイトス香澄、ボクだって、革命軍だ・・・

10年目5月。

小川ひかるが腰痛のため欠場。本人いわく「長年のツケが回りました」との事。

「え、ボクが、海外遠征ですか?」

スターライト相羽が社長に呼ばれてメキシコ行きを告げられた。

「そうです、次代のSPZを担ってもらうためにも、相羽さんにはAACで鍛えていただいて、一回り大きくなって帰って来てください」

「はいっ、頑張りますっ!」

新日本女子がまた小川ひかるに接触。やり手の新女・田中専務が小川さんは礼を尽くせば・・・と思ったのかもしれない。引退後は新女のフロント入り、役員待遇という好条件まで出してきたが、小川はこの話を断った。

「何度も申し上げますが、私は今野に恩義を感じています。今野を裏切ることは致しかねます。もう私の残りのプロレス人生はさして長くないので、最後までSPZで現役をまっとうしたいのです」

そして5月シリーズ「スプリングデラックスシリーズ」が開幕。

観客動員の苦戦が予想される九州シリーズなので、今野社長は比較的いいカードを多く組んだ。

初戦鹿児島大会、伊達遥・スイレン草薙のSPZタッグ王者に挑むのは、ハイブリッド南・マイトス香澄の「革命軍」。大方の予想はひとり格落ちのマイトスが捕まって終わりだろうというものであった。

「香澄、革命軍の意地を見せるわよ」

「はいっ!」

試合の方はハイブリッド南がサイボーグじみた攻めっぷりを見せて伊達、スイレンを追い込んでゆく。マイトスもこの激闘にくらいついていって試合は盛り上がった。

ハイブリッド南が伊達に本家のお株を奪うニーリフト2連発、そしてブレーンバスター2連発で伊達をグロッギー状態にする。そして合体パワーボム炸裂!

しかし伊達カウント2.9で返す。

伊達さん、やはりしぶとい・・・・

そして伊達が反撃の殺人ヒザ魚雷!この技で何人ものレスラーを屠ってきた。

「ぐうううっ」

ハイブリッド南、たまらずマイトスにタッチ、ここを先途と王者組の集中砲火。タッグマッチでは弱いほうを狙えというのが洋の東西男女を問わず鉄則。スイレンのデスバレーボム、そして合体技ダブルインパクト。会場のファンはああこれで終わったかと思ったが、マイトス香澄がカウント2.9で返す。

ドドドドドドド!

ーボクだって、革命軍だ!

続くスイレンのミサイルキックを良く見て自爆させハイブリッドにタッチ。

しかしここを勝負どころと見たスイレンの草薙流兜落とし。そしてタッチを受けて出てきた伊達がー

がすっ!

SPZキック、ハイブリッドの意識を飛ばしたが、ここはマイトスが素早くカットに入る。館内大盛り上がり。

4人が入り乱れる激戦の中、息を吹き返したハイブリッド南が伊達を捕まえてヒップアタック、踵落としとつないでカウント3奪取。

かくて革命軍タッグにベルトが移動した。マイトス香澄ははじめてベルトを巻いた。

________________________________________

SPZタッグ選手権 60分1本勝負

○ハイブリッド南、マイトス香澄(30分くらい、カカト落としからの片エビ固め)伊達遥×、スイレン草薙

第12代王者が初防衛に失敗、ハイブリッド南組が第13代王者となる

_________________________________________

第3戦、熊本大会。吉田龍子の地元凱旋だがメインで組まれたのはなんとハイブリッド南とのシングルマッチ。先シリーズ、ドームのメインで一方的に叩きのめされた復讐を果たそうとハイブリッドは挑みかかっていったが、頼みのネオ・サザンクロスロックがニアロープ。逆に地元で燃えた吉田龍子がー

「そろそろ派手に決めようか!」

スプラッシュマウンテンでハイブリッドを沈めた。勝負タイム14分10秒。

翌日の大分大会、吉田龍子対上原今日子がセミで組まれた。序盤は上原も良く攻めたのだが、吉田がニーリフトでうまく流れを変え、最後はプラズマサンダーボム2連発で上原を動けなくしてギロチンドロップで快勝。館内は吉田龍子の圧倒的強さに喝采を送った。

第6戦長崎大会、SPZの人気があまり高くない地域なのでセミとメインは「客寄せ」のために強豪同士のシングル戦が組まれた。セミは草薙みこと対スイレン草薙。

最近はスイレンも力をつけてきて、草薙みことと互角以上に渡り合えるようになった。そしてー

―戦いが長引いたら引き出しの多いみことさんが有利、先に勝負をかけて潰す。

草薙流兜落とし炸裂。そのフォーム、威力はかつての草薙みことを思わせた。

頭からマットに落ちて草薙の目の前が真っ黒になる。

弱った草薙をのがさず・・・

ストレッチプラムでしめあげる。目の前が真っ黒にされた直後に顔面を思い切り絞められて草薙は気分が悪くなってきた。

「ギブアップ・・・」

館内ええええの声。あの草薙みことがスイレンにも破れた。呆然とした表情で引き揚げる草薙みこと。控室に戻り頭を抱え込んだ。

ーもう、私の技は、通用しないのだろうか・・・

メインはハイブリッド南対上原今日子。序盤、上原が見事なフォームのドロップキック4連発。走りこんで、ドロップキック→その場でニップ・アップしてもう一度走りこんでドロップキック。この繰り返しにファンは大盛り上がり。しかし最後はハイブリッドが狙いすましたアキレス腱固め。上原からギブアップを奪った。

***************************

最終戦は地元に戻っての横スペ大会。

第1試合はビーナス麗子対ギムレット美月。新人同士の対決はようやく攻防がさまになってきた。先にスタミナ切れを起こしたのはギムレットの方で、ビーナス麗子がショルダータックルで勝利。

「社長、見た、見た?勝ったよーッ!」

このアピールは小川ひかるのパクリではないかとファンの間では言われている。

第2試合は渡辺智美(5期)、ガイア小早川組(9期)がAACのドスカナ・リブレ、アリッサ・サンチェスと激突するタッグマッチ。2回目の来日となるAACの超新星:ドスカナがスピード感あふれるファイトで会場を魅了する。しかしガイア小早川は打たれ弱い。

iTe cogi!」(もらった!)

ミサイルキック1発で派手に吹っ飛んでしまう。このあとのフォールは渡辺がカットしたが、これで小早川が戦闘不能→渡辺が孤立してしまい、最後はドスカナが強烈なエルボーを渡辺に叩き込んで終了。

休憩前の第3試合は元SPZ王者同士の一騎打ち、草薙みこと対上原今日子。

こんなカードが「休憩前」に組まれるのだから時代は変わった。投げ技を乱発していた往年の凄みはないが、投げ技と絞め技のコンビネーションで上原をうまく攻めてゆく。しかし上原も落ち目の選手に敗れるわけには行かないと奮起し懸命に食らいついてゆく。しかしー

痛め技の対応に弱い上原の弱点を突いて草薙がサソリ固め。これをさんざんかけ続けられた上原が大ダメージ。ここを逃さず草薙流兜落とし。これでカウント3。草薙みこと、いまだ死なず。

休憩明けの試合は新咲祐希子、富沢レイ対ハイブリッド南、マイトス香澄。先日晴れてタッグベルトを獲得した革命軍。この日もマイトスが懸命に新咲の攻勢をしのいでハイブリッドにタッチ。しかしー

この日の新咲は強かった。

「心も身体も全部熱くってたまらないの!」

戦慄の必殺ジャーマン。普通のジャーマンより投げるスピードが速くて受け身が取りづらいのだ。これで頭を打ったハイブリッド、動きが止まってしまい、富沢レイを呼び込んで合体パワーボム。ハイブリッドはこれでカウント3を聞いた。タッグ王者組がノンタイトルながら負けてしまった。

セミファイナルは前タッグ王者の伊達遥、スイレン草薙がジョーカーウーマン、ウェイン・ミラーの外人タッグと対戦。地力に勝る伊達スイレンが良く攻めたが、肝心なところでカットプレーに阻まれチャンスをことごとく逃す。最後はスイレンが捕まってしまい、ジョーカーアタックを3発食らってしまいフォール負け。

そしてメインのSPZ選手権。吉田龍子対永沢舞。

いまの「絶対王者」吉田龍子に勝てる可能性がわずかながらあるのが、ハイブリッド南か永沢舞。永沢はツボにはまれば異様な力を発揮することがあり、前回の挑戦でも吉田をあと一歩まで追い込んだ。しかし今回は、吉田が先手必勝とばかりに永沢を潰しにかかった。パワーあふれる投げ技、そしてフランケンシュタイナー2連発で永沢を追い込む。

永沢も終盤JOサイクロン、ジャンピングニー、ノーザンライトと大技の反撃で意地を見せるが、吉田が逆襲のデンジャラスキック、これで棒立ちになった永沢、スプラッシュマウンテン狙いはどうにか切り返したが、続く強烈なステップキックに昏倒。そのままカウント3を奪われてしまった。勝負タイム18分24秒。王者がなんと15回目の防衛に成功。最長不倒政権は続く・・・

__________________________

SPZ世界選手権試合(60分1本勝負)

吉田龍子(18分24秒、ステップキックからの片エビ固め)永沢舞

第20代王者が15度目の防衛に成功

__________________________

かいせつの小川さん、こんかいも吉田選手が防衛しましたね」

「うーん、ハイブリッド選手も永沢選手もそれぞれの得意技ではいいものを持っていますので、吉田選手に勝てる可能性はゼロではないと思いますが、総合的な力、あとはあたしがチャンピオンなんだという気迫ですね、吉田選手のほうが何枚か上手ですね。まあでも吉田選手も人間ですから、何回も戦えば一回や二回は勝てると思いますので、永沢選手もめげずにがんばってほしいです」

ありがとうございました。それではこの辺で横浜スペシャルホールから失礼いたします。かいせつはSPZの小川ひかる選手、実況はわたくし、タカハラがお送りいたしました。それではこのへんで、また来週」

「ありがとうございました。」

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