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2007年5月12日 (土)

第113回 ナスターシャ・ラストファイト

これまでのあらすじ

横浜のお嬢様プロレス団体「SPZ」は旗揚げ9周年を迎えようとし、団体がまだ小さかったころを支えた名レスラーが続々と第一線を離れつつあった・・・2月シリーズ最終戦、さいたまドーム大会でも、ファンに愛された常連外人が2名引退する・・・

第3試合が終わると、休憩

休憩後の第4試合は上原今日子対ドリュー・クライ。デスピナ引退でしんみりした会場の雰囲気を吹き飛ばす熱いファイトを展開。最後は上原が3発目のジャーマンでドリューを仕留めた。

そしてセミ前のタッグマッチ。

「次の試合に登場するナスターシャ・ハン選手は本日が日本で最後の試合となります。ファンの皆様、より一層の声援をお願いいたします」

館内ドワアアアの声援。

ロシア国旗を振り回しながら、ナスターシャ・ハンとユーリ・スミルノフが入場。横スペ館内は総立ち状態。

「青コーナー、ロシア、キーロフ出身、ナスターシャ、ハーンー!」

外国人選手にもかかわらず青い紙テープが乱舞する。

イギリスに本拠地を置くプロレス団体、EWAでトップを張っていたナスターシャだが、ロシア出身でシュートスタイルということもあって欧州でもヒール扱いだった。そして2013年春、日本行きのオファーを受け、日本には南利美や秋山美姫など関節技使いが多く、波長の合う闘いができた。しかしもう5年近くが経ち、身体も言うことをきかなくなってきたし、日本に40回以上来るうちに、かなりの日本通になり日本人の恋人もできた。

「引退後は東京でロシア料理店をやります」

今野社長は驚いた。「ナスターシャさん、料理やるの・・・」

「そのくらいできますよ、社長さん。私ね、日本に来る外人レスラーの居場所を作ってあげたい、そんな思いがあるの」

新しく日本に来る外国人レスラーは日本での移動、滞在になじめず、極端な話、夕食をハンバーガーで済ませるパターンもあって本来の力を発揮できないケースがある。デスピナあたりの常連外人になると大阪はこの店がうまい名古屋はこの店がうまいといった情報を覚えてくるのだが。

「わかりました、大変お疲れ様でした」

対戦相手はSPZ革命軍、ハイブリッド南とマイトス香澄。試合が始まるとナスターシャはじっくりとマイトス香澄をいたぶる。そのあとハイブリッドとシビアな攻防を繰り広げる・・・

ミナミの妹・・・ミナミより強クナッタ・・・

関節技だけでなく投げ技や打撃もこなすファイター相手の闘いにナスターシャは押されだし、苦し紛れにスミルノフにタッチ。やはりスミルノフはハイブリッドの敵ではなく、最後は合体パワーボムにスミルノフが沈んだ。

「14分29秒、合体パワーボムでハイブリッド南、マイトス香澄組の勝ち」

今野社長、そして南利美が久しぶりに公の場に姿を現し、花束贈呈。かつては関節の極め合いで沸かせた二人が久々に対面。

「ダスビダーニャ!」

こうしてSPZを支えた常連外人がまたひとり去った。もっともナスターシャの場合は日本に移住するらしいのでこれからも会えるだろうと社長は感じた。

セミファイナルは草薙みこと対スイレン草薙。メキメキと力をつけてきたスイレン草薙、きょうは草薙一門の大先輩、草薙みこととの対戦。実力は同程度だが、長年の経験と勝負勘で草薙みことが勝つんじゃないかというのが京スポはじめマスコミ各社の予想だった。

10分過ぎ、長期戦を嫌ったのか草薙みことが早くも仕掛けた。

「これで決めますッ!」

草薙みことが草薙流兜落とし。スイレンを頭から落とした。

しかしスイレンも起き上がると・・・

「これで決めますッ!」

同じ技で草薙みことの脳天をたたきつける。

しかし草薙みこと、ここは踏ん張りどころだと感じたのか、DDT,ノーザン2連発という怒涛の波状攻撃でスイレンをカウント2.8まで追い込んで、最後はサソリ固め。

「ぐぁああ・・・」

リング中央で決まってしまい、スイレンは痛みに耐えかね無念のギブアップ。勝負タイム12分51秒。

試合後の控室、やられた頭を押さえながらみことはコメント。

「はっきりいって危なかったです。勝ててよかったと思います」

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そしてメインイベント、絶対王者吉田の相手は「永沢欠場で挑戦権が転がり込んできた」新咲祐希子。SPZ王座には初挑戦となる。

初挑戦で硬さのあった新咲に対して、吉田は新咲とタッグを長い間組んでいたので手の内は分かっている。いつもどおりのパワーファイトを展開し、新咲をスタミナ切れに追い込んで・・・

「遊びじゃないんだよ!」

あまり見せない意外な技、ノーザンライトスープレックスで新咲からカウント3を奪った。勝負タイム27分54秒だが、吉田が落ち着いて闘ったためか危なげない試合内容だった。王者が12度目の防衛に成功。最強吉田伝説はどこまでも続く・・・

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SPZ世界選手権試合

吉田龍子(27分54秒、ノーザンライトスープレックス)新咲祐希子

第20代王者が12度目の防衛に成功

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