2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 第201回 菊池理宇 玉砕 | トップページ | 第203回 スターライト相羽の確変終了 »

2007年9月11日 (火)

第202回 スターライト相羽の確変

14年目1月

年が明けて2023年、

前月ハイサスカラスを破ってAACチャンプになったビューティ市ヶ谷にさっそくAACから防衛戦の呼び出し。AACとのお付き合い上、派遣せざるを得ない。

ロイヤル北条にファンクラブ誕生。デビュー2年足らずの若手だが、最近は市ヶ谷のパートナーとしていい仕事をしていることが評価された。

1月5日、新春ロケットシリーズ初戦は新日本ドーム大会。営業努力の甲斐あって超満員札止めの盛況。

新日本ドーム大会セミファイナルはボンバー来島対菊池理宇。タッグパートナー同士の対決だがナンバー3決定戦でもある。来島がナパームラリアットで17分39秒、菊池を仕留めた。

そしてドーム大会メインはスイレン草薙対スターライト相羽のSPZ選手権。スイレンの独走態勢が続いてマッチメーク委員会もためいき。

「マンネリですね」(井上霧子社長代行)

「・・・そうだな」(上原今日子コーチ)

「でもほかに有力な選手いないから1月はとりあえず相羽ちゃんで行きましょうか」(今野取締役)

「それしかないね。」(吉田取締役)

正月でファンもおとそ気分だからとりあえずナンバー2のS相羽をぶつけようかという発想。スイレンの優位は動かないところだったが・・・

****************************

で、午後9時過ぎに試合開始のゴング。

「相羽ちゃんはね」ゲストかいせつの吉田龍子がコメント。

「レスリングうまいんだけど、化け物って感じがしないんですよ」

「・・・そうですか」

「スイレン選手は狂ったように投げたり極めたりしてきますからね、コイツバケモンダと思ったことはあります。相羽選手にはそんな凄みが感じられないですね」

リング上はスイレン草薙の一方的なペース。スターライト相羽をいつも通り投げまくる。ああやっぱりスイレンと相羽ちゃんだなという感じで進んだが、

「ボクは、これ以上、負けられないーっ!」

スターライト相羽もタイガースープレックスで反撃。カウント2で返したスイレン草薙、いったん体勢を立て直すためにゴロンと転がって場外エスケープ。

しかしこれが勝敗の分かれ目だった。

スターライト相羽が場外へ降りて追撃。場外マットをはがしてからうずくまっているスイレンに組み付き、

「せやぁっ!」
場外キャプチュードでブン投げた。

ごつん。

スイレン草薙の頭と床の触れ合う音が響く。スイレンファンの悲鳴が場外にこだまする。

「サーティーン、フォーティーン、フィフティーン」

リングアウト直前でリングに戻ったスイレンだったが、目の前がぼうっとかすんで思うように動けない。
そこを相羽捕らえて、とどめのパイルドライバー。
「あ・・・っ」
これでスイレン草薙の戦意は不稼動状態になった。上に乗って3カウント奪取。スターライト相羽ついに戴冠。

えええええええええええええええええ!

「23分53秒、パイルドライバーからの片エビ固めでスターライト相羽の勝ち」

_______________________

SPZ世界選手権試合(60分1本勝負)

スターライト相羽(23分53秒、パイルドライバーからの片エビ固め)スイレン草薙

第37代王者・スイレン草薙が8回目の防衛に失敗、スターライト相羽が第38代王者となる

_______________________

「よしっ!ボク勝ちました!」

ようやく団体最高峰の座を勝ち取ったスターライト相羽の腰に、セコンドのギムレット美月がベルトを巻く。スターライト相羽は満面の笑み。絶対王者・スイレン草薙を倒すイメージが湧かず、出たとこ勝負でやったがラッキーな面があったにせよ、勝利を収めた。

「いやかいせつの吉田さん、驚きましたねえ」

「一瞬の機転がスイレン選手に大ダメージを与えたと思います。やはりプロレスは頭を使うことも必要ですね。あらためて感じました」

*******************************

そのあとシリーズは九州地方を転戦。最終戦鹿児島大会のメインは菊池理宇、ボンバー来島対スターライト相羽、ビーナス麗子のSPZ世界タッグ選手権。

SPZ世界王者となった相羽が自信をつけたのか、見違えるような動きで王者組を攻め込んでゆく。ボンバー来島とは裏拳での殴り合いをやってのけた。そして来島がぐらついたところをハイキック、キャプチュード、タイガースープレックスと猛攻。これで来島から3カウント奪取。菊池のカットはビーナスにうまく阻まれた・・・

「45分52秒、タイガースープレックスホールドでスターライト相羽、ビーナス麗子組の勝ち」

場内えええええええええ!の声。まがりなりにもバランスの取れたタッグチームの菊池来島が敗北。

「やたー!タッグベルト取ったよー!」

ビーナス麗子が満面の笑みでベルトを掲げる。実力では4人の中で一番下と見られていたが、うまく立ち回ってSPZタッグベルトを初めて巻いた。

______________________________

SPZ世界タッグ選手権(60分1本勝負)

○スターライト相羽、ビーナス麗子(43分52秒、タイガースープレックスホールド)菊池理宇、ボンバー来島×

来島組が6度目の防衛に失敗、相羽組が第23代王者となる

______________________________________

これでスターライト相羽「まさかの」2冠王。「悩めるナンバー2」が団体シングル・タッグ最高峰のベルトを独占。

その夜、鹿児島某所の飲み屋で吉田役員、井上霧子社長代行、今野役員が飲みまくっていた。

「相羽ちゃんもついに覚醒したのかしら」井上霧子がいも焼酎で赤い顔。

「自信もってファイトしてると思うよ」今野役員も飲んでいる。

「いや、あれは覚醒じゃなくて、確変だよ。すぐ悪いときの状態に戻る」吉田龍子がぼそりと。

« 第201回 菊池理宇 玉砕 | トップページ | 第203回 スターライト相羽の確変終了 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。