第199回 「あったりまえじゃん!これでも一生懸命やったんだから!」
14年目11月 SPZタッグリーグ 後編
ここまでの優勝争い、リーグ戦4戦を消化して全勝はSPZタッグ王者チームの11期生コンビ、ボンバー来島&菊池理宇組、そしてスイレンの圧倒的な投げまくり攻勢で連勝街道を突っ走るスイレン草薙&ガイア小早川組。この2チームをスーパーお嬢様コンビ(ビューティ市ヶ谷&ロイヤル北条)が1敗で追う展開。
シリーズ第6戦は群馬大会。
ナターシャ、デイジー○(4点、ハイキックからの片エビ固め14.20)ハイサスカラス、ドスカナ×(4点)
EWA軍とAAC軍の激突はEWA軍が制した。デイジーの蹴りがズバリ命中。
S相羽、芝田○(4点、パワースラムからの片エビ固め 8.49)G美月×、ウェイン(2点)
相羽組が混成チームを一蹴。ようやくといっては何だが2勝目ゲット。
S草薙○、G小早川(10点、バックドロップからの片エビ固め 10.46)エレン×、ヘレン
スイレン草薙が暴れまわってあれよという間にニールセン組をのしてしまった。全勝をキープ。
菊池、B来島○(10点、サンドイッチラリアットからの片エビ固め 12.08)B市ヶ谷、R北条×(6点)
あばしりタッグ王者とSPZタッグ王者がついに激突。ビューティ市ヶ谷がボンバー来島に挑んでゆくが、
「そんな攻撃が効くかー、おらああああ!」
やすやすと受け流され、逆に重厚感あふれる攻撃をもらってしまう。代わって出てきたR北条もいいようにやられてしまって終了。菊池の出番はほとんどなかった。11期生コンビもこれで堂々の5連勝。
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第7戦は幕張コンベンションホール大会。
ナターシャ、デイジー○(6点、ハイキックからの片エビ固め)12.56)G美月×、ウェイン(0点)
やはり即席タッグが勝てるほどこのリーグ戦は甘くないのか、デイジーの蹴り技がさえてギムレット美月を破壊。
S草薙、G小早川○(12点、合体パワーボムからのエビ固め)B市ヶ谷×、R北条(6点)
ひとり格落ちのガイア小早川をつかまえかけたお嬢様コンビだが、ガイアもうまくジャンピングニーで反撃しスイレン草薙につなぐ。あとはスイレンの独り舞台・・・これでお嬢様コンビは大ダメージ。しかしお嬢様コンビは諦めなかった。
ーもう一度小早川さんを引きずり出しさえすれば!
タッグマッチでは弱いほうを狙え。SPZ旗揚げ以来先輩から後輩へ言い伝えられているセオリーである。
終盤お嬢様コンビもスイレンにビューティボム、ロイヤルスパイクと猛反撃を見せるがスイレン受けきってガイア小早川にスイッチ。
「い、今だわ・・」
非力なガイア小早川を仕留めるべく攻勢に出ようとするが、市ヶ谷にもう本来の力はない。逆に裏拳を食らってからの合体パワーボムで終了。スイレン組これで6連勝。
「悔しい・・・」
ビューティ市ヶ谷の拳がわなわなと震えていた。
ハイサスカラス、ドスカナ○(6点、合体パワーボム27.16)S相羽×、芝田(4点)
リーグ戦のベストバウト。相羽が攻めるも決めきれない。そして4人が4人とも持てる技を出し尽くす大勝負になった。芝田の延髄斬りで終わったかと思ったが、ハイサスカラス、カウント2.9で返す。そして相羽対ドスカナの局面。相羽攻め切れず、逆にドスカナが「秘技」ラ・マヒストラルまで公開。場内大盛り上がり。最後はAAC軍が合体攻撃を見せ、ふたりがかりのパワーボムで幕。
「そんな・・・」
スターライト相羽、またもフォールを奪われてしまう。それでもナンバー2か・・・
菊池、B来島○(12点、STOからの片エビ固め 9.22)エレン×、ヘレン
来島さん強い。この日もニールセン一族を蹴散らして終了。これで11期生コンビも6連勝、優勝の行方は最終戦のメインに持ち越された。
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最終戦は横スペ大会。
G美月○、ウェイン(2点、合体パイルドライバーからの片エビ固め15.31)ハイサスカラス、ドスカナ×(6点)
「全敗はさすがにお話にならないですね」
なんとかして1勝したい混成チーム。勝ち越してAACここにありを見せたいAAC軍。ウェイン・ミラーのコブラツイストが長々とハイサスカラスに決まる。これで流れが変わってしまいドスカナが孤立。最後はギムレット美月がウェインを呼び込んでの合体パイルで3カウント。混成チームが最後の最後で1勝を挙げた・・・
ナターシャ○、デイジー(8点 STF 14.20)エレン×、ヘレン(2点)
EWA勢同士の対戦はナターシャが脱出不能STFをズバリ。
S相羽○、芝田(6点、デスバレーボムからの片エビ固め 15.53)B市ヶ谷、R北条×(6点)
頼れないエース、相羽ちゃんが最後に力強い攻撃。デスバレー2連発でロイヤル北条を叩きのめした。それでも6点という結果に不満そうな表情。お嬢様コンビも悔しさをこらえながら引き上げた。
S草薙、G小早川(14点、バックドロップからの片エビ固め19.38)菊池、B来島×(12点)
けっきょく優勝のゆくえはこのカードの勝者となった。しかしこの日はスイレン草薙が強い強い。菊池、来島を投げまくり。11期生コンビは攻略の糸口がつかめない。
「勝たせていただきます」
終盤に出したストレッチプラムで来島の動きを完全に止めた。ガイア小早川も菊池を場外戦に引きずり込んでカットするナイスフォロー。
そしてスイレン草薙のSTO。これはカウント2.9で返した来島だったが、
「はぁっ!」
続くバックドロップでピクリとも動かなくなってしまって3カウントを奪われた。これでスイレン草薙・ガイア小早川組がタッグリーグ全勝優勝。
「あったりまえじゃん!これでも一生懸命やったんだから!」
なみいる強豪の攻勢をかいくぐってスイレンにつなぎ続けた、ガイア小早川のコメントが印象に残った。
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