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2007年9月13日 (木)

第204回 ああ栄冠は君に輝く

14年目2月シリーズ

最終戦は横スペ大会。

第1試合はマイトス香澄対フォクシー真帆。8期生のマイトス香澄が休まず攻め、最後はノーザンライトスープレックスで3カウント奪取。わずか4分14秒。

第2試合はガイア小早川対アリス・スミルノフ。SPZタッグ王者に返り咲いたガイア小早川だが、シングルで新鋭外人のアリス相手は苦しい。なにしろパワーでは圧倒的にアリスが上を行く。善戦したガイア小早川だったが最後は強烈なニーリフトにフォール負け。勝負タイム11分12秒。

第3試合は芝田美紀、フレイア鏡、キューティー金井対デイジー・クライ、ウェイン・ミラー、エレン・ニールセンの6人タッグ戦。試合はけっこう盛り上がった。芝田が頑張らないと日本人組みは苦しいのだが、ウェイン・ミラーのコブラツイストにペースをかき乱されてしまう。最後はキューティー金井が捕まり、デイジーの脇固めにギブアップ負け。勝負タイム18分20秒。その試合が終わると休憩。

休憩後はビーナス麗子・ギムレット美月の10期生コンビにハイサスカラス、ドスカナ・リブレが激突するタッグマッチ。10期生コンビがハイサスカラスの猛攻を耐え続けたが、23分54秒の死闘の末、ついにギムレット美月がハイサスカラスのスクラップバスターに力尽きた。

セミ前第5試合から3大シングルマッチ。

まずセミ前はスイレン草薙対ナターシャ・ハン。SPZ王座奪還へ向け強豪外人を倒しておきたいスイレンと、EWA王座を奪還し意気あがるナターシャが激突。しかしスイレン草薙強い。やはり先月S相羽に負けたのはアクシデントだったかと思うような投げ技乱打。

「せぇぇい!」

最後はバックドロップでナターシャを仕留めた。

セミファイナルは菊池理宇対ビューティ市ヶ谷。EWAベルトを失ったものの、ここのところ急速に力をつけてきたビューティ市ヶ谷がSPZ4強の一角、菊池理宇と対戦。試合は菊池のスピーディーな攻撃と市ヶ谷のパワーが真っ向からぶつかりあった。

しかしー

「あたしが勝つんだから!」

菊池、ムーンサルトプレス。これはカウント2.9で返した市ヶ谷だったが、

がすっ!

続くエルボーからのフォールは返せなかった。

***************************

そしていよいよメインイベント・SPZ選手権、王者スターライト相羽に挑むのはボンバー来島。

まず花道をボンバー来島が入場。赤いジャンパーを羽織って、首には白いタオルを巻いている。セカンドロープをまたいで青コーナーに陣取る。渇望していたSPZ王者のベルト、3回挑んでいずれもはね返された最強の称号。こんどこそ手が届くかもしれない。ボンバー来島は目をつぶり心を落ち着かせた。

ーいつも通りの闘いができれば、必ず勝てる。

そのあとS相羽が花道を入場。銀と青のロングガウンを羽織って花道を歩く。表情は少し硬め。やはりチャンピオンの重圧がモロに出ているのか。

ーボクは、負けられない。やっとチャンピオンになったんだから・・・

そのあと、チャンピオンベルトの返還、若林太郎京スポ新聞記者の認定証読み上げを経て、リングアナのコール。

カンッ。

21時7分、決戦のゴング。

「来島さんじゃ勝てない・・・と思いますけど、相手もあの相羽選手ですからね・・・これはわからないですよ」

かいせつの上原今日子も慎重なコメント。

「くらいやがれ!」

ボンバー来島はいつものようにヘッドバットを軸に攻撃を組み立てる。対戦相手はこれを食らい続けると頭がやられ、突進力が鈍ってしまうのだ。15分過ぎ、先に勝負に出たのは来島。

「おおおおっ!」

パワーボムこれはカウント2.5で相羽返す。
しかし相羽もタイガースープレックスで反撃。
カウント2で返す来島。

相羽休まずミサイルキック。来島の大きなガタイがハデに吹っ飛ぶ。相羽組み付いて、そしてバックドロップ、しかしボンバー来島空中でうまく体を入れ替え、上から押しつぶす。
ワン、トゥ・・・

カウント2.8でフォールを返す相羽、今度は組み付いてアームホイップで転がしてコーナーに登り、2度目のミサイルキックを狙ったが、

「うりゃあ!」

来島がうまくかわして叩き落とす。スターライト相羽自爆。そしてふらふらと相羽が立ち上がってくるところを・・・

ごす。

体重の乗ったエルボー一撃。崩れ落ちるスターライト相羽、のしかかるボンバー来島、

ワン、トゥ、スリー。

井上レフェリーの手がマットを3つたたいた。これで試合は終わった。勝負タイム23分35秒。

「ウオオーッ!」

ボンバー来島が歓喜の咆哮。15歳でスカウトされ、博多から上京してきて苦闘4年、ついにSPZ最強の栄冠を勝ち取った。吉田コーチが、セコンドの菊池が駆け上がってくる。目から熱いものがこぼれ落ちた。

**********************

SPZ世界選手権試合(60分1本勝負)

ボンバー来島(23分35秒、エルボーからの片エビ固め)スターライト相羽

スターライト相羽が初防衛に失敗、ボンバー来島が39代王者となる。

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