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2007年9月20日 (木)

第211回、スイレン草薙の敗北

15年目7月。

SPZ9期生で元SPZ世界王者のスターライト相羽、ファースト写真集「HAKUTAKA」発売。ボクっ娘ファンの間は騒然となった。

「相羽ちゃん、写真集なんか出してる場合じゃないと思うんだけどね」

吉田コーチがきつい一言。今の置かれた立場を言いたいのだろう。

「・・・いまの相羽選手はスランプに陥ってます。南の島で撮影がてら気分転換するのも良いかと思います」

井上霧子社長代行がフォローする。正しいのはどちらの意見だろうか。

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サマースターナイツシリーズ開幕。キューティー金井、フレイア鏡、マイトス香澄が負傷欠場。

第5戦宇都宮大会、メインはAACシングル選手権。
「SPZの選手でイキノいいやつでうちのハイサスカラスに勝てそうもない選手を挑戦者にしてくれ」AACのエージェント、ハヤトール氏が虫のいい申し入れ。
なんでも「ハイサスカラスは見事日本でベルトを防衛した」というストーリーを作りたいらしい。

「芝田さんはどうですか?」

「ダメだ、打撃が強そうでバンクルワセが起こる。ビーナスレイコがいい」

以上のやりとりがあって10期生のビーナス麗子がAACに挑戦。しかしハイサスカラスが飛び回って、最後はムーンサルトプレスでビーナス麗子を退けた。

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翌日の第6戦ぐんま大会でも同様の理由でEWA(今月から提携を再開した)王者ナターシャ・ハン対ビーナス麗子のタイトルマッチ。ビーナス麗子は2日続けて結びの一番に登場。試合はやはりナターシャのグラウンド地獄。最後は逆片エビに散った。

第7戦は幕張コンベンションホール大会。メインで組まれたのはスイレン草薙、ガイア小早川対菊池理宇、ボンバー来島のSPZタッグ戦。とくにボンバー来島は翌日の新日本ドームでスイレンとSPZタイトル戦が組まれているので、スイレン草薙と力のこもったファイトを展開。

「せええいっ!」

ガイア小早川が予想以上の好ファイトを見せ、ボンバー来島の攻撃をかいくぐってドロップキック。この好アシストにスイレンが燃えた。菊池を捕らえてノーザン、バックドロップの猛攻。しかし菊池もムーンサルトでスイレンの攻めの流れを断ち切ってボンバー来島にスイッチ。
ドオオオン!
ボンバー来島強烈なパワーボム。

「ぐっ・・・・」

これで頭を打ったスイレンはあとをガイア小早川に託さざるを得なくなった。いくらなんでも来島の重量感ある攻めをG小早川は受けきれない。

「いまだ、つぶすぞおおー」

ボンバー来島、ネックブリーカー、STOとパワフルな猛攻を見せてガイア小早川をブッ倒し、3カウントを奪った。菊池はスッとスイレンの前に出て逆カット。勝負タイム25分18秒、11期生コンビが王座奪還に成功。

試合後ボンバー来島がマイク。ニュートラルコーナーにうずくまるスイレン草薙に向かってまだマットに大の字になって失神KO状態になっているガイア小早川を指差して、

「スイレン・・・さん!あした、ドーム、あんたがこうなるぜ!」

と言い放った。

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で、翌日の新日本ドーム大会。「最強巫女対ダンプカーの激突」と前宣伝が凄かったこともあり超満員札止め。

メインイベント。SPZ選手権・王者スイレン草薙対挑戦者ボンバー来島。
ボンバー来島もヘッドバットでよく攻めるのだが、スイレンのスリーパー、逆片エビといった極め技締め技で流れを止められてしまう。そして動きが鈍ったところへ投げ技のオンパレード。

しかしこの日のボンバー来島はしぶとい。スイレンの攻勢をどうにか受けきって、そのあと反撃に転ずる。裏拳でぐらつかせるとー

「これでトドメだあ!」

ボンバー来島のナパームラリアット炸裂。

「・・・・がっ」

全体重を乗せた一撃にスイレンは吹っ飛んだ。そのまま押さえ込む。

ワン、トゥ、スリー。

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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

ボンバー来島(28分6秒、ナパームラリアットからの片エビ固め 28.06)スイレン草薙

王者が2度目の防衛に失敗、ボンバー来島が42代王者となる。

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―スイレンさんにはじめて勝った!
勝負タイム28分6秒、ボンバー来島が42代王者に返り咲いた。

試合後の赤コーナー側控室。

「首が・・・首が・・・ひどく痛みます。」

ボンバー来島のラリアットをモロに食らったスイレン草薙が苦悶の表情。他の選手ならうめき叫んでるかもしれない。しばらく時間を置いてもスイレン草薙起き上がれない。結局この日は上原コーチの運転するサニーの後部座席に放り込まれ、病院に担ぎ込まれ病室で一夜を明かした。

「来月・・・リーグ戦なのに・・・」

スイレン草薙、ベルトを手放したばかりか、SPZクライマックス2連覇に暗雲が漂った。

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