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2007年9月10日 (月)

第201回 菊池理宇 玉砕

14年目12月シリーズ(続き)

シリーズ第7戦は名古屋大会。メインは菊池理宇、ボンバー来島対スイレン草薙、ガイア小早川組のSPZタッグ戦。先月のタッグリーグでは挑戦者組が勝っているカード。

スイレン草薙が現タッグ王者、菊池来島の2人を相手に真っ向勝負。SPZ最強、草薙流守護者の肩書きはだてじゃない。ガイア小早川もうまくスイレンをフォロー。大熱戦が展開されたが、50分近くなってさすがにバテてきたのか、スイレンが不用意にダメージの深い小早川にタッチしてしまった。館内結末を予想したのか、アーーーというため息。

「・・・ハァ、ハァ・・・しぶてえやつだ!」

最後にようやくボンバー来島がひとり格落ちのガイア小早川を捕まえた。STO2連発はロープに逃れた小早川だったが、続くダイビングボディプレスに力尽きた。あのガタイが降ってきては万事休す。勝負タイム54分2秒の死闘。王者組がSPZタッグリーグのリベンジを果たすとともに、5回目の防衛に成功。

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最終戦はさいたまドーム大会。2022年最後の興行。

第1試合はフレイア鏡対トーニャ・カルロス。トーニャが粘る新人、フレイアをスクラップバスターで振り切った。

第2試合はフォクシー真帆対ドスカナ・リブレ。実力に勝るドスカナが一方的に攻めて最後は強烈なエルボーを叩き込んで終了。

第3試合はロイヤル北条、ガイア小早川対エレン・ニールセン、ヘレン・ニールセン。連携ではニールセン一族が上だが、ロイヤル北条もだいぶ耐久力がついてきており、耐えてから合体パワーボムでヘレンを撃破。休憩前で20分46秒の熱戦。

休憩明け第4試合はビーナス麗子、ギムレット美月の10期生コンビにアリス・スミルノフ、ウェインミラーが激突するカード。これまた熱戦が展開された。
「オッシャー!」
アリスの裏拳がギムレットを吹っ飛ばす。止めをさそうと安易に組み付いたアリスに・・・

「すべては私の計算どおり」
ドラゴンカベルナリア発動。ビーナス麗子はサッとリングインしてウェインを場外戦へ誘う。けんめいにこらえたアリスだったがついにギブアップ。15分10秒、SPZの選手会長が今年最後の戦いで有終の美を飾った。

セミ前はスターライト相羽(9期)対ビューティ市ヶ谷。(13期)

「負けるわけには行きません」
スターライト相羽が決然とした表情でリングへ。「勝てないナンバー2」として会社からの信頼?も低く、ファンからも「まあ相羽ちゃんだから・・・」と評されている選手、ここで負けたらトップグループから脱落してしまう。積極的に攻めて、ハイサスカラス、ナターシャ・ハンを倒して今シリーズ勢いに乗る2冠王市ヶ谷を落ち着いてさばく。

強烈なヒップアタックを見舞ったかと思えばニーリフトで突き刺す。この選手も海外生活が長かったせいか技の引き出しが多い。しかし、

「わたくしにひざまづきなさい!」
市ヶ谷ビューティボム、そして休まず攻めての、DDT!
4日前の広島大会の再現フィルム?ざわつく館内。

しかしスターライト相羽、カウント2で返して、逆に反撃。キャプチュードでカウント2.5まで追い込んで、

「一気に決めちゃいます!」
得意のタイガースープレックス。これで試合は終わった。ビューティ市ヶ谷、敗れはしたものの、SPZナンバー2の相羽を慌てさせたのだからたいしたものである。勝負タイム13分25秒。

セミファイナルはボンバー来島が芝田美紀とスペシャルタッグを組んで、最強外人連合のナターシャ・ハン、ハイサスカラスと激突。団体の至宝を持っていかれたエース外人2人はどことなく動きに本来のキレがない。そのままいいところなくナターシャがボンバー来島の力のこもった裏拳、パワーボムで追い込まれてしまう。

しかしこれでナターシャの目に炎がともった。

「壊れなさい」
ナターシャ、一瞬の隙を突いてSTF。ボンバー来島あえなくギブアップ。勝負タイム15分23秒。

メインイベント、今年最後のSPZ選手権、スイレン草薙に挑むのは菊池理宇。初挑戦である。

「あたしがSPZベルトに挑戦?ですかあ?」

「そうだ、相手はスイレン選手だから、まあどーんと散って来い」

シリーズ前に吉田インストラクターから言われた菊池は少し戸惑った。

実力ではスイレン、S相羽、B来島に次ぐ4番手とみられていただけあって意外なマッチメイク。要するにスイレンが来島相羽の挑戦を2度ずつ、ハイサスカラス、ナターシャの挑戦も退けてスイレン草薙に勝てそうな挑戦者が誰もいないという理由、実力はともかくまだ挑戦したことのない人をぶつけたほうが営業的にいいという意見を今野役員が口走ったものだから、

「まあいいや、菊池でいく?」という感じで「SPZマッチメイク委員会」(井上霧子・今野役員・吉田コーチ・伊達レフェリー・上原コーチ・永沢コーチ6人がお茶を飲みせんべいを食べながらながらカードを決める会議体)が判断してしまった。

試合はスイレンがきっちりとスリーパーホールドをかけ続けてペースをつかむ。そして弱らせてから逆片エビ固め、ストレッチプラムとだんだんえぐい技を出していって、DDTをはさんでストレッチプラムを長々とかけ続ける。菊池の関節技絞め技の対応が新人並みであることを見越しての攻め方。最後は根負けした感じで菊池がストレッチプラムにギブアップ負け。
勝負タイム24分32秒。スイレン草薙の完勝といえた。王者が7回目の防衛に成功。連続防衛記録をハイブリッド南と並ぶ3位タイに乗せた。

「はぁ・・・・勝てなかった・・・」

控室でうなだれる菊池理宇。吉田龍子インストラクターが声をかける。

「菊池ぃ、初挑戦にしてはよく頑張った。だけど2回目からはお客さんはそうは思わなくなるよ。いいか、次のチャンスは必ずあるから、そのときは絶対獲れよ。」

「・・・はいっ。」

「それじゃあ、オフは正月休み返上で特訓だ!わかったな!」

「えっ・・・は、はい。」

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年末恒例のプロレス大賞、最優秀選手はスイレン草薙、最優秀新人はフレイア鏡、シングルのベストバウトはスイレン草薙対スターライト相羽のSPZ戦、タッグのベストバウトは菊池理宇、ボンバー来島対スイレン草薙、スターライト相羽のノンタイトル戦が選ばれた。

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