第209回 菊地理宇の2ヶ月天下
15年目5月。
SPZ9期生でSPZタッグ王者のガイア小早川に写真集のオファー。初めてだったので依頼を受けた。かくてガイア小早川のファースト写真集「AIZU」が発売された。一部のファンは騒然となったらしい。
5月シリーズ「2023バトルカデンツァ」がスタート、。スターライト相羽は右ひざ負傷で欠場となった。
第5戦岡山大会メインでビューティ市ヶ谷対ハイサスカラスのAAC選手権。2ヶ月連続で組まれたこのカード、、ハイサスカラスが死にもの狂いで市ヶ谷にぶつかっていった。昨年12月にベルトを奪われてからというものの、メキシコの英雄のプライドはズタズタであった。この執念が通じたのか、ジャーマンが決まりビューティ市ヶ谷、頭を押さえてもがき苦しむそこをー
ムーンサルトプレス!
25分20秒の激闘の末、ハイサスカラスがようやくAACベルトを取り返した。
第7戦新潟大会、、メインはあばしりタッグ戦。エレン、ヘレンのニールセン一族に挑むのはギムレット美月、キューティー金井のタッグ。しかしニールセン一族のコンビプレイについていけず、ギムレット美月が合体パワーボムに敗れてしまった。
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最終戦横スペ大会、メインイベントで王者菊池に挑むのは、団体内最強といわれているスイレン草薙。
「もうしっかり充電しました。勝ってSPZベルトを取り返します」
スイレン草薙、1月にS相羽に敗れて王座転落後、4ヶ月ぶりにタイトル挑戦に名乗りを上げた。菊池が勝って防衛する確率は低いというのが大勢の見方であった。
例によって走りこんでのドロップキックでペースをつかもうとする菊池、スイレンはアームホイップからスリーパーという流れで序盤は組み立てる。
菊池、スイレンのストレッチプラムで痛めつけられ、バックドロップで投げられるといった苦しい展開、しかしー
「あたしが勝つんだから!」
菊池ムーンサルト、スイレンカウント2で返す。
スイレンサソリ固め、しかしこれはロープに近い。そして、
「勝たせていただきます」
スイレン草薙流兜落し、ここで発動!なんとかカウント2.8で返す菊池。そして菊池も最後の力を振り絞って反撃。
エルボー、カウント2で返すスイレン。
菊池ダイビングプレス、カウント2.8でなんとか返すスイレン。
菊池、スイレン越えの予感が漂うが、菊池、勝負をかけた2度目のムーンサルトはスイレンが転がってかわした。壮絶な自爆。
「あぁああ・・・」
腹を押さえてもがき苦しむ菊池。なんとか立ち上がったところを狙って・・・
スイレン延髄斬り、菊池の頭を的確に捉える。バッタリと倒れる菊池、覆いかぶさるスイレン。これでカウント3が入った。勝負タイム26分45秒。
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SPZ世界選手権
スイレン草薙(26分45秒、延髄斬りからの片エビ固め)菊池理宇
40代王者が2度目の防衛に失敗。スイレン草薙が41代王者となる
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スイレン草薙がベルト奪還。
「・・・何とか勝てたようですね。」
菊池は控室で涙ぐんだ。
「やる前は・・・ダメかもて思ってたけど・・・最後のほう、勝てるかも・・・しれないっ・・・て・・・」
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