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2007年9月29日 (土)

第220回 お嬢様軍団VSEWA軍5対5全面対抗戦

15年目12月

SPZの年末シリーズはドーム級の会場を回る豪華シリーズ。しかしドームクラスの会場を埋めるにはいろいろと企画を考えないといけない。その一環で組んだAACタイトルマッチ。負けブックで当てた10期生のギムレット美月(21)がハイサスカラスを破り、まさかのベルト奪取を果たした。

「おめでとおーーー!」

控室、ギムレット美月の頭に大量のビールがかけられる。(負けブックなのでビールの用意すらしていなかったが、ギムレット美月が勝ってしまったために今野役員が近くの売店に走り、スーパードライを12缶調達した。)

どぼどぼどぼどぼ。

スイレン草薙スターライト相羽ビーナス麗子ガイア小早川井上霧子今野役員の6人がビールを頭から浴びせる。

「ちょ、わっ・・・ぷっ。目が、目が・・・っ」

ーテレビやプロレス雑誌で見たお決まりのシーン。まさか自分がやってもらえるとは。

そのあとは7人で中州の居酒屋に繰り出して飲み会。

「まあ、たまたま今回は運が良かっただけです。」

「そうそう、でも運も実力のうちよ。でも美月ちゃんがベルト取れて嬉しいわ。」

井上霧子は赤ワインを飲みながら馬刺しをほおばった。

「八重樫さん(本名)は頭使ってますね。そういうところは見習わないと。前半受けに徹したのは油断させる布石というのはさすがです」

スイレン草薙もビールをおいしそうに飲んでいる。

「がははは、スカウトしたオレの目に狂いはなかった、飲めえ」

今野役員も上機嫌。

*******************************

翌日の名古屋しゃちほこドーム大会、姑息な今野役員と井上霧子が考え出した企画は

「SPZお嬢様軍対EWA軍全面対抗5対5」

であった。しかしお嬢様軍は4人(B市ヶ谷、芝田、R北条、F鏡)、1人助っ人を呼ばないといけない。当日までXとされていたが・・・

1:アリス・スミルノフ○ ー ギムレット美月×

Xは昨日ハイサスカラスを破ってAAC王座に輝いたギムレット美月だった。選手会長ということでこの企画の助っ人役を買って出た。が、昨日のハイサスカラスとの死闘(&そのあとの祝勝会)でギムレット美月はズタズタだった。この日はアリスのパワーに押されっぱなしで持ち前のカンセツ地獄に持ち込めない。

「・・うう。」

最後は12分36秒、バックドロップの前に敗退。これでEWA軍がまず1勝。

2:A・クロフォード○―フレイア鏡×

EWAの2人目はアンナ・クロフォード。持ち前のじっくり痛めつけるレスリングでフレイア鏡を叩きのめした。フィニッシュは強烈な裏拳。お嬢様軍団、早くも2敗目を喫しあとがなくなった。

3:芝田美紀○―へレン・ニールセン×
この試合は盛りあがった。22分の打撃、そして投げ技が交錯する熱のこもった試合となった。最後は芝田の必殺延髄でぐらついたところをDDTがズバリ。お嬢様軍が1勝目を挙げた。

4:ロイヤル北条○ -デイジー・クライ×

お嬢様軍が2-2のタイに戻した。デイジーのキックに手こずったロイヤル北条だったが最後はキッチリロイヤルスパイク2連発で決めた。

ビューティ市ヶ谷 ○-× ナターシャ・ハン

前半は互角の戦いだったが、市ヶ谷のビューティボムで流れが変わってしまった。これでナターシャ・ハンの動きに精彩がなくなり、最後は17分58秒、フィッシャーマンバスターで市ヶ谷様激勝。

「オーホホホホホホホホホホホホ!!」

名古屋しゃちほこドームに高笑いが響き渡った。これでお嬢様軍が3-2で勝利し、賞品の「名古屋コーチンカレーセット」が贈られた。

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最終戦さいたまドーム大会、SPZ王者ボンバー来島に挑むのは同期でタッグパートナーの菊池理宇。今年3度目の「ダンプカー対F1」たいけつ。

実力では来島のほうが上だが、前回のタイトル戦では菊池が勝っているので油断のならない相手である。

―後半になってきたらあいつは飛び技があるから、早めにつぶす。

そう考えた来島がのっけからチョップや頭突き、ボディスラムで菊池に主導権を与えないままガンガン攻めてゆく。菊池もドロップキックで流れを戻そうとするが。

「―そんなの効かないよ」

ボンバー来島、裏拳、裏投げ、パワーボムの猛攻。なお休むことなく2度目のパワーボム。これで菊池は沈んでしまった。勝負タイム28分56秒。王者が2度目の防衛に成功。

「よっしゃあ!ベルトを持って年越しだあーっ!」

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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

ボンバー来島(28分56秒、パワーボムからのエビ固め)菊池理宇

王者が2度目の防衛に成功

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年末のプロレス大賞。最優秀選手はスターライト相羽。肝心な試合では負け続けた印象が強いのだが、1月にスイレンの長期政権をとめたことが評価されたか。
新人賞は取れなかったが、シングルのベストバウトはスイレン草薙対スターライト相羽、タッグのベストバウトはスペシャルマッチとして組んだボンバー来島、菊池理宇対スイレン草薙、スターライト相羽の一戦が選ばれた、

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