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2008年1月20日 (日)

第316回 夢のマスターズ戦 大食い対決

19年目12月 夢のマスターズ戦

後楽園プラザ:観客数2100名(超満員)

続く第3試合、場内のスピーカーから聞こえてきたのは!

♪わが大君に 召されたる
命栄えある 朝ぼらけ
たたえて送る 一億の
歓呼は高く、天を突く
いざゆけ つわもの 日本男児

「出征兵士を送る歌」に乗って、一時期メキシコ、ヨーロッパで大ブレイクした軍国少女レスラー、カミカゼ・相羽が入場。

SPZ9期生のスターライト相羽は、若手時代なかなか芽が出ず3回もAAC,EWAへ海外遠征に出されており、そのときのリングネームが「カミカゼ相羽」。軍国主義少女というギミックで海外で暴れた過去がある。現役の間は海外でしか見ることができなかったが、今日ついにリバイバルとなった。

白い入場ガウンの背中には「八紘一宇」などと大書きされている。そのままコーナーに上がって一言叫ぶ。

「大日本帝国!バンザイ!」

アハハハハハハ・・・

場内大爆笑。腹を押さえて笑い転げるファン多数。往年の日本人レスラーが使ったギミックも、2027年の今日ではただのギャグとしか思えなかったのであろうか。
対戦相手は一時期AACにいた「かませ犬覆面レスラー」をリバイバルした、「エル・ウトンベリノ99」。正体はSPZ関係者筋によると「ギムレット美月が手配した、セミリタイアしたインディー系の女子レスラー」とのこと。

カンッ。

午後7時7分、笑い声の中ゴング。

「八紘一宇パーンチ!」
K相羽がナックルを打ってゆく。場内大盛り上がり。対戦相手のウトンベリノ99もヘッドバットやドロップキックで反撃、試合はヒートアップした。
5分過ぎ、ウトンベリノ99の息が上がったのを見たK相羽、ここでラッシュに出た。

「ゼロ戦キィーック!」

ただのフライングニールキックなのだが大盛り上がり。崩れ落ちるウトンベリノ99、そしてカミカゼ相羽はトップロープに登った。

「大日本帝国、バンザイッ!!」
決め台詞をシャウトしてから、起き上がったウトンベリノへ、ダイビングショルダータックルの要領でぶつかった。
「カミカゼ特攻たいあたり」命中。そのまま押さえ込んで3カウント。場内にまたも流れる「出征兵士を送る歌」。そして起き上がったカミカゼ相羽、ファンと一緒に唱和。

「大日本帝国、バンザイッ!!」
大爆笑の中、逆輸入レスラーのリバイバル、カミカゼ相羽の戦いは終わった。ここで休憩。

**************************

休憩後のセミ前はなんと

「大 食 い ハンディキャップマッチ 30分1本勝負」
場内ドン引き。いつのまにかリング上にはテーブルが二つとイスが3つ。そしてティーポットが。なにやら怪しい雰囲気。
そして赤コーナーから大食いといえばこの人。テレビ番組でおなじみの大食いタレント兼グルメリポーター、SPZ6期生で元SPZ世界王者・新咲祐希子がトレーニングウェア姿で入場。

「ふっふーん、タダ飯ならなんぼでも入るわよー」

対戦相手は、SPZ18期生の武藤めぐみ、そして19期生のノエル白石。なんとリングコスチューム姿で入場。現役選手2名とOGが大食いでハンディキャップマッチなのか。

「青コーナー、新潟県糸魚川市出身、のえるー、しらーいしー。静岡県本川根町出身、むとー、めぐーみー。赤コーナー、山口県下関市出身、しんざきー、ゆきーこー。」

「えー、試合に先立ちましてルールの説明をします。ご覧の通り1対2の大食い対決です。クリスマスにふさわしくケーキの大食い対決。30分間でケーキを多く食べたほうの勝ちです。」

マッキー上戸リングアナがルールの説明、どよめく館内。
「なおケーキは横浜戸塚のメイド喫茶、魅惑のスイーツからイタリアの軽食まで『あばしり』の提供であります」

「ども~」

パティシェ姿の喫茶あばしり鈴波店長が手を振る。

カンッ。

午後7時33分、運命のゴング。裁くレフェリーは成瀬唯。(といっても食ったケーキの個数をカウントするだけだが)

試合が始まるや3人がものすごい勢いでケーキにかぶりつく。ショコラケーキ、イチゴショート、モンブラン、りんごのタルトといったケーキがどんどん3人の胃袋に入ってゆく。

しかし試合開始から10分が経過したところで、意外にも新咲のフォークの動きが止まった。

「・・・甘いの飽きた」

さすがグルメリポーター。日本全国の美味珍味を食べつくしてきただけあって舌が肥えている。あばしりのケーキも美味しいのだが、さすがにここまで甘いものが続くとちょっと・・・ということらしい。

「よこ川の海鮮料理だったらいくらでも食べれるのにな・・・」

一方の青コーナー側のふたり、
「バカみたい・・・おいしいけど」

武藤めぐみ、紅茶を優雅に飲みながらケーキをつつく。世代が下の18期生で人気レスラーということで、今回こんな役を押し付けられたのだが。

―もぐもぐ・・・・もぐもぐ・・・

一方のノエル白石、ひたすらマイペースでケーキを口に運んでいる。これはこれでいい勝負になってきたのだが、新咲の動きが止まってしまっている。ざわつく館内。大食いクイーン、まさかの敗北か?

「鈴波さん、アレ出して・・・」

「うわ、こんなところでやるの・・・」

あばしりの鈴波店長、炊飯ジャーと鍋を取り出して、新咲のテーブルの上においた。

―何をする気だ。

鈴波店長、ごはんをよそおって、味噌汁を注いで新咲の前に置いた。ごはんは新潟産コシヒカリ、味噌汁の具はワカメとジャガイモ。

「ケーキ定食ぅぅ~」

ええええええ、マジかよ。場内悲鳴。ケーキをおかずにごはんを食べるか普通?

しかし「喫茶あばしり」の「裏メニュー」にこのケーキ定食が存在(1,200円)するらしい。そして新咲祐希子はこのケーキ定食が現役時代から好物だった!

「秘技、三角食べ!!」

新咲ケーキをにかぶりつく、ごはんをかき込む、味噌汁で流し込む。ケーキにかぶりつく、ごはんをかき込む、味噌汁で流し込む。ケーキ、ごはん、味噌汁。ケーキ、ごはん、味噌汁。

ウォォォォォォォォ!

場内どよめき。信じられない光景。三角食べなのでゆっくりとではあるがケーキがひとつ、またひとつと減ってゆく。そして絶妙のタイミングでごはんをよそおい味噌汁を追加する鈴波店長!!

「うわ・・・ひっどい・・・」
武藤めぐみ、呆然としてフォークが止まった。満腹になったところでこの信じられないものを見て、喰う気が失せてしまった。

しかしノエル白石、まったくペースが落ちない。

「ケーキ・・甘い・・・おいしい・・・」
ノエル白石、イチゴショートを集中攻撃。ある意味SPZ選手権以上の死闘が展開された。そのまま30分タイムアップ。結果発表。成瀬レフェリーが平らげたケーキの個数を読み上げる。

「赤コーナー、新咲祐希子、ケーキ37個」
ドワアアアアアアアア!!
ごはんと味噌汁を食べながらのこの怪記録。底なしの胃袋を存分に見せつけた。

「青コーナー、武藤めぐみ、ケーキ9個、ノエル白石、ケーキ28個、合計37個。従いましてこの勝負は引き分けとなりました。」

ドオオオオオオ!!
19期生のノエル白石大健闘。ケーキ28個を平らげるとは。
「ハァハァ・・・なかなかやるわね。来年は1対1で勝負よ」

またやる気なのか新咲祐希子。

「・・・・おいしかった・・・」
こうして壮絶な大食い対決が終わった。

そしてセミファイナル。なつかしの名選手が続々登場する6人タッグマッチ・・・

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