第373回「よこ川」裏方3人座談会
レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル 外伝SS
2030年3月上旬発売の週刊ハッスル 座談会、「裏方の苦労」から。
―SPZもますます好調ですねえ。武藤めぐみが絶対的エースになって、いよいよ絶対王者ロード一直線になるんじゃないですか?
今野和弘(SPZ取締役):わははははは、ようやく武藤めぐみがトップを取って、これで16期生との激突も盛り上がる。儲かりますよ(笑)
井上霧子(SPZ取締役):内田さんは今野さんのお気に入りだから。
吉田龍子(SPZ社長):んー、まあ、プロレスの試合が盛り上がってお客さんが手を叩いてくれるとまあ、嬉しいですね。
―SPZもついに21周年ですか、ここまでさまざまな苦労があったとは思いますが。.
井上:旗揚げの頃は正直しんどかった。それに比べれば今は楽ですよ、ハハハッ。(お通しに手をつけず日本酒を飲んでる)
今野:だってねえ、お金なかったんだから。保科さんなんか写真集8冊出したのは、アイドルレスラーだったこともあるけど、お金がなくて何回もピンチだったからね。
井上:巡業なんてマイクロバスに押し込められて下道5時間とかね。信じられなかったわ。
今野:まあ、5-6年目かな、吉田さんが入ってきてブトウカンに進出できて、いけると思ったのは。あのころのSPZ凄かったからね。吉田さんのおかげで儲けさせてもらいましたよ。
吉田:どうも。まあ伊達さんとか南さん、草薙さんとやるときは死ぬ気でぶつかっていったから。そんなところが受けたのかな。
今野:あのころに比べたら楽させてもらってます。ゴング叩くのと売店立つだけで月収25万だから。ハハハッ。
―SPZも吉田社長になって、これからどんなプロレスを見せてゆくつもりですか?
吉田:ああ、ビールうま(刺身をつまみながらビールを飲む)んー、まあ、やるのは選手だから。あたしたちはクロコ、ワニじゃなくて裏方だよ。
井上:寒っ。
吉田:まあ16期生の3人と武藤めぐみ、あと外人さんたちの激突、これで回していきますよ。あとはノエル白石がトップ争いに割って入ってきそうやね。
今野:あとライラ選手の悪役ですか。
吉田:ライラね・・・頭痛いよ、責任者として。凶器ガンガン使ったりしてタイヘンよ。
井上:でもライラ選手は馬力もあるし、プロレス頭も持ってますから、SPZチャンプ取れると思いますよ。
吉田:ないない絶対ない。(想像するだに恐ろしいのかビールをあおる)
今野:ま、まあやるのは選手だからなるようにしかならんわ。ハハッ。
―SPZは今この3人でフロント陣を回されているようですが、役割分担を教えてください。
今野:吉田さんは社長、やっぱり現役時代すごかったからね。ああいう人がプロレス団体の顔だと何かと助かる。ああ、あの吉田さんですかって。
吉田:ハハハッ、まあ顔ですよ。今野さんがお金の流れ見てくれるから、あたしは社長イスに座ってるだけですよ。
今野:いやいや、選手にびしっと言えるのは吉田さんぐらいでしょう。お客さんの反応を考えろとか、もっと暴れろとか、遠慮するなとか。
井上:で、今野さんが経理とか人事とかの部分。吉田さんが選手のまとめ役かな。あたしは新人のスカウトとかそのへん。旗揚げの頃に比べると役割分担が出来てきたと思います。
―新人スカウトは井上さんがやってらっしゃるんですか。
今野:旗揚げ以来そうですね。あちらこちらに情報網を持っていて、謎の多い人です。
井上:(かなり酔ってる)前の団体にいたときから、地方のプロモーターさんやアマレスに強い学校の人と人脈がありまっからね。
―有望な選手を見分けるコツは難ですか
井上:カンよ。女のカン。
―カン、ですか・・・でも中学を出たばかりの女の子を上京させてレスラーに育てるのは大変でしょう。
今野:まあ、あとは本人の努力ですからね。私生活の面では、18歳まで問題の起きないように寮に押し込んでますから。いま寮長誰だっけ?酔ってて出てこない。誰だっけ?
吉田:中森選手ですよ。
今野:まあ採用した選手は戸塚の自社ビルに押し込んで、先輩選手がプロレスの基礎から教え込みますから。そのへんの育成システムはしっかりしているほうじゃないですか。むしろ旗揚げ直後のころが酷かった。
井上:まあ・・・あの頃はねえ。ミミ吉原選手しかコーチ役がいなかったですから、今野さんも練習見てたり、合間にひかるちゃんに声かけてたりとか(笑)
―奥さん元気ですか?
今野:まあ、去年まで育児に専念していましたけど、この間公認会計士の仕事に復帰しました。夫婦仲?まあまあですな。会社で選手に見とれてたりすると吉田さんから告発されるから。
吉田:今野さん、けっこう特定の選手に肩入れするからね。ジュエルローゼスには冷淡だったのに、16期の内田さんや氷室さんはやたらプッシュしたがるから。
今野:はははは(引きつった表情で焼き物をつつく)
―次期エースと噂されるノエル白石選手はどうですか?
吉田:力はある。握力計の針が振り切れたらしいし(笑)でもね、気迫がない。あいつぶっ殺してやるという気迫がない。たぶんトップは取れないと思うよ。
今野:それがいいんじゃないか。(笑)
井上:ある程度のところまでは行きますよ。そっから先は運ですね。
吉田:運って・・
井上:運不運は人生に付き物です。(相当酔ってる)
―十数人の選手を抱えて人間関係も大変でしょう。
今野:まあ、人を育てるのはどこの会社も大変です。でもまあ吉田さんが社長になってからは選手を公平な目で見ていただいてるんで選手の不満は少ないとは思いますが、あとはベルト手放して落ち込んだ選手には話の聞き役になるとか、その辺のフォローは必要ですね。8年目あたり大変だったんだから。伊達さんや草薙さんが吉田さんにやられて自信なくしましたとか言って・・・
吉田:まあね、ベルトを手放したら選手は落ち込んじゃうからね。私もそうだった。
井上:今はOGのフロント陣がしっかりしてきたから、逆に普通の会社っぽくなってしまってるんですが、この3人がにらみを効かせてればまあ大丈夫じゃないかしら。
―最後に今後の抱負を。
井上:まあSPZがどんどん発展していって、より多くのファンに喜んでもらえるようにしていくことですか。
今野:ゴーイングコンサーン。団体が存続していくことですね。分裂しないように頑張ります(笑)
吉田:まあそんなとこかな。
(2月下旬、戸塚の日本料理店、「よこ川」にて収録)
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