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2008年4月30日 (水)

第402回 武藤めぐみ・1日で3連勝

第23回SPZクライマックス(後編)

第7戦京都大会。
N白石(10点、STOからの片エビ固め)氷室(4点)

昨日は内田を失神させた氷室だが、この日はパワーに定評のあるN白石。タッグパートナーだけにやりづらい雰囲気。

氷室も懸命に応戦したものの最後はバックドロップ、STOと畳み掛けられて終了。氷室も来年の予選会行きが濃厚となった。

R神威(6点、カムイエクウチカウシからのエビ固め 15.30)C斉藤(0点)

DFの同門対決。だがライラはシード権確保のためにはこれ以上負けられない。ジェットスマッシュ、裏拳を食らって危ない場面はあったものの、なんとかカムイエクウチカウシで勝利。

M上戸(10点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 15.21)L内田(2点)

タッグパートナー同士の対戦。しかし優勝の可能性を残すマッキー上戸がハッスル。頭突きも冴える。パワースラム2連発でグロッキーに追い込んでジャーマンを狙う。これは切り返されたが、フェイスクラッシャーでトドメを刺した。マッキー上戸もこれで1敗を堅持。

「あしたの横スペ?さあ、どうなるかねえ」

武藤(10点、延髄斬りからの片エビ固め 11.55)A中森(4点)

武藤完勝。イージス中森に付け入る隙を与えず1敗をキープ。

***************************

そして最終戦、横スペ大会。

第1試合は成瀬唯対ナイトメア神威。15期生の関西弁ファイター成瀬まだまだ元気。スクラップバスターで投げつける。最後はドラゴンスリーパーで痛めつけておいてのステップキックでカウント3奪取。

第2試合タッグマッチはシンディー・ウォン、ハムルシアター組が野村つばさ、ジーナ・デュラム組を撃破。

第3試合はヒューイット家3人組がそろい踏み。フレイア鏡・REKI・マーメイド千秋を寄せ付けず、最後はローズヒューイットがバスターローズでフレイアを仕留めた。

いよいよリーグ戦残り4試合。
M上戸(12点、ジャーマンSH 12.06)氷室(4点)

ここは負けられねえぜ。
マッキー上戸、気合のこもった攻め。氷室を圧倒してジャーマンで勝利。これで1敗をキープ。

「これも、運命・・・」
元SPZ王者の氷室4点どまりでリーグ戦を終えた。

N白石(12点、ジャーマンSH 18.01)A中森(4点)

序盤は静かな立ち上がり、しかしイージス中森のエルボーがノエルの鼻に入ったあたりから動き出した。ムッとしたのかノエルがタックル連発。そしてブレーンバスター。しかしイージス中森もコブラツイストで反撃。

しかし膠着化した試合は一発を持っている選手が強い。N白石STO。これはなんとか2.5で返したが、イージス中森、続くジャーマンに力尽きた。これでノエル白石も1敗をキープ。これでメイン終了後の優勝決定戦実施が決まった。ファンは大喜び。

L内田(4点、STOからの片エビ固め 22.22)C斉藤(0点)

ここまで白星のないコンバット斉藤、内容は悪くないだけに来年以降の再チャレンジが期待できそう。打撃に頼るファイトスタイル。この日も掌底ニーリフト裏拳と追い込んでゆく。

しかしラッキー内田も2点で終わるわけには行かない、ラッキーキャプチャーZ,コブラツイストと猛反撃。最後は隠し技STOでなんとか、コンバット斉藤を振り切った。

―危なかった・・・

―くっ、ひとつも、勝てなかった・・・

コンバット斉藤、結果を出すことができず、拳を震わせながら引き揚げた。この結果、4点のイージス中森、氷室紫月、ラッキー内田、0点のコンバット斉藤の4名はシード権を得られず来年、予選会スタートとなった。

武藤(12点、ノーザンライトSH 11.25)R神威(6点)

「テメーの足を引っ張って精神的苦痛を与えてやるぜ!」

ライラ神威、邪悪な笑みを浮かべながら武藤を挑発。

「あなたなんかに関わっていられないわ、あと2試合あるんだから」

武藤めぐみ、決定戦を意識したのかイッキの攻め。ローリングソバットでペースを握るやあとはもう一方的な展開。DDTで揺さぶってノーザンでトドメ。

「クソ、覚えてろ・・・」

ライラ神威、凶器を使う暇もなく敗戦。結局6点に終わったが、順位では4位なのでかろうじてシード権を確保した。

*************************

そしてメインイベント終了後、優勝決定ともえ戦。抽選の結果まず武藤とN白石が対戦。

武藤(ムーンサルトプレスからの片エビ固め 13.18)N白石

―勝つ。白石さんに勝つ。

武藤めぐみ気合の表情でエルボー連打そしてドロップキック、付け入る隙を与えないままダメージを積み重ねてゆく。N白石もタックルで応戦したが、武藤、ローリングソバットでいつもどおりペースをつかみ、

「覚悟して」
珍しくタイガードライバーを見せて、そのあとムーンサルト。これでカウント3奪取。

15分のインターバルを置いて、優勝決定戦第2試合。

武藤(ブレーンバスターからの片エビ固め 12.42)M上戸

―本割りで勝ってるって行っても、今度は向こうも気合はいってんだろうなー、ま、やるしかねえけど。

マッキー上戸、ボディスラムでこつこつ切り崩す戦術。しかし武藤もきっちりドロップキックで手数を返す。

―悪く思わないでね!

この展開にじれた武藤、いきなりシューティングスタープレス。

「うわー、そんな・・・」

こうなったらあとは武藤の一方的ペース、DDT、サソリ固めと痛めつけたあと、

M上戸が強引にブレンバスターを狙ってきたところを逆に投げ返してカウント3.マッキー上戸を下した。これで優勝決定。武藤めぐみ堂々の3連覇。

「ありがとう、普段の力が出せてよかった」

優勝した武藤めぐみには賞金100万円と副賞のブランド時計が贈られた。

準優勝はノエル白石(マッキー上戸も12点で並んでいるが直接対決で勝っているため)、横浜中華街のお食事券5万円分が贈られた。

「解説の吉田さん、武藤めぐみが優勝しましたね」

「んー、でもひとつ負けましたからね。これで来月から武藤とやる選手は簡単に諦めず一発狙ってきますから、その意味では面白くなるんじゃないですか、これから」

2008年4月29日 (火)

第401回 22年目8月SPZクライマックス

第4戦はなにわパワフルドーム大会。

A中森(4点、ノーザンライトSH 14.25)氷室(2点)

地味な攻防の応酬が続いたが、氷室がだんだん押し込まれていって、最後はノーザンに力尽きた。イージス中森、予選会に続いて元SPZ王者の氷室を撃破した。

M上戸(6点 フェイスクラッシャーからの片エビ固め14.46)C斉藤(0点)

マッキー上戸のパワーが冴える。昨日武藤に勝ったことでそうとう気を良くしている。コンバット斉藤も掌底で反撃するが単発。

「手加減しねえぜ!」

バックドロップ、ジャーマンの猛攻で追い込んでいって、最後は豪快なフェイスクラッシャー。マッキー上戸3連勝。
「へへへ、こう調子いいとスケベ心がでてくるなぁ」

優勝賞金100万円へ色気を見せる上戸さんであった。

R神威(2点、裏投げからの片エビ固め 14.44)L内田(2点)

ライラ神威がラフさっぽうを織り交ぜながらラッキー内田を追い込む。途中ラッキーキャプチャーZにつかまるなど危ないシーンはあったものの、裏投げでリーグ戦初勝利。

武藤(4点、ムーンサルトプレスからの体固め 15.02)N白石(4点)

昨日まさかの敗北を喫し、シングルマッチの連勝が29でストップした武藤、しかしリングに上がればショックを振り払うかのようにノエルとの戦いに没頭。パワー攻勢にやや手こずったものの、きっちりムーンサルトで勝利。

「昨日はもう済んだことです。とりあえず残り4試合、頑張ります」

*******************************

翌日は九州ドーム大会。
M上戸(8点、ジャーマンSH 10分くらい)A中森(4点)
「そうらあ!」
マッキー上戸が持ち前のパワーを生かしA中森を追い込む。単純なギロチンドロップもこの選手がやると破壊力満点。けっきょくジャーマン3連発でA中森に完勝。

「やっぱアタシってば最強!」
4連勝のマッキー上戸、残る相手はL内田氷室N白石。ひょっとしたらひょっとするかもしれない。

「まあ、あたしは逃げ馬だよ。本命が第4コーナーから出てくるんだけどね。へへへへ」

ますますコメントがオヤジじみてきた。

N白石(6点、パワーボムからのエビ固め 20.3)C斉藤(0点)
「もう終わりにするの・・・」
コンバット斉藤の蹴りまくりにごきげんななめのN白石、怒りのSTO,そしてパワーボム。コンバット斉藤をかろうじて振り切った。ノエルもまだ武藤に負けただけの1敗。優勝のチャンスは残っている。

「くそっ、今日も、勝てなかった・・・・」

0点のコンバット斉藤にライラ神威が一言。

気にするな。内容は良かった。あとは時の運だけだ。あさって武藤戦だろ、ドーンと散って来い!!でも蹴りの30発くらい入れてからね」

励ましているのか自分が有利になるように言っているのか分からないが・・・・

R神威(4点、トムラウシからのエビ固め 7.26)氷室(2点)

氷室元気なし、ライラに7分で敗れてしまった。ライラ神威、ひがみ根性が強いのか、L内田、氷室といった人気の高いレスラーからはきっちり勝利。

武藤(6点、ノーザンライトSH 10.37)L内田(2点)

―もう、負けられない。

―上戸さんの援護をしたい。

武藤めぐみが一方的な攻め。ラッキー内田に攻め手を与えない。10分少々でラッキー内田を退けた。

―連勝は切れたけど、優勝は諦めない。上戸さんはのこり3つ絶対ポカすると思う・・・。

**************************
第6戦若鯉球場
N白石(8点、裏拳からの片エビ固め 18.46)M上戸(8点)

―あと3人、殺れば、Sクラ優勝・・・

100万円がちらつくマッキー上戸。だがきょうの相手は難敵N白石。

いけねえいけねえ。お嬢ちゃんの相手に集中しないと。
馬力と馬力がぶつかり合う好勝負、ノエルがブレーンバスター3連発を見せればマッキーはスプラッシュマウンテン。壮絶な消耗戦となった。

「んと・・・」
ノエル白石の裏拳が頭に命中。打ち所が悪かったのかマッキー上戸は3カウントを聞いてしまった。

「ちっく、しょーーー!」
いい夢見させてもらったのか。まだ武藤に並ばれただけだが、もう1回やって勝てる自信はない・・・

「ふーん・・」
ノエル白石、何も考えてない。これでシード権確保。

氷室(4点、スリーパーホールド 15.58)L内田(2点)

1勝3敗同士、星の上がっていない両者の対戦。負けたほうは予選会行き。負けられない両者が懸命のファイトを繰り広げた。ラッキー内田、シャイニングウィザードまで繰り出し勝利への執念を見せるが、その直後氷室の魔性スリーパーががががが。

「えっ・・・」

ラッキー内田失神。広島のファンはどよめき。上原レフェリーがヤバイと感じ試合を止めた。リングドクターが同行しない地方でこういう結末はやばい。吉田社長、井上役員がリングに上がって内田を介抱。大事には至らなかったが、けっきょく身体に力が入らないので内田さんは担架で運ばれた。

A中森(6点、ノーザンライトSH 15.39)R神威(4点)

失神決着でざわついた雰囲気のままセミが始まった。ライラ神威のラフファイトは理詰めで攻めるイージスとはかみあわない。この日も押し込まれていって、ノーザンで敗北。もっとも本人は意にも介していない。

武藤(8点、延髄斬りからの片エビ固め、10分くらい)C斉藤(0点)

「はっ!」
物怖じせず掌底を武藤の顔面に入れていくC斉藤。場内どよめき。武藤の鼻から滴り落ちる鮮血。

「・・・・・・・(いい根性してるわ)」
これでエンジンのかかった武藤、イッキの攻め。シャイニングウィザードで戦意を奪い、ムーンサルトこそ2.9で返されたが、つづけざまに延髄斬りを決めて3カウント。

これで武藤、M上戸、N白石の3人が1敗で並んだ。

(続きます)

2008年4月28日 (月)

第400回 強いやつがそのまま勝つとは限らないんだ

23年目8月

最古参選手、SPZ14期のフォクシー真帆が右ひざを痛めて入院。この選手も相当がたが来ている・・

そして今年も真夏の祭典、SPZクライマックス。

恒例の記者会見。8月3日、午後8時、喫茶あばしり。

「あ、テーブル窓枠側に並べて、白いクロス掛けてねん」

喫茶あばしり店長、鈴波かすりが指示、店内窓側に長テーブルとイスが8つ。このイスには選ばれた選手しか座れない。普段は倉庫に眠っているが記者会見用に使うアンティーク家具だ。

「あとは、飲み物と軽食の用意ね・・・」

この喫茶店にテレビカメラが入るのも年1回なので鈴波店長、気合が入っていた。

やがてマスコミ記者さんやらテレビクルーが大挙してやってくる。

そして8人の戦士が入ってきて着席。コンバット斉藤が日焼けしていたのに驚きの声、ハードな特訓を積んでいたというのは本当だったのか。

そのあと8人の戦士の意気込みというか決意表明。

■「新・最強戦士」武藤めぐみ(20)

5年連続5度目の出場 前回・前々回優勝 SPZ世界王者 京スポ予想:本命

「まあ、やるだけだわ」

オレンジジュースをすすりながらいつものすました表情でコメント。よほどのことがないかぎりこの選手が本命だろう。シングルマッチの連勝記録をどこまで伸ばすのか。仮に全勝優勝すれば35連勝ということになるが・・・

■「氷の彗星」ラッキー内田(22)

6年連続6度目の出場 京スポ予測:対抗

「私が求めるものは優勝、ただひとつ!」

もうSPZクライマックスにも慣れた感じ。一言決意を述べただけ。成年選手のほうが「賞金100万円」に心動かされSPZクライマックスでハッスルする傾向があるのだ。他の選手のコメントをミルクティーをすすりながら聞いていた。

■「炎の闘志」マッキー上戸(22)

6年連続6度目の出場 

「全員ぶっ潰してやるぜおらああー」

16期生のマッキー上戸も一発狙っている。短期決戦のSPZクライマックスはどうしても馬力で押し切るパワーファイターが有利。「きょうはまだ晩飯食ってなかったんだよ」とサンドイッチをぱくつく。

■「ネイチャーガール」ノエル白石(19)

3年連続3度目の出場 

「リーグ戦?・・よく、わからないけど・・・頑張る」

この選手もそろそろ存在感を示したいところ。地力はある選手だけに期待も大きい。しかし自分にマイクが回ってきてものんびりアイスココアを飲んでいるあたりが只者ではない。

以下は予選会勝ち上がり組。

■「必殺仕事人」イージス中森(18)

2年連続2度目の出場 予選会1位通過

「一つでも多く白星を重ねます」

用意されたアイスティーには手をつけず、神妙な表情で記者会見を終えた。2度目の出場でシード権くらいは確保したいところ。

■「何をしでかすかわからない」ライラ神威(21)

4年連続4度目の出場 京スポ予想大穴・予選会2位通過

「キエーヘヘヘヘヘヘヘッ!なにもかもぶっ壊してやる」

この人に関しては何も説明はいらないだろう。優勝なんかどうでもいい。やりたいプロレスをやるだけ。でも微妙に日焼けしており、かなりの鍛錬を積んだのかと記者団は息を呑んだ。特訓先から本社へ直行してのどが渇いていたのか、用意されたビールを一気に飲み干した。

■「ザ・運命」氷室紫月(22)

7年連続7回目の出場 予選会3位通過

「運命の歯車が回り始めた・・・」

この選手も息が長い活躍。早熟だったのでもう7回目のSクラ出場を数える。表情ひとつ変えずブラックコーヒーを飲むあたりにベテランの風格が。

■「ジェットスマッシュ」コンバット斉藤(17)

初出場 予選会4位通過

「蹴って蹴って蹴りまくります」

このメンツでただひとりの初出場、SPZクライマックスに新風を巻き起こすか。この大舞台に備えて特訓を積んできたらしい。緊張した面持ちでメロンフロートをすすった。

「この8名が総当りリーグ戦で30分1本勝負のシングルマッチを行い、勝ち2点、引き分け1点、負け0点として、最も勝ち点の多い選手が優勝となります。なお優勝者には毎度のことながら、賞状と賞金100万円、副賞として高級ブランドの腕時計、あばしり様からコーヒー豆1年分が贈られます。なお準優勝の選手には横浜中華街のお食事券5万円分、3位の選手にはスポーツドリンク「ブルータイプ」1ケースが贈られます」

*******************************

2戦目の札幌どさんこドーム大会から地獄のリーグ戦がスタート。今年は武藤めぐみの優勝が決定的なので、優勝争いよりもシード権争いが面白いという見方だった・・・

A中森(2点、ストレッチプラム 18.27)C斉藤

予選会ではコンバット斉藤が勝っているカード。しかし雪辱に燃えるイージス中森、ジェットスマッシュを食らってもひるまず勝負どころでストレッチプラムをしつこくしつこくしつこくかけ続けて勝利をもぎ取った。

N白石(2点、STOからの片エビ固め 8.59)L内田

―わたしの力、ピークを過ぎてる・・・
ラッキー内田、往時の技のキレが失われている。この日はN白石のパワーに防戦一方。

「えっと・・・」

最後はノエル白石のSTO2連発で散った。負けるにしても内容が悪すぎる。10分もたないのはまずいだろう。札幌のファンは静まり返った。

M上戸(2点、ジャーマンSH 11.53)R神威

「ウラ!」
札幌大会セミファイナル。ライラ神威いきなり疑惑のヘッドバット。マッキーも付き合って頭突きでお返し。意地と意地がぶつかり合った。しかしパワースラムで優位に立ったマッキー上戸。ジャーマンでライラを屠った。

「ケッ、リーグ戦の勝ち負けなんか興味はねえ!武藤のアフォに血ヘドを吐かせてやるだけさあ!」

ライラ神威、まったく敗戦のショックを感じさせないコメント。

武藤(2点、タイガーSH 7.55)氷室

「せいっ!」

武藤めぐみムーンサルト、ノーザン、タイガーSHと磐石のラッシュ。あの氷室紫月をまったく寄せ付けない。

わずか7分55秒での短時間決着にファンは唖然・・・武藤めぐみシングル29連勝。武藤も磐石の白星スタート。

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移動日をはさんで第3戦、名古屋しゃちほこドーム大会。

氷室(2点、延髄斬りからの片エビ固め 17.05 )C斉藤(0点)

開幕戦で武藤に惨敗した氷室だがショックを感じさせないファイト。

ストレッチプラム、逆エビといったねちっこい攻めでコンバット斉藤をきりきり舞いさせる。やはりC斉藤、レスリングへの適応がまだまだ。

予選会でも勝っているので危なげなく氷室が勝つのではとファンは予測していたが、コンバット斉藤の掌底ぜめになかなか主導権が握れない。

「せやぁっ!」

コンバット斉藤がニーリフトを叩き込めば、氷室はスリーパーでぐったりさせておいての裏投げ2連発。

しかし最後は氷室が引き出しの多さを見せて、延髄斬りでカウント3奪取。これで氷室も初日を出した。

―蹴りだけじゃ上の人には勝てない・・もっとプロレスの幅を広げないと・・・

悔しそうな表情でコンバット斉藤、引揚げた。

L内田(2点、ラッキーキャプチャー 22.13)A中森(2点)

開幕戦でノエル白石にいいところなく敗れたラッキー内田。ここで負けるようなことがあればズルズルといってしまいかねない。イージス中森の猛攻を受けきって、勝負どころで伝家の宝刀ラッキーキャプチャー。これで初白星ゲット。

「まだまだ後輩に負けるわけにはいきません」

N白石(4点、STOからの片エビ固め 12.03)R神威(0点)

名古屋大会のセミは個性派同士の対戦。

何も考えないで闘うノエル白石、シングルマッチの勝率は意外と高い。この日もライラの狂乱ファイトをかいくぐってSTOでぶっ倒して3カウント。2勝目をマークした。

「ああん、連敗スタート?知るかそんなの!」

ライラ神威、まったく気に留めていない。荷物をまとめるや名古屋の夜の街へ手羽先を喰いに出た。

M上戸(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 14.47)武藤(2点)

「強いやつがそのまま勝つとは限らないのがプロレスの怖さなんだよ。へへへ」

マッキー上戸が一発狙ってきて、スプラッシュマウンテン、バックドロップ、ジャーマンとド派手かつ積極的な大技攻勢で武藤を追い込む。

ー今日の上戸さん・・・別人みたいだ・・・っ

武藤めぐみも懸命にムーンサルトで応戦するも、マッキー上戸が奥の手をだしてきた。組み付いて担ぎ上げて、

「オラアアア!」

フィッシャーマンバスター一閃!! 

頭からマットに落ちた武藤、そのあと片エビで押さえる。
ワン、トゥ、スリー。

ロイヤル北条レフェリーがマットを3つ叩いた。

「じゅ、14分47秒、ふ、フィッシャーマンバスターからの片エビ固めで、マッキー上戸の勝ち」

えええええええええええええええええええええ?
えええええええええええええええええええええ?

えええええええええええええええええええええ!!

名古屋のファンは悲鳴とどよめき。村越リングアナも予期せぬ結果にかみまくりで結果をアナウンス。

(評価差310をはね返したマッキー上戸)

武藤めぐみがシングルマッチで敗れたのは一昨年、2029年10月のジェナ・メガライト戦以来1年10ヶ月ぶり、日本人選手に負けたのは2029年4月のマッキー上戸戦以来2年4ヶ月ぶりのこと。シングルマッチの連勝記録も29で止まった。

「・・・・・・・・・・・・・」

武藤めぐみ、呆然とした表情で引揚げた。もしこの試合にSPZベルトがかかっていたらタイトル移動になっていたところだ。

「ま、あいつにとっちゃ、負けていい薬になったんじゃないの。へへへへ」

先輩の意地を見せたマッキー上戸。してやったりの表情。

第23回SPZクライマックス。2戦目の名古屋で、大本命がこける波乱の展開。はたして今後の展開はいかに。

(長くなるので続きます)

**************************

(筆者より挨拶)
この連載も400回を数えるに至りました。このサイトを訪れて頂いたすべての方に厚く御礼申し上げます。また、こんな素晴らしいゲームソフトを世に出していただいたサクセス様にも厚く御礼申し上げます。在庫からいってまだまだ続くとおもいます。基本的にはゲーム中で起こったことを、そのまま膨らませてWordに打っているだけですが、マンネリでも常に痛快であるよう、努力してまいりますのでこれからも宜しくご支援のほどお願いいたします。

2008年4月28日 K.Konno

2008年4月27日 (日)

第399回 農鳥特訓・ストップザ武藤

2031年7月下旬 京スポ新聞 若林記者の取材メモより。

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山梨県奥地に聳える白峰山脈。三千メートル級の山々をあまた連ねるその堂々たる山容は「南アルプス」の通称で知られている。

「三百九十六、三百九十七、三百九十八・・・」

いまやJRに代わってSPZの一大ムーブメントとなった悪の軍団DF(Dark Fraction)が、8月5日に開幕が迫ったSPZ最大の祭典「SPZクライマックス」に備えて、南アルプスで直前強化合宿を行っている。JR身延線、身延駅からバスで二時間で秘境といわれる奈良田温泉にたどりつく。そこから徒歩で丸一日かけて標高3000メートルの稜線へ上がった。

DFの旗手、コンバット斉藤(21期)が黙々と蹴りの練習。3000メートルの高地で空気は薄く、すぐに息が切れるのだが、この選手は気にも留めず、重い蹴りを放つ。

「こーやって特訓するとだな、武藤のアフォに心理的圧迫感ちゅうものを与えられるんだよ。こうやって心理に動揺を与えることで、本番があらぬ方向に転ぶかもしれないのだよ、若林くん、わかるかね。ファファファファファ・・・」

DFの首魁、ライラ神威はウォーキングで軽めの調整。(本人いわく、高地での歩行運動は下界で猛特訓をしたとき同等の効果があると主張している)

SPZクライマックスにはこの2名が出場する。

「いつまでも武藤めぐみをのさばらせていくわけにはいかないじゃない。マジな話で」

17期生のライラ神威、真顔で切り出した。SPZマットで武藤めぐみ、28連勝をマークするなど向かうところ敵なし状態。1期後輩の華々しい活躍を快く思うはずがない。

「あのクソバカさえいなければ、SPZの主役はアタシになるはずだったんだけどね・・・」

ライラ神威、REKI,コンバット斉藤の3人はここ、白峰山脈の南端、農鳥岳(3050メートル)で特訓を行っている。高地でハードな特訓を行ってトレーニング効果を高めようという現代スポーツ理論をしっかり取り入れている。

その後記者は見た。REKIが丘の上から、人間の頭ほどもある岩石をコンバット斉藤に向かって放り投げるのを!!

「よけるな斉藤、蹴ってぶっ壊せ!!」

「はいっ、ジェットスマッシュ!」

バキッ!

なんと言う荒行、一歩間違えば大怪我につながるハードな特訓。コンバット斉藤がジェットスマッシュを放つがタイミングが合わず、岩がゴロンとけり返されるだけ。

「タイミングを見極めるんだ、ドンピシャのタイミングを!」

ライラ神威が大声で叱咤する。時折通り過ぎる登山客が何事かと目を丸くするが、3人は気にも留めず特訓を続ける。

「最終戦の横浜でアタシと武藤のアフォが当たるだろ?だからその前に鉄砲玉の斉藤が蹴って蹴ってなるべく武藤を壊しておくのさ。蹴りがまともに入ったら病院送り。欠場に追い込めなくても手負いで最終戦を迎える。そこをアタシがトドメをさすって寸法さあ!」

ライラ神威、見かけによらず奸智に長けている。DFの組織力を生かして武藤の連勝をストップさせようと考えるあたり只者ではない。たしかにコンバット斉藤がダメージを蓄積させておけば武藤めぐみを倒すのもあながち不可能ではない。

「REKI,そらもう一丁、ドカンと行けーッ!」

REKIが大岩を投げ落とす。

「ジェット・・・スマッシュ!!!」

バキョッ!!

記者は見た。コンバット斉藤のすさまじい蹴りが岩を砕くのを。地面に転がった破片。デビューしてから2年余り、コンバット斉藤もかなり力をつけてきている。

「けけけけけ、Sクラの本番では武藤めぐみがこうなるぜ!いくら武藤の飛び技が凄くても、飛んでくるところを蹴っ飛ばせば終わりよ、ぐははははは」

第23回SPZクライマックス、どう考えても武藤めぐみの優位は動かないが、気合とか根性とかと言った部類からもっとも縁遠いと思われる悪の軍団DFが特訓までやる。もちろんピークを過ぎたとはいえ16期生の3人(ラッキー内田、マッキー上戸、氷室紫月)も黙ってはいないだろう。ストップ・ザ・武藤めぐみ。今年のSPZクライマックスは嵐の予感。最終戦の横スペで栄光を手にするのは誰か。(若林太郎)

******************************

そして日が暮れた。稜線から数百メートル下ったところに大門沢という清冽な沢が流れている。ここにテントが数張りセットして、DFの3人はここをベースとして特訓を行っている。

「ごはん、できたぞ~」

なんとSPZ取締役の今野役員(58)が「めしたき係」として同行。慣れた手つきでカレーライスを作る。

「農鳥には何回か来てますからね。特訓のサポートをしようと思って。」

やがてあたりを闇が包む。焚き火の横でライラ神威がボソッと。

「若林さん、これ以上武藤めぐみをひとり勝ちさせると会社もおかしくなる。だから本番ではナイフを使ってでも勝つよ。おっとこれは書くなよ・・・」

*****************************

4日間、高地トレーニングの強化合宿は続いた。高地で特訓することによりSPZクライマックスの連戦を耐え抜く力をつけ、コンバット斉藤は生命線である蹴り技を研ぎ澄ましたが、ライラ神威は歩行運動以外何もしなかった。最大の目的が武藤めぐみへ心理的圧迫感を与えることらしいが、はたしてそううまく行くものなのだろうか。

4日間の特訓が終わり、最終日の夜は奈良田温泉で特訓の疲れを取る。ライラ神威21歳、マスコミ記者さんたちとたっぷりビールを飲み、英気を養った。

「ひゃはははは、5日から楽しいパーティーの始まりだ!!!」

*******************************

そのころSPZ本社ロビー。配達された京スポ新聞を一読した武藤めぐみ。

一面トップ見出しには「武藤めぐみ ぶっ壊す」の大文字が。

「ふーん、バッカみたい。」

(でも内心ちょっと動揺?)

2008年4月26日 (土)

第398回 23年目7月 あーあ、並ばれちまったか・・・

23年目7月
「あかーん、もー、うちがこんなヘマするなんてー!」

15期生の成瀬唯、予選会でのシングルマッチ連戦がたたったのか右足首負傷の重症。フレイア鏡も右肩負傷の重症。何たることだと頭を抱える今野役員。

7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」開幕。

第4戦水戸大会、メインはあばしりタッグ選手権。王者REKI、コンバット斉藤に挑むのはシンディー・ウォン、ジェシービートン組。しかしDFの連係が勝り、さいごはREKIが新蛇抜(変形フランケンシュタイナー)でシンディー・ウォンを押さえ込んで防衛に成功。

第7戦幕張大会、セミは武藤めぐみ対新外国人ハムル・シアターのシングルマッチ。ハムルは打撃を得意とするGWAの実力派レスラーだが、絶対王者武藤にはかなわず、わずか6分42秒で延髄斬りに撃沈。これで武藤めぐみ、シングルマッチ27連勝。

メインはSPZタッグ戦、王者氷室紫月、ノエル白石に挑むのはライラ神威、REKI組。
やっとDFにタッグ挑戦権が回ってきたぜヘヘヘヘ」

試合は氷室とライラが意地の張り合い。試合中盤、ライラ神威のカムイエクウチカウシで氷室が戦線離脱。ノエル白石孤立。ピンチなのだがノエル白石まったく動じない。(というか、何も考えてない)

「えっ、と・・・」

あのライラ神威相手にも動じずニーリフトを叩き込んで行く。そしてREKIにはSTO2連発。これでREKIも動きが止まってしまう。たまらずライラ神威にタッチ。

「えっと・・・」
ノエル白石、ライラ神威にもSTO、これはなんとかREKIがカットしたが、立て続けにこの日4度目のSTOを決めてライラ神威を沈めた。この選手も結構地力がある。39分19秒、王者組が初防衛に成功。

***************************

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はナイトメア神威対ジーナ・デュラム。

「ど、どうなっても知りませんからね!」
ジーナが追い込まれたときに出すフロントスープレックス。これでナイトメアはカウント3を喫した。

第2試合はマーメイド千秋対ジェシー・ビートン。ジェシーは比較的パワーのあるアメリカンタイプのレスラー。この日は若手のM千秋をあっさりフロントスープレックスでしとめた。

第3試合はイージス中森、野村つばさ対ファントムローズ1号ワイルドローズ2号のタッグマッチ。

けっこう盛り上がった試合となったが最後はアイドルレスラーの野村が捕まってしまって、合体パイルドライバーでジエンド。勝負タイム17分3秒のかみ合った試合となった。その試合が終わると休憩。

休憩明け第4試合は前SPZタッグ王者のジューシーペア登場、対戦相手はハムル・シアター&シンディー・ウォン。ラッキー内田があっさりとシンディーをラッキーキャプチャーZで葬った。勝負タイム7分37秒。

セミファイナルは氷室、ノエル白石、フォクシー真帆のトリオにDFの3人(ライラ神威・REKI・コンバット斉藤)が激突。

「あのポンコツ(フォクシー真帆のことか)を捕まえるぞ」

タッグマッチでは弱いほうを狙えというのが鉄則。ましてやフォクシー真帆は負傷欠場明けである。さいごはコンバット斉藤が蹴りまくってフォクシーを昏倒させて、合体パワーボムで終了。16分32秒の激戦を制した。

メインイベントはSPZ選手権、

絶対王者武藤めぐみに挑むのは久々来日のチョチョカラス2.SPZも武藤とそれなりに渡り合える人材が払底してきており(評価の差が300以下がL内田とR神威しかいない!)、メキシコAACからトップ外人を当てて急場をしのぐしかないという実に、実に苦しいマッチメイク。

試合は派手な空中技の応酬となったが、やはり総合力に勝る武藤がじりじり押し始めて、延髄斬りでグロッキーに追い込む。チョチョカラス2につきあってムーンサルト、ミサイルキックはあえて受けたが、

「覚悟して」
ノーザンで投げて終了。勝負タイム17分56秒。これで武藤めぐみV15。あの吉田龍子の持つ連続防衛記録にあっさり並んだ。シングル連勝記録は28に伸ばした。

「あーあ、並ばれちまったか・・・」

吉田龍子社長が解説席で苦笑い。現役の絶頂時に作った記録、当時は金字塔だ凄い誰も破るヤツいないと云われていたV15の記録がついに並ばれてしまった。今の状況から言ってたぶん9月にも破られてしまうだろう。

来月はSPZクライマックス。圧倒的な強さの武藤めぐみからタイマン勝負で3カウントまたはギブアップを取れる選手はいるのだろうか?

2008年4月25日 (金)

第397回 エキサイティング!

23年目6月シリーズ 最終戦

最終戦はさいたまドーム大会。例によって大日本テレビの中継カメラが入った。実況はいつも通り世界のかずのりこと森和紀アナウンサー、そして解説は辛口解説でおなじみのSPZの女社長・吉田龍子女史。

第1試合はSPZの前座名物カード。

ネタ外人 ジーナ・デュラム 対 ネタ外人ソフィア・リチャーズ。

ジーナ・デュラム、弱気な性格はレスラー向きではないのだが、基礎はそれなりに出来ている。この日もソフィアをきっちりローリングソバットで退けた。

「ううう、覚えてなさい!いつか復しゅうしてやるんだからーーーーッ!!」

最弱レスラー、ソフィア、悔しそうに引揚げた。デビュー直後の新人といい勝負なのだからその弱さが際立っている。

第2試合はナイトメア神威(23期)対ケンドー・カミスワ(22期)。

「♪ディーエス、イーレ!ディーエス、イーラ!」

モーツァルトのレクイエムに乗ってナイトメア神威が入場。怪奇派イメージのつもりなのか。リングに上がるや奇声を発する。

「URYYYYYYYYYYYYYYYYY」

「♪木曾のナー なかのりさん、木曾の御嶽ナンチャラホイ~」

次いで館内にかかったのは「木曾節」

温泉マークの覆面に「上諏訪温泉」のどてらを着て入場したカミスワ。海外ではこの入場がバカウケしていたらしい。

「さて解説の吉田さん、カミスワ選手は久々の日本でのファイトですね」

「カミスワ選手は、んー、まあ、実家が温泉旅館なんですよ。海外で上諏訪温泉の名前を広めるためにプロレス入りしたという噂ですからね。でもまあ基礎はしっかりできてますかから、試合を作る力はありますよ。」

カミスワ、その言葉通り試合が始まるやアームホイップを連発するまともなプロレスを見せる。試合はカミスワが先輩の意地を見せ、最後はナイトメア神威のタイガードライバー狙いを冷静にリバースで潰して3カウント奪取。この選手は来月からGWA遠征が決まっている。勝負タイム11分53秒。

第3試合は外人同士のシングルマッチ、シンディー・ウォン対ジェシー・ビートン。パワーに勝るシンディーがタイガードライバーで新外国人のジェシーをしとめた。勝負タイム11分36秒、その試合が終わると休憩。

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第4試合はヒューイット家の3人がそろい踏み。ローズ・ヒューイット、ファントムローズ1号ワイルドローズ2号。対戦相手はフレイア鏡(14期)、野村つばさ(18期)、マーメイド千秋(22期)。はっきり言って寄せ集め。

案の定、日本人チームがヒューイット一家の鉄の連係に苦しむ。なにしろ日本人チームをまとめるべきフレイア鏡の動きが相当悪い。

「んー、まあ、鏡選手も長年の酷使でだいぶ悪いところがありますからね。」

しかし最後は大逆転。場外でのラフファイトでファントムローズ1号を痛めつけたマーメイド千秋がファントムローズ1号をブレーンバスターでしとめた。

「さあ、問題のカードです。何が起こるかわからないセミファイナルです。」

ばちばちばちっ!

「うぅ、あぅ、あううううん!」

スタンロッドの電撃音と悪趣味なおっさんの悲鳴がこだまするイントロ。初めて来た人はドン引きするらしい。そのあといつものように「COLLECTIVE」に乗ってDF(Dark Fraction)の3人、ライラ神威・REKI,コンバット斉藤が入場。武藤めぐみを無間地獄に叩き落すために結成された悪の3人組である。

おうおうおうおう埼玉のくされSPZファンども、お前らむとめむとめってキャーキャー言ってんじゃねえぞコノヤロウ。8月にナ、SPZクライマックスがあるけどよ、武藤のアフォだけには賞金はやらねえ。うちらDark Fractionからは2人参戦すッから、武藤めぐみのクソバカをだな、どんな手を使ってでもブッコロしてやるひゃはははははは

対戦相手は武藤めぐみ(18期)、イージス中森(20期)、成瀬唯(15期)。武藤のテーマ「アメジスト」に乗って3人が颯爽とリングイン。

「調子に乗ってんじゃねえこの自称天才!」
コールが終わるや武藤におそいかかる3人。DFは執拗に武藤の首を狙っている。3人がかりで殴る蹴るの暴行を武藤に加える。救出に入るイージス中森と成瀬、のっけから試合は荒れた荒れた。

「武藤氏ねや、ヴォケエエエエエエエーーーー」

ライラ神威がリング下に隠しておいた鉄パイプで武藤をぶん殴ろうとする。しかしさすがにこれは上原今日子レフェリーが止めた。

「ええかげんにせえよ。ライラ」

ふざけんなとレフェリーに抗議するライラ、その隙を突いて武藤がライラに延髄斬リ!

「ぐわあっ・・・」

ここはいったんREKIにタッチ。

試合は成瀬が少し捕まったものの、武藤が出てくれば敵なし状態。ライラ神威でも歯が立たないのにREKIコンバットでは問題にならない。最後は武藤がムーンサルトでライラ神威からピンフォール勝ち。勝負タイム13分45秒。多少バタバタしたもののエキサイティングな試合だった。

「いやー解説の吉田さん、エキサイティングな試合でしたねえ」

「んー、まあ、ライラ神威が悪事に手を染めるのは武藤選手への対抗心があると思いますよ。まともにやったら勝てるわけないんですから。武藤をギャフンと言わせたい一心なんでしょうね、まあ今後に期待しましょう」

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メインはSPZタッグ戦。現SPZ王者ジューシーペア(ラッキー内田&マッキー上戸)の対戦相手は氷室、ノエル白石のネイチャーコンビ。

「私たち2人が組めば、そうそう負けない」
ジューシーペアがさいたまドームのメインのリングへ。いつもの内田人気。大歓声の中ゴングが鳴った。

「先手必勝」
いきなり氷室がストレッチプラムをしかけた。マッキー上戸をたじろがす。

そして今回はノエル白石が調子がいいのか暴れまわる。ニーリフト連発でラッキー内田もたじろぐ。そして・・・

「もう終わりにするの・・・」

不恰好だが、氷室を引き入れてのダブルインパクト。ラッキー内田頭からマットへ。これは返せなかった。
30分47秒、氷室紫月、ノエル白石組が新王者に。王者組は9度目の防衛に失敗。

2008年4月24日 (木)

第396回 ウチの実力は・・・こんなもんやったんやな

23年目6月

SPZクライマックス予選会リーグ戦 後半

第5戦は福井大会。本大会出場枠4をめぐる争いは続く。
C斉藤(6点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 14.13)野村(0点)

ジェットスマッシュがズバッと決まった。21期生のコンバット斉藤、予選会突破の可能性はまだ十分残っている。

REKI(4点、裏拳からの片エビ固め 19.05)成瀬(1点)

まだ白星のない成瀬、REKIに懸命に食らいついていったが、スピードについていけない。押し込んだREKIが裏拳で2勝目ゲット。

R神威(10点、トムラウシからの片エビ固め14.11)F鏡(3点)

勝てば予選会突破のライラ。猛然と攻め込んでトムラウシで幕。無傷の5連勝で本大会出場を決めた。

「さァ、本大会で武藤のクソバカを再起不能においこんでやるよ!」

A中森(8点 27.10 ストレッチプラム)氷室(8点)

同じく勝てば予選会突破の氷室、しかし試合を有利に運んだのは20期生のイージス中森。関節の取り合いでも負けていない。ノーザンで追い込んで、なんとストレッチプラムで元SPZ王者の氷室からギブアップを奪った。場内ええええの声。

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第6戦金沢大会。
C斉藤(8点、飛燕脚からの片エビ固め 9.32)成瀬(1点)

コンバット斉藤、蹴りで成瀬をグロッキーに追い込んでトドメの飛燕脚。4勝目を挙げて本大会出場に大きく近づいた。

「のこりひとつ、絶対に勝ちます」

REKI(6点、農鳥からの片エビ固め 7.42)野村(0点)

REKI、危なげなく農鳥(高角度ミサイルキック)で3勝目ゲット。これで4つ目の椅子は明日のコンバット斉藤との直接対決か・・・

氷室(10点、サソリ固め 12.38)F鏡(3点)

氷室、危なげなく予選会突破を決めた。フレイア鏡とのせめぎ合いを制した。

A中森(10点、ストレッチプラム 28.57)R神威(10点)

なんとイージス中森、ライラ神威もストレッチプラムでギブアップを奪って予選会突破を決めた。
(筆者より:すみませんこの試合、観戦中に寝落ちしてしまいまして、目が覚めたらA中森が勝っていました・・・)

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第7戦は富山高岡大会。
成瀬(3点、脇固め15.44)野村(0点)

「ウチの実力は・・・こんなもんやったんやな」
15期生の成瀬唯、デビューして8年あまり、SPZクライマックスにはやっぱり今年も出られなかった。この日も後輩の野村つばさに攻め込まれる状態が続く。しかし成瀬唯、最後に逆転。
隙を突いて一瞬の脇固め。

「・・・ひあああっ!!」
野村つばさ、タップするしかなかった。

「あっはははははは、ま、当然かな・・・はぁ。」

成瀬唯ようやくリーグ戦初白星。野村つばさは全敗で予選会を終えた。

C斉藤(10点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 13.41)REKI(6点)

DF同士の対戦だが、勝ったほうが本大会出場権最後の1枠を手にする「お互い絶対に負けられない」戦い。

―REKIさんが飛び技を出す前に潰す。
どぼどぼとニーリフト攻め。コンバット斉藤が怖い。そして
ブンッ。
スピードと重さのある裏拳。これでREKIの動きが止まった。

「農鳥ッ!」
REKIが必殺ミサイルキックを放つも受けきったコンバット斉藤、2度目の裏拳で揺さぶって、

「一気に決める!」
ズバッと決まったジェットスマッシュ。これで本大会出場を決めた。

A中森(12点、逆片エビ固め10.46)F鏡(3点)

「うあああああっ!」
フレイア鏡が一瞬の隙をつかれて逆片エビに捉えられギブアップ。イージス中森、堂々の予選会1位通過。

R神威(12点、トムラウシからの片エビ固め 17.42)氷室(10点)

ライラ神威、先月の東西対抗同様に氷室を攻め込んでトムラウシで沈めて6勝目。リーグ戦2位通過を決めた。
この結果、予選会は1位通過 イージス中森、

             2位通過 ライラ神威、

             3位通過 氷室紫月、

             4位通過 コンバット斉藤が確定。

富山大会メインはSPZ選手権。地方で開催となるのも珍しい。王者武藤めぐみに対するは常連外人ローズ・ヒューイット。しかし今の武藤に死角は見あたらない。トップ外人だろうが容赦せず一方的に攻め込んで延髄2連発で終了。勝負タイム12分2秒、武藤めぐみ14度目の防衛に成功、吉田龍子の持つ連続防衛記録にあと1と迫った。シングルマッチの連勝記録も26に伸ばした。この女化け物だ。

2008年4月23日 (水)

第395回 23年目6月 SPZクライマックス予選会リーグ

23年目6月
恒例のSPZクライマックス予選会。
出場選手は以下の8名。
氷室紫月(16期・前回本大会6点)
ライラ神威(17期・前回本大会6点)
イージス中森(20期・前回本大会2点)
フレイア鏡(14期)

成瀬唯(15期)
REKI(20期)
コンバット斉藤(21期)
野村つばさ(18期)

なおフォクシー真帆は負傷が治らないため欠場。リーグ戦を行い上位4名が本大会に出場できる。
TWWAを新女にもってかれたため、ケンドー・カミスワが急遽帰国。とりあえず6月シリーズに帯同。

初戦山口大会、第1試合でケンドー・カミスワ対ナイトメア神威の一戦。ナイトメア、なんと凱旋帰国のはずのケンドーカミスワをタイガードライバーからのボディスラムで片付けて、これで二人目の先輩越え。

そして予選会リーグ戦。
F鏡(1点、時間切れ引き分け)成瀬(1点)

―本当に、本当に、最後のチャンスや。
まだSPZクライマックスに出たことのない成瀬。まず1勝を挙げたいところ。しかし今日の相手はそこそこ手ごわいフレイア鏡。団体最古参らしくじっくりとした関節技で絞り上げる。けっきょく両者決め手を欠き30分ドロー。

C斉藤(2点 ブレーンバスターからの片エビ固め13.34)A中森

先月の東西対抗の再戦が早くも組まれた。前回の反省からか、掌底でびしばし殴るコンバット斉藤。イージス中森がズルズルと押し込まれていく。
「はっ!」
けっこうハードな裏拳で脳を揺らして、そのあとブレーンバスターで幕。イージス中森いきなりの黒星発進。

R神威(2点、カムイエクウチカウシからのエビ固め 13.01)REKI

「あー、たりぃ。なんであたしが予選会なんかに出なくちゃなんねえんだよ」
ライラ、苦戦したもののタッグパートナーのREKIを退けた。

氷室(2点、ブレーンバスターからの片エビ固め 7.14)野村
このカードは氷室完勝。

第2戦島根くにびき大会。

C斉藤(4点、飛燕脚からの片エビ固め24.17)F鏡(1点)

昨年は関節地獄にはまってしまって痛い星を落としているコンバット斉藤、打撃と頭突きで追い込んでゆく。フレイア鏡も関節で攻めてゆくが、どうしても主導権が握れない。最後はスタミナの尽きた鏡を飛燕脚でけり倒して終了。

A中森(2点、ショルダータックルからの片エビ固め)REKI(0点)

昨日コンバット斉藤に負けてこれ以上負けられないA中森、タックルで積極的に攻めてゆく。最後も関節で痛めつけておいてからのショルダータックル。23分の激闘を制した。

R神威(4点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 8.11)野村(0点)

ライラ神威、野村を問題にせず2勝目。カムイエクウチカウシを野村がカウント2.9で返したのが見せ場だった。

氷室(4点、ダイビングプレスからの体固め 12.10)成瀬(1点)
古参同士の闘い。地味目なグラウンドの攻防が続いたが最後は氷室がダイビングプレス、ステップキック、ダイビングプレスとつないで成瀬を退けた。

3戦目は鳥取大会。
REKI(2点、新蛇抜 16.27)F鏡(1点)

REKIがリーグ戦初勝利。うるさいフレイア鏡を新蛇抜(変形フランケンシュタイナー)でしとめた。

A中森(4点、ドラゴンスリーパー21.29)野村(0点)

野村つばさ、よくねばったのだが・・・

R神威(6点、裏投げからの片エビ固め8.29)成瀬(1点)

成瀬唯、いいところなくライラの悪役さっぽうの前に敗北。

氷室(6点、ブレーンバスターからの片エビ固め 19.46)C斉藤(4点)

氷室危なげなく3連勝。さすがに試合の組み立ての技術が何枚も上。

第4戦神戸大会。
F鏡(3点、ストレッチプラム 20.35)野村(0点)

フレイア鏡もリーグ戦初白星。でもアイドルレスラー野村をしとめるのに20分・・・

A中森(6点、ノーザンライトSH 22.49)成瀬(1点)

関節技の応酬が続く。よくねばった成瀬だったが最後はイージス中森のノーザンに力尽きた。成瀬、3敗目を喫し本大会出場は絶望的に。

「あかん・・・・・」

R神威(8点 トムラウシからの片エビ固め 13.59)C斉藤(4点)

DF同士の対決はチームリーダーのライラが貫禄を見せて勝利。ライラ神威、このクラスの相手ならまだまだ楽勝、あっさり4連勝。

氷室(8点、スリーパーホールド)REKI(2点)

氷室もさすが元SPZ王者、危なげないファイトで4連勝。REKIをスリーパーで絞め落とした。

2008年4月22日 (火)

第394回 武藤めぐみ25連勝!

23年目5月

ノエル白石が右手首負傷。同時に写真集のオファーが来たので受ける。かくてノエル白石ファースト写真集「ASAHI」が発売となった。不思議ちゃんキャラとなかなかの実力でSPZの人気スターが水着の写真集を出す。ファンの間では騒ぎになった。

14期生のフォクシー真帆、フレイア鏡がいずれも怪我で離脱。
5月シリーズ:クラッシュドーンシリーズが開幕。

第1戦高知大会第1試合で新人、ナイトメア神威のデビュー戦。対戦相手はベテランの成瀬唯。

「オラーー」
大先輩に対して物怖じしない。ドロップキック、頭突きで攻めてゆく。1ヶ月SPZ道場で鍛えただけあっていい動き。成瀬も攻めあぐねる状態が続いた。

「いてこましたる」
この展開にじれたのか、仕掛けたのは成瀬。10分経過のアナウンスと同時にすっと組み付いてドラゴンスリーパー。これはさすがに防ぎようがない。

「・・・うがっ、ギブアップだ・・」
11分18秒、ドラゴンスリーパーで成瀬唯の勝ち。

「動きはともかく力はあります。将来が楽しみですね」
リング下で見ていた井上霧子がひとこと。
なにしろあのライラ神威が発掘した新人レスラーである。将来が楽しみだ。

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ナイトメア神威、第4戦香川大会でシングル初白星。対戦相手がネタ常連外人のソフィア・リチャーズとはいえタイガードライバー、スクラップバスター2連発でたたきのめしてしまったのだから大した物。

「あたしより素質はある。後はあのコ次第。」
出番前のライラが一言。

第5戦岡山大会。
第1試合で連日のナイトメア神威対ソフィアリチャーズ。
―新人に連敗なんかしたら本国で物笑いの種になってしまう。絶対勝たないと・・・
ソフィア、ふだんのパフォーマンスを抑えてナイトメアと真剣にレスリング。タイガードライバー狙いもリバースで切り返す。ナイトメア、ブレーンバスターを狙うがこれも切り返す。しかし先にスタミナ切れを起こしたのはソフィア。さすがネタ外人。さっそくタイガードライバーでナイトメアがプロ2勝目をスコア。
「弱すぎだ!話にならねえ!」

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岡山大会はあばしりタッグ戦。ファントムローズ1号、ワイルドローズ2号に挑むのはDFのREKI,コンバット斉藤組。常連外人と悪役軍団の熱い闘いが繰り広げられた。
「マットを紅に染めてあげるわ!」
ファントムローズ1号がミサイルキック、ジャンピングニーと攻め込む。しかしコンバット斉藤の打撃がうなる。

「アウッツ・・・・・」
裏拳が顔面にモロに入った。覆面越しにも流血しているのが分かる。
「くっ、コノ・・・」
ファントムローズ1号、強引にブレンバスターで流れを変えようとしたが逆にコンバット斉藤が投げ返した。これでカウント3.DFがあばしり王者に輝いた。

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第6戦奈良大会、メインでSPZタッグ戦。今回の挑戦者は最強外人、ジェナ・メガライト&新鋭外人ハムル・シアター。
「んー、まあ、ハムルシアターは2回目の来日ですか。あまりでしゃばらずメガライトに託すぐらいでやれば勝機はあると思いますよ」

「私がこの試合を支配する。あんたは控えてナ」

メガライト、ラッキーマッキーの2人を向こうに回して大暴れ。マッキー上戸とはド迫力の投げあい殴り合いをやってのけた。
ハムル・シアターは打撃が得意のようで、後半試合がめまぐるしく動く中、ハイキックで内田を追い込む。しかしやはり最後はチームの差が出た。なんとか分断作戦を成功させたジューシーペア、マッキー上戸がハムル・シアターをステップキックで蹴っ飛ばして3カウント。それでも勝負タイム42分9秒の激戦に奈良のファンは沸いた。これでジューシーペアV8達成。このコンビはなかなか負けない。

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ナイトメア神威、勢いに乗って第7戦新潟大会では1期先輩のマーメイド千秋をタイガードライバーからの逆片エビ固めでギブアップを奪い初の先輩越え。

第7戦新潟大会メインはSPZ選手権。王者武藤めぐみに挑むのはラッキー内田。もう挑戦者ローテーションも3回り目。

「武藤選手は勝てない相手ではありません。関節さえ決まればどんな相手でもタップするわけですから。まあ先輩の意地を見せますよ」

しかし関節地獄に持ち込む前に武藤が大技ラッシュ。あっさり終わってしまった。勝負タイム19分35秒、王者が13度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝も24に伸ばした。

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そして最終戦横スペ大会では恒例の東西対抗。今回は欠場者が3名出ているので、シングル6対6となった。

N神威(北海道)○-M千秋(鳥取)

―2日続けて新人に負けられない!

マーメイド千秋、懸命にブレーンバスターで応戦したがナイトメア神威のタイガードライバーに力尽きた。勝負タイム7分59秒。東軍がまず1勝。

C斉藤(三重)-A中森(徳島)○

コンバット斉藤も懸命に打撃で応戦したが、総合力に勝るイージス中森がストレッチプラムでギブアップを奪った。これで1勝1敗。

REKI(山梨)○-野村(愛媛)

9分53秒、REKIがアイドルレスラーを農鳥でさばいて東軍が2勝目。

武藤(静岡)○-M上戸(鳥取)

スター選手同士の黄金カードが東西対抗で実現。
「武藤さんよ、連勝をストップさせて精神的苦痛を味わわせてやるぜっ」
マッキー上戸ヘッドバット連打。しかし武藤、なんなく盛り返して、サソリ固めであっさりギブアップ勝ち。勝負タイム12分31秒、武藤めぐみシングル25連勝。東軍3勝目。

R神威(北海道)○-氷室(富山)
次期SPZ挑戦権のことを考えるとお互い負けられない。前の試合でM上戸がふがいない負け方をしただけに大チャンス到来。試合はライラ神威が氷室のドラゴンスリーパーに苦しんだもののカムイエクウチカウシ2連発で逆転勝利。これで東軍の勝利が確定。

L内田○(東京)-成瀬(大阪)
これはラッキー内田、完勝。12分12秒、DDTで成瀬の挑戦を退けた。これで今年の東西対抗は5対1で東軍の勝利。

2008年4月21日 (月)

第393回 あたしが若かったら、やってみたい相手だね・・・

そして最終戦、新日本ドーム大会、旗揚げ22周年記念大会。

第1試合はネタ外人同士の対決。ジーナ・デュラム対ソフィア・リチャーズ。両者、実力はともかく、人気だけならSPZのアイドルレスラー以上のものがある。

「か、覚悟しなさいッ!」

ソフィア・リチャーズが頭突きを見舞うが

「う、うわーっ!」
ジーナ・デュラムがニーリフトでお返し。最後はお互いグロッキーとなったが、ジーナ・デュラムがフロントスープレックスからニーリフトとつないで勝利。

「私・・勝てましたー!」
この勝ったときの笑顔がたまらんというファン多数。

負けてしまったソフィア・リチャーズ、
「覚えてなさい、いつか仕返ししてやるんだからっ!」
このツンツンぶりがたまらんというファン多数。

続く第2試合、ドームに成瀬唯のテーマ曲「ミオクルカラ」が流れた。これだけでわアアアと歓声が。

人気者の成瀬唯(15期)が登場。今日は後輩の野村つばさ(18期)と組んで、パトリシア・ルイス、ジェニー・ビーチと対戦。

「いくでーー!」
小柄な身体ながら持ち前の負けん気でSPZの前座戦線を盛り上げてきた関西ファイター、成瀬唯もデビューして8年、ベテランの域に達している。

満場の成瀬コールを受けて気持ちよく闘う成瀬。しかし外人チームもそこそこの実力者なのでいい試合になった。

「いてこましたる!」
最後は力のこもったDDTでジェニー・ビーチを仕留めた。勝負タイム19分47秒。

続く第3試合、フレイア鏡(14期)対イージス中森(20期)のシングルマッチ。

「フレイア鏡デビュー9周年記念」

バックスクリーンにでかでかと字幕が。流れるテーマ曲は「リライト・マイ・ファイヤー」SPZの最大派閥だったジュエルローゼス最後のひとりが登場。

序盤はテクニカルな攻防を展開。団体最古参のフレイア鏡、レスリングの技術はしっかりしたものを持っているが、イージス中森もメガライトやローズといった世界の一流選手といい勝負を繰り広げている自信がある。関節技の応酬でも優位に立つ。ストレッチプラムを散々かけまくって痛めつける。

しかしフレイア鏡も
「しつこいと嫌われますわよ!」
ストレッチプラムでお返し。壮絶な痛めつけあい。試合は長期化した。

「くっ・・・・この!」
イージス中森の裏拳、しかしフレイア鏡、2.9で返す!

どどどどどどどどど

「まだ、わたくしは死にませんことよ・・・」
しかしイージス中森、もう一度裏拳。こんどは返せなかった・・・
勝負タイム30分0秒。ドロー寸前までフレイア鏡、よく粘ったのだが・・・
その試合が終わると休憩。

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休憩明け第4試合はREKI(20期),コンバット斉藤(21期)、マーメイド千秋(22期)の悪党3人が登場。珍しくかかったREKIのテーマ曲「二人の擲弾兵」。コンバット斉藤が「DF」の旗を振りながら入場。

対戦相手はジェシー・ビートン、ハムル・シアター、ミスティアマスクの新外国人3名。GWAやTWWAサイドが、「SPZマットはレベルが高い」と判断し、若手外国人選手を大挙送り込んできた。

「タアッ!」
ミスティアマスク、ただのネタ外人ではない、強烈なステップキックでREKIをたじろがせるが、次にでてきたのは新・怖いキックのおねえさんコンバット斉藤。
「ジェットスマッシュ!」

目にも留まらぬ速さの上段蹴りがヒット。(この呼び方は今野役員が付けた。)ぶっ倒れるミスティアマスク。これで3カウントが入った。

「11分30秒、ジェットスマッシュからの片エビ固めでREKI、コンバット斉藤、マーメイド千秋組の勝ち」

続く第5試合 「ウイリアムテル序曲」が流れて、オーロラビジョンにはでっかい字幕が。
「フォクシー真帆デビュー9周年記念試合」

団体最古参の14期生、フォクシー真帆が雄たけびを上げながらリングイン。マッキー上戸と組んでローズ・ヒューイット、ファントムローズ1号と対戦。のっけからマッキー上戸とローズ・ヒューイットがケンカファイトを展開。しかし先にブチキレたヒューイットお嬢様がバスターローズでマッキーを叩きつける。

これでフォクシー真帆が出てきて、案の定つかまってしまった。
ローズ・ヒューイット、シャイニングウィザード2連発、そのあとファントムローズ1号を呼び込んで、合体パワーボム。これでフォクシーを沈めた。勝負タイム13分5秒。

セミファイナル、「ウォンテッド」がかかるやものすごい歓声がががが。

「氷 室 紫 月 デビュー7周年記念試合」
SPZ16期の氷室紫月、闘志を表に出すことはあまりないが、レスリングの技術はしっかりしたものを持っており、魔性のスリーパーで絞め落とすといったえぐい勝ち方のできる名選手。ラッキー内田を落としてSPZ王者になったこともある。そしてルックスがいいのでラッキー内田と並ぶSPZ2枚看板である。この選手もついにデビュー7年を迎えた。

きょうは正パートナーのノエル白石(19期)とタッグを組んでシンディー・ウォン、キャシー・ウォンと対戦。シンディー・ウォンはTWWAで暴れまわっている中国人系キャラのアメリカ人レスラー。今回は一族?のキャシーを引き連れての来日。

しかしきょうはノエル白石が気合が入っていた。シンディー、キャシーの2人を向こうに回して持ち前のパワーで大立ち回り。そして最後に氷室が特別出演。

「はっ!」
合体パワーボムで新外国人のキャシーを沈めた。
「良かった・・・・」

勝負タイム15分28秒、氷室紫月がデビュー7周年を飾った。成瀬選手会長と吉田社長がリングに上がって記念品と金一封の贈呈。

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そしてメインイベント。SPZ選手権試合。

今回の挑戦者はジェナ・メガライト。武藤が一昨年に最後にシングルで負けた相手。
「かいせつの吉田さん。この試合どちらが有利でしょうか」

「んー、まあ、武藤が普段どおりの力を出せば勝てるでしょう、しかしメガライト選手は馬力がありますから、ひょっとしたらひょっとしますから期待しましょう」

しかし武藤、出だしからドロップキック、エルボーをすばやい動きで繰り出しメガライトに付け入る隙を与えない。そしてボディスラム、スクラップバスター。パワーでも負けていない。

「はっ!」
なんとバックドロップでメガライトを投げてみせる。

「やっぱアイツは天才だね・・・」

解説の吉田社長が頭を抱える。負けそうな気がしない。

「食らえ、そして潰れろ!」
メガライト、場外でベリートゥバックという手まで使ったが、武藤、まったく表情を変えずリングに戻ってノーザンライトで投げきった。これでカウント3.

「つ、強い!」
勝負タイム24分40秒、王者が12度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝も23に伸ばした。

「あたしが若かったら、やってみたい相手だね・・・」
吉田龍子がぼそりと。

2008年4月20日 (日)

第392回 ようやく旗揚げ22周年

23年目4月
SPZマッチメイク会議。フロント陣で構成するマッチメイク委員会も武藤めぐみの強さにはサジを投げていた。

「武藤ちゃん強いね。次の挑戦者どうしますか?」

現時点でのSPZベルト連続防衛回数の歴代ランキングは、

1位:吉田龍子(20代王者:15回)

2位:ビューティ市ヶ谷(43代王者:11回)

2位:武藤めぐみ(62代王者:11回)

4位:伊達遥(4代王者:10回)

5位:ハイブリッド南(28代王者:7回)

次の防衛戦で武藤めぐみが防衛すれば、連続防衛回数12回となり、市ヶ谷様を抜いて歴代単独トップに躍り出る。

「16期生全滅したから、とりあえず外人さんいっときますか?」
井上霧子が提案。

「そ、そうですね。やはりプロレスの定番は日本人VS外人ですよ」

今野役員も同調。

(ホント、誰か、あの武藤を止めてくれよ・・・)

自らの持つ金字塔・防衛記録15回に迫られる吉田社長がひとりごちる。しかし武藤めぐみは恐ろしく強い。なにしろジューシーペアが二人がかりで攻めてやっと互角なのである。

「じゃあメガライトさんにしますか」

「そうだね」

このあとプレスリリース、ホームページの更新、「SPZ旗揚げ22周年記念新日本ドーム興行」のポスター、プログラム作成と、毎月おなじみの特急進行。

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「北海道にレスラー志望の私の後輩がいますので、面接してやってください」

というライラ神威の紹介で今野役員と井上役員は新人スカウトに北海道へ飛んだ。

新千歳空港へランディング。南千歳から特急「スーパーおおぞら」で新得へ向かった。

「武藤めぐみをぶっ飛ばしてくれるいい新人だったらいいね」

「・・・そうですね」

帯広の近く、新得にいた高瀬真美という少女15歳。あのライラ神威とは地元のレスリング道場の後輩らしい。ドン引きヒールファイトでファンの非難を一身に浴びるライラ神威も、地元ではスター選手希望の星らしい。

「ライラ選手のような悪役をやりたいです」

「・・・・・・・・うっわー」

しかし腕は立ちそうだったので入門させた。のちにSPZマットを恐怖に陥れることになる悪役レスラー、ナイトメア神威である。とりあえず4月は道場に閉じ込めて上原コーチが基本動作をたたきこんだ。

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そして4月シリーズ「旗揚げ22周年 エッセンシャルシリーズ」開幕。

ラッキー内田が右足首負傷、ライラ神威が首の負傷で欠場。ドーム級の会場を回るBIGなシリーズだが、主力選手の2名欠場は痛い。苦しさ全開のカード編成となった。

第2戦札幌どさんこドーム大会、メインはGWA選手権。王者ローズ・ヒューイットに挑むのはSPZ20期のイージス中森。若手有望株に経験を積ませたいSPZと、日本人相手の防衛実績が欲しいGWAサイドの思惑が一致した。

「・・・はぁ、はぁ・・・・」
よく粘ったイージス中森だが、シャイニングウィザード、フェイスクラッシャーを立て続けに食らってしまい、場外へ逃げるが、

「ノガシマセン!!」
追撃されて場外STOを食らってしまう。

リングに戻って2発目のシャイニングウィザード。しかしこれもカウント2.9で返すイージス中森。懸命にコブラツイスト、ストレッチプラムで反撃。しかしー

「散レ!」

ローズヒューイット、2度目のシャイニングウィザードでカウント3が入った。これで王者が防衛に成功。勝負タイム54分12秒の熱戦だったが、王者のピンチは終盤の関節技攻勢くらいだった。

「今回も・・・勝てなかった。」

イロモノに見えるようで実力者のローズ・ヒューイット。この選手に勝てなければ武藤やL内田には勝てない。イージス中森はうなだれて花道を引揚げた。

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4戦目大阪なにわパワフルドーム大会、メインで組まれたのは武藤めぐみ対ノエル白石のノンタイトル戦。こうでもしないとドームクラスは満員にならない。

トップグループまであとちょっとのN白石、ベルトはかかっていないが絶対王者の武藤とシングルが組まれた。持ち前のパワーでよく攻めたN白石だったが、武藤の壁は厚く、だんだん盛り返されて、最後はムーンサルトで幕。勝負タイム21分24秒、武藤がシングルマッチの連勝を22に伸ばした。

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第6戦九州ドーム大会、メインはTWWA選手権。

王者ジェナ・メガライトに挑むのはSPZ20期のイージス中森。世界のトップ外人とそこそこの勝負が出来てかつ勝てる確率が低い選手となるとイージス中森くらいしかいない。

しかしメガライトの投げまくり攻勢に捕まってしまうイージス中森。懸命に応戦したイージス中森だが、場外で凶器攻撃を食らってしまい大流血。福岡のファンの悲鳴がこだまする。

「トドメダ」
デスバレーボムは何とかロープに逃れたが、続くエルボーで3カウント。24分13秒、王者が防衛に成功。リング上で倒れふすイージス中森、そしてメガライトはマイクアピール。

「次はムトウだ!あいつをマットに沈めてやる」
最終戦ドーム大会での武藤狩りを宣言。思えば武藤めぐみを最後にシングルで土をつけたのがメガライトだった。スープレックス攻勢がはまれば勝敗は分からない。

そして最終戦、新日本ドーム大会、旗揚げ22周年記念大会。

「SPZ22 A WILL 武藤めぐみ×ジェナ・メガライト」

(注目カードが多いので、ここで分けます。次回へ続く・・・)

2008年4月19日 (土)

第391回 22年目3月 武藤めぐみV11

22年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。ノエル白石は負傷欠場。東北地方各地を回るシリーズ。

第7戦幕張コンベンションホール大会ではメインにSPZタッグ選手権が組まれた。王者ジューシーペアに挑むのは武藤めぐみ、イージス中森。前回同様イージス中森の頑張りが鍵となる一戦。

「いつまでも内田さん上戸さんにいい思いはさせません。2冠王になります」
武藤めぐみ、相変わらずの強気のコメント。

―私が捕まらなければ、必ず勝てる。

イージス中森も気迫の表情でリングイン。

ゴングが鳴るや、武藤めぐみラッシュ。ジューシーペアの2人をものともしない。エルボーの連打で内田を倒し、マッキー上戸にはスクラップバスターまで極める。途中イージス中森がL内田の関節攻撃に捕まりかけたが、振り切って武藤にタッチ。あとは武藤めぐみのワンマンショー。一方的に攻め込まれるマッキー上戸、大ピンチ。

しかしジューシーペアにも意地がある。

「タッグでは、負けられねえんだ、よ!」

マッキー上戸スプラッシュマウンテン!力任せにたたきつけた。武藤めぐみ危ない落ち方をした。

ワン、トゥ・・・・

カウント2.8で返す武藤。

「い、今だ・・・っ」

ここでラッキー内田が入ってきて追撃、合体パイルドライバー。これで武藤動けなくなった。イージス中森のカットは上戸に阻まれた。武藤めぐみ、まさかのフォール負け。

「・・・そんな・・・この私が」

武藤めぐみがフォールを許すなんていうのもいつ以来かわからない。勝負タイム48分53秒。王者組が7度目の防衛に成功。

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最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合で新人のマーメイド千秋がネタ外人ソフィア・リチャーズのバックドロップで勝利。地方会場では何回か勝っているが、大会場でのシングル白星は初めて。勝負タイム12分58秒。

「へへへへ、もっと強くなっていつかはメインで暴れてやる!」

さいたま大会セミファイナルはジューシーペア 対 ライラ神威、コンバット斉藤のDF(ダークフラクション)。

「一気に決める!」

コンバット斉藤の必殺ハイキック、ジェットスマッシュがクリーンヒット。

しかしマッキー上戸、
「それが、本気の蹴りかぁ~?」
バックドロップのお返し。コンバット斉藤、受け身はそんなにうまくないのであっさり動きが止まってしまう。こうなるとライラが前面に立たないといけないが、ジューシーペアの二人を向こうに回して闘うのは容易ではない。けっきょくラッキーキャプチャーにつかまって終了。勝負タイム13分0秒。

さいたま大会メインは武藤めぐみ対ローズ・ヒューイットのSPZ選手権。日本人選手の2巡目もダメで、今シリーズはメガライトが来日していないこともあって、消去法でローズ・ヒューイットが挑戦者に選ばれた。

しかしゴングが鳴るや武藤の横綱プロレス、一方的に攻めてあっという間に追い込み、反撃のバスターローズは「つきあい」で食らったものの、続くラリアットを脇固めで切り返して、ノーザンで投げて3カウント。武藤完勝V11。昨日のフォール負けのショックはなかった。やはりタイマンでは敵なしなのか。勝負タイム17分30秒。

「あと、4回で、社長の記録に並ぶ・・・・」

武藤めぐみ、あの吉田龍子の持つ防衛記録V15を射程圏内に捕らえた。

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筆者より、このサイトのアクセス件数が50000件を突破いたしました。つたなく他愛ないダラダラプレイ日記をごらん頂き、まことにありがとうございます。

2008年4月18日 (金)

第390回 デイジー、アリス ファイナルバトル

22年目2月「ウインターバトルシリーズ」開幕。

豪華外人が多数参戦し、各地で激闘が繰り広げられた。
第6戦和歌山大会メインではあばしりタッグ選手権。王者フレイア鏡、REKIに挑むのはファントムローズ1号、ワイルドローズ2号。個性派ぞろいのタッグマッチ。

「ウフ、フフフフ・・・」
あいかわらず恍惚の表情で脇固めを極める鏡さん。しかしこれはタッグマッチだ。相手チームのカットに阻まれてしまう。
フレイア鏡、つまらない・・・といった表情を浮かべREKIにタッチ。
「では・・・」
REKI、ワイルドローズ2号と殴り合いを展開。先に仕掛けたのはワイルドローズ2号。

「これが究極のパワーよ!」
組み付いてDDT。これでREKIの動きがおかしくなった。DFの副将格ながら彼女がいまいち上に行けない理由はこのあたりにある。代わったフレイア鏡にも集中砲火。こうなっては王者チーム苦しい。
「マットをくれないに染めてあげるわ!」
見事なジャンプ力を生かしたファントムローズ1号のフェイスクラッシャーがズバリ。これでフレイア鏡が沈んだ。26分40秒、王座移動。王者組みは4度目の防衛に失敗した。

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あばしりタッグ選手権(60分1本勝負)

○ファントムローズ1号 ワイルドローズ2号(26分40秒、フェイスクラッシャーからの片エビ固め)フレイア鏡×、REKI

ローズ組が第34代王者となる

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第7戦、長野マウンテンウエーブ大会。メインはSPZタッグ戦。王者ジューシーペアに挑むのは強豪外人ジェナ・メガライト、シンディー・ウォン組。ジューシーペアも順調に防衛ロードを突き進んでいるので今回は外人チームを当てるマッチメイク。

―なんとかメガライトさんを引っ込ませないと。

メガライトを追い込むべく積極的に仕掛けていったが、マッキー上戸がメガライトの投げまくり攻勢につかまってしまい大ピンチ。ラッキー内田が関節技で応戦するがタッグマッチなのでことごとくパートナーがカット。しかしなんとか粘ってシンディー・ウォンの引きずり出しに成功。

ラッキー内田、ここでラッシュに出て、ブレーンバスターでシンディーから3カウント奪取。勝負タイム51分17秒の激戦。少し危なかったものの王者組が6度目の防衛に成功。

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そして最終戦は横スペ大会。SPZが本拠地横スペでSPZ選手権をやるのは年1回、2月興行のときだけである。

第1試合はマーメイド千秋対ジーナ・デュラム。

「来いオラあ!」

すっかりヒールが様になってきたマーメイド千秋がジーナを攻めこむ。しかし、

「ど、どうなっても知りませんからね・・・」

ジーナ・デュラム、組み付いてのエルボー。これが入ってしまって、マーメイド千秋ばったり倒れてしまい3カウント。勝負タイム7分41秒。

第2試合はフレイア鏡 対 野村つばさ。アイドルレスラー対関節技大好き残虐レスラー。試合は案の定フレイア鏡の脇固めで野村が悲鳴をあげまくるフレイアワールドが展開された。
「きゃああああああ」
一方的な展開。戦意のなくなった野村をパイルドライバーであっさり退けた。勝負タイム10分43秒。

第3試合は6人タッグマッチ。成瀬唯、フォクシー真帆、イージス中森対シンディー・ウォン、ワイルドローズ2号、ソフィア・リチャーズ。いかにもカード編成で余ったもの同士をムリヤリ6人タッグにした感のあるカード。それでも試合は6人の持ち味が発揮されたので盛り上がった。

「もうあきらめろ」
最後はようやくフォクシー&成瀬の連携技、合体パワーボムが決まり、ワイルドローズ2号を仕留めた。20分53秒の激闘。

休憩明け第4試合はノエル白石、氷室紫月のネイチャーコンビ登場。ジェナ・メガライト、パトリシア・ルイス組と対戦。メガライトが終始パワーで押し、最後は合体技ダブルインパクト発動。パトリシア・ルイスが氷室から3カウント奪取。勝負タイム29分58秒。今回の興行は好勝負が多い。

そして第5試合、入場前にお決まりのアナウンスが流れた。

次の試合に登場するアリス・スミルノフ選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします!」

「ウラーーーー!」
いつものようにチェーンをぶんぶん振り回しながら入場するアリス。EWAの猛者だ。
対戦相手はDFの若武者・コンバット斉藤。

なんと一方的にコンバット斉藤が殴りかかる展開。掌底、ニーリフトに防戦一方。場内はアリスコールに包まれた。年季の入ったヒールは人気も高いのである。

「アリスーー!!」

しかしアリスも粘りを見せ、バックドロップ、パイルドライバー、バックドロップで猛反撃。そのあと得意の場外戦に引きずり込む。

「オラアアアアア!」
場外パイルドライバー。しかしコンバット斉藤は耐え切って逆に場外フロントスープレックスのお返し。いい流れのままリングに戻って、組み付いてパワースラム一閃。これで常連外人のアリスから3カウント奪取。やはり序盤に一方的に殴られていてペースをつかみ損ねたのがアリスの敗因か。勝負タイム13分37秒。
セレモニーのため今野取締役が金一封と記念品を持ってリングに上がったが、

「URRRRRR!」
がしゃん。
アリス・スミルノフ、荒れ狂いながらフェンスを蹴って、チェーンをぶん回し控室へ去っていった。敗北が納得いかないらしい。最後の最後までヒール外人の顔をしたままリングを去った。

続く第6試合、

次の試合に登場するデイジー・クライ選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします!」

元SPZタッグ王者で怖いキックのおねえさん、デイジー・クライもこれが最後のファイト。猛烈な蹴りでSPZの面々を恐怖に陥れた名選手。3月に本国オランダで盛大に引退興行をやるらしいので今回が最後の来日。

「オラ!」
対戦相手のREKIを鋭いキックで追い込んでゆく。
「くらえ!」
強烈な裏拳。これでREKIはもうフラフラ。続くネックブリーカーは何とかかウント2.9で返す。しかしREKIも最後の力を振り絞ってコーナーに登り、

「農鳥」
急角度ミサイルキック。大きく吹っ飛ぶデイジー。

「AAAAAAAAA!」
デイジーも本気になって最後の1勝を取りに行く。脇固め。しかしロープに近い。

ふりほどいたREKI,すばやくコーナーポストに登って、

「農鳥」
2度目の高角度ミサイルキック。これでデイジー吹っ飛ばされカウント3を喫した。勝負タイム15分41秒。

かなりの時間をかけて起き上がったデイジー。セコンドの若手に八つ当たり。悪徳外人のお決まりの手だ。吹っ飛ぶマーメイド千秋。そしてマイクをつかみ、

「グッバイ!SPZ! アバヨ!」

こうしてSPZを彩った強豪外人がまたひとりリングを去った。

セミファイナルはジューシーペア登場。対戦相手はローズ・ヒューイット、ファントムローズ1号。分断作戦に成功したジューシーペア、あっさりファントムローズ1号を捕まえて終了。勝負タイム10分45秒。

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メインイベントはSPZ選手権。絶対王者武藤めぐみに挑むのはローテーション通り?SPZ17期で悪役軍団DFの総帥・ライラ神威。
「キェーヘヘヘヘヘ、あのクソバカをぶっ殺してやる!」

いつものようにチェーンソーを振り回しながら入場してきたライラ神威。はっきりいって勝てる可能性は限りなく低いが・・・

しきりに場外にもちこもうとするライラ。つきあわずリング内でじわじわ攻める武藤。かみ合わない攻防が続き、ころあいを見てムーンサルト、ダイビングプレスを出してくる。

しかしライラもカムイエクウチカウシ、バックドロップで反撃。これを受けきった武藤、ノーザンでカウント2.8まで追い込むと、

「これでフィニッシュよ!」

シューティングスタープレス発動。危なげなくライラを仕留めた。勝負タイム18分3秒、武藤めぐみ10度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝記録も20に伸ばした。

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SPZ世界選手権

武藤めぐみ(18分3秒、シューティングスタープレスからの体固め)ライラ神威

第62代王者が10度目の防衛に成功

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「んー、いかんですね。ライラ選手、真正面から闘っては勝てないですよ。もっと悪いことをすべきでしたね」

かいせつの吉田社長が冷静なコメント。

2008年4月17日 (木)

入場SSその2 「ボレロ」

入場シーンSS その2

保科優希:「ボレロ」(ラヴェル)

1.渡辺 智美 30分1本 保科 優希

会場入り口で配布されるプログラム、「本日のカード」の一番上には判で押したように、この1行が入る。

他の1期生、伊達秋山沢崎南小川はSPZの発展とともにスーパースターにのし上がり、後半の試合で熱い戦いを見せている。

しかし、保科優希は基本的には第1試合。相手はいつも5期生の渡辺智美だった。もうこのシングルも100回以上組まれている。

「開場しまーす!」
現場監督の井上霧子が開場を告げる。栃木県宇都宮の大き目の体育館、開場を待ちかねたファンがどかどかと入ってくる。

「さーあ、売るよー、保科さん、」

今野社長が保科に声をかける。
「・・・はい」

グッズ売り場の人手が足りないときは保科優希や小川ひかるといった人当たりのいい選手が販売に駆り出される。開場から第1試合開始前までの一時間弱でどれだけ儲けられるかが勝負である。いくら団体がかつての弱小団体ではなくなってきても、資金繰りはまだまだ綱渡り状態だ。

「あの、レイちゃんTシャツ1枚」
「はいー、2000円になります~」

新発売された富沢レイTシャツが良く出る。群がる客をさばきながら保科優希はぼそっと思った。
―いいな・・人気のある人は・・・

いちおう一隅に保科優希Tシャツもあるのだが、あまり売れない。この団体での保科の位置づけは「6時半に出てくるアイドルレスラー」である。

「保科さん!」

 「あっ!来てくれたんですか!」

SPZの常連客で保科優希ファンクラブにも入っている30代のサラリーマン、田中さんだ。

「保科さん、いい写真が撮れたから、これ喜ぶと思って」

 「あっ・・・ゲッパ君・・・・」

封筒に入っていたのはワイド版の鉄道写真、大阪の淀川鉄橋を渡っている赤い電気機関車が先頭で牽引する客車列車。

「団臨で来るのが分かってたんで、押さえました」

 「ゲッパ君も3月で廃車らしいですね」

「惜しいです・・・名車なんだけど・・・・たまに『銀河』の運用に入っていたのが好きだったんです。」

 「ありがとー、田中さん・・・大事にします」

(ゲッパ君というのはJR東日本が所有している電気機関車EF65の1118号機のことであります。他の同型機がブルーの塗色なのに対し、この1118号機だけが「スーパーエクスプレスレインボー」の牽引の担当機だったことから赤く塗られており、『ゲッパ』の愛称でその筋の人には知られています。)

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・・・ふふっ、今日はいいことがありました・・・・
思わぬファンからのプレゼントに喜びながら、控室に戻って手早くリングコスチュームに着替える。

結果の分かりきっている試合。でも興行にはなくてはならないもの。

対戦相手の渡辺智美はまだキャリア2年目の若手、ヘッドバットは痛いけどまだまだ軽くひねることのできる相手だ。

保科優希、第2試合から第6試合メインまでのカードを見て、何分くらい立ち回ろうかを判断。

―第3試合が小川さんのシングル・・・長引きそうだからきょうは10分くらいで・・・

リング上では今野社長がカードを読み上げてからリングを降りた。そのあと先に渡辺智美が入場。保科も花道に通じるドアの近くへ移動。かけていたメガネを外してセコンドの新咲に預けた。

そのあと「SPZ BUTOKAN」Tシャツを羽織る。半年前、初めて九段下で興行を行った際に限定で作ったTシャツだ。
渡辺のリングインから一呼吸置いて、保科優希のテーマ曲、ラヴェルの「ボレロ」がかかる。誰もが知っているオーケストラの名曲だ。

軽快かつ勇壮なオーケストラ演奏の「ボレロ」がワンフレーズかかる。保科優希、一瞬だけ厳しい表情を見せたが、すぐいつもの営業スマイルに戻り、花道へ通じるドアを開けた。

―さあ、行こう。
いつも通り客席にども、どもと手を振りながら花道をゆっくり歩き、フェンスの中に入る。階段を上がってリングイン。拍手はまばらだ。

―きょうは、普通にやりましょうか。

いつものことだが、リングインまでの間で客層をチェックする。きょうはあまりプロレスを見たことのない人が多い。で、こういうときはじっくりとしたレスリングをやったほうが後半盛り上がる。そう感じた保科は対戦相手の渡辺を見据えた。

2008年4月16日 (水)

入場SSその1 「SPEED TK Remix」

(皆さんこんばんわ、今日は山奥修行で疲れているので、だいぶ前に作り置きしていたSSを晒します)

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プロレスで一番面白いのは入場シーンだと思います。

入場シーンSS その1

関節のヴィーナス 南利美:「スピード」(映画サントラ)

「ふっ、ふっ・・・」
久々にメインに登場するミミ吉原が足を上げたりシャドーボクシングをぶんぶんとやっている。

きょうは青森の地方興行。メインはSPZが誇るユニット、チーム関節地獄3人がフルメンバーで登場。一期生チームの伊達遥、秋山美姫、沢崎光を迎え撃つ。

「そろそろセミが終わりそうですね」
いち早く戦闘準備をすませた小川ひかるがモニターを見ながら呟く。

「それじゃあ、いきますか、リミちゃん、ヒカル」

「・・・はい」
赤コーナー側の控室、現在のSPZのエース・南利美はリングコスチュームの上からパーカーを羽織った。

「Team Kansetsu Jigoku」とバックにプリントされている。ミミ吉原は鶯色、小川ひかるはスカイブルー、そして南は紫色。

「まあ、今日の相手は伊達ちゃんだから思うようには行かないと思うけど、ヒカルはいつものようにやられ役お願いね、タイヘンだとおもうけど沸くから」

花道奥に3人が移動、リーダーのミミ吉原が役割分担を確認する。先発して試合前半に相手の攻撃を受けるのは小川ひかるの役割。

「んで、あたしが削り役、リミちゃんは決め役お願いね、20分ぐらいで乱闘しかけるから、その隙にショーブかけて」

実際問題、作戦がうまくいくケースのほうが少ないのだが、いちおう試合前にどうやって試合を作るか、だいたいのことは考えておく。

「・・はい、わかったわ」

「んじゃ、よーりょーのいい秋山ちゃんをつぶして、終わったらマグロ食べに行きますか、社長のおごりで」

「いいですね」

SPZ旗揚げから4年、ようやく地方での人気も出てきた。レスラーの頭数も増え、地方のメインで6人タッグが当たり前になった。

「おっ、兜落とし出た。ああ、こりゃ3つ入るわ」

リング上で行われていたセミファイナル、草薙みことが外人選手を15分ほどで下して、勝ち名乗りを受けてから花道を引揚げた。

「みこっちゃん、いい試合だったわよ」

「・・はぁ、はぁ・・・ありがとうございます・・・っ」
ふらつく足取りで、汗まみれの草薙が控室へ戻る。

セミが終わってしばしのざわめき。草薙にやられたAACの外人選手がセコンド陣につかまりながら花道を戻り、控室へ消えた。

そして、南利美のテーマ曲「SPEED」がかかる。映画にも使われたノリのいいテクノサウンドが青森体育館に響く。チーム関節地獄のエースは南なので、この3人セットのときは南利美のテーマで入場する決まりだ。

「それじゃあ、行きましょうか、リミちゃん、ヒカル」
「・・・はい」「はいっ!」

このシリーズはじめてメインに出る小川ひかるは多少緊張気味、南利美は表情ひとつ変えない。
セコンドの新人、永沢舞が先導、花道奥のドアを開けた。

「チーム関節地獄、GOッ!」
ミミ吉原が叫んでから最初に花道へ躍り出る。ついで南利美、しんがりは小川。

ドワアアアアアアアア!!
SPZの人気ユニット「チーム関節地獄」がリングへ向かう。

―さあ、きょうも、完璧な試合を見せる。

あとの2人がそんなに強くないのでチーム関節地獄は主砲の南が頑張らないといけない。
3人がリングへ続く階段を上がり、セカンドロープをくぐる。青コーナー側のセンターに南は立った。左に小川、右にミミ吉原。チーム関節地獄が勢ぞろい。これだけで場内の興奮はピークに達した。

2008年4月15日 (火)

本日休載

いつもお越しいただきまして誠にありがとうございます。

筆者温泉療養のため本日の連載はお休みさせていただきます。

上諏訪温泉のホテルより書き込み(今野)

2008年4月14日 (月)

第389回 22年目1月シリーズ

第6戦熊本大会であばしりタッグ選手権。王者フレイア鏡、REKIに挑むのは強豪外人デイジークライ、パトリシア・ルイス。

「・・・お互い現役生活も長くない。せいぜい楽しみましょうか・・・」

SPZ最古参のフレイア鏡、そしてEWAの重鎮デイジークライ25歳が相対。ふたりともSPZタッグ王座の戴冠経験もある歴戦の猛者だ。

「クッ」
フレイア鏡のしつこい関節技攻撃に苦しむデイジー。流れを変えるためひとまずパトリシアにタッチ。

しかしフレイア鏡、関節地獄を展開。ストレッチプラムでパトリシアをズタズタにしておいて。

「・・・消えろ」
タッチを受けて出てきたREKIが飛びついてフランケンシュタイナーの変形で丸め込む。隠しムーブの新蛇抜(しんじゃぬけ)だ。

「39分52秒、新蛇抜からのエビ固めでフレイア鏡、REKI組の勝ち」
これで王者組が3度目の防衛に成功。

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最終戦山梨カイメッセ大会。

第1試合ではソフィア・リチャーズ対ジーナ・デュラムというネタ外人同士のシングルマッチが組まれた。実力微妙外人同士の対決は妙に盛り上がった。最後はジーナコールの大声援を受けたジーナ・デュラムがアームホイップをタイミングよく決め3カウント奪取。

山梨大会メインはSPZタッグ戦。王者ジューシーペアに挑むのは元王者の氷室紫月、ノエル白石組。

試合はいきなり大技の攻防。氷室がいきなりストレッチプラムで秒殺を狙えば、マッキー上戸もジャーマンでお返し。

そのあとは4人が持ち味を出し合う熱戦が展開。消耗戦となった。

「はっ!」
パイルドライバーの隠れた名手として知られる氷室がまっさかさまにM上戸を突き刺す。

ーやべ、頭打った・・・

タッチを受けて出てきたラッキー内田、ここを勝負どころと見たのか、氷室にラッキーキャプチャー。戦線離脱に追い込む。そして出てきたノエル白石に狙いを定め、コブラツイストでいたぶってからニールキックをたたきこむ。

「上戸さん!決めて!」

「おうよー!」

マッキー上戸がノエル白石を引きずり起こしてバックに回る。ラッキー内田は氷室を場外乱闘に連れ込む。

非力となったノエル白石をきっちりマッキー上戸がジャーマンで沈めて終了。勝負タイム48分6秒。ジューシーペアが勝利、5度目の防衛に成功した。

2008年4月13日 (日)

第388回 ジェットスマッシュ!

22年目年末、

年末恒例のプロレス大賞、武藤めぐみが3年連続の受賞。SPZ王者として1年間シングル無敗で過ごしたことが評価された。マーメイド千秋が最優秀新人。シングルのベストバウトは12月に行われた武藤VSラッキー内田の一戦。タッグのベストバウトもジューシーペア対武藤、A中森のカードが選ばれた。

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年が明けて22年目(AD2031年)1月。「新春ロケットシリーズ」開幕。
新年一発目の興行から新日本ドームで熱い闘いが繰り広げられた。

第1試合は野村つばさ対ジーナ・デュラム。

「うう・・・」
弱気ネタ外人ジーナを野村が追い込むが、きょうはジーナの健闘が光った。
「私だってぇ、私だってぇ!」
キレのあるフロントスープレックスで野村をたたきつけ、起き上がってきたところをラリアットを狙ったが、空振り。

「わっ・・・」
バランスを崩したところを野村つばさが逆にラリアットをたたきこんで、そのままのしかかってカウント3奪取。勝負タイム9分19秒。

第2試合はフォクシー真帆対イージス中森。
団体最古参の14期生・フォクシー真帆まだまだ元気。20期のイージス中森と気合のこもったレスリングをやってのける。

―実力では追い越された。でもそう簡単には負けはしない。

―正面から闘ったらまだまだ手ごわい。

そう考えたイージス中森、コブラツイストでじわじわスタミナを奪う戦法に出た。

「SHAAA・・・・」
フォクシー真帆、力のこもったチョップ、タックルで暴れるが、イージス中森はなんとか受け切って、ようやく大技攻勢に出た。ジャンピングニーでぐらつかせてドラゴンスリーパー、そして2度目のジャンピングニー。しかしフォクシー真帆まだ沈まない。

「ウオオオオオオ!」
フォクシー真帆、最後の力を振り絞ってパワーボム、DDTで懸命に反撃。しかしイージス中森カウント2で返すと、
組み付いて、
バーン。
ブレーンバスター炸裂。しかし何とかフォクシー真帆2.9で返した。

「残り時間1分!」
「・・・っ!」
イージス中森、ストレッチプラムで絞り上げる。耐えるフォクシー。耐えるフォクシー。第2試合から盛り上がった。耐え切ったフォクシー。30分時間切れタイムアップ。

「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・ッ」
「くっ・・・勝てなかった。」
フォクシー真帆が最古参の意地を見せた。

第3試合は、フレイア鏡が登場。新人のマーメイド千秋と組んでパトリシア・ルイス、ソフィア・リチャーズと対戦。

「うふふふ、うふふふふ・・・」

正月早々アブナイ表情でアキレス腱がためを外人2人に極めて残酷ショーを展開するフレイア鏡。しかしタッグマッチなので決めきれず、パートナーのカットにあってしまう。試合は長引いた。

「HAU!」
パトリシアが気合のこもった裏拳で追い込んだが、最後はフレイア鏡のストレッチプラムがリング中央でがっちり決まった。
こんどはうまくマーメイド千秋が逆カット。ソフィアに抱きついて離さない。

「フフフフフ、ウフフフフフ・・・」

場内引きまくり。懸命にこらえたパトリシアだったがついにギブアップの言葉を吐いた。勝負タイム29分37秒。
「ふっ、しつこい相手でしたわ・・・」

お嬢様軍団が解散となってからこの選手は独自の世界を構築しつつある。

休憩明け第4試合、ヒューイットお嬢様登場、ファントムローズ1号と組んで、デイジー・クライ、シンディー・ウォンと対戦。ヒューイットお嬢様がバスターローズでシンディーを仕留めた。

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セミ前は6人タッグマッチ。

      Dark   Fraction

オーロラビジョンに真っ赤な文字。

ばちばちばちっ!

そしてとどろき渡るスタンロッドの電撃音、

「うー、ウアーッ、あうぅぅぅん!!」

今野役員の悲鳴、絶叫がとどろき渡る。

悪役集団DF(Dark Fraction:ライラ神威、REKI、コンバット斉藤のユニット)登場。対戦相手はラッキー内田(SPZ16期)、マッキー上戸(SPZ16期)、成瀬唯(SPZ15期)。

「ヒャーハハハハハハハハ!」
例によってガトリング砲を乱射しながらリングインしてくるライラ神威。

「DFっていってもよ、イカレてんのはライラ神威だけだっつの。あとの2人はそんな強くない」

さすがジューシーペア、DFの痛いところを見抜いている。マッキー上戸が猛攻を繰り出し、ライラをスプラッシュマウンテンで戦線離脱に追い込む。こうなるとDFは苦しい。

「・・・・決める」
REKIも農鳥(高角度ミサイルキック)を打ち込んでゆくが、ラッキー内田は受けきった。しかしDFは諦めなかった。

格落ちの成瀬唯が出てきたのを見るや、
「今がチャンスだ、一気に決める。はぁぁーっ!」

不用意に突っ込んでくる成瀬にコンバット斉藤が右足をたたきこんだ。

コンバット斉藤の新必殺技、ジェットスマッシュ(正面からのもの凄い威力の顔面蹴り)が炸裂。

「うが・・・っ」
吹っ飛ぶ成瀬、これでカウント3が入った。マッキー上戸のカットはライラに阻まれた。

「13分59秒、ジェットスマッシュからの片エビ固めでライラ神威REKIコンバット斉藤組の勝ち」

「ヒャーハハハハハ!今年こそ武藤めぐみを破壊してやるぅぅぅ!じゃあな!」

「な、何や・・・あの蹴り、見えへんかった・・・・」

3カウントを奪われた成瀬はしばらく起き上がることができなかった。今年もDFはSPZの台風の目になりそうだ。

セミファイナルはノエル白石VSジェナ・メガライト。トップグループに限りなく近いノエル白石、トップ外人のメガライト相手に力のこもった勝負を展開したが、

ぐしゃッ。
場外フロントスープレックスという荒業をやってのけたメガライト。これで動きが止まってしまった。最後はメガライトのベリー・トゥ・バックに敗北。勝負タイム14分52秒。

メインイベントはSPZ選手権。王者武藤めぐみに挑むのは16期生の氷室紫月。

「んー、まあ武藤選手隙がないんですが、正月一発目ですからおとそ気分が抜けてないかもしれないって井上さんが考えたんでしょうね。氷室選手も絞め落とせばチャンスはありますから」

解説の吉田龍子が冷静に分析。

しかしやはり武藤めぐみ横綱プロレス。ローリングソバット2連発を的確に決めてからのムーンサルト。氷室を完全にグロッキーに追い込んでからのノーザンライトスープレックスホールドでカウント3。勝負タイム21分36秒。武藤めぐみ9度目の防衛に成功。

2008年4月12日 (土)

第387回 22年目12月 選手会興行・爆破デスマッチ

22年目12月 SPZ選手会主催興行 「無謀2030」

2030年12月30日。

「イー、アル、サン、スー、ウー、リョー、チー、パー」
試合前の控室。SPZ選手会長成瀬唯(SPZ15期)が1万円札をカウントしていた。

「ぬふふ・・・それなりに儲かったでー!これで選手会でスーパー忘年会やるでー!!」

年末恒例のお笑い興行、今年は選手会主催興行。ブックを書いたのは選手会長のSPZ15期生、成瀬唯。

東京ベイエリア・タイタン有明に1000人超のファンを動員。チケットを割安の3000えんに抑えたので、あっさり満員となった。

「皆さん、きょうはSPZ選手会主催興行、無謀2030にお越しいただきましてありがとうございます。きょうは壊れたSPZのプロレスを行う予定ですので、まあ笑ってくださいね」

一番人気のラッキー内田が第1試合開始前に挨拶。

悪の軍団ダークフラクションは全員、「仲良しこよしのくだらないイベントに出たかねえよ」といって選手会興行に出なかったので、今年はかなり無理があるカード編成となった。

そのあとリング上では16期生3人のトークショーが繰り広げられる。司会は京スポ新聞若林記者。まったりとしたトークが進行。そのあと、

第1試合:普通のシングルマッチ 30分1本勝負

成瀬唯対ギムレット美月。第3代選手会長と第4代選手会長がシングルマッチで激突。SPZマットからは撤退してフリーになったG美月だが、きょうは株式会社スーパースターズプロレスリングゼットは無関係の選手会興行なので、参戦してしっかりギャラを稼ぐ。SPZ15期の成瀬唯と久々に相対。

ー久しぶりですね、クラシカルなレスリングができるのは。

第1試合らしく地味な攻防が続いた後、ギムレット美月が優位に立った。成瀬がカニバサミで足を少しひねったのだ。

「勝利の方程式発動します」
そういってアキレス腱がため。見事な足への一点集中攻撃。
「あぐ、えう、痛い・・・ひっ」

「ギブアップか?ギブアップか?」菅原レフェリーがあおる。

「ノ、ノォーーーーッ・・・・」苦しむ成瀬唯、しかし彼女には秘策があった。

パッ。

成瀬唯、主催者の特権?を利用して会場の照明を消して真っ暗にした後、たじろいだギムレット美月の顔面に毒霧を発射!

「ぐっ・・・目が・・・目が・・・」

照明が回復したときには、顔面が緑色に染まったギムレット美月の姿ががががが。

「もろうた~!!」
そこへ成瀬唯が怒涛のはりせん攻撃。ダンボールに薄い鉄板を張ってあるのでものすごく痛い。

バシッ、バシッ、バシッ・・・・

カンカンカンカン・・・
ここでレフェリーの菅原きよしが危険と判断したのか、成瀬唯の反則負けを宣した。場内失笑。

第2試合:無謀のシングルマッチ フレイア鏡 VS若林太郎(京スポ新聞)

「ぐぎゃあああああああ」
無謀なシングルマッチは21秒で終わった。フレイア鏡、ボディスラムからのストレッチプラムで終了。翌日の京スポ一面を飾ったのは言うまでもない。若林記者、サングラスをかけて入場したシーンまではかっこよかったのだが、あまりにも無謀な挑戦だった。

第3アトラクション:カラーボール投げ
この日試合の組まれなかった20期生のイージス中森が客席へカラーボールを100球も投げ入れた。(カラーボールをゲットした人はお帰りのときに特選グッズと引き換えられる)イージス中森、南側客席の一番奥まで強肩を披露。

第4アトラクション:渡辺智美オンステージ

ーああ、 知床、知床、オホーツクの海ぃぃぃ、

 想いは はかなく 散ってしまったーーーー

ーああ、 知床、知床、オシンコシンの滝ぃぃぃ、

 涙に濡れた ウトロ の 港ーーーー

またしても紅白に出られなかった売れないタレントで元SPZ5期生の渡辺智美がリングに上がり、3曲歌って帰っていった。そのあと休憩。

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休憩明けは恒例のラッキーナンバー抽選会。選手が要らなくなった身の回り品を提供。書く選手が入場用ガウンやリストバンド、古いジャージや移動時に読んだコミック本などが提供されたので盛り上がった。

セミファイナル:普通のタッグマッチ20分1本勝負
「まあ、やるだけだわ」
絶対王者の武藤めぐみ、お笑いプロレスは断固拒否したのか、同期の野村つばさとタッグを組んで、これまた異色のマッキー上戸&マーメイド千秋組と対戦。

「ウオアアー、死ね武藤!!!」
そして16期生の実力者マッキー上戸が年末気分を吹き飛ばすブルファイト。この人もお笑いはやりたくなかったようだ。

武藤めぐみも応戦。5分ほど真正面から殴り合って両者疲れてしまった。代わって出てきた野村つばさとマーメイド千秋に勝負を託したか、そのまま両者エプロン下で倒れこんでしまった。

「それじゃあ、本気で行くよっ!」
野村つばさ、頃合いを見て新人のマーメイド千秋を回転エビ固めで仕留めた。勝負タイム8分33秒、あっさりとセミが終わった。そのあとしばらくメインイベント準備のため休憩。

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メインイベント:鉄格子爆破デスマッチ

「いまからやるんは、SPZ初めてのデスマッチや!」

デロリーン。
北側ステージの一隅に置かれたのは鉄のオリ。外から鍵がかけられるようになっている。成瀬唯選手会長がルール説明。

「ルールは簡単や。誰か一人を鉄格子の中に入れて南側客席の一番上にある起爆装置のボタンを押せば終了や。ああ、それといきなり決着ついたらおもろないから爆破装置のセイフティは5分経たないと解除されへんで」

「・・・・・・・」
ファンはドン引き。SPZ22年の歴史の中で初めて爆破もののデスマッチが行われる。この死闘に挑む4人の勇者は誰なのか。

「赤コーナー、SPZが誇る極悪ティーム、タイガージェット真帆&ゾディアック内田!」

「・・・・・・・・・・・・・」「ぐるるるるるるる」

いせたんデパートの紙袋を被ったゾディアック内田。バーベキューの鉄串を咥えながらうなり声をあげるTJ真帆。
「青コーナー、人気絶頂SPZのネイチャーコンビ、氷室紫月&ノエル白石!」
こちらはSPZの看板タッグ、元SPZタッグ王者チームが登場、まさかのドリームカード?実現。裁く特別レフェリーは京スポ新聞記者、若林太郎さん。

「ファイッ」

もう無茶苦茶。いきなり4人が殴りあう大乱闘。しかしウーウーうなりながら氷室を襲っていたTJ真帆がバテてしまい動きが止まる。チャンスと見たN白石がTJ真帆を場外に連れ出して鉄格子内に監禁。

「うがー、真帆をここから出せー!!」
場内爆笑。しかしまだ爆破装置のセイフティが解除されていない。ゾディアック内田が救出に入り外から鍵を開けた。

そして5分経過。
「ほな、セイフティ解除、ポちっとな」

サイレンがとどろき南側客席に起爆装置が現れた。といっても長机に押しボタンがあるだけのやすっちい作り。

「真帆くろーっ」
フォクシー真帆、隠し持っていたタオルで氷室を首絞めの刑。これで氷室がぐったりとしてしまった。

「真帆の勝ちだ!」
TJ真帆、氷室を担いで鉄格子の中に放り投げて外から鍵をかけた。がしゃん。

「あ、いやっ・・・出して・・・・・」
鉄格子を握り締める氷室、ある意味官能的な光景だ。

「これで終わりだ!もうあきらめろ」
TJ真帆、ゆっくりと起爆装置のほうへ歩くが、

「えっと」
バシーン!

ノエル白石、普段はやらないイス攻撃!パートナーのピンチに手段を選ばなかったのか年末だから何をやってもいいと考えたのか、ふだんはやらないイス攻撃。

「うがががが・・・・」

客席で倒れるTJ真帆。
その隙にノエル白石が鍵を開けて氷室を救出。これだけで場内沸いた。

・・・どうやら鉄格子や起爆装置云々の前に相手を2人とも、のさないといけないみたいね・・・

ゾディアック内田(の中の人)は考えた。そして勝利への方程式を発動させた。

「若林さん、紙袋外して」
若林レフェリーがゾディアック内田の頭を覆っていた紙袋を外した。

「うーあーUUUUUUUUUUUUUUUU!!」

とたんに凶暴化するゾディアック内田。氷室をボコボコに殴りつけてグロッキー状態に追いやり、どこからか持ってきた荒縄で、トップロープを支点にして氷室を絞首刑。レフェリーの若林さんは止めもしない。場内どよめき。

「・・・ぐぐ・・・・・・はうっ」
まず氷室失神。残るノエル白石を集中攻撃。ふたりがかりで殴る蹴るの暴行をくわえたのち、

「オラアアアア」
合体パイルドライバーでN白石をぐったりとさせた。そしてTJ真帆が半失神のN白石をうまく鉄格子の中へ。ガシャン。

「いや・・・やめて・・・っ」

鉄格子の中に入れられて戸惑うN白石、大ピンチだ。場内ウォォォォォの歓声。意気揚々とTJ真帆が南側客席へ向かう。カットに入るべき氷室は絞首刑の後遺症でのびてしまっている!

「押すぞッ!シャアアアアアー」

気合をこめて起爆装置のボタンを押すTJ真帆、サイレンが鳴り響く、南側客席にはカウントダウンタイマーが。衝撃波を避けるつもりなのか、TJ真帆とゾディアック内田はさっさと控室へ逃げ帰ってしまった。氷室はリングサイドでのびている状況。

「10,9,8,7,6」
客席のファンは半数はどよめき、半数はカウントダウンを唱和。
「5,4,3,2,1」
ゼロ

ちゅどーーーーーん!!
鉄格子の中からハデな爆発音と閃光。飛び散る火花。そのあと煙がもくもくもく。

そして煙がおさまったころ、ノエル白石は鉄格子の中でぐったりしていた。いったいどんな特殊効果を使ったのか、頭には血糊がべったりと。

「ノエルっ・・・」
気を取り戻した氷室が鉄格子を開ける。ここからどうしようもない三流芝居が。

「死んじゃダメ・・・目を開けて・・・っ」

「氷室・・・さん・・・いままで楽しかった・・・・ぐふっ!」

血を吐いて絶命するノエル白石(もちろん演出ですが)

「ノエルッ・・・・あああああーーーーっ!!」

氷室の慟哭。流れるバイオリンの悲しいメロディ、ファンは失笑爆笑。ここで黒子に扮した若手選手が動かなくなったノエル白石と崩れ落ちた氷室を控室へ運んで、メインイベントは終わった。勝負タイム11分17秒、このあとご丁寧にも10カウントゴングまで入る。ノエル白石、新春のドーム興行までに復活できるのか。

「本日は最後までご観戦いただきまことにありがとうございました、来年もSPZをよろしくお願いいたします・・・」
締めの挨拶はイージス中森。淡々とマイクを握った。こうして魔の選手会興行は終わった。

2008年4月11日 (金)

第386回 22円目12月 スノーエンジェルシリーズ

22年目12月

12月シリーズ、スノーエンジェルシリーズ開幕。例年通り大き目の会場を回ってがっぽり儲けるシリーズである。

初戦の札幌どさんこドーム大会。メインでSPZタッグ選手権が組まれた。王者ジューシーペアに挑むのは武藤めぐみ、イージス中森組。武藤めぐみが本気で2冠を取りに来た。

「悪く思わないでね?」

武藤めぐみが早々とシューティングスタープレスを繰り出せば、マッキー上戸はスプラッシュマウンテンでお返し。序盤から大技が飛び出すド派手で大荒れな攻防となった。

しかし・・・

「乱戦になったら、こっちのもんじゃー!」

マッキー上戸、抜け目なくイージス中森を捕らえて、分断してジャーマンで処刑。

「ちょっとあぶなかったけどあたしらのほうが強かったってことだね!」
勝負タイム23分36秒、王者組が4度目の防衛に成功。

第4戦なにわパワフルドーム大会、メインは久々開催のGWA選手権。王者ローズ・ヒューイットに挑むのは20期生のイージス中森。この選手もシングルベルトに挑戦できるところまでポジションを上げてきた。

「ベストをつくす、それだけです」

だがやはり世界の強豪ヒューイットお嬢様の壁は厚かった。一方的に攻め込まれて18分59秒、パワーボムで敗北。
「・・・・・・・何も、出来なかった・・・」

第6戦福岡九州ドーム大会でもイージス中森が斬られ役・・・もといTWWA選手権のチャレンジャーに選ばれた。相手はジェナ・メガライト。実力差を考えたら万に一つも勝てる相手ではない。

「うわーーっ!」
いきなりベリートゥバック、バックドロップ、キャプチュードで投げつけられ勝敗の大勢は決した。2発目のキャプチュードで幕。8分47秒、イージス中森、玉砕。

「・・・・・・・・・・・・・・」

第7戦しゃちほこドーム大会、メインイベントはあばしりタッグ選手権。王者のフレイア鏡、REKI組に挑むのはファントムローズ1号、ワイルドローズ2号。試合は前半がREKIが飛び回って、後半にフレイアが出てきていたぶる作戦がはまった。最後は23分29秒、フレイア鏡がストレッチプラムでファントムローズ1号を仕留めた。

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最終戦はさいたまドーム大会。年内最後の興行。

第1試合はデイジー・クライ、シンディー・ウォン対ジェニー・ビーチ、ソフィアリチャーズの外人同士のタッグマッチ。シンディーがミサイルキックでビーチを仕留めた。勝負タイム12分10秒。

第2試合もタッグマッチ。フレイア鏡が新人のマーメイド千秋とタッグを組んで、前日と同じファントムローズ1号、ワイルドローズ2号と対戦。しかしマーメイド千秋がやはりこの戦いについてゆけず、9分7秒、あっさりと3カウントを奪われた。

第3試合のシングルマッチはイージス中森対パトリシア・ルイス。このクラスの相手なら安定した戦いを見せるイージス中森、堅実なファイトで11分11秒、ストレッチプラムで勝利。

休憩明け、SPZ壊滅をもくろむ悪の軍団ダークフラクション登場。ライラ神威・REKI・コンバット斉藤の3人がリングイン。対戦相手はマッキー上戸フォクシー真帆成瀬唯。試合はやはりDFの連係が勝り、最後はREKIとライラがダブルインパクトまで繰り出してフォクシー真帆を仕留めた。

ここから3大シングルマッチ。
セミ前はノエル白石対ローズ・ヒューイット。しかしこの日のノエル白石は精彩を欠くファイト。ヒューイットお嬢様に攻め込まれて15分45秒、パワーボムに敗北。

セミファイナルは氷室紫月対ジェナ・メガライト。氷室、次期SPZ挑戦権のことを考えるとここは負けられない。メガライトの投げ攻勢を懸命にこらえる。しかし、
「捕らえタ」
パイルドライバーで弱ったところへキャプチュード。これで氷室はフラフラ状態。しかし氷室も諦めなかった。
「これでおしまい」
必殺ドラゴンスリーパー。運の悪いことにロープは遠い。根負けしたメガライトはついにギブアップの言葉を吐いた。勝負タイム17分25秒。

メインはSPZ選手権、王者武藤めぐみに挑むのはラッキー内田。

「まあ内田さんが関節技でドッカンの可能性もゼロじゃないわけだしぃ」

SPZマッチメイク委員会。連勝街道を突っ走る武藤めぐみを止める可能性があるのはL内田しかいないと判断した。しかしー

武藤強い。スピードだけでなくパワーもある。たちまちのうちにL内田を追い込んでいく。そしてローリングソバットで大ダメージを与える。

しかしラッキー内田も最後の力を振り絞ってラッキーキャプチャーZ、これは強引に振りほどいた武藤、しかしラッキー内田、休まず攻めてコブラツイスト。かなり長く捕らえられた武藤だったが何とかロープに逃れた。

あーあ・・・

ドーム内ため息。あとはスタミナの尽きたL内田を21分20秒、シューティングスタープレスで屠った。これで武藤8度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝記録も18に伸ばした。

2008年4月10日 (木)

第385回 22年目11月SPZタッグリーグ戦・後編

22年目11月 SPZタッグリーグ戦

第6戦は群馬アリーナ大会。
メガライト○、Sウォン(4点、ベリートゥバック 14.0)ローズ×、Fローズ1号(4点)

外人頂上決戦はメガライト組が制した。

氷室、N白石(9点、ジャーマンSH 23.34)R神威× REKI(4点)

「ヒャーハハハハ!アーヒャーハハハハ」

「う、わああっ・・・」

ライラ、昨日使いそびれた凶器で氷室の額をメッタ突き。滴り落ちる鮮血。会場は悲鳴と怒号が交錯!氷室紫月もL内田と並ぶSPZの人気選手なので、これはショッキングな光景。

しかしパートナーのノエル白石が救出に入った。氷室をいたぶるライラ神威を殴りつける。

「・・・てめええ!」

このあとライラの暴走がN白石へ、しかし、ノエル白石頃合いを見て、

「ふっ!」

意外にブリッジの効いたジャーマンでライラを投げきってカウント3奪取。最後はライラの暴走に救われた感があったが、氷室組、首位をキープ。

「うっせーバカやロー、テメー」
負けてなお物が飛び交う中を引き揚げるライラ神威。本当に勝敗なぞどうでもいいようだ。

武藤、A中森○(9点、ダブルラリアットからの片エビ固め13.51)デイジー、アリス×(2点)

武藤組も落ち着いて失点1の首位タイをキープ。

L内田、M上戸○(8点、パワースラムからの片エビ固め 14.27)成瀬×、F真帆(0点)
昨日まさかの敗戦を喫したジューシーペア。
「ま、まあ、きょうは安パイだよ・・な?」
それでも古参コンビをしとめるのに14分あまりを要した。

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第7戦は幕張コンベンションホール大会。
R神威○、REKI(6点、カムイエクウチカウシからのエビ固め 15.24)メガライト、Sウォン×(4点)

DF3勝目。最後はうまーくライラがシンディーを追い込んだが、シンディーも膝撃煉弾(ニーリフト)で反撃してライラを苦しめる。

「あー、うぜえええーーー!」

必殺カムイエクウチカウシ発動。REKIがスッとメガライトの前で通せんぼポーズ。これでなんとかカウント3を奪った。

武藤、A中森(11点、シューティングスタープレスからの体固め 10.42)成瀬、F真帆(0点)

武藤が落ち着いて古参コンビを仕留めた。

氷室、N白石○(11点、STOからの片エビ固め)ローズ×、Fローズ1号(4点)

氷室の頭には包帯が巻かれていた。きのうR神威にやられたところが痛々しい。やはり、ヒューイット家の連携の前に思わぬ苦戦を強いられ氷室が合体パワーボムでカウント2.9まで追い込まれたが、ノエル白石がうまく流れを変えて、

「もう、終わりにするの・・・」
なんとかSTOで振り切った。これで首位キープ。優勝に大きく近づいた。

L内田○、M上戸(10点、ラッキーキャプチャーZ 14.35)デイジー×、アリス(2点)

最後はラッキー内田の関節地獄。ラッキーキャプチャー、そしてラッキーキャプチャーZ,耐えに耐えたデイジーだったが・・

最終戦の横スペ大会を前にして優勝争いは2チームに事実上絞られた。
氷室、N白石組 11点(最終戦の相手は成瀬・F真帆)
武藤、A中森組 11点(最終戦の相手はジューシーペア)

10点のジューシーペアは数字の上での可能性こそ残っているが、氷室組の相手がここまで0点の古参チームなので、氷室組の13点終了はほぼ確実なので、ジューシーペアは武藤組に勝っても12点どまりなのでムリ。武藤組はジューシーペアに勝てば残れるという状況。

R神威○、REKI(8点 カムイエクウチカウシからのエビ固め 18.31)ローズ×、Fローズ1号(4点)
ライラ組が4勝3敗の8点でリーグ戦終了。優勝候補の3チームには敗北したが他からはきっちり星を集めた。

メガライト○、Sウォン(6点、キャプチュードからの片エビ固め 10.38)デイジー×、アリス(2点)
メガライト組が3勝目を挙げてリーグ戦を終えた、

氷室○、N白石(13点、サソリ固め 6.51)成瀬、F真帆×

「私の勝ち・・・」
氷室、優勝決定戦の可能性を考えたのか、フォクシー真帆に狙いを絞りサソリ固めでギブアップを奪った。6分51秒の短時間決着。

武藤○、A中森(13点、ムーンサルトプレス 23.01)L内田、M上戸×(10点)

「長い一日になりそうね・・・」
武藤めぐみ、本気で本割り決定戦の2連勝を狙っている。ジューシーペアの2人を相手に戦うつもりだ。

「ジューシーペアを、なめるな!」
マッキー上戸、怒りのスプラッシュマウンテンをイージスに決めて武藤を孤立させる。しかし武藤、まったく動じず、
―上戸さんの大技にさえ気をつければ、大丈夫だ。
この1年で武藤の耐久力もだいぶ上がったし、シングル17連勝で精神的にも強くなった。

「覚悟して」
武藤めぐみ、ノーザンでマッキー上戸を戦闘不能に追い込むと、ラッキー内田には延髄でぐらつかせる。ラッキー内田がラッキーキャプチャーZで一発狙ってきたが、何とか逃れて、最後はフラフラ状態のマッキー上戸をムーンサルトで退けた。

そしてそのあと優勝決定戦。

武藤○、A中森(ムーンサルトプレスからの体固め 20.12)氷室、N白石×

ジューシーペアをしとめるのに23分もかかった武藤、一気に氷室をつぶしにかかったが、決めきれない。しかし武藤、あせらずじっくり攻める方針に切りかえてからは氷室をいいように攻めて、ノーザン、タイガードライバーで追い込む。代わったノエルにも波状攻撃、最後はムーンサルトでノエル白石を仕留め、優勝を決めた。

「優勝は、ただ勝ち進んだ結果かな」
「自分の仕事を完璧にこなしたまでです」
イージス中森、捕まらず武藤につなぐ役目を果たした。

2008年4月 9日 (水)

第384回 22年目11月SPZタッグリーグ前編

22年目11月
恒例のSPZタッグリーグ、出場は以下の8チーム 

武藤めぐみ(18期)&イージス中森(20期)
氷室紫月(16期)&ノエル白石(19期)
ラッキー内田(16期)&マッキー上戸(16期)SPZタッグ王者チーム
ライラ神威(17期)&REKI(20期)
フォクシー真帆(14期)&成瀬唯(15期)
ローズ・ヒューイット&ファントムローズ1号
ジェナ・メガライト&シンディー・ウォン
デイジー・クライ&アリス・スミルノフ

2戦目の盛岡からリーグ戦開幕。
デイジー○、アリス(2点、27.10 裏拳からの片エビ固め)成瀬×、F真帆

リーグ戦のエントリー、最後の1チームをどうすっかで揉めた。今野役員はネタ外人コンビで「ジーナ・デュラム&ソフィア・リチャーズ」を押したが、井上霧子に「ははははははあ」と笑われ、吉田社長には呆れられたので、既に力は落ちているものの古参コンビ、元あばしり王者の成瀬&フォクシーがリーグ戦出場となった。

EWAの「怖いおねえさんコンビ」も24歳。ベテラン選手だが元気いっぱい。成瀬をボロゾーキンのようにたたきつけてゆく。

「ウラァ!」
デイジーの裏拳が成瀬にモロに命中。これでカウント3が入った。

氷室○、N白石(2点 サソリ固め18.34 )メガライト、Sウォン×

連係なら氷室組だが、外人チームは圧倒的なメガライトのパワーがある。試合はシバキアイの消耗戦になった。

「は・・っ」
ノエル白石の頭突きにメガライト、大きくのけぞる。しかし
「ガッデム!」
キャプチュードで投げ飛ばしてシンディーにスイッチ。
「いま」
氷室、狙いすましたサソリ固め。シンディーからギブアップを奪った。

武藤○、A中森(2点、ノーザンライトSH 14.33)ローズ、Fローズ1号×

優勝のためにパートナーを実力上昇中のイージス中森に替えてタッグリーグに臨んだ武藤。しかしヒューイット家も鉄の連携で応戦。ヒューイットお嬢様は武藤とそこそこの攻防を展開するも、ファントムローズ1号が捕まってしまい終了。

L内田、M上戸○(2点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 15.49)R神威×、REKI

―優勝?狙うわけねえだろ。武藤のアフォを血祭りにしてやるだけさあ!
DF(Dark Fraction)初戦の相手はジューシーペア。ラッキー内田をハデにいたぶる。ブーイングを心地よく受け流したが、

「おーっと、ジューシーペアはあたしもいるんだぜえ」
マッキーが終盤、怒涛の猛攻。フィッシャーマンバスターで片付けた。

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3戦目、山形大会。
R神威○、REKI(2点、裏投げからの片エビ固め 20.46)成瀬×、F真帆(0点)

「きょうはカス相手だろ?勝てるべ」
「うらうらうらあっ!」
先輩レスラーを面白いようにいたぶるライラ。ブーイングの嵐。

「・・・いてこましたるわ!」
成瀬も殴り返す。ケンカファイトの応酬になったが、やはり成瀬フォクシーのほうが先に息が上がってしまった。

「ウァーハハハハハハ」
ライラ神威、フィニッシュは裏投げだった。悪役コンビがこれで初勝利。

氷室、N白石○(4点、合体パワーボムからのエビ固め 9.58)デイジー、アリス×(2点)

ネイチャーコンビ危なげなく2連勝。最後はアリスを集中攻撃。

武藤、A中森○(4点、コブラツイスト 11.15)メガライト、Sウォン×(0点)

白熱した試合だったがあっさりと決着。イージス中森のコブラツイストにいきなり痛がり出したシンディ、2日連続のギブアップ負け。

L内田、M上戸○(4点、ジャーマンSH 10.11)ローズ、Fローズ1号×

マッキー上戸があっさりとジャーマンで勝利。ひとり格落ちのファントムローズ1号を仕留めた。ジューシーペアも危なげなく2連勝。

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第4戦は茨城カシマ大会。
R神威○、REKI(4点、トムラウシからの片エビ固め 14.56)デイジー、アリス×(2点)
怖いおねえさんコンビ対DF。やはりライラが好き勝手暴れまわって終了。

「あんなロートル外人怖かねえよ。明日が血みどろパーティだ」

ローズ、Fローズ1号○(2点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 11.03)成瀬、F真帆×(0点)

元あばしりタッグ王者、力の衰えは忍び寄っており、外人組の連係の前にあっさり敗戦。
「いまのウチラは、こんなもんか・・・」

武藤、A中森(5点、時間切れ引き分け)氷室、N白石(5点)

優勝候補同士の直接対決。

―粘れば必ず武藤さんは疲れて中森さんが出てくる。それまで耐え抜く・・・。

氷室はディフェンスを固めて武藤にぶつかっていったが、武藤も氷室ノエルの2人を向こうに回して堂々の立ち回り。氷室のドラゴンスリーパー、ノエルのSTOを食らってようやくA中森にタッチ。
「い、今・・・」
氷室、獲物を狙う鷹のようにイージス中森を攻め込む、しかし時間がない。イージス中森が耐え切って時間切れドローとなった。

―これでジューシーペアに負けられなくなった・・・
直接対決は痛み分けとなった。

L内田、M上戸○(6点、パワースラムからの片エビ固め 15.02)メガライト、Sウォン×(0点)
ジューシーペア、安定感抜群の試合運び。メガライトとはそこそこ相手をしてシンディーをつぶす。これで唯一の3連勝。

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第5戦は宇都宮大会。
ローズ、Fローズ1号(4点、バスターローズからの片エビ固め 11.19)デイジー×、アリス(2点)

外国人選手同士の対決はヒューイット家に凱歌が上がった。

メガライト、Sウォン○(2点、ミサイルキックからの片エビ固め 12.51)成瀬×、F真帆(0点)
やはり・・・・といっては何だが、残虐ショーとなった。いくら成瀬がかき回そうともメガライトの岩のような体躯には通じない。それでも12分もったのだから善戦健闘か。

武藤○、A中森(7点、ノーザンライトSH 14.30)R神威×、REKI(4点)

「リーグ戦なんか関係ねえ、武藤めぐみをたたきのめして病院送りにしてやるッ!」

勝敗度外視で武藤めぐみへ殴りかかってゆくライラ神威。ケンカファイトに宇都宮のファンは大盛り上がり。

・・・そっちがその気なら、こっちだって・・・

しかし武藤も強烈なエルボーで真っ向勝負。そしてジャンピングニー。シャイニングウィザード、延髄斬りの波状攻撃。ライラ、隠し持っている凶器を使うまもなく、ノーザンで叩きつけられて敗北・・・

氷室、N白石(7点、ダブルインパクトからの片エビ固め22.01)L内田×、M上戸(6点)

優勝争いに踏みとどまるためには負けられない氷室組。
―落とすしかない。
しかし氷室のドラゴンスリーパーはことごとくロープ際。最後は4人が死力を出しつくす総力戦となったが、22分、氷室とノエル白石がラッキー内田にダブルインパクトを決めてカウント3奪取。ジューシーペア敗北。

「あーー、やっちったーー!」
「・・・・くっ。あんな技を食らってしまうなんて・・・」

第22回SPZタッグリーグ、武藤組と氷室組が7点でトップ。ジューシーペアが6点で追う展開・・・(続く)

2008年4月 8日 (火)

第383回 孤高の天才姫

22年目10月、
「バトルグランデ」開幕。日本海側の都市を中心に回るシリーズである。

メインは武藤チーム、氷室チーム、ジューシーペア対外人2系統(メガライト系、ヒューイット系)、そして新規結成された悪の軍団ダークフラクションが回り持ちでつとめた。

第4戦神戸大会で組まれたのがSPZタッグ選手権。王者ジューシーペアに対するは強豪外人ジェナ・メガライト、シンディー・ウォン。
輝くライトを浴びて4人の戦士が集う。

「かいせつの井上さん、きょうのメガライトは気合入ってますねえ」

「そうですね。メガライト選手も日本でのファイトをきっちり作るようになってきましたね。パワーではそうそう負けないと本人も自覚してきたと思います」

だがしかしジューシーペアの恐ろしさは、マッキー上戸とごつごつした攻防をやった直後にラッキー内田がコブラツイストやらラッキーキャプチャーでねちねちねちねち攻めてくるところ。メガライトはこの流れに嫌気が差し、シンディーにタッチ。こうなってはひとり格落ちのシンディーがあっさり捕まる。最後はマッキー上戸がジャーマンで決めた、勝負タイム36分57秒。

「やりましたジューシーペア、3度目の防衛に成功です」
「メガライトも良かったんですが、パートナーがちょっと微妙でしたね。ジューシーペアのほうがチームらしかったですね」

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そしてシリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は野村つばさ対マーメイド千秋。野村つばさがあっさりと新人の千秋をダイビングプレスで退けた。勝負タイム5分17秒。

第2試合はコンバット斉藤、REKI対ジーナ・デュラム、ソフィア・リチャーズのネタ外人コンビ。やはりネタ外人ズの実力はそれなりで、REKIがあっさりと掌底でソフィアをぶん殴って終了。勝負タイム10分6秒。

第3試合は日本人対外人の6人タッグマッチ。ノエル白石、成瀬唯、フォクシー真帆対シンディー・ウォン、パトリシア・ルイス、ジェニー・ビーチ。
ノエル白石が持ち前のパワーで試合を引っ張ってゆくが、成瀬とフォクシーの両ベテランがその流れについていけない。

「シュュウッ!」
最後は成瀬がシンディー・ウォンのフェイスクラッシャーに沈んだ。勝負タイム15分56秒。

休憩明けの第4試合も6人タッグ。ヒューイットトリオ登場。ローズ・ヒューイット、ファントムローズ1号ワイルドローズ2号がリングに勢ぞろい。これはこれでひとつの絵になる。対戦相手はこれまた強力外人トリオのジェナ・メガライト、アリス・スミルノフ、デイジー・クライ組。
「捕らえタ」
しかしメガライトが強い。ファントムローズ1号をデスバレーでしとめた。

ここから3大シングルマッチ。

セミ前は氷室紫月対イージス中森。20期生で実力上昇中のイージス中森だが氷室の壁は厚く、あっさり10分持たず敗北。凡戦に終わった。

セミはラッキー内田対ライラ神威。次期SPZ挑戦権のことを考えるとお互い負けられない一戦。しかし負傷欠場明けのラッキー内田、シングルマッチではまだ動きが良くないのか、ライラに攻め込まれてしまう、が、これは作戦だった。

―そろそろ決め時・・・ね。

ラッキーキャプチャーZ発動、懸命に耐えたライラだったが脱出できず、根負けしてついにギブアップの言葉を吐いた。わざと微妙なファイトをして対戦相手を油断させる古典的な手がズバリ的中。ラッキー内田が意地を見せた。

そしてメインイベントのSPZ戦。

「パワーファイトの真髄みせてやるぜ!」

「・・・まあ、やるだけだわ。」
SPZ王者武藤めぐみに挑むのは16期生のマッキー上戸。

武藤の強さ、負けにくさにSPZのマッチメイク委員会もスプーンを投げて、「まあ、上戸ちゃんは馬力強いからバンクルワセ起こりそうじゃない?」というよく分からない理由でこのタイトルマッチが組まれた。
そしてふたを開けたら武藤強い。マッキー上戸が頭突きで応戦しても怯まない。逆に強烈なバックドロップ、延髄斬りでマッキーの頭を破壊して、

「覚悟して」

ムーンサルトはカウント2.9で返されたものの武藤、トドメのサソリ固め。動けないところへ痛め技を食らってはどうしようもなく、マッキー上戸はギブアップするしかなかった。勝負タイム24分46秒、武藤めぐみ7度目の防衛に成功するとともにシングル17連勝。とんでもないやつだ。
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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

武藤めぐみ(24分46秒、サソリ固め)マッキー上戸

王者が7度目の防衛に成功

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2008年4月 7日 (月)

第382回 ダークフラクション結成

22年目9月。
過酷なリーグ戦の余波か、武藤めぐみ、イージス中森、ラッキー内田の3人が負傷欠場。
SPZマッチメイク委員会は残った選手で日本人対外人のタッグを軸に9月シリーズのカードを組んだ。

シリーズ第6戦は奈良大会。8ヶ月ぶりにSPZが奈良にやってきた。若手選手がリングでスパーリングをする中、悪役のライラ神威はトレーニングをサボって客席のパイプいすに腰掛けてマンガ本を読んでいた。

「くっくっく、『デュエルセイバー』は最高だぜ」

読んでいるマンガはファンタジーもので、7人の選ばれた救世主が悪の魔道士を倒すために敵の要塞に乗り込んでいって、最後は7人でよってたかって悪の魔道士を滅ぼすというストーリーだ。

ライラ神威、ニヤつきながらマンガ本を読んでいるうちに急に真顔になった。

「そうか、その手があったか・・・クククク」

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第1試合はマーメイド千秋対ジーナ・デュラム。
姉のセイレーン千春が無期限海外遠征に出たため、一人で黙々と前座をつとめる新人のマーメイド千秋。この日は弱気外人のジーナ・デュラムと対戦したが、けっきょくスタミナ切れを起こし、最後は

「やだーっ!」
ごす。
ジーナ・デュラムの頭突きに3カウントを聞いた。館内凄いジーナコール。アイドル外人レスラーである。勝負タイム8分55秒。

第2試合は野村つばさ対ソフィア・リチャーズ。

勝気な性格ながら実力は微妙のソフィア、18期生のアイドルレスラー野村つばさと対戦、
「たぁっ!」
野村つばさのエルボーがヒット。あの武藤めぐみと同期なので基礎はしっかり出来ている。最後はショルダータックルで3カウントを奪った。ネタ外人ソフィアは健闘むなしく敗北。勝負タイム9分17秒。

「ウルァアアアアアアア!」
第3試合になってようやくレスラーらしいのが出てきた。EWAの闘士、アリス・スミルノフがチェーンをぶんぶん回しながら登場。24歳だがますます元気。対戦相手のジェニー・ビーチを押し込み、豪快なラリアットで戦意を奪う。最後はフロントスープレックスで投げつけて強引に3カウント奪取。
「ウァハハハハハハハ!わが道に敵なし!」

勝鬨を上げながら引き揚げてゆく怖いアリスおねえさん。黒いコスチュームがピシッと締まって見えた。ここで休憩。

第4試合はタッグマッチ。団体最古参ではぐれお嬢様、フレイア鏡がコンバット斉藤とコンビを組んでファントムローズ1号ワイルドローズ2号のメイド隊と激突。フレイア鏡が巧みなインサイドワークで若い斉藤をリードし、最後は合体パイルドライバーでワイルドローズ2号を退治。勝負タイム14分55秒。

セミファイナルはマッキー上戸・フォクシー真帆対ライラ神威・REKI組。いつものようにスタンロッドを振り回しながら入場するライラ神威。

「死ねや、おー!」
凶器入りヘッドバットでフォクシーを追い込むライラだが、フォクシーもヘッドバットでお返しをしてからマッキー上戸にスイッチ。

試合はライラのカムイエクウチカウシから動き出した。マッキー上戸がフラフラ状態のままファイト。フォクシーも奮闘したが及ばず、最後はREKIのジャンピングニーがヒットしてマッキー上戸から3つ取ってしまう殊勲の星を挙げた。勝負タイム18分32秒。

メインは6人タッグマッチ。氷室紫月、ノエル白石、成瀬唯対ジェナ・メガライト、シンディー・ウォン、パトリシア・ルイス。

「ウォオオオオオオ!」
いつもどおりメガライトのパワーが冴えたが、日本人組みはノエル白石がメガライトの相手をして、残る外人2人を氷室が追い込む作戦がズバリ的中。最後は氷室のパイルドライバーがシンディー・ウォンをしとめた。勝負タイム19分45秒。

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第7戦新潟大会、メインはあばしりタッグ選手権。王者フレイア鏡、REKIに対するはファントムローズ1号、ワイルドローズ2号。個性派がリングに揃った。

「ほら、もっと苦しむ声を聞かせて・・・♪」
試合はフレイア鏡の関節地獄が冴える。アキレス腱がためにもだえ苦しむメイド軍団。その度に逆カットに入るREKI。42分30秒の試合時間の大半はフレイア鏡の関節地獄ショーとなった。最後はフレイア鏡が疲れきったファントムローズ1号にDDTを決めて3カウントを奪い、初防衛に成功。

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最終戦さいたまドーム大会。セミファイナルで悪役3人が勢ぞろい。ライラ神威、REKI、コンバット斉藤の3人が入場するや、

バ ッ。

コンバット斉藤がなにやら筆文字で「DF」と書かれた旗のようなものを掲げた。ライラ神威がマイクアピール。

「SPZをぶっ潰す!武藤めぐみを殺す!地獄の軍団、ダークフラクション」

ダークフラクション・・・(暗黒の破片)

ライラ神威、コンバット斉藤、REKIの3人がついに悪役軍団を立ち上げた。

対戦相手のマッキー上戸フォクシー真帆成瀬唯がいくらかき回そうとも、ライラ神威が抜群の動き。最後は13分19秒、ライラがフェイスクラッシャーで成瀬をしとめて終了。

「あのクソバカをつぶすには手段を選んじゃいられねえんだ、来月から見てろよ、武藤めぐみをぶっ潰してやる!」

これは今後のSPZマットは風雲急を告げる展開か。極悪人ライラ神威とクノイチ・REKI,そして若手のコンバット斉藤の3人が打倒武藤を掲げて軍団をつくってしまった。

さいたまドーム大会メインはスペシャルマッチ、ノエル白石対ジェナ・メガライト。しかし今シリーズのメガライトは好調、ノエル白石を投げまくって20分15秒、キャプチュードで叩きのめして終了。

「ウァハハハハハハ、次は武藤ダ!」

メガライトも怪気炎。

2008年4月 6日 (日)

第381回 武藤めぐみ16連勝

22年目8月

SPZ CLIMAX 22

「どうせ武藤めぐみが優勝するんだろ?」(ライラ神威:談)

第7戦はしゃちほこドーム大会。

N白石(10点、STOからの片エビ固め 20.47)M上戸(6点)
この一戦もものすごいシバキアイ。ごつごつした攻防が続く。マッキー上戸のスプラッシュマウンテンを受け切ったノエル白石の耐久力が凄い。そして最後は満を持してのSTO。
「そんな、うわぁー!」
マッキー上戸敗北。ノエル白石が1敗をキープ。

L内田(8点、ノーザンライトSH 28.48)F真帆(0点)

ラッキー内田、シード権確保。手堅いレスリングでフォクシー真帆に付け入る隙を与えない。
フォクシー真帆も打たれ強さを武器に抵抗し、時間切れまであと1分強まで粘ったが、最後はノーザンライトに力尽きた。

「ふぅ、とりあえず、シード権ですね」

氷室(4点、パイルドライバーからの片エビ固め 15.33)R神威(6点)

氷室ようやく2勝目。ライラ相手に終始押し気味に試合を進め、最後は強烈なステップキックで意識を遠のかせておいてのパイルドライバーで終了。

武藤(12点、タイガースープレックスホールド 13.03)A中森(2点)

「やっと、ここまで来ました・・・」

イージス中森、ついに絶対王者・武藤めぐみとシングルで当たるところまできた。しかし武藤に一方的に攻め込まれ、タイガースープレックスの前に散った。

****************************

そして最終戦、横スペ大会。
優勝争いは全勝の武藤めぐみと1敗のノエル白石に絞られた。武藤はメインで2敗のラッキー内田と対戦する。

シード権争いは6点でライラ神威、マッキー上戸。以下4点で氷室紫月、2点でイージス中森、0点フォクシー真帆と続く。

N白石(12点、ジャーマンSH 18.08)R神威(6点)

勝って優勝の可能性を残しておきたいノエル白石。勝ってシード権を確保したいライラ神威。お互い負けられない一戦のゴングが鳴った。

「ウォルア!」
―予選会なんてめんどくせぇ、今日勝ってシード権を取る。

しかしノエル白石もスクラップバスター。両者互角の展開。タイガードライバー2連発で主導権を握ったライラ神威、担いでトムラウシ!
しかしノエル白石もカウント2で返してヘッドバットで反撃。

「死ねやーーーーーー!」
ライラ神威、2発目のトムラウシ。2.8で返すノエル白石。

「・・・・は」
ノエル白石裏拳で反撃。2.5で返すライラ、しかし

「えっと。・・・」
ノエル白石が奥の手、ジャーマン。これでライラ神威を下した。6勝1敗でリーグ戦を終了。ライラ神威、6点でリーグ戦を終え、シード権を手放すハメになった。

M上戸(8点、ジャーマンSH 10.04)A中森(2点)

マッキー上戸が最終戦でシード権確保を決めた。イージス中森をまったく寄せ付けず、ジャーマンで眠らせた。

氷室(6点、ダイビングプレスからの体固め 15.09)F真帆(0点)

フォクシー真帆、レスラー生活9年目でのSPZクライマックス初出場は結局全敗に終わった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
フォクシー真帆、顔を手で覆いながら引き揚げた。

武藤(14点、シューティングスタープレスからの体固め14.18)L内田(8点)

ラッキー内田、既に優勝の望みはないが一発狙っていた。

ー勝つとしたら関節もって行くしかない。

そう考えてしまうと武藤の思う壺なのである。この日もラッキー内田は武藤を寝かそうとするあまり本来の動きがぜんぜん出来てない悪いパターン。でもってズルズルと攻め込まれてしまう。

「ぐうううっ」
武藤のローリングソバットがどてっぱらに突き刺さる。そして武藤、ダイビングプレス2連発。こうなると武藤の勝利は堅い。

「ラッキーキャプチャー!」
しかしラッキー内田、最後の力を振りしぼってラッキーキャプチャーZ、場内大逆転の予感で大歓声が。
しかし武藤、時間はかかったものの落ち着いて顔のフックを外した。

ああーーー・・・・
横スペはため息に包まれた。

「まだまだーーー!」

ラッキー内田、なおブレーンバスター、タイガードライバーと最後の攻め。武藤からどうしても勝ちたい。その思いが内田を動かした、が、

「悪く思わないでね」
タイガードライバーを返したあと、武藤、首投げで転がして、コーナーに駆け上がってシューティングスタープレス。

どーん。
これでカウント3.武藤めぐみ、2年連続で全勝優勝。

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「うれしいけど・・・優勝はただ勝ち進んだ結果かな」

武藤めぐみ、シングルマッチ16連勝。すごいとしか言いようがない。優勝した武藤めぐみには賞状と賞金100万円、副賞としてノートパソコンが贈られた。準優勝のノエル白石には「横浜中華街のお食事券5万円分」、3位のマッキー上戸には「スポーツドリンク1ケース」が贈られた。

その頃控室では、

「あの、思い上がり者、め・・・・・」

ライラ神威がくやしがっていた。

2008年4月 5日 (土)

第380回 22年目8月SPZクライマックス中編

22年目8月 SPZ CLIMAX 22

第4戦は大阪なにわパワフルドーム大会。

N白石(4点、STOからの片エビ固め 13.01)A中森(2点)

6月の予選会での対決の再現。ノエル白石が持ち前のパワーで押して、STO2発でイージス中森をしとめ2勝目。

R神威(2点、逆片エビ固め 7.46)F真帆(0点)

「フォクシー真帆?あんなのまぐれで予選会通過したんだろ?血の海に沈めてやんよ」

2敗同士の対戦、ライラが痛め技のつもりで繰り出した逆片エビ固めでフォクシーあっさりギブアップ。やはりフォクシー真帆にはSPZクライマックスの舞台は荷が重かったか。

L内田(4点、ノーザンライトSH 19.13)氷室(2点)

ねちっこいファイトを得意とする両者、シビアな攻防を展開。しかしラッキー内田がノーザンライトスープレックス2連発など勝利への執念を見せて優勢に試合を進める。最後はフライングニールキックから3度目のノーザンにつないで3カウント。

武藤(6点、ノーザンライトSH 13.03)M上戸(4点)

「絶対勝つぞぉぉ!」

気合をこめて入場してきたマッキー上戸だが、武藤の牙城は崩せない。ヘッドバットで攻めても武藤、平然。ブレーンバスターの力比べでは武藤が投げ勝ってしまう。

「ぐふうっ!」

ローリングソバット、シャイニングウィザード、ダイビングプレスの猛攻。これでマッキー上戸の動きが止まった。
「覚悟して」
ムーンサルトはカウント2.9で返した武藤だが、続くノーザンライトスープレックスに力尽きた。

「ちくしょー、どうやったらアイツに勝てるんだ?」

リーグ戦3つを終えた段階で早くも武藤めぐみが単独トップに出た・・・

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第5戦は広島若鯉球場。

R神威(4点、トムラウシからの片エビ固め 12.09)A中森(2点)

「このまま2点で終える気はさらさらありません、一人でも上の人を倒します」
イージス中森、そういい残してリングに向かったが、トムラウシ3連発に力尽きた・・・

M上戸(6点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 12.55)F真帆(0点)

「ま、きょうはボーナスステージかな」
力関係からいって負けるわけがない。マッキー上戸の攻めにサンドバッグ状態のフォクシー真帆、4連敗で予選会行き決定。

N白石(6点、裏拳からの片エビ固め 16.01 )L内田(4点)

ノエル白石、スクラップバスターでラッキー内田を面白いように投げ捨てる。劣勢に追い込まれたラッキー内田、逆片エビで反撃も届かず、最後は強烈な裏拳で3カウントを奪われた。
「くっ・・・そんなッ。」
ラッキー内田、後輩相手に痛い2敗目。

武藤(8点、DDTからの片エビ固め 11.29)氷室(2点)

ー勝つとしたら、落とすしかない・・
一発狙いで武藤に挑んでいった氷室だが、武藤の壁は厚く、DDTに散った。

「強いですねえ、武藤選手」

「んー、まあ、どこからでも勝てる選手になっちまいましたね。動きにスキがありません。まさに横綱プロレスだと思います」

これで武藤めぐみ、シングルマッチでは昨年12月以来負けなしの13連勝。(タイトル戦7、ノンタイトル2、SPZクライマックス公式戦4)

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第6戦は九州ドーム大会。

R神威(6点、ミサイルキックからの片エビ固め 14.40)M上戸(6点)

ド迫力の大技の打ち合いを制したのはライラ神威。マッキー上戸のジャーマンで勝負あったかと思われたが、ライラ神威、うまく場外へエスケープ。追ってきたM上戸を逆襲し、場外のマットをはがしてトムラウシ。なんとひどいことを。

「がうううっ」
これで決定的ダメージを負ったマッキー上戸。場外カウント18でリングに何とか戻ったが、直後のミサイルキックに撃沈。

「くそ・・・あー、やっちったー!」
マッキー上戸、痛い2敗目を喫した。

N白石(8点、パワーボムからのエビ固め 28.29)氷室(2点)

普段はタッグを組んでいる両者が1年ぶりに対決。前回あと一歩のところで敗れているN白石が積極的に攻める。今シリーズ猛威を振るっているスクラップバスターで優位に立つが氷室もドラゴンスリーパーでノエル白石をギブアップ寸前にまで追い込む。氷室なおもスリーパー攻勢。ノエルを落とさんとする

「・・・・・・ぐっ」
が、ノエル白石、耐え切って何とかロープブレイク。そして、

「もう終わり」
パワーボム炸裂。ノエル白石、28分29秒の死闘を制す。ラッキー内田に続き氷室も撃破。1敗をキープしてシード権確保。

氷室これで負け越し決定。予選会行きが濃厚となった。

L内田(6点、フライングニールキックからの片エビ固め12.01)A中森(2点)

イージス中森、ラッキー内田の牙城を崩せず。ノーザンからフライングニールキックとつながれて敗北。イージス中森も予選会行き確実に。

武藤(10点、シューティングスタープレスからの体固め 6.12)F真帆(0点)

「あのデビュー戦から、4年か・・・」

武藤めぐみ、4年前の7月、デビュー戦はフォクシー真帆の前に何もできず4分37秒でパワーボムの前に敗れ去った。あれから4年、両者の力関係は大きく変わった・・・・

メインイベントのゴングが鳴った。

あまりに一方的。早々に武藤がシューティングスタープレス、シューティングスタープレス、ムーンサルトと空爆3連発でフォクシー真帆をグロッギーに追い込む。トドメでもう一発シューティングスタープレス。わずか6分12秒で勝利。

「・・・・・・・・・・・・」
フォクシー真帆、何が起こったのかわかっていないようだ。呆然として引き揚げた。

リーグ戦は残り2戦。全勝の武藤めぐみを1敗のノエル白石が追う展開。

2008年4月 4日 (金)

第379回 22年目8月SPZクライマックス前編

22年目8月
成瀬唯、セカンド写真集「OCEAN ARROW」発売。今月はSPZクライマックスなので前座の人員は薄くてかまわないので、写真集のオファーを受けた。人気のある選手なのでそれなりの売れ行きが予想された。

新人のセイレーン千春がIWWFに無期限遠征。IWWFのエージェントが「ビッグスターになれる」と15歳の少女をそそのかしたらしい。

「思いっきり、暴れたいんだ・・・」

井上霧子や吉田社長は「あと1年待て、強くなれるから」と止めたが、本人は聞かなかった。

新人のケンドー・カミスワもTWWAへ現地から是非もらいがかかったので長期遠征に出した。

恒例のSPZクライマックスの季節。いつものように8月3日、閉店後のメイド喫茶「あばしり」を借り切って出場選手の記者会見が行われた。

■「新・最強戦士」武藤めぐみ(19)

4年連続4度目の出場 前回優勝 SPZ世界王者 京スポ予想:本命
「まあ、やるだけだわ」

■「氷の彗星」ラッキー内田(21)

5年連続5度目の出場 京スポ予測:対抗
「私が求めるものは優勝、ただひとつ!」

■「ザ・運命」氷室紫月(21)

6年連続6回目の出場 
「運命の歯車が回り始めた・・・」

■「炎の闘志」マッキー上戸(21)

5年連続5度目の出場 京スポ予想・大穴
「全員ぶっ潰してやるぜおらああー」

■「何をしでかすかわからない」ライラ神威(20)

3年連続3度目の出場 
「キエーヘヘヘヘヘヘヘッ!なにもかもぶっ壊してやる」

**********************

以下は予選会勝ち上がり組。

■「ネイチャーガール」ノエル白石(18)

2年連続2度目の出場 予選会1位通過
「リーグ戦?・・よく、わからない・・・」

■「必殺仕事人」イージス中森(17)

初出場 予選会2位通過
「一つでも多く白星を重ねます」

■「野生少女」フォクシー真帆(23)

初出場 予選会3位通過
「真帆は全力で戦うぞ!」

************************

2戦目の札幌どさんこドーム大会から地獄のリーグ戦がスタート。

A中森(2点、ストレッチプラム 9.56)F真帆

「やっと、ようやくSPZクライマックスに出られた・・・」
苦節8年、23歳になってようやく本大会のリングに立ったフォクシー真帆は感慨深げに客席を見回す。

「初めて上がったSクラのリング、なんとしても、結果を残す!」

予選会2位通過と3位通過が再び対決。予選会で勝っているのは若いイージス中森。一進一退の攻防からイージス中森がいきなり決めた。ストレッチプラムでぐいぐい顔面を絞める。

「ひああああっ!」
フォクシー真帆あっさりギブアップ。

M上戸(2点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 14.13)氷室

「もう一度SPZのベルトを巻くためにはまわりみんなをぶっ潰すしかねえんだ」

マッキー上戸がいつもながらの力まかせの動き。氷室も反撃するが単発に終わる。

「おらぁぁぁぁぁぁ!」
マッキー上戸バックドロップ。氷室ふらつく。しかしここで氷室が勝負に出た。
さっと絡み付いて、得意のドラゴンスリーパー。

「やべ・・・あ・・が・・」
しかしマッキー上戸耐え切った。続くスリーパーもこらえて、氷室が肩で息をしているのを見て、氷室を組みとめて思いっきり担いだ。

ドオオオン!
スプラッシュマウンテン炸裂。氷室返せず試合終了。

L内田(2点、ラッキーキャプチャーZ 15.34)R神威

リーグ戦!?んなこたあどうでもいい!どうせ武藤が優勝するんだろ!?好き勝手に暴れて血祭りに挙げるだけさあ!」

ライラ神威、初戦の相手はラッキー内田。例によって凶器入りヘッドバットでペースを握る。そしてブレーンバスター。この選手反則だけではなくレスリングの技術も確かなものを持っている。

―動きさえ止めれば・・・

ラッキー内田、執拗な逆片エビで動きを封じて、隙を突いてのラッキーキャプチャーZ。ライラの身体が弓なりにきしんでゆく。

「う、うががが・・・」
ライラ神威、追い込んでいたが、たまらずタップ。逆転負け。

武藤(2点、シューティングスタープレスからの片エビ固め 18.22)N白石

まだトップグループの中ではSPZ王座に挑戦したことのないN白石。札幌大会メイン、タイトルマッチのつもりで武藤にぶつかっていった。

「はっ・・・」
前半は五分五分。ノエルが怪力を生かしてのタックル、スクラップバスター。しかし10分経過あたりから武藤がいつものようにエンジンを駆け出した。ローリングソバット、ダイビングプレスで猛攻。ならばとノエルもSTOで早めの仕掛け。

武藤から余裕の表情が消えた。

「覚悟して!」
ノーザンライトスープレックスでたたきつけてコーナーに登り

シューティングスタープレス。

しかしノエル白石カウント2.9で返した。

ドドドドドド

しかし武藤、まったく容赦せず再度コーナーに登り同じ技をもう一度。今度はカウント3が入った。

「・・・・どんな相手でも、油断できませんね」
控室で武藤、荒い息を弾ませながらペットボトルの水を飲む。

******************************

第3戦は仙台大会。

N白石(2点、パワーボムからのエビ固め 11.31)F真帆(0点)

19期生のN白石と14期生のフォクシーが予選会に続いて対決。しかしノエル白石、細身の身体からは想像できないパワー。タックルでハデに転ばす。そのあとも一方的に攻めたN白石、パワーボムで終了。

氷室(2点、ブレーンバスターからの片エビ固め14.51)A中森(2点)

元SPZ王者の氷室がイージス中森と対戦。イージス中森の攻めをある程度受けるが余裕の表情。アームホイップの投げ合いで観衆は沸いた。互いに打ち合い、先にぐらついたのはやはりA中森。しかしこれは誘い水だった。
不用意に氷室が組み付いたところをストレッチプラム!
何とか氷室脱出。このあとは猛攻でA中森を追い込む。ダイビングプレス、ギロチンドロップと激しい攻め。最後はA中森がブレーンバスターを仕掛けてきたところを逆に投げ返して3カウント。氷室が初日を出した。

M上戸(4点、パワースラムからの片エビ固め 14.21)L内田(2点)

「パートナーだからって容赦はしねえぜ!」

「望むところよ」

年に1度しか実現しないジューシーペア対決。

「そぉらあ!」
マッキー上戸、ヘッドバットヘッドバット。頭を使った攻めでラッキー内田の勢いを鈍らす。

「うう・・・・・」

これが効いたのか、ラッキー内田の動きに精彩がなくなり、ボディスラムで投げられまくってしまう。そしてパワースラム、バックドロップ、ジャーマン。
「うらあああ!」
フェイスクラッシャーで顔面を叩きつける。これでラッキー内田は虫の息。しかし2度目のジャーマンを2.9で返す意地を見せる。3度目のジャーマンは食らった直後に場外へ逃げた。

「あー、しぶといやつだ!」

2度目のパワースラムでなんとかラッキー内田を振り切った。

「よっしゃー、あとはチャンピオンをぶっ殺すだけだ!」

マッキー上戸、同期の氷室、L内田を連破。上々の滑り出し。

武藤(4点、シューティングスタープレス 13.02)R神威(0点)

「ライラ・・・さんはただの見かけ倒しです。さっさと済ませて牛たんを食べに行きます」

その言葉を的確に実践した武藤、危なげなく悪役大王をしとめた。ライラもカムイエクウチカウシで見せ場は作ったのだが・・・

「牛たん 牛たん 牛たんたん・・・」

控室でも武藤は余裕の表情。このままさくっと全勝優勝コースか。

2008年4月 3日 (木)

歴代SPZ世界タッグ王者

SPZ世界タッグ選手権 歴代王者

初代  沢崎光 秋山美姫 1
2代目 草薙みこと 小川ひかる 2
3代目 吉田龍子 新咲祐希子  5
4代目 沢崎光 秋山美姫 0
5代目 南利美 ハイブリッド南 (南利美引退により返上)
6代目 沢崎光 秋山美姫 0
7代目 草薙みこと 小川ひかる 0
8代目 永沢舞 富沢レイ 0
9代目 伊達遥 スイレン草薙 0
10代目草薙みこと 小川ひかる 3
11代目永沢舞 富沢レイ 1
12代目伊達遥 スイレン草薙 0
13代目ハイブリッド南 マイトス香澄 0
14代目永沢舞 富沢レイ 0
15代目ナターシャ・ハン アンナ・クロフォード 2
16代目新咲祐希子、スイレン草薙 5  
17代目吉田龍子 上原今日子 2
18代目ハイブリッド南 マイトス香澄 3
19代目ハイサスカラス ドスカナ・リブレ 0 
20代目スイレン草薙 ガイア小早川 6
21代目新咲祐希子 スターライト相羽 5
22代目ボンバー来島 菊池理宇 5
23代目スターライト相羽 ビーナス麗子 0 
24代目スイレン草薙 ガイア小早川 2
25代目ボンバー来島 菊池理宇 11
26代目ビューティ市ヶ谷 ロイヤル北条 10
27代目芝田美紀 フレイア鏡 2
28代目ナターシャ・ハン アリス・スミルノフ 0
29代目ボンバー来島 武藤めぐみ 2
30代目ラッキー内田 マッキー上戸 2
31代目芝田美紀 ロイヤル北条 1
32代目ラッキー内田 マッキー上戸 0
33代目ビューティ市ヶ谷 ロイヤル北条 2
34代目氷室紫月 武藤めぐみ 0
35代目ローズ・ヒューイット デイジー・クライ 0
36代目ラッキー内田 マッキー上戸 4
37代目氷室紫月 ノエル白石 1 
38代目ジェナ・メガライト デイジー・クライ 0
39代目氷室紫月 ノエル白石 1 
40代目武藤めぐみ 成瀬唯 0
41代目ラッキー内田 マッキー上戸

(筆者より:君が望む永遠 LatestEdition 没入中。泣かされてます。WASリプレイどころではありません。)

2008年4月 2日 (水)

第378回 22年目7月 武藤めぐみ×ジェナ・メガライト

22年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。コンバット斉藤、マーメイド千秋が負傷欠場、ケンドー・カミスワが再調整のため欠場。今月からTWWAと提携を再開したのでメガライトも参戦。メインは日本人VS外人のド迫力&単純明快な6人タッグマッチが連日組まれ、会場を沸かせた。

「今宵リングに女神が降臨しますわ!」
「・・・参る」

第6戦宇都宮大会のメインはあばしりタッグ戦。王者アリス・スミルノフ、パトリシア・ルイスのコンビに挑むはフレイア鏡&REKIの即席タッグ。

団体最古参の14期生でSPZタッグを取ったこともある経験豊富なフレイア鏡なら、若いえREKIをリードしてくれる・・・と思われたが、外人チームの力技につかまってしまう。ダブルラリアットを食らって吹っ飛ばされるフレイア鏡。そのあとフロントスープレックスでぶん投げられてしまう。関節技でやり返そうとするや相手がカットに入る。しかし最後の最後で大逆転。

フレイア鏡のストレッチプラムがパトリシアを捕らえる。REKIが電光石火の逆カット。アリスにしがみついて離さない。
「UU・・・ギブアップ・・・」
勝負タイム45分19秒。SPZにあばしりタッグが戻ってきた。フレイア鏡は意外にもあばしりベルトは初めて巻いた。

********************************

第7戦幕張大会、メインはSPZタッグ戦。

王者ラッキー内田・マッキー上戸に対するは挑戦者武藤めぐみ、イージス中森。入社3年目のイージス中森が先月SPZクライマックス予選会を勝ち抜いたことが評価され、武藤と組んでSPZタッグに挑戦。

「中森さんは適当に流して。ころあいを見てあたしが決めるから」

「・・・・・・・・・はい」

地方ではたまにタッグを組んでいるが、武藤の正パートナーは成瀬唯というのが大方のファンの認識だった。さいきん成瀬の動きに翳りが見え始めているので、若手で生きのいいイージス中森が武藤のパートナーに抜擢された。だが、ジューシーペアの攻勢を「流す」のは容易ではない。多くの対戦した人が口をそろえて言う「がつがつファイトのM上戸とねちねちレスリングのL内田を一度に相手するのは本当に難しい」。

イージス中森もその難しさを思い知った。この日はマッキー上戸が絶好調。武藤をスプラッシュマウンテンでたたきつける。これで武藤はあとをイージス中森に託さざるを得なくなった。
「くらえええええい!」
マッキー上戸ジャーマン。イージス中森は返せなかった。勝負タイム24分14秒、王者組が2度目の防衛に成功。

****************************

そして最終戦は新日本ドーム大会。相変わらずの超満員、SPZ人気。グッズ売り場も大盛況。「ラッキー内田うちわ」(500円)がバカ売れ。ライラ神威お勧めの「トムラウシ水」(500ml、1000円)もライラ神威の人気か、そこそこ売れた。

「おらおらおら、どーしたシロウト!その程度であたしに勝とうっての?」

第1試合、ソフィア・リチャーズが新人のセイレーン千春をいたぶる。第1試合から実況森アナの口調もヒートアップ。

「あーっと、ソフィア・リチャーズ見違えるようなラッシュ!」

かいせつのSPZ吉田龍子社長は冷静なコメント。

「んー、新人相手に大人気ないですね。」
ソフィア、まったく動けないセイレーン千春を場外バトルに連れ出して鉄柵に振っていたぶる。

がん。

「ああっとソフィアリチャーズ、鉄柱攻撃、ああーなんてことするんだ。ああああ、流血してます!」

「んー、しかしここからが見ものですよ、千春選手、負けん気強いですから」

「てめえええ!」
セイレーン千春、これで怒りに火がついた。流血しているのに怒りのヘッドバット。そしてアームホイップ。ソフィアをカウント2.5まで追い込むが、

「はいはい!これで終わり!」
ボディスラム一閃。新人なのでまだ受けはうまくない。これで3カウントが入った。勝負タイム13分41秒。

「・・・ちくしょう・・・」
「いい試合だったよ。第1試合からがつがつした試合で面白かったよ」
上原コーチが声をかける。

「へっ。あのクソ外人、そのうち叩きのめしてやる。」
「あらー、額がぱっくり割れてますね~、これは重~い、重~い、脳挫傷かもしれませんねえ。すぐにお手当てしなければ大変です。ではそこに横になってください、まず痛み止めから~」

「って注射ですか?羽山さん!」

続く第2試合、フォクシー真帆(14期)、野村つばさ(18期)対パトリシア・ルイス、ジーナ・デュラムのタッグマッチ。

「ジーナさん、がんばれええー!」
相変わらずの気弱外人、ジーナ人気。日本人チームも分かっていて、ジーナをねらって攻め込む。タッグマッチでは弱いほうをねらえというのは鉄則。

「やーー!」

野村つばさ、渾身のエルボー。ジーナをこれで沈めた。勝負タイム22分16秒のいい試合。
「いやー、第2試合から凄い盛り上がりですね」
「ええ、んー、まあ、ジーナ選手人気はありますから」

第3試合のシングルマッチ。成瀬唯(15期) 対 ジェニー・ビーチ。「サーファーガール」ジェニーはビーチボールを持って登場。

「いくでぇ!」
成瀬もSPZの選手会長、脇固めで懸命に応戦。体格やパワーの差をうまく技術でカバー。SPZクライマックスに出られなかった恨みを晴らすかのようにジェニーに応戦。

「おおっと成瀬腕を取りました腕を取りました、さ、何を出すか、ああ脇固めです」

「あ、森さん、これ極まってます。極まってます」

一瞬で脇がため。たまらずジェニーはギブアップ。勝負タイム22分44秒。意外な結末に場内大歓声。

「いやー、成瀬選手うまいですね、いきなり決めましたよ」
「んー、まあ、時々成瀬選手はやるんですよああいうの。はまっちゃいましたね」

その試合が終わると休憩。
後半の試合開始。第4試合はローズ・ヒューイット、ファントムローズ1号対アリス・スミルノフ、デイジー・クライ。GWAのヒューイットお嬢様軍団対EWAの闘士2名が激突。外人同士の実力者の対決なので盛り上がった。

「くらえええい!」

怖いキックのおねえさん、デイジークライのハイキックがうなりをあげてファントムローズ1号を捕らえてふっとばす。これで3カウント。勝負タイム15分37秒。

セミ前、ミステリアスコンビの氷室紫月(16期)&ノエル白石(19期)登場。対戦相手はフレイア鏡&イージス中森の混成タッグ。しかしタッグチームとしての完成度は氷室組のほうが数枚上手で、最後は氷室がフレイア鏡をダイビングプレスであっさり仕留めた。勝負タイム13分34秒。

「んー、まあ鏡選手も良く粘ったんですけど、最後はチームワークの差が出ちゃいましたね」

セミファイナルはジューシーペア(ラッキー内田&マッキー上戸)対ライラ神威・REKIのタッグマッチ。

ばちばちばちっ、・・・ウワ、ァアウーーーーーッ!!

ライラ神威の入場テーマは大会場用のロングバージョン。といっても曲の冒頭にスタンロッドの電撃音とおっさんの悲鳴絶叫(今野役員、迫真の演技)が響くという悪趣味な内容。そして・・・

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

「ひゃーははははは!内田のクソバカをぶっ潰してやるぜええ!!」

ライラ神威がガトリング砲を乱射しながら入場。その後ろからREKIがひっそりと。

「さー、セミファイナルは人気絶頂のジューシーペアが登場。昨日タッグベルトを防衛してほっとしているところでしょうが、きょうの相手、極悪人ライラ神威は何をやってくるかわかりません」

「んー、まあ、そうですけど、REKI狙っちゃえば、あっさり終わりですよ」

「SPZタッグやらせろよ!」とライラ神威がスポーツ紙上でよく言っているが、パートナーのREKIが実力微妙なのでタイトル戦では実現しなかった。代わりにといっては何だが、ドームのセミでこの対決が実現。

しかしやはりREKIがつかまってしまい、14分2秒、マッキー上戸のジャーマンに力尽きた。

そしてメインイベントはSPZ選手権、武藤めぐみ対ジェナ・メガライト。

昨年10月、武藤が最後に敗れた相手がメガライト。もうそのくらいしか武藤に勝てそうな選手はいない。
しかし武藤強い。エルボー、ドロップキックでグラつかせて、あとはローリングソバット、シャイニングウィザードとお決まりのパターン。ベリー・トゥ・バックを1回食らったもののあえて受けた感じもした。最後はムーンサルトでカウント3を奪って終了。勝負タイム17分43秒。これで武藤、6度目の防衛に成功。

「いやー、武藤めぐみ選手落ち着いてますねえ、あのメガライト相手に危なげがなかったようですが」

「んー、まあ、そうですね。来月SPZクライマックスなんですけど、16期生の意地に期待しましょう」

「それではこの辺で新日本ドームから失礼いたします。かいせつはSPZの吉田龍子社長でした」

「んー、どうも」

2008年4月 1日 (火)

第377回 フォクシー真帆ついに予選会突破

21年目6月 予選会リーグ戦

第6戦は和歌山大会。

真帆(6点、ギロチンドロップからの片エビ固め 7.01 )野村(0点)

フォクシー真帆3勝目。本大会出場まであと1勝とした。野村つばさ5連敗。出場権争いから早々と脱落・・・

F鏡(6点、DDTからの片エビ固め 22.44)成瀬(2点)

負けられない戦いの続く成瀬。しかし対戦相手のフレイア鏡も実力者。逆片エビ固めで成瀬を追い込む。最後はアキレス腱がためで脚を動かなくしておいてのDDT。ベテラン同士の対決を制した。

「あかんかった・・・・・」

15期生の成瀬唯、今年も本大会には出られなかった・・・

N白石(10点、ニーリフトからの片エビ固め 22.19)A中森(8点)

全勝同士の対決はノエル白石が制した。イージス中森もよく粘り、ストレッチプラムであと一歩まで追い込んだが・・・

C斉藤(6点、カカト落としからの片エビ固め 11.13)REKI(2点)

すでに3敗を喫しあとがないREKI,しかしこの日はコンバット斉藤がイッキの攻め。残りの相手がA中森とN白石なのでなんとしても勝っておきたいと考えたか。しかしREKIもDDTで応戦。

この一撃にすべてをかける!

コンバット斉藤のカカト落としがズバッと決まり、REKIの意識を闇に落とした・・・これでREKIも脱落。

第7戦は長野大会。

F鏡(8点、逆片エビ固め 7.34)野村(0点)

フレイア様の悲鳴劇場は続く。今日の犠牲者は野村だった。
「行けそうですわね。」

フレイア鏡も8点、明日の相手はフォクシー真帆、なんとかなる相手だ。

成瀬(3点、時間切れ引き分け)F真帆(7点)

タッグを組んでいる両者が対決。この2人のシングルマッチではよくあることだが、互いに決め手を欠き、30分ドローとなった。

N白石(12点、バックドロップからの片エビ固め11.59)C斉藤(6点)

闇の空手戦士、コンバット斉藤が掌底でラッシュ。そしてカカト落とし。しかしノエル白石もバックドロップで形勢逆転、すかさずもう一度バックドロップを決め、コンバット斉藤を下した。コンバット斉藤、3敗目。

REKI(4点、パイルドライバーからの片エビ固め14.50)A中森(8点)

勝てば本大会出場が確定するイージス中森。同期のREKIを攻め立てる。しかしREKIも同期に負けるわけにはいかないとSTOまで繰り出しペースを握らせない。
「さらば・・・」
急角度ミサイルキック、「農鳥」が降ってきた。これはなんとかロープに逃れた中森だったが続くパイルドライバーを返すことは出来なかった。

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合はセイレーン千春・マーメイド千秋の新人姉妹が登場。相手はソフィア・リチャーズ、ジーナ・デュラムのネタ外人コンビ。しかしいくらネタ外人といえども新人には負けるはずがない。ダブルドロップキックでぐらつかせて、
「ふんっ!」
ソフィア・リチャーズのドロップキック。あっさりマーメイド千秋を下した。勝負タイム8分45秒。
「その程度で私に勝とうなんて甘いわね」

第2試合から予選会リーグ戦最後の4試合。

成瀬(5点、ストレッチプラム 9.39)野村(0点)

全敗を避けたい野村は懸命にぶつかっていったものの成瀬が軽快な動きを見せ、タックルで転がし、アキレス腱がため。

「よっ」
最後はストレッチプラム。成瀬、5点でリーグ戦を終えた。

F真帆(9点、フォクシードライバー 27.33)F鏡(8点)

勝ったほうが本大会出場となる14期生同士の一戦。力任せに攻め込んでくるフォクシー真帆、スキあらば関節を狙ってくるフレイア鏡。この対決は盛り上がった。お互いの意地とプライドがぶつかり合った一戦、フォクシー真帆が最後はフォクシードライバー2連発。27分に及ぶ激戦を制した。

「ウオーーーッ!」

フォクシー真帆、歓喜の咆哮。SPZクライマックス本大会初出場を決めた。デビュー9年目での本大会出場というのは団体はじまって以来のことである。

A中森(10点、裏拳からの片エビ固め 12.58)C斉藤(6点)

こちらも勝ったほうが本大会進出の一戦。手数に勝り優位に進めたのは1期先輩のイージス中森、しかしコンバット斉藤も

「一気に決める!」

カカト落とし、裏拳で猛反撃。しかしイージス中森も裏拳でやり返して3カウント奪取。打撃戦を制した。

N白石(14点、ニーリフトからの片エビ固め 9.41)REKI(4点)

リーグ戦最後の試合はノエル白石が快勝。全勝で予選会を突破。この結果予選会は1位通過ノエル白石、2位通過イージス中森、3位通過フォクシー真帆となった。

セミ前のタッグマッチは氷室紫月、ケンドー・カミスワ対ファントムローズ1号、パトリシア・ルイス。今シリーズデビューしたばかりのケンドーはカード編成の都合とはいえさいたまドームのセミ前へ抜擢。しかし氷室からタッチを受けるや外人組の猛攻にさらされてしまう。なんとかドロップキックで反撃して氷室にタッチ。しかし氷室も外人組みの合体パワーボムを食らうなど動きが本調子でない。最後はやはりケンドーがつかまってしまい、ファントムローズ1号のタイガードライバーに敗れた。勝負タイム16分43秒。

セミファイナルはスペシャルタッグマッチ。ライラ神威がEWAの怖いキックのおねえさんデイジー・クライとタッグを組んで、これまた異色のマッキー上戸&ワイルドローズ2号と対戦。今シリーズはラッキー内田が負傷欠場したため、こんなへんてこなカードに入れられた。連係も何もブッツケ本番だったが、

「死ねや反則ヤロウ!」
マッキー上戸がイッキの攻め、ライラを叩きのめして最後はジャーマンで決着。

メインイベントのSPZ戦は武藤めぐみ対ローズ・ヒューイット。SPZ社内のトップグループとの対決が一巡したので強豪外人でもあてとこうかという安直なマッチメイク。だが武藤めぐみは強い。ローズ・ヒューイットを攻め込み、反撃のバスターローズを食らってもあっさりカウント2で返して、
「覚悟して」
延髄一撃。これでローズの挑戦を退けた。勝負タイム14分27秒。異例の短時間で終わった。

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