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2008年8月31日 (日)

第492回 26年目8月 SPZクライマックス(中)

26年目8月 SPZクライマックス(中)

4戦目は名古屋しゃちほこドーム大会。

REKI(4点、新蛇抜からのエビ固め)R神威(2点)

落日のイメージの17期生・ライラ神威、かつてのパートナー相手に懸命に応戦するが、動きについていけない。息が上がったところを鮮やかに新蛇抜で丸め込まれて終了。2敗目を喫してしまった。

「ケッ、つかみどころのねえヤツだ」

敗れたライラ神威、ウサ晴らしに手羽先を喰いに出かけた・・・

M千秋(2点、延髄斬りからの片エビ固め 13.21)S千春(0点)

武藤めぐみ引退で本大会出場権が転がり込んできたセイレーン千春。運のいい選手だ。この日はマーメイド千秋との姉妹対決。

「やりにくさ?ねえよ。リングに上がったらみんな敵だからな」

しかし実力ではマーメイド千秋のほうがSPZでもまれてた期間が長いので上。セイレーン千春もフェイスクラッシャーを繰り出すなど健闘したが、最後は延髄斬りに散った・・・

N白石(4点、裏拳からの片エビ固め 19.05)N神威(4点)

昨日A中森に破れ、もうあとがないノエル白石。この日も打たれ強さを発揮しナイトメア神威の狂乱ファイトを真っ向から受けるが、パワーボムっをまともに食らってしまう。

「うう・・・・」

これは効いたのか、力押しの消耗戦となった。ノエル白石がジャーマンを繰り出せばN神威は裏投げ、ギリギリのところの激闘が展開されたが、最後はN白石が裏拳でぶん殴ってN神威を沈黙させた。

ナイトメア神威も2敗目。これは痛い。

C斉藤(6点、飛燕脚からの片エビ固め22.19)A中森(2点)

武藤めぐみ引退に伴い、団体最強選手となったコンバット斉藤、DFを脱退してのベビーフェース転向もささやかれている。この日はイージス中森のストレッチプラムに捕まるなど危ないシーンもあったものの、飛燕脚できっちり白星を挙げ、これでただ一人の3連勝。

******************************

5戦目は広島若鯉球場大会

R神威(4点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め12.05)M千秋(2点)

ライラ神威がDF総帥の意地を見せて、新鋭のマーメイド千秋をしとめた。

「何が悪役姉妹だ。弱すぎだ、話にならねえ!斉藤の勘違いはDF抜けたがってるし、DFなんざ、もう解散だよ!」

武藤が引退してようやくSPZのリングを悪に染めたと思ったときにはライラ神威、自らの限界と向き合っていた・・・

A中森(4点、ストレッチプラム 23.32 )S千春(0点)

繰り上げ出場のセイレーン千春、この日はA中森の関節地獄につかまってしまいじわじわ攻め立てられ、ストレッチプラムにギブアップ。あえなく4連敗・・・

REKI(6点、農鳥からの片エビ固め 19.33)N白石(4点)

「さらば・・・」

REKIの農鳥(急角度ミサイルキック)が命中。、しかしノエル白石むっくりと起き上がってくる。このあたりやはり打たれ強い。

「決める」

REKI,対戦相手のN白石のお株を奪うSTO、しかしN白石むっくり起き上がってくる。こいつ人間か。ジャーマンで反撃。

「・・・決める」
しかしREKI,カウント2でクリアしてすばやく起き上がり、コーナーに駆け上がって、もう一発、農鳥を叩き込む。これは顔面に入ってしまい、ノエル白石ダウンしたまま起き上がれない。すかさずカバーしてカウント3。ノエル白石2敗目・・・

C斉藤(8点、デスバレーボムからの片エビ固め23.55)N神威(4点)

昨年この選手に敗れて優勝争いから後退した苦い経験を持つコンバット斉藤、慎重にせめてゆく。しかしナイトメア神威も狂乱ファイト。頭突きの乱打でコンバット斉藤を苦しめる。打撃をビビッていないところがこの選手の恐ろしいところ。

「せやあっ!」
しかしコンバット斉藤も頭突き、そして裏拳2連発で形勢逆転。コブラツイストで追い詰めてからのデスバレー。なんとかナイトメアを振り切ったC斉藤、全勝キープ。

リーグ戦4試合を消化して全勝のC斉藤を1敗でREKIが追う展開・・・対抗大穴と見られていたナイトメア神威、ノエル白石が2敗と後退。これは優勝の行方は見えたか。

****************************

第6戦は九州ドームでの試合。

M千秋(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 16.10)A中森(4点)

すでに3敗を喫しておりシード権(7点以上、または4位以内)のことを考えるとこれ以上負けられないマーメイド千秋。この日はイージス中森のねちっこい攻めに苦しんだものの、
「ブザマな姿さらすがいい」
フィッシャーマンバスター炸裂。これで3カウント。2期先輩のイージス中森から3カウントをうばった。

「そんあ・・・・なぜ・・・・」

勝ちを計算していたイージス中森、3敗を喫しシード権が怪しくなってきた・・・

N神威(6点、パワーボムからのエビ固め 15.26)REKI(6点)

「はっ!!」

REKIの農鳥炸裂、たぐいまれな跳躍力を生かし、真上からミサイルキックが降ってくるのだから対応しづらい。しかしN神威は平然とカウント2で返して裏投げ

、REKIなんとか2.8で返して2発目の農鳥、しかしナイトメア神威2.8で返して逆襲のパワーボム。これで全身を強く打ったREKI、フォールを返せず3カウントを聞いた。

REKIも2敗目。これで1敗がいなくなった。

R神威(6点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 13.33)N白石(4点)

―あー、きょうの相手はパーニングか。落ち目の選手に負けたら精神的苦痛ってヤツはでかいよなあ。

ライラ神威、持ち前のラフファイトでN白石を攻め立てる。

「ブッコワレローーー」

ライラ神威、渾身のカムイエクウチカウシを放つが、N白石、カウント2で返してむっくり起き上がってくる。

―おもしれえ、どこまで耐えられるかやってやろうか!

ならばとライラ神威、タイガードライバー、バックドロップ、フィッシャーマンバスターと狂ったような猛攻。久々に怖いライラ神威が現れた。頭を連続で打ったノエル白石、半失神状態で3カウントを聞いた。

「ウァハハハハ、ざまあねえな!」

対抗馬と見られていたノエル白石、まさかの2勝3敗。優勝どころか、まだC斉藤戦を残しているのでをシード権獲得も危うくなってきた!

C斉藤(10点、ギロチンドロップからの片エビ固め 8.53)S千春(0点)

コンバット斉藤危なげなく全勝キープ。蹴りまくって弱らせてギロチンでトドメ。
これで優勝争いは全勝のC斉藤を2敗でR神威、N神威、REKIが追う展開・・・

(続きます)

*******************************

(追記:連載500回まで、あと8回)

(追記の追記:レッスルエンジェルスサバイバー2、11月6日発売ですって?今の立場では忙しすぎてプレイできないでしょうな。ソフトだけ買っておきますか。)

2008年8月30日 (土)

第491回 26年目8月 SPZクライマックス(上)

26年目8月

セイレーン千春、マーメイド千秋のファンクラブ結成。悪役姉妹としての活躍がファンにようやく評価された。

「良かったな、今野さん。これでまた一儲けか」

 「ま、まあ・・・その何だ、応援に負けないように頑張ってください」

「そりゃあ私が頑張れば金が入ってくるしな~」

さて、恒例のSPZクライマックス。

■「ネイチャーガール」ノエル白石(22)

6年連続6度目の出場 京スポ予想対抗

「んっと・・・頑張る・・・」

■「必殺仕事人」イージス中森(21)

5年連続5度目の出場 

「一つでも多く白星を重ねます」

■「ジェットスマッシュ」コンバット斉藤(20)

4年連続4度目の出場  第24回大会優勝 京スポ予想本命
「やるだけです。全員倒して優勝します」

以下は予選会勝ち上がり組

■「狂乱の舞」ナイトメア神威(18)

予選会1位通過 2年連続2度目の出場 京スポ予想・大穴

(頭から麻袋をかぶされているので無言)

■「クノイチマスター」REKI(21)

3年連続3度目の出場  予選会2位通過

「・・・・・・・」

■「何をしでかすかわからない」ライラ神威(24)

7年連続7度目の出場 予選会3位通過

「・・・・先月武藤のバカが辞めやがってよお、なんだかアタシも空しくなっちまってさあ。ん、まあ適当に暴れるべさ」

■「悪役姉妹の妹」マーメイド千秋(19)

初出場 予選会4位通過
「全員病院送りだあ!」

■「悪役姉妹の姉」セイレーン千春(19)

初出場 

本大会出場権を持ったまま、前年優勝の武藤めぐみが引退したため、SPZクライマックス規定により予選会5位のS千春繰り上げ出場となった。

「あんたらアタシが全敗すると思ってんだろ。」

2戦目、北海道どさんこドーム大会からリーグ戦開始。

R神威(2点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 13.29)S千春

ライラ神威、セイレーン千春のトリッキーな動きに手こずったもののトムラウシでグロッキーに追いやってフェイスクラッシャーでトドメ。地元ファンの声援にこたえて白星発進。

N神威(2点、エルボーからの片エビ固め 16.16)A中森

今回、SPZ本隊からの出場者はA中森とN白石の2名だけ。ヒール(悪い子)だらけのリーグ戦である。

―本隊の灯は消さない。

イージス中森、軽快なグラウンドさばきで追い込んでゆくがナイトメア神威も狂乱ファイト。最後はパワーボム2発でイージス中森を弱らせて、エルボーで止めを刺した。

N白石(2点、パワーボムからのエビ固め 12.42)M千秋

マーメイド千秋もそれなりに投げて攻めたのだが、打たれ強さには定評のあるノエル白石には効かなかった。余裕で受けきってからパワーボムで片付けた。

C斉藤(2点、パワーボムからのエビ固め 10.17)REKI

「全勝優勝してSPZベルトを取り返します。」

コンバット斉藤、REKIを圧倒して下した。武藤がいなくなった今、この選手とまともにやりあえそうなのはN白石くらいか。

*********************

3戦目、仙台大会。

REKI(2点、新蛇抜からのエビ固め、10.41)S千春(0点)

REKI初白星、格下のセイレーン千春を問題にせず。新蛇抜で丸め込んで初日を出した。

N神威(4点、地獄落としからの片エビ固め12.59)R神威(2点)

「URRRRRRRRRRRRR・・・・・」

大先輩にも自信を持って狂乱ファイトを仕掛けるナイトメア神威。ライラ神威も反則技を交えたラフファイトで応戦したが及ばなかった・・・

A中森(2点、ドロップキックからの片エビ固め 25.57)N白石(2点)

本隊同士の対決。イージス中森が果敢に攻めたが、ノエル白石は痛みを感じる神経がアレなのか効いてない。

「ハァ、ハァ・・・・」
攻め疲れてしまったイージス中森、

「・・・えっと」
そこへSTOを食らって大ダメージ。

しかしイージス中森も最後まで諦めず裏拳を連発。

「せっ!」

がくり。

これでノエル白石が崩れた。裏拳の当たり所が悪かったのか目の焦点が合ってない。
「今がチャンス!」
ドロップキックで転ばせてそのまま押さえ込んで3カウント奪取。あまりかっこいい勝ち方ではなかったが、これはリーグ戦、ともかく結果を出さなければならない。

C斉藤(4点、飛燕脚からの片エビ固め9.02)M千秋(0点)

コンバット斉藤が蹴って蹴ってけりまくって終了。

「やっぱり武藤さんがいないとって雰囲気がありますね。興行が締まってないです」
吉田龍子がぼそりと漏らす。

第26回SPZクライマックス、コンバット斉藤とナイトメア神威が2連勝のスタートとなった。

(続きます)

2008年8月29日 (金)

第490回 還暦記念興行メインイベント

26年目(AD2034年)7月24日 SPZ創業者今野役員還暦記念興行

セミファイナル還暦記念試合

上原今日子、渡辺智美、井上霧子、今野役員 VS 吉田龍子、エル・オガワ・メンドーサ、ギムレット美月、若林太郎

「勝率999%上方修正」

ギムレット美月がスッとリングインし、今野役員を組みとめるや、正面から今野役員の急所を軽く蹴った。

「ぎゃがあーーーー」
急所を押さえて悶絶する今野役員。お遊び興行でそこまでやるか。そのまま上から踏みつけフォールするG美月、

ワン、トゥ・・・ドドドドド

上原今日子が場外から戻ってきて間一髪カットに成功。しかしメンドーサも戻ってたので2対1の状況、たじろぐ上原。

「Matar!」(死んでしまえっ)

ここでメンドーサとG美月がダブルでブレーンバスター、これで背中を打った上原、起き上がれずそのまま場外へ転落してしまった。今野役員孤立。急所蹴りのダメージが深くて立ち上がれない!

「iTe cogi」
メンドーサ、なんと今野役員の足の間に頭を入れて肩車し、ギムレット美月にコーナーに登るよう指示。

どええええええ、

ダブルインパクトか!頭からマットに落とされようものなら素人の今野役員が殺されてしまう!!どよめく後楽園プラザ。

コーナー最上段に上がったG美月が今まさに飛ぼうとしたときに、

「ああ・・っ」
メンドーサの腰に電気が走った。中の人の小川ひかるが、もともと腰痛持ちなのに今野役員を肩車するという無茶をやって、缶コーヒーの飲みすぎで太りすぎた今野役員の体重を支えきれず腰砕け状になって崩れ落ちてしまう。グシャッと崩れる二人。

「そ、そんな、うわーーっ」

目標物を失ったギムレット美月はコーナー最上段から墜落。そのままマットに全身を強打!

「うううっ・・・」

リング上には若林記者、メンドーサ、G美月、今野役員の4体のマグロが転がっている状況となった。誰も起き上がらないのでレフェリーのラッキー内田がダウンカウントを唱え始めた、

「ワーン、ツー、スリー、フォー」
しかし誰もこれ以上戦いたくなかったのか、誰も起き上がろうとしない。

「ファイーブ、シクース、セブン、エイート・・・」

場外でうずくまって動けないフリの井上霧子と上原今日子、吉田龍子。

渡辺智美にいたってはいつの間にか逃げ出している。
「ナイーン テーン」
ラッキー内田レフェリーが本部席にゴングの要請、4人が4人とも起き上がれないままゴングを聞いた・・・

勝負タイム13分5秒、両軍ノックアウトの裁定、わざとらしくも事前のブックがうまくできていたので、この結末にファンは拍手。

起き上がれない面々はセコンドに抱えられて控室に戻った。

「ファ○ク・・・ファ○ク・・・・」

急所を蹴られたりチョップでボコボコにされた今野役員はうわごとのように呪いの言葉をつぶやきながら控室に運ばれた。

*************************

メインイベントは現役選手登場、来月のSPZクライマックス出場選手8名(ライラ神威、REKI,コンバット斉藤、ナイトメア神威、マーメイド千秋、セイレーン千春、ノエル白石、イージス中森)によるバトルロイヤルだ。

しかしライラ神威は腰痛が完治していないのと第1試合に出て疲れている?ということもあって、新人の斉藤彰子にマスクを被らせてリングに上がらせるという暴挙に出た。

試合はバトルロイヤルらしい乱戦になった。数珠つなぎスリーパーやら4人がかりで3人をブレンバスターで投げたりとかといったいかにも的な展開。5分ほどそういうグダグダの展開が続いた後、イージス中森選手会長が仕掛けた。なんと場外へこっそり逃げるというずるい手。ファンは爆笑。

まず悪役姉妹が2人がかりでナイトメア神威を丸め込んで抑えて失格させる。
「2人がかりとは。・・・ズルイ」

REKIもうまくスモールパケージで丸め込んでもう一人が上から足を持って返させない。これでREKIも失格。

しかしコンバット斉藤は鋭い蹴りでM千秋を昏倒させてからセイレーン千春のバックに廻ってバックドロップ。しかしその瞬間ノエル白石がC斉藤の上に覆いかぶさる。バックドロップで投げたばかりで不意をつかれたコンバット斉藤は3カウントを聞いた。残ったライラ神威(偽者)にたいしてはノエル白石が

「・・・は」
あっけなく必殺のSTOで倒して、上に乗ってカウント3.そのあとマーメイド千秋にも覆いかぶさって3カウント。しかしここでイージス中森がいつの間にかリングに戻ってきて、フォールを解いた直後のN白石に絡み付いて横回転エビ固め!

ワン、トゥ、スリー。

ノエル白石、虚をつかれて3カウントを喫した。この結果バトルロイヤルはイージス中森が見事優勝。

勝負タイム9分55秒、勝利者賞の旅行券をゲットして、「SPZクライマックス本番も頑張ります!!」と力強く挨拶して興行を締めた。

2008年8月28日 (木)

第489回 還暦記念試合8人タッグ

26年目7月 SPZ選手会主催 今野役員還暦記念興行in後楽園プラザ

いよいよセミファイナル、今野役員還暦記念試合8人タッグマッチ。裁くレフェリーはラッキー内田。

「Red Fraction」がかかり、青コーナーから吉田龍子(SPZ5期)、エル・オガワ・メンドーサ(謎のメキシカンだが正体はバレバレ)、ギムレット美月(SPZ10期)の3人が入場。SPZの初代から3代目の選手会長だ。

そして「仁義なき闘い」のテーマに乗って京スポ新聞記者・若林太郎がリングイン。もうかなり偉くなってビッグマッチ以外は取材に来ることもなくなったが、井上霧子の旦那でSPZとはつながりが深く身内同然の扱い。お遊び興行での今野役員との死闘はもう名物と化している。

そして「悲しみの日本海」が流れ、赤コーナー側からは井上霧子(SPZスカウト担当役員)、渡辺智美(SPZ5期:現売れないタレント)、上原今日子(SPZ3期・現営業担当部長)の3人が入場、

そのあと「DANGER ZONE」に乗ってSPZの創業者、今野役員がリングへ。大歓声に包まれた。

「はい危なそうだから本部席で見てていいよね」
コールの後そそくさとリングを降りて本部席に陣取る今野役員。SPZではここが定位置だった。余裕ブッコいていつものように缶コーヒーを開ける。

先発は吉田龍子と渡辺智美、因縁の顔合わせだ。

「てや、てや、てやーーー」
渡辺智美が軽やかなフットワークで吉田龍子にチョップを打ってゆく。現役引退後も映画にドラマに出ていただけあって動きは軽快。そしてーーー

「氏ねー、吉田龍子!」
がすっ、がすっ!
出たー渡辺智美の代名詞、ヘッドバット。

「くうっ・・・」
吉田龍子、社長業の激務のせいか、はたまた酒の飲みすぎなのか動きが相当悪い、たまらずG美月にタッチ。

ギムレット美月、この選手はいまだ現役、SPZマットを離れてからも独立団体を転戦してプロレスの普及に努めている。

「スキアリです」
うまくカニバサミで倒して、上に乗ってグラウンドで攻める。このあたりのうまさはさすが。あっという間に関節を決められてキャーーーと悲鳴をあげる渡辺。しかしここは上原今日子がカットに入った。G美月の腰を軽く蹴っ飛ばす。

「うう、腕がいたいーーー」
渡辺智美、腕を押さえながら上原今日子にタッチ。そのあと上原とG美月がやりあう。

「んんーーーー!!」
グラウンドの攻防で優位に立ったG美月、得意のダブルアームスープレックスにとらえようとするが、非力なレスラーのお約束で簡単に決めさせてもらえない。

「ん・・・・っ」
気合いと力のこもるG美月、場内はミツキコールに包まれる。しかし上原も下から踏ん張って投げさせない。このやり取りだけで会場をのせてしまうのだからさすがだ。
「んんん・・・・っ!!」

1分以上も客席をじらした挙句ようやくダブルアームを決めたG美月だが、これでスタミナが切れてしまった。這うようにして自軍コーナーに戻り、メンドーサにタッチするや場外でうずくまる。

一方ダブルアームを食らった上原も腰を打ってしまったのか、コーナーに戻って井上霧子にタッチ。ものすごい歓声。

「ヤクザキック!」

井上霧子が叫ぶやメンドーサにヤクザキックを放とうとするが、メンドーサよく見ていた。自ら後方に倒れこんで水面蹴りの要領で軸足を払った。最近の井上霧子のヤクザキックは齢で動作が鈍くなってきたためか、このパターンで切り返されることが多い。

「あ、アッ」

軸足を払われてすっころぶ井上霧子。尻餅をついてしまい起き上がれない!

「つう・・・・っ」
これで赤コーナー側は誰もいなくなった。いや、本部席で今野役員が試合に参加しているという自覚ないまま缶コーヒーを飲んでいる。なんてやつだ。

「テポイアマタール」
メンドーサがいったん場外に降り、本部席にいる今野役員のスーツの首根っこをつかんで引きずりだし、リングへ戻す。何をやるのか、ざわつきだす館内。

「吉田さん!」
ここだけ日本語で吉田龍子に指示を出すメンドーサ。場内笑い。

「iTe cogi!」
メンドーサが物騒な言葉を吐いてから今野役員をコーナーに押し込んで、吉田龍子と二人がかりでチョップ攻め。

「このエロオヤジ!」
ビシッ
吉田龍子のチョップはなお重い。

「iTe cogi!」
ビシイ
メンドーサのチョップは鋭い。

「うああう、助けて、うおあ・・・死ぬう」
頼りの井上霧子はまだ尻餅から起き上がれないし渡辺智美は場外で腕を押さえてうずくまっている。ようやく上原今日子が救援に駆けつけ、吉田龍子のバックに廻って

「おらあっ」
バックドロップ。角度は低いが吉田龍子の後頭部をマットへ。さすがは引退後も鬼コーチとして君臨していただけのことはある。

「ぐわあっ・・・」
吉田龍子がこれで悶絶。ゴロゴロと転がってリング下へ。そのままうずくまってしまった。
リング上ではメンドーサと上原がつかみ合いの乱闘をおっぱじめ、そのまま場外へもつれこんだ。ぽつんとリング上に取り残された今野役員。

そこへ満を持して入ってきたのは京スポ新聞若林記者。

「くふふふ、プロレス記者歴31年の実力を見せてやろう、きええええええい」

とかなんとか言って今野役員に襲い掛かる。SPZのお笑い興行でよく見られた駅のホームで酔った親父同士の乱闘が繰り広げられた。スーツ姿のままつかみ合う両雄。

「このエロ新聞!!」

今野役員の強烈な?スレッジハンマーが若林記者をたじろがす。ここで10分経過のアナウンス。

しかしおっさん2人はもみ合っているうちに息が上がってしまった。

「くう、このままでは決着がつく前に過労死してしまうっ。しかたない、見せてやろう俺の超必殺技を」

などと言って気合いをためる若林記者。しかしここでようやく井上霧子が尻もちから起き上がって、今野役員と若林記者の間に割ってはいる。

「太郎さん、そのへんにしときなさいよ」
いうまでもなく若林記者は井上霧子の夫だ。井上霧子がこんどは若林記者にパンチを見舞おうとするが、

「既におまえの動きは見切った」

若林記者、井上霧子を組みとめるや、コブラツイストの要領で絡み付いてグラウンドに持ち込みローリングクレイドル!!プロレス記者歴31年だけあってそこいらの本職レスラーよりうまい。この日のために社員食堂で部下の記者相手に特訓をつんできたらしい。

ゴロゴロごろ・・ごろごろごろ・・ごろごろごろ・・・
「ぬわああーーーー」
悲鳴をあげながら回される井上霧子。壮絶な家庭内暴力だ。

6回転してそのままフォール。
「ワン、トゥ・・・」
あわてて今野役員がカットに入る。フォールは中断されたが井上霧子の戦闘力はほぼ失われた。

「くうっ・・・目が廻るっ」

「くくくくく、キサマは回転揺りイス固めにより一時的に三半規管がやられ、動くこともかなわぬ」

「無念・・・ぐふっ」

井上霧子、懸命に立ち上がろうとするが足がもつれてそのままリング下へ転落。そのまま場外マット上でうずくまってしまった。

赤コーナーサイドでは井上霧子と渡辺智美が戦闘不能に陥ってしまった。なお青コーナー側での戦闘不能はまだ吉田龍子のみ、2対3と不利な状況に追い込まれた。

「ヌワハハハッハ今野、こんどこそキサマの最期だ・・・あれ?」
若林記者も片膝をついてしまう。どうやら先ほどのローリングクレイドルで自らも目が回ってしまったようだ。

「そ、そんな馬鹿な・・・特訓したのに」
「くらえッ」

今野役員、どたどたと若林記者に接近するやヒザを若林記者の顔面に当てた。シャイニングウィザードと呼ぶのもおこがましい攻め。ダウンする若林記者。

「もらった」
ランニングボディプレスを狙ったか、どたどたと走り出した今野役員へ

「勝率999%上方修正」
ギムレット美月がスッとリングインし、今野役員を組みとめるや、正面から今野役員の急所を軽く蹴った。なんてことをするのだ。場内はどよめきに包まれた。

「ぎゃがあーーーー」
バッタリと前のめりに倒れこみ、急所を押さえて足をばたつかせながら悶絶する今野役員。お遊び興行でそこまでやるか。今野役員をひっくり返し、そのまま上から踏みつけフォールするG美月、ラッキー内田レフェリーのカウントが入る。

ワン、トゥ・・・

(続きます)

2008年8月27日 (水)

488回 還暦記念興行3 よこ川 VS あばしり

26年目7月 完全妄想作話

SPZ創業者・今野役員還暦記念興行(主催SPZ選手会)その3

第3試合が終わるや北側客席があわただしくなった。黒い幕が取り払われなにやらいろんなセットが運び込まれる。リング上はいったんロープが取り外され、机とイスが並べられた。いったい何が始まるのか・・・

セミ前 料理対決60分1本勝負

鈴波かすり(喫茶あばしり) VS 横川紀行(よこ川)

セミ前で組まれたのはなんと料理対決。北側客席に料理ショー風のキッチンセットが設営されるという大掛かりなもの。ルールは簡単で、「今野役員の還暦を祝うのにふさわしいごちそう」を作って、審査員の多数決で勝敗を決める。ただ普通にやったのでは日本料理よこ川の優位は動かないので、「概ね3000円以内で出せる料理」という制約が設けられた。

ご丁寧に入場シーンまで。

♪今日は君に話したい 色あせずに育つ夢もあるんだと・・・

「Leaf Ticket」がかかり、喫茶あばしり店長・鈴波かすりがども、どもと手を振りながら入場。

「―まあ、いつも通りケーキやきますよ~」

鈴波かすり、一期生と同じくらいの齢で、SPZとの付き合いは旗揚げ6年目の自社ビル建設時にさかのぼる。修行に出ていたパティシェの鈴波さんが出店物件を探していたときにSPZ自社ビル2階に出店しないかという縁があった。いらい「喫茶あばしり」はSPZ選手の社交場、SPZクライマックスの記者会見場として内輪同然の扱いであった。魅惑のスイーツと軽食が好評で、特に未成年の若手選手の評判がいい。SPZタッグベルトの2本目は「あばしりタッグ」と名づけられている。

♪踊ろうよ 摩天楼・・・

そのあと矢沢永吉の「ラスト・シーン」が流れ、横浜戸塚SPZ道場近くの日本料理店「よこ川」マスター、横川紀行さん(今明かされるフルネーム)が入場。

「フフフフ・・・料理対決とはウン十年ぶりだ。新人職人コンクール以来かなあ、まあテキトウに造るよ」

横浜戸塚に店を構える「よこ川」、基本的には日本料理の店なのだが、マスター「いい加減な性格」なので、美味けりゃいいやという考えで、何でも作りなんでもメニューに入れるので一番人気がシーザーサラダ。SPZとの付き合いは深く、旗揚げ以降多くのレスラーの底なしの胃袋を満たしてきた。お酒の種類も多いので吉田社長や井上霧子や今野役員といったフロント組は断然こちらを使うことも多く、旗揚げ以来経費で落とした回数も計り知れない。

SPZにとってゆかりの深いその2店舗がついに今宵直接対決。

「それでは審査員の紹介です」
森和紀(大日本テレビ・アナウンサー)、新咲祐希子(SPZ6期生・現グルメリポーター)
羽山海(SPZリングドクター)、大友勝彦(俳優・ラジオDJ)、南利美(SPZ1期生・現さすらいの旅人)、日野さん(35歳男性・観客代表・ライラ神威FC会員47番)、豊田さん(40歳男性・観客代表・ノエル白石FC会員7番)

この世紀の一戦を裁くのは上記7名の審査員。意見が分かれた場合は多数決で決められる。

カーン
試合開始のゴングが鳴った。司会のインタビュアーはビーナス麗子。

「あばしりの鈴波さん、今日は何で行きますか?」

「・・・ケーキ定食、行きます」

どええええええ!

恐るべし喫茶あばしり、この祝いの席に「裏メニュー」をぶつけてきた。1200円で食べれる、ごはんと味噌汁とケーキのバリューセット。

「だあってー、ケーキはウチの売りだし、誕生日祝いならまあケーキでしょ・・・」

そう言いながら鈴波店長、お米を研いで水加減を調整。

「まずごはんを炊きます~、北海道産きらら397.お米と水を炊飯ジャーに入れてスイッチ押すだけ~」

そのあと鈴波さんはケーキ作りにとりかかった。

「定番でー、いちごショートいってみようかなあ、」

制限時間があるので生地作りは事前に済ませておいた。冷蔵庫からあらかじめ作って冷やしておいたスポンジケーキを取り出しデコレーションを行う。

「生クリーム生クリーム生クリーム生クリーム~」

ボウルで生クリームを泡立てる。牛乳は北海道北見牧場産を使っている。ふだんは電動ハンミキサーを使うのだが今回は人前での料理勝負とあって手動。たちまちのうちにクリームを作り、デコレーションしていく。鈴波店長はこの生クリーム作りが修行時代に長くやらされたこともあって得意らしい。1ホールのいちごショートが出来上がるのにさして時間はかからなかった。

「あと、お味噌汁ね~」
さばの削り節できっちりだしを取ってから、

「んー、具はジャガイモとネギで行って見ようかな~」

北海道清里町産ジャガイモを取り出し、皮をむいて適当に切ってだし汁に放り込む。このあたりのおおらかさはさすが喫茶店だ。味噌は信州赤味噌。最後にネギを細切りにして放り込む。

「はい味噌汁出来上がり~」

鈴波店長、しばらく思案していたが、

「んー、これじゃあよこ川さんに負けちゃうかもしれないから、もう一品つけようかしら、カルボナーラつくろうっと」
フンフンと鼻歌など歌いながらスパゲッティをゆでて、カルボナーラソースを作って、スパゲッティと絡める。

「できたーーー」
鈴波パティシェ、実に手際よくスペシャルケーキ定食(ごはん、味噌汁、カルボナーラ、いちごショート)を作ってしまった。

*****************************

一方の青コーナー側は本格派。

「私は板前歴40年、喫茶店に負けたら天国にいる師匠に嘲笑されてしまう・・・だから全力をつくす・・・」

しかしこんかいの材料費には制約がある。よこ川マスター、普段は最高級の材料を惜しみなく使うタイプなのだが、今回は知恵を絞らないといけない。

よこ川マスター、冷蔵庫からスルメイカを取り出した。

「この包丁『港北』は師匠から譲り受けたもの・・・負けるわけにはいかん。まずはお造り・・・この時期、旬は青森県産スルメイカ・・・ホワアアアアッ」

抜群の包丁さばき。スルメイカをさばいて刺身にしていく。包丁さばきにかけては何枚も上だ。あっという間にスルメイカのお造りが出来上がった。

「うーむ。この熱気・・・・そうだ、これだ」
「この豆腐はうちが懇意にしている京都の豆腐屋さんから特別に仕入れた限定品だ。日本料理は結局のところ素材のよしあしが味を分ける。」

適当に豆腐を切って、氷水に浮かべた。実に涼しげな一品。

「続いて、吸い物・・・店の風格は吸い物で分かるからな、出さないわけにはいかん・・・」
よこ川マスター、鉋のような鰹節削り器を取り出した。
がっしゅがっしゅがっしゅ。鰹節削り器できっちり削ってから出汁をとる。具はあえていい食材を用いず、三つ葉だけ。薄口醤油で味を整えて完成。吸い物本来の香りを味わってもらおうという趣向。

「あとは、メインの一品だが・・・これは事前に考えていたでな」
よこ川マスター、冷蔵庫から鯛を取り出した。うろこを取って軽快にさばいていく。そのあと金網の上で焼きにかかった。

「今回は材料の制約があって、残念ながら愛媛県産の養殖ものだが、焼き物でなら使える・・・」
そのあとよこ川マスター、先ほどのだし汁の残りと鯛の残りでスープを作り始めた。
「まあ、こんな物だろう・・・」

そのあと、素麺(奈良県三輪産)を取り出して湯がく。そうめんを盛りつけ、先ほど作ったスープをかけてその上に鯛の焼き物を載せた。

「はい、鯛麺、完成。還暦祝いのご馳走ということで、縁起のいい鯛に細長いそうめんの組み合わせ。西日本では結婚式の〆の料理で出てくるという・・・本来ならば鯛の姿煮を使うのだが、私は焼き物が得意なので・・・」

よこ川マスター、材料費の制約があってもお造り、豆腐、吸い物、鯛麺と料理を並べるところはさすが。

「おっと忘れてた・・・いちおう料理屋なので生ビールもつけとこうか、この暑さだし」

わざわざ持ってきた生ビールサーバーから人数分の生ビールを手際よく注ぐよこ川マスター。これでよこ川も完成。

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「いざ勝負!!」
7人の審査員が試食。まずあばしりのケーキ定食から。
「カルボナーラが美味い!」
審査員が驚きの声。場末の喫茶店のレベルを超えている。ふふんと小鼻を膨らませる鈴波店長。

「いま1号店の店長をしてる旦那に、若い頃教わったのよ」

ごはんと味噌汁はそれなりの味だったが、いちごショート、あばしりの看板メニューであり、SPZのレスラー陣を虜にしてきただけあって賛辞の声が、

「おい、しいーーー」

続いて和食よこ川。
スルメイカの刺身「旬の味ね、まあまあの味だわ」
久しぶりに公の場に顔を出した南利美がコメント。

豆腐「スーパーのやつより確かに美味しいわ。ただ塩で食べるのが微妙ね」

吸い物「鰹だしの味はきいているわ、だがそれだけね、よこ川さんにしては工夫がないわね」

そして鯛麺。「これは・・・いけるわ」

鯛の焼き物の味が半端ではない。皮ぎしのうまみが十二分に出ている。

「先に出した三品をあえて物足りない味にしておいて、味覚を油断させたところを全力で作った料理をぶつけるとお客さんはより美味いと感じる。料理人のテクニックだ・・・」

さすがよこ川マスター、老獪だ。二流の材料でもきっちりお客を満足させるところが只者ではない。

「ぷはーっ」
そのあと全員がビールをごきゅごきゅと飲み干した

そして判定、
意外にも大差がついた、7対0で「よこ川」が勝利。

「お互い完璧。料理の質に差はなかった、ただ最後にビール出されたのがね・・・・」
「この暑さだから・・・ビールが一番旨かった」

よこ川が出した生ビールが勝敗の決め手になったらしい・・・

戦い終えて両雄ががっちり握手。

「また今度、やりましょうか!面白かったし」
鈴波店長が笑顔で。ケーキ定食を出せて嬉しかったのか。
「危なかった・・・やはりただの喫茶店ではなかったな・・・わしもまだまだ修行せねばな、まあでも昔の血を思い出したわ」

よこ川マスター、戦い終えてほっと一息。

これでセミ前、料理対決は幕を閉じた。キッチンセットが撤収され、いよいよセミファイナル、今野役員還暦記念試合8人タッグマッチ。(続きます)

2008年8月26日 (火)

第487回 還暦記念興行2 マスターズラダーマッチ

26年目7月

選手会主催・SPZ今野役員還暦記念興行in後楽園プラザ

第2試合はマスターズのラダーマッチ。

ロイヤル北条(SPZ13期 28歳)対菊池理宇(SPZ11期 30歳)対ハイブリッド南(SPZ6期 35歳)。SPZ女王戴冠経験のあるかつての実力者による3WAY戦である。リング上に高く吊るされた「いせたんデパートの商品券(20万円相当)」を奪取した方が勝ちという恐ろしい試合。

裁くレフェリーは成瀬唯。(SPZ15期)
「ええな、商品券、ウチも欲しいなー」

ハイブリッド南はいまは郷里の高知でスポーツジムのインストラクターをしている。菊池理宇も結婚して主婦業が板についてきている。ロイヤル北条はご存知SPZの泣く子も黙るチーフレフェリー兼鬼コーチ。その3人がリング上で相対、にらみ合う。

ガンッ

ゴングが鳴るや、案の定いい年をした3人が私利私欲まるだしで熱いファイトを展開。
このなかでは最年少のロイヤル北条がボディスラムで残る2人をバッタバッタと投げつけて、脚立を立てて宝物を取ろうとするが、すばやくハイブリッド南が起き上がって脚立にキック。

がしゃん。
「うあっ」

脚立からぶざまに転落するロイヤル北条。かなりのダメージを負ったか。

「脚立を立てて宝物を取るのに5秒はかかる・・・じゃあ場外に落とすしかないっ」
菊池理宇、まずダウンしているロイヤル北条を場外に落とし、つづいてハイブリッド南にエルボーを何発かぶちこんでひるませ、そのまま場外に突き落とした。

「てやあああーーーー」
菊池理宇、そのまま場外のロイヤル北条へ向かってトペスイシーダ!現役時代でもやらなかった技だ。さすがに欲の皮がつっぱっているので目の色が違う。

「ぐわは」
これでロイヤル北条は大ダメージを負った。続いてハイブリッド南を捕まえて場外フェンスに振った。
がしゃん!
ものすごい音が響きハイブリッド南は鉄柵に全身を強打。

「いまだーーー」
菊池理宇、すばやくリングに戻って、脚立を立てて、登り始めた。一段二段三段・・・

「させないっ」
ロイヤル北条、なんという執念。懸命にリングへ戻って脚立にスライディングキック。間一髪菊池を落下させた。

「うううっ・・・・」
しかしここでアクシデントが。鉄柵に振られたハイブリッド南の様子がおかしい。右足ふくらはぎを痛めたのか、起き上がれない。苦悶の表情。

「南さん、だ、だーいじょうぶ?」
こんなこともあろうかと待機していたリングドクターのマッド女医・羽山海が駆け寄る。

「うっ、クーーーッ」
ハイブリッド南かなり痛そうだ。羽山女医がリングシューズを脱がせて診察。

「あらはー、これは大変ですねえ!重い重ーい、じん帯断裂かもしれません。すぐにお手当てしなければ大変です。ではそこに横になってください、ちょっと痛いかもしれませんけど我慢して・・」

ブスーーッ

久々に出たマッド女医、羽山さんの容赦のない注射。あまりの痛みにハイブリッド南の顔がゆがむ。オーロラビジョンに大写しになるや歓声が。ともかくこれでハイブリッド南が戦線離脱。リング上では菊池とR北条が延々と死闘を繰り広げる展開。

「ぬぁおおおーー」
ロイヤル北条がブレンバスター。投げられた菊池だが起き上がってロイヤル北条にしがみついて宝物奪取を阻止。試合は長期化した。

10分経過とともに菊池もR北条も疲れ切ってしまった。ハイブリッド南は相変わらずリングサイドで右足の手当てを受けている。

「うあああーーー」
叩きのめすのは無理だから場外に落とそうと考えたのか、両者ロープ際でつかみ合いの攻防。

「ぐわっ!」
しかしそのまま両者とももんどりうって場外に転落。そのまま倒れこんでしまった。

「い、今だわ」
ハイブリッド南、いきなり動き出し、右足はだしのままリングに駆け上がり、脚立を立てて駆け上がり宝物の入った袋を奪取した。

カンカンカンカン
「11分7秒、宝物奪取によりハイブリッド南の勝ち」

えっ!
場外で倒れこんでいた菊池とR北条はあ然とした表情、右足痛で動けないはずではなかったのか。

「完璧な演技よ。はい羽山さん分け前5万円」
どうやらハイブリッド南とマッド女医羽山との間で事前に話ができていたようだ。まともに戦っては若い2人に勝てないと判断したハイブリッド南、負傷したふりをしてかつ医者を抱き込んでリアリティを出すという手を使った。なんてずるくてせこい人だ。ファンは失笑と爆笑。

続く第3試合は現役選手が登場、スカーレット小縞(26期)VS八島静香(25期)。これはごく普通の若手同士の試合。2年目の八島がパワーを見せ付けて、タックル連打で快勝。その試合が終わると休憩。

(長くなるので続きます。次回、いよいよ「よこ川」の横川マスターがSPZマットに登場。)

2008年8月25日 (月)

第486回 SPZ永久選手権試合 ライラ神威VSハリケーン神田

26年目(2034年)7月 完全妄想作話

武藤めぐみ引退の翌日7月24日、東京後楽園プラザにて、SPZ創業者で人事経理担当取締役・今野和弘(60)の「還暦記念興行」が挙行された。主催はSPZ選手会。協賛は京スポ新聞、喫茶あばしり、和食よこ川。そしてギムレットオフィス。

チケットは全席均一4,000円でイベントの中身は知らされなかったが、選手会興行やマスターズ戦といったSPZのお遊び興行には定評があるので、1600名(満員)の観衆で埋まった。北側ステージは開放せず、黒い幕に覆われていた。いったいなにをはじめるつもりなのか。

「本日はSPZ選手会主催イベント、弊社人事経理担当役員、今野和弘氏の『還暦記念興行』にお越しいただきましてまことにありがとうございます」

イージス中森選手会長が挨拶。そのあと今野役員がリングに上がらされて、誕生日セレモニー。

「Happy birthday to you・・・」

試合開始前、お約束どおり今野役員がリング中央でカミサンの小川ひかるから、赤いちゃんちゃんこを着せられる。

「これ、さらしもんじゃないですか、」

「まあこういうのもいいんじゃないですか」

今野役員とともにこの団体を25年支えた井上霧子がささやく。

「この興行、水揚げどうなるの?」

思わず聞く今野役員。このくらいの客入りならざっとで利益は400万くらいか。ぱっと見ただけで利益が分かるのはプロレス団体経営者の悲しい性。主賓が全額貰えるとしたら大きい。

「いや、出場者全員で均等割りの山分けです」

「・・・さいですか」

この興行の発案者は井上霧子、事あらば飲まんとする人なので、この興行も夏場のビール代稼ぎの意味合いが強かった。そのあと運び込まれた大きなショコラケーキ。作ったのは当然喫茶あばしり鈴波店長。ご丁寧にもロウソクが60本立てられている。

「この大きなケーキのロウソクをを一気に吹き消してください!」

イージス中森選手会長が促す。

「そんな肺活量ないよ、ひかるさん」

今野役員、ひかるを呼び寄せ、二人がかりでふうううぅーと息を吹きかけ、ロウソクの火を吹き消した。

*******************

「いやぁー、どーも、どーもー」

このあと日刊ブルースやボッケリーニプロモーション(イベント会社)、ツカモト印刷(ポスター印刷担当)といったお取引先各社からの花束の贈呈が続き、そのあとSPZ吉田龍子社長、イージス中森選手会長から記念品が贈られた。

日本レスリング連盟の来賓やらレスリングコミッションの大物まで来て花束や記念品の贈呈。今野役員は笑うしかなかった。

「さて、それではグダグダですが全6試合、とりあえずゆるいバトルでやりたいと思います」

セレモニーが終わり、いよいよSPZお笑い興行名物、グダグダバトルが始まる。現役選手とマスターズ選手が同時出場というのも珍しい。

第1試合でなんと

「SPZ永久チャンピオン選手権試合」

が組まれた。そんなタイトルあるのか。SPZの会社サイドは認めていないが、ライラ神威が公認しているので今回お笑い興行の第1試合で組まれた。まず「ワルキューレの騎行」が流れ、ハリケーン神田が入場。

ライラ神威(王者) 対 ハリケーン神田(挑戦者)。

「COLLECTIVE」がかかるや大歓声。正義や悪を超越した超闘女王、ライラ神威がリングイン。しかしきょうはリングコスチュームを装着せず、黒いジャンプスーツ姿。

ライラ神威がわざわざ自腹で作ったベルトが披露される。場内ドええええ。イミテイションの安物とはいえそれなりの作りだ。そして悪乗りして認定証の朗読まで行われる。読み上げるのは大日本テレビ森アナウンサー。

「えー、この試合は、ライラ神威が認定する、SPZ永久選手権であることを宣言する、なお、試合結果にかかわらずベルトは移動しないものとします 2034年7月24日、スーパースターズプロレスリングゼット、事務総長ケンドーカミスワ、代読、大日本テレビ、森和紀」

SPZに事務総長なんて職位はない。もう無茶苦茶だ。そして理不尽なルールに場内笑い。これではタイトルマッチの意味がないではないか。

「続きましてチャンピオンベルトの返還です」

「続きまして、横浜戸塚の喫茶あばしりから、豪華な花束がライラ神威選手に贈られます」
あばしりの鈴波店長が豪華な花束をライラ神威に贈る。タイトルマッチのセレモニーが続く。しようもないイベントだ。不敵な笑みを浮かべながら花束を受け取るライラ神威。

しかしライラ神威、腰痛は完治しておらず、昨日は武藤めぐみの引退試合でたたきのめされて体調は最悪のはずなのだが、勝算はあるのか。裁くレフェリーはラッキー内田。

カンッ

ゴングが鳴るやハリケーン神田が襲い掛かる。ボカボカと殴りかかる。しかしライラ神威、適当に受けてから場外にエスケープし、南側客席へ逃げてから、

フューフイッ!

口笛を吹いて、DarkFractionの愉快な仲間たちを召還。なんてやつだ。黒ジャージ姿のコンバット斉藤、REKI,ナイトメア神威、マーメイド千秋、セイレーン千春の5人が姿を現しどかどかと花道を進んで

「ちょ、ちょ・・・・っと・・・」

怯えるハリケーン神田を尻目に続々とリングに上がり、取り囲むと

「ぬわーーーーーっ!」
ハリケーン神田を袋叩きの集団リンチ。そこまでやるかDarkFraction。5対1ではどうにもならない。

「うががががが・・・・」

ピクリとも動かないハリケーン神田に、場外から戻ってきたライラ神威が覆いかぶさる。あっけなく3カウントが入った。

「2分10秒、体固めでライラ神威の勝ち、永久チャンピオンが防衛に成功いたしました」

「ウァハハハハハハハ」

場内ドン引き。エルガーの「威風堂々」が流れる中、コーナー最上段に上がって永久チャンピオンベルトを掲げて雄たけびを上げるライラ神威。場内は爆笑と失笑と一部ライラファンの歓声に包まれた。

「まあ、ちょっとしたサービスかな、今野さん、還暦おめでとん!さっさと隠居しろウァハハハハ」

まったく汗をかいていないまま控室に戻ったライラ神威、笑顔でコメントを出した。

2008年8月24日 (日)

第485回 光と闇の最終決戦

26年目7月

7月シリーズ最終戦は新日本ドーム大会、会場入り口には
「武藤めぐみ最終試合」
の大看板が。

場内はさすがにしんみりとした雰囲気。吉田龍子のように気魄で勝つタイプではなく、涼しい顔して速攻で相手をたたきのめす勝ち方のできる名レスラーが今日最後のリング。

第1試合開始前に恒例の「おもしろビデオ」の上映。過去の名シーン(といっても勝ちまくってる映像をつないだだけ)がオーロラビジョンに流される。

「SPZベルト防衛回数27回というのは歴代1位の大記録。すごい!驚異だ!アンビリーバボー、まさに孤高の天才姫という戦績だった。しかし最近は大技を食らったときに反撃できずそのままズルズルと押されるいう試合が多くなり、納得のいくプロレスができなくなったので引退を決意した・・・」

今野役員のナレーション、もうこの選手の場合功績を褒めちぎるしかない!

今回はまともなビデオとなるかと思われたが、最後にドンデン返しが。

ザーーッ

映像をジャックしたのは当然この選手。

「キェキェキェキェ、おーう自称天才武藤めぐみさんよう、引退するんだってなあ、おめでとう!だがなあ、DarkFractionは知ってのとおりあんたを抹殺するための組織だ。だから、引退するんだからモウ営業的な心配はいらねえだろう。今日こそはキサマをSATSUGAIしてやるぜウェハハハハハ、さあ7・23新日本ドーム、血みどろパーティーの始まりだ、神田川を血で染めてやるぜウェーハハハハハ」

ライラ神威が物騒ながなりでビデオの最後をジャック。ファンはやっぱりなと驚きあきれた。そのあと村越リングアナがカードを読み上げる。

「メインイベント、シングルマッチ60分1本勝負、武藤めぐみVSライラ神威」

ドワーーーーーー

このカードが発表されるや大歓声が。武藤めぐみ、果たして生きてプロレス界から足を洗えるのか。

18時30分、第1試合開始。

第1試合はスカーレット小縞対野村つばさ。

新人対アイドルレスラーの対戦。スカーレット小縞もラリアットをぶんぶん叩き込んで野村をあわてさせたが、最後はスタミナが尽きたところを野村が勢いよくダッシュ、タックルでぶっ倒して3カウント奪取。勝負タイム11分11秒。

第2試合は若手コンビ登場、ハリケーン神田、八島静香の25期生コンビがハムル・シアター、パトリシア・ルイス組と対戦。よく粘った若手コンビだったが、ハムルのニーリフトに八島が悶絶してしまいそのまま3カウントが入った。勝負タイム13分2秒。

第3試合は悪役姉妹、セイレーン千春マーメイド千秋組が登場。相手は最強外人メガライト&最弱外人ソフィアリチャーズ。マニア垂涎のカードといえた。

「覚悟しなさイッ!」
悪役姉妹にボコられながら懸命に脇固めで応戦するソフィアに大声援が飛ぶ。そして耐え切ってメガライトにタッチ。普段はヒールのメガライトにも声援が飛ぶ。しかしメガライト、頑張りすぎて引きどころを誤り、悪役姉妹の合体パワーボムにグロッキー。ここで再びソフィアにタッチせざるを得なくなった。今度はソフィア、つかまってしまい、

「ウワアアアアー」
セイレーン千春のパワーボムに失神。勝負タイム17分39秒。その試合が終わると休憩。しかし今回は席を立つ人があまりいない。メインイベントで見られるのは感動か、残虐ショーか。ファンのイマジネイションは限りなく高まった。

*******************

セミ前はコンバット斉藤とREKI登場、実力派外人・シンディーウォン、キャシーウォンと対戦。ウォン姉妹のインサイドワークにすこし手こずったコンバット斉藤だったが、ローリングソバットで形勢打開。REKIもすばやい動きでナイスサポート。

最後はうまく分断に成功して、コンバット斉藤がシンディーをブレーンバスターでしとめた。勝負タイム23分11秒の熱闘に場内は拍手。

セミはノエル白石、イージス中森の本隊コンビにローズヒューイット、ジェシービートンが激突するカード。

「・・・は」

昨日ヒューイットお嬢様にSPZ選手権で惜敗したN白石がスクラップバスター連打で追い込んでゆく。これで大ダメージを食らったヒューイットお嬢様、後をビートンに託さざるを得なくなった。

「た」
最後はノエル白石のニーリフトがJビートンをしとめて終了。勝負タイム14分52秒。本隊チームが手堅く勝利。

そして・・・メインイベント。

「次の試合に出場する武藤めぐみ選手はこの試合が最後のファイトとなります ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

ドワアアアアアア!!

定型のアナウンスが流れた後、まずライラ神威(17期)が「Collective」に乗って入場。今回は武器を持たずそのまま身体ひとつで入場。パフォーマンスなしでどよめく館内。スタスタと花道を進み、そのままリングへ上がる。

実はライラ神威、長年の酷使で腰をかなり痛めていた。今シリーズも巡業帯同はできず、最終戦ドーム大会のみの限定出場。試合開始前にリングドクター羽山海に痛み止め注射を3本打ってもらって武藤めぐみを血の海に沈めるべく名乗りを上げた。

よくよく考えれば先輩が後輩の引退試合の相手を務めるというのもあまり例がない。いや、この2人はもはや先輩後輩を超越した間柄か。

「・・・・・・・・・・・・・・」

ライラ神威、黒いロングガウンを着たまま青コーナー側に立って、武藤の入場を待つ。

ここ数年、本隊のエースが武藤めぐみなら闇のエースはR神威、SPZの最大派閥DFの総帥。まさに光と闇の最終決戦。

そして「アメジスト」がかかる。

武藤めぐみ、最後のリングへ向かう。花道を例によって淡々と歩き、リングへの階段を登る。そして村越リングアナのコール。

「青コーナー、北海道新得町出身、らいらー、かむーいー!」

「赤コーナー、静岡県本川根町出身、むとー、めぐーみー!」

「レフェリー、ろいやるほーじょー」

赤い紙テープが乱舞乱舞乱舞。セコンド陣総出で紙テープを片付ける。

しかしここでライラ神威が仕掛けた。コスチュームに隠し持っていたナイフをつかむや武藤めがけて投げつけた!

―殺る気、なの?

武藤めぐみ、なんとか身をそらせてかわす。そのままナイフは場外へ。

「オラ、氏ねや自称天才、このカスがぁー!」

ライラ神威、試合開始のゴングを待たず殴りかかっていった。しかし武藤めぐみ、突進をかわしてアームホイップ、そしてスリーパー。今日の武藤は冷静だ。

「はっ」

武藤めぐみ、そのあとキレイなフォームでドロップキックを連発。そしてスリーパー。

「うぐぐぐ・・・・」

ライラ神威、なんとかしのいでロープエスケープ。しかし武藤めぐみ、休まず攻める。エルボーの連打。動けないなりにコツコツとライラ神威を切り崩しにかかる。

しかしライラにも意地がある。1期後輩で武藤めぐみが入ってきて天才とか驚異の新人とか言われて、ねたみ、そねみ、くやしさはいかばかりか。

「アンタはヨー、入門してきたときから気に入らなかったんだ!」

凶器いりヘッドバット、正面から受けた武藤、額から流血。しかし臆せず武藤、勢いよくジャンプするや延髄斬り。

「うぐあっ・・・」

ライラ神威、うずくまってしまう。何とか態勢をたてなおそうと場外にエスケープしたが武藤めぐみ、追ってきてライラに組み付くや

「せええい!!」

なんと場外でノーザンライトスープレックス!

「うが・・・・」

ライラ神威の腰に電気が走った。

「コノヤロウ!!!」

ライラ神威、立ち上がるや怒りに任せて本部席の机を投げつけたが、武藤めぐみ、しっかりと両腕をクロスしてガード。こんどは場外マットを引っぺがしたあと、もう一回ライラ神威に組み付いて、

「てやああっ」

2発目の場外ノーザンライトスープレックス2連発。マットがないのでライラ神威にとっては痛恨の一撃。なんという非情な攻め。

「うがががが・・・」
これで腰を打って、ライラ神威動けなくなった。

このまま置き去りにしてもリングアウト勝ちだが、フォール決着狙いの武藤、きちんとライラ神威をリング内に戻して、起き上がってくるのを待つ。

「お、おまえなん、かに・・・」

ライラがフラフラと起き上がるのを待って

「覚悟して」
武藤めぐみ、2発目の延髄斬り。これがライラ神威の意識を持っていった。前のめりに崩れ落ちるライラ神威。すかさず武藤めぐみ上に乗って片エビでフォールの態勢。

ワン、トゥ、スリー。

ドオオオオオ!

3カウントが入るや赤い紙テープが投げ込まれる投げ込まれる投げ込まれる。

「19分18秒、延髄斬りからの片エビ固めで、武藤めぐみの勝ち」

「ウ・・・・・・クソ・・・」

敗れたライラ神威、コンバット斉藤とREKIに抱えられながらリングを後にした。

「ハァ、ハァ・・・まあ気合はいりました。ライラさんの場合負けたら何されるか分かりませんからね、ハハッ」

武藤めぐみいったん花道へ下がって笑顔でコメント、そのあとジャージに着替えて引退式。

「えーと、あたしは今日でリングを降ります、ありがとうございました。」

****************************

武藤めぐみ(SPZ18期)

2026年7月7日、青森武闘館大会での対 フォクシー真帆戦でデビュー。2034年7月23日、新日本ドーム大会での対 ライラ神威戦で引退。稼動月数97ヶ月、出場試合数(推定)688試合。

タイトル歴

第60代SPZ世界王者

第62代SPZ世界王者

第67代SPZ世界王者

第70代SPZ世界王者

第72代SPZ世界王者

  通算防衛回数27回(歴代1位)

第29代SPZ世界タッグ王者(パートナー時はボンバー来島)

第34代SPZ世界タッグ王者(パートナーは氷室紫月)

第40代SPZ世界タッグ王者(パートナーは成瀬唯)

第49代SPZ世界タッグ王者(パートナーはJ・ビーチ)

第52代SPZ世界タッグ王者(パートナーはJ・ビーチ)

第21回SPZクライマックス優勝

第22回SPZクライマックス優勝

第23回SPZクライマックス優勝

第25回SPZクライマックス優勝

第22回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはイージス中森)

第23回SPZタッグリーグ優勝(パートナーは成瀬唯)

第24回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはJ・ビーチ)

写真集 1冊

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(筆者より:ようやくこの連載も485回まで来ました。485ですよ485。鉄道ファンにとってはたまらない数字です。いったい何回まで続くのか、筆者にも見当がつきませんが、34期のフローラ小川まで書ききってやめるか、それとも50年をひとつのめどにするか、検討中です。帰宅時間が遅くなったことで、以前の様にPS2に向かう時間が減りました。)

2008年8月23日 (土)

第484回 武藤めぐみカウントダウン432

26年目7月 武藤めぐみ引退シリーズ

第5戦、いわき大会。

セミファイナルは武藤めぐみ対REKIのシングルマッチ。なんと武藤めぐみ、2期後輩のREKIのスピードについていけず苦戦を強いられてしまう。ざわつく場内。

「・・決める」
最後はSTO2連発に敗北。REKI,最後のチャンスで武藤越えを果たした。勝負タイム12分59秒。

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武藤めぐみカウントダウン4

REKI(12分59秒、STOからの片エビ固め)武藤めぐみ

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第6戦宇都宮大会。セミファイナルで武藤めぐみが登場。きょうは同期の野村つばさと組んで八島静香、ハリケーン神田の25期生コンビと対戦。さすがにこのクラスが相手となると、まだまだ武藤は余裕で攻め続けられる。

「これでっ!」
シャイニングウィザード一発でH神田をぐったりさせる。そして孤立した八島には
「覚悟して」
鋭い延髄斬り一閃。武藤もこの技は気に入っているらしく、飛び技でしとめ損ねた場合この技をフィニッシュに持ってくることが多い。これでカウント3が入った。勝負タイム10分2秒。

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武藤めぐみカウントダウン3

武藤めぐみ○、野村つばさ(10分2秒、延髄斬りからの片エビ固め)八島静香×、ハリケーン神田

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第7戦幕張大会。武藤めぐみ、セミ前でソフィアリチャーズと組んで、新人のスカーレット小縞、野村つばさ組と対戦。

「うぁっ!」
S小縞、武藤のジャンピングニーに大きく吹っ飛ぶ。こうなっては野村にタッチせざるを得ない。しばらく18期生同士が若手時代を思い出したようなグラウンドの攻防。そのあと武藤がノーザンライトを放ち、ここでソフィアにタッチ。ソフィア、弱さを遺憾なく発揮し、S小縞のラリアットを食らってうずくまる。ここで武藤が決めにでた。

小縞を組みとめるや抱えて見事なブリッジで投げつけた。ノーザン炸裂。これで3カウント奪取。勝負タイム11分54秒。

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武藤めぐみ カウントダウン2

武藤めぐみ○、ソフィア・リチャーズ(11分54秒、ノーザンライトSH)野村つばさ、スカーレット小縞×

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幕張大会メインはSPZ選手権、新王者ローズ・ヒューイットに挑むのは19期生のノエル白石。

「・・・・・は」

いつものようなマイペースでタックル、スクラップバスターでペースを作っていくノエル白石。

しかしローズヒューイットも最強外人の一角、ステップキックで顔を蹴ってフェイスクラッシャーという流れるような波状攻撃。中盤までは両者互角。勝負に出たローズひゅうイット、バスターローズ、そしてお株を奪うSTO。ノエル白石後半で動きがパタッと止まってしまった。

―いかんダメだ、白石のヤツ、パニクッテる。

解説の吉田社長が顔を手で覆う。
最後はシャイニングウィザード一閃。これで王者が初防衛に成功。28分32秒の熱戦を制した。

最終戦は新日本ドーム大会、入り口には

「武藤めぐみ最終試合」

の大看板が。

2008年8月22日 (金)

第483回 武藤めぐみカウントダウン8765

26年目7月

「もう、潮時かと思って・・・」

SPZ18期にしてSPZの絶対王者・武藤めぐみが引退を表明。5月シリーズでコンバット斉藤に2連敗したときに「トップを張れなくなった」と判断し、引退を決めたようだった。これで7月シリーズは武藤めぐみ引退シリーズとなった。

今シリーズは東北地方を回る。ライラ神威は腰痛のため巡業を欠場。

第1戦青森大会、武藤めぐみ、メインイベントでノエル白石(19期)と一騎打ち。SPZ本隊としてタッグを組むことも多かった。

「はっ!」

武藤めぐみ、本当に今月で引退するのかと思うような鮮やかなアームホイップ。そしてドロップキック。流れるように技を繰り出していくがノエル白石は打たれ強いのか、へーぜんと受けきって、

「えっと・・・」

頼りない掛け声の割りに、ものすごいスクラップバスターで反撃。武藤めぐみ、力技をもらったときに動きが止まるようになってしまい、それが納得いかなくなったのが引退を決めた要因らしい。

「得がたい選手だったな・・・」

今野役員が本部席でぼそりと。

「そうですね。まだやれると思うんですけど、武藤なりに思うものがあったんでしょうね」

井上霧子役員も嘆息。スカウトしてきた選手が引退するときはさすがに寂しさを感じるのか。

「SPZの看板、どうしましょうか、営業的に・・・」

「斉藤さんを・・・ベビーターンさせるしかないでしょうね」

武藤めぐみ、動きが止まったところをつかまってしまい、N白石の頭突きを食らってマットに崩れ落ち、そこを突かれてバックドロップ2連発。武藤めぐみ、このあとのフォールを返せなかった・・・

「勝ったの・・・ふーん」

それでも勝負タイム24分28秒の試合を成立させた。

「ゼェ、ゼェ、ゼェェ・・・・」

試合後、ズタズタの表情で控室に転がり込んだ武藤。床の上にへたり込んでシューズの紐を解く。

「白石さんとの試合は疲れます。足が地に張り付いたようで動かせない・・・明日は、ええ、中森さんね・・・」

武藤めぐみカウントダウン8

ノエル白石(24分28秒、バックドロップからの片エビ固め)武藤めぐみ

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第2戦岩手大会。

「体調?さっき盛岡冷麺でパワー補給しましたから大丈夫です」

武藤めぐみ、今日もメインでシングルマッチ。相手は20期のイージス中森。SPZでは上位の選手だが、まだ武藤に勝ったことはない。

―今日が最後のチャンス、絶対にフォールかギブアップをとる!

イージス中森、武藤とは本隊同士でタッグを組んでいたこともあり、対戦する機会はSPZクライマックスくらいしかなかった。しかし武藤がいつもどおりのハイスパートな攻めでイージス中森を追い込んで、

「これで・・・フィニッシュよ!」

シューティングスターはロープに逃れたA中森だったが、武藤めぐ、休まず攻めて延髄斬りでけりをつけた。勝負タイム23分51秒。

武藤めぐみ カウントダウン 7

武藤めぐみ(23分51秒、延髄斬りからの片エビ固め)イージス中森

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第3戦秋田大会。試合前の武藤めぐみはさすがに神妙な表情。シングルマッチ3連戦の中で最もやっかいな相手と当たる。

「自分が、どうなっちゃってもいいから勝ちたい。」

武藤にここまで言わしめるきょうの対戦相手、コンバット斉藤(前SPZ世界王者)。この選手も武藤めぐみという高い高い壁を乗り越えたからこそ今日の地位を築いた。

「せやあっ!」

コンバット斉藤、早めのジェットスマッシュ。しかしこれは当たりがやや浅かった。

武藤、これ以上は受けられないと判断して、ボディスラムで転ばせるやシューティングスタープレス。しかし受けきったコンバット斉藤、パワースラムで反撃して追い込んで、2度目のジェットスマッシュ。

がは・・っ。

見えない蹴りを食らって、武藤吹っ飛ぶ。直後のフォールははロープに手がかかっていて難を逃れたものの、コンバット斉藤、ここを先途と休まず攻める。

―はぁーっ!

コンバット斉藤、珍しくパワーボムで決めた。先ほどのジェットスマッシュで頭を打っていた武藤めぐみはフォールを返せなかった。勝負タイム14分6秒。

頭にジェットスマッシュの直撃弾を2発食らった武藤、若手に抱えられて退場。

「やっぱり・・・斉藤さんは・・・凄い。」

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武藤めぐみ カウントダウン6

コンバット斉藤(14分6秒、パワーボムからのエビ固め 14.06)武藤めぐみ

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シリーズ序盤のシングル3連戦を終えた武藤めぐみ、ほっと一息。

「あと、5つ・・・ね・・・」

第4戦山形大会、武藤めぐみはメインイベントで25期の八島静香と組んでセイレーン千春、マーメイド千秋組と対戦。

「これで終わりにしてやるよ」

マーメイド千秋のフィッシャーマンバスターが武藤を追い詰める。武藤はうようにしてコーナーに戻り八島にタッチ。そしてそのまま八島がつかまってしまい、セイレーン千春の延髄斬り2連発で八島がフォール負け。武藤のカットはうまく阻まれた。勝負タイム30分3秒。

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武藤めぐみ カウントダウン 5

マーメイド千秋、セイレーン千春○(30分3秒、延髄斬りからの片エビ固め)武藤めぐみ、八島静香×

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そのころ東京、神奈川の主要駅には下記内容の駅張りポスターが貼られた。

「天才姫伝説最終章 ファイナル・バトル」

2034年7月23日 新日本ドーム

■メインイベント・武藤めぐみ最終試合

 武藤めぐみ VS X (対戦相手は当日発表いたします)

■スペシャルタッグマッチ

 ノエル白石、イージス中森 VS ローズ・ヒューイット、ジェシー・ビートン

■スペシャルタッグマッチ

 コンバット斉藤、REKI VS キャシー・ウォン、シンディー・ウォン

他、数試合予定

特別リングサイド 10,000円 アリーナA 7,000円 アリーナB 5,000円

内野スタンド席 4,000円 外野スタンド席 3,000円

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SPZのひとつの歴史が終わろうとしている。

(ほとんど対戦相手ばらした様なものですが)

2008年8月21日 (木)

間奏曲

26年目6月

6月シリーズ終了の一週間後、SPZから一通のリリースが発表された。

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武藤めぐみ選手 引退のお知らせ

いつもスーパースターズプロレスリングゼットをご愛顧賜りましてまことにありがとうございます。弊社所属の武藤めぐみ選手(18期)は、体力、気力の限界を理由に本人から退職の申出があり、慰留いたしましたが本人の意思固く、7月シリーズ最終戦をもちましての引退が決定いたしましたので、告知いたします。

引退試合は7月シリーズ最終戦新日本ドーム大会・メインイベントを予定しております。対戦相手など詳細は後日決定しだい発表いたします。

株式会社スーパースターズ・プロレスリング・ゼット 代表取締役社長:吉田龍子

人事経理担当取締役:今野和弘

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「なんだと?」

自宅療養中にこのことを新聞発表で知ったライラ神威(SPZ17期)、思わず京スポ新聞を引き裂いた。

2008年8月20日 (水)

ベテラン選手へ送られる声援

どうも、レッスルエンジェルスサバイバー没頭中筆者のkonnoです。

きょうは、平塚球場へ野球観戦に行ってきました。(応援歌を歌い過ぎて疲れておりますので通常の更新はお休みさせていただきます)

横浜ベイスターズ対中日ドラゴンズ。

私は98年以降横浜ベイスターズファンなのですが、特に鈴木尚典選手を応援しております。

WASもそうなのですが、全盛期から力は落ちているのですが、それでもなお踏ん張ろうとするベテラン選手の頑張りは胸を打ちます。鈴木尚典選手羽97年、98年と2年連続首位打者となり、あの98年横浜日本一の主要メンバーでした。それがいまや一振りにかける代打。正直言って多くは期待できない選手になっています。しかしそれでもファンは大声援を送る。(5回裏に代打で登場したときの盛り上がりは凄かった)

それは、ファンと選手が同じ時間を共有してきたことの証なのではないかと感じました。

しかし、対戦相手は中日の中田投手。やはりというかなんというか一塁ゴロに倒れましたが、三塁ランナーを還す最低限の仕事は果たされました。

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WASもデビュー7年を経過すると選手の実力が落ち始めます。こういったベテラン選手の凋落はゲーム上で見ていても胸が打たれます。引退間際の選手でも、ファンに何を見せられるか。そんなことも書けたらなと感じています。

2008年8月19日 (火)

還暦記念興行の予告編

時に西暦2034年、

6月シリーズ終了後の某日、マスコミ各社に以下のリリースが送られた。

SPZ創業者にして、現在人事経理担当の今野役員がこのたび還暦を迎えるにあたり、スーパースターズプロレスリングゼット選手会は「還暦記念興行」を開催する事になりました。概要は下記の通りです。

■場所 日時 2034年7月24日 後楽園プラザ 18:30~

主催:スーパースターズ・プロレスリング・ゼット選手会

協賛:株式会社スーパースターズ・プロレスリング・ゼット、SPZマスターズ会、株式会社ギムレットオフィス、喫茶あばしり、日本料理よこ川

後援:大日本テレビ、京スポ新聞

**********予定カード全6試合(負傷などで変更の場合はご容赦ください)

■メインイベント:SPZクライマックス出場者8名によるバトルロイヤル

マーメイド千秋、REKI,コンバット斉藤、ライラ神威、ナイトメア神威、ノエル白石、イージス中森、武藤めぐみ)

■セミファイナル:今野役員還暦記念8人タッグマッチ

上原今日子、渡辺智美、井上霧子、今野和弘 VS 吉田龍子、ギムレット美月、エル・オガワ・メンドーサ、若林太郎(京スポ新聞)

■特別試合(試合形式はお察しください)

横川紀行(よこ川) VS 鈴波かすり (喫茶あばしり)

■普通のシングルマッチ

八島静香 VS スカーレット小縞

■ラダーマッチ 3WAY戦

ハイブリッド南 VS 菊池理宇 VS ロイヤル北条

■SPZ永久選手権試合

ライラ神威(永久王者) VS ハリケーン神田

2008年8月18日 (月)

第482回 しのび寄るものの影(下)

第6戦岐阜大会。

午後2時、SPZご一行様を乗せた移動バスが体育館の裏に横付けになった。

手負いのライラ神威、一歩一歩確かめるように移動バスから降りる。腰の具合が相当悪いのか。見かねた今野役員が声をかける。

「島宮さん(ライラ神威の本名)、欠場してもいいよ、本大会出場は決まったんだし」

「・・・いや、出ます。ここでいきなり休んじゃあ、アタシ目当てでチケットを買ってくれたお客さんに申し訳ない、試合のほうは動けないなりにあんとかします」

しかしライラ神威、歩くのもやっとだ。開場前の調整も散歩程度。早々に控室へ引き上げて一番奥の畳敷きスペースで寝そべって、暇つぶしのファッション雑誌を読む。

S千春(6点、脇固め 14.03)H神田(2点)

セイレーン千春、後輩相手の試合はきっちり拾う。海外生活で培ったパフォーマンスを織り交ぜながらハリケーン神田を追い込む。余裕ブッコいたところをハリケーン神田のゴッドハンドをもらってしまうが、何とか耐え切って脇固めでギブアップを奪った。

「フフン、才能の差ってやつかねえ」

M千秋(8点、バックドロップからの片エビ固め 9.54)八島(2点)

「なめんなぁ!」
八島がデスバレー、タックルで意地を見せるが・・・

「はい、遊びは終わり」
適度に相手の技を受けてから勝負をかける。バックドロップ一閃、これで八島から3カウント。

「もっと練習してきな!無駄だろーけど。」

REKI(12点、農鳥からの片エビ固め 16.37)R神威(8点)

「キェヘヘヘヘ、オウラアーーー」

DFの師弟対決だが、対戦するときは容赦ないつぶしあいを展開するのがDF流。前半攻め込んだライラ神威だが一気につぶせない。パワーボムを狙おうとするが、腰の踏ん張りが利かずリバースで返される。REKI,あっさり農鳥で形勢逆転。

ラリアットをはさんで2発目の農鳥でライラ神威沈んでしまった。

「うっせえバカヤローテメー」

DF総帥のライラ、配下?の悪役レスラーに2連敗、花道で記者に悪態をつくのがかえって痛々しい・・・

N神威(10点、パワーボムからのエビ固め 8.44)野村(0点)

ナイトメア神威、この日は楽勝、アイドルレスラー野村を一蹴。

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第7戦は長野大会。

八島(4点、パワーボムからのエビ固め 15.44)H神田(2点)

25期生同士のフレッシュな一戦。一進一退の攻防が続いたが、、H神田のステップキック連発で八島がムッとしたのか体当たり気味のタックル連発。しかしハリケーン神田が切り札のゴッドハンド。しかし耐え切った八島も

「悪く思わないでおくれよ」
デスバレーで反撃。そしてパワーボム。これで熱戦に終止符を打った。

M千秋(10点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 15.49)S千春(6点)

姉妹対決はSPZクライマックス本大会出場枠の最後の1枠を巡る争いとなった。容赦のない正面切った激突が続く。もっとも正面からやりあった場合はSPZキャリアが長いM千秋が有利。案の定セイレーン千春の息が上がってしまう。

セイレーン千春の延髄2連発を耐え切ったマーメイド千秋、見事なバックドロップ。これは2.8で返したセイレーン千春だったが、フィッシャーマンバスターに力尽きた・・・

「当然の結果だよ。」
マーメイド千秋、5勝目を挙げてSPZクライマックス初出場を決めた。

R神威(10点、トムラウシからの片エビ固め 8.33)野村(0点)

ーまああんなカスに負けるわけがない。でも調子悪いから短期戦だな。

ゴングが鳴るやいなや野村に襲い掛かっていったライラ神威、殴る蹴るのラフファイトを仕掛けて優位に立ち、野村をグロッキー状態にしたのち、

「トムラウシッ」

伝家の宝刀、変形デスバレーのトムラウシが炸裂。もちろんこれで3カウント。ライラ神威、5勝目を挙げて有終の美を飾った。

アイドルレスラー野村、結局予選会は全敗で最下位に終わった・・・。

N神威(12点、ミサイルキックからの片エビ固め 12.35)REKI(12点)

既に予選会突破を決めている両者の対戦は、ナイトメア神威がパワーで押し切った。

この結果予選会は1位通過N神威 ,2位通過REKI,3位通過R神威、4位通過M千秋となった。

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最終戦さいたま大会メインではSPZ選手権、王者コンバット斉藤に挑むのはGWAのトップ外人、ローズ・ヒューイット。
―SPZノベルト、一度ハ巻イテオキタイ・・・

ヒューイットお嬢様、コンバット斉藤に正面から組み付いていった。しかしコンバット斉藤も、打撃でペースをつかもうとする。一進一退の展開。

しかしヒューイットお嬢様もバスターローズ、STOで勝負をかける。2度目のSTOでコンバット斉藤の動きが止まったところをパワーボムの追い打ち。

ざわつきだす館内。そして2発目のパワーボムでコンバット斉藤が沈んでしまった。勝負タイム39分2秒、コンバット斉藤、粘り負けしてしまった・・・

「私こそ最高!そして最強の存在!」
SPZベルトが海外流出してしまった。

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「くっ・・・・油断したつもりは、なかったのに・・・」

コンバット斉藤、悔しげな表情で控室へ戻った。いつもならこういう負け方をしたときに師であるライラ神威になにやっとんじゃと怒鳴られるのだが、ライラ神威の姿はそこにはなかった。この日はセミ前の試合で6人タッグで、DFの首魁として顔見世ファイトをして、終わるやいなや病院へ直行したらしい。

2008年8月17日 (日)

リプレイに際しての参考文献

(34年目12月のタッグリーグが長引いたので、今日は通常の更新をお休みさせていただきまして、このリプレイ日記を書くに当たって影響を受けている、参考にしている・・といった参考文献を掲示いたします あしからずご了承願います)

「レッスルエンジェルスサバイバー没頭中 参考文献」

(レスラーの自伝本 他)

「ピュア・ダイナマイト」ダイナマイト・キッド著

「ブッチャー 幸福な流血」アブドーラ・ザ・ブッチャー著

「倒産!FMW カリスマインディープロレスはこうして潰滅した」荒井昌一 著

「人生は3つ数えてちょうどいい」和田京平 著

「魂のラリアット」スタン・ハンセン著

「つぅさん、またね」鶴田保子 著

「俺だけの王道」川田利明 著

「身のほど知らず」高山義廣 著

(旅行・地理)

「途中下車の味」宮脇俊三 著

「古代史紀行」宮脇俊三 著

「日本百名山」深田久弥 著

「213万歩の旅」シェルパ斉藤 著

「日本200名山に登る」昭文社

「山梨県の山」山と渓谷社

「とつげき日本百名山」今野銀河 著

(その他単行本)

「はだかの小錦」 小錦八十吉 著

「孤高の人」 新田次郎 著

(コミック本)
「魁!男塾」(宮下あきら)

「包丁無宿」(たがわ靖之)

「島耕作シリーズ」(弘兼憲史)

(一般ゲーム)
「ドラゴンクエスト 2~6」(スクウェアエニックス)

「バイオハザード4」(カプコン)

「信長の野望 天翔記」(コーエー)

(パソコンゲーム)

「パルフェ」(戯画)

「デュエル・セイヴァー」(戯画)

「チアフル」(戯画)

「この青空に約束を」(戯画)

「大悪司」(アリスソフト)

「超昂天使エスカレイヤー」(アリスソフト)

2008年8月16日 (土)

第481回 しのび寄るものの影(中)

26年目6月 SPZクライマックス予選会(続き)

第3戦は三重サンシャインアリーナ大会。
S千春(2点、延髄斬りからの片エビ固め 12.29)野村(0点)

22期のセイレーン千春、ようやく初日を出した。アイドルレスラー野村を延髄斬りでしとめた。

R神威(6点、カムイエクウチカウシからのエビ固め13.51)M千秋(2点)

「カムイエクウチカウシ!」

ドぉーん。これでカウント3.落日のイメージの強かったライラ神威だが、予選会3連勝をマーク。

「ハァハァ、手間かけさせやがって・・・あんなのに負けるわけねえだろう」

ライラ神威、予選会突破が見えてきた。

REKI(6点、STOからの片エビ固め 12.54)八島(2点)

REKIも3連勝。SPZタッグ王者の貫禄を見せ付けた。

N神威(4点、バックドロップからの片エビ固め 9.51)H神田(2点)

ナイトメア神威、持ち前の狂乱ファイトで完勝。25期生の2人なかなか星が上がらない。

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三重大会メインはGWA選手権。王者ローズ・ヒューイット対挑戦者キャシー・ウォン。マニア垂涎のカードは一進一退の攻防の末、なんと60分フルタイムドロー。これにはファンも拍手喝采。王者が43度目の防衛に成功した。

第4戦滋賀大会。予選会も後半に入ってきて星の潰しあい。
M千秋(4点、バックドロップからの片エビ固め 10.35)野村(0点)

マーメイド千秋が2勝目。アイドルレスラー野村を一蹴した。

R神威(8点、ミサイルキックからの片エビ固め 6.10)八島(2点)

―シングルの連戦はきついから、さっさと片付けるとすっか・・・。

ライラ神威一気の攻め。開始早々のトムラウシでもうグロッキーに追い込む。ミサイルキックを撃ち込んでひるんだ所を片エビでがっちりフォール。わずか6分で八島をしとめた。

「ダメだあの八島、弱すぎだ話にならねえ。ああいうのを見かけ倒しって言うんだ」

ライラ神威4連勝、予選会突破を決めた。

REKI(8点、ジャンピングニーからの片エビ固め 9.30)H神田(2点)

REKIも早々と4連勝。予選会突破を決めた。

N神威(6点、バックドロップからの片エビ固め 11.03)S千春(2点)

ナイトメア神威、いつもどおりの暴走狂乱ファイトでセイレーン千春をしとめて3勝目をマーク。

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シリーズ第5戦、和歌山大会

S千春(4点、延髄斬りからの片エビ固め、10分くらい)八島(2点)

セイレーン千春、入門2年目の八島を問題にせず2勝目。
「どうも今回の予選会は盛り上がらないですね・・・」

R北条コーチがぼそりと。4強4弱の構図ができており、下の選手が微妙なのが多くて盛り上がらない。八島やH神田がもう少し粘ってくれないと・・・

M千秋(6点、ネックブリーカーからの片エビ固め 10.33)H神田(2点)

ハリケーン神田、ゴッドハンドでM千秋をあわてさせたが、最後はマーメイド千秋のネックブリーカーに散った・・・

REKI(10点、農鳥からの片エビ固め 9.27)野村(0点)

REKI,野村つばさをまるで問題にせず、最後は農鳥でかっこよく決めた。これで磐石の5連勝。

N神威(8点、パワーボムからのエビ固め 12.53)R神威(8点)

狂乱戦士ナイトメア神威、最凶悪戦士ライラ神威。DF同門対決。これはまともな試合になるはずがない。殴るけるのラフファイトベースの「品のない試合」となった。しかし若さとパワーのあるナイトメアが押し気味。

ライラ神威、ボコボコに掌底で殴られ、スクラップバスターで叩きつけられる。

「コノヤロウ、調子に乗るな」

怒ったライラ、カムイエクウチカウシで反撃。悪役同士のつぶしあい、場内は大興奮。
しかし後半になるとライラのスタミナが尽きたのか動きが止まった。

「URAAAAAAA」

ライラ神威、最後はパワーボムでカウント3を喫した。

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「ぐううううう・・・・うおっ!!」

試合後の控室、ライラ神威が苦悶の表情。セコンドの若手に応急処置をしてもらっても痛みが引かない。フィニッシュのパワーボムでたたきつけられた際に腰に電気が走ったらしい。

「あたしも・・・ヤキが、回ったな・・・・」

ライラ神威、Sクラ本大会出場は決めたが、しのび寄るものの足音を感じていた。(続きます)

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筆者より 本日7万ヒットを達成いたしました。ご訪問いただいている皆様ありがとうございます。このお礼に7月は完全妄想作話でグダグダのお笑い興行を書き下ろそうと思います。

2008年8月15日 (金)

第480回 しのび寄るものの影(上)

レッスルエンジェルスサバイバー 
プレイ日誌のようなもの
「輝くエッセンシャルS」

26年目6月

6月シリーズは恒例のSPZクライマックス予選会、若手中堅選手が本大会出場権を賭けてしのぎを削る。出場選手は以下の8名。

ナイトメア神威(前回本大会6点)

REKI(前回本大会4点)

ライラ神威(前回本大会4点)

野村つばさ(18期)

マーメイド千秋(22期)

セイレーン千春(22期)

ハリケーン神田(25期)

八島静香(25期)

リーグ戦の上位4名が本大会に出場できる。初戦は沖縄大会。

八島(2点、ショルダータックルからの片エビ固め 10.27)野村

「オゥラアアアアアア!!」
八島静香がパワーで野村つばさを圧倒。最後は体ごとぶつかるタックルでアイドルレスラー野村をしとめた。

R神威(2点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 8.49)H神田

場内に「COLLECTIVE」が流れ、SPZが世界に誇る?希代の大悪党、ライラ神威がリングへ向かう。しかしその表情は冴えない。

―なんでSPZ永久チャンピオンのアタシがいまさら予選会なんだよ。

前年の成績が悪かったので予選会スタート。デビューして丸9年が経ち、全身ボロボロの状態でシングルマッチ7連戦を闘わねばならない。青コーナー側に立って対戦相手のハリケーン神田をにらみつける。

ーまあ、神ちゃん、適当にこいや・・・

試合が始まるや一気の攻め。フラストレーションをぶつけるかのように2年目のハリケーン神田を圧倒して、フェイスクラッシャーで下した。

「予選会!?やってられねーよ!!」

試合後、汗だくになりながらマスクを脱いでペットボトルの水を飲み干すライラ神威。

REKI(2点、農鳥からの片エビ固め 14.08)S千春

―枠は4つ。格下に取りこぼさなければいける。
REKIが落ち着いてファイト。しかしS千春のラフファイトに苦戦。なんとかフェイスクラッシャー、パイルドライバーで形勢逆転して、ラリアット、農鳥と大技攻勢で白星発進。

M千秋(2点、アキレス腱固め 12.49)N神威

マーメイド千秋、SPZで4年もまれてレスリングの技術はしっかりしているのだが競り合いに意外と弱い。この日もナイトメア神威の狂乱ファイトに防戦一方だったが、最後に大逆転。狙いすましたアキレス腱固めで鮮やかにギブアップを奪った・・・

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第2戦静岡大会。

H神田(2点、ヘッドバットからの片エビ固め27.49)野村(0点)

18期生の古参アイドルレスラー野村つばさ、動きが相当落ちてきている。この日は2年目のハリケーン神田と対戦。得意のダイビングプレスでカウント2.9まで追い込んだが、ハリケーン神田も打撃で形勢逆転に成功。最後はヘッドバットで粘る野村を退けた。27分あまりの大勝負を制したハリケーン神田、息も絶え絶えの表情。

R神威(4点、ミサイルキックからの片エビ固め 22.35)S千春(0点)

SPZ最古参のライラ神威、動きが相当悪くセイレーン千春にまで攻め込まれてしまう。しかし元SPZ王者、何とか態勢を立て直して、バックドロップで弱らせてからのミサイルキックで勝利。22分の激戦を制した。

「アタシも・・・ヤキが回ったな・・・」

ライラ神威、本当の相手は迫り来る己自身の限界なのか・・・・

REKI(4点、STOからの片エビ固め 9.52)M千秋(2点)

REKIがキビキビしたファイトを見せる。

「はっ!」

DDTもこの選手がやると映える。優勢に試合を進めフィニッシュはSTO.REKIも2連勝。

N神威(2点、パワーボムからのエビ固め 9.23)八島(2点)

2年目の八島静香、ナイトメア神威の狂乱ファイトに手も足も出ず敗北・・・

***********************

「本大会なんて、どうでもいいんだけどよう、あたしがライラ神威でいる限り、暴れなきゃなんないんですかね、因果な商売だぜ」

ライラ神威、DF仲間のコンバット斉藤と静岡の夜の街に出かけて、おでんをつまんだ。

第26回Sクラ予選会、2戦を消化してライラ神威とREKIの2人が連勝スタートとなった。(続きます)

2008年8月14日 (木)

本業激務のため

筆者より

ここ数日掲載分の文章の質が微妙に落ちております、本業激務で以前に打った元原稿を推敲せずそのままコピペで貼って更新している状況でして、今日も終電コースで仕事でしたので本日の更新は大変申し訳ありませんがお休みさせていただきます。

(会社でビックリ人事がありまして、平社員からいきなり課長にさせられてしまった・・・)

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(3分日記:私がプロレスファンになったきっかけ)

私がプロレスを初めて知ったのは全日本プロレス中継。大仁田厚選手がNWAジュニア選手権者で防衛戦を重ねていた頃です。ロッキージョンズ、ドスカラスあたりと熱戦を繰り広げていた大仁田選手のファイトに声援を送っていましたが、大仁田選手がヒザ膝蓋骨を骨折して長期離脱してしまい。仕方なく同じ全日本の若手選手の渕正信選手を応援するようになった。そのまま現在に至るまで渕選手を応援し続けています。

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2008年8月13日 (水)

第479回 26年目5月 武藤めぐみ2連敗

26年目5月シリーズ(続き)

第6戦別府大会、新人のスカーレット小縞がシングル初勝利。ラリアットで最弱外人ソフィア・リチャーズをしとめた。勝負タイム10分17秒。

一方の斉藤彰子、まだシングルでは勝てない。この日は八島に一方的に叩きのめされた・・・・

別府大会メインはGWA戦、今回の挑戦者は実力派外人レスラー、ハムル・シアター。打撃に苦戦を強いられたヒューイット様だが最後はバスターローズで3カウント奪取。36分1秒のロングマッチを制しなんと42回目の防衛に成功。

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第7戦山梨大会、第1試合で斉藤彰子がシングル初勝利。ネタ外人ソフィアを、10分40秒、裏拳で沈めた。

山梨カイメッセ大会メインはSPZ選手権、王者コンバット斉藤(21期)に挑むのは武藤めぐみ(18期)。こうしてみるとSPZも大物選手が意外と少ない。
試合はコンバット斉藤が一方的なペース。武藤めぐみ何もできずズルズルと。終盤ようやくエンジンがかかりシューティングスタープレスを2連発、ムーンサルトでコンバット斉藤をあわてさせたが、

「ほーっ!!」
ジェットスマッシュ炸裂。25分51秒、武藤めぐみを蹴り倒してフォール勝ち。終盤ちょっと危なかったがコンバット斉藤が振り切った。これで3度目の防衛に成功。

武藤めぐみ、憮然とした表情で引き揚げた。

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5月シリーズ最終戦横スペ大会は恒例の東西対抗。

H神田○(ゴッドハンドからの片エビ固め 10.28)斉藤彰子

前半押してたのは斉藤。タックルや掌底で優勢に試合を進める。しかし斉藤がスタミナ切れを起こすや反撃開始
「これで終わりだ!」
ゴッドハンド一発で斉藤を沈めた。

N神威○(凶器攻撃からの片エビ固め 11.14)八島

今年の東西対抗は東軍に有力選手が多いので東軍有利と見られていた。西軍は野村つばさ、マーメイド千秋が負傷欠場しているのが痛い。八島もチョップで応戦するがナイトメア神威はうんともすんとも言わず・・・地獄落としでグロッキーにしておいてフィニッシュは卑劣な凶器攻撃。ブーイングの嵐。これで東軍が2連勝、王手を掛けた。

N白石○(STOからの片エビ固め 9.33)S千春

ノエル白石がセイレーン千春をあっさりとやっつけた。これで東軍の勝利が決定。

C斉藤○(ジェットスマッシュからの片エビ固め14.51)武藤
昨日の山梨大会SPZ戦と同一カードが再現。2日連続のSPZ頂上決戦に場内は沸いた。
―積極的にいかないとやられる。
武藤めぐみ、シューティングスタープレスやローリングソバットで反撃。バックドロップ2連発も見せたが、コンバット斉藤が受けきって裏投げ。

「うわあっ!」
これで弱った武藤めぐみへ追い打ちの飛燕脚。しかしカウント2.8で返した武藤、
ドドドドドド!

しかしコンバット斉藤、ここでジェットスマッシュを炸裂させた。武藤めぐみ返せず3カウントを聞いた。2日続けてジェットスマッシュに散った。西軍が遅ればせながら1勝・・・

A中森○(ノーザンライトSH 23.20)R神威

メインイベントはライラ神威対イージス中森。動きの悪くなったライラが強引にカムイエクウチカウシで勝とうとするが、イージス中森もストレッチプラムで反撃、

「ウァハハハハハ!!」

ライラ神威、凶器攻撃まで出して勝利への執念を見せたが、イージス中森も選手会長の意地。鮮血をふりまきながらノーザンライトで投げる。これで3カウントが入った。勝負タイム23分20秒。この結果東西対抗は3勝2敗で東軍の勝利。

2008年8月12日 (火)

第478回 屈辱のマッチメイク

26年目5月
「ウルトラソウルシリーズ」開幕。

第1戦長崎アリーナ大会、第1試合で新人のスカーレット小縞デビュー戦。デビュー戦なのでテーマ曲はない。花道を全力疾走してリングへ。

「うっわー・・・緊張してきました」

対戦相手は1期上のハリケーン神田。

スカーレット小縞、デビュー戦らしからぬいい動きでラリアットを連発してハリケーン神田をあわてさせる。しかしハリケーン神田にも1年この団体でもまれた意地がある。

「遊びじゃないんだ」
ゴッドハンド炸裂。これでカウント3が入った。勝負タイム8分49秒。

続く第2試合で斉藤彰子デビュー戦。姉のコンバット斉藤が花道奥から観戦。

相手はやはり1期先輩の八島静香。

斉藤彰子、真っ白い空手着で入場。そしてゴング。

なんと掌底で八島と張り合う。流れの中で頭突きもやってのけた。

「この一撃にすべてをかける!」
斉藤彰子、力のこもった裏拳で八島をカウント2.8まで追い込む。

これで八島静香も奥の手を出さざるを得なくなった。
「デスバレーだ、動くなよ・・」
若干手加減したものの、斉藤を担ぎ上げて頭からマットに落とした。こんなの返せるわけがない。勝負タイム11分19秒。

「くっ・・・頭が・・・っ」

頭から落とされて身体に力が入らない斉藤彰子、セコンドにおんぶされて退場。

「・・まあ、デビューおめでとう。動きは・・・そんなに悪くなかった。最後のは仕方ない。もっと受け身を練習した方がいい・・・」

コンバット斉藤がアドバイスを送る。

デビュー戦は一方的にやられて終わるケースが多いのだが、スカーレット小縞、斉藤彰子ともに存在感をきっちり出した。これは将来が楽しみである。

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第4戦鹿児島大会で早くも姉妹タッグ実現。コンバット斉藤、斉藤彰子組、対するは中堅外人、ジェシービートン、パトリシアルイス組。

まずコンバット斉藤が5分ほどやりあって斉藤彰子にタッチ。しかしここで外人組が斉藤彰子を集中攻撃。このへんわかっている。

しかし斉藤彰子、裏拳でビートンをぶん殴って脱出。コンバット斉藤につなぐ。

「はっ!」
コンバット斉藤も裏拳。ジェシービートンもうこれはどうしようもなくふらつく足でパトリシアにスイッチ。

「はーっ!!」
コンバット斉藤、妹に見せ付けるように
―あたしはこれで、天下を取った・・・、

ジェットスマッシュ!!
ふっとぶパトリシア、あっさりこれでカウント3が入った。

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第5戦宮崎大会メインはあばしりタッグ戦、王者ハムルシアター、パトリシアルイスに挑むのはライラ神威、ハリケーン神田組。

「ふざけんな、アタシがいまさらあばしりだって?」

長年にわたる悪行の数々で会社フロント陣に恨みを買っているライラ神威、しっぺ返し?のマッチメイク。SPZシングル王者、タッグ王者に輝いた経歴を持つライラ神威が若手のH神田育成のためにあばしりタッグ挑戦者になってしまった・・・

「あー、この試合は横浜戸塚の喫茶店『あばしり』が認定するタッグ選手権試合であることを宣言する。2034年5月XX日、喫茶あばしり店長、鈴波かすり。代読、SPZ今野和弘」

不平を漏らすライラ神威をよそに粛々と認定証を読み上げる今野役員。

先発で出てきたライラ神威、お決まりのラフファイトを展開。しかしモチベーションが低いのか、ひと暴れするやハリケーン神田にタッチ。

「アーやってられねえ、あと頼むわ、カンダ」

しかしハムルシアター強い。ハリケーン神田を子ども扱い。たちまち殴り倒してしまう。

「ちっ使えねえやつだ」

仕方なくライラ神威が再登場。ハムルシアターとド迫力バトルを繰り広げる。しかしタイガードライバー狙いをリバースで返されるなど本来の動きではない。しかし何とかハムルを追い込んで、

「いくぞカンダ!」

合体パワーボム一撃。これでハムルシアターをしとめた。勝負タイム20分17秒。新王者誕生。ハリケーン神田はデビュー1年であばしりのベルトを巻いた。

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あばしりタッグ選手権試合(60分1本勝負)

○ライラ神威、ハリケーン神田(20分17秒、合体パワーボムからのエビ固め)ハムルシアター×、パトリシアルイス

第42代王者が2度目の防衛に失敗、ライラ組が43代王者となる

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初めてベルトを巻いたハリケーン神田(プロ2年目)は神妙な表情でコメント

「ありがとうございます。ファンの皆さんのおかげです」

しかしパートナーのライラ神威、あばしりを巻くのは若手の頃REKIと組んで獲った時以来だ。怒りの表情でがなりたてる。

「フザケンナ吉田のクソ社長、なんでSPZ永久チャンピオンのアタシがあばしりなんだ。こんなベルト、いまさらイラネー。ネットオークションでウッパラってやる」

ライラ神威、手渡されたベルトを無造作にカバンに入れて、夜の街に消えた。このあとライラ神威はあばしりベルトを本当にネットオークションに出すことになる・・・

2008年8月11日 (月)

第477回 旗揚げ25周年記念興行

最終戦は新日本ドーム大会。いちおう旗揚げ25周年記念興行。

「おかげ様でSPZは25周年を迎えることができました。これもファンの皆様のご支援の賜物であります。これからも応援宜しくお願いいたします!」

第1試合開始前、負傷欠場中のイージス中森選手会長が元気よく挨拶。

第1試合は野村つばさ(18期)対アネットデュラム。アネットが攻め込んだものの決め手に欠ける展開。12分23秒、逆転のダイビングプレスで野村が勝利。

第2試合は注目カード、セイレーン千春(22期)・マーメイド千秋(22期)の悪役姉妹に挑むのは八島静香、ハリケーン神田の25期生コンビ。若手2人が懸命にぶつかっていったがやはり悪役姉妹の壁は厚かった。

「さっさと眠りな!」
マーメイド千秋のフィッシャーマンバスター炸裂。これでハリケーン神田が沈んだ。それでも18分41秒の試合が成立、なかなかいい勝負だった。

第3試合は外人同士のタッグマッチ、Jビーチ、Jビートンに対するはシンディーウォン、ローズヒューイット。このメンツでは実力が頭ひとつ抜け出たヒューイットお嬢様がパワーボムでジェシービートンにフォール勝ち。その試合が終わると休憩。

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「エスピーゼット、25周年、おめでとーーーーー!!」

休憩時間には特別ゲスト、SPZ5期生にして現売れないタレントの渡辺智美がリングに上がり、「悲しみの日本海」「利尻島」の2曲を披露。SPZ25周年に花を添えた。しかしそのあとライラ神威のテーマ曲「COLLECTIVE」が流れるや空気が一変。

「ケッ何が25周年だこのクソ会社、そんなものな、DarkFractionがぶち壊してくれるわーーーー!!」

休憩明けの第4試合、SPZが世界に誇る大ヒール軍団・DFの面々が登場、

ライラ神威(17期)、ナイトメア神威(23期)、REKI(20期)対ジェナメガライト、ハムルシアター、パトリシアルイス。

これはこれで豪華カードだ。メガライトの力押しに苦しんだものの、最後はなんとか分断作戦に成功し、ライラ神威がハムルシアターを捕まえて、

「トムラウシ!」

変形のデスバレーが決まりカウント3。さすがSPZ永久チャンピオン、混戦や乱戦になると力を発揮する。DFが勝利を収めた。勝負タイム15分45秒。

「ケッ外人と当ててお茶濁しやがって、こんなカードを組んだ吉田龍子とエロジジイ(今野役員のことか)は地獄へ行け!!武藤めぐみをぶっつぶして再起不能に追い込んでやるぜーーーー」

試合後のライラ神威は例によって言いたい放題。

セミファイナルは武藤めぐみ(18期)対キャシーウォン。数ヶ月前ならこのクラスの外人にあの武藤めぐみがやられるなんてことは考えられなかったが、キャシーの掌底が入ってしまったのか、武藤の動きに精彩がない。そしてキャシーの裏拳が面白いように命中。ざわつく場内。

「ハーハハハハハ!」

最後は豪快なカカト落とし。17分48秒、武藤めぐみがキャシーウォンに敗北。場内えええええええの声。

「・・・・・・・・・・・・・」
呆然とした表情で引き揚げる武藤めぐみ、明らかにショックを受けていた。

メインイベントのSPZ戦、王者コンバット斉藤(21期)に挑むのはノエル白石(19期)。しかしコンバット斉藤、序盤から打撃で押しまくりノエル白石の動きを止める。

「・・・・んと」

ノエル白石もタックルで反撃したが単発。最後はコンバット斉藤がデスバレー、きっちりノエル白石を沈めた。勝負タイム27分59秒。王者が防衛に成功した。

2008年8月10日 (日)

第476回 旗揚げ25周年記念シリーズ

26年目4月、
新人スカウトで小縞緑を採用。実家が和歌山県の回転寿司チェーン「くろしお」の社長の娘で、SPZが巡業の際に声をかけた。素質はあまりないがルックスがいいのでアイドルレスラーとして育てようと判断した。

もう一人採用しようかと新人テストを実施したところとんでもないのが引っかかった。

「斉藤と申します、姉がお世話になっています」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

斉藤彰子15歳、5つ年上の姉を追うようにしてプロレス入りを希望した。

「よおっしゃー、姉妹タッグで売り出そう~」

今野役員は採用を即決した。

所属選手が15名と増えたので、22期生のケンドーカミスワをまた海外遠征に送り出した。海外で上諏訪温泉を宣伝してワールドワイドにするらしい。

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26年目4月

「旗揚げ25周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。

初戦のどさんこドーム大会セミで「旗揚げ25周年記念試合」が行われた。

武藤めぐみ、ノエル白石対コンバット斉藤、ナイトメア神威。

4人が4人とも実力者なので展開の読めないカード。しかし武藤めぐみが捕まってしまい、最後はコンバット斉藤とナイトメア神威の合体パワーボム。12分13秒、武藤めぐみが敗れてしまった。

「・・・・・・・そんな・・・」

武藤めぐみが大会場であっさり負けるようになってきた・・・

札幌大会メインはGWA選手権、ローズヒューイット対REKI.

20期生のREKIも懸命に飛びまくってかく乱したものの、ヒューイットお嬢様の余裕を消すに至らない。

「散りなさい」
シャイニングウィザード、そしてバックドロップ、28分3秒、REKIを沈めた。これで41度目の防衛に成功。団体サイドの意向が働いて格上の相手とは当てていないことを考えても驚異だ。

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第4戦なにわパワフルドーム大会、メインはひさびさ開催のTWWA戦。王者ジェナ・メガライトに挑むのはDF総帥のライラ神威。

―あーあ、アタシも外人のかませ犬かよ。

ライラ神威、久々にシングルベルト挑戦だったが、メガライトのパワーの前にいいところなく攻め込まれる。カムイエクウチカウシはやらせてもらえたが、主導権はきっちり握られっぱなしで最後はキャプチュードに散った。勝負タイム16分37秒。

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第5戦広島若鯉球場大会メインはあばしりタッグ戦。王者ハムルシアター、パトリシアルイスに対するは悪役姉妹セイレーン千春、マーメイド千秋。

例によってハムルの打撃が悪役姉妹を苦しめる。しかしマーメイド千秋もトップ外人のかませ犬に起用されるくらい力はつけてきた。バックドロップでハムルを投げつける。しかし終盤やはり姉のセイレーン千春が捕まってしまう。で反撃、ハムルシアターをパワーボムで追い込んだが、ハムルシアターここでニーリフト一閃、

「あ、ぐっ・・・」
42分27秒、セイレーン千春、敗れ去った・・・王者組が初防衛に成功。

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第6戦九州ドーム大会ではSPZタッグ戦、王者ナイトメア神威、REKI組に挑むのは元王者の武藤めぐみ、Jビーチ組。が、武藤めぐみがズルズルと王者チームに攻め込まれていく。福岡のファンはあ然。

―どうした武藤!そんなんじゃないだろう!

REKIの新蛇抜を食らってダウン。Jビーチにタッチしたもののそのまま場外でうずくまってしまった。その間にJビーチがつかまり、REKIのSTOにフォール負け。勝負タイム17分34秒。

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第7戦名古屋しゃちほこドーム大会、メインは集客のために組んだ光と闇の頂上決戦、

武藤めぐみ対ライラ神威、数年越しの遺恨マッチ。

「ヒャヒャヒャヒャ武藤、そろそろ入院したらどうだ?」

「寝言は寝てから言いなさい」

双方ともに全盛期の動きの良さはない。武藤めぐみが何とかローリングソバットをヒットさせて優位に立つ。ライラ神威、頭突きやスクラップバスターで応戦するが単発。

「覚悟して」
最後は武藤めぐみ、延髄斬りで何とかライラの戦意を断ち切った。勝負タイム19分56秒

「よし・・まだまだ勝たないと」

2008年8月 9日 (土)

第475回 旗揚げ25周年記念パーティー

25年目3月
「バトルカデンツァ」開幕。

第4戦宇都宮大会でGWA選手権が開催、王者ローズヒューイットに挑む今回のかませ犬はマーメイド千秋。ヒューイットお嬢様のバスターローズに完敗。これでヒューイットお嬢様40回目の防衛。まさにGWAの顔だ。

第7戦幕張大会、メインはSPZタッグ戦、王者イージス中森、ノエル白石に対するはナイトメア神威、REKI。 DFの顔はライラ神威だが、さすがに本来の動きではないので、こんかいはナイトメア神威&REKIでの挑戦となった。

あいかわらずノエル白石がマイペースのゆったりしたパワーファイトを繰り広げる。ナイトメア神威、正面からN白石とやりあって大ダメージを負い、REKIにタッチ。しかしREKIも代わって出てきたイージス中森の関節地獄にやられてしまう。

しかし最後にDFが意地を見せた。

「URAAAAAAAA」

ナイトメア神威が凶器攻撃。フォークをノエル白石の頭に突き刺して奇声を上げる。

「ええかげんにせえよ。」

あわててR北条レフェリーが止めたが、これでノエル白石の動きが止まってしまった。バックドロップで頭から落ちて、REKIが出てきて合体技ダブルインパクト。これはA中森のカットに救われたが、REKI,落ち着いてラリアットを放ち、ノエル白石から3カウント。60分の激闘を制した。

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最終戦はさいたまドーム大会、セミ前からは3大シングルマッチ。

セミ前はノエル白石対ケンドーカミスワ。ノエル白石が力押しでじわじわとカミスワのスタミナを奪っていき、最後はSTOで3カウントを奪った。

セミファイナルは武藤めぐみ対ナイトメア神威。SPZタッグ王者に返り咲いたナイトメア神威、この勢いで武藤にぶつかっていったが、狂乱ファイトを真正面から受けきった武藤、そのあと猛反撃開始。アームホイップやボディスラムで投げまくって格の違いを見せ付ける。

「覚悟して」
最後は延髄斬り、そしてノーザンライトスープレックス。何とか返し続けたN神威だったがタイガードライバーは返せなかった。勝負タイム13分36秒。

メインはSPZ選手権、王者コンバット斉藤、初防衛戦の相手はジェナ・メガライト。現在の力関係からいって勝てない相手ではないが強敵だ。

―先手必勝。

いきなり掌底のラッシュ。メガライトを容赦なくぶん殴ってゆく。しかしこれでメガライトも闘志に火がついた。

―TWWAトップの実力を見せてやろう・・・・

メガライトも怒涛の投げまくり。そのあと逆片エビで痛めつける。そしてバックドロップ。試合は白熱した。

「捕らえタ」
メガライトのキャプチュード狙い、しかしコンバット斉藤、うまくキックで切り返した。蹴りが入ってしまったのか崩れ落ちるメガライト。そこを押さえ込んだら3カウントが入ってしまった。勝負タイム24分25秒、王者が初防衛に成功。

「あまりいい勝ち方ではありませんでした。これからも精進します」

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そしてSPZはついに旗揚げ25周年を迎えた。2009年の4月に横浜赤レンガ倉庫で旗揚げして、苦節25年、四半世紀にわたり日本有数のプロレス団体として業界を席捲。3月シリーズ最終戦の翌日、例によって横浜ベイサイドホテルのメインバンケットルーム「あさかぜの間」を借り切って「旗揚げ25周年記念パーティー」が盛大に行われた。

会場のところどころでは過去のSPZの名勝負の映像が流され、メインテーブルには

「SPZ25」

と彫られた巨大な氷細工が置かれた。そしてテーブルには贅をつくしたロブスターなどの海の幸がごってりと並べられ、選手たちはめったに食えないご馳走を摂取し続けた。

「本日はSPZ25周年記念パーティーにお越しいただきありがとうございます。忘れもしないあの2009年4月21日、横浜赤レンガ大会にてわずか3名の選手で旗揚げしました。あのときは新人の小川ひかる選手と保科優希選手がAACの選手にボコボコにされて、この団体どうなるんだろうと思いましたが、あれから25年のときを経て、素晴らしい選手、スタッフを擁する日本でも有数のプロレス団体となりました。」

井上霧子役員が挨拶。

「今月もドーム興行連発というチャレンジを致しますが、初心を忘れることなく、本気、まごころ、手作り感を旗印に、選手社員一丸となって頑張ってまいりたいと思います。」

「えーそれではここで、SPZを支えてきた選手、支えている選手。これから支えていく選手を一人ひとりコールしたいと思います」

まず所属選手から。アナウンスは村越リングアナ。
「はりけーん、かんーだー」

「やしまー、しずーかー」
デビューから1年が経過し、ようやくいっぱしのレスラーになりつつある二人が一礼。続けて村越リングアナが若い順に次々に名前を読み上げる。

「SPZ世界タッグ選手権者、ないとめあー、かむーいー!」

入門3年、ついにタッグ王座を取るところまできたナイトメア神威。実力はDFでも一二を争うところまできた。

「けんどー、かみーすわーーーー」

温泉地かプロレス出身のケンドーカミスワも順調に出世街道をまい進。

「まーめいどー、ちあーきー」

「せいれーんー、ちはーるー」

悪役姉妹の二人も欠かせないバイプレイヤーだ。

「SPZ世界選手権者、こんばっとー、さいーとー」

5年前のパーティーではデビュー前で最初に名前を呼ばれたコンバット斉藤がいまやSPZ女王の座にいる。

「SPZ世界タッグ選手権者、れーきー!!」

奈良田の里の女忍者、DFの頼れる核弾頭だ。

「いーじすー、なかーもりー」

イージス中森もデビュー6年、頼れる選手会長だ。

「のえるー、しらーいしー」

ベテランの域に入ったノエル白石だがパワーファイトは健在。

「第21回、22回、23回、25回SPZクライマックス優勝、むとー、めぐーみー!」

SPZで一時代を築いた武藤めぐみ、この選手の活躍はいまさら語るまでもないだろう。

「のむらー、つばーさー」

武藤めぐみと同期、前座戦線できっちり活躍した縁の下の力持ち。

「SPZ永久チャンピオン・・・・ライラー、かむーいー!」

ーウェーハハハハハハ!!

団体最古参のライラ神威、なぜかタキシード姿で奇声を上げる。この選手も息が長い。ボンバー来島の引退試合で大暴れしたのが遠い昔のようだ。いまなおSPZに咲き誇る悪の華。

そして3月シリーズに参戦した外国人選手が読み上げられる。

「TWWA世界選手権者、ジェナ、メガライトオー!」
SPZの歴史は海外から来た常連外人抜きには語れない。

そして本日出席しているOG連中もコールされる。コールするのは今野役員。現役でないのでキャッチフレーズ付きである。

「元SPZ世界タッグ選手権者、無敵のタッグ、ジューシーペア・・・マッキーうえーとー、アーンド、ラッキー、うちーだー」

ジューシーペアは二人続けて読み上げられた。

「第16回第17回第18回第19回第20回SPZクライマックス優勝、ビューティー、いちーがやー」

宴会場に響く市ヶ谷の高笑い。

「福岡が生んだ殺人ダンプカー、元SPZチャンピオン、ぼんばー、きしーまー!」

「仙台が生んだ青春ロケット、元SPZチャンピオン、きくちーりーゆー!」

「SPZを駆け抜けた熱き星!元SPZチャンピオン、スタライトー、あいーばー!」

「生ける格闘伝説、吉田の前に吉田なく、吉田のあとに吉田なし、SPZクライマックスV6,元SPZチャンピオン、そして現社長、よしだーりゅーこー!」

「スープレックスマスター、ながさわー、まーいー!」

「マットの覇者、うえはらーきょおーこー!」

「即売会の女王、とみざわー、れーいー!」

「脳天クラッシャー、さわざきー、ひかーるー!」

「殺人ヒザ魚雷―、だてー、はるーかー!」

「SPZのヒロイン、おがわー、ひかーるーーー!」

OGの面々が紹介されたあと、

「元KJW世界王者、氷のヤクザキック、現在はただの酒びたり、いのうえー、きりーこー!」

井上霧子までコールされる。参会者はそれだけで盛り上がった。SPZを支えてきた名優たちが壇上に上がる。

「乾杯の音頭は、SPZ旗揚げ戦・第1試合で惨敗した小川ひかるさんにお願いいたします!」

もう40歳になるのに現役時代とイメージがあまり変わらない小川ひかるが短めに挨拶した後、

「カンパイ!」
こうして楽しいパーティーが盛大に行われた。

2008年8月 8日 (金)

第474回 25年目2月 潰すか潰されるか

25年目2月
イージス中森ファースト写真集「MUROTO」発売。SPZ20期の実力派レスラーがついに写真集を出した・・・

2月シリーズ「激突ウインターウォーズ」開幕。

初戦山口大会、メインイベントでDFとSPZ本隊が6人タッグで激突。R神威、REKI、C斉藤対武藤めぐみ、ノエル白石、Kカミスワ。しかし武藤めぐみが引き続き好調。バックドロップでREKIを沈めた。勝負タイム20分16秒。

シリーズ第4戦神戸大会、メインに組まれたのはGWA戦。王者ローズヒューイットに挑むかませ犬はREKI。

GWAサイドが「ヒューイットが東洋の忍者ガールをおたたきのめした」という実績作りのために組んだカード。結果もローズヒューイットが押し込んで、農鳥を食らったもののパワーボムできっちり3カウント奪取。勝負タイム24分11秒。

最終戦は地元に戻っての横スペ大会。

第1試合はハリケーン神田対新外国人アネットデュラム。

アネットはGWAが送り込んだフランス系カナダ人の美少女レスラー。ハリケーン神田も懸命に向かっていったが、アネットも基本的な動きはしっかりしており、軽快なアームホイップでH神田を投げ飛ばすので、試合は白熱した。

「せ、せいっ」
アネットのニーリフト、しかしハリケーン神田カウント2.9で返して、頭突きを叩き込む。

「ううう・・・」
大きくよろめくアネット、

「いまだ!!」
ハリケーン神田、ゴッドハンド炸裂。これでアネットから3カウントを奪った。新人だが打撃は非凡なものを持っている。

第2試合は八島静香対セイレーン千春。

この試合はキャリアにまさるセイレーン千春がラフファイトを交えながら戦い、13分34秒、最後は延髄斬りで3カウント奪取。

第3試合は外人同士の6人タッグ戦。ワイルドローズ2号、Jビーチ、ジェシービートン対ソフィアリチャーズ、パトリシアルイス、キャシーウォン組。

案の定ソフィアが早々と戦線離脱したが、キャシーウォンが奮闘。2対3の様相を呈した。
「ユダンタイテキー!」
最後はJビーチがワイルドローズ2号を呼び込んで合体パワーボム。これでキャシーウォンから3カウント奪取。勝負タイム14分33秒。

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休憩明け、第4試合のタッグマッチは本隊対DFの6人タッグマッチ。ノエル白石、ケンドーカミスワ、野村つばさに対するはライラ神威、ナイトメア神威、REKI。6人の個性が良く出た熱戦が展開されたが・・・

「お客さんが必殺技やれって・・・」

ノエル白石、必殺STO2連発でREKIを沈めた。勝負タイム19分39秒。

セミファイナルは最強外人対決、メガライト対ローズヒューイット。パワーで押し込んだメガライト、キャプチュードでヒューイットを沈めた。勝負タイム12分24秒。

メインイベントはSPZ選手権にして5ヶ月ぶりのSPZ頂上決戦。

王者武藤めぐみ対挑戦者コンバット斉藤。

「蹴り倒すしかない。自分が潰されるか、武藤さんを潰すかのどちらかだ。」

「まだまだ斉藤さんには負けられない」

いきなり武藤のエルボーが鼻に入ってコンバット斉藤流血。しかし気にするそぶりもなく武藤に掌底を打ち込んで行く。

―はぁっ!
コンバット斉藤ニーリフト、ぐらついたところをパワースラム。この辺の組み立てもうまくなってきた。

「はいっ」
コンバット斉藤裏拳、これで武藤の動きが止まった。

「いまだ!」
デスバレーボム、一発目はカウント2.8で返されたが、立て続けに2発目を決めて3カウント奪取。勝負タイム24分11秒、王座移動。

「勝った・・・・」

コンバット斉藤が女王の座に返り咲いた。

2008年8月 7日 (木)

第473回 奈良決戦

25年目1月シリーズ(続き)

シリーズ第7戦は奈良大会。地方興行だが結構いいカードが揃った。

第1試合は八島静香対シンディー・ウォン。常連外人のシンディーが新人の八島を問題にしない。

はーっ!

ラリアットで戦意を奪ってからミサイルキック。これは2.8で返した八島だったがもう一発ミサイルキックを食らって終了。勝負タイム9分16秒。

第2試合は外人同士のタッグマッチ、ジェシービートン、ソフィアリチャーズ対ファントムローズ1号、ワイルドローズ2号。しかしソフィアが早々と叩きのめされてしまったのでビートンがローンバトルを強いられ最後はワイルドローズ2号のラリアットに沈んだ。

第3試合はノエル白石対ハムル・シアター。

「・・・たあ」
ノエル白石がハムルの打撃に手を焼いたもののタックル、スクラップバスターで攻める。STO、一度はカウント2.8で返されたが立て続けに2発目を決めて勝利。24分22秒の激闘を制した。その試合が終わると休憩。

セミ前第4試合はイージス中森が新人のハリケーン神田とタッグを組みセイレーン千春・マーメイド千秋と対戦。しかし先発で出たイージス中森が姉妹の合体攻撃に捕まってしまう。代わったハリケーン神田も攻め込まれてしまう。しかし、

「必殺の一撃受けてみろ!」

ハリケーン神田の必殺ゴッドハンド炸裂。新人なのにもう自分の得意技を持っているとはたいしたもの。くらったセイレーン千春、直後のフォールは何とか返したが、蘇生したイージス中森のドロップキックを食らって終了。勝負タイム18分41秒。

セミファイナルは武藤めぐみ、ケンドーカミスワ、Jビーチの3人が登場。対戦相手はライラ神威、REKI,ナイトメア神威の3人。SPZ本隊対DFの6人タッグ。

ナイトメア神威がいつもの狂乱ファイトで暴れたが、武藤めぐみが真っ向から応戦。ひるんだナイトメア神威、ライラにタッチしたが武藤の攻勢は続く。REKIにつないだがシューティングスタープレス。そしてJビーチを呼び込んでダブルインパクトまでやってしまう。

最後は6人が入り乱れる乱戦の末、Jビーチがナイトメア神威をブレーンバスターでしとめ、22分0秒の激闘を制した。

メインイベントはGWA選手権、王者ローズヒューイットに挑むのはTWWAの悪役外人、キャシー・ウォン。珍しく外人同士のタイトル戦が組まれた。

一進一退の攻防が続いたが、最後はローズヒューイットが王者の意地を見せてシャイニングウィザード、パワーボムで攻め込む。しかしキャシーウォンも裏投げ、ハイキックで反撃、しかしここでローズヒューイット、必殺ムーブのバスターローズ炸裂。45分1秒の激戦を制して王座防衛に成功。奈良のファンは思いもよらぬロングマッチに拍手喝采。

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最終戦新潟大会、メインはSPZタッグ戦。王者ライラ神威、REKIに挑むのは、ご当地ノエル白石&イージス中森。しかし最古参のR神威の動きが相当悪い。ノエルの猛攻に無抵抗状態。代わったREKIもパッとしない。N白石のニーリフトを食らってもだえているところを合体パワーボムを食らって終了。SPZ本隊がタッグベルトを奪い返した。勝負タイム30分28秒。

試合後の控室、

「いかんな・・・・」

ライラ神威がぼそりと。もうすぐデビュー9年、全身ガタガタの状態でここまでやってきたが・・・

2008年8月 6日 (水)

第472回 健康的なお色気だよ

25年目1月、

「うっわーーーー」

SPZ創業者にして人事経理担当取締役の今野役員59歳は、出来上がった印刷見本を見てみて絶句、瞠目した。

「今野さん、何写真集の刷り見本見つめてんのよ」

「うわ、だって、これ」

SPZが世界に誇る蹴り大王でDarkFractionの主砲・コンバット斉藤(19)の写真集「JET SMASH」が発売されることになった。

ふだんは空手着を着てファイトしているため、身体の線を見る機会は無いのだが、こうして水着姿を見ると出るところは出ていて、かつ健康的な張りのある肌。エメラルドグリーンの水着がまぶしい。グラビアアイドル並みの美しさにアスリートの強さが微妙に入っていてそそる。これがSPZマットで対戦相手を蹴りで昇天させまくるコンバット斉藤なのか。所属レスラーの水着写真集を見慣れている今野役員も瞠目した。

写真集を出すまでの間に本人とひと悶着あったのだが、「人気レスラーが一度は通る道だ」と吉田社長にも諭され、渋々ながらコンバット斉藤は写真集発売に同意した。年明け早々から南の島へ行って撮影。

ファンの反響も絶大。SPZで絶対王者の武藤めぐみと「正面からやって勝てるただひとりの人」、悪役軍団DFの主砲、が写真集を出してしまう。ファンは騒然となり、写真集発売が発表されるやSPZ本社に問い合わせのメールや電話が殺到した。

「いいよこれ売れるよ、健康的なお色気だよ、はははは、惚れちゃいそう。」

「バッカじゃなかろか、エロオヤジ・・・・」

本社で刷り見本を見ながらにやける今野役員59歳。あきれ返った吉田社長36歳によりメールで奥様(40歳)に通報され、自宅でDDTを食らったのは言うまでもない。

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1月シリーズ「新春ロケットシリーズ」開幕。コンバット斉藤のほか、野村つばさは右足首負傷のため欠場。新春一発目は恒例の新日本ドーム大会。

第1試合は八島静香(25期)対ハリケーン神田(25期)。新人同士の一戦。

「必殺の一撃受けてみろ!!」
ハリケーン神田の必殺ムーブ、ゴッドハンド(裏拳)炸裂。ただの裏拳ではない。ものすごく重いので先輩レスラーから「カッコイイ名前つけろや」(byライラ神威)といわれた事もあったのでゴッドハンドという技名となった。

しかしこれで八島もキレた。

「なめんな!」
アームホイップでたたきつけて、その後、かついでデスバレー。これでカウント3.勝負タイム10分だがエキサイティングな試合だった。

―上へ行くのに、こんなところで負けてられない。

25期生の出世競争は続く。

第2試合は外人同士のタッグ戦。

ファントムローズ1号、ワイルドローズ2号のタッグが登場、Jビーチ、ジェシービートン組と対戦。ファントムローズ1号がジャンピングニーでビートンをしとめた。勝負タイム10分58秒。

第3試合はシングルマッチ、ハムル・シアター対ソフィア・リチャーズ。

ソフィア・リチャーズ、あまりにも弱くて、八島やH神田あたりの新人の壁としても使えないので第3試合で実力派外人とぶつけられた。ソフィアが一方的にボコボコにされる残虐ショー。案の定ニーリフト2連発でやられてしまった。勝負タイム3分22秒。

「くっ・・・・いつか、いつか仕返ししてやるんだからっ」

涙目で花道を引き揚げるソフィア。大きな拍手が飛んだ。その試合が終わると休憩。

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カン、カン、カン、・・・

後半戦開始を告げるゴングが鳴る

第4試合はセイレーン千春(22期)、マーメイド千秋(22期)の悪役姉妹登場。

「サチーン、シーケンデストローイ!」

「SEEK&DESTROY」が流れる中、悪役姉妹の二人が入場。

対戦相手はシンディーウォン、キャシーウォン。ヒール同士の対戦だ。

「ハハハハハ」
キャシーウォンの鋭いハイキック。マーメイド千秋はこの一撃で戦闘不能になりリング下で大の字。残ったセイレーン千春もキャシーの蹴り連打をもらってしまう。最後はカカト落としで3カウント。キャシーウォンもかなり強い。

「完璧・・・まさしく私のことネ」
勝負タイム12分13秒。

第5試合セミ前はタッグマッチ、SPZタッグ王者のライラ神威(17期)、REKI(20期)組登場。対戦相手は本隊のイージス中森(20期)、ケンドーカミスワ(22期)。しかしいきなり結末が。

「・・・はっ!」
4分過ぎに繰り出したカミスワの脇固めが入ってしまった。

「ウワァァァァァ!」
ライラ神威、いきなり痛がりだしギブアップ。REKIのカットは間に合わなかった。勝負タイム4分41秒、ノンタイトルなのでベルトは移動しないが、タッグ王者チームがあっさり負けてしまった。ライラ神威のこういった負け方も珍しい。ノーコメントで会場を後にした。

セミファイナルはナイトメア神威対ノエル白石。例によってセコンドの八島に拘束ベルトを解かれるや狂乱ファイトで襲い掛かるナイトメア。

「イャ―――」
狂ったようなヘッドバット連発。そしてハイアングルでのパワーボム。これにはノエル白石もムッとしたのか、スクラップバスター、ニーリフト、そして頭突きで反撃、意外と好勝負になった。
「イヤーハハハハハ」
しかしナイトメア神威、攻撃の手を緩めることなく地獄落とし、裏投げ。

ノエル白石これ以上受けられないと考えSTOを繰り出したが、カウント2で返したナイトメア、2度目のパワーボムでたたきつけてノエル白石から3カウント奪取。勝負タイム15分58秒、狂戦士ナイトメアが団体ナンバー3のN白石を撃破した。

メインイベントはSPZ戦。

王者武藤めぐみに挑むのはGWAの強豪外人、ローズ・ヒューイット。何回かSPZベルトに挑戦しているヒューイットお嬢様だがまだ獲ったことはない。しかしヒューイットお嬢様、武藤めぐみには相性が悪く、この日も押されまくった挙げ句、延髄斬りにフォール負け。勝負タイムは20分53秒とそこそこの長さだったが、武藤の横綱プロレスだった。これで王者が3度目の防衛に成功。

2008年8月 5日 (火)

第471回 25年目12月 夢のマスターズ戦

レッスルエンジェルスサバイバー 
プレイ日誌のようなもの
輝くエッセンシャル

25年目12月 夢のマスターズ戦(リプレイではありません 完全妄想作話です)

12月22日、後楽園プラザ。いつものSPZのリングが中央に置かれていた。SPZは年末なら何をやってもいいという風土があり、隔年で選手会主催興行とマスターズ戦が開催されていた。マスターズ戦の収益は引退した選手で山分けされ、正月のもち代や酒代に化ける・・・

カン、カン、カン、カン、カン・・
「メリー・クリスマス」
リング上で井上霧子が挨拶。

「本日は、年末のお忙しい中、SPZマスターズ自主興行、ストリートファイト2033にお越しいただきましてありがとうございます」

(チケットは破格の2,000えん)

「なお、本日出場する選手は、いずれも元プロレスラーでありますので、技のかけ方は忘却しておりますし、私ども実行委員会と致しましても怪我でもされたらうまくありませんので、頭から投げ落とす攻撃は禁止と致しました。」

(場内笑い)

「なお、本日の興行は株式会社スーパースターズプロレスリングゼットは無関係でありまして、このイベントの権限と責任はすべて井上霧子にあります。そこのところもお含み置きください」

(場内失笑)

「それではさっそく第1試合を始めたいと思います。」

第1試合は菊池理宇対ハイブリッド南。

元SPZ王者同士がジャージ姿で相対。裁くレフェリーは野村つばさ。(現役選手はお手伝いに「ノーギャラ」で借り出される)第1試合らしくわりとまともなグラウンドレスリングが展開された。が、5分しないうちに菊池理宇の息が上がってしまった。

「うう・・・・」

どうやらコーチ辞任後はほとんどトレーニングしていないらしい。一方のハイブリッド南は33歳人妻ながら、高知でスポーツインストラクターの仕事を続けているだけあって涼しい顔。

「・・・・・・・・・・・」

バックの取り合いからスッと腕を決めたハイブリッド南、羽根折り腕固めが極まってしまって、菊池たまらずギブアップ。勝負タイム6分33秒。ハイブリッド南、勝ち名乗りを受けるや無表情のまま引き揚げた。

第2試合は8人タッグマッチ。
富沢レイ、新咲祐希子、エル・オガワ・メンドーサ、マッド女医羽山 対 井上霧子、スターライト相羽、ビーナス麗子、キューティー金井。

これは殴り合いベースの大乱闘となった。先発を買って出た大食いタレント新咲祐希子が暴れる。チョップ連打でS相羽をたじろがす。全員がスタミナに難があるので速いタッチワークで試合は進んだが、7分過ぎに試合が動いた。

「は、はう・・・・」
このメンツでは唯一のシロウトながらSPZリングドクター、マッド女医・羽山海が怪しいハンカチを取り出し、キューティー金井(SPZ12期)の口元に当てる。金井は意識をなくしそのまま場外で転がる。これで1人減らした。ビーナス麗子(SPZ10期・現タレント)が救援に入ったがビーナス麗子も怪しいハンカチを食らって意識をなくした。

そうこうしているうちに新咲とS相羽がやり合っている内にお互い疲れ切ってしまった。場外でうずくまってしまう。あっさり井上霧子、孤立。しかし・・・

「ヤクザキック!」
50代にして軌道が見えない鋭い蹴りを叩き込み、食らった富沢レイはあまりの痛みに花道を逃走してしまった。場内沸く。

「ヤクザキック!」
井上霧子、こんどはエル・オガワ・メンドーサ(謎のメキシコ系覆面レスラー)にもヤクザキックを狙ったがメンドーサがよく見ていた。わざと倒れこんで水面蹴りの要領で軸足を払った。

「あ、あッ」
すてんと転んだ井上霧子、腰を打ってしまったらしく起き上がれない!

「iTe cogi!」(もらった)
メンドーサが物騒な言葉を吐きながら井上霧子へフィストドロップ。そのまま覆いかぶさって3カウントが入った。勝負タイム10分21秒。その試合が終わると休憩。富沢レイはまたも所属サークルの同人誌を売りまくったらしい。

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休憩後の第3試合、ジ・オブリビオンが登場、SPZではギムレット美月として技巧派で鳴らした10期生、いまでは闇の殺し屋として各地のインディーマットを転戦しているが、今回は小遣い稼ぎをかねてSPZマットに里帰り。

対戦相手は上諏訪温泉地下プロレスの所属レスラー、ジュードー・シモスワ。なぜか柔道着を着た覆面レスラーだ。

「プハーーッ」

オブリビオン、なんと瓶ビールをラッパ飲みしながらリングイン。酒びたりの殺し屋なのか。バドワイザーの小瓶がビジョンに映し出されるや場内爆笑。ゴングが鳴るやビール瓶でシモスワを殴打。ひどい事を。この一発でシモスワは動けなくなった。

「ウァーーーー」
半失神状態のシモスワへエルボードロップを落としてそのまま3カウント。勝負タイムわずか15秒で終わらせた。

「KILL、DESTROY・・・・」
ピクリとも動かないシモスワを一瞥して引き揚げたオブリビオン、なんてやつだ。

セミファイナルはSPZの女帝にして現社長、吉田龍子(SPZ5期生)登場。社長らしくパンツスーツ姿でリングイン。

「酒代のためとはいえ、何であたしがいまさらこんな・・・」

対戦相手は例によって同じ5期生で現売れないタレントの渡辺智美。ニューシングルの「利尻島」が流れる中リングイン。そしてマイクを握って吉田龍子を挑発!

「さあ吉田龍子、今日こそキサマの最期だ。あんたに恨みは・・・ない・・・けど、あんたを殺れば、DarkFractionから報奨金がたんまり入ってくるからなぁ、ウェーハハハハァ

どうやらライラ神威が吉田龍子SPZ社長の首にかなりの額の賞金をかけているようだ。
「ケケケ、死んでもらおう」

あろうことか渡辺智美、凶器の鉄パイプを取り出した。ドワアアアアの盛り上がり。

しかし吉田龍子がそんなものでやられるはずがない。

「例年通りお前の根性はゴミよりも腐っているようだな・・・」

鉄パイプをかわすや渡辺をぶん殴って鉄パイプを没収して場外に落とし、そのあと殴るけるで制裁。まともにやりあったら吉田龍子の方がまだまだ強い。

「とどめだ」
渡辺を拷問コブラツイストに捕らえる。しかしここで渡辺、奥の手を使った。

「せ、先生―、先生―、お願いします!」
花道をダッシュして謎の女がリングインし、吉田龍子を後ろからぶん殴ってコブラツイストをカットしてからバックを途ってジャーマンで投げ捨てる!!
「ハイブリッド南だ!」場内から声が多数。

「ぐは・・・ああっ」

不意の一撃で吉田龍子、受け身が取れず悶絶。ハイブリッド南はそのまま何食わぬ顔でリングを後にして引き揚げた。ジャーマンやりに来ただけか。

ワン、トゥ、スリー。
悶え苦しむ吉田龍子に覆いかぶさって渡辺が3カウントを奪取した。勝負タイム4分24秒。ダメージの深い吉田龍子は井上霧子の肩を借りて引き揚げた。

メインイベントはタッグマッチ。ロイヤル北条、マーシャルボーグU対 ゾディアック内田、成瀬唯組。

ロイヤル北条の入場テーマ「Jive into the night」 がかかるや、後楽園プラザは大歓声に包まれた。

「何で私がこんなことを・・・」

グラサンをかけてレザーパンツ姿で入場したロイヤル北条(SPZ13期)。試合内容で魅せられない代わりに入場シーンだけでも派手にやりましょうかという心遣い。

そして「UWFメインテーマ」が流れ、青い覆面を被った戦闘マシーンが入場。冷酷な殺人マシーン、マーシャルボーグU。正体はおそらく上原今日子(SPZ3期)。

そのあと、「ミオクルカラ」が流れ、SPZ前選手会長、成瀬唯がリングイン。例によって手には巨大ハリセンが握られている。

「ウォー、ウォー、ウォー、フォーーーーーー」

久しぶりに出た変なの、ゾディアック内田。囚人服を着ており頭から「いせたんデパート」の紙袋を被されているがこれが取れるとえらいことになるというギミック。

「ファイッ」
裁くレフェリーはイージス中森。これはまともな試合になるはずがなかった。先発はマーシャルボーグUと成瀬。

「ベイダーハンマー」
コーナーに控えるロイヤル北条が赤い拡声器を取り出して指示。マーシャルボーグUはこの拡声器の指示で動くとんでもない仕様。

ブンブンブンブンブン
ものすごく速いハンマーブロー。成瀬唯、なんとかかわそうとしたが、頭に一発もらってダウン。

「ラストライド」
ロイヤル北条の指示も恐ろしい。うずくまった成瀬を捕らえると高々と担ぎ上げてそのまま前方に投げ捨てた。

ズドーーーン!!

「うげ・・・・・・・」
マット上をのた打ち回る成瀬唯。かろうじて受け身をとっていたようだがこれは痛そうだ。マーシャルボーグUのパワーは恐ろしい。さすが巡業の合間に若手選手をコーチしまくっていただけのことはある。そしてロイヤル北条がさらに恐ろしい指示を出す!

「エメラルドフロウジョン」
マーシャルボーグU、もがき苦しむ成瀬を捕らえて頭からマットに落とした、マスターズ戦では禁止ではなかったのか。

「うががががががが・・・」
起き上がれない成瀬唯。もはやこれは勝負あったか。しかしここでセコンドのジ・オブリビオンが現れて、ゾディアック内田の紙袋を取り去った。さあ恐ろしい事になるぞ。

「URRRRRRRRRRRR」

ゾディアック内田、まずマーシャルボーグUをグーパンチで殴り倒すと、救援に入ったロイヤル北条にも殴る蹴るの暴行を加え、挙句の果てに上に乗って首しめ。ロイヤル北条をSATSUGAIするつもりなのか、場内悲鳴ががががが。

「く、苦しい・・・なんという力だっ」

危険と判断したイージス中森レフェリーが止めに入ったが、ゾディアック内田が突き飛ばす。
「ぐわあっ・・・・」
もう収拾がつかない。倒れこんだ中森レフェリー。収拾がつかなくなったので成瀬唯、ゾディアック内田組の反則負けが告げられた。勝負タイム6分44秒。

カンカンカンカンカン!

今野役員がゴングを乱打するが何の効果もない。セコンド陣を巻き込んだ大乱闘が繰り広げられたがゾディアック内田の暴走が止まらない。ロイヤル北条の首を絞め続ける。

「誰か、紙袋を!」
しかしセコンドのオブリビオンが「いせたんデパートの紙袋」にライターで火をつけるやメラメラと燃やしてしまった。

「フフフフフ・・・」
オブリビオン、そのまま缶ビールをあおりながら帰ってしまった。なんてひどい事を。首を絞め続けられたロイヤル北条は

「ぐふっ!」
力尽き気絶してしまった・・・

しかしここで氷室紫月(16期の)が助けに入った。タックルでゾディアック内田をふっ飛ばして、持っていた「崎陽軒のシウマイ」の紙袋をゾディアック内田にかぶせる。これでゾディアック内田の暴走が止まった。

「これも運命。タクシーが来ましたから帰りますよ、内田さん」

そのままラッキー内田を護送して帰ってしまった。リング上にはマーシャルボーグU、成瀬、ロイヤル北条そしてイージス中森が転がっていた・・・・担架が出動し4人をピストン輸送した。シュールな展開に場内あ然。

締めの挨拶は吉田龍子。
「今年はグダグダでホントすみませんでした。来年もSPZはいいファイトを提供できるよう頑張りますので応援宜しくお願いいたします・・・」

こうして魔のマスターズ戦は終わった・・・

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年末のプロレス大賞、最優秀選手はやはり武藤めぐみ、シングルのベストバウトは武藤対メガライトの一戦、タッグのベストバウトは武藤、Jビーチ対メガライト、キャシーウォンの一戦。武藤以外が表彰されないSPZというのも寂しい・・・

2008年8月 4日 (月)

蔵出し原稿・プロレス観戦1992

こんばんわ、WAS没頭中・筆者のkonnoです

本来なら25年目12月、年末という事で奇数年なので夢のマスターズ戦を完全妄想で書かねばならない。が、頭が廻らないので原稿が書けない。吉田龍子と渡辺智美とハイブリッドミナミを適当に動かして適当に考えてますが出てこない、で、これ以上夜更かしするのも翌日の仕事に差し支えるので、きょうは私が初めてプロレス観戦に行ったときの大昔の原稿をさらしてお茶を濁すことにします。もうしゃけない。

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92年3月4日 日本武道館
92 エキサイトシリーズ 日米決戦

私がはじめて、全日本プロレスの興行に足を運んだのがこの「日米決戦」でした。当時の全日本プロレスは、いわゆるジャンボ鶴田率いる「鶴田軍」と、三沢光晴率いる「超世代軍」の抗争が受けて、かなりの人気を博しており、武道館興行のチケットはプラチナペーパーと化していた。プロレス好きの友人にチケットの入手をお願いし、武道館2階のいちばん上の方の自由席3,000円のチケットを入手した。当日はその友人と一緒に九段下の駅を降り、北の丸公園に入った。ダフ屋の数が多く、「券あるよ」「券あるよ」と声をかけてくる。グッズ売り場でTシャツを買ったあと、日本武道館の2階に入った。試合開始の午後6時半になるや、カン・カン・カン・・・・というゴングの音が響き、リングアナウンサーが本日のカードを読み上げる。

第1試合 百田光雄 対 井上雅央

前座の第1試合は、ベテランの百田対若手の井上雅のシングルマッチであった。百田の入場テーマは「ロッキーのテーマ」これだけで観衆が沸く。試合は百田が一方的に若い井上を投げたり腕を決めたりして痛めつけ、井上も単発的に反撃するものの及ばず、百田のバックドロップに敗れ去った。

第2試合 ステイト・ポリス(ジェームス・ライト&バディ・パーカー) 対 リチャード・スリンガー、ファイヤー・キャット

第2試合は外人同士のタッグマッチ。リチャード・スリンガーは、あのテリー・ゴディの甥で、日本にプロレス修行に来ている若い留学生レスラー、ファイヤー・キャットは猫の覆面をかぶったレスラーで、身軽な空中殺法が得意。一方のステイト・ポリスは「アメリカの警察官」をモチーフにした名コンビで、合体技・連係プレーを得意とする。サイレンが鳴る刑事ドラマ風テーマ曲に乗って、アリーナ席の観客に違反切符をバラマキながら入場する。これだけで客が沸く。試合はリチャードが得意技のキック、キャットが飛び技を連発するものの、最後はチームワークの差が勝敗をわけ、キャットを場外に落として、リチャードを孤立させたうえ合体技で仕留めた。

この試合後、この春入団した大物新人の秋山潤(現ノア)がリング上で紹介された。

第3試合 ジョニー・エース 対 小川良成

いまはNOAHでGHC戦線に絡んでいるが、当時の小川良成はジュニアヘビー級の若手戦士、小川美由希の「Never Give Me Up!」に乗って入場。対するはスタン・ハンセンのパートナーを務めている195cm、115kgの大型外人、エースなので戦う前から勝敗は見えていた。小川がどこまで食らいついていけるかが見所だったが、エースが前座の登場でプライドを傷つけられたのか、一方的に小川を痛めつけ、最後はドラゴンスリーパー、わずか3分で小川からギブアップを取った。短時間決着に観衆からはどよめきが。

第4試合 ラッシャー木村、マイティ井上、寺西勇 対 渕正信、永源遥、大熊元司

全日本プロレス名物の休憩前の6人タッグ、ジャイアント馬場率いる「ファミリー軍団」と永源・渕・大熊の「悪役商会」の因縁の抗争マッチ。今日は馬場がセミ前の試合に出るため、木村がファミリー軍のリーダーである。木村のテーマ曲に乗って旧国際プロレス勢ベテランの3人が入場。一方の悪役商会は「パララーン♪」という哀調を帯びたトランペットの「必殺仕事人」のテーマに乗って入場。渕正信は世界ジュニア王者でもあり、また鶴田軍の一員としてメインイベントにも良く出るが、一番多く組まれているのが悪役商会の一員として馬場・木村と抗争を続けるという役割である。

さて、試合は6人が各々殴る・蹴るを主体にした大技のあまり出ないがベテラン対決らしい風格のある試合となった。中盤、永源が木村のチョップを受け、客席にツバを飛ばす「ツバ攻撃」ではなんと味方の渕がタオルを持ちだし永源に「ほっかむり」をかぶせて阻止し、永源がほっかむりをしたまま戦い続けるといった笑えるハプニングも。10分を過ぎたあたりで試合が動き出し、6人が入り乱れる混戦のなか流れを良く見た寺西が永源を丸め込んで、ファミリー軍団が勝利。

試合後はお約束の木村のマイク。「悪役商会のみなさん、もうすぐ春ですね・・・・」このあとしばらく休憩。

第5試合 ダニー・クロファット、ダグ・ファーナス 対 ジョー・マレンコ、ディーン・マレンコ

休憩明け最初の試合は、外人タッグチーム同士による激突。技巧派の「マレンコ兄弟」に対し、パワーのファーナスとスピードのクロファットという名コンビで現アジアタッグ王者の「カンナム・エキスプレス」の攻防はさすがであった。マレンコが兄弟ならではのチームワークでカンナムの動きを封じつつ試合を進めて行くが、最後は個々の力の差が出て、ファーナスが兄のジョーを場外戦に引きずり込む間に、クロファットが裏DDTで弟・ディーンの後頭部をマットに沈めて、そのままフォール勝ちした。

第6試合 ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアント、ドリー・ファンク・Jr 対 川田利明、小橋健太、菊地毅

セミ前の試合は、馬場・アンドレ・ドリーの超豪華、スーパースター3人がタッグを組んだ。これが見たいために今日チケットを買って観戦に及んだのである。対するは川田・小橋・菊地の超世代軍トリオ、パンフには「歴史が勝つか?若さが勝つか?」とあったが、戦う前から勝敗は見えていた。が、この3人のタッグ結成はなかなか見られるものではない。馬場組は馬場のテーマ「王者の魂」に乗って入場。

さて、試合は川田のキックや小橋のチョップをアンドレや馬場が真っ向からうけとめるという展開になった。川田が大胆にも200kgのアンドレをボディスラムで投げようとするが、通じない。アンドレは膝の故障からか、攻撃は殴るのみだったが、それでも存在感・威圧感は大いにある。小橋が馬場にローリング・クレイドルをしかけフォールを狙うが、馬場がカウント2で返す。10分を過ぎたあたりで馬場組がそろそろ決めますかと勝負に出て、馬場が川田を場外戦に引きずり込み、アンドレが小橋をコーナーに押しこんで釘づけにしている間に、ドリーが3人の中では格下でジュニアヘビー級の菊地を、伝家の宝刀・スピニングトーホールドで仕留めた。大物3人は試合運びも老獪であり、危なげなく勝利して引き揚げた。

第7試合 三冠ヘビー級選手権 スタン・ハンセン(王者) 対 三沢光晴 (挑戦者)

ダブルメインイベント最初の試合は、三冠王者ハンセンが三沢の挑戦を受けるタイトルマッチ。三沢が「スパルタンX」ハンセンが「サンライズ」のテーマに乗って入場。序盤はハンセンの殴る蹴るのパワー溢れる打撃と三沢のエルボー、キックのシャープな打撃の応酬。中盤、三沢がフェースロックで勝負に出るが、ハンセンは何とかロープに逃れ、2発目のラリアットで三沢を沈め、防衛に成功した。

第8試合 世界タッグ選手権 ジャンボ鶴田、田上明(挑戦者) 対 テリー・ゴディ、スティーブ・ウイリアムス(王者)

ダブルメインイベント2試合目は、当時無敵状態だったゴディ、ウイリアムスの「殺人魚雷コンビ」にジャンボ鶴田・田上明の日本人エースコンビが挑む試合。鶴田・田上はジャンボ鶴田のテーマ「J」に乗って入場。「ツールータ、オー!」の大合唱が沸き起こる。一方のゴディ・ウイリアムスはキッスの「勇士の叫び」のテーマに乗って入場。客席からは「ウォーオーオ、オーオ!」の大合唱。この外人チームを応援するファンもけっこう多い。

ゴディ・ウイリアムスは個々の力ではハンセンの一枚下だが、かなりの実力を持っており、ハンセンが概してパートナーに恵まれないのに対してゴディ・ウイリアムスは連係もそつなくこなし、チームワークも抜群なので外人最強コンビであった。対する鶴田組は鶴田の無敵ぶりは誰もが認めるところだが、パートナーの田上がまだ若く、4人の中ではいちばん力が劣っていることから、大方の予想は鶴田が試合を決める前に沈められてしまうだろうというものだった。

試合はゴディ・ウイリアムスが一方的に押す展開となって、田上が外人組に捕まる展開となった。試合中盤で決められた合体パワーボムで勝負あったかと思われたが、落とす際に体勢がすこし崩れたこともあり、田上がカウント2で返した。どよめく館内。その後は田上の粘りもあって一進一退の攻防が続き、試合は30分を越えるロングマッチになった。ここでゴディが場外転落、ここで田上が捨て身の場外トペを敢行。120kgのダイブを受けたゴディ。リング外に横たわる田上とゴディ、リング上はウイリアムスと鶴田の一騎打ちの様相となり、鶴田がバックドロップ、ウイリアムスはカウント2で返す。今度はウイリアムスのバックドロップ。鶴田もカウント2で返す。だが最後は鶴田が2発めのバックドロップでウイリアムスからフォールを奪った。

頭を押さえながら引き揚げるウイリアムスとゴディ、リング上ではチャンピオンベルトを巻いた鶴田と田上が恒例の「オー」の大合唱。鶴田軍が無敵の外人チームを下したので館内のボルテージも頂点に達した。私も満足してオーの大合唱のあと、武道館をあとにした。

2008年8月 3日 (日)

第470回 25年目12月 ライラ神威、大暴れ

25年目12月

12月シリーズ「スノーエンジェルシリーズ」開幕。ドーム級の会場を回るビッグなシリーズだが、イージス中森とナイトメア神威が負傷欠場。

第1戦どさんこドーム大会、メインはSPZタッグ戦。王者武藤めぐみ、Jビーチに挑むのはタッグリーグ2位のライラ神威、REKI組。

「死ね武藤!」

勝敗度外視で武藤に殴りかかるライラ。しかし武藤も倍にして投げまくって返す。

「くっ・・・」
REKIにタッチして流れを変えようとするが武藤の波状攻撃は止まらない。ズルズルとダメージを重ねる挑戦者チーム。

「泣き叫びな!カムイエクウチカウシッ!」

ライラが武藤に必殺のカムイエクウチカウシ。武藤めぐみはこれで大ダメージを負った。しかしこのあとJビーチが奮闘し武藤がダメージ回復までつなぐ。そして再度、武藤がリングイン。しかし・・・

―あんたをブッ殺すのがアタシの残りのレスラー生活のすべてだ。

「ウルァァ!」

トムラウシ炸裂。これで武藤めぐみまさかのピンフォール負け。勝負タイム30分35秒。
―くっ・・そんな・・・
武藤めぐみも最近は大技を連発で食らったら負けるようになってきた・・・

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SPZ世界タッグ選手権

ライラ神威○、REKI(30分35秒、トムラウシからの片エビ固め)武藤めぐみ×、ジェニービーチ

第52代王者組が5度目の防衛に失敗、ライラ神威・REKI組が53代王者となる

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「ウァハハハハ、さっさと引退しろこのカス」

当然試合後はセコンド陣を交えての大乱闘。ライラ神威が地元で存在感を示した。団体最古参なのに無茶苦茶やる選手だ。

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第4戦なにわパワフルドーム大会メインはあばしりタッグ戦。セイレーン千春マーメイド千秋の悪役姉妹タッグに挑むのは元王者チームのハムル・シアター、パトリシアルイス組。。しかし今回はハムル・シアターの打撃が冴えてニーリフトでマーメイド千秋を悶絶させる。そしてトドメはミサイルキック。これで外人チームが王座奪取。

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第6戦九州ドーム大会。セミ前のシングルマッチでREKIがSPZ選手権挑戦が決まっているノエル白石から農鳥で3カウント奪取。

九州ドームメインはTWWA選手権、王者ジェナ・メガライトに挑むのはDFのマーメイド千秋。どうみてもドームを埋めるためにマーメイド千秋に犠牲になってもらおうというマッチメイク。実際やってみてもその通りで、メガライトのパワーの前にマーメイド千秋なすすべなく14分53秒、敗退。

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第7戦名古屋しゃちほこドーム大会、メインでSPZ選手権。王者武藤めぐみに挑むのは19期生ノエル白石。いつもどおり淡々とした表情でリングイン。武藤めぐみのV15を止めたのはこの選手。相性は悪くない。

試合が始まるやノエル白石の力攻めにさらされる。馬力のある選手だけに単純なタックル一発一発が重く、受け身を取っても痛い。

―なんとか動き回ってむこうのスタミナ切れを・・・

「たあ」
ものすごいスクラップバスターが炸裂。これには武藤もカチンときてエルボー、ボディスラム、水平チョップと真っ向から応戦。かなり熱くなっている。

―いかんな、武藤・・・
本部積で吉田社長がつぶやく。

「お客さんが必殺技やれって・・・」
ノエル白石STO,カウント2.8で返す武藤、これ以上は受けられないと判断してシューティングスタープレス。2.8で返すノエル白石、しかし武藤、トドメのジャンピングニー。これで熱闘にけりをつけた。勝負タイム28分29秒。

武藤めぐみ、勝つには勝ったが内容はギリギリ逃げ切った感じ。試合後もなかなか起き上がれなかった。

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12月シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。
前座の2試合は外人同士の熱戦が繰り広げられ、第3試合からSPZ所属選手が登場。まずはハリケーン神田VSディスガイズマスク(初来日)

新人のハリケーン神田、打撃には見るべきものがありディスガイズマスクと互角に渡り合う。しかもディスガイズマスクがエルボーを鼻に打ち込んで流血させたら逆に頭突きで流血させ返すという負けん気の強さを見せる。しかし最後はハリケーン神田、スタミナ切れを起こしたところへジャンピングニーを食らって終了。

休憩明け第4試合は八島静香 対 野村つばさ。

八島の踏み込みを間合いを取ってはぐらかす野村、そして遠距離からドロップキック連発でペースをつかもうとする。八島もラリアット、タックルで反撃するがこれは野村があえて受けていたか。タックルで吹っ飛んでもきっちり受け身を取る。そして八島のスタミナがなくなった頃合いを見てアームホイップで転ばせてダイビングプレス。やはり試合運びではまだまだ及ばない。勝負タイム15分54秒。

ドーム大会のセミは前あばしり王者のセイレーン千春、マーメイド千秋組が登場、しかし対戦相手が最強外人ジェナ・メガライト&パトリシアルイス組では厳しい。あっさりセイレーン千春がメガライトのベリートゥバックを食らって終了。勝負タイム10分0秒。

メインイベントの6人タッグは今年最後のSPZ本隊VSダークフラクションの6人タッグ対決。

武藤めぐみ、ノエル白石、ケンドーカミスワ対コンバット斉藤、ライラ神威、REKI。

勝利チームには大会スポンサーから「賞金50万円」が贈られるのでアツい攻防が展開された。
「けええーっ!」

コンバット斉藤、早めの仕掛けのジェットスマッシュがN白石に命中。しかしノエル白石、すぐにムクッと起き上がって突進しスクラップバスターで反撃。この選手痛みを感じる神経がないのか。

ケンドーカミスワはいつも通りのじっくりとしたレスリング。脇固めの連発でコンバット斉藤を追い込む。そして最後は武藤めぐみが暴れ回る。ライラ神威を延髄で倒しておいてムーンサルト。これでカウント3が入った。勝負タイム20分1秒。

2008年8月 2日 (土)

第469回 25年目11月 SPZタッグリーグ後編

25年目11月 SPZタッグリーグ

第6戦は宇都宮大会
ローズ、Wローズ2号(4点、バスターローズからの片エビ固め 15.20)キャシー、シンディー×(2点)

外人対決はヒューイット一家が制した。

R神威、REKI○(8点、ジャンピングニーからの片エビ固め23.02)カミスワ×、Jビーチ(2点)

カミスワのグラウンドレスリングにつきあったREKI、試合が長期化したが、カミスワが疲れてJビーチが出てきてから試合が動き出した。REKIが一気の攻め。あっという間にJビーチを追い込んで、最後は孤立したカミスワをREKIが仕留めた。

N白石、A中森○(8点、ストレッチプラム 11.45)ハムル、パトリシア×(2点)

本隊チームも1敗をキープ。きっちりと分断さくせんを成功させる。このあたりはイージス中森がうまい。

C斉藤、N神威○(10点、地獄落としからの片エビ固め 15.49 )S千春×、M千秋(4点

コンバット斉藤組5連勝。コンバットは蹴りまくるしN神威は狂乱ファイト。この2人を止められるとしたら武藤くらいか。しかしその人は欠場中・・・

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第7戦は幕張大会。
キャシー○、シンディー(4点 ブレーンバスターからの片エビ固め 13.17)カミスワ、Jビーチ×(2点)

「NUAAAAA-!!」
リング中央でブレーンバスターの打ち合い。力比べが続く。プロレス会場でよく見られる光景。キャシーウォンとJビーチが維持の張り合い。しかしこの力比べを制したのはキャシーウォン。

バァンッ!

ハデにたたきつけられるJビーチ。すかさずフォール。カミスワがカットに入ろうとするがうまくシンディーが阻止。

ワン、トゥ、スリー。

ウォン姉妹に凱歌。温泉ビーチはなかなか星が上がらない。

N白石○、A中森(10点、パイルドライバーからの片エビ固め 13.36)S千春、M千秋×(4点)

本隊チームも1敗をキープ。悪役姉妹相手にイージス中森が堅実なファイトを見せ最後はノエルが決める。なんとなくこのコンビ、勝ちパターンができてきた。

R神威○、REKI(10点、ダブルインパクトからの片エビ固め 15.41)ローズ、Wローズ2号×(4点)

「おっしゃあいくぞREKI~!」
「・・・・・・・・・・」

REKIがワイルドローズ2号を肩車。ライラがコーナー最上段からダイビングラリアット。見事なダブルインパクト炸裂。動きが落ちてもこのくらいはできる。これでライラ組も1敗をキープ。

C斉藤○、N神威(12点、飛燕脚からの片エビ固め 14.36)ハムル、パトリシア×(2点)

コンバット組堂々の6連勝。この日は格落ちのパトリシア・ルイスを捕まえて終了。

「やっぱり武藤めぐみが居ないとリーグ戦は締まりませんね」

ロイヤル北条コーチがぼそりと今野役員に告げる。

「・・・そうだなあ」

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最終戦は横スペ大会。
ローズ、Wローズ2号(5点、時間切れ引き分け)カミスワ、Jビーチ(3点)

「ハッ!」
ローズ・ヒューイットのSTO2連発にカミスワの動きが止まる。しかしカミスワも上諏訪温泉極楽絞めで反撃。粘りに粘って、何とかドローを拾った。温泉ビーチの奮闘に横スペのファンは大きな拍手。

キャシー○、シンディー(6点、カカト落としからの片エビ固め13.36)ハムル、パトリシア×(2点)

ウォン姉妹、3勝目を挙げて有終の美。

R神威、REKI○(12点、STOからの片エビ固め 9.04)S千春×、M千秋(4点)

「決定戦があるかもしれません。手早く片付けましょう」
無口なREKIが試合前にぼそりと。一気に決めるつもりらしい。
「はぁっ!」
あっさりセイレーン千春をSTOで退けた。

C斉藤、N神威○(14点、バックドロップからの片エビ固め30.00)N白石、A中森×(10点)

「武藤さんが休んでいる間はSPZの良心は私が守ります。」

イージス中森が懸命に防戦。しかしコンバット斉藤も怖い。

―DFを卒業するためにも、ここで足踏みしてはいられない。

何も考えてないノエル白石。元から狂っているナイトメア神威。
4人の熱い闘いが展開されたが。コンバット斉藤が裏拳裏投げとつないでイージス中森を戦闘不能に追い込む。そしてノエル白石が孤立したところを、一気の攻め。

デスバレーボム2連発。何とかかウント2.9で返すN白石。

コンバット斉藤飛燕脚、これも2.9で返すN白石。

白石さんが頑張っている。私ももうひと頑張り・・・・

イージス中森、コンバット斉藤にノーザン。
「ぐうっ・・・」腹を押さえてうずくまるC斉藤。

しかしコンバット斉藤が前面に出ていたおかげでナイトメア神威がまださほどのダメージを受けずに残っていた。

「ヒャ、ヒャ、ヒャ、ヒャ」
ナイトメア神威、狂った高笑いを交えながら止めを刺しにかかる。イージス中森に組み付いてのバックドロップ。これで3カウントが入った。勝負タイム30分0秒、時間切れ間際に決着。DFの若手コンビが優勝してしまった。

「次も優勝できるよう精進あるのみです」
賞状と金一封、副賞のブランドバッグが贈られてもコンバット斉藤、謙虚な表情。

「UAAAAAAAAAA!」

ナイトメア神威はひとり観客席になだれ込んで暴れまわって喜びを表現。異様な表彰式となった。

2008年8月 1日 (金)

第468回 25年目11月 SPZタッグリーグ(上)

25年目11月
武藤めぐみが腰痛で欠場。したがってSPZタッグリーグのチーム分けは下記の通りとなった。

ノエル白石&イージス中森(本隊チーム)

ライラ神威&REKI(ダークフラクションその1)

セイレーン千春&マーメイド千秋(極悪姉妹)

コンバット斉藤&ナイトメア神威(ダークフラクションその2)

ローズ・ヒューイット&ワイルドローズ2号(GWA代表)

キャシーウォン&シンディーウォン(TWWA代表)

ハムル・シアター&パトリシアルイス(実力派外人コンビ)

ケンドーカミスワ&Jビーチ(温泉ビーチペア)

2戦目の秋田大会からリーグ戦スタート。

S千春、M千秋○(2点、合体パワーボムからのエビ固め 16.10)ハムル、パトリシア×
ようやくあばしりタッグを奪取した悪役姉妹タッグだが、ハムル・シアターのような実力派とあたるとまだまだ厳しい。タッチワークを細かくして対応しようとするが苦戦が続く。それでもなんとか、力の劣るパトリシアを捕まえることができた。
「いくぞオラー!」
合体パワーボムで白星発進。

R神威○、REKI(2点、カムイエクウチカウシからのエビ固め 15.51)シンディー×、キャシー

ヒール同士の対決。しかし17期生・ライラ神威の動きがかなり悪くなっており、ウォン姉妹のほうが家族ならではのタッチワークで押す場面もあった。劣勢を挽回するためにライラ神威、必殺のカムイエクウチカウシ。この一発で3カウントが入ってしまった。吉田龍子が辛口の解説。

「外人選手は受け身の練習不足としか言いようがありませんね」

N白石○、A中森(2点、パワーボムからのエビ固め 22.55)ローズ、Wローズ2号×

SPZ本隊からは実力者のノエル白石&イージス中森がコンビを組んで出場。もともとチームワークは良くなく、それぞれが各自のやりたいプロレスに走るのだが、それがかえって戦う相手にとっては手ごわい。この日もイージス中森がねちねちとした攻めを見せた後、ノエル白石が格落ちのワイルドローズ2号を捕まえて終了。

C斉藤、N神威○(2点、ダブルインパクトからの片エビ固め 12.36)Kカミスワ×、Jビーチ

「ヒールもそろそろどうかと思いますけど、ライラ選手が現役のうちはいまの立場のままで居ようと思います」
コンバット斉藤、DFの核弾頭として悪いことに手を染めているが、ライラ神威の反則暴走やナイトメア神威の狂乱ファイトとは一線を画している。タッグリーグではやむを得ずナイトメアと組んだが・・・この日はナイトメアが暴れ回り、混成タッグを一蹴。

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第3戦は盛岡大会。
カミスワ、Jビーチ○(2点、ミサイルキックからの片エビ固め 14.30)S千春×、M千秋(2点)

武藤欠場の影響でJビーチはカミスワとタッグを組んでの参戦。ヒールファイトを繰り出す悪役姉妹に手こずったが、最後はJビーチがミサイルキック。

R神威○、REKI(4点、バックドロップからの片エビ固め11.10)ハムル、パトリシア×(0点)

DFコンビがパトリシアに狙いを絞るお手本のような攻め。手堅く2勝目をゲット。

N白石、A中森○(4点、ドラゴンスリーパー 17.57)キャシー×、シンディー(0点)

「やっ!」

本隊チームもいちおう連係を出す。ダブルラリアットを繰り出す。しかしウォン姉妹も粘りを見せてカカト落としでN白石をあわてさせる。しかしイージス中森がドラゴンスリーパーでギブアップを奪った。このチーム、ファイトスタイルがぜんぜん違う両者が組んでいるのでジューシーペアに似てなくもない。

C斉藤○、N神威(4点、飛燕脚からの片エビ固め 18.14)ローズ、Wローズ2号(0点)

コンバット斉藤がローズヒューイットの粘りに苦戦したものの、
「ほーっ!」
飛燕脚を叩き込んで終了。

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第4戦は山形大会。
ハムル○、パトリシア(2点、ニーリフトからの片エビ固め 13.43)カミスワ×、Jビーチ(2点)

即席タッグの温泉ビーチ、守勢に回るとやはりもろい。
「さ、トドメダ!」
ハムル・シアターのニーリフトにカミスワ、悶絶・・・

千春、M千秋○(4点、アキレス腱固め15.47)ローズ、Wローズ2号×(0点)

ヒューイット家の絆が勝つか、悪役姉妹の悪知恵が勝つか、沸いた一戦となったが、以外にもマーメイド千秋が奮闘し、ロースヒューイットと五分に渡り合う。そしてワイルドローズ2号が出てきたところをアキレス腱固めでしとめた。

R神威、REKI○(6点、農鳥からの片エビ固め 23.46)N白石×、A中森(4点)

2連勝同士の対決。最後は4選手入り乱れての総力戦。しかし意地を見せたのはREKI.

―ライラさんと組んで出るのもおそらくこれが最後!

合体パワーボムでノエル白石を弱らせると。コーナー最上段へ登って、農鳥。これで3カウント。

C斉藤○、N神威(6点、リバーススープレックスからの片エビ固め15.43)キャシー、シンディー×(0点

コンバット斉藤組も3連勝。ウォン姉妹を危なげなく下した。

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第5戦はいわき大会。

ローズ○、Wローズ2号(2点、サソリ固め 15.05)ハムル、パトリシア×(2点)
ヒューイット一家がようやく初白星。

キャシー、シンディー(2点、カカト落としからの片エビ固め 12.27)S千春×、M千秋(4点)

ウォン姉妹も初日。実力微妙のセイレーン千春をうまくとっ捕まえてけり倒した。

N白石○、A中森(6点、STOからの片エビ固め 15.15)カミスワ、Jビーチ×(2点)

 昨日DFに痛い星を落とした本隊チームだが、ショックを見せることなく温泉ビーチを撃破。

C斉藤、N神威(8点、飛燕脚からの片エビ固め 18.05)R神威、REKI×(6点)

3連勝同士の直接対決。普段はタッグを組んでいるDF同士が激しい殴り合いを展開。そんな中でもナイトメア神威、先輩方を圧倒する狂乱ファイト。凶器攻撃で元祖のライラを流血に追い込む。REKIには力のこもったパワーボム。ライラのように観客をあおらず、純粋な凶暴さでひきつけるタイプになった。

―うう・・・
パワーボムで動きの止まったREKI,そこへコンバット斉藤が飛燕脚でトドメをさした。

第25回タッグリーグ戦、コンバット斉藤&ナイトメア神威組が8点で単独トップに立った・・

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