第492回 26年目8月 SPZクライマックス(中)
26年目8月 SPZクライマックス(中)
4戦目は名古屋しゃちほこドーム大会。
REKI(4点、新蛇抜からのエビ固め)R神威(2点)
落日のイメージの17期生・ライラ神威、かつてのパートナー相手に懸命に応戦するが、動きについていけない。息が上がったところを鮮やかに新蛇抜で丸め込まれて終了。2敗目を喫してしまった。
「ケッ、つかみどころのねえヤツだ」
敗れたライラ神威、ウサ晴らしに手羽先を喰いに出かけた・・・
M千秋(2点、延髄斬りからの片エビ固め 13.21)S千春(0点)
武藤めぐみ引退で本大会出場権が転がり込んできたセイレーン千春。運のいい選手だ。この日はマーメイド千秋との姉妹対決。
「やりにくさ?ねえよ。リングに上がったらみんな敵だからな」
しかし実力ではマーメイド千秋のほうがSPZでもまれてた期間が長いので上。セイレーン千春もフェイスクラッシャーを繰り出すなど健闘したが、最後は延髄斬りに散った・・・
N白石(4点、裏拳からの片エビ固め 19.05)N神威(4点)
昨日A中森に破れ、もうあとがないノエル白石。この日も打たれ強さを発揮しナイトメア神威の狂乱ファイトを真っ向から受けるが、パワーボムっをまともに食らってしまう。
「うう・・・・」
これは効いたのか、力押しの消耗戦となった。ノエル白石がジャーマンを繰り出せばN神威は裏投げ、ギリギリのところの激闘が展開されたが、最後はN白石が裏拳でぶん殴ってN神威を沈黙させた。
ナイトメア神威も2敗目。これは痛い。
C斉藤(6点、飛燕脚からの片エビ固め22.19)A中森(2点)
武藤めぐみ引退に伴い、団体最強選手となったコンバット斉藤、DFを脱退してのベビーフェース転向もささやかれている。この日はイージス中森のストレッチプラムに捕まるなど危ないシーンもあったものの、飛燕脚できっちり白星を挙げ、これでただ一人の3連勝。
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5戦目は広島若鯉球場大会
R神威(4点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め12.05)M千秋(2点)
ライラ神威がDF総帥の意地を見せて、新鋭のマーメイド千秋をしとめた。
「何が悪役姉妹だ。弱すぎだ、話にならねえ!斉藤の勘違いはDF抜けたがってるし、DFなんざ、もう解散だよ!」
武藤が引退してようやくSPZのリングを悪に染めたと思ったときにはライラ神威、自らの限界と向き合っていた・・・
A中森(4点、ストレッチプラム 23.32 )S千春(0点)
繰り上げ出場のセイレーン千春、この日はA中森の関節地獄につかまってしまいじわじわ攻め立てられ、ストレッチプラムにギブアップ。あえなく4連敗・・・
REKI(6点、農鳥からの片エビ固め 19.33)N白石(4点)
「さらば・・・」
REKIの農鳥(急角度ミサイルキック)が命中。、しかしノエル白石むっくりと起き上がってくる。このあたりやはり打たれ強い。
「決める」
REKI,対戦相手のN白石のお株を奪うSTO、しかしN白石むっくり起き上がってくる。こいつ人間か。ジャーマンで反撃。
「・・・決める」
しかしREKI,カウント2でクリアしてすばやく起き上がり、コーナーに駆け上がって、もう一発、農鳥を叩き込む。これは顔面に入ってしまい、ノエル白石ダウンしたまま起き上がれない。すかさずカバーしてカウント3。ノエル白石2敗目・・・
C斉藤(8点、デスバレーボムからの片エビ固め23.55)N神威(4点)
昨年この選手に敗れて優勝争いから後退した苦い経験を持つコンバット斉藤、慎重にせめてゆく。しかしナイトメア神威も狂乱ファイト。頭突きの乱打でコンバット斉藤を苦しめる。打撃をビビッていないところがこの選手の恐ろしいところ。
「せやあっ!」
しかしコンバット斉藤も頭突き、そして裏拳2連発で形勢逆転。コブラツイストで追い詰めてからのデスバレー。なんとかナイトメアを振り切ったC斉藤、全勝キープ。
リーグ戦4試合を消化して全勝のC斉藤を1敗でREKIが追う展開・・・対抗大穴と見られていたナイトメア神威、ノエル白石が2敗と後退。これは優勝の行方は見えたか。
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第6戦は九州ドームでの試合。
M千秋(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 16.10)A中森(4点)
すでに3敗を喫しておりシード権(7点以上、または4位以内)のことを考えるとこれ以上負けられないマーメイド千秋。この日はイージス中森のねちっこい攻めに苦しんだものの、
「ブザマな姿さらすがいい」
フィッシャーマンバスター炸裂。これで3カウント。2期先輩のイージス中森から3カウントをうばった。
「そんあ・・・・なぜ・・・・」
勝ちを計算していたイージス中森、3敗を喫しシード権が怪しくなってきた・・・
N神威(6点、パワーボムからのエビ固め 15.26)REKI(6点)
「はっ!!」
REKIの農鳥炸裂、たぐいまれな跳躍力を生かし、真上からミサイルキックが降ってくるのだから対応しづらい。しかしN神威は平然とカウント2で返して裏投げ
、REKIなんとか2.8で返して2発目の農鳥、しかしナイトメア神威2.8で返して逆襲のパワーボム。これで全身を強く打ったREKI、フォールを返せず3カウントを聞いた。
REKIも2敗目。これで1敗がいなくなった。
R神威(6点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 13.33)N白石(4点)
―あー、きょうの相手はパーニングか。落ち目の選手に負けたら精神的苦痛ってヤツはでかいよなあ。
ライラ神威、持ち前のラフファイトでN白石を攻め立てる。
「ブッコワレローーー」
ライラ神威、渾身のカムイエクウチカウシを放つが、N白石、カウント2で返してむっくり起き上がってくる。
―おもしれえ、どこまで耐えられるかやってやろうか!
ならばとライラ神威、タイガードライバー、バックドロップ、フィッシャーマンバスターと狂ったような猛攻。久々に怖いライラ神威が現れた。頭を連続で打ったノエル白石、半失神状態で3カウントを聞いた。
「ウァハハハハ、ざまあねえな!」
対抗馬と見られていたノエル白石、まさかの2勝3敗。優勝どころか、まだC斉藤戦を残しているのでをシード権獲得も危うくなってきた!
C斉藤(10点、ギロチンドロップからの片エビ固め 8.53)S千春(0点)
コンバット斉藤危なげなく全勝キープ。蹴りまくって弱らせてギロチンでトドメ。
これで優勝争いは全勝のC斉藤を2敗でR神威、N神威、REKIが追う展開・・・
(続きます)
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(追記:連載500回まで、あと8回)
(追記の追記:レッスルエンジェルスサバイバー2、11月6日発売ですって?今の立場では忙しすぎてプレイできないでしょうな。ソフトだけ買っておきますか。)
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