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2008年11月30日 (日)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(10)

外伝 「あきらめなければ、夢はかなう」

2036.12.01 ギムレットホール グランドオープン記念タッグトーナメント

そしてメインイベント。
「ただいまより、ギムレットホールグランドオープン記念タッグトーナメント決勝戦、時間無制限1本勝負を行います」

ドドドドドド

この日3度目の「ライディーン」がかかり、SPZの藤原和美と中江里奈(28期)がリングへ向かう。

―疲れているけど、勝つ、送り出してくれた先輩たちのためにも・・・

そして、「さいたまソウルプロレス」の看板スター、ミラクルひばりとファンタやまばともリングへ向かう。お互い3試合目で本調子には程遠いが、団体代表のプライドをかけてリングに上がる。

ー長期戦は不利、一気に仕掛ける。

序盤から殴る蹴るの猛攻を加えたひばりとやまばと。しかし耐え切った中江が、

「ウアアアーーーー」

雄たけびとともに、ものすごいタックルでやまばとを吹っ飛ばす。やはりこの選手パワーはいい物を持っている。ファンタやまばとはこの一発で場外に転げ落ちて、そのままダウンしてしまった。

「や、山ちゃん・・・・っ・・・・」

孤立してしまい狼狽するミラクルひばりには中江、豪快なラリアットを叩き込む。

「あーれーー」

吹っ飛ぶミラクルひばり、しかし勢い余ってレフェリーのライラ神威に激突してしまった。

「うわイテッ」

特別レフェリーのライラ神威(SPZ17期、現・居酒屋「トムラウシ」店主)、8試合連チャンで裁いて注意力が切れてしまったらしく、ひばりをよけ切れなかった。

レフェリーのライラ神威、腰から落ちた。当たり所が悪かったのか衝撃が強かったか、そのまま動けなくなってしまった、

「うーーりゃーーーー!!」

中江里奈、ダメージの深いひばりを捕らえるや、昔のネズミ捕り機のような、ばねの利いたブレンバスター。

バーーーーーン

勢いよく叩きつけられるミラクルひばり。これは決まったか。

「もらった!」

のしかかってフォールする中江、しかし、カウントを数えるべきライラ神威はニュートラルコーナー前で横たわり腰を押さえて「うぐぐぐ・・・」などとうめいている。なんという昭和プロレス。場内は爆笑とどよめきに包まれた。

「イテテテ・・・」

30秒ほど経過して、ようやくライラ神威が起き上がって、カウントを数える。

「ワーン、ツーウ・・・」
しかしダメージの回復していたミラクルひばり、なんとかフォールを返す。場内爆笑。

(続く)

2008年11月29日 (土)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(9)

完全妄想作話

2036年(SPZ28年目)12月1日 ギムレットホール グランドオープン記念タッグトーナメント

これまでのあらすじ

SPZ10期の知性派レスラー、ギムレット美月は自らプロレス会場を作り、使用料収入で食べて行こうと考え、自前のプロレス会場「ギムレットホール」を東京調布に作ってしまった。新会場落成をアピールするために、これまで参戦したインディー各団体に声をかけてワンナイトタッグトーナメントを企画した。自らもキューティー金井(SPZ12期)と組んで出場したが、あえなく1回戦でSPZの中江・藤原組に敗退・・・

********************************

「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・」

控室、藤原和美がコスチューム姿のまま荒い息をついていた。中江里奈も床の上に手折れ込んでいる。1日3試合は新人には酷だ。1回戦は落ち着いてG美月、Q金井組を下したものの2回戦であいちおいでんの二人と18分の熱戦を演じてもう疲れきっていた。こんなんで決勝戦を闘えるのだろうか。

「さあ次は決勝だ!気合入れていけよ!無様な負け方したら道場帰って、特訓させるからな」

付き添いできた上原今日子部長が二人を叱咤激励する。

******************************

リング上、ライラ神威レフェリーが時間調整をかねてMC。ここまで短い試合時間が多く、進行が早かったためマイクを取った。

「おうおうおうおう、くされギムレット美月ファンども、くされギムレット美月ファンどもよ」

ライラ神威の毒舌は健在。

「セミファイナルの前に、おまえらに重要なお知らせがある。ライラ神威プロデュース酒場、『トムラウシ』が先日横浜にオープンした。石川町駅から徒歩3分。ホッケやジャガイモとかの北海道料理がメインなんだだが、鈴波さんとこで覚えたカルボナーラやペペロンチーノもあるぞ。いいかあ、お願いじゃなくて命令するぞう。割引券ばら撒いてやるから食べに来い。以上。グハハハハハハハ」

結局それがいいたかったのですか。自らが経営する飲み屋(さすがにオープン直後で集客に苦戦しているらしい)の宣伝をせんがために、この興行のレフェリーを引き受けたようだった。このあと観客全員に「トムラウシ」の宣伝ビラと「ご飲食代金10%引き」券が配られた・・・・

*****************************

「おじさん、そろそろ出番です。宜しくお願いします」

会場外のマイクロバスの中が男子選手控室。(さすがに参戦団体の数が多く控室が足りなかった)美月社長が後部座席の男に声をかける。

「ほんじゃあ、行きますか、綿貫さん」

後部座席でタバコを吸っていた、まるまる太った中年レスラーがメガネを外し、「食通」と書かれた黒いジャンパーを羽織る。

「はい。適当にやってきましょう、菅原さん、やられ役お願いしますね」

がっしりした体格の中年レスラーも「酒豪」と書かれた黒いジャンパーを羽織る。

「うい。」

細身の中年レスラーがメガネを外し、赤いロングガウンを羽織り首筋にタオルを巻く。

そして場内に流れる「今夜はドント・ストップ」これだけで場内は沸いた。

第7試合セミファイナル、決勝戦の前の休憩という意味合いもあって、東京エクストリームプロレスから看板おっさんレスラー3名、ヒロポン粕谷(TEP社長)、コットン綿貫(TEP看板レスラー)、菅原きよし(TEP実力派レスラー)の3名がリングイン。もう3人とも50代だが、動けないぶんファイトに円熟味が出てきている。

対戦相手は謎の覆面レスラー3人。ポテト1号&ポテト2号&ポテト3号。ジャガイモを模した覆面を被っている。どうみてもインディーの若手に覆面をかぶせただけのかませ犬だ。

「きゃおう!!きゃおおう!」

軍服風のロングズボンをはいた菅原きよしが相手の攻勢をある程度受けてから、反撃開始。まず菅原が逆水平チョップでポテト1号を怯ませ、コットン綿貫にタッチ。

「おーりゃーーー!!」

黒いロングタイツ姿がまぶしいコットン綿貫のバックドロップが相手を朦朧とさせる。

「菅原さん!逆カット」
コットン綿貫の指示で菅原きよしがポテト2号を場外に釘付けにする。コットン綿貫もポテト3号をコーナーに押し込んで離さない。さくっと分断に成功。このあたりはさすがベテランのうまさ。

「おら・・・よっ!」

最後はヒロポン粕谷が特別出演。体重が負担のせいか、もうあまり動けなくなっておりこの日もスパッツに白いTシャツを着てのファイト。それでもダウンしたままのポテト1号へ巨体を利したエルボードロップがグサリ。そのままのしかかってフォール。この一撃でポテト1号を沈めた。

「8分22秒、ヒロポンアタックからの体固めで、ヒロポン粕谷、コットン綿貫、菅原きよし組の勝ち」

ヒロポン!ヒロポン!ヒロポン!ヒロポン!

場内に轟くヒロポンコール。さすがの存在感だ。勝ち名乗りを受けた後、意気揚々とおじさん3人は引き揚げた。

「今日はどうもありがとうございました」

美月社長がマイクロバスへ出向き、3人にギャラを手渡す。

「ハア、ハア、フウ・・・初めての会場ってのはいいねえ。おじさん疲れちゃったよ」

ヒロポン粕谷と美月が言葉を交わす。若手の頃、ギムレット美月は新人だったキューティー金井を伴って東京エクストリームプロレスの興行に足を何回も運び、プロレスの勉強をしていたことがある。

そしていよいよメインイベント。ワンナイトタッグトーナメント決勝戦、

藤原和美&中江里奈(SPZ) VS ミラクルひばり&ファンタやまばと(さいたまソウルプロレス女子部)

(続く)

2008年11月28日 (金)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(8)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう

2036年12月1日 ギムレットホール グランドオープン記念タッグトーナメント

時に西暦2036年、SPZ10期のギムレット美月はSPZをリタイヤしてから、自らの夢(野望?)である理想のプロレス会場の設立に着手し、引退後9年、ついに東京調布にギムレットホールを竣工させた。経営コンサルタントの意見を容れ、新会場完成を大々的にアピールするために「グランドオープン記念タッグトーナメント」を、各団体の協力でもって開催。自らも出場したものの、準備不足とパートナーの人選ミスがたたって1回戦であえなく敗退してしまった・・・

15分間の休憩が終わり、そして、後半の試合。

「カン、カン、カン、カン・・・」

今野役員がゴングを叩く。控室でポカリを飲んでいたライラ神威レフェリーが再びリングへ。

「ああしんど、8試合も裁かせるなんて正気かよ、美月さんは」

第5試合はタッグトーナメント準決勝、SPZ28期の新人二人、藤原和美&中江里奈対あいちおいでんプロレスの看板二人、ウイング下地&レインボー船町。

「夢の対決かもしれない!」

鎖国路線を続ける女子メジャー団体・SPZの選手が他団体の選手と戦うのは異例中の異例だ。

ーSPZの名に賭けて、勝つ・・・

決然とした表情で藤原と中江がリングへ。既に1試合やって疲れているが、相手が大概だったこともありまだまだ動ける。

ー東京のお客さんに、おいでんプロレスの力、見せるんよ!

この試合は盛り上がった。荒削りながらも若さで押す藤原と中江、抜群のタッチワークで的を絞らせないあいちの二人。試合は盛り上がったまま15分が経過。

「味噌帝国ボンバーー!!」

アックスボンバーで決めにかかったウイング下地だったが、中江里奈、カウント2で返して、

「ウラァアアアア」

力のこもったボディスラムで転がしてからコーナー最上段に上がり、倒れている下地めがけてエルボードロップ!

ズウウウン!!

この一撃が入ってしまったのか、ウイング下地の動きが止まった。首筋を押さえた状態のまま起き上がれない。

「いけない」

あわてて船町が救援に入ってくるが、これは藤原が落ち着いて逆カット。うまくセオリーどおりに場外乱闘に連れ出す。

「ウ、ワーーッ!!」

中江里奈、雄たけびを挙げてからコーナー最上段に登り、もう一回ダイビングルボードロップを落として、そのまま3カウントを奪った」。勝負タイム18分11秒。28期生コンビが決勝進出を決めた。

「ハッハア、ハアハア、勝ったぞ!!」

SPZの二人が決勝進出。

*****************************

続く準決勝第2試合は、上諏訪温泉地下プロレスのジュードー・シモスワ&アイキドー・オカヤ 組 対 さいたまソウルプロレスのミラクルひばり&ファンタやまばと組。

先発はシモスワとやまばと。シモスワが再び秒殺ねらいで絞め技を繰り出してきたが、よく見ていたひばりがカット。そのあとは基本的な攻防が繰り広げられたが、5分過ぎにリングインしたミラクルひばりが、またズルイ手を使った。

「ミラクル・フラッシュ!!」

リストバンドに隠し持っていた白いパウダーをオカヤの顔面にぶちまけた。ライラ神威レフェリーは事前に話がついているのか、見てみぬふり。

「く・・・目が、目が・・・・っ」

目を押さえてもがき苦しむオカヤ。ミラクルひばり、相手がマヌーサ状態なのをいいことに強烈な蹴りを入れてブッ倒す。

「やまばとさん、い、今よっ」

「1000トーン!」

出た必殺セントーン。これで3カウントが入った。

「6分11秒、1000トーンからの片エビ固めでミラクルひばり、ファンタやまばと組の勝ち」

―ひばりさんが流れを作ってかき回してやまばとさんが決める、勝ちパターンがきっちりできていますね・・・

スーツに着替えたギムレット美月が花道の奥で呟く。これはいかにSPZの新人二人といえど強敵である。さいたまソウルの二人は試合作りがうまく、奸智に長けている。藤原和美&中江里奈、メジャー団体の看板を守ることはできるのだろうか?

(決勝戦の前にセミファイナルがあります、続く)

2008年11月27日 (木)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(7)

1回戦第3試合は上諏訪温泉地下プロレスのジュードー・シモスワ、アイキドー・オカヤが登場。上諏訪温泉プロレスは上諏訪温泉の老舗旅館が経営難の対策として行った地下プロレスで、旗揚げ時は設備も人員も貧弱だったが、現在はそこそこ態勢も整ってきているらしい。

あのケンドーカミスワの後輩というギミックだ。対戦相手は謎のアメリカ人、ラフォリア、クーラント組。なぜか保安官スタイルで入場。しかしいきなり温泉チームが仕掛けた。

「下諏訪温泉極楽絞め」
試合開始直後、シモスワの変形スリーパーがクーラントに決まる。我慢できなかったのか、あっという間にクーラントはタップ。

―とんだ一杯食わせ物じゃん。

800人の観衆はクーラントのあまりの根性なしっぷりに引いてしまった。

「5秒、下諏訪温泉極楽絞めでシモスワ、オカヤ組の勝ち」

これで温泉地下プロレスチームも準決勝へ駒を進めた。体力を温存したので次の試合は俄然有利になったか。

****************************

1回戦最後、第4試合はさいたまソウルプロレス女子部(関東を地盤に興行する男女混合なんでもありの団体)の看板スター、ミラクルひばりが登場、若いパートナーのファンタやまばとを引き連れてリングイン。

対するはきたぐにプロレス(新潟県を地盤にするローカル団体)の悪役覆面レスラー、デスマシーン489&ドリームマシン583。

「パワフル&クラシカル」を旗印に掲げるきたぐにプロレスの二人がタックルで圧倒する。新潟のインディー団体だが練習量は豊富らしい。でもって、

「ウィヤアアア」
489号がためを作ってのボディスラム。しかしここでさいたまソウルプロレス女子部のエース、ミラクルひばりが奥の手を使った。

「ミラクル・マジック!」

会場の照明が落ちた。まっくら。照明関係のミスかと思われたが、これはミラクルひばりお得意の流れを変えるムーブ。

数秒後、照明が再点灯したが、ミラクルひばりの手には巨大な金だらいが装備されていた。

「ち、ちょWWWWWW」

爆笑するファン。

がんがんがんがんがん!!

ミラクルひばり、489号を金だらいで殴打。これは痛い。ライラ神威レフェリーは見て見ぬふり。たまらずダウンする489号、あわてて583号が救援に入ってくるが、ミラクルひばり容赦なく583号にも金だらい攻撃。583号は場外に転げ落ちた。

「今よ、やまばと!」

ここでファンタやまばとが登場。コーナーに駆け上がって

「1000トーン!!」
コーナー最上段からのセントーンで489号に落下。そのまま体固めで3カウントを奪って準決勝進出。勝負タイム6分22秒。

これで準決勝進出チームは以下の4チーム

藤原和美&中江里奈(SPZ)

ウイング下地&レインボー船町(あいちおいでんプロレス)

ジュードー・シモスワ アイキドー・オカヤ(上諏訪温泉地下プロレス)

ミラクルひばり、ファンタやまばと(さいたまソウルプロレス女子部)

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その試合が終わると15分の休憩。
「はい、アイスティーですね、200円になります~」

売店スペースでは喫茶あばしりの鈴波店長と、その旦那の1号店店長がアイスティー、ホットコーヒー、マドレーヌを売りまくって荒稼ぎ。まだ売店のテナントが決まっていないのでとりあえず今回はあばしりに貸したのである。

で、グッズ売り場には当然この人が。SPZ5期にして現売れないアイドル歌手渡辺智美さん。
「はーい、渡辺智美ニューシングル、『黒部峡谷』絶賛発売CHUでーす!!」

「まるで、同窓会みたいだね」
本部席の今野役員が缶コーヒーを飲みながら呟いた。

2008年11月26日 (水)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(6)

(リプレイではありません 時間稼ぎの 完全妄想作話です。)

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2036-12-01 ギムレットホール グランドオープン記念 タッグトーナメント

1回戦第1試合

ギムレット美月(ギムレットオフィス)、キューティー金井(フリー)VS 中江里奈、藤原和美(SPZ)

「くっ・・・・この・・・」
ギムレット美月、すばやく起き上がってハンマースルーの要領で中江を場外に落とした。

そして倒れている藤原に歩み寄り

「ゼェ、ゼェ・・・」

ふらつきながら足を取ったが、このチャンスを待っていた藤原和美、すばやくG美月の首に絡み付いてそのまま半回転し、スモールパッケージの要領で強引に丸め込んだ。

「しまっ・・・・・」

ワーン、トーゥ、スリー!!

ライラ神威が高速カウント気味にマットを3つ叩いた。試合終了。今野役員が試合結果をアナウンスする。

「9分23秒、スモールパッケージホールドで藤原和美、中江里奈組の勝ち」

大会主催者が1回戦でフォール負けを喫して敗退という波乱。いや美月はコンディション不良、パートナーは一夜復活では当然の帰結か。

「今のカウント、速くなかったですか・・・?」
G美月が指を3本立ててライラ神威レフェリーに詰め寄る。

「ノンノンノン。アイム、ルールブック」

軽くいなすライラ神威。このあたりの呼吸もさすが。ライラ神威、SPZの大先輩が叩きのめされてぶざまに負けるのを見たくなかったらしい。丸み込め負けなら誰も傷つかない。

―まあ、仕方ありませんね。それじゃあ引き揚げますか。て、金井さん?

キューティー金井はいつの間にか逃亡していた・・・

ギムレット美月、リング上でお辞儀をしてから引き揚げた。場内ものすごいミツキコール。この日のためにどれだけ力を注いできたか、ファンはわかっている。

―どうもありがとう。

ギムレット美月、客席に手を振ってから花道奥に下がり、廊下を歩いてギムレットオフィスの社長室に戻ってきた。ドアを開けるやへなへなと倒れこんでしまった。横たわりながらペットボトルの水を飲む。

「うう・・・疲れました・・・でも、面白かったですね・・・」

こうして、ギムレットホールの旗揚げ第1試合は終った。

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つづいてトーナメント1回戦第2試合。

「燃えよドラゴンズ」のテーマ曲に乗って、「あいちおいでんプロレス」の看板娘タッグチーム、ウイング下地&レインボー船町が登場。なにげに首都圏初登場。ギムレットホールに詰め掛けたファンは沸いた。

「今こそ、東京のお客さんに、あいちおいでんプロレスの力を見せてやるんよ」

お揃いの銀色の水着っぽいコスチューム。この日のためにわざわざリンコスを新調したようだ。そうとう気合いが入っている。

対戦相手は国籍不明の謎のタッグチーム・マクロベータ1号&2号。きっとどこかのインディー団体の若手に話をつけて覆面を被らせたに決っている。

ゴングが鳴った。マクロベータ1号&2号は覆面を被った怪しいシャーマンレスラというギミックで、しかも六尺棒を持ってリングインしてライラ神威レフェリーに制止されるという得体の知れない存在。

しかし、「あいちおいでんプロレス」の2人がすばやいタッチワークで小気味いいファイトを見せて、最後はウイング下地がマクロベータ1号を捕まえて、

「味噌帝国ボンバーーー!!」

必殺技の名を叫んで、左腕でラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
「8分40秒、味噌帝国ボンバーからの体固めでウイング下地、レインボー船町組の勝ち」

(しょうもない話ですが、続きます)

2008年11月25日 (火)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(5)

2036年12月1日 ギムレットホール グランドオープン記念興行

タッグトーナメント1回戦第1試合

ギムレット美月(ギムレットオフィス)、キューティー金井(フリー) VS 藤原和美、中江里奈(SPZ)

ギムレット美月、左手を出して力比べと見せかけつつ、右手を手刀のような形にして、地獄突きの要領で中江のノド元をついた。

「ぐあああっ」

不意打ちを食らって前のめりに倒れ、ノドを押さえてもがき苦しむ中江。このあたりはうまい。上からエルボードロップを落として、ひっくり返してカバー。

「ワーン、トーゥ」
覆面レフェリー、ライラ神威がマットを叩く。しかし中江、かろうじてカウント2で肩を上げた。

しかし起き上がれない中江、チャンスと見たギムレット美月は上に乗って腕関節を取って攻める。そのままグラウンドでのG美月の攻勢が続いた。

「5分経過」

今野役員がぼそりと5分経過を告げる。しかしここ数日、会場こけら落としの準備でろくに寝ていないギムレット美月社長、ついに息が上がってしまった。

ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・

「しばらく頼みます」

息を整えようと思い、パートナーにタッチ。

私服姿のキューティー金井が久方ぶりのリングイン。

「うわ、アッ」

キューティー金井、もろくも藤原のドロップキック一発でもんどりうって場外転落、そのまま場外でのびてしまった。

―やっぱり・・・・

これはどうみてもG美月のパートナーの人選ミス。情に流れて動けない旧友を起用したのが微妙だった。(本当はライラ神威をパートナーに起用しようとしたが断られた)

―くっ、こうなったら自分がいけるところまでいくしか・・・

ギムレット美月、藤原を組みとめてから上から押してダブルアームの態勢にとらえた。SPZ撤退後に愛用しているムーブだ。

「んんーーーーっ!!」

気合いと力のこもるG美月、しかし藤原も下から踏ん張って投げさせない。

「んんーーーーーー!!」

そのまま根競べが1分近く続いた。いいのかそんな力比べをやって、スタミナに難があるのに・・・ファンは固唾を呑んで見守る。

「クッ」

―がりがりがりがり!

ギムレット美月、いったんダブルアームを解いてから、藤原の顔面をかきむしった。藤原が怯んだところをもう一度ダブルアームの態勢に捕らえて、

「ウアーーーッ」
どうにかダブルアームで投げた。しかしこれで力を使い切ったのかギムレット美月カバーに行けない。ギムレット美月、天井を見上げて荒い息をついた。

―疲れた・・・・でも楽しい・・・・

かなりの時間をかけて起き上がったギムレット美月、藤原が起き上がってくるのを見て距離をとって、走り出した。

「DIE」
やはりSPZ撤退後に使い出したムーブ、ラリアット。藤原真正面から受けた。それなりの威力。倒れこむ藤原。これはチャンスだ。

「勝率30%上方修正」
ギムレット美月、倒れている藤原の足を取って、SPZ時代の得意技、アキレス腱がためにとらえた。技術は健在。

「うわああああああッ」

痛がり出す藤原、これは決まるか。しかしコーナーで戦況を見ていた中江が飛び出してきて、G美月に蹴りを入れてカット。

「くっ・・・・この・・・」
ギムレット美月、すばやく起き上がってハンマースルーの要領で中江を場外に落とした。そして倒れている藤原に歩み寄り

「ゼェ、ゼェ・・・」
ふらつきながら再度アキレス腱固めを狙い足を取ったが、このチャンスを待っていた藤原和美、G美月の首に絡み付いてそのまま半回転し、スモールパッケージの要領で強引に丸め込んだ。

「しまっ・・・・・」
ワーン、トーゥ、スリー!!

ライラ神威が高速カウント気味にマットを3つ叩いた。試合終了。
「9分23秒、スモールパッケージホールドで藤原和美、中江里奈組の勝ち」

2008年11月24日 (月)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(4)

外伝SS (28年目12月時点)

ギムレットホール旗揚げ記念タッグトーナメント

「会場落成記念で12月1日、タッグトーナメントやりますので、是非ご協力をお願いいたします」

(前回までのあらすじ)

SPZ10期生でいまは独立して「ギムレットオフィス」の社長になっているギムレット美月、この人は自分の理想のプロレス会場を作り、使用料収入で食ってゆこうという野望があった。ギムレットホール落成を世に知らしめるため、オープン記念で自らのネットワークを駆使して団体対抗タッグトーナメントを決行。そして、主催者であるギムレット美月、33歳の身体に鞭打ってリングに上がる・・・

「それではさっそく第1試合を始めたいと思います」

試合の組み合わせ、試合順は事前に知らされず、テーマ曲が鳴って初めてわかるという状態。
場内に流れたのは

「oblivion」
いきなり会場のムードは最高潮に高まった。SPZ10期のファイティングコンピューター、ギムレット美月が花道に姿を現した。さすがにSPZ時代の体型、肌の張りはないが、落ち着き払って花道をテクテク歩いてリングイン。

「どもーっ!」
続いてキューティー金井。もう30代なのでパンツスーツ姿でリングへ上がった。タッグトーナメント参戦とは言っても一夜限定復活なのであまり準備はしてきてないらしい。

そして青コーナーから、かかった音楽は「ライディーン」

ええええええ。
藤原和美のテーマ曲だ。SPZ28期生、この5月にデビューしたばかり、SPZのTシャツを羽織った藤原和美&中江里奈が颯爽とトップロープを飛び越えリングイン。これは勝敗の行方は読めない。片やSPZの新人レスラー二人、こなた百戦錬磨のフリーレスラー女社長&員数あわせ。

―よく、入りましたね・・・
ギムレット美月、ちょっとだけ感慨深げに自分が作った会場を見渡した。こけら落とし興行最初の試合に登場する。

カンッ

今野役員がゴングを鳴らした。
先発はギムレット美月と中江里奈。しばらくにらみ合いをした後ロックアップ。大先輩だが、28期生はギムレット美月の戦いは映像でしか知らない世代だ。なにしろ18も年上なのだから。

―けっこう、力が強いです・・・ね。

中江里奈15歳が押し勝ち、ギムレット美月ロープへ。ここはクリーンに分かれる。

―真正面からやったならば不利ですね。ならば・・・

ギムレット美月、左手を出して力比べと見せかけつつ、右手を手刀のような形にして、地獄突きの要領で中江のノド元を突いた。

「ぐあああっ!」

不意打ちを食らって前のめりに倒れ、ノドを押さえてもがき苦しむ中江。このあたりはうまい。上からエルボードロップを落として、ひっくり返してカバー。

「ワーン、トーゥ」
覆面レフェリー、ライラ神威がマットを叩く。しかし中江、かろうじてカウント2で肩を上げた。

(続く!)

2008年11月23日 (日)

あきらめなければ、夢はかなう(3)

SPZ外伝 ギムレット美月の「それから」

あきらめなければ、夢はかなう(その3)

前回までのあらすじ

SPZきっての知性派レスラーであったギムレット美月(33)は、SPZマットから身を引いてから、自分の理想のプロレス会場を持ち、プロレス団体に貸して使用料で食べてゆこうという野望を持っていた。引退から苦節9年、ついに東京調布に「ギムレットホール」が完成し、12月1日、こけら落とし記念興行を行うところまでこぎつけた。最初の興行は、自らのネットワークを駆使して選手スタッフを呼び集め、手作りで「タッグトーナメント」を開催する・・・

**************************

「大変長らくお待たせいたしました」

SPZの元リングアナ、今野役員62歳が久々にマイクを握った。この人も昔のよしみで日当1万円で借り出された。齢のせいか、SPZ初期の名調子は出ず、カンペを見ながらのしゃべり。

「本日はギムレットホールこけら落とし、グランドオープン記念タッグトーナメントにご来場いただきまことにありがとうございます。」

ワアアアアア!!

「本日のタッグトーナメントにエントリーの8チームを読み上げます。」

ドワアアアアアアア!!

「あいちおいでんプロレス、ウイング下地、レインボー船町組」

この会場には電光掲示板やジャンボトロンなどないので、ライラ神威レフェリーが半紙に「ウイング下地 レインボー船町」と墨書されたものを掲げる。

「上諏訪温泉地下プロレス、ジュードー・シモスワ、アイキドーオカヤ組」

「さいたまソウルプロレス、ミラクルひばり、ファンタやまばと組」

「きたぐにプロレス、デスマシーン489、ドリームマシーン583組」

このあたりはSPZ撤退後のギムレット美月と取引のある団体がエントリー。

「アメリカ独立系団体JOSより、ラフォリア、クーラント組」

名前も聞いたことのないような謎の外人ふたりがエントリーされた。

「国籍不明、マクロベータ1号、マクロベータ2号組」

そして、

「ギムレットオフィス代表、ギムレット美月&キューティー金井組」

ドワアアアアアア

ギムレットオフィスの社長、ギムレット美月もタッグトーナメントに参戦、しかもパートナーにはSPZの後輩で現マルチタレントのキューティー金井を起用。このチームが優勝候補の大本命なのか。キューティー金井(31)のコンディションが鍵か。

さらに、
「スーパースターズプロレスリングゼット代表、藤原和美、中江里奈組」

ドワアアアア

横浜のお嬢様プロレス団体・SPZも新人2名を派遣。ギムレットオフィス側から要請があった際、吉田社長も快く引き受けた。もっとも送り出したのがとにかく実戦経験を積ませたい新人2人というところがSPZらしい。

「なお優勝チームには賞金1,000円と、副賞として『喫茶あばしり』からクッキー1年分が贈られます。」

ドワハハハハハハハ!!

「せこいぞー、美月さん!!」

場内爆笑。どこまでしょぼい主催者なのだ。

「それではさっそく第1試合を始めたいと思います」

8チームの試合の組み合わせ、試合順は知らされず、テーマ曲が鳴って初めてわかるという状態。
場内に流れたのは、

「oblivion」
いきなり会場のムードは最高潮に高まった。SPZ10期のファイティングコンピューター、ギムレット美月が花道に姿を現した。

2008年11月22日 (土)

あきらめなければ、夢はかなう(2)

ギムレット美月の「それから」FINAL

「ギムレットホール グランドオープン記念タッグトーナメント」

模造紙に殴り書きされた横断幕が会場入り口に掲げられた。美月さん、ここ数年の各団体の転戦ですっかりコネクションを持っており、どの団体も選手2名の拠出を快く承諾してくれた。

―やれやれです。

ギムレット美月、社長イスに座ってため息をつく。

ここ数日ろくに寝てないのに、6時半からファイトしなければならない。コンディションは最悪だが、話題づくりのためには主催者も参戦しなければならない。社長イスの横には、せめて食べておこうと買っておいたコンビニのおにぎりがあるが、食べる気が起きない。

「おう、美月さん!落成おめでとうございます!」

社長室のドアを開けてズカズカと入ってきたのはSPZで後輩のライラ神威(17期)彼女も、もうプロレスを引退して、石川町で居酒屋を経営しているが、きょうはお店を臨時休業にして先輩の夢の実現を祝うために駆けつけた。

「お待ちしておりました、きょうは進行を宜しくお願いいたします」

SPZで面倒を見た後輩のライラ神威に今日の試合のレフェリング全8試合をお願いしたのだ。

「はい。もう闘えない分、レフェリングで頑張りますよ」

元々は一夜限定参戦のオファーを出したのだが、腰痛をわずらっているので断られた。そこへ美月の携帯が鳴った。

「あ、美月さん?チケット800枚完売しました」

会場入り口の当日券売り場、寒空の中チケット(2000えん均一)を手売りしていた公認会計士・今野ひかる(SPZ1期)が携帯で完売の連絡を入れる。彼女もこけら落としの手伝いに借り出された。

「ここまで手作りで興行やるなんて、まるで初期のSPZみたいですね」

このあとギムレット美月、懐かしいSPZ時代のリングコスチュームに着替える。予定では第1試合に出るので試合に向けて気持ちをすばやく切り替えないといけない。

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そして午後6時半、

客入れのBGMがいったん止まり、いったん場内の照明が落とされるやウァアアアアの歓声が轟く。小さい会場なのでまるでライブハウスのような雰囲気だ。

ドッドッドッドッ・・・・

設置されたボロスピーカーから重低音が流れる。

ドッドッドッドッ・・・・

観客の期待はいやがおうにも高まる。

「大変長らくお待たせいたしました」

SPZの元リングアナ、今野役員62歳が久々にマイクを握った。この人も昔のよしみで日当1万円で借り出された。

「本日はギムレットホールこけら落とし、グランドオープン記念タッグトーナメントにご来場いただきまことにありがとうございます。」

ワアアアアア

「それでは、本日のタッグトーナメントにエントリーの8チームを読み上げます。」

(続く!)

2008年11月21日 (金)

外伝 あきらめなければ、夢はかなう(1)

筆者より、本業激務のためリプレイの進行が止まっておりますので、今日からしばらくギムレット美月の外伝でお茶を濁させていただきます。あしからずご了承願います。

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レッスルエンジェルス サバイバー
プレイ日誌のようなもの 外伝

ギムレット美月の「それから」FINAL

・・・とうとう、ここまで、きた・・・・

2036年12月1日夕刻、東京調布の甲州街道沿いにに新設なった小規模プロレス会場「ギムレットホール」の入り口に並ぶプロレスファンを眺めて、八重樫美月(ギムレットオフィス社長)は感慨にふけっていた。

現役を引退して9年あまり、自分の理想とするプロレス会場を建設し、その家賃収入で食べていこうとする計略がようやく実を結んだ。物件取得費や建設費を稼ぐためにいろいろ無茶もやった。総合格闘技のリングに上がったり金網デスマッチで闘ったり写真週刊誌に水着グラビアを撮られたり。まさに身体を張って夢の実現にこぎつけた。

やっとの思いで完成させたギムレットホール、建築費を浮かせるために300坪の閉店した家電量販店を居抜きで取得したため、ギムレットホールは一風変わったプロレス会場になった。南側がひな壇で、中央北よりに固定リングが設置された。北側と東西の客席は数列。北側の列の中央をぶち抜いて花道を作り、少しでも派手にしようと思い赤いじゅうたんを敷いた。西側のレジカウンターの部分はそのまま残し、グッズ売り場と売店に改造した。年代物のPOSレジもそのまま残してある。

北側の奥はバックヤードと事務所と休憩室があり、半分をギムレットオフィスの本社オフィス、残り半分を控室とシャワー室に改造した。シートをゆったりとした映画館タイプのものにしたため最大収容人数は800名となった。

ーああ、眠い・・・・

ここ数日、電気関係やら装飾関係で多くの業者が出入りしたため、八重樫社長は泊まりこみ続きであり、ようやく完工の日を迎えたが、こんどはプロレスラーとしての戦いが待っていた・・・・

「ギムレットホール完成をアピールするために、まずこけら落とし興行をドカンと打ちましょう」

いろいろお世話になった経営コンサルタントの先生から助言されたので、ギムレットホール旗揚げ興行は既存団体に貸さず自前で、「主催 ギムレットオフィス」でやることになった。もっとも工事費で資金をほぼ使い果たしてしまったので、ポスターは手製、チケットも当日券手売りのみとなった。

それでも「元SPZの知性派プロレスラーがプロデュースした会場のこけら落とし」ということもあって反応は上々だった。入り口には模造紙で作った横断幕がががが。

「ギムレットホール グランドオープン記念タッグトーナメント」

(続く!)

2008年11月20日 (木)

第547回 28年目11月 タッグリーグ戦(下)

28年目11月 タッグリーグ後編

第6戦は群馬大会。
A中森○、M祐希子(4点、タイガーSH 15.44)C斉藤、斉藤彰×(2点)

マイティ祐希子が斉藤姉妹の打撃を懸命に耐えて、イージス中森にスイッチ。余力十分のA中森とフラフラの斉藤彰子といった状況を作り出す。こうなると勝負は見えた。
「行きます」
イージス中森、タイガースープレックス2連発。斉藤彰子をこれで仕留めて2勝目。まだまだ健在をアピール。

N神威、REKI○(8点、裏拳からの片エビ固め 18.31)八島、H神田×(6点)

ナイトメア神威が暴れ回り、REKIがうまく試合をクローズ。長年組んでいるだけあって素晴らしい役割分担。PDFが1敗を守った。

ジェーン○、Jビーチ(10点、ベリートゥバック 13.02)ロゼ、Wローズ2号×(2点)

ジェーン組全勝キープ。やはり一発を持っているチームは強い。

ハムル○、キャシー(6点、DDTからの片エビ固め 19.43)S千春×、M千秋(2点)

ハムル組が3勝目。セイレーン千春を捕まえたハムルシアター。DDTでグサリ。

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第7戦、幕張大会。
M祐希子○、A中森(6点、ジャーマンSH 20.56)八島、H神田×(6点)

王者チームと25期生チームの激突。例によってM祐希子がつないでA中森がクローザーという分担だったが、25期生も絶妙のタッチワークで粘る。A中森のタイガースープレックスを2.8で返したH神田だったが、このあとマイティ祐希子にダイビングプレス、ジャーマンと畳み掛けられて万事休す。王者チームが遅まきながら3連勝。星を五分に戻した。

ジェーン○、Jビーチ(12点、ベリートゥバック 15.43)S千春×、M千秋(2点)

ジェーンメガライト恐ろしく強い。ベリートゥバックでM千秋を戦闘不能にしてしまう。残ったセイレーン千春がJビーチと好勝負を展開したが、息を整えたジェーンが再登場。ああこれは決まる。ベリートゥバックで終了。

C斉藤○、斉藤彰(4点、飛燕脚からの片エビ固め 15.39)N神威、REKI(8点)

「ほあーっ!」
強いコンバット斉藤が久々に。飛燕脚の連打でREKIを沈めた。これで1敗が消えたため、ジェーン・メガライト、ジェニービーチの優勝が最終戦を待たずして決定。

ハムル、キャシー○(8点、ハイキックからの片エビ固め 13.05)ロゼ、Wローズ2号×(2点)
ハムル組、外人対決を制して4勝目。

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最終戦は横スペ大会。優勝の行方が決まっても好勝負ぞろいのカード。

八島、H神田○(8点、ゴッドハンドからの片エビ固め 29.11)C斉藤、斉藤彰×(4点)
コンバット斉藤が奮起。25期生の二人相手に奮闘したが、八島のデスバレーを食らって動きが止まってしまう。

「くっ、ならば私が・・・」

斉藤彰子が立ちふさがるが、

「あんたなんか目じゃないんだ」

八島、あっという間に斉藤を叩きのめす。

「出てこいやあ、コンバット斉藤」
コンバット斉藤もムッときたのかニーリフト攻め。試合は4人が入り乱れる乱戦となった。

「ふんっ!」
ハリケーン神田ゴッドハンド。これで斉藤彰子が沈んだ。元SPZタッグ王者の斉藤姉妹、4点どまり・・・

ロゼ、Wローズ2号(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 16.04)A中森、M祐希子×(6点)

タッグ王者チーム負け越し。この日はマイティ祐希子が捕まってしまって、ロゼのバスターローズからシャイニングウィザードにやられてしまった・・・

S千春○、M千秋(4点、延髄斬りからの片エビ固め 27.30)N神威、REKI×(8点)

横スペでPDFの同門対決。馬力に勝るナイトメア神威が主導権を握り、タイガードライバーの連発で悪役姉妹を蹴散らす。そしてREKIも農鳥で追撃。しかし悪役姉妹も懸命のタッチワークで防戦。意外に盛り上がった。

「消えろ」

REKI、2度目の農鳥がM千秋に命中。しかしセイレーン千春がカット。REKI。3度目の農鳥をねらうがこれはかわされた。

「ウウッ・・・」
苦しむREKI,そこを出てきたセイレーン千春がパワーボム、延髄で止めを刺した。

ジェーン○、Jビーチ(14点、キャプチュード 14.41)ハムル、キャシー×(8点)

本拠地横スペのメインが外人同士のタッグ対決になろうとは・・・今野役員は頭を抱え込んだ。試合はジェーンが投げまくって終了。

ジェーン組、堂々の全勝優勝。外人コンビがタッグリーグで優勝したのは第1回大会以来のことである。(Jビーチは4年前に武藤めぐみと組んで優勝している)

2位は8点でN神威組とハムル組、25期生チームが並んだが、直接対決で勝っているN神威組が準優勝扱いとなり賞品のもも缶が贈られた。

2008年11月19日 (水)

第546回 28年目11月 タッグリーグ戦(上)

28年目11月
恒例のSPZタッグリーグ戦。出場チームは以下の通り。

コンバット斉藤、斉藤彰子(前回優勝)

マイティ祐希子、イージス中森(SPZタッグ王者)

REKI、ナイトメア神威(元SPZタッグ王者)

八島静香、ハリケーン神田(25期生コンビ)

セイレーン千春、マーメイド千秋(悪役姉妹)

ロゼ・ヒューイット、ワイルドローズ2号

ジェーン・メガライト、Jビーチ

ハムル・シアター 、キャシーウォン

2戦目の岩手大会からリーグ戦開始。

S千春、M千秋○(2点フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 25.11)ロゼ、Wローズ2号×

マーメイド千秋が出てきたときはそこそこいい勝負を展開するが、セイレーン千春が出てくるとつかまってしまう。しかしヒューイット一家の攻勢をしのいでマーメイド千秋につないで、最後はマーメイド千秋がフィッシャーマンバスターでケリ。

N神威○、REKI(2点、パワーボムからのエビ固め18.08)M祐希子×、A中森

先月のタッグ選手権で60分の激闘を繰り広げたカードがここで実現。マイティ祐希子が早めのムーンサルトでN神威を追い込めば、REKIが農鳥、フェイスクラッシャー、新蛇抜と流れるような攻めでA中森を蹴散らす。しかしここでマイティ祐希子が踏ん張る。エルボーの連打でREKIを退かせ、ナイトメア神威を引きずり出したが・・・

「SHAAAAAAA」
ナイトメア神威パワーボム2連発。これでマイティ祐希子、沈んでしまった・・・

ジェーン○、Jビーチ(2点、ベリートゥバック 15.46)C斉藤×、斉藤彰

ジェーン強い。さすがSPZとTWWAの2冠王者。あのコンバット斉藤を投げまくって、最後はベリートゥバックで処刑。

「ううう・・・」
頭からマットに落ちたC斉藤、動けず担架で運ばれた。場内騒然・・・

八島○、H神田(2点、リバーススープレックスからの体固め 23.53)ハムル、キャシー×

出場チーム中で穴がないのがハムル、キャシー組。しかしこの試合は八島が奮闘。力で外人2人と渡り合い。最後はパイルドライバーか何かをねらったところをうまくリバースで返して3カウント。

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第3戦山形大会。
八島、H神田○(4点、ドロップキックからの片エビ固め 26.46)S千春×、M千秋(2点)

悪役姉妹と25期生コンビの対決は終盤うまくセイレーン千春を捕まえたH神田が勝利。

N神威、REKI(4点、地獄落としからの片エビ固め 8.38)ロゼ、Wローズ2号×(0点)

PDFが分断作戦に成功。REKIは顔見世程度のファイト。

ジェーン○、Jビーチ(4点、パイルドライバーからの片エビ固め 14.16)M祐希子、A中森×(0点)

タッグ王者チームまさかの2連敗。ジェーンが暴れまくって2人を叩きのめしてしまった・・・

ハムル○、キャシー(2点、ミサイルキックからの片エビ固め 15.14)C斉藤、斉藤彰×(0点)

コンバット斉藤とキャシー・ウォンがド迫力の蹴り合い。双方大ダメージを負ってパートナーにタッチ。しかし斉藤彰子弱い。あっさりハムルシアターにやられてしまった。斉藤姉妹も2連敗・・・

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第4戦茨城カシマ大会。

八島○、H神田(6点、デスバレーからの片エビ固め 27.59)ロゼ、Wローズ2号×(0点)

25期生コンビがうまく分断作戦に成功。ヒューイット一家も健闘したのだが、最後はワイルドローズがつかまってしまった。25期生コンビ、これで3連勝。

C斉藤○、斉藤彰(2点、飛燕脚からの片エビ固め 25.44)S千春×、M千秋(2点)

コンバット斉藤、悪役姉妹の連係に手こずったもののなんとか勝利。これで初日を出した。しかし悪役姉妹をしとめるのに25分もかかるとは・・・

ジェーン○、Jビーチ(6点、ニーリフトからの片エビ固め 17.57)N神威×、REKI(4点)

試合終盤、ナイトメア神威が暴走して場外で大乱闘。ラフファイトにプッツンしたジェーン、場外でベリートゥバック2連発。これでナイトメア神威失神。リング内に引きずり込んでニーリフトを軽く当てて3カウント。場内は凍りついた・・・

ハムル、キャシー○(4点、裏投げからの片エビ固め 23.06)M祐希子×、A中森(0点)

王者チームまさかの3連敗。イージス中森が中盤に戦線離脱してしまって残ったマイティ祐希子が奮戦するが捕まってしまい粘ったものの沈んじゃうパターン・・・

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第5戦宇都宮大会。
ロゼ○、Wローズ2号(2点、パワーボムからのエビ固め 14.21)C斉藤×、斉藤彰子(2点)

ヒューイット一家が初日。コンバット斉藤を捕らえてバスターローズそしてパワーボム。一気の攻めで団体エースのコンバット斉藤を沈めた。

「くっ・・・これでは・・・」
前年優勝の斉藤姉妹、早くも3敗目、連覇は絶望的に。

M祐希子、A中森○(2点、ストレッチプラム 14.52)S千春×、M千秋(2点)

王者チームがようやく初日。マイティ祐希子があえてつなぎに徹する。そして最後は弱ったS千春へA中森のストレッチプラムがズバリ。こうなってはギブアップするしかなかった。
「うう、抜けられねえ・・・っ」

ジェーン○、Jビーチ(8点、ベリートゥバック 23.20)八島、H神田×(6点)

3連勝同士の対決。しかしジェーンの投げまくり攻勢に25期生の二人なすすべなし。ハリケーン神田がゴッドハンドで応戦したがこれはJビーチがカット。そして締めはジェーンがベリートゥバック。これでドトウの4連勝。

N神威○、REKI(6点、パワーボムからのエビ固め 28.43)ハムル、キャシー×(4点)
やはり動きの落ちているREKIがつかまってしまう。キャシーウォンのハイキックを食らって戦闘不能に。残ったN神威が奮闘。なんとパワーボム一発で逆転勝利を収めた。

第28回SPZタッグリーグ、リーグ戦4試合を消化して外人組みがトップという異例の展開・・・・

2008年11月18日 (火)

第545回 28年目10月 神戸死闘60分

28年目10月

「バトルオータムシリーズ」開幕。強豪外国人多数参戦の豪華シリーズ。対する日本人陣営はコンバット斉藤が動きが落ち始め、イージス中森も往年の切れは望めず、マイティ祐希子はまだまだトップのレベルに達していないので苦しい状況。

第4戦神戸大会でSPZ選手権、王者マイティ祐希子・イージス中森組に挑むのは前王者のナイトメア神威、REKI組。

試合前、イージス中森が7期後輩の祐希子を励ます。

「適当に片付けて神戸牛食いに行きましょう。奢りますよ」

「こーべびーふ・・・じゅるり。」

しかし試合は4人の個性がぶつかり合う好勝負となった。マイティ祐希子がムーンサルトをN神威に決めたが、N神威カウント2.8で返してREKIにつなぐ。REKIも動きが落ちているが要所要所で反撃。

「消えろ」

いつ見てもすごい急降下の農鳥、急角度ミサイルキックが南アルプスから舞い降りてきた。

さらにSTOでマイティ祐希子をカウント2.8まで追い込む。

最後は4選手が入り乱れての混戦。状況をよく見ていたイージス中森がM祐希子を呼び込んでダブルインパクトまで見せたがナイトメア神威、なんとかロープに逃れた。そのあとは両軍決め手を欠き、60分時間切れドローとなった。リング上に横たわる四者。神戸のファンは大喜び。

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SPZ世界タッグ選手権 60分1本勝負

イージス中森、マイティ祐希子(時間切れ引き分け)ナイトメア神威、REKI

王者組みが2度目の防衛に成功

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引き分けなので王者組が2度目の防衛に成功。しかしイージス中森は浮かない顔でコメント。

「あまり後味が良くありませんね。来月タッグリーグであたると思いますのでそのときは決着をつけます」

最終戦は新日本ドーム大会。セミ前以降は3大シングルマッチ。

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セミ前はマイティ祐希子対キャシーウォン。進境著しいM祐希子が強豪外人の一角・キャシーウォンと激突していったが、キャシーの打撃は一つ一つが重い。そして息が上がったところをパイルドライバーで痛打。これでマイティ祐希子追い詰められた。しかしムーンサルトで反撃、最後まで諦めない。

「戯れは、終わりにしましょう」

キャシーウォン、ハイキック。しかしマイティ祐希子2.8で返す。

「ほう・・・」
キャシーウォン、裏投げ。しかしマイティ祐希子2.9で返す。しかしこのあと立て続けにカカト落としを食らって万事休す。

勝負タイム15分43秒、マイティ祐希子、世界の強豪にあと一歩届かず・・・

セミファイナルはコンバット斉藤対ロゼ・ヒューイット。先月ジェーンにふがいない負けを喫したC斉藤、ここは再挑戦のためにもなんとしても勝っておきたいところ。飛燕脚を連発し、10分2秒、あっさりと勝利。

そしてメインイベントはSPZ戦、王者ジェーン・メガライトに対するはナイトメア神威。

「んー、まあ、ムリなんじゃないの」

吉田社長は悲観していた。新外国人とはいえジェーンのパワーは折り紙つきだ。ナイトメア神威も馬力はあるが、ジェーンのほうが何枚も上だろう。現実にもその通りで、序盤のキャプチュード3発でN神威の動きが止まってしまった。

「ウァハハハハ」

棒立ちになったところへ強烈なエルボー。これでナイトメア神威は沈んでしまった。勝負タイム11分48秒、タイトルマッチにしては短い。王者が2度目の防衛に成功。

「うちも、人がいないね・・・」

吉田社長は頭を抱え込んだ。外人選手がベルトを持ち続けるというのも昔のSPZでは考えられないことである。

2008年11月17日 (月)

第544回 プレイ中に寝落ちした28年目9月

28年目9月。
(プレイ中に寝落ちしましたので主要結果のみ)

第7戦、新潟大会

SPZタッグ戦

王者マイティ祐希子、イージス中森対コンバット斉藤、斉藤彰子

コンバット斉藤が王者チームを追い込んだが、格落ちの斉藤彰子にタッチしたとたんつかまってしまい、最後はM祐希子のムーンサルトを食らって終了・・・29分25秒。王者組が初防衛に成功。

「まあ、セオリーどおり戦いました。今回はうまく勝ちを拾いました」(イージス中森)

「誰の挑戦でも受けるわよ!」(M祐希子)

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最終戦 さいたまドーム大会 3大シングルマッチ

斉藤彰子(飛燕脚からの片エビ固め 13.11)REKI

昨日ふがいない負け方をした斉藤が奮起したのか、打撃オンパレードでREKIをしとめて終了。REKIの動きが相当悪い。

ロゼ(シャイニングウィザードからの片エビ固め 14.59)M祐希子

M祐希子もよく攻めたのだが逆転負け。

そしてメインのSPZ戦。王者ジェーンに挑むのはSクラ覇者のコンバット斉藤。

ジェーンメガライト(逆片エビ固め 19.52)C斉藤

コンバット斉藤の一方的な完敗というのはいつ以来だろうか。メガライトに投げまくられて「わけ分からなくなった」ところをギブアップ負け・・・
「ファンの皆さんに申し訳ない」(C斉藤)

2008年11月16日 (日)

第543回 がんばれ祐希子(下)

28年目8月 第28回SPZクライマックス

第7戦はなにわパワフルドーム大会。
A中森(6点、コブラツイスト 14.33)八島(6点)

シード権争い(7点以上または4位以内)も苛烈。あと1点でシード権奪取の八島。もう1敗もできないイージス中森。両者の意地がぶつかり合った。イージス中森のほうが試合巧者だが、八島には一発の重さがある。しかしラストは突然に。

コブラツイストで八島が「わき腹がびりットした」感覚になってしまい、思わずギブアップしてしまった。

「勝った・・・・」

イージス中森、往年の動きはないがそれでも6点をかき集めたのだからさすが。千秋楽のマイティ祐希子戦にシード権をかける。

N神威(10点、サソリ固め 11.12)REKI(0点)

REKI泥沼6連敗。いったいどうしたのか。この日もいいところなくN神威に敗北。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

力なく引き揚げる後ろ姿に哀愁。やはり全身ガタガタなのか・・・

M千秋(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 11.53)M祐希子(4点)

マーメイド千秋がボディスラムやフロントスープレックスで投げてからフィッシャーマンバスター。いきなり大技を持ってきた。早いつぶしにM祐希子のた打ち回る。しかしマイティ祐希子勝負を捨てず、ムーンサルトで反撃。両者大の字。

しかし先に立ち上がったのはマーメイド千秋、

「せぇぇい!」

最後の力を振り絞って延髄斬り、これはカウント2.9で返したマイティ祐希子だったが、続く2度目のフィッシャーマンバスターに力尽きた。

「・・・・」
マイティ祐希子、4敗目。シード権確保が厳しくなった。予選会で勝った相手に2連敗するというのも・・・・

C斉藤(12点、飛燕脚からの片エビ固め 17.43)H神田(6点)

ド迫力の殴り合い。こういうプロレスもありか。しかし消耗戦ではコンバット斉藤がどう考えても有利。案の定ニーリフト、裏拳とつないでH神田を追い込む。

「ハーーッ!」
そして最後は飛燕脚。これで終了。コンバット斉藤、昨年に続き2年連続の6連勝で最終戦の横スペ決戦に持ち込んだ。

******************************

最終戦は横スペ大会。

シード権争いは苛烈。
6点・・・A中森、H神田、八島
4点・・・M千秋、M祐希子

「7点以上または4位以内」がシード権確保の条件。(ただし同点で並んだ場合は同一順位とする)最終戦でH神田が八島と、A中森がM祐希子と直接対決するのでどう転ぶか分からない。

M祐希子(6点、ダイビングプレスからの体固め 22.38)A中森(6点)

「頑張れ祐希子!!」どん、どん、どどどん。

「頑張れ祐希子!!」どん どん どどどん。

「頑張れ祐希子!!」どん どん どどどん。

休憩が終るや自然発生的に「頑張れ祐希子」コール。初出場でシード権確保の可能性を残しているのだから、恐るべき16歳である。ファンもSPZの若き新星に大声援を送る。

「forever has gone」「today is infinity・・・・・」

そして鳴り響く「disintegration」。場内の盛り上がりは早くもピークに達した。まうティ祐希子が決然とした表情で花道を歩いてリングイン。

「晴れ渡る空に、丘をすべる風ー、希望の樹が、色濃く群れてく~」

そして「you give・・・」が流れるやイージス中森ファンがいっせいに手拍子。常連客の多い本拠地なのでみごとにタイミングが揃っている。

「蛹は蝶へと そして羽ばたいた 僕だけを、一人、取り残したままで~」

入場テーマ曲を唱和する固定ファンも多い。団体最古参、SPZ20期生のイージス中森が大歓声に包まれながら花道を小走りしてリングへ。

お互い、負けられない一戦。

―勝って終わる。

イージス中森が気合のこもった攻め。試合運びの技術では何枚も上。しかしマイティ祐希子もドロップキック連発で反撃。

「んー、マイティ祐希子選手、シード権の可能性はゼロじゃあありませんからね。頑張ってもらいたいです。んー、入門2年目でシード権なんてのはSPZクライマックスの歴史の中でもはじめてじゃあないですか」

かいせつの吉田龍子社長がコメント。しかし実況の伊藤アナ、事前に下調べしていたらしく鋭い突っ込み。

「いやちょっと待ってください。えーと、あーこれは22年前、第6回大会のときに吉田龍子って選手がいて、そのときに8点を挙げてシード権とってますね。それ以来の記録ということになります」

「あっははははは!」

吉田龍子笑う。本人も忘れていた22年ぶりの大記録がかかっている。

しかし放送席が盛り上がる間にイージス中森も逆片エビやコブラツイストで反撃。試合は長期化した。しかしマイティ祐希子、鋭いローリングソバットでペースを握って、最後はダイビングプレス2連発。これで3カウントを奪った。

結局2人とも3勝4敗の6点でSクラ公式戦を終えた。このあとの試合の結果次第で、4位以上確定によるシード権がころがりこんでくるのだが・・・

八島(8点、ドロップキックからの片エビ固め 18.09)H神田(6点)

6点同士の直接対決。30分ドローならば両方がシード権確保して終了だが、両者のファイトスタイルからいって難しいだろう。気合いが入っていたのは八島で、開始直後から力押しの猛攻を見せる。

ハリケーン神田もゴッドハンドを繰り出したが、それまでにダメージ蓄積がないので八島、ひるまず攻め続ける。最後はH神田のスタミナが尽きたところへタックル、そしてドロップキック。腰から崩れ落ちたハリケーン神田。チャンスと見た八島、上から無理やり押さえつけて3カウント奪取。

「3位・・・ね、賞品サンキュ」

八島静香が8点を挙げ、堂々の3位入賞。シード権奪取。賞品のスポーツドリンク1ケースを手に入れて引揚げた。

「くうっ・・・」

ハリケーン神田、3連勝のあと4連敗。ゴッドハンドが当たれば強いのだが・・・

この結果、現時点で6点でマイティ祐希子、イージス中森、ハリケーン神田の3人が並び、「同一得点上でのシード権争いは全員が通過とする」という大会規定に救われ、この3人のシード権確保が決まった。

REKI(2点、農鳥からの片エビ固め 11.13)M千秋(4点)

4位争いラインが6点まで下がったため、勝てばシード権奪還のマーメイド千秋、猛然と攻める。フィッシャーマンバスターでペースをつかんでバックドロップ。これは2.9で返したREKI、最後の力を振り絞ってコーナーに上がり跳んだ。

農鳥。

カウント2.5で返したM千秋だが、目がうつろだ。

「決める」

2度目の農鳥。これで試合は終わった。マーメイド千秋、シード権奪還はならなかった。REKI、最後に1勝を挙げてリーグ戦を終えた。

この結果、4位にはハリケーン神田、イージス中森、マイティ祐希子が6点で並び、この3人がシード権を確保した。

そしてメインイベント。頂上決戦。

C斉藤(14点、デスバレーボムからの片エビ固め 15.35)N神威(10点)

―ナイトメアさんとは差がない。だから積極的に蹴るしかない。

5分頃いきなりジェットスマッシュを放って流れを強引に手繰り寄せるC斉藤。ぐらついたところをフロントスープレックス。勝つためにはある程度目先を変えないといけない。しかしナイトメア神威も

「UHYAAAAA」

パワーボムで叩きつける。しかしC斉藤もここで勝負どころと見たのかパワースラム、裏拳の波状攻撃。しかしナイトメア神威もタイガードライバーで逆襲。そして掟破りの掌底まで繰り出す。しかし・・・

「勝負」
コンバット斉藤2度目のジェットスマッシュ。しかしN神威右腕をロープに伸ばす。コンバット斉藤デスバレー。しかしN神威ロープへ逃れる。これはポジショニングのまずさ。

N神威、フラフラになりながらもバックドロップで反撃したがそこまでだった。コンバット斉藤2度目のデスバレー。今度はリング中央で決まった。これで3カウント。勝負タイム15分35秒、コンバット斉藤が2年ぶり3度目の優勝。

Sクラ優勝回数3回というのは吉田龍子6回、ビューティ市ヶ谷5回、武藤めぐみ4回に続く歴代4位タイ(草薙みことも3回)の記録である。

「次も優勝を狙えるよう、これからも精進あるのみです」

優勝したコンバット斉藤には賞状と賞金100万円、副賞としてブランド物のバッグが贈られた。

2008年11月15日 (土)

第542回 がんばれ祐希子(中)

第28回 SPZクライマックス

4戦目、名古屋しゃちほこドーム大会。

H神田(6点、ゴッドハンドからの片エビ固め 23.19)A中森(2点)

「これは展開読めないですね、中森選手は試合巧者ですが、神田選手が案外どばどば殴って終わっちゃうような気もするんですよねえ」

かいせつの吉田社長が悩む。

とにかく寝かせよう寝かせようとグラウンドレスリングを仕掛けてくるイージス中森、ハリケーン神田はとにかく殴るしかない。しかしイージス中森も、今日は体育館じゃなくて大きいドームだから立ち技を多く混ぜないといけない・・・と考え、ショルダータックルなんぞも見せる。しかしこの判断がまずかった。不用意に組み付いたところをDDT。これは効いた。

「ぐうっ・・・」

先に息が上がったイージス中森、ゴッドハンドで殴られて3カウントを喫した。

ハリケーン神田、ゴッドハンドでまさかの3連勝。悪魔の右手だ。

M祐希子(2点、ジャーマンSH 12.47)REKI(0点)

「トップの2人には勝てませんでしたが、シード権もありますので頑張ります!」

マイティ祐希子、きょうの相手はREKI。躍動感あふれる好勝負となった。マイティ祐希子がムーンサルトで勝負をかけたがREKIも跳ね返して農鳥。
「ぐうっ・・・」
しかしマイティ祐希子、すぐさま起き上がってバックに回ってジャーマン。これで20期のREKI越えを果たした。昨年3位のREKI,まさかの3連敗・・・

M千秋(2点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 15.48)N神威(4点)

PDFの同門対決。しかし力ではN神威が圧倒的に上。早めの地獄落としで追い込んで、場外でボコボコに痛めつけて、あとは適当に決めるだけと思いきや、ここからマーメイド千秋猛反撃。バックドロップ、フェイスクラッシャーと大技を畳み掛けて3カウント奪取。2年前と同じだ。場内ええええええの声。

ナイトメア神威、痛い1敗を喫した・・・

C斉藤(6点、デスバレーボムからの片エビ固め 15.13)八島(2点)

目の前で最大の敵が負けたのを見たコンバット斉藤だが、表情ひとつ変えず、いつも通りのファイトで八島の挑戦を退けた。

「まあ、1差ですからね。あまり関係ないですよ。直接対決あるわけですし」

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第5戦は広島・若鯉球場大会。

M祐希子(4点、ダイビングプレスからの片エビ固め 22.55)H神田(6点)
勝てばシード権獲得のH神田。星を五分に戻してお好み焼きを食いにいきたいマイティ祐希子。

「んー、まあ、実力的には互角だと思うんですけどね、祐希子選手は意外とプロレスの幅があって、神田選手はまあそのなんですか、コンバット斉藤と同じで殴る蹴るメインですからね。そのへんがどう影響するかですね」

要するにハリケーン神田が勝つには殴って失神させるしかないということらしい。しかしマイティ祐希子が打撃を耐え切って終盤、バックドロップ、ノーザンで優位に立つ。弱ったところをネックブリーカーで追い込む。

「手をかえ品を変え・・ってのが流れの中でできています。恐ろしい存在ですよ。」

辛口の吉田解説が珍しく選手をほめる。

ネックブリーカーが効いたのか起き上がれないH神田、すかさずマイティ祐希子コーナーに登ってダイビングプレス!これで3カウント。勝負タイム22分55秒の熱戦を制した。

「ハァハァ・・・さあ、お好み焼き食べに行こう♪」 

八島(4点、パワーボムからのエビ固め 15.30)REKI(0点)

REKIが八島のパワーファイトについていけない。デスバレー、パワーボムを食らってしまって追い込まれる。ローリングソバットで懸命に反撃するも後が続かない。それでも農鳥で見せ場を作ったあたりはさすが。続けて新蛇抜を狙ったが、パワーボムに切り返されてしまう。
「ぐうっ・・・」

これで動けなくなったREKI,トドメのパワーボムで試合終了。REKI4連敗でシード権を失った・・・

N神威(6点、地獄落としからの片エビ固め 15.22)A中森(2点)

最終戦での直接対決を前にこれ以上は取りこぼせないナイトメア神威、20期のイージス中森相手に荒々しい攻め。イージス中森もストレッチプラムを繰り出したが、力任せに振りほどいて、凶器攻撃。隠し持っていたフォークを頭に突き立てる。なりふり構わず勝ち点2をとりに行く。

「うあああっ・・・」

これでイージス中森の動きが止まった。そのまま押し切って地獄落としで決めた。

C斉藤(8点、背面トペからの体固め14.12)M千秋(2点)

昨日、優勝候補のナイトメア神威を倒して意気上がるマーメイド千秋。その勢いでコンバット斉藤にもぶつかっていったが、ニーリフトを食らって悶絶。そしてコブラツイスト。マーメイド千秋はじわじわと追い詰められていった。
最後はジャンピングニーを狙ってロープに振ったところを背面トペに切り返されてマーメイド千秋、3敗目・・・

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第6戦は九州ドーム大会。
八島(6点、パワーボムからのエビ固め 15.47)M祐希子(4点)

2勝2敗同士の対決。予選会ではマイティ祐希子が勝っているカード。この日は八島のパワーが光り、マイティ祐希子を追い込んでゆく。そしてデスバレー。しかしマイティ祐希子も劣勢を跳ね返すムーンサルト、しかし続くバックドロップを押しつぶされたのが痛かった。

「なめんな!」
八島、パワーボムで勝利。これで3勝目。

A中森(4点、裏拳からの片エビ固め 18.31)M千秋(2点)

シード権確保のためにはこれ以上負けられないイージス中森。積極的に攻め、ストレッチプラムで大ダメージを与える。そして裏拳。これで3カウントが入った。イージス中森2勝目。

敗れたマーメイド千秋4敗目。予選会行きが決定的となった。

N神威(8点、ネックブリーカードロップからの片エビ固め 13.03)H神田(6点)

ナイトメア神威がいつものように暴れまくる。H神田のゴッドハンドを食らっても平然。
「なっ・・・」
動揺するH神田。そこへ地獄落とし2連発で投げつけて虫の息状態にしてからネックブリーカー。これで試合は終わった。

C斉藤(10点、デスバレーボムからの片エビ固め 11.35)REKI(0点)
コンバット斉藤が落ち着いてREKIをさばいて5連勝。

第28回SPZクライマックス。無敗でトップを走るコンバット斉藤、1敗で追うナイトメア神威。

2008年11月14日 (金)

第541回 がんばれ祐希子(上)

28年目8月
恒例のSPZクライマックス。出場選手は、下記の8名。過酷なシングルリーグ戦。

■「必殺仕事人」イージス中森(23)

7年連続7度目の出場 

「応援してくださるファンのために、一つでも多く白星を重ねます」

■「クノイチマスター」REKI(23)

5年連続5度目の出場  
「・・・・・・・・・・・・・」

■「ジェットスマッシュ」コンバット斉藤(22)

6年連続6度目の出場  第24回・第26回大会優勝
「やるだけです。全員倒して優勝します」

■「狂乱の舞」ナイトメア神威(20)

4年連続4度目の出場 前回優勝

(頭から麻袋をかぶされているので無言)

以下は予選会勝ち上がり組。

■「超新星」マイティ祐希子(16)

初出場 予選会1位通過
「ワクワクしてきました。やるからには優勝を狙います」

■「ゴッドハンドの女」ハリケーン神田(18)

初出場 予選会2位通過
「全員叩き潰すつもりで闘う」

■「ケンカ番長」八島静香(18)

2年連続2度目の出場 予選会3位通過

「応援、夜露死苦」

■「悪役姉妹」マーメイド千秋(21)

3年連続3度目の出場 予選会4位通過

「全員病院送りだあ!」

そして2戦目の札幌どさんこドーム大会から地獄のリーグ戦がスタート。

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H神田(2点、ゴッドハンドからの片エビ固め 14.37)REKI

20期生のREKI,動きはそうとう落ちてきているが、試合前半はH神田の殴る蹴るをうまくかわす。しかしこの展開にじれたH神田が10分過ぎにゴッドハンド!

くっ・・・

REKI、この一撃で動きが止まった。ハリケーン神田、ステップキックを挟んで2度目のゴッドハンド。これで試合が終わった。REKI,神の手で天に召される・・・・

「勝った・・・・」

25期生のハリケーン神田、Sクラ初出場を飾る1勝。

八島(2点、ショルダータックルからの片エビ固め 14.50)M千秋

予選会では勝っている八島が積極的に攻めてゆく。やはりシード権を狙う以上取れる相手からはきっちり取らないといけない。力押ししまくった八島、最後は身体ごとぶつかるタックルで3カウント。地味な技だけに場内ええええの声。

N神威(2点、サソリ固め 11.02)M祐希子

負傷明けでSクラ初出場のマイティ祐希子、いきなりきついカードが組まれた。ナイトメア神威、2連覇のためには取りこぼせない。ヘッドバットの連打で流れをつかむ。

「うわっ・・・」

鼻で受けたマイティ祐希子流血。もうこうなったらナイトメア神威のペース。バックドロップからサソリ固め。マイティ祐希子、ダメージが深く、抜けられない。

「HYAHYAHYHAYHAYA!」

「・・・うう、ギブアップ。」

C斉藤(2点、デスバレーボムからの片エビ固め 23.45)A中森

SPZ本隊同士の対戦。終始優勢に試合を進めたコンバット斉藤、ニーリフト、裏拳とで追い込んで、そのあとデスバレー2連発で勝利。今年も2強のマッチレースか。

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第3戦は仙台大会。
A中森(2点、ストレッチプラム19.52)REKI(0点)

最古参20期生同士の対戦。どちらも全盛期からは動きが落ちているが、それでも懸命のファイトを展開。両者とも自分の得意分野を持っている。

「消えろ」
先に勝負に出たREKI、農鳥(急降下ミサイルキック)が炸裂。
しかしイージス中森もカウント2で返してストレッチプラム。痛みにこらえきれずREKIはギブアップ・・・

H神田(4点、ゴッドハンドからの片エビ固め 16.18)M千秋(0点)

予選会ではマーメイド千秋が勝っているカード。しかし今回の対戦はハリケーン神田が押しまくって、

「遊びじゃないんだ!」
ゴッドハンド炸裂。しかしマーメイド千秋も2.9で返して怒りのフィッシャーマンバスター。しかしハリケーン神田、2度目のゴッドハンド。これで試合は終わった。

N神威(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 26.21)八島(2点)

25期生の八島が悪の軍団PDFの主砲・ナイトメア神威と対決。

「おらあっ」
相手がN神威でもラリアットを打ち込んでゆく八島。力と力のぶつかり合い、真っ向勝負。しかし真正面でのせめぎあいではやはりナイトメア神威が有利。八島も懸命にデスバレーで反撃するが、ナイトメア神威のバックドロップを食らって動きが止まり、そのあと延々サソリ固めをかけ続けられる。根性でギブアップだけはしなかった八島だったが、もう足が動かない。ナイトメア神威、フィッシャーマンバスターでトドメを刺した。

C斉藤(4点、飛燕脚からの片エビ固め 13.56)M祐希子(0点)

マイティ祐希子、恐怖の2連戦。取っ組み合いのレスリングなら五分にやりあえるのだが、要所要所で殴られてしまい、だんだんマイティ祐希子の動きがおかしくなってくる。
「この技にすべてをかける・・・っ」
ムーンサルトを早めに繰り出したが、コンバット斉藤、余裕でカウント1で返す。そして裏拳2連発で反撃開始。吹っ飛ぶ祐希子。

「アーーッ」
これで実質的に勝負はついた。あとは飛燕脚でふっ飛ばして終了。

第28回SPZクライマックス。2連勝はコンバット斉藤、ナイトメア神威の2強、そして「ゴッドハンドの女」ハリケーン神田・・・

(続きます)

2008年11月13日 (木)

第540回 28年目7月 またまた至宝流出

28年目7月
マイティ祐希子が右肩負傷で欠場。7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」開幕。東北各地を回るシリーズ。

今月からGWAとの提携を再開。ロゼ・ヒューイットが初来日。あのローズヒューイットのコピーレスラーだが、かなりの実力者らしい。

第7戦幕張大会メインではあばしりタッグ戦。王者Jビーチ、ディスガイズマスクに挑むのはあばしりの常連、セイレーン千春&マーメイド千秋。しかし外人組みが連係のよさを見せてきてセイレーン千春が捕まってしまう。Jビーチのミサイルキックを食らってセイレーン千春、大ピンチ。そのあとディスガイズがでてきて脇固めの追い打ち。このコンビ渋い。

「あー、うぜー」

変わったマーメイド千秋にもディスガイズマスクがシャイニングウィザード。これが入ってしまったらしく、たまらずセイレーン千春にタッチ。

最後は孤立したセイレーン千春にJビーチがジャンピングニー2連発を叩き込んで終了。王者組が防衛に成功。勝負タイム28分1秒。

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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は藤原和美対スカーレット小縞。やはり一方的な試合展開で、2期先輩のスカーレット小縞が攻めまくって、最後はラリアットで試合終了。勝負タイム7分2秒。

第2試合は霧島レイラ、中江里奈対 マリシアルイス、アネットデュラム。パワーのある新人の中江が第2試合に登場したが、やはり外人チームに分断されてしまい、マリシアの掌底に散った。勝負タイム17分13秒。

第3試合は外人同士の対戦、ハムルシアターが打撃オンパレードでブルックウォンを沈めた。
第4試合も外人同士のタッグ戦、初参戦のロゼヒューイットがワイルドローズ2号とタッグを組んで出場。Jビーチ、ディスガイズマスク相手に勝利。

休憩明けの第5試合、イージス中森と斉藤彰子が登場。対戦相手は悪役姉妹のセイレーン千春&マーメイド千秋。例によって斉藤彰子の攻めのタイミングのまずさが光る。ニーリフトで相手を這わせても休んでしまいババーッと攻められない。そこを突かれて悪役姉妹が斉藤を場外でいたぶる。

しかしタッグマッチではパートナーが修正してくれるからぼろが出ない。ましてや今日のパートナーは試合巧者のイージス中森。多少全盛期に比べて動きは落ちているが、悪役姉妹のコンビプレイをかいくぐってマーメイド千秋をタイガースープレックス。これはS千春がカットしたがM千秋はフラフラ。

「斉藤、決めて来い」
斉藤彰子ジェットスマッシュ!しかしこれもセイレーン千春がカット。

ドドドドドド
「そんな・・・」
必殺技を返されてたじろぐ斉藤、このあとM千秋が反撃、延髄斬りをたたきこんで逆転の3カウント。勝負タイム30分の熱戦。

セミファイナルはハリケーン神田、八島静香の25期生コンビにPDFのナイトメア神威、REKIが激突。やはりこのメンツだとナイトメア神威の暴走ファイトが際立ち、25期生の二人を追い込んでゆく。
「はぁぁーっ!」
REKIにマトを絞り殴ってゆくH神田だったが、REKIも引きどころを心得ていて、N神威にタッチ。

「イヤーハハハハ」

ハリケーン神田をパワーボムで動けなくしておいて、REKIを呼び込んでダブルインパクト。これで試合は終わった。勝負タイム23分7秒。

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そしてメインはSPZ戦。今回の挑戦者はジェーン・メガライト。しかしコンバット斉藤強い。殴る蹴るでたちどころに追い込むが、これはジェーンのワナだった。

「UOOOOOOO」
ジェーン、やられたフリを解除して、いきなりのベリートゥバックで反撃。そしてフロントスープレックス、バックドロップ、キャプチュードと怒涛の投げまくり攻勢。

「うっ・・・」

コンバット斉藤、これで頭を打ってしまったのか蹴りが出せない。2度目のキャプチュードで力尽きた。勝負タイム24分54秒。ジェーンが初挑戦でSPZ王座奪取。先に攻めさせてC斉藤を油断させてあとから猛攻を加えるというジェーンの古典的作戦がズバリ的中。

「アホか」
かいせつの吉田社長がボソッと。初挑戦とはいえ強豪外人だから最後の最後まで油断してはいけないというのに・・・これで団体の至宝が流出してしまった。

2008年11月12日 (水)

サバ2入手しました。特典とか。

■11月10日月曜日の朝、おとりおきを頼んでおいたサバ2の現物が届く、初回限定版。

しかしその夜は仕事が忙しくて会社に泊まりこんでしまったため、開梱できず、火曜日の夜に開梱。

ゲームディスクのほかに、特典としてCDが3枚入っている。

「ミニサントラ」主題歌とかそのへん。ひとしきり聞きましたが頭に残るフレーズなし。

「どきどきエンジェルボイス」

(お目覚めボイス、お帰りボイス、誕生日ボイス、告白ボイス)

・・・・あきれてものも言えん。小川ひかるの声が前作からちょっとおとなっぽいのに代わっている、許せん。サンダー龍子の告白ボイスを聞く度胸はなかった・・・)

「パニックライブ」

(ドラマCD、ライブ会場?南さん(他にはウイッチさん、むとめ、ゆっこ)が歌ってます・・・・こんなことやりそうな人ではないんですが・・・・)

で、中身のGameですが、サバ2で検索してこられる人には申し訳ないのですが、

前作(サバ1)でSPZ編が70年経過するまではやる予定はありません。PS2へのディスク投入は行う予定もありません。(ここ半年、サバ1が占拠しています)

いまサバ1からサバ2に乗り換えると、現絶対王者のグリズリー山本さんが怒りそうですし・・・・・

でも、サバ2に刺戟されたのか、リプレイのスピードが上がりました。いつのまにか1日で1ヶ月しか進んでいなかったのですが、2ヶ月~3ヶ月を1日でやろうと考えています。

いま37年目12月のタッグリーグが終ったところですが、8割がた非観戦で行いました。

フローラ小川(SPZ34期)が引退してからは高速進行でやろうと思っていますが・・・

2008年11月11日 (火)

第539回 華麗な椅子取りゲーム(下)

28年目6月シリーズ

SPZクライマックス予選会、華麗なイス取りゲームは続く。

第7戦は長野大会。
斉藤彰(2点、スクラップバスターからの片エビ固め15.18)霧島(6点)

「ウオーッ!」

勝てば予選会通過の望みもある霧島が初っ端からスパート。ボディスラム連発で先制。しかし斉藤もなんとしても予選会で1勝したいので懸命の反撃。

ー、これ以上、負け続けるわけには、いかないんだ!!

「はいっ!」
裏拳がモロにヒット。これでぐらついた霧島、そこへ飛燕脚。これはまともに入った。霧島フラフラ。それでもタックル、ラリアットで反撃。斉藤をカウント2.8まで追い込む。が、身体に力が入らないのか大技が出せない。

最後は、両者息が上がった状況で、斉藤彰子、スクラップバスターを決めてカウント3奪取。斉藤彰子、ようやく遅まきながら初白星。

「ちく・・・しょう!」

霧島レイラ、逃した魚は大きかった。明日は今シリーズ調子のいいマイティ祐希子戦なので、ここは勝っておきたかった・・・

M祐希子(12点、ダイビングプレスからの片エビ固め 10.58)S小縞(0点)

マイティ祐希子まったく危なげなく勝利。先輩方の星のつぶしあいを横目に堂々の6連勝。あっさりと本大会出場権をいち早く手にした。

・・・・なんなのこの娘。

吉田社長も放送席で唸る。

あの武藤めぐみもデビュー2年目でSクラ出場を決めたときはえらい苦労をしたというのに・・・

八島(10点、ドロップキックからの片エビ固め 14.47)M千秋(6点)

2敗同士の直接対決。八島は昨年からM千秋戦は分がいいので積極的に攻める。

「オラァアアアア」

パワーボムで足腰立たなくさせておいてドロップキックでトドメ。これで10点。八島も本大会出場を決めた。

敗れたM千秋、3勝3敗の五分となり、千秋楽のS千春戦に勝ち越しをかける・・・

H神田(8点、掌底からの片エビ固め 30.0)S千春(4点)

既に3敗を喫しており、もうあとがないS千春。明日は八島戦なので確実に勝っておきたいH神田。この試合も両者の意地がぶつかり合った。

「はっ」
試合はハリケーン神田が意外にもスリーパーホールドをしつこくかけ続けて優位に立つ。じわじわとスタミナを奪う作戦に出たか。

「シュッ!」
ある程度弱らせて置いてのステップキック。そして勝負どころと見るやゴッドハンドを叩き込む。ハリケーン神田、試合運びも巧くなってきた。

「ぐはっ・・・・・・」
ゴッドハンドで大ダメージを受けたS千春、延髄で反撃したが後が続かず、掌底に力尽きた。30分の大熱戦だった。これでセイレーン千春も脱落。これで予選会通過のイスはのこり2、これをハリケーン神田、マーメイド千秋、霧島レイラの3人で争う展開。

****************************

そして最終戦、さいたまドーム大会。

注目のカードが勢ぞろいなので超満員札止め。

第1試合でまた新人同士の対決。中江がラリアットで藤原和美をしとめた。

第2試合は外人同士のタッグマッチ。

そして第3試合から予選会最後の4試合。

M祐希子(14点、ショルダータックルからの片エビ固め 11.22)霧島(6点)

「可能性はゼロじゃあない、すべてをぶつける」

霧島レイラ、飛ぶ鳥を落とす勢いのマイティ祐希子にぶつかっていったが、役者が違う。あっという間に2倍返し。ダイビングプレスでペースを持っていかれ、あとはそのままズルズルと。最後はスタミナの尽きた霧島レイラをマイティ祐希子がショルダータックルで仕留めた。

マイティ祐希子、堂々の予選会7連勝。しかもまったく危なげなかった。このぶんだと本大会もかなりの暴れっぷりが期待できそうだ。

この瞬間、すでに4勝(8点)を挙げているハリケーン神田の予選会通過が最終戦を待たずして決定。霧島レイラ3勝どまり、悪役姉妹対決の結果に一縷の望みを託す・・・

斉藤彰(4点、飛燕脚からの片エビ固め 12.53)S小縞(0点)

全敗は避けたいスカーレット小縞、ヘッドバットで懸命に攻める。しかし斉藤もジェットスマッシュで形勢逆転に成功。そのまま飛燕脚を決めて2勝目を挙げた。

「うわっちゃ・・・・全敗か・・・・」

スカーレット小縞、予選会は全敗に終わった。

M千秋(8点、STF,12.44)S千春(4点)

この一戦に勝つか引き分けで予選会突破のマーメイド千秋、(負ければ6点で千秋、千春、霧島が並ぶが直接対決の結果で霧島が通過となる・・・)姉妹対決だが落ち着いて攻める。

なにぶん姉のふがいなさは一番良く知っている。あっさりセイレーン千春を追い込んで、バックドロップで大ダメージを与えてからSTF,これでギブアップを奪った。これでマーメイド千秋も予選会通過を決めた。

「ふはははははは、Perfect Dark FractionでSクラを真っ黒に染めてやるぜえ!」

H神田(10点、ヘッドバットからの片エビ固め 25.0)八島(10点)

既に予選会通過を決めている両者の対戦。力のこもったいい勝負となったが、ハリケーン神田がゴッドハンドで優位に立ち、ストレッチプラムでぐったりさせてから、トドメのヘッドバット。これで八島を沈め、25分に及ぶ激戦を制した。

この結果、予選会は1位通過マイティ祐希子、2位通過ハリケーン神田 3位通過八島静香 4位通過マーメイド千秋となった。

セミファイナルはタッグマッチ、ナイトメア神威、REKI対ジェーン・メガライト、ブルックウォン。ナイトメア神威が裏投げでジェーンをしとめた。勝負タイム19分0秒、

**********************************

そしてメインはSPZ世界戦。王者コンバット斉藤に対するはケンドー・カミスワ。コンバット斉藤、昨年10月にカミスワの腕ひしぎにまさかのギブアップ負けを喫して王座転落しているので今回が復讐戦。

「一振りにかけます。それでダメなら仕方ないです。」

ケンドーカミスワ、いつものように上諏訪温泉の割引券をばら撒きながら入場。

「せいやっ!」
コンバット斉藤、パワーも打撃も圧倒的に上を行く。軽々と持ち上げてボディスラム、起き上がってきたところをヘッドバット。カミスワ、やられながらも隙をうかがうが、
ニーリフトがモロに入る。

「がはっ・・・・」
そして裏投げ2連発。これで試合は終わった。18分15秒、今回はコンバット斉藤が完勝をおさめ、5度目の防衛に成功。

2008年11月10日 (月)

第538回 華麗な椅子取りゲーム(中)

28年目6月 SPZクライマックス予選会

第4戦滋賀大会。
M祐希子(6点、ダイビングプレスからの片エビ固め 11.16)M千秋(4点)

七番勝負ではM千秋に勝っているマイティ祐希子。マーメイド千秋には上位の選手の中では攻め易い所があるので、いつものように躍動感あふれるファイト。ダイビングプレスもきっちり決まる。マーメイド千秋もフロントスープレックスを繰り出すなどよく闘ったが、最後はマイティ祐希子が押し切り、2度目のダイビングプレスでフォール勝ち。マイティ祐希子、予選会3連勝。

霧島(2点、ラリアットからの片エビ固め 18.38)S千春(2点)

「8人出て4人通れるちゅうのは、勝ち越しゃあいいんだろ」
セイレーン千春、格下相手にカサにかかって攻めるが、霧島も相当力をつけてきており、ヘッドバットを連続で浴びてピンチに。試合は長引いた。

「いくぞっ!」
霧島ジャンピングニー。そしてDDT。セイレーン千春だんだんあせってきたが流れを変えられず、

「うりゃあ!」
ラリアット炸裂。27期の霧島が22期のセイレーン千春を撃破した。

「よっしゃー、取ったぜ!!」

H神田(4点、ゴッドハンドからの片エビ固め)斉藤彰(0点)

斉藤彰子、姉譲りのいい打撃技を持っているのだが、シングルマッチの試合運びはへたくそ。攻め込まれると修正が効かない。タッグマッチのときはC斉藤が牽引してくれるからよいが・・・この日もハリケーン神田にいいように攻め込まれて、最後はゴッドハンドを食らって終了。

ああ、斉藤彰子、ファンとフロントの期待を裏切る3連敗・・・

八島(6点、ショルダータックルからの片エビ固め 12.53)S小縞(0点)

スカーレット小縞もよく反撃したのだが、パワーやスタミナに勝る八島が優位を保ち、最後は体当たりで3カウント奪取。

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第5戦は和歌山大会。

霧島(4点、ギロチンドロップからの片エビ固め 15.45)M千秋(4点)
昨日セイレーン千春を破って意気上がる霧島レイラ。しかしきょうの相手マーメイド千秋はレスリングの腕前は数段上なので気がついたら投げられている状態。フロントスープレックスを何回も食らう。そして動きが止まってしまったところへSTF.このあたりはさすがPDFの参謀。攻め方が巧い。

STFをしつこくかけ続けられてグロッキーになった霧島、勝負あったかと思われたが、霧島諦めなかった。

「マットに沈めーーーーーッ!!」
スプラッシュマウンテン、これでM千秋に大ダメージを与え、ギロチンドロップでトドメ。場内ドドドドドド。

「くっ、そんなバカな・・・」

マーメイド千秋、まさかの敗戦に呆然。

S千春(4点、延髄斬りからの片エビ固め 29.31)斉藤彰子(0点)

予選会通過のためには確実に星を拾っておきたいS千春、負けたら4連敗で予選会が終わってしまう斉藤彰子、両者の意地がぶつかった。

「彰子攻めろガンガンいけ!」

セコンドのコンバット斉藤が檄を飛ばすが、なにしろ相手は試合巧者のS千春。かわされてスッとスリーパーに捕らえられたりとなかなか自分のペースに持ち込めない。

「何やってんだアイツ・・ったく」

本部席の吉田龍子も渋い表情。本大会に出れば姉妹対決があるというのに・・・

「うおおっ!」
斉藤彰子、ゲキに発奮してニーリフト連打。

「ごぼっ・・・・」
腹をおさえてもがくセイレーン千春。

「行け、ガンガン、休まず攻めろ!!」
しかし斉藤彰子動きが悪い。チャンスなのに攻め込まない。セイレーン千春に反撃されてからようやくジェットスマッシュ。しかしセイレーン千春カウント2.8で返して、

「クククククク」
パイルドライバー、延髄斬りとたたみかけて斉藤からカウント3奪取。斉藤彰子、4連敗で早々と予選会から脱落・・・

「アホか・・・・!」
温厚なコンバット斉藤も呆れて上記の一言。試合運びが悪すぎる。

H神田(6点 ゴッドハンドからの片エビ固め9.19)S小縞(0点)

―ここは取りこぼせない。
それで硬くなったのか、スカーレット小縞に攻め込まれてしまうが、なんとか凌ぎ切って、掌底でぐらつかせてゴッドハンド。

がすっ。
この一撃でS小縞ノックアウト。ハリケーン神田、3勝目を挙げた。

M祐希子(8点、ノーザンライトSH 17.03)八島(6点)

3連勝同士の対決。2ヶ月前の七番勝負では勝っている八島が荒々しい攻めを見せる。

「うらあああああ」
ラリアットで追い込む。しかしマイティ祐希子も懸命に手数を返す。和歌山のファンは大歓声。そしてマイティ祐希子、試合終盤にネックブリーカーを連発して会場を沸かせる。
「これでっ!」
ダイビングプレス、そしてノーザン。大技の波状攻撃でマイティ祐希子が勝利。

マイティ祐希子、悪役姉妹と25期生を立て続けに倒しての4連勝。只者ではない。これで本大会出場をほぼ確実にした。残る相手はそれほど強くないので、1位通過の期待がかかる。

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第6戦、岐阜大会。
M祐希子(10点、ノーザンライトSH 13.43)斉藤彰(0点)

4連勝と日の出の勢いのマイティ祐希子。4連敗と大ブレーキの斉藤彰子。両者の明暗がそのまま試合に出た。いつものズルズル癖が出て攻め込まれる斉藤彰子、ムーンサルトをカウント2.9で返して見せ場は作ったが、立て続けにノーザンを食らってジエンド。これでマイティ祐希子5連勝。予選会通過が確定。

霧島(6点 スプラッシュマウンテンからのエビ固め 8.36)S小縞(0点)

悪役姉妹と25期生ふたりとの対戦を2勝2敗で切り抜けた霧島レイラ。残る3戦、マイティ祐希子には負けるにしてもS小縞と斉藤に勝てば予選会突破もある。

「でもそういうことを考えちゃうと勝てないですから、いつも通りやるだけです」

この日は1期先輩のスカーレット小縞を圧倒。一方的に攻めてトドメはスプラッシュマウンテン。スカーレット小縞を叩き潰した。これで3勝目。

「明日の斉藤さん、何が何でも勝ちます!」

M千秋(6点、サソリ固め)H神田(6点)

ここまで2勝2敗と思ったほど星の上がらないM千秋、ここは踏ん張りどころと考えたのか、ハッスルしてハリケーン神田を攻めて、サソリ固めでギブアップを奪った。

八島(8点、パワーボムからのエビ固め 23.59)S千春(4点)

パワーなら八島、インサイドワークならS千春。しかし果敢に攻めた八島がペースをつかみ、

「なめんな!」
パワーボム。実質的にこの一撃で勝負あり。

「うがががが・・・・」
衝撃でのた打ち回るS千春をふたたび抱えて、パワーボム。もちろん試合はこれで終わった。

「ふう、あと1勝で決まりですね」
八島も4勝目を挙げ、予選会通過へ大きくリード。

(長くなるので続きます)

2008年11月 9日 (日)

第537回 華麗な椅子取りゲーム(上)

筆者より:さる11月6日に、サバ2が発売されましたが、当サイトは当面の間、あくまで前作「レッスルエンジェルスサバイバー」のリプレイにこだわってゆきます。サバ2で検索されて来られた方には大変申し訳ないのですが、あしからずご諒承のほどお願いいたします。

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28年6月

26期生の元SPZタッグ王者斉藤彰子にファンクラブが。いまさらという感じもしたが・・・
恒例のSPZクライマックス予選会。今年は激戦の予感。下記8人がエントリー。リーグ戦を行い上位4名が本大会に出場できる。

セイレーン千春、マーメイド千秋(22期)
ハリケーン神田、八島静香(25期)
斉藤彰子、スカーレット小縞(26期)
マイティ祐希子、霧島レイラ(27期)

第1戦沖縄大会。新人の中江里奈がシングル初勝利を目指して猛攻。対戦相手の藤原をパワーで圧倒。

―先月負けた借りを返す!

「この技で決めるよ!」

中江ラリアット、しかし藤原2.9で返す。

「ターッ!」
藤原もフロントスープレックスで反撃。これで勝負の行方が分からなくなった。

―はぁ、はぁ、はぁ・・・
―ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・
動きが止まったままの両者、どちらが先に起きて攻撃するかが勝負の分かれ目だったが、中江がさきに立ち上がり、

「う、ワーッ!」

ラリアット炸裂。これでカウント3.勝負タイム9分45秒、これで中江もシングル初勝利。

「んー、今年の新人はイキがいいですね。将来が楽しみです」

吉田社長も珍しく選手を褒める解説。

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沖縄大会メインはあばしりタッグ戦。沖縄でタイトルマッチが開催されるのは珍しい。王者ハリケーン神田、霧島レイラに対するのは常連外人・Jビーチ&ディスガイズマスク組。

―勝って、あさってからのリーグ戦に弾みをつける!

霧島レイラ、頭突きで先手を取るが、ディスガイズマスクも巧い。さっとかわしてローリングソバット。

「んー、神田選手に頑張ってもらいたいですね。SPZの将来を考えたら、あのレベルの外人ぐらいさくっと殴り倒さないと」

かいせつの吉田龍子が辛口のコメント。
しかしJビーチもみごとなミサイルキックを決めて存在感を示す。ぐらついたところをディスガイズマスクが裏拳で追い打ち。このコンビ意外といい動き。

「くっ、霧島、しばらく頼む・・・」

後を受けた霧島がパワーファイト全開。

「これで終わりだーーーー」

Jビーチを捉えて、なんとスプラッシュマウンテン。沸き立つ場内。しかしこれはディスガイズマスクがカット。
・・そんな・・・

「UAAAA―――」

Jビーチ、最後の力を振り絞って霧島にフェイスクラッシャー。いい流れを作ってからディスガイズマスクにタッチ。

ディスガイズマスク、起き上がろうとする霧島にシャイニングウィザード。間髪いれずもう一発!これで霧島は3カウントを奪われた。

「キミ、あんまり強くなかったネ」

27分7秒、外人組があばしり王座奪取。

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第2戦浜松大会。いよいよ予選会がスタート。

M千秋(2点、バックドロップからの片エビ固め 11.57)斉藤彰

過去2回続けて、シード権をいいところまで行きながら確保できず予選会に回っているマーメイド千秋。地力では斉藤より上なのでいつものようにラフ攻撃を交えながら余裕を持って攻める。

「くらえええい!」

強烈なステップキックで怯ませる。しかし斉藤彰子もジェットスマッシュで反撃。

「くっ、こんなの効かねえよ!」
マーメイド千秋バックドロップ。これで斉藤を倒した。幸先よい白星発進。

「私はPDFのリーダーなんだ、こんなところでコケるわけにはいかねえ。」

S千春(2点、延髄斬りからの片エビ固め 12.40)S小縞

過去2年続けて本大会に出ているS千春。いくら後輩が伸びてきているとはいえ枠には食い込みたいところ。この日はスカーレット小縞の攻めを受け切って延髄。これが入った。

「うう・・・」

ふらつくスカーレット小縞、目の焦点が合ってない。
「ブザマな姿、さらしなっ!」」
セイレーン千春トドメの延髄。これで3カウント奪取。

M祐希子(2点、ムーンサルトプレスからの体固め 15.30)H神田

25期生のハリケーン神田、まだ本大会に出たことがない。懸命に打撃を連発してマイティ祐希子を追い込んだが、ムーンサルトで逆転フォール負け・・・

八島(2点、ジャンピングニーからの片エビ固め 12.21)霧島

―格下、後輩に負けなければ、本大会に行ける!
怖いおねえさん八島、余裕を持って霧島の攻めを受け切って、デスバレーで反撃。
「ぐうううっ・・・」
倒れこんで苦悶の表情の霧島。
―よし行ける。あとは適当にトドメさすだけだ。
このあとジャンピングニーを連発して快勝。

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第3戦三重大会。

M千秋(4点、バックドロップからの片エビ固め10.30)S小縞(0点)

「今日のもなんとかなる相手。アイドルレスラーは前座で遊んでればいい」

その言葉通りマーメイド千秋が余裕の試合運び。バックドロップ2連発で終了。

M祐希子(4点、ノーザンライトSH 13.59)S千春(2点)

「はああーっ!」
マイティ祐希子強い。セイレーン千春を圧倒して、ネックブリーカーからノーザンライトとつないで3カウント。これで2勝目。

H神田(2点、ゴッドハンドからの片エビ固め 13.57)霧島(0点)

前あばしり王者チーム同士の対戦。霧島の攻めをひとしきり受けたH神田が強烈なゴッドハンド。しかし殴られた霧島も

「ウオーー」
スプラッシュマウンテンで反撃。勝負が分からなくなったが、H神田DDT、これで霧島をぐらつかせて

「あそびじゃないんだ」
掌底、これはカウント2で返されたが2度目のゴッドハンド。これでカウント3を奪った。見ごたえのあるいい試合だった。

八島(4点、ブレーンバスターからの片エビ固め 18.02)斉藤彰(0点)

―打撃以外は三流だ。あんなのに負けるはずがない!

八島静香、ひとしきり受けてから反撃開始。見事なラリアットで地に這わせる。
しかし斉藤もジェットスマッシュ、裏拳で反撃。

―そろそろ決めるか。

八島デスバレー。これは2.5で返した斉藤。飛燕脚2連発で懸命に反撃するも、八島受け切って、ブレーンバスターで投げ返して3カウント奪取。

SPZクライマックス予選会、八島静香、M千秋、マイティ祐希子の3人が連勝スタート。

(長くなるので続きます)

2008年11月 8日 (土)

第536回 底知れぬ素質

28年目5月。

第7戦山梨大会のメインはSPZタッグ戦。王者ナイトメア神威、REKIに対するはイージス中森、マイティ祐希子組。27期生のマイティ祐希子にビッグチャンスが与えられた。

「まあ、私に勝ってるわけですから、世界タッグに挑戦できるだけの力はあると思いますよ。」

大抜擢だがイージス中森はさも当然のようにコメント。

「でも一度の挑戦で取れるほどタッグベルトは甘くないですから、彼女がこの戦いで何かを感じ取ってくれたらいいのですか」

井上役員もあまり期待していなかった。とりあえず組んだタッグのタイトルマッチ。

試合は序盤、イージス中森がペースを作ってマイティ祐希子につなぐ。マイティ祐希子、積極的にREKIを攻め立て、ノーザンでぶん投げる。REKI,たまらずナイトメア神威にタッチ。この出しゃばらなさがREKIのいいところ。

「KIEEEEEE」

やはりマイティ祐希子、ナイトメア神威相手ではどうにもならず、狂乱ファイトに押されまくって一方的にぶん投げられる。
「いったん代われ!流れを変えるぞ!」

イージス中森が指示。パニクッテいた祐希子、ひとまずイージス中森にタッチ。A中森、グラウンドでそれなりに試合を作ったが、

「URAAAAAAAAAA」
ナイトメア神威、パワーボムから裏投げ。グロッキー状態に追い込む。イージス中森、これであとをマイティ祐希子に託さざるを得なかった。しかし、ローンバトルが続いたナイトメア神威、さすがに息が乱れていた。

マイティ祐希子、ノーザンを2発繰り出すなどここで猛反撃。だがREKIがカット。しかしマイティ祐希子、カットに入ったREKIを場外に放り投げてから弱ったN神威を捕らえて、

「中森さーん!」

合体パワーボム炸裂。そのままナイトメア神威を押さえ込む。イージス中森は場外のREKIへトペスイシーダでぶつかって逆カット。まさか、まさか・・・

ワン、トゥ、スリー。

「28分35秒、合体パワーボムからのエビ固めでイージス中森 マイティ祐希子組の勝ち」

えええええええええええええええええええええええええ!

デビュー1年1ヶ月でのタッグベルト奪取というのはおそらくSPZの27年の歴史の中でも初めてではないか。

「ありがとうございました!」

マイティ祐希子、イージス中森の手を握って深々と礼。うまく若いマイティ祐希子をコントロールして流れを引き寄せたのがイージス中森。

「いやー、あたしの方こそ、ありがとう、まさかもう一度このベルトを巻けるとは思わなかった」

タッグベルトを取ったはいいがちょっと戸惑った表情のイージス中森。取れる可能性は低いと思っていたらしい。

「うっわー」

放送席の吉田社長は絶句。

この選手は底知れない力がある。間違いなく近い将来SPZを背負って立つ存在になる・・・

最終戦横スペ大会、第1試合で藤原和美対中江里奈のシングルマッチ。新人同士の意地のぶつかり合いは藤原がフロントスープレックスでしとめて、10分3秒、プロ初勝利を挙げた。

そのあと、恒例の東西対抗戦。

霧島(岩手)―M祐希子(山口)○

27期生同士の対戦、だがマイティ祐希子が出世争いでは先んじている。何しろ昨日世界タッグを取ってしまったのだから。しかし霧島レイラもラリアットを叩き込むなど健闘。しかし最後はマイティ祐希子が地力を見せて、最後はアームホイップがタイミングよく決まって3カウント。勝負タイム11分57秒。

斉藤彰○(三重)―S小縞(和歌山)

26期生同士の対決。斉藤も殴る蹴るでペースをつかむのだが、S小縞もラリアットで反撃。盛り上がった一戦は、斉藤が姉譲りのジェットスマッシュで制した。勝負タイム9分7秒。これで1対1のタイに。

H神田(茨城)―八島(島根)○

25期生同士の対決。パワーを前面に出した八島がいい動き。タックルの連発で優位に立つ。H神田もゴッドハンドやステップキックで反撃したが、八島のブレーンバスター2連発に屈した・・・勝負タイム26分43秒の激闘。これで西軍が2勝目。

N神威○(北海道)―S千春(鳥取)

この顔合わせならPDF頭目のナイトメア神威が有利。終始攻め込んだナイトメア神威が地獄落としで完勝。これで2勝2敗のタイに戻した。

C斉藤○(三重)―M千秋(鳥取)

コンバット斉藤がいつものように殴って蹴って終了。これで東軍が3勝目、わずか8分でしとめて王手をかけた。

○REKI(山梨)―A中森(徳島)

東西対抗戦結びの一番は20期生同士の対決。昨日久しぶりにSPZタッグ王者に返り咲いたイージス中森が相変わらずのグラウンド地獄。しかしREKIも要所要所で飛んで流れを渡さない。試合は長引いた。
「はっ!」
イージス中森、ここぞというときにしか出さない裏拳。しかしREKIもパイルドライバーで反撃。そして間髪いれずにSTO。

REKI,新蛇抜を狙うが、動きを読んでいたイージス中森パワーボムで切り返す。このあとイージス中森2度目の裏拳、2.8で返すREKI,

しかしここでREKIがコーナー最上段に駆け上がって、
「農鳥」
これで試合は終わった。REKIが32分47秒の熱戦を制し、昨日のタッグ王座転落の憂さを晴らした。
これで東西対抗は4対2で東軍勝利。賞金60万円が東軍の6人に分配された。

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筆者より:さる11月6日に、サバ2が発売されましたが、当サイトは当面の間、あくまで前作「レッスルエンジェルスサバイバー」のリプレイにこだわってゆきます。サバ2で検索されて来られた方には大変申し訳ないのですが・・・

2008年11月 7日 (金)

第535回 28年5月 中江里奈・藤原和美デビュー

5月シリーズ「バトル・カデンツァ」開幕。

シリーズ第1戦長崎アリーナ大会。第1試合前。この試合で28期生・中江里奈(秋田県出身)がデビューする。

「うう、これからあたし、リングに上がって・・・」

「まあ、相手の霧島さんがうまくリードしてくれると思うから。思い切ってぶつかっていきなさい」
すっかり年長組おねいさんと化したイージス中森(20期)がアドバイス。

カン、ガン、ガン、カン、カン・・・

本部席の今野役員がゴングを叩く。

「行けホラ!」

イージス中森が指示、中江里奈が花道を全力ダッシュ。テーマ曲はまだない。そのまま滑る様にリングイン。
対戦相手は1期先輩の霧島レイラ。

「赤コーナー、岩手県出身、きりしまー、れいーらー!」
「青コーナー、秋田県出身、なかえー、りーなー!」
 「レフェリー、ラッキー内田」

ガンッ。

ゴングが鳴った。
「はっ」
霧島レイラ、タックルでぶちかましてなぎ倒す。起き上がってきたところをチョップ、そしてもう一度タックル。一方的な展開。

「少しは攻めさせてやるから、かかってきなよ」

耳元でささやく霧島レイラ。

「・・・・・ウワーッ!」
中江里奈、道場で猛練習した成果を見せた。ドロップキックを当てた。しかし、霧島レイラが受けたのはそれだけだった。

「オウラア」
霧島レイラ、ボディスラム一閃。パワーがあるので受け身を取っても衝撃がすごい。

「ぐわあっ」
6分31秒、これで中江里奈フォール負け。

「ヨッシャー」
楽勝した霧島レイラ、アピールしながら引揚げた。

―何もできなかった・・・
中江里奈、肩を落として引揚げた。

「デビューおめでとう!」控室でマイティ祐希子が声をかける。

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続く第2試合でも新人・藤原和美デビュー戦。相手は2期先輩の斉藤彰子。

「はっ」
斉藤彰子、最初にアームホイップを一回受けただけで、あとは掌底、飛燕脚、とつないで藤原をグロッキーに追い込む。そして、ふらふらと藤原がやっとの思いで立ち上がったところを

「ハァーッ!」

ズバッと決まったジェットスマッシュ。新人のデビュー戦だろうが容赦せず。藤原和美これでわけが分からなくなってカウント3。勝負タイム4分45秒。

ダメージが深い藤原、セコンドのマイティ祐希子に背負われて退場。ここまで潰されたデビュー戦というのも最近は記憶にない。

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第4戦鹿児島大会メインでSPZ戦が組まれた。王者コンバット斉藤に対するはナイトメア神威。マンネリだがいまのSPZではこれしか日本人選手どうしのSPZ戦が組めない。しかしコンバット斉藤強い。まったく問題にせず蹴るけるける。2度目の飛燕脚であっさり3カウントを奪取。23分12秒、これで4度目の防衛に成功。通算防衛回数も17とした。

これより上は歴代でもB市ヶ谷21、吉田龍子22、武藤めぐみ27の3人しかいない。

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第6戦別府大会、メインに組まれたのはあばしり選手権。悪役姉妹に挑むのは25期生のハリケーン神田、そして27期の霧島レイラ。霧島は前座戦線での奮闘が認められて今回初挑戦となった。

「はっ」

霧島レイラの頭突き。パワーだけなら悪役姉妹といい勝負だ。しかし取っ組み合いではやはり悪役姉妹にブがある。組み付かれるやフロントスープレックスでぶん投げられる。
「霧島、いったん代われ」

ハリケーン神田が出てきた。マーメイド千秋とド迫力の殴り合いをやってのける。しかしマーメイド千秋も巧い。ローリングソバットで反撃。試合は盛り上がった。

しかし20分過ぎにハリケーン神田の掌底がまともに入ってしまった。

「ぐわっ・・・」

大きくよろめくマーメイド千秋

「今がチャンス!」

ハリケーン神田のゴッドハンド炸裂。しかしマーメイド千秋2.9で返して、這うようにしてコーナーへ向かいセイレーン千春にタッチ。

―よし、千秋さんを潰せばあとはなんとかなる。

残ったセイレーン千春は2年間海外で遊んでいたので攻めやすいところがある。あっさり打撃でボコボコ。最後はカウンターの掌底で3カウント奪取。これで王座移動。

(続きます)

2008年11月 6日 (木)

いよいよサバ2発売当日

横浜のお嬢様プロレス団体、SPZは定例の興行を横浜スペシャルホールで行っていた。

休憩前の第3試合、3シリーズ限定参戦のフリー選手がSPZマットに登場。

初参戦した選手の名は、大空みぎり。もとはバレーボールをやっていたが、ヒザの怪我が元で引退し、プロレスと総合格闘技に第2の人生をかけることになった。まだシリーズフル参戦ができないため、どこの団体にも所属せず、フリー扱いであちこちの団体にスポット参戦しているが、その長身から繰り出されるパワーは脅威。

対戦相手はSPZの看板レスラー、小川ひかる。実力はそれほどでもないが、堅実な試合運びはファンにも会社にも一目置かれており、第1試合からメインまでこなせる器用な選手。この日は第3試合で、SPZに襲来した「外敵」を迎え撃つ。

午後7時23分、ゴング。

組み合う。が、まるで大人と子供だ。たちまちのうちに小川はロープ際へ押し込まれてしまう。

・・・まともにやったんじゃ、相手にならないですね・・・

ブレイクのあと、小川ひかるは果敢にもチョップを打っていったが

「・・・・・・・・・・・」

大空みぎり、ウンともスンとも言わず。

「くっ・・・・・・・・・・」

大空みぎり、耐久力もけっこうあるようだ。表情ひとつ変えない。小川ひかる、どう攻めたものかと、リングを回りながら考える。

「くっ・・・これでっ」

小川ひかる、右足で大空みぎりの左ひざ関節を狙って蹴りを入れる。

 「・・・・ウッ」

大空みぎりの表情が厳しくなる。サポーター越しとはいえ「爆弾」であるヒザを攻められては苦しい。

げしっ、げしっ、げしっ!!

小川ひかるが左ヒザへの関節蹴りを連発。よろめく大空みぎり。

「これは、どう?」

小川ひかる、小さくジャンプして、大空みぎりの左ひざへドロップキックを撃ち込んだ。低空ドロップキックと呼ばれる今ではけっこう使う人も多くなった技だ。

「・・・うううっ・・・」

もんどりうって転倒する大空みぎり、すかさず上に乗ってフォールする小川、

ワン、トゥ・・・・

井上霧子レフェリーのカウント、2で右肩を挙げる大空みぎり。

「効いてるぞ、ガンガン攻めろ!!」

本部席から今野社長が叫ぶ。初参戦選手にあえて実力ビミョウな小川ひかるをぶつけたのは、相手の弱点をきっちり狙うことができる、相手が本当に嫌がる事ができる選手だからだ。

・・・冗談じゃ・・・・ない、こんなのに付き合ってたら!!

立ち上がった大空みぎり、組み付いて上から小川を押さえつけると、腰に手を回し早くもパワーボムの態勢に、場内どよめく。

「・・・・はっ」

しかし小川ひかる、持ち上げられたもののうまく空中で足をばたつかせて、パワーボムで叩きつけられるのを阻止。セオリーどおりの防ぎ方。

顔面に足が当たったのか、顔を押さえる大空みぎり。

小川ひかる、その勢いでバックを取って、果敢にもジャーマンを狙ったが、体格が違いすぎて投げられない。さすがにこれは無理があった。それでも場内ドッとわく。

「・・・・・」

大空みぎり、強引に身体を入れ替え、小川の首を捕まえてDDTに切り返す。

「わああっ」

身長が高いのでこの一発でもフィニッシュホールド並みの破壊力。

そのまま上から押さえ込む。

ワン、トゥ・・・・

懸命にフォールを跳ね返す小川ひかる。体格差がありすぎるのでフォールもきちんと跳ね除けないといけない。

大空みぎり、ダメージの深い小川を引きずり起こすと、正面から組み付いてベアハッグにとらえる!多くのレスラーを屠ってきた、「悪魔の抱擁」だ!!

ドワアアアア!!

「わ・・・・・あああああっ!!」

小川ひかるの顔が苦痛にゆがむ。これは痛い。いや、小川ひかるがまっぷたつにされてしまう!!

「やばい!!」

小川ひかるはデビュー7年目、腰に慢性的な痛みを抱えている。今野役員、タオルを持ってエプロンサイドへ。大事な金づる、いや、SPZの看板選手が壊されてしまう!!

「うああああああっ」

しかし小川ひかる、諦めずに、抱きしめられながらも右手で大空みぎりの耳を狙ってチョップ。耳は鍛えようがないのでとても痛い。

二発目、三発目!!

「・・・うっ・・・・・」

大空みぎり、ベアハッグを解いて左耳を押さえる。

小川ひかる、悪魔の抱擁から脱出したものの、腰にかなりのダメージを負ったのか、ダウンしたまま起き上がれない!!マットに這いつくばってしまう。

「・・・・」

大空みぎり、気を取り直してマットに這う小川の上に覆いかぶさって、背後からフルネルソンの要領で小川の肩と首を極めた。

「・・・・・・・!!」

小川ひかるの首に電気が走る。ここまでパワーが違うと単純な技でも脅威だ。

小川ひかるの首が前方へ曲がってゆく!痛みのあまり声も出せない状況。

「いかん!」

今野社長がエプロンに上がって、白いタオルを投げ入れた。

カンカンカンカン!

試合終了のゴングがなった。

「ストップストップ、試合終わったよ」

レフェリーの井上霧子が大空みぎりに声をかけ、フルネルソンを解かせる。

「6分33秒、フルネルソンでのセコンドのタオル投入により、大空みぎりのTKO勝ち」

リングアナウンサーが試合結果を告げる。

「勝った・・・帰ろう。」

大空みぎり、しばらく痛めつけられた左ひざを押さえていたが、気を取り直して引き揚げた。

リング上には見事に玉砕した小川ひかるがマットに倒れ伏したまま。セコンドの若手が介抱する。担架出動かと思われたが、

「大丈夫です、首はちょっと痛めたかもしれませんが、自分で・・・帰れます」

若手にささやいてから、よろよろと起き上がり、そのあと一礼。

ワアアアアアアアア!!

小川ひかる、外敵・大空みぎりの規格外のパワーに玉砕してしまったが、横浜スペシャルホールに詰め掛けたファンは拍手喝采で応えた。

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(サバ2発売記念に書き下ろしました。ソフトを買ってもこの状況ではやれないので、しばらくは積みゲーになってしまうかと思われます。サバ1のほうで50周年という野望(いま37年目9月まで進行中)もありますので。でもこのカードは組んでみたいので、大空みぎりについて予備知識がまったくないのですが書きました。)

2008年11月 5日 (水)

それぞれの幕間 2036

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(本日は書き下ろしでお送りいたします)

28年目5月、それぞれの幕間。

昨年1月にSPZを引退したライラ神威(本名・島宮香織)は、SPZ本社ビル2階に入居しているメイド喫茶、「あばしり」で料理修行に励むかたわら、飲食店経営のノウハウを学んでいた。元々飲み込みは早いほうなので、レジ打ちや売上精算といったマネジメント系の業務はあっさり習得したのだが、料理では苦戦していた。選手時代から自炊はしていたのだが、しょせんは素人レベルなので、鈴波かすり店長のもとで修行に明け暮れていた。

「店長・・・こんなんで、どうでしょうか」

閉店後、ライラが作ったペペロンチーノを試食する鈴波店長。この人も「あばしり」店長を20年以上務めている。

「んーーー、10年早い。」

 「・・・・・・・・」

「でもね、最近は50年早いっていうお店がいっぱいあるし、レストランならダメだしするところだけど、居酒屋業態だったらいけるんじゃないの~。まー合格、ドーンと店出して、ドーンと散ってきなさいーーー」

 「は、はい・・・ありがとうございます」

(ライラ神威、居酒屋出店へ向けて大きな一歩)

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東京都調布市つつじヶ丘、国道沿いにある元電気店をプロレス会場に改装する「ギムレットホール」計画は順調に進行していた。

SPZ10期生で今は独立して株式会社ギムレットオフィスの社長、八重樫美月(33)は連日現場でヘルメットを被って陣頭指揮。理想のプロレス会場を作って、使用料で稼ごうという計画である。

「座席は多少お金かかってもいいですから、ゆったりとしたものを設置しましょう。あと、背面にはドリンクホルダーが欲しいですね」

「花道には赤いじゅうたんを敷きましょう。小さい会場だからそこだけでも派手にしてみましょうか」

「北側の5列目以降はスタンディングスペースにしましょう。熱狂的ファンはこちらで応援してもらうようにしましょう」

「音響設備、もう少し安くなりませんか?多少ボロくてもそのほうがプロレス会場らしいいかがわしさが出るかと思います」

「ジャンボビジョンは・・・・今後の課題ってことで・・・」

ギムレット美月、自分の城のために、細かいところまで指示を飛ばす。

(今月の請求もけっこう来そうですね・・・もうちょっと稼がないと・・・)

工事代稼ぎのために週末はインディー系団体を掛け持ち参戦しなければならない状況はまだまだ続く。

ーでも、あと少しですね。

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「うわー、イタソーーー」

リング上、バックドロップで投げられて頭から落ちてうずくまる霧島レイラ。この選手は力はあるのだが受けにまだ難がある。

今野役員(61)の娘、花子(9歳)は、SPZ本社でスパーリングを見学していた。この週末は母親のひかるが仕事で関西出張に行っていて家に一人で置いておくのもあれなので、道場でスパーリングを見学させていた。

「花チャン、中学卒業したら、レスラーになりなよ、へへっ」

スパーリングを終えてひと休みの霧島レイラ(27期)が頭を押さえながら声をかける。

「うん、でも・・・」

「痛いんだけどね、面白いんだよ」

(フローラ小川、登場まであと6年)

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「ハイッ!ハイッ!5月22日、横浜スペシャルホール大会、アリーナB席、2名様ですね、お名前は、ヤナガワ、テツシ様・・・・それではチケットは代金引換でお送りいたします。私SPZの藤原が承りました」

(新人が一度は通る道、SPZ本社での電話番、チケットを買ってくれるお客様の存在を意識させるための研修の一環。)

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「マイティ祐希子が上がってきたなあ・・・来月のカードどうしようかな」

(SPZ本社4階、社長室でのんびり、お茶を飲みながらマッチメイクの原案を考える吉田龍子社長)

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2008年11月 4日 (火)

第534回 28年目4月 炸裂!!新蛇抜

28年目4月シリーズ

第6戦九州ドーム大会。マイティ祐希子七番勝負第5戦の対戦相手は25期のハリケーン神田。

「悪いけど、あんたに負けると八島さんより実力が下ってことになっちゃうから、潰すわ。」
ということでハリケーン神田、エルボーの乱打。同期の八島が昨日勝っているのに、負けるわけには行かない。

―長期戦は不利、早めに仕掛ける!

マイティ祐希子、態勢を立て直すと早くもムーンサルト、ネックブリーカー。そしてダイビングプレス。流れるような猛攻で2期先輩のハリケーン神田からフォール勝ちを収めた。勝負タイム13分38秒。これで2勝4敗。

九州ドーム大会メインはSPZタッグ戦。王者ナイトメア神威、REKIに挑むのはキャシー・ウォン、ブルック・ウォン組。

初来日のブルックウォン。昨年TWWAでデビューした2年目のレスラーで、キャシー同様に中国人系のギミックを演じている。REKI相手に互角の攻防。ラリアット、タイガードライバーと大技を見舞ったかと思えばアキレス腱固め。代わって出てきたナイトメア神威にはフェイスクラッシャー。

合体パワーボムで決まったかと思ったが、これはREKIが滑り込んでカット。そのあとREKIが奮闘したが、キャシーウォンのキャプチュード。REKI、なんとか場外にエスケープしてやり過ごす。

「消えろ」
態勢を立て直したREKI,農鳥を狙ったがよく見ていたキャシー、自爆。

「ぐあああっ」

REKIも大ピンチ。このあとキャシーのラリアットが決まってああ王座流出かと思われたが、REKIがなんとかロープをつかんだ。

それでもREKI,勝負を捨てていなかった。
トドメを刺そうと突っ込んでくるキャシーの前でジャンプ。

「新」
勢いよくジャンプ。

「蛇」
首筋に絡み付いて、フランケンシュタイナーの要領で回転。

「抜」
そのまま上に乗ってフォール。
出た新蛇抜。これでカウント3が入った。王者組が辛くも初防衛に成功。勝負タイム60分の大熱戦。

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最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合でスカーレット小縞対ブルック・ウォン。
「やーっ!
頭突きで応戦したS小縞だったが、最後はブルックウォンのラリアット、そしてステップキックをもらってしまって3カウントが入った。勝負タイム11分32秒。

第2試合はREKI対斉藤彰子。

斉藤彰子、もうデビュー3年目になるのに一向にブレイクする気配がない。マイティ祐希子には追い抜かれ、タッグ王座はあっさり失う。姉のコンバット斉藤のマネはしているのだが、吉田社長いわく「魂が入っていない」から破壊力がたいしたことないらしい。毎月のように特訓を行っているがなかなか結果がついてこない。それでもきょうはニーリフト、飛燕脚でREKIを追い込む。

「う、ワーッ!」
なりふりかまわず勝ちにきた斉藤、ヘッドバットを2連発するがREKI,カウント2.8で返して、

「消えろ」
農鳥炸裂。一度はカウント2で返したが、すかさず2度目の農鳥。これでカウント3が入った。

やはり一発を持っている選手は強い。斉藤彰子逆転負け。それでも勝負タイム29分4秒の熱戦。

第3試合は外人同士のタッグマッチ。そのあと休憩。

第4試合は本隊VS PDFの6人タッグマッチ。

ハリケーン神田、八島静香、霧島レイラ対ナイトメア神威、セイレーン千春、マーメイド千秋。

ドームで後半の試合に起用されてハッスルした霧島レイラだったが、12分7秒、延髄斬りをくらって悶絶・・・

セミファイナルはマイティ祐希子7番勝負最終戦。マイティ祐希子対イージス中森。

本隊のナンバー2で実力者のA中森(SPZ20期)に懸命に向かっていくマイティ祐希子。

―足が止まったら寝技に持ってかれる。心臓がバクハツするまで動くしかない・・。

相手の強みを分かった上で得意な分野で勝負する。一流レスラーでもなかなかできることではない。とにかく動き回ったマイティ祐希子、ローリングソバットを連発。しかし10分過ぎ、マイティ祐希子が攻めづかれてしまった。

しかしそれでもマイティ祐希子、最後の力を振り絞ってノーザン。しかしイージス中森2で返してストレッチプラム。しかしロープに近い。
―いまだ!
マイティ祐希子、強引に引きずり倒してダイビングプレス。

これはカウント2.5で返したA中森、しかし、立て続けにノーザンを食らってしまった。これでカウント3が入った。

えええええええええええええええええええ!

SPZ本隊ナンバー2の仕事師・イージス中森が沈んでしまった。勝負タイム19分45秒、これでマイティ祐希子7番勝負は3勝4敗で終わった。

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ドーム大会メインはSPZ選手権、王者コンバット斉藤に挑むのはキャシー・ウォン。しかしコンバット斉藤の打撃がうなる。裏拳で追い込んで、最後は格の違いを見せ付けるかのようにブレーンバスターでしとめた。勝負タイム15分23秒。王者が3度目の防衛に成功。

2008年11月 3日 (月)

第533回 あんたの踏み台にはならないよ。

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記のようなもの
輝くエッセンシャル 

28年目4月

新人の二人(中江里奈&藤原和美)はまだ身体ができていないので、横浜で居残り練習。しかし4月はドームクラスの会場を回る春の特大シリーズ。

「埋める企画、どしよっか?」

SPZの吉田龍子社長(泣く子も黙る元凶暴レスラーのおばさん38歳)は頭を抱えた。けっきょくいい案は浮かばなかったので「マイティ祐希子7番勝負」でお茶を濁した。

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初戦どさんこドーム大会、セミファイナルで七番勝負の一戦目。
マイティ祐希子対REKI(20期)。

SPZタッグ王者のREKIが開始早々ドロップキックを連打。山梨県奈良田の忍者上がりだけあって身のこなしはさすが。

―勝って、上へ行く。

REKIクラスの相手、SPZクライマックスでシード権を取るのがやっとの選手に苦戦していてはトップ争いには加われない。

「はっ」
REKIの回し蹴り連打が決まる。半年前ならここで動きが止まってしまったところだが、マイティ祐希子なお向かってくる。しかしREKIにも意地がある。DDT、パイルドライバーで弱らせて、

「消えろ」

REKIの急降下ミサイルキック、農鳥が降ってきた。一瞬視界から消えるので受けづらいのだ。マイティ祐希子、これで無念のカウント3を聞いた。勝負タイム19分5秒。

札幌大会メイン、新外国人ジェーン・メガライト見参。先月引退したジェナ・メガライトの親戚筋らしい。ファイトスタイルはメガライトそっくし。しかもまだ16歳と若いのでパワーがある。この日はキャシーウォンと組んで、コンバット斉藤、イージス中森組とタッグ対戦。荒削りながらも力強い投げ技でコンバット斉藤を投げつけたが、SPZエースであるコンバット斉藤の打撃が冴える。パートナーのキャシーウォンを追い込み、裏拳を顔面に入れて流血させてブレーンバスターでカウント3を奪った。

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第2戦仙台大会。7番勝負第2戦。相手はPDFのリーダー・マーメイド千秋。

「七番勝負を組まれるってのは、会社から期待されてんですよ。コンバット斉藤選手もそうでしたけど」

かいせつの吉田社長がコメント。試合はマイティ祐希子が果敢に攻めた。

どぉーん。
見事なノーザンでカウント2まで追い込む。

「てめぇこのやろう!」
マーメイド千秋も殴る蹴るのラフファイトで反撃。しかし、落ち着いてさばいたマイティ祐希子、なんとダイビングプレス2連発でマーメイド千秋を破ってしまった。

「ありゃま」

勝負タイム12分38秒、ついにマイティ祐希子が上位の選手を倒した。

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第3戦は名古屋しゃちほこドーム。

メインのカードが弱いのか、会場は9割がたの入り。外野席は若干空席が目立つ。

そのメインイベントは、マイティ祐希子七番勝負第3戦、マイティ祐希子対ナイトメア神威。
ぱさっ。

コールのあと、セコンドのREKIが拘束ベルトを解く。あとは残虐ショー。

「UHAAAAAAAA」

一方的にナイトメア神威が頭突き、パンチ、ブレーンバスターと攻める。しかしマイティ祐希子もローリングソバットで攻めるがN神威は無反応。

ここでナイトメア神威、ネックブリーカーからタイガードライバー2連発でたたみかけて、マイティ祐希子を退けた。勝負タイム14分38秒。マイティ祐希子、トップの厚い壁にはじき返された。

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第4戦の大阪大会も「満員」9割の入り。

「う・・・ん。」

今野役員は渋い顔。儲からないではないか。

まだファンはマイティ祐希子をSPZの上位の選手とは認めていないのか。

この日はマイティ祐希子七番勝負・第4戦でSPZのエース、コンバット斉藤と対戦。これも酷なカードだ。

やはり実力差はいかんともしがたく、アーッという間に掌底、ニーリフトで追い詰められる。

「この技にすべてをかける!」

マイティ祐希子、ムーンサルトで逆転を図るが、コンバット斉藤、カウント1でクリア。カウント2すら許さない。

「はーっ!!」

直後の飛燕脚で終了。勝負タイム8分55秒、マイティ祐希子、完敗・・・

大阪大会メインはあばしりタッグ王座決定戦。GWAが新女に乗換えたため、王者チーム(ハムルシアター&マリシアルイス)が王座返上した。したがって悪役姉妹(S千春&M千秋)とジェニービーチ&ディスガイズマスク組で王座決定戦が行われることとなった。

喫茶あばしり鈴波店長(42)による認定証の朗読のあと、試合開始。しかし今回はマーメイド千秋が早めに仕掛けた。15分過ぎにフィッシャーマンバスター2連発。これでJビーチをしとめた。これで悪役姉妹があばしり王者に返り咲いた。

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第5戦広島若鯉球場。ここまで七番勝負1勝3敗のマイティ祐希子、今日の相手は25期の八島静香。顔が怖い選手がマイティ祐希子の前に立ちふさがる!

「あんたの踏み台にはならないよ。」

八島、ラリアットを連発して追い込んでいったが、マイティ祐希子もムーンサルト、ノーザンと果敢に攻める。試合は盛り上がった

「あー、死ねやこのコムスメ!!」

八島、するどいエルボーで反撃。これでマイティ祐希子がガクッとひざを突いた。

「なめんなっ!」

八島、ここでパワーボム。マイティ祐希子4敗目。七番勝負の負け越しが決まった。勝負タイム13分11秒。

2008年11月 2日 (日)

サバ2発売まであと5日

こんばんわ、

今日は中江里奈(SPZ28期)引退シリーズが長引いてしまったので本編の進行をお休みさせていただきます。

さていよいよサバ2発売まであと5日。

ソフトそのものは某家電量販店で押さえましたが、

やるかどうかはまだ考え中です。

基本システムやら試合の仕組みは同じようなのですが、戦績が記録されるようになったというのとファンクラブの数が人気に応じて変動(小川ひかる応援会東京支部、小川ひかるの受けっぷりを見守る会、小川ひかるを愛する会、関西小川会・・・?)というのが気になります。

あと、イベントがそこいらのギャルゲー並みに増えてたっぽいで、いったいいかなる条件を満たせば発動するのか。そこらへんも気になります(CMムービーに氷室紫月のきわどいショットがありましたね)

マア、本業激務なので、11月6日からしばらくは積みゲーにしておいて、他サイトさんのプレイぶりを見守りたいと考えております。

2008年11月 1日 (土)

8万ヒット御礼&蔵出し原稿

こんばんわ、konnoです。

レッスルエンジェルスサバイバープレイ日誌(のようなもの)8万ヒットを達成いたしました。本家HP(yamamix.com)と比べてダントツの速さ。

これからも気力の続く限りプレイし続けたいと考えておりますので、応援の程宜しくお願い申し上げます。

しかしながら、本業がなまら忙しいので、本編が27年目を終えて一区切りしたということで、本日は蔵出し原稿でお茶を濁します。申し訳ない。

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蔵出し原稿 プロレス観戦記

2000年9月1日 市原市臨海体育館 全日本プロレス興行

前回の観戦から8年。ジャイアント馬場もジャンボ鶴田も帰らぬ人となり、そして全日本プロレスは分裂して、三沢以下ほとんどの選手が新団体「NOAH」へ参画してしまった。残ったのは所属日本人選手では川田利明と渕正信の2人だけ。

まあ分裂の理由は諸説ささやかれているが、馬場の死後、売上が上がらなくなり(地方では満員にならなくなり)、選手のギャラも抑えられたため、売上アップの方法論をめぐり内部で対立があったようである。その結果として分裂。全日本プロレスは崩壊か?と私は慌て、8年ぶりに千葉の体育館へ観戦を決めた。チケットはローソンチケットであっさり入手できた。

私は総武線の快速で五井へ向かい、そこから徒歩で海沿いの体育館へ足を運んだ。古い体育館で、ビニールシートの敷かれた体育館にリングがつくられていて、そのまわりに椅子が並べられていた。地方興行なので外人選手たちが会場の隅で談笑していた。午後六時半、8年前と変わらずゴングが打ち鳴らされ、リングアナがカードを読み上げた。

第1試合 渕正信 対 奥村茂雄

奥村はインディー上がりの若手レスラーで、今シリーズは青いタイツに白いシューズの、秋山準のようないでたちであった。会場のボロスピーカーから「トップガン」のテーマ「デンジャーゾーン」がかかり、渕正信が入場した。試合は前座らしく地味な攻防が続いたが、渕がボディスラムで奥村を投げ、会場がどよめきに包まれる所から試合が動き出し、奥村もミサイルキックなどで反撃を試みるが、最後は渕がバックドロップからフェースロックにつないで、危なげなくギブアップ勝ちを収めた。

第2試合 望月成晃、神田裕之、望月亨 対 スペル・パルカ、ハロウィン、ダミアン666

続く第2試合は、メキシコ人レスラー3人に対し、他団体(闘龍門)からの助っ人「M2K」の3人の対戦。軽量級同士のスピーディーな攻防に会場は沸き立つ。この中ではFMWなどに参戦経験のある悪魔レスラー、ダミアン666に声援が集中するが、ハッスルしたダミアンが逆に相手に捕まってしまい、最後は神田の下克上エルボーに沈んだ。

第3試合 サブゥー 対 相島勇人

第2試合の6人タッグマッチのあと早くも休憩、そして休憩明けは相島対サブゥーの一騎打ち、このあたりが現在の全日本の窮状を表しているが、見ている側はそれでも声援を送る。FMWの常連外人で、アメリカマットでも破天荒なファイトスタイルで成功したサブゥーに、九州の団体「世界のプロレス」からのごつい体の助っ人、相島が挑むという試合だが、 やはりアメリカ各地を渡り歩いてきたサブゥーの壁は厚く、ちょっとした攻防でも息を切らす相島。最後は椅子を利用したギロチンドロップで、サブゥーが勝利。

第4試合 スタン・ハンセン、天龍源一郎 対 ジョニー・スミス、荒谷信孝

早くもセミファイナル。まずは「スピードTKリミックス」のテーマでスミス組が入場。そのあとサンダーストームとサンライズの合体テーマ曲がかかり、ハンセン・天龍が入場。試合はハンセン組が優位に進める。スミスはイギリス流のレスリングで天龍に立ち向かうが、若い荒谷にタッチしたとたん一方的な展開になる。荒谷が天龍にいいようにいたぶられ、ハンセンは顔見世程度のファイト。10分経過後、ハンセン組が決めにかかり、スミスを場外に落としてハンセンが荒谷にラリアット一発。至近で見るのは初めてだったが、武士の居合斬りを想起させた。これでハンセン組の勝利。

第5試合 川田利明、太陽ケア、新崎人生 対 スティーブ・ウイリアムス、マイク・バートン、ザ・セッドマン

 5試合目がメインイベントという展開の早さ。この間まで本格的な懐石仕出し弁当を出していたのが、ホカ弁に変わったようなものかと思う。外人組はウイリアムスのテーマ「勇士の叫び」にのって入場。8年ぶりに「ウォーオーオー、オーオ!」の大合唱に加わる。対する川田組は人生がまず鐘の音、お経からはじまるテーマ曲で入場した後、川田とケアの2人が「Holy war」で入場。

試合は外人組のパワーと川田・ケアのキックがぶつかりあう激しい闘いになった。途中、人生のロープ渡り、バートンのゴールデンレフトなどの見せ場があり、最後は6人が入り乱れる攻防の中、ケアが初来日の外人、セッドマンを捕らえ、ハワイアンクラッシャーで仕留めた。

.8年ぶりに観戦した全日本プロレスだが、分量の薄さは否めなかった。しかし、残った各選手の懸命のファイトが見るものの胸を打ち、また来てみたいと思わせる内容であった。

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