第545回 28年目10月 神戸死闘60分
28年目10月
「バトルオータムシリーズ」開幕。強豪外国人多数参戦の豪華シリーズ。対する日本人陣営はコンバット斉藤が動きが落ち始め、イージス中森も往年の切れは望めず、マイティ祐希子はまだまだトップのレベルに達していないので苦しい状況。
第4戦神戸大会でSPZ選手権、王者マイティ祐希子・イージス中森組に挑むのは前王者のナイトメア神威、REKI組。
試合前、イージス中森が7期後輩の祐希子を励ます。
「適当に片付けて神戸牛食いに行きましょう。奢りますよ」
「こーべびーふ・・・じゅるり。」
しかし試合は4人の個性がぶつかり合う好勝負となった。マイティ祐希子がムーンサルトをN神威に決めたが、N神威カウント2.8で返してREKIにつなぐ。REKIも動きが落ちているが要所要所で反撃。
「消えろ」
いつ見てもすごい急降下の農鳥、急角度ミサイルキックが南アルプスから舞い降りてきた。
さらにSTOでマイティ祐希子をカウント2.8まで追い込む。
最後は4選手が入り乱れての混戦。状況をよく見ていたイージス中森がM祐希子を呼び込んでダブルインパクトまで見せたがナイトメア神威、なんとかロープに逃れた。そのあとは両軍決め手を欠き、60分時間切れドローとなった。リング上に横たわる四者。神戸のファンは大喜び。
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SPZ世界タッグ選手権 60分1本勝負
イージス中森、マイティ祐希子(時間切れ引き分け)ナイトメア神威、REKI
王者組みが2度目の防衛に成功
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引き分けなので王者組が2度目の防衛に成功。しかしイージス中森は浮かない顔でコメント。
「あまり後味が良くありませんね。来月タッグリーグであたると思いますのでそのときは決着をつけます」
最終戦は新日本ドーム大会。セミ前以降は3大シングルマッチ。
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セミ前はマイティ祐希子対キャシーウォン。進境著しいM祐希子が強豪外人の一角・キャシーウォンと激突していったが、キャシーの打撃は一つ一つが重い。そして息が上がったところをパイルドライバーで痛打。これでマイティ祐希子追い詰められた。しかしムーンサルトで反撃、最後まで諦めない。
「戯れは、終わりにしましょう」
キャシーウォン、ハイキック。しかしマイティ祐希子2.8で返す。
「ほう・・・」
キャシーウォン、裏投げ。しかしマイティ祐希子2.9で返す。しかしこのあと立て続けにカカト落としを食らって万事休す。
勝負タイム15分43秒、マイティ祐希子、世界の強豪にあと一歩届かず・・・
セミファイナルはコンバット斉藤対ロゼ・ヒューイット。先月ジェーンにふがいない負けを喫したC斉藤、ここは再挑戦のためにもなんとしても勝っておきたいところ。飛燕脚を連発し、10分2秒、あっさりと勝利。
そしてメインイベントはSPZ戦、王者ジェーン・メガライトに対するはナイトメア神威。
「んー、まあ、ムリなんじゃないの」
吉田社長は悲観していた。新外国人とはいえジェーンのパワーは折り紙つきだ。ナイトメア神威も馬力はあるが、ジェーンのほうが何枚も上だろう。現実にもその通りで、序盤のキャプチュード3発でN神威の動きが止まってしまった。
「ウァハハハハ」
棒立ちになったところへ強烈なエルボー。これでナイトメア神威は沈んでしまった。勝負タイム11分48秒、タイトルマッチにしては短い。王者が2度目の防衛に成功。
「うちも、人がいないね・・・」
吉田社長は頭を抱え込んだ。外人選手がベルトを持ち続けるというのも昔のSPZでは考えられないことである。
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