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2008年12月31日 (水)

第575回(外伝SS)カレンダーガール

本日は2008年最後の連載ということで本編ではなく、さらさらっと書いたSSを晒します。

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29年目12月シリーズ 外伝

「いらっしゃいませ、こんにちわーーー」

「どうぞごゆっくりご覧くださいーーー」

SPZの12月シリーズの物販は真剣そのものである。なぜならば、Tシャツやマグカップ、タオルなどの通常グッズのほかに「カレンダー」が販売されるのである。年内に売れないとえらいことになるのでスタッフも真剣そのもの。全国48箇所にあるグッズショップ「SPZフィーバー」も在庫を極力絞込み、なるべく会場売りでの完売を目指す。

今年売り出されるのは5種類。
「SPZカレンダー2038 ファイティングガールズ」
「SPZカジュアルカレンダー 2038」

この二つは所属選手が総出演するカレンダーで、SPZカレンダーの方は主に試合前のショット、試合中のショット、試合後のショットで構成される。4月はベルト姿でにっこり笑うマイティ祐希子。

カジュアルカレンダーは旗揚げ以来の伝統で、所属選手がそこそこいいファッションに身を包んで・・・というシロモノ。1月はレザーコート姿のハリケーン神田。ちなみにお値段は2100円。

そして残る3つが個人カレンダー。売れ残るのが怖いので、個人カレンダーの発売はスター選手だけに許された特権だ。売上の10%は選手に入る。

「マイティ祐希子カレンダー」
「コンバット斉藤カレンダー」
「イージス中森カレンダー」

SPZで個人カレンダーを作るかどうかの内規は「シングルベルトの戴冠歴があるかどうか」であるが、悪役のナイトメア神威や全国的人気のいまいちなカミスワさんはカレンダー作成が見送られた。

ちなみにお値段はやはり2100円。

「いいか、カレンダーはシリーズ終了までに売りさばけ!一部たりとも売り残してはならんぞ」

今野役員63歳がハッパをかける。マイティ祐希子は現エースだから多分だいじょうぶ。

コンバット斉藤も元エースとはいえ根強い人気があるし、売れ行きが伸び悩んだらグッズ売り場横で瓦割りかバット折りのパフォーマンスでもやらせればよい。問題なのは最古参のイージス中森選手会長だ。ファイトスタイルも地味でルックスもそれほどでもないので女性の固定ファンしかいない。男性のミーハーなファンがいない状況なのだ。なにしろ私生活では彼氏がいることは公知の事実。

ちなみにタイトルは「仕事師」で、内容は下記のとおりである。

1月 新春、サングラスをかけて土手をジャージ姿でランニングするイージス中森

2月 厳冬 和風旅館でどてらを着てくつろいでいるイージス中森。外は雪。

3月 陽春 会場外の空き地でジャージ姿でストレッチをしているイージス中森

4月 桜花  移動中なのか、フェリーの船上で海を見つめるイージス中森

5月 初夏 移動バスから試合道具の入ったボストンを抱えて降りてきたイージス中森。

6月 梅雨 控室、出番を待つ前、リングシューズの紐を締めるイージス中森

7月 盛夏 SPZ道場で汗だくになってエアロバイクをこぐイージス中森。MP3の音楽を耳に当てて聴いている。

8月 晩夏 海岸でビキニ姿、若手選手に混じってビーチバレーに興じるイージス中森。まあこれはサービスショット。

9月 初秋 移動中新幹線の車内、読書に興じるイージス中森。読んでいるのは難しそうな経済本。

10月 秋爽 興行を終えてホッと一息なのか、夜の屋台でラーメンをすするイージス中森。

11月 晩秋 オフの日なのか、私服で愛車のハンドルを握るイージス中森。なにげに高そうな黒い外車。

12月 冬至 花道奥で出番前、前座の若手選手の試合をチェックするイージス中森。

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「イージス中森カレンダー2038、発売中です。お買い上げの方には特典と致しましてイージス中森サイン色紙をプレゼント致します」

物販の手伝いをする今野役員、だがさっぱり動かない 

「・・・売れませんね。これが現実ですよ」

売店奥のイスに腰を下ろしたイージス中森。目の前でマイティ祐希子グッズやカレンダーがはけてゆくのを見て苦笑。

このシリーズ、イージス中森は腰を負傷しており、福岡大会のタッグ選手権のみの参戦だが、巡業には帯同している。デビューしてもう10年、それなりに活躍してSPZを支えてきた自負はあるが、いまのSPZはマイティ祐希子に人気が集中している傾向がある。

順調にはけてゆくマイティ祐希子カレンダー。自らのカレンダーはあまり動かない。たまらずイージス中森カウンターへ出て、セールストーク。

「カレンダー買ってください、お願いします。この売り上げで正月はハワイ行くんで・・・ぜひお願いします」

売り上げの10%が入るので真剣そのもの。

「多分来年はないと思うんで、これが最後のカレンダーだと思いますのでぜひ買ってください」

「な、中森さん!」

思わず今野役員が振り返る。来年は引退するぞと言っているに等しい。
最前線でのお声かけの効果あって、イージス中森のカレンダーもボツボツ売れ出した。そのまま第1試合開始時間までイージス中森は売店に立ち続けた。

―もう、そろそろ、潮時ですかね・・・

イージス中森25歳、力の衰えを感じ引退を真剣に考える時期だが、まだSPZタッグベルトを巻いているので、パートナーのM祐希子のことを考えるとなかなかいい出せない状況が続いている・・・

「阿部さん、後何本残ってますかね」

物販の手伝いを終えたイージス中森、控室に戻りながら阿部リングアナに問う。

「920本くらいっすかね。フィーバーの在庫あわせて」

「・・・そうですか・・・」

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筆者より、今年1年当サイトへのご訪問ありがとうございました。2009年も気力の続く限り頑張りますので、応援宜しくお願いいたします。K.Konno

2008年12月30日 (火)

第574回 29年目12月 元エースの凋落

29年目12月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。ドーム急の会場を回るビッグなシリーズ。

第1戦札幌どさんこドーム大会。メインはTWWA選手権。王者ジェーンに挑むのは25期生の八島静香。どうみても客寄せカード。
「あたしはやられ役なんかじゃあないよ」
八島、TWWAトップのジェーンに食らいついていったが、攻めあぐむと判断したジェーンがベリートゥバック。。これで実質的に勝負あり。立て続けにキャプチュードを決めてカウント3.勝負タイム22分11秒。

「ユキーコ!さいたま、アンタがコウナルゼ」
ジェーン、リングに倒れ伏す八島を指差しながらマイクアピール。

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第4戦なにわパワフルドーム大会。

第4試合で中江里奈対斉藤彰子。ケンカファイトの予感。2年目の中江がどこまでついていけるかだったが、斉藤彰子、格下にはやたら強い。

「んー、何でこういう攻めがいつもできないのかと思いますけどね」

かいせつの吉田龍子も辛口のコメント。

自信満々にけってゆき、鼻から流血に追い込む。中江もラリアットを2発叩き込むなど奮闘したが、斉藤彰子、飛燕脚でねじ伏せて終了。勝負タイム11分9秒。

なにわ大会のメインは大阪向けのカードということで、コンバット斉藤対霧島レイラ。売り出し中の若手、霧島レイラがC斉藤に向かってゆく。

―祐希子に追いつくためにも、負けられない!

だが10分過ぎたあたりからC斉藤の掌底が面白いように入ってしまう。長期戦になると修羅場のをかいくぐってきた経験の多いC斉藤が優位に立つ。しかし霧島レイラも裏投げ。

ーこれ以上は受けられないな

C斉藤デスバレー、カウント2で返す霧島。
「ウオーーーー」
霧島レイラネックブリーカー、そしてラリアット、エルボー。
コンバット斉藤、波状攻撃にぐらつく。
ざわつきだす館内。
「終わりだーーーーー!」
ここでスプラッシュマウンテンを持ってきた霧島。まっさかさまにマットへ叩きつけられるC斉藤、

ワン、トゥ、スリー。
えええええええええええええええええええええ!!
「40分19秒、スプラッシュマウンテンからのエビ固めで霧島レイラの勝ち」

あのコンバット斉藤が霧島レイラにやられてしまった。息を呑む場内。
「く・・・・」
コンバット斉藤、頭を押さえて引き揚げる。悔しさと痛々しさ。

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第6戦、九州ドーム大会、セミは藤原和美対ジェーンメガライトという無謀なカード。
開始早々ベリートゥバック、バックドロップ。悲鳴。
しかし藤原もジャーマンで投げきって反撃。しかしこれはジェーンがあえて打たせた感があった。
最後はジェーンがニーリフトで余裕の勝利。勝負タイム6分44秒。一方的に叩きのめした。

九州ドーム大会メインはSPZタッグ戦。王者マイティ祐希子、イージス中森に対するはコンバット斉藤、斉藤彰子組。

霧島にも破れトップグループから脱落寸前のC斉藤、もうあとがない。

―なんとか殴って蹴って、中森さんを引っ張り出せば・・・

イージス中森、持病の腰痛でこのシリーズは福岡大会この試合のみの参戦。

ー長期戦に持ち込めば絶対ボロが出るはずだ。

斉藤彰子がA中森をとっつかまえて裏拳で殴るが、イージス中森も懸命にこらえて祐希子につなぐ。あとはズルズルと斉藤彰子が捕まってしまう。

「彰子、戻ってこい!」

しかし代わったコンバット斉藤もサンドバッグ状態。ノーザンできれいに投げられてしまう。そしてジャーマン。そしてバックドロップ。あのコンバット斉藤がやられる一方だ。

「ウアオオオオー」
なんとかC斉藤、ジェットスマッシュ!
そして斉藤彰子が出てきて飛燕脚を叩き込む。だが姉妹コンビの粘りはここまでだった。
M祐希子、切り札のムーンサルトを出してきた。斉藤彰子カウント3を喫した。勝負タイム48分46秒、王者組みが3度目の防衛に成功。

2008年12月29日 (月)

第573回 29年目11月 天才の証明、仕事師の証明(下)

29年目11月 SPZタッグリーグ

第7戦幕張大会。
C斉藤○、斉藤彰(8点、背面トペからの体固め 18.26)ロゼ、Wローズ2号×(2点)

トップとは2点差をつけられ、優勝のためには絶対勝たなくてはならない斉藤姉妹。何しろトップの祐希子組の最終戦の相手がボーナスステージなのだから。しかしコンバット斉藤、かなりバテ気味。ロゼ相手にも攻め込まれてしまう。苦し紛れに斉藤彰にタッチ、

「ぐああああー」

この選手、投げられたときの受けは今に始まったことではないが難がある。ロゼのバックドロップ2発でぐったり。それでも止めを刺しに出てきたワイルドローズ2号をニーリフトで蹴散らすあたりはさすが。粘ってコンバット斉藤にスイッチ。そしてコンバット斉藤、連夜の背面トペで勝ちをもぎ取った。

八島、H神田○(9点、DDTからの片エビ固め 15.47)マリシア×、DGマスク(0点)

八島組ここでボーナスステージ。手堅く攻めて勝ち点2をプラス。

M祐希子、A中森○(10点、ダブルインパクトからの片エビ固め15分くらい)カミスワ、Jビーチ×(5点)

勝てば99.99%優勝のM祐希子組。しかしM祐希子、賞金の執着が強いのか、アグレッシブな攻め。カミスワが寝かせようとするが付き合わず、殴って蹴って飛ぶ。ならばとJビーチが出てくるがこっちはもっと相手にならない。

ならばとカミスワが再登場し、懸命に応対するが、調子に乗ったM祐希子は止められない。追い込まれたカミスワ、死んだふりをしての飛びつき腕ひしぎまで見せたが、良く見ていたA中森が落ち着いてカット。

最後はスタミナの尽きたJビーチにダブルインパクト。やや手こずったものの、チャンピオンチームが優勝をほぼ手中にした。

N神威、M千秋(7点、時間切れ引き分け)霧島、S小縞(7点)

霧島とN神威がガツガツやりあう。スカ小もどさくさにまぎれて強烈パイル。しかしマーメイド千秋もアキレス腱固めでスカ小に悲鳴をあげさせる。最後は4人が入り乱れる混戦。霧島レイラ、フィッシャーマンバスターを食らっても諦めず場外に逃げる。しかし場外でN神威、場外パワーボム、場外地獄落としと大暴走。リング内に戻してさくっと決めればよかったのに、この暴走があだとなって時間切れ引き分け。

**************************

最終戦は横スペ大会。
カミスワ○、Jビーチ(7点、飛びつき腕ひしぎ逆十字 14.13)ロゼ、Wローズ2号×(2点)
いい悪いは別にして自分のプロレスを貫くカミスワ。この日も右腕一本集中攻撃を軸に組み立てる。ライラ神威以上の頑固さかもしれない。

「アーーーッ」
焦れたロゼ様、必殺のバスターローズでペースをつかむ。そしてSTO.これでカミスワの動きが止まった。

「FINISH!」
ワイルドローズ2号が勢い良くリングイン、ラリアットを叩き込む。ああ終わったかという雰囲気、しかしJビーチがカット。トドメを刺そうと組み付くWR2号。しかし一瞬の隙を狙っていた!

飛びつき腕ひしぎ逆十字!

「アーーーーーッ」

大逆転。ワイルドローズ2号はたまらずギブアップ。

カミスワ組、7点でリーグ戦を終えた。リング上で深々とお辞儀をしてから引揚げた。

C斉藤○、斉藤彰(10点、パワーボムからのエビ固め 23.47)霧島、S小縞×(7点)

霧島レイラが気合いとともにパワフルな攻め。スカ小がつなぎに徹するので気持ちよく闘う。しかし
斉藤彰子、逆転のジェットスマッシュ!

「ぐがっ」

吹っ飛ぶ霧島。やむなくスカ小に後を託すもここでコンバット斉藤登場。これはダメだ。

「ウォオオオオオ」
気合い一閃、パワーボム炸裂。
斉藤姉妹、10点でリーグ戦を終えた。

M祐希子、A中森○(12点、合体パワーボムからのエビ固め 12.53)マリシア×、DGマスク(0点)

果敢にもチョップを放っていったマリシアだったが、これはあえて打たせた感がありあり。あとはM祐希子の横綱プロレス。外人チームも応戦するが祐希子の余裕を消すには至らない。そしてイージス中森も最終戦とあって特別出演。ストレッチプラムでディスガイズをしばいて、あとはマリシアを合体パワーボムで仕留めた。これでチャンピオンチームの優勝が決定。

N神威○、M千秋(9点、ダブルインパクトからの片エビ固め 27.56)八島×、H神田(9点)

横スペ大会のメインは消化試合となった。それでも懸命に戦う4人。特に25期生の2人は上へ行くためには負けられない相手だ。ハリケーン神田が掌底を撃ち込めばN神威はドラゴンスリーパーだ。しかし最後は余力を残していたM千秋が登場。万事休すかと思われたが、H神田も粘る粘る。M千秋フィッシャーマンバスター、しかし八島がカット。

最後は疲れきった4人が入り乱れる攻防、しかし、合体技ダブルインパクトを成功させたPDFが有終の美を飾った。

この結果M祐希子・A中森組が12点で優勝、賞金60万円と副賞の超高級炊飯器が贈られた。イージス中森はなんと7年ぶりのタッグリーグ制覇(ちなみにそのときのパートナーは武藤めぐみだった)。

「7年ぶりですね、賞金をいただくのは。まあパートナーが素晴らしかったですから」

2位にはいったのは10点の斉藤姉妹、「ももかん」が贈られた。

「やっぱり桃缶ですか、まあ道場の若手にくばりますよ」

さばさばした表情のコンバット斉藤。

2008年12月28日 (日)

第572回 29年目11月 天才の証明、仕事師の証明(中)

29年目11月 SPZタッグリーグ(続き)

第3戦は山形大会

霧島、S小縞○(4点、水面蹴りからの片エビ固め 28.59)ロゼ×、Wローズ2号(2点)

さすがロゼ様世界の一流選手、前あばしり王者チームを余裕でさばく。霧島レイラもパワーで懸命にくらいついたのだが、じわじわと追い込まれていく。

「散りなさい」
勝利を確信したロゼ様、ダメージ深いスカ小にとどめのハイキックを狙おうとしたが、

「・・・なっ?」
一瞬の切返し、軸足を水面蹴りの要領で刈って転ばせる。そのまま押さえ込んでまさかの3カウント。

「やたーーーーっ!!」
スカ小、大金星を挙げた。

カミスワ○、Jビーチ(5点、上諏訪温泉極楽絞め 6.39)マリシア、DGマスク×(0点)

リゾートコンビ、今日はボーナスステージ。カミスワがいきなり上諏訪温泉極楽絞めを仕掛けていきなり決まった。Jビーチ出番なし!

M祐希子、A中森(4点、時間切れ引き分け)H神田、八島(3点)

まだ勝ち星のない25期生コンビ、とにかくM祐希子を怯ませないとイージス中森を引きずり出せない。
八島が懸命にM祐希子の攻めを受けて、代わったH神田が打撃で攻め込む。これでイージス中森の引きずり出しに成功。

「ツブセーーーー」

―年季が違いますよ。そうそうやられはしません。

ベテランのイージス中森、うまく立ち回って祐希子につなぐ。あとはもうM祐希子大暴れ。しかし懸命に耐える八島、なんとこの試合も時間切れドロー。25期コンビ、開幕から3試合連続のドロー。

「なんつーか。エンジンがかからねぇな・・・」

N神威、M千秋○(4点、バックドロップからの片エビ固め14.0)C斉藤、斉藤彰×(2点)

コンバット斉藤とナイトメア神威、ここ数年のSPZマットを引っ張ってきたスター選手がげきとつ。しかしC斉藤、2試合連続ドローの影響か、動きにいつものキレがない。たまらず斉藤彰子にタッチ。

「あんたはポンコツだからなあ、あっさり仕留めてやんよ」
マーメイド千秋バックドロップ。根性なしの斉藤彰子、あっさり3カウント献上・・・

これで3戦消化の時点でカミスワ組が単独トップというありえない展開となった。

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第5戦は福島大会。
霧島○、S小縞(6点、裏投げからの片エビ固め 30.0)カミスワ×、Jビーチ(5点)

開幕戦で50分の熱戦の末、カミスワ相手にシングルマッチで苦杯を喫している霧島レイラ。カミスワ相手にお返しをしておきたいところ。しかしカミスワがいつもののらりくらり戦法。しかし霧島にはパワーがある。カミスワを追い込んでJビーチを引きずり出す。しかし細かいタッチワークでカミスワ組粘る粘る。

―負けらんない!

スカーレット小縞がJビーチにラリアット。これはカミスワがカット。そして4人が入り乱れる攻防。しかしここで霧島レイラが猛ラッシュ、カミスワを捉えて必殺スプラッシュマウンテン、裏投げと大技をつないで、タイムアップ寸前でカミスワを倒した。

C斉藤○、斉藤彰(4点、コブラツイスト 9.06)マリシア×、DGマスク(0点)

斉藤姉妹ボーナスステージ。あっさりと片付けた。

八島、H神田○(5点、ゴッドハンドからの片エビ固め 14.57)ロゼ、Wローズ2号×(2点)

「遊びじゃあないんだ」
ハリケーン神田、必殺ゴッドハンド。1発目はロゼにカットされたが立て続けに2発目ブーン。これでようやく初白星。

「さあ、ここからや。ガンガン行くよ。」

M祐希子○、A中森(6点、ムーンサルトプレスからの体固め 15.21)N神威、M千秋×(4点)
4点同士の対戦。しかしこの試合もマイティ祐希子がひとりで二人を相手にする状態。それで勝ってしまうのだから凄い。イージス中森の出番はほとんどなかった・・・

4戦を消化してトップは6点でM祐希子・A中森組、霧島・スカ小組。5点で25期コンビとカミスワ組が追う展開。

*****************************

第6戦は宇都宮大会。
C斉藤○、斉藤彰(6点、背面トペからの体固め 17.23)カミスワ、Jビーチ×(5点)

膠着状態を打破したのはコンバット斉藤のジェットスマッシュ!

「ウワーッ」

ぶっ倒れるカミスワ。あとは孤立したJビーチを手堅くしとめた。最後はロープに振られたところを背面トペで押しつぶしてカウント3.C斉藤もこういうプロレスの返し技ムーブがきっちりできるようになってきた。年季のなせるワザか。

M祐希子○、A中森(8点、ムーンサルトプレスからの体固め 14.01)ロゼ、Wローズ2号(2点)

タッグ王者チーム完勝。M祐希子攻めて攻めて攻めまくる。優勝が見えてきた。

八島○、H神田(7点、ダブルインパクトからの片エビ固め 15.25)霧島、S小縞×(6点)

まさかまさかのトップを走る霧島スカ小。しかしこの日の相手は難敵、25期生コンビ。やはり八島の打たれ強さの前にだんだん追い込まれていく。

「なめんな!」
八島・H神田がここで秘技・ダブルインパクトを繰り出してきた。こんなの受けきれるはずもなくスカーレット小縞、撃沈!

N神威○、S千秋(6点、地獄落としからの片エビ固め9.26)マリシア×、DGマスク(0点)

宇都宮大会のメイン、やる前から結果は見えていた。PDFが三下外人をさくっと倒して終了。
残り2戦の時点でM祐希子、A中森のチャンピオンチームがついに単独トップに立った。

(続きます)

2008年12月27日 (土)

第571回 29年目11月 天才の証明、仕事師の証明(上)

29年目11月
28期生の藤原和美が右ひじ負傷で欠場。
恒例のSPZタッグリーグ戦。出場は以下の8チーム。

コンバット斉藤、斉藤彰子(前々回優勝)

ナイトメア神威、マーメイド千秋

八島静香、ハリケーン神田

マイティ祐希子、イージス中森(SPZタッグ王者)

霧島レイラ、スカーレット小縞

ケンドーカミスワ、Jビーチ(日米リゾートタッグ)

ロゼヒューイット、ワイルドローズ2号

マリシアルイス、ディスガイズマスク(白星配給係?)

第1戦青森大会は前夜祭、なんとメインイベントは9月10月、2ヶ月連続引き分けとなったケンドー・カミスワ 対 霧島レイラのシングルマッチが組まれた。メインは60分1本勝負なので思う存分やりあってくださいというマッチメイク。

―シングルで、メインが組まれた・・・

霧島レイラ、自らの力でつかんだシングルメイン。意気込んでカミスワにぶつかっていった。

ー積極的に仕掛けて、つぶす!

ものすごいタックルで吹っ飛ばす。しかしカミスワもいつもながらの脇固めで一点集中攻撃。

カミスワがローリングソバット、しかし霧島、そんなの効かないとばかりに勢い良く組み付いてDDT.

―これ以上は受けられないっ・・・

カミスワ、リング中央に誘い込んで得意の飛びつき腕ひしぎ逆十字!

「うわああああッ」

試合前半に脇固めをしつこくしつこくしつこくかけ続けたのはこの技への布石。力任せに外そうとするがもう腕の感覚がなくなっている。

「・・・ギブアップ。」
ケンドーカミスワ、50分59秒の激闘を制した。

2戦目の秋田大会からタッグリーグがスタート。

霧島、S小縞○(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 8.20)マリシア、DGマスク×

昨日50分の激闘を行った霧島だが疲れも見せず三下外人を攻め立てる。そして最後はスカ小が特別出演。見事なパイルドライバーでディスガイズを下して白星発進。

M祐希子、A中森(1点、時間切れ引き分け)C斉藤、斉藤彰子(1点)

先月のタッグ選手権の再戦。だがマイティ祐希子強い。コンバット斉藤の打撃が多少入ろうが関係ない。斉藤彰子にいたっては相手にならない状態。こうして試合開始から10分ほどひとりで暴れ回る展開。

「いいかげんにしろっ!ジェットスマッシュ!!」

さすがにこれは効いたのかイージス中森にタッチ。しかしイージス中森もうまくC藤の打撃をかいくぐる。そしてM祐希子が再登場。

「はっ!」
ノリノリのM祐希子、ラリアットで斉藤彰子を吹っ飛ばす。代わって出てきたC斉藤にはネックブリーカー。このあたりから試合が荒れだす。4人が入り乱れる攻防の中、破れかぶれで斉藤彰子がM祐希子にジェットスマッシュ!そして代わって出てきたコンバット斉藤が裏投げ!!

なんとかイージス中森が蹴りを入れてカット。

「そ、そっちがその気ならこっちだって・・・」
マイティ祐希子、イージス中森を呼び寄せて、C斉藤を担いでダブルインパクト!

「がふあっ!」
頭から落ちたコンバット斉藤、しかし続くフォールは斉藤彰子がカット。

「中森さん、決めてッ」

マイティ祐希子は斉藤彰子を場外に釘付けにし、イージス中森ストレッチプラム。懸命に耐えるコンバット斉藤。

「ギブアップか?ギブアップか?」

あおるR北条レフェリー。しかしコンバット斉藤、耐え切って時間切れに持ち込んだ。秋田のファンはヤンヤの歓声。

八島、H神田(1点、時間切れ引き分け)カミスワ、Jビーチ(1点)

試合が始まるやカミスワワールド全開。八島も持ち前のパワーで攻めるのだが、カミスワのグラウンド攻勢についていけない。ならばと25期生チームは合体技、ダブルドロップキックを連発。しかしカミスワも連夜の飛びつき腕ひしぎ。しかしここは八島がカット。

「あーもう!とっとと沈め!」

ハリケーン神田ゴッドハンド。こうなってはJビーチに後を託すしかない。

「いまだつぶせーーーーー」

25期生コンビ、ここが勝機と一気のラッシュ。しかしJビーチもミサイルキックで反撃。このあたりから4人が入り乱れる展開。しかしお互い決定的チャンスを作れず2試合連続のタイムアップドロー。秋田のファンは凄い歓声。

N神威、M千秋○(2点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 14.47)ロゼ、Wローズ2号×

REKIが引退したため、パートナーをPDFのマーメイド千秋に替えて参戦したN神威、いつも通りの狂乱ファイト。しかし2試合連続で30分ドローということもありファンも疲れていた。この空気を察したM千秋

「終わりにしてやるよ」
フィッシャーマンバスターでWR2号を仕留めた。

**************************

第3戦は盛岡大会。

ロゼ○、Wローズ2号(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 11.32)マリシア×、DGマスク(0点)

外人同士の対戦はヒューイット一家に凱歌が上がった

M祐希子○、A中森(3点、合体パワーボムからのエビ固め 23.50)霧島、S小縞×(2点)

「賞金のためにそろそろエンジンかけて行きます」
先発で出たマイティ祐希子強いのなんの。まあパートナーのA中森の状態を考えると自分が先頭に立って暴れ回らなければならないのだが。

「けえっ」

霧島レイラがイージス中森にラリアットを狙うが、かわして逆にタイミングよくラリアット。このあたりのうまさはさすがだ。

試合は霧島が健闘。マイティ祐希子にスプラッシュマウンテンを仕掛けてたじろがせてしまう。しかし王者組みもサンドイッチラリアットなど、早いタッチワークと合体攻撃で的を絞らせない。このあたり司令塔のA中森のうまさ。

「はあっ!」
マイティ祐希子ニーリフト、これでスカ小を悶絶させておいて、

「中森さん!」
合体パワーボムで幕。

H神田、八島(2点、時間切れ引き分け)C斉藤、斉藤彰(2点)

元タッグ王者チーム同士の対戦。しかしコンバット斉藤が後半スタミナ切れ。昨日30分やったのがきつかったのか、なんとか斉藤彰子が奮戦するも、防戦一方となってしまう。20分過ぎから例によって4人が入り乱れる展開。しかし最後はコンバット斉藤が捕まってしまった。
まずH神田がパワーボム、これは2.8で返したC斉藤、ならばと25期生チームは合体パワーボム。
ワン、トゥ・・・
「ウワーッ!」斉藤彰子がカット成功。

ここで時間切れ引き分け。両軍ともに2試合連続ドロー。

Kカミスワ○、Jビーチ(3点、上諏訪温泉極楽絞め25.46)N神威、M千秋×(2点)

カミスワ、のらりくらりとした試合運び。アーこの試合もドローかという雰囲気が支配してきた25分過ぎ、、カミスワがいきなり仕掛けた。

「うっ」
上諏訪温泉極楽絞め。これで試合終了。第29回SPZタッグリーグ、なんと2試合消化時点で早くも勝ちっぱなしがいなくなった。

2008年12月26日 (金)

第570回 29年目10月 マイティ祐希子×ナイトメア神威

29年目10月 飛び出せ!ビッグパワーシリーズ

そして最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はRIKKA(29期)対アネットデュラム。まだまだ新人のRIKKA,一発一発の技に重さがない。アネットがローリングソバットで手堅く3カウント奪取。勝負タイム7分0秒.

第2試合はスカーレット小縞(26期)対Jビーチ。

アイドルレスラーなのに隠れた実力者のスカーレット小縞が気迫のこもった攻めを見せて、

「デエエエイ!!」
豪快なパイルドライバーでJビーチに勝利。勝負タイム8分27秒。

第3試合は6人タッグマッチ、中江里奈(28期)、斉藤彰子(26期)、イージス中森(20期)に対するはキャシーウォン、ブルックウォン、ディスガイズマスク。日本人VS外人の6人タッグ。
斉藤彰子が前面に立って相手の3人を蹴りまくる。

「んー、いつもこうだといいんですけどね。斉藤彰子は上位の相手となると別人になっちゃいますからね。そこが上へいけない要因になっちゃってるんですよ」

吉田社長のドS解説。
中江もこの流れをついで豪快なラリアットでキャシーを追い込むが、

「うぁははははは」
キャシーが久々の狂乱ファイト、鉄製の凶器で中江をめった打ち。ブーイング。しかし中江里奈、鮮血を振りまきながら気迫のファイト。

「この○○○野郎!!」

中江里奈、怒りのラリアット。大きくよろめくキャシー。ここで最古参の仕事師・イージス中森が特別出演。
中江を指示してダブルのパイルドライバー。キャシー。頭からマットへ。

「逆カット!」

指示してからフォール。ラリアットで首を痛めたところでダブルパイルドライバーではたまらない。キャシーたまらず3カウントを聞いた。勝負タイム13分52秒のエキサイティングマッチだった。その試合が終わると休憩。

**************************

休憩明けはタッグマッチ。ハリケーン神田(25期)と藤原和美(28期)が入場、対戦相手はPDFのセイレーン千春(22期)マーメイド千秋(22期)。
悪の姉妹コンビも微妙に力が落ちてきている。ハリケーン神田に攻め込まれてしまう。ここで期待の星、藤原リングイン。

しかしマーメイド千秋もうまい。しつこくスリーパーを掛け続けて藤原の勢いを止めてしまう。

しかしハリケーン神田も本領発揮。

―いつまでも中堅でグズグズしてらんない!

2期後輩のM祐希子は既に団体の頂点にいるのである。ものすごいゴッドハンドでM千秋を昏倒させる。たまらずセイレーン千春が出てきた。

「藤原、お前が決めろ」

藤原、バックドロップでせめこむが後が続かない。息を吹き返したM千秋がリングインして合体パワーボム。

なんとか2.8で返す藤原、

「やっぱりあたしが決める!」
たまらず出てきたH神田。重い打撃で蹴散らし、掌底でM千秋を沈めた。勝負タイム27分26秒の激戦。

このあと3大シングルマッチ。
セミ前は八島静香対コンバット斉藤。

―八島さんは打たれ強いけど、やるしかない・・・

―アンタに勝って、上へ行く!!

八島が決然としたファイト。ラリアットを連発してゆく。コンバット斉藤も掌底を打っていくのだが八島、さして効いたそぶりを見せない。

―何発入れりゃダウンすんだ、体力が持たん・・・

コンバット斉藤、必殺ジェットスマッシュ!続いて裏拳をたたきこむ。

しかし八島もカウント2で返す。

―なんてスタミナだ・・・

コンバット斉藤、つなぎのつもりでコブラツイストを仕掛けた。しかし八島、先ほどの打撃の後遺症で身体に力が入らない。いいように絞りあげられて、ギブアップの言葉を吐いてしまった。勝負タイム14分28秒。

「普通あんな技でギブアップしますか。現代プロレスではありえないですよ。力の差があるんならともかく。まあその前の打撃が入っちゃったんでしょうけど」

解説の吉田龍子も手厳しい意見。

セミファイナルは霧島レイラ対ケンドーカミスワ。先月30分フルタイムドローに終わったカードの再戦。霧島の動きを読んで、脇固めに切返すカミスワ。じわじわとカミスワのペースにはまっていく。
しかし霧島も負けてはいない。ブレンバスター、ジャンピングニーで動きを止めにかかる。しかし2度目のジャンピングニー狙いは背面トペに切返された。
「行くぞッ」
霧島レイラDDT,このあたりで試合は動き出した。カミスワも執拗な逆エビで応戦。そのまま両者相譲らず2ヶ月連続のドローとなった。

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そしてメインイベント、王者マイティ祐希子に対するは前王者のナイトメア神威。悪の軍団PDFの主軸である。

「URAAAAA」
奇声を発しながら祐希子にぶつかっていったのだが、マイティ祐希子もこの選手への対処法はよく分かっている。動きまくって、ロープの反動を利した飛び技をアウトレインジで当てていけばそのうち向こうの動きが止まる。

頃合いを見てノーザン。これでナイトメア神威の動きが止まった。そこへニーリフト。この選手実に器用だ。

「あが・・・・」
こうなってはなすすべなし。マイティ祐希子、コーナー最上段からのダイビングプレスであっさり3カウント。24分45秒、王者が3度目の防衛に成功。

2008年12月25日 (木)

第569回 29年目10月 藤原和美、売出し中!

29年目10月
SPZ28期・藤原和美のファンクラブが結成された。全力でぶつかってゆくファイトスタイルがファンの間で評価されたらしい。
「飛び出せ・ビッグパワーシリーズ」開幕。沖縄で1試合やって、そのあとは東海地方を回るシリーズ。

「これは通好みなカードやね」

第2戦静岡大会、第3試合、京スポ若林さんが取材に来た。28期の藤原和美が元SPZタッグ王者のJビーチとシングルで対戦。若手期待の星が勢い良く攻め込んで行ったが
「トゥ」
シャイニングウィザード一発で動きを止められてしまう。そのままファイスクラッシャー、ブレーンバスターと畳み掛けられて3カウント。Jビーチが貫禄を示した。勝負タイム11分7秒。
「キャッホー!!」

―まだまだ、努力が足りない・・・

藤原和美、うつむきながら引揚げた。

続く第3戦岐阜大会では藤原和美はセミファイナルに抜擢され、コンバット斉藤とタッグを組んで実力派ヒール外人のキャシー、ブルックのウォン一族と対戦。

「きゃあっ!」
キャシーウォンの変則的な蹴り技にたじたじの藤原。しかしなんとか踏ん張ってC斉藤につなぐ。

「ウガアッツ」

コンバット斉藤、膝蹴りでぐらつかせて置いてパワーボム2連発。空手とプロレスを微妙に融合させるこの選手の恐ろしさ。
ブルックはカウント2.9でかろうじて返したが、もう目がうつろ。

「藤原、ラントウ!」
「はいっ」

指示を受けた藤原がキャシーに襲い掛かってそのまま場外乱闘に持ち込む。その間にリング上でC斉藤がデスバレーで手堅くトドメ。

「ありがとうございましたっ!」
藤原がコンバット斉藤と握手。

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第4戦三重サンシャインアリーナ大会ではメインでSPZタッグ戦が組まれた。王者マイティ祐希子、イージス中森に対するはコンバット斉藤、斉藤彰子の空手姉妹。地元なので斉藤姉妹はなんとしても勝ちたいところ。

「祐希子はなんとかする。彰子が中森さんをしとめろ、そのくらいはできるな」

「はいっ」

いきなりコンバット斉藤とマイティ祐希子の先発ではじまった試合、膝蹴りを放つがマイティ祐希子のドロップキックが入ってしまったのか、すぐ彰子にタッチしてしまう。のっけから王者組のペース。

王者組が早いタッチワークで斉藤彰子をつぶしにかかった。A中森の動きが欠場明けでよくないのでこういう闘い方をせざるを得ない。

「彰子、代われ」

5分過ぎにコンバット斉藤が再リングイン。掌底をガスガス打ち込んで行く。だが不利になると王者組はパートナーにさっとタッチ。的を絞らせない。

―向こうのほうが、頭がいいな・・・

しかし斉藤姉妹も地元なので大ハッスル。サンドイッチラリアット、合体パイルの連係でマイティ祐希子を追い込む。そしてついにイージス中森の引きずり出しに成功。

「彰子、いまだ、つぶせ!」
しかしイージス中森にも最古参の意地というものがある。斉藤彰子の打撃を懸命に耐えて、相手の息が乱れたのを見計らってストレッチプラムをサッと決めた。一度目はC斉藤がサッとカットに入ったが、ここでM祐希子が動いた。

倒れこんでいる斉藤彰子へノーザン!投げたあと流れるような動きでコンバット斉藤を場外乱闘に連れ出す。

「ぐぎゃあああああ・・・」

あとは非力となった斉藤彰子、ふたたびイージス中森のストレッチプラムに捕らえられる。

「彰子ッ」

しかしカットに入るべきC斉藤は場外で祐希子に殴られている。
懸命にこらえたのだが、斉藤彰子ついに根負けしてギブアップ。
勝負タイム48分10秒、王者組が2度目の防衛に成功。

「やったー、勝ったーッ」
「祐希子選手が非常に優秀ですから、私は安心して自分の仕事ができます」

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その翌日滋賀大会、藤原の試練のカードは続く。

セミ前に登場し、25期生の八島静香と組んで、斉藤姉妹と対戦。どう考えても藤原がやられ役のマッチメイクだ。懸命にコンバット斉藤に食らいつく藤原に大声援。

―昔の、あたしみたいだ・・・

コンバット斉藤も燃えてきて、
「ジェットスマーッシュ!」
見えない高速キックががががが。しかし続くフォールを2.8で返す。どどどどどどど。
そのあと組み付いてくるC斉藤をスリーパーに切返し、懸命に這っていって八島につなぐ。

リング上では八島とC斉藤がド迫力の攻防。一発の重さならC斉藤だが、八島も打たれ強い。

「くっ、彰子しばらく頼む」
斉藤彰子、昨日の悔しさをぶつけるファイト、八島に裏拳2連発。

「うががががが・・・」
ふらつく八島、そこへ斉藤彰子がジェットスマッシュ!

吹っ飛んだ八島、たまらず藤原にタッチ。しかし斉藤姉妹も時間切れが迫っていたのでC斉藤がでてきた。

「けぇーっ」

飛燕脚

「藤原、返せーーーー」

八島静香が叫ぶ

これは2.8で返したが、

「ウァ――――」

続く2度目のジェットスマッシュ。これで藤原を完全につぶした。返せるはずがない。勝負タイム30分ジャストのいい試合。

「うう、足が・・・動かない・・・」

藤原和美、試合後は起き上がれず担架で運ばれた。

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翌日の和歌山大会、藤原にとって試練のカードは続く、昨日対戦した斉藤彰子と組んで、ナイトメア神威、セイレーン千春と対戦。

ナイトメア神威を攻め込んだが、

「ウァハハハハハ」

ナイトメア神威も凶器攻撃。五寸釘で藤原の頭をごっすんごっすん。飛び散る鮮血

BOOOOOOOOOOO

しかし藤原も血まみれになりながらN神威にバックドロップ。そして這うようにして斉藤彰子にタッチ。

「ウガーーーッツ」

ナイトメア神威、たまらず千春にタッチ。この状況で斉藤彰子が踏ん張った。スクラップバスターでセイレーン千春を仕留めた。勝負タイム18分20秒。トップ選手との連日の対戦。藤原和美、何かをつかみかけている。

2008年12月24日 (水)

第568回 29年目9月 さいたま決戦

29年目9月

最古参のイージス中森が重症。やはりSPZクライマックスでのシングルマッチの連戦はきつかったらしい。
「エキサイティングシリーズ」開幕。九州各地を回る。

第1戦鹿児島大会メインは、マイティ祐希子、霧島レイラ、スカーレット小縞対コンバット斉藤、斉藤彰子、ケンドーカミスワ組。SPZ選手権の前哨戦だけあって盛り上がった。コンバット斉藤が殴る蹴る。そしてケンドーカミスワも絞め技で絶妙のアシスト。上諏訪温泉極楽絞め。しかし霧島レイラもスプラッシュマウンテンでお返し。このあたりから乱戦になってきた。

「これでもくらえっ」

スカーレット小縞のラリアット。コンバット斉藤吹っ飛ぶ。これで目の色が変わったのか、飛燕脚でお返し。

「彰子ッ」
斉藤彰子も同じく飛燕脚。スカーレット小縞がこれで動けなくなった。これで3カウント。勝負タイム23分22秒。

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4戦目の熊本大会でも前哨戦。斉藤姉妹VSマイティ祐希子、霧島レイラ。この試合も盛り上がった。斉藤彰子のジェットスマッシュで吹っ飛ぶマイティ祐希子。代わって出てきた霧島にはコンバット斉藤が元祖ジェットスマッシュ。場内大盛り上がり。しかし霧島もだいぶうたれ強くなってきていた。

―打撃をもらっても、意識さえ飛ばなければ・・・っ

しかしコンバット斉藤、さいごは飛燕脚で粘る霧島を片付けた。勝負タイム21分55秒。マイティ祐希子のカットは阻止された・・・

「さいたまドーム、あなたもこうなる。覚悟して。」

蹴りをクラって伸びている霧島を指差して、コンバット斉藤がベルトどりをアピール。

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そして最終戦、さいたまドーム大会。
「さいたま決戦2037」と銘打たれている。コンバット斉藤がマイティ祐希子のSPZベルトに挑む。
第1試合はRIKKA対アネットデュラム。
「やっ!」
アイドルレスラー・アネットの意外に重い頭突き。これが効いたのかRIKKAの動きが止まり、ローリングソバットで3カウントが入った。勝負タイム7分43秒。

第2試合はスカーレット小縞対ディスガイズマスク。スカーレット小縞が一方的に攻めて、最後はタイガードライバーで3カウント。勝負タイム9分12秒。

「ありがとうございました!」

第3試合は藤原和美対ジェニービーチ。入団2年目の藤原も力をつけてきていて、元SPZタッグ王者のJビーチをジャーマンで追い込んだが、Jビーチも強烈なシャイニングウィザードを2連発。藤原これで力尽きた。勝負タイム10分13秒。

休憩明け第4試合はタッグマッチ。斉藤彰子、中江里奈組に対するはキャシーウォン、ブルックウォン。ウォン姉妹の悪の連係に苦しむ斉藤彰子。この選手は攻め込まれたらもろいところがあり、上に行けない原因となっている。この日もドラゴンスクリューを食らって蹴り技が出しにくくなる。いいところないまま中江にタッチ。

「イマダワ」

キャシーウォンがカカト落としの連発で中江を沈めた。勝負タイム17分16秒、そこそこ盛り上がった。

セミ前のシングルマッチは霧島レイラ対ケンドーカミスワ。27期生の霧島レイラ、もうひとつ上に上がるためにはワールドワイドで活躍するカミスワを叩いておきたいところだったが、カミスワがのらりくらりとグラウンドに引きずり込んで徐々にスタミナを奪ってゆく。見る見るうちに時間が過ぎてゆく

―引き分けようなんて思わない、これでけりをつける!

霧島レイラ、スプラッシュマウンテン!カミスワ2.5で返す。
「ぐうっ・・・」

覆面越しのカミスワの表情から余裕が消えた。しかしここで30分タイムアップのゴングが。

セミファイナルはタッグマッチ。ハリケーン神田、八島静香組に対するはナイトメア神威マーメイド千秋のPDF。元タッグ王者の25期生コンビがM千秋に狙いを定めて攻め込む。

「アーーッ!!」
ハリケーン神田が雄たけびを上げてパワーボム。重さの乗った一撃がM千秋の戦意を奪う。しかしN神威がカット。

「・・・そろそろか」
八島がN神威をベタな場外乱闘に誘う。フラフラと起き上がったM千秋、待っていたのはゴッドハンド。これで3カウントが入った。勝負タイム22分10秒。

**************************

そしてメインイベントSPZ戦、マイティ祐希子対コンバット斉藤。

―まだ私はやれる。つぶしに行く!

―同じ相手に3連敗はできない。何が何でも勝つ!

「解説の吉田さん、どちらが有利でしょうか」

「んー、まあ祐希子なんじゃないかな。目の色が違ってますよ」

いきなりドロップキックで先手を取ったマイティ祐希子。けり飛ばされる前に3カウントを取る戦法に出たか。

―しゅっ!
コンバット斉藤、いつも通り掌底乱打。マイティ祐希子を早々と鼻から流血に追い込む。しかしM祐希子たじろがなかった。

―斉藤さんに、これ以上負けられない!

ローリングソバット2連発。コンバット斉藤ダウン。起き上がらせてロープに振ってもう一度ソバット。コンバット斉藤の動きがだんだん止まってゆく。そして延髄斬り、エルボー。動きが止まったところへダイビングプレス。きょうのマイティ祐希子は休まず攻めている。

「ウォーーッ!!」
マイティ祐希子バックドロップ。これは2.8で返したC斉藤だったが、立て続けにダイビングプレスを食らって3カウントを奪われた。勝負タイム28分9秒。王者が2度目の防衛に成功。

試合後のコンバット斉藤、淡々と記者の取材に答えた。

「もう一花、狙ったんですけどね・・・結果は出せなかった・・・」

2008年12月23日 (火)

第567回 29年目9月時点のプログラムから

29年目9月

久々にプログラムの選手紹介から。

ザ・仕事師 イージス中森

本名:中森かずさ、2012年11月29日、徳島県徳島市出身、SPZ新人テストに合格し、20期生として2028年4月16日、京都市体育館でのキューティー金井戦でデビュー。練習熱心な性格で、関節技を主体としたキビキビしたファイトを繰り広げ、武藤めぐみと組んでSPZタッグ王者に輝き、シングルでもTWWA世界王者に輝くなどトップスターとして活躍。SPZ最古参選手として団体を支える。得意技はストレッチプラム。

テーマ曲:you give・・・(川田まみ)

暗黒の空手家 コンバット斉藤

本名:非公開。2014年3月4日、三重県四日市市出身、中学時代までは空手に打ち込んでいたが、強すぎて対戦を断られるようになり、プロレスに転向。SPZ21期生として2029年4月21日、釧路アリーナ大会での対イージス中森戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技は強力。超高速上段蹴りのジェットスマッシュで武藤めぐみを失神KOさせたこともあるデインジャラスファイター。ついには武藤めぐみを破ってSPZ世界王者に輝く。武藤引退後はDFを脱退して本隊エースとなり、シングルマッチで29連勝をマークするなど不動のエースとして君臨。得意技のジェットスマッシュはまだまだ驚異。

テーマ曲:LAMENT(KOTOKO)

悪の狼 マーメイド千秋

本名:川上千秋、2015年1月5日、鳥取県境港市出身。SPZ22期生として2030年5月11日、鹿児島県営公園大会の対コンバット斉藤戦でデビュー。セイレーン千春と姉妹同時デビュー。姉のセイレーン千春とタッグを組んで、小気味いいヒールファイトで会場を沸かせ、あばしりタッグ王座を戴冠。現在は悪役軍団・PDFに所属し悪の参謀として活躍。得意技はフィッシャーマンバスター。

テーマ曲:SEEK&DESTROY(メタリカ)

悪の華 セイレーン千春
本名:川上千春、2015年1月5日、鳥取県境港市出身。SPZ22期生として2030年5月11日、鹿児島県営公園大会の対野村つばさ戦でデビュー。長らく海外武者修行に出ていたが、2032年に凱旋帰国。妹のマーメイド千秋とタッグを組んで、小気味いいヒールファイトを展開し、あばしりタッグ王者に輝く。PDFの一員。得意技は延髄斬り。

テーマ曲:SEEK&DESTROY(メタリカ)

温泉プロレス ケンドー・かみすわ

本名:非公開 生年月日:不明 長野県上諏訪温泉出身。上諏訪温泉の老舗旅館の娘らしい。SPZ22期生として2030年6月9日、沖縄体育館大会での対フォクシー真帆戦でデビュー。上諏訪温泉の効能を伝えるためか、どてらを着て入場し、温泉マーク入りの覆面でファイト。TWWA,ついでGWAで暴れ回り、上諏訪温泉をワールドワイドにするため奮闘。2032年に凱旋帰国、SPZ本隊側のバイプレイヤーとして活躍。コンバット斉藤を破りSPZ世界王者に輝くなど実力はトップクラス。得意技は上諏訪温泉極楽絞め。

テーマ曲:上諏訪温泉マーチ

狂乱の舞 ナイトメア神威

本名:高瀬真美 2015年7月16日、北海道新得町出身。その身体能力の高さに同郷のライラ神威が目をつけ、SPZ23期生として2031年5月10日、高知県体育館での対成瀬唯戦でデビュー。最近では拘束ベルトをして入場し、解放されるとライラ以上の狂乱ファイトを展開し、対戦相手を恐怖に陥れる。得意技は地獄落とし。2035年のSPZクライマックスではコンバット斉藤との決戦を制しみごと全勝優勝。SPZ世界王者にも2度輝き、悪役集団PDFの頭目としてますます暴虐の限りをつくす。

テーマ曲:レクイエム、怒りの日(W/A/Mozart)

ゴッドハンド ハリケーン神田

本名:神田友子、2018年1月1日、茨城県土浦市出身。学生時代はキックボクシングで身体を鍛え、SPZ25期生として入門。2033年5月11日、高知県体育館大会での対セイレーン千春戦でデビュー。キックボクシングの経験を生かした打撃は強烈。ライラ神威とタッグを組んであばしりタッグ王者に輝き、同期の八島静香と組んでSPZ世界タッグ王者に輝く。得意技はゴッドハンド(重い裏拳)

テーマ曲:ワルキューレの騎行 (ワーグナー)

女ケンカ番長 八島静香

本名:同じ、2017年11月13日、島根県浜田市出身。実家が漁師で、家業の手伝いをするうちに体力がついた経歴を持つ。中学時代は女番長で警察に補導されることもしばしばだったが、改心してSPZの入門テストを受験。見事合格し2033年5月11日、高知県体育館での対 野村つばさ戦でデビュー。高い身体能力を生かし、トップグループに殴りこみをかけてきて、同期のハリケーン神田と組んでSPZ世界タッグ王者に輝く。今後が楽しみな逸材。得意技はデスバレーボム。

テーマ曲:アルルの女、ファランドール(ビゼー)

爆裂空手道 斉藤彰子

本名:同じ。2019年2月4日、三重県四日市市出身。姉であるコンバット斉藤と同じく子供の頃から空手に打ち込み、姉のあとを追うようにSPZ入り。SPZ26期生として2034年5月10日、長崎アリーナ大会での対八島静香戦でデビュー。姉譲りの蹴り主体のファイトで会場を沸かせる。コンバット斉藤との姉妹タッグでSPZタッグ王座を戴冠。得意技は飛燕脚、ジェットスマッシュ。

入場テーマ曲:Give me up (マイケル・フォーチュナティ)

最強のアイドル スカーレット小縞

本名:小縞緑。2018年6月9日、和歌山県和歌山市出身。抜群のルックスに目をつけたSPZにスカウトされ、SPZ26期生として2034年5月10日、長崎アリーナ大会でのハリケーン神田戦でデビュー。アイドルレスラー扱いながら実家が寿司屋であり、荷物運びや食器洗いの手伝いをしていただけあってナチュラルパワーは相当なものがあり、得意技のラリアットはかなりの威力。同期の斉藤彰子と出世競争を繰り広げ、霧島レイラと組んであばしりタッグ王者に輝く。

入場テーマ曲:Do you know the Magic?(詩月カオリ)

SPZの新エース マイティ祐希子

本名:子安祐希子 2020年3月3日、山口県宇部市出身。井上霧子にスカウトされ、SPZ27期生として2035年4月17日、釧路アリーナ大会での対 斉藤彰子戦でデビュー。新人離れした動きを見せ、先輩レスラーや外国人選手を次々に撃破し、トップへの階段を駆け上がり、入門から2年でSPZ世界王者のベルトを巻く。得意技はムーンサルトプレス、ノーザンライトスープレックスホールド。

入場テーマ曲:disintegration(Lia)

みなぎるパワー大砲:霧島レイラ

本名:霧島聡子 2020年2月4日、岩手県花巻市出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ27期生として2035年4月20日、仙台市グランドアリーナ大会での対 スカーレット小縞戦でデビュー。持ち前の馬力を生かしたファイトでトップグループ入りをうかがう。得意技はラリアット。

入場テーマ曲:ゴーストバスターズのテーマ(Ray Parker Jr)

SPZの若手一番星 藤原和美

本名・同じ 2021年1月22日、栃木県小山市出身。中学時代はアマレスと陸上競技で身体を鍛える。SPZにスカウトされ、2036年5月11日、長崎アリーナ大会での 対 斉藤彰子戦でデビュー。多くの関係者が身体能力の高さで期待しており、明日のエース目指して奮闘中。得意技はジャーマンスープレックス。

テーマ曲:ライディーン(YMO)

ブルファイトハリケーン 中江里奈

本名・同じ 2021年1月6日、秋田県本荘市出身。SPZ入門テストに合格し、28期生として2036年5月11日、長崎アリーナ大会での対 霧島レイラ戦でデビュー。パワーには自信があると本人も話しているとおり、力任せのファイトで前座戦線を盛り上げる。得意技はラリアット。

テーマ曲:sweet passion(栗林みな実)

音速の忍者 RIKKA

本名:非公開、2021年7月18日、山梨県早川町出身、幼少の頃より奈良田の里で忍者としての修行を積み、REKIの紹介でプロレスの道を選び、SPZ29期生として2028年5月16日、高知市立体育館での対中江里奈戦でデビュー。忍者ならではの軽快な身のこなしを生かしたファイトで観客の度肝を抜く。得意技はフェイスクラッシャー。
テーマ曲:ラ・フォリア(アルカンジェロ・コレルリ)

レフェリー 井上霧子
1980年9月15日、神奈川県川崎市出身。1995年5月1日、関東女子プロレス・後楽園プラザ大会のユリシーズ島宮戦でプロレスデビュー。2004年11月に現役引退。SPZには旗揚げ前から社長秘書兼レフェリーとして参加。選手のまとめ役として貢献。2019年からはSPZ社長代行として団体フロントの顔としても活躍。近年は一部スポーツ紙上で酒びたりであることが暴露され、2027年8月に酒気帯びレフェリング事件が発覚し、社長代行の座を退いた。現在はSPZ取締役として新人選手のスカウトを担当するかたわら、主に前座試合のレフェリーを務める。

レフェリー 吉田龍子

1997年11月13日、熊本県八代市出身。2013年4月11日、札幌キターアリーナ大会での富沢レイ戦でデビュー。2022年3月、現役引退。2027年8月、井上霧子のあとをうけて3代目のSPZ社長に就任。バランスシートも読めない社長でSPZの将来をお先真っ暗にすること確実。2033年に大日本テレビアナウンサー森和紀氏と結婚。社長を誰に譲ろうか考えているらしい。時たま後半のレフェリーもつとめる。辛口のテレビ解説は好評。

レフェリー ロイヤル北条
本名、北条美雪。2006年2月7日、富山県氷見市出身。SPZ13期生として2021年4月21日、釧路アリーナ大会での芝田美紀戦でデビュー。2030年1月、現役引退。引退後はSPZに残り、若手選手のコーチをする傍ら、レフェリーを務める。現役時代の動き同様キビキビとした動き、かつ厳格なレフェリングは好評。

レフェリー ラッキー内田
本名:内田栄子 2008年10月30日、東京都多摩市出身。SPZ16期生として、2024年5月15日、鹿児島県営広場特設リング大会での成瀬唯戦でデビュー。2032年8月、現役引退。引退後はSPZに残り、若手選手のコーチをする傍ら、レフェリーを務める。

リングアナウンサー 村越忠幸

1984年6月11日、東京都八王子市出身。2019年4月入社、営業部長兼リングアナウンサーとして団体を陰から支える。2児のパパで趣味は料理。

リングアナウンサー 阿部幸一
2000年5月28日、新潟県糸魚川市出身、2023年入社、グッズショップ販売を経験した後、2033年からリングアナウンサーに起用される。主に前半戦を担当。趣味はドライブ。

リングドクター 羽山海
1987年6月21日、鹿児島県上屋久町出身。帝王大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務。プロレス観戦好きが好じ、「タダでプロレスが見られる」という今野元社長の甘言に乗り、SPZにリングドクターとして随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2008年12月22日 (月)

第566回 100万円争奪・第29回SPZクライマックス(4)

29年目8月 SPZクライマックス最終戦。

優勝争いはマイティ祐希子(SPZ27期)、ナイトメア神威(SPZ23期)、コンバット斉藤(21期)3人が1敗で並ぶレース。

さて、最終戦横スペ大会。
第1試合は28期生同士の一戦。中江里奈がパワーで押し込んで、7分ほどでラリアット。藤原和美を倒した。

第2試合はJビーチがダイナミックなファイトを見せてアネットデュラムを圧倒して下した。フィニッシュはミサイルキックだった。勝負タイム7分37秒。

第3試合、アメリカから帰ってきた(何度目なんだろうか)ケンドーカミスワがスカーレット小縞と組んで、セイレーン千春マーメイド千秋の悪役姉妹と対戦。カミスワがいつものように脇固めで右腕一本に狙いを絞る。

そしてスカ小縞を呼び込んでサンドイッチラリアット。代わって出てきたセイレーン千春も圧倒し、ムーンサルトプレスでフォール勝ち。勝負タイム15分39秒。

休憩後第4試合は外人同士のタッグマッチ。キャシー、ブルックのウォン一族に対するはジェーンメガライト、ディスガイズマスク組。ジェーンのパワーが冴え渡り、パイルドライバーでブルックをしとめた。勝負タイム13分30秒。

このあとSPZクライマックス最後の4試合。

H神田(5点、時間切れ引き分け)霧島(5点)

すでに4敗を喫している両者の対戦。後輩には負けられないとH神田が出だしからチョップチョップで攻める。しかし霧島も重爆ドロップキックで反撃。力押しの消耗戦となった。
「ウオーッ!」
身体後とぶつかるネックブリーカーで優位に立った霧島。DDTで追撃。しかしH神田もエルボー、脇固めで懸命に挽回。ブレーンバスターの打ち合いでは盛り上がった。打ち合いを制したH神田、ステップキックの連打でグロッキーに追い込むが、

「覚悟」

霧島レイラ、ラリアット。カウント2.8で神田が返したところでタイムアップのゴング。

八島(10点、ショルダータックルからの片エビ固め 15.25)斉藤彰(2点)

斉藤彰子のSクラ初陣は苦かった。A中森に勝っただけ、わずか2点でリーグ戦を終えた。女番長八島さん、堂々の10点でリーグ戦を終えた。

「メインの結果によっては3位ですか。でも3位は賞品がビミョウですから。やはり100万円を狙わないと。」

C斉藤(12点、飛燕脚からの片エビ固め 11.40)A中森(0点)

力は衰えてきているもののさすがの安定感で優勝戦線に絡んできたコンバット斉藤。最終戦の相手はここまで6連敗のイージス中森。

―決定戦がある。早いとこ終わらせる。

イージス中森もグラウンド技で懸命に応戦したが、
「うりゃああ」

コンバット斉藤、裏投げからの飛燕脚で快勝。1敗でリーグ戦を終えた。
「さぁ、決定戦だ・・・」

控室の奥でモニターを見つめるコンバット斉藤。

そしてメインイベント。
M祐希子(12点、ムーンサルトプレスからの体固め 15.58)N神威(10点)

―あたしはチャンピオン。これ以上は負けられない!
マイティ祐希子が攻めまくるが、ナイトメア神威もちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない
「URAAAAA」
ブレーンバスターで投げつける。そしてスクラップバスター。

しかしマイティ祐希子もローリングソバット、延髄。
ナイトメア神威のパワーボム狙いをリバースで切返したM祐希子、チャンス到来、ここでムーンサルトプレス!

ワン、トゥ、スリー。

ナイトメア神威、10点でリーグ戦を終えた。この結果3位争いは10点でナイトメア神威と八島静香が並んだが、3位は規定により直接対決で勝っている八島となって、賞品のスポーツドリンク1ケースを手に入れた。

メイン終了後、15分のインターバルを置いて優勝決定戦。

マイティ祐希子対コンバット斉藤。

17歳の子に100万円なんか上げられません、でも向こうはチャンピオンですからね、まあ胸を借りますよ」

コンバット斉藤、2試合目で少し疲れてはいるが、気力を振り絞って決定戦のリングへ向かった。

―先手必勝!
いきなりコンバット斉藤タックル、掌底連打。
しかしマイティ祐希子も離れてドロップキック2連発。

コンバット斉藤掌底乱打。無心で打つ、打つ

棒立ちになったところへコブラツイスト。コンバット斉藤100万円への執念なのか、ニーリフト、パワースラム、一気の攻めだ。

マイティ祐希子もスリーパー、アームホイップで反撃、懸命に態勢を立て直す。そしてドロップキック連打。

C斉藤裏投げで追い込む。これ以上受けられないと感じたんのか、M祐希子ムーンサルト、2で返す斉藤、ここで両者大の字、さあどちらが先に立ち上がるか。祐希子コールと斉藤コールがあい半ば、両者フラフラと立ち上がり、

なおも組み付こうとするM祐希子、しかしここでコンバット斉藤が決めにかかった。

「勝負!」
伝家の宝刀ジェットスマッシュ。ここで数々の選手を葬ってきた悪魔の右足がうなりをあげた!!

「うっ・・・・」

前のめりに倒れるM祐希子、ひっくり返してカバー、

ワン、トゥ、スリー!!

「17分5秒、ジェットスマッシュからの片エビ固めで、コンバット斉藤の勝ち」

「勝っ・・・た・・・」

コンバット斉藤、苦闘の果てにつかんだ勝利。、リング上にへたりこんでしまう。

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「いや、解説の吉田さん、コンバット斉藤が勝ってしまいましたね」

「先手必勝でズバスバ掌底を当てていきましたからね。あれが効きましたね。小技で積み重ねて最後は必殺技でしとめる、基本に忠実でしたね、なかなかできないことです」

吉田龍子社長が冷静な解説。そしてリング上では表彰式。まず今野役員から大きなトロフィーが贈られた。このトロフィーも5年目あたりから使われている年代物。

「この次・・・出られるかどうか分かりませんが(場内笑い)、まあ精進します」

優勝したコンバット斉藤がにっこり笑顔で賞状と賞金100万円、副賞のブランド腕時計が贈られた。

なおコンバット斉藤、第24回大会から6年間で優勝―準優勝―優勝―準優勝―優勝―優勝と、6年連続の2位以内。これはSPZクライマックスの過去の歴史でも吉田龍子と武藤めぐみに続く3人目の快挙。

その後勝利者インタビュー。

「まさか優勝できるとは思っていませんでした。まあ祐希子選手にはいいアレになったんじゃないでしょうか。17歳で100万円なんか手に入ったら人生狂っちゃいますからね、ははは」

「賞金の使い道は?」

「そうですね、パーッと使いたいのはやまやまなんですけど、苦労して稼いだので、実家のリフォーム資金にします」

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一方のマイティ祐希子。圧倒的有利の下馬評にもかかわらず2位に終わってしまった。
「あーー、やっちゃった・・・」

マイティ祐希子、チャンピオンなのに同一カード2連敗。しかもピークを過ぎた下り坂の選手に。

「あー、おなかすいた、何か食べに行こう」

準優勝の副賞の「横浜中華街お食事券5万円分」を「1食」で使い切ってしまったらしい・・・

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2008年12月21日 (日)

第565回 100万円争奪・第29回SPZクライマックス(3)

時に西暦2037年、旗揚げ29年目を迎えた横浜のお嬢様プロレス団体SPZ、8月恒例の地獄のリーグ戦「SPZクライマックス」はリーグ戦4戦を消化し、マイティ祐希子、ナイトメア神威、コンバット斉藤の3強が3勝1敗で並ぶ展開。はたして賞金100万円は誰の手に渡るのか?

第6戦仙台大会。
八島(6点、ショルダータックルからの片エビ固め 14.38)H神田(4点)

25期同士の対戦は、八島が終始攻め立ててハリケーン神田を振り切った。このシリーズの八島は体力を生かした「ぶちかまし」を多用。それがいい結果につながっている。

C斉藤(8点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 17.54)霧島(4点)

「さ、行こうか」
公式戦でマイティ祐希子を撃破し、連覇の目が出てきたコンバット斉藤、この日は27期の霧島レイラの挑戦を受ける。しかし霧島のパワーもたいしたもの、重爆ドロップキックでC斉藤を苦しめる。

―彰子が先月勝ってる相手に負けらんない。

コンバット斉藤、飛燕脚の2連発で追い込んで、
「はぁーっ!!」
ズバッと決まったジェットスマッシュ!これでコンバット斉藤1敗キープ。シード権確保も決めた。

N神威(8点、パワーボムからのエビ固め 18.27)斉藤彰(2点)

姉のカタキをねらった斉藤彰子だったが、ナイトメア神威はいくら殴ろうが蹴ろうが平然。いつしか攻守入れ替わりじわじわと攻め込まれ、パワーボムで終了。4敗目を喫した斉藤彰子、予選会行きが決定。

M祐希子(8点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 10.14)A中森(0点)

昨日コンバット斉藤相手に痛い星を落としたM祐希子、この日の相手は「白星配給係」イージス中森。一方的に攻めて、シャイニングウィザードで終了。この結果3人が1敗で並ぶ展開は変わらず。

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第7戦どさんこドーム大会。

八島(8点、ショルダータックルからの片エビ固め 15.11)霧島(4点)

パワー対パワーの激突。しかしこういう根性比べでは八島は無類の強さを発揮する。スタミナ切れを待ってスパートをかける。そしてぶちかまし。これでカウント3.4勝のうち3勝をぶちかましで勝ってしまう重戦車八島。シード権を守った。敗れた霧島レイラ。無念の4敗目、予選会行き・・・

N神威(10点、パワーボムからのエビ固め 12.09)A中森(0点)

「URAAAAAA」
ナイトメア神威の容赦のない五寸釘攻撃でイージス中森、大流血。スプラッターな展開に札幌のファンあ然。これで戦闘不能に陥ったイージス中森、パワーボムに散った。ああ6連敗。

「うーん・・・・・・冴えないですね。ファンの皆さんに申し訳ありません」

イージス中森、控室で頭を抱えた。

C斉藤(10点、飛燕脚からの片エビ固め 10.03)H神田(4点)

この試合は双方の打撃が交錯する立ち上がり。コンバット斉藤の掌底でH神田流血。怯んだところを裏拳をたたき込む。

動きは落ちているはずなのに優勝賞金100万円への執念なのか、C斉藤強い。あっさりと飛燕脚でH神田を下す。完勝と言っていい内容。ハリケーン神田、4敗目を喫して、シード権を失った・・・

M祐希子(10点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 13.10)斉藤彰(2点)

「彰子じゃ勝てない、ははは、着替えて飲みに行こう」

コンバット斉藤、メインを見ようともせずシャワーに向かった。斉藤彰子、懸命に応戦してジェットスマッシュであわてさせたが、マイティ祐希子の牙城を崩せず敗北。最終戦横スペ大会を前にして、M祐希子、N神威、C斉藤の3人が1敗で並ぶ展開。

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札幌大会終了後、狸小路の炉辺焼き店で。

「どうでしょうね。まあ決定戦になるかと思いますが、祐希子さんも次は警戒して来るでしょうし、ナイトメア神威さんは堅いですからね。100万円は欲しいですけどなるようにしかなりません。あ、でも決定戦に出ればお食事券もらえますから、ハハッ」

コンバット斉藤、札幌の炉端焼きで最終戦の秘策を考えた・・のか?

さて、最終戦横スペ大会。

(続く)

2008年12月20日 (土)

第564回 100万円争奪・第29回SPZクライマックス(2)

29年目8月 SPZクライマックス(その2)

翌日は福岡九州ドームでの公式戦。

霧島(4点、ラリアットからの片エビ固め 15.18)斉藤彰(2点)

6月の予選会では霧島、7月の決着ラウンドでは斉藤が勝っているカード。どちらが先に突破口を開くがポイント一戦だったが、重たいドロップキックを連発していった霧島が優位に立ち、DDT2連発で動きを止めて、最後はラリアット2連発で斉藤を叩きのめした。

H神田(2点、掌底からの片エビ固め 11.38)A中森(0点)

イージス中森、一方的に殴られて3連敗・・・

「甘くないですね・・・早く芽を出せるように頑張るしかないです」

N神威(4点、地獄落としからの片エビ固め 24.22)C斉藤(4点)

「長年の抗争相手ですから、この試合は取っておきたいですね」

しかし、コンバット斉藤の動きもかなり落ちていて、N神威を攻めきれない。

「この一撃にすべてをかける!」

切り札、ジェットスマッシュも決定打にならず、逆に地獄落としを食らってしまう。ならばと飛燕脚を放つがこれも2.5で返され、攻め手のなくなったC斉藤、2発目の地獄落としを食らってカウント3、コンバット斉藤、敗北。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

試合後のコンバット斉藤はノーコメントで会場を後にした。

M祐希子(6点、ニーリフトからの片エビ固め 13.11)八島(2点)

マイティ祐希子危なげなく白星。八島の耐久力の高さを攻め続けることで解決。最後はスタミナの尽きた八島へ、さして痛いとも思えないニーリフトでカウント3奪取。3連勝で早くも単独トップに立った。

「あーもう、これは優勝は祐希子選手ですね」

解説の吉田龍子が断言。

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第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

H神田(4点、ゴッドハンドからの片エビ固め 12.52)斉藤彰(2点)

1勝2敗同士の対戦。優勝争いはともかくシード権のことを考えるとお互い負けられない。斉藤の掌底でH神田流血。鮮血をふりまきながら応戦するH神田。ごつごつした殴り合いに場内もヒートアップ。

「うわあっ」
ステップキックが頭にはいった斉藤彰、ジェットスマッシュで勝負に出たが、受けきったH神田、お返しのゴッドハンド2連発。これでカウント3.ハリケーン神田が壮絶な打撃戦を制した。

八島(4点、ショルダータックルからの片エビ固め 25.05)A中森(0点)

20期生のイージス中森、これはもう落日なのか。いいところなく八島に攻め込まれ、ただ耐えるだけ、たいした反撃も出来ずただ耐えるだけ。25分のロングマッチだったが中森が攻め込むシーンはほとんどなく、見せ場もないままやられてしまった。これで4連敗。ストレートで守り続けてきたシード権(7点以上または4位以内の選手は来年の予選会が免除される)を失った。

「これが、現実・・・ですね」

試合後のイージス中森はしぼり出すようにコメント。

N神威(6点、ネックブリーカードロップからの片エビ固め 11.42)霧島(4点)

霧島レイラ、懸命にぶつかっていったもののN神威の牙城を崩せず。あまり見せない凶器攻撃まで繰り出して霧島をいたぶり、追い込んだN神威、最後はネックブリーカーで終了。

C斉藤(6点、飛燕脚からの片エビ固め 11.25)M祐希子(6点)

「蹴りをもらっちゃう前に倒します」

そう言ってリングに向かったM祐希子、先月のドーム決戦では勝っているのでなんとかなる相手。この日もC斉藤の打撃をかいくぐってムーンサルト。しかしC斉藤も意地がある。

―若手の頃、武藤さんにぶつかっていったのを思い出そう。あの頃は、失うものは何もなかった・・・

突っ込んでくるマイティ祐希子、無我夢中で足を出した。

ものすごい勢いでジェットスマッシュ!

ガキィッ

特別リングサイドの観客が思わず慄然とするくらいの迫力。

吹っ飛ぶマイティ祐希子。

―いまのはまともに入った。このまま押し込めば勝てる。

そのあと飛燕脚、ネックブリーカーと怒涛の攻め、もしかして・・・ざわつく名古屋。

マイティ祐希子も懸命に延髄斬りで態勢をたてなおそうと反撃するが足に来ている。

「はぁーっ!!」
コンバット斉藤2度目の飛燕脚。重い上段蹴りを食らって、前のめりに倒れる祐希子。すかさずカバー

ワン、トゥ、スリー。

ワアアアアア!

またしても時代の逆戻り、団体エースにしてSPZ世界王者・マイティ祐希子が敗れてしまった。蹴りのダメージが深くそのまま病院へ直行。

「無我夢中でした。たまたま結果がついてきただけです。優勝争いですか。どうでしょうね。賞金は欲しいですけど・・」

試合後のコンバット斉藤は笑顔でコメント。蹴りがあたればまだまだ恐ろしい存在。

2008年12月19日 (金)

第563回 100万円争奪・第29回SPZクライマックス(1)

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29年目8月
恒例のSPZクライマックス。
■「必殺仕事人」イージス中森(24)

8年連続8度目の出場 (出場8回は旗揚げ世代の伊達遥に次いで2位タイ)

「おそらく今回が最後のSPZクライマックスでしょう。応援してくださるファンのために、力の続く限り戦います。」

■「ジェットスマッシュ」コンバット斉藤(23)

7年連続7度目の出場  第24回・第26回・28回大会優勝

「やるだけです。でも今年は彰子がやっと出るので楽しみです」

■「狂乱の舞」ナイトメア神威(21)

5年連続5度目の出場 第27回大会優勝
(頭から麻袋をかぶされているので無言)

■「SPZのエース」マイティ祐希子(17)

2年連続2度目の出場
「ワクワクしてきました。目標はもちろん優勝です。賞金でフランス料理を食べに行きます(笑)」

■「ゴッドハンドの女」ハリケーン神田(19)

2年連続2度目の出場
「全員叩き潰すつもりで闘う」

■「ケンカ番長」八島静香(19)

3年連続3度目の出場 
「応援、夜露死苦」

以下2名は予選会勝ち上がり組。

■「爆裂空手道」斉藤彰子(18)

初出場 予選会1位通過
「出るからには、全力を出し切ります」

■「みなぎるパワー 大砲だ」霧島レイラ(17)

初出場 予選会2位通過
「先輩方をひとりでも多く倒します」

なお、今月からGWAが新女に引き抜かれたため、TWWAを引き抜き返した。仁義なき興行戦争は続く。2戦目のなにわパワフルドーム大会から地獄のリーグ戦がスタート。

斉藤彰(2点、飛燕脚からの片エビ固め 13.28)A中森

団体最古参のイージス中森、動きは全盛期とは比ぶべくもない。掌底をいいように食らって鼻から流血。そのあとも自分の持ち味を出せぬままズルズルと。終盤にストレッチプラムで反撃したがロープに近い。そのあと2度目の飛燕脚で力尽きた。

「甘くない、ですね・・・」

C斉藤(2点、デスバレーボムからの片エビ固め 17.57)八島

「ぼちぼち、行きますか」
相手はパワーファイターの八島。体力もある。コンバット斉藤、じっくり攻めにかかった。

―やっぱり。何発いれりゃあいいんだ。

八島の打たれ強さに手を焼いたC斉藤、ジェットスマッシュで動きを止めてからデスバレー。まずは初戦を白星で飾った。

N神威(2点、ネックブリーカーからの片エビ固め 15.19)H神田

凶暴対神の手。ラディカルなファイトの応酬。しかし先に根負けしたのはハリケーン神田。ナイトメア神威が頃合いを見てネックブリーカーでトドメ。

M祐希子(2点、ムーンサルトプレスからの体固め 12.29)霧島

「ようやくアンタとドームのメインでやれるところまでキタゼ」

27期生の同期対決。しかしマイティ祐希子が序盤からハイスパートレスリングで飛ばす。霧島、スプラッシュマウンテンで反撃するが単発。そのあとはもうズルズルと。マイティ祐希子、初優勝へ好発進。不安材料なし。

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第3戦、若鯉球場大会。

霧島(2点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 12.22)A中森(0点)

霧島が圧倒的パワーで快勝。イージス中森。予選会上がりの選手に2連敗・・・

「これが、現実、ですか・・・」

C斉藤(4点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 14.37)斉藤彰(2点)

「このカード見たかったんすよ~」

日刊ブルースの記者が興奮気味に話す。広島でついに姉妹対決が実現。

いきなりコンバット斉藤が掌底、彰子も掌底連打でお返し。

「ならばこれで・・・」
コンバット斉藤、スリーパー、ドロップキック、ボディスラムと目先を変えての攻め。しかし彰子も掌底乱打。

「んー、こうなると消耗戦ですね。どちらが先に息切れすッか。まあ斉藤彰子が先にばてるでしょう」

解説の吉田龍子が冷静な指摘。

斉藤彰子、ジェットスマッシュで勝負に出たが、

「ジェットスマッシュは、そんな、技じゃない!」

コンバット斉藤、裏拳2連発で逆襲。実質的にこれで勝負あった、そして・・・

「せりゃあっ!」
本家ジェットスマッシュ炸裂。これで3カウントを奪った。

「またいつでも、受けてやる」
姉妹対決は姉に軍配。コンバット斉藤、倒れた彰子を一瞥して引揚げた。

八島(2点、エルボーからの片エビ固め 15分くらい)N神威(2点)

「なめんなぁああ!」
意外にも八島が攻める。しかしN神威もパワーボムで逆襲。しかし八島もデスバレー。大技の応酬ド迫力の攻防。この試合もすさまじい我慢比べとなった。

「悪く思わないでおくれよ」
八島2度目のデスバレー、N神威タイガードライバーで反撃、どちらに転んでもおかしくない。しかし、ここで八島のエルボーが入ってしまった。

「うげっ・・・」
のしかかる八島、そのまま3カウントが入った。

M祐希子(4点、ニーリフトからの片エビ固め 18.23)H神田(0点)

ハリケーン神田も良く粘ったのだが・・・マイティ祐希子、おちついて攻めていって、ニーリフトで快勝。

第29回SPZクライマックス、リーグ戦2試合を消化して、勝ちっぱなしはマイティ祐希子とコンバット斉藤の2名。新旧エースがこのまま突っ走るのか、それとも・・・

(続きます)

2008年12月18日 (木)

第562回 29年目7月 最後の農鳥(下)

29年目7月 REKI引退シリーズ 最終戦・新日本ドーム大会

「次の試合に登場するREKI選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

シューマンの「二人の擲弾兵」に乗ってREKIがリングイン。

「赤コーナー、山梨県早川町出身、れーきーー!!」

村越リングアナが万感のコール。青紫の紙テープが乱舞。

対戦相手は28期生の藤原和美。どう考えても「最後をかっこよく農鳥で決めちゃってください」という会社側が気を使ったマッチメイク。先月の予選会でもREKIが勝っている。

しかしこの日は藤原の気合いが入っていた。REKIのすばやい動きにもきっちり対応。

―勝って、REKIさんを送り出す。

7分過ぎ、藤原のジャーマン!スピードの乗った投げを食らってREKIの動きが止まる。しかしREKIもこれ以上は受けられないと判断して、アームホイップで転ばせるやコーナーに駆け上がって、藤原が起き上がるのを待って、思い切りジャンプ。新日本ドームに舞った。

「農鳥!」

ドワアアアアア!!

出た出た代名詞の農鳥(急角度ミサイルキック)。スワンダイブ式より高く飛ぶので受けにくいのだ。吹っ飛ぶ藤原。続くフォールは藤原カウント2で返す。しかしREKI,立て続けにフェイスクラッシャー。そのあと、REKI、コーナーに登って一瞬だけ客席に目をやった。

「・・・・これで、終わり・・・」

REKIが飛んだ。もう一度。

この日2発目の農鳥、急角度の一撃をまともに食らって吹っ飛ぶ藤原。そしてREKI、片エビで押さえ込む。誰もがこれで終わりだと思った。

ワン、トゥ・・ドドドドド!

しかし藤原はなんとカウント2.9、ギリギリで返して、起き上がり、懸命にREKIに組み付いて、バックドロップで投げる。

―なっ・・・・

これでREKIは頭からマットへ。続くフォール、カウント2.5で返すREKI。

ワーワーワーワー。

両者大の字。さあどちらが先に起き上がるか。セコンドのRIKKAがバンバンバンとエプロンを叩いているが、REKI起き上がれない!藤原がゆっくり起き上がって、

「必殺技!行きます!」
2発目のジャーマン炸裂。ブリッジの高さもそのあとのグリップも完璧。REKIは肩を上げることができなかった。

ワン、トゥ、スリー!!

「14分59秒、ジャーマンスープレックスホールドで藤原和美の勝ち」

REKIさんに・・・勝った!

元SPZタッグ王者からの勝利に喜ぶ藤原。場内はどよめきに包まれたREKIはなかなか起き上がれず、羽山リングドクターがリングに上がって介抱。

REKIかなりの時間をかけて起き上がり、リング上で藤原と握手。手を離す前にREKIが藤原にささやいた。

「・・・ありがとう。」

そのあとREKI,四方にお辞儀をして引揚げた。

「解説の吉田さん・・・REKI選手最後を飾れませんでしたね」

「んー、まあ、私も2発目の農鳥で終わったと思ったんですけどねえ、まあ藤原も打たれ強くなったんでしょうね。今後が楽しみです」

*******************************

ざわついた雰囲気のまま、セミファイナル。

SPZクライマックス予選会決着ラウンド3戦目。斉藤彰子対スカーレット小縞。

斉藤彰子が勝つか引き分ければ、斉藤彰子と霧島レイラが本大会出場。

S小縞が25分46秒以内に勝てば、S小縞と斉藤彰子が本大会出場。

S小縞が勝っても勝負タイム25分46秒以上であれば、霧島と斉藤彰子が本大会出場。

果たしてどう転ぶか。試合前のスカーレット小縞は吹っ切れていた。

「なるようにしかなりません。ドームのセミで同期の斉藤さんとやれて嬉しいです」

しかし既に本大会出場を決めている斉藤彰子、失うものは何もないのでこういうときの斉藤彰子は強い。

S小縞相手には6月の予選会でも勝っているので落ち着いたファイト。掌底を的確に当てていって、5分過ぎに早くも飛燕脚。

「ううっ・・・・」
スカーレット小縞、頭突きで反撃するも飛んできたのは斉藤の裏拳。棒立ちになったところへ裏拳。これでふらついたところへ2度目の飛燕脚。これで大ダメージを負ったS小縞、スクラップバスターであっさりと敗北。

「ハハハハ、プレッシャーが無いと斉藤さん強いね」

かいせつの吉田龍子は笑うしかなかった。

斉藤彰(4点、スクラップバスターからの片エビ固め 9.19)S小縞(0点)

これで本大会出場は斉藤彰子と霧島レイラの2名に決定。

「ううっ、うわあああああん・・・・」

試合後、あと一歩のところで本大会出場を逃したS小縞は洗面所で号泣。

********************************

そのころリング上ではメインのSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑むのは21期生、SPZの重鎮、元エースのコンバット斉藤。マイティ祐希子が真のエースとなるにはタイトル戦で、ドームの大舞台でコンバット斉藤の壁を越えなくてはならない。

―蹴りを怖がっても仕方がない。やられるときはやられる。ガンガン攻める。

何も考えずにドロップキックやアームホイップでペースを握ろうとする。しかしコンバット斉藤も掌底で応戦。

「んー、祐希子選手が勝つには攻めて攻めてペースを崩して大技たたっこむしかないですからね」

「これでっ!」

試合中盤に放ったバックドロップが効いたのか、コンバット斉藤の動きが止まった。そこへローリングソバット、エルボー、2発目のバックドロップ。

しかしコンバット斉藤、勝負に出てジェットスマッシュ、そして裏拳!マイティ祐希子口の中をきったか流血。しかし、

「アーッ!!」
マイティ祐希子、3発目のバックドロップで斉藤をダウンさせるやコーナーに登って、

ムーンサルトプレス!

ワン、トゥ、スリー!!

勝負タイム39分51秒、王者が初防衛に成功。前エースのコンバット斉藤を下して、世代交代を印象付けた。

***********************
そのあとREKIの引退セレモニー。

イージス中森選手会長が花束の贈呈。そしてSPZの吉田社長も記念品を贈呈。そのあとマスコミ各社から花束記念品の贈呈と続く。

そしてかつてのタッグパートナー・ライラ神威(現・居酒屋トムラウシ店主)が顔を出し、花束の贈呈。

「お疲れ、第二の人生も頑張れや」

そのあと10カウントゴング。20期生のREKI,クノイチレスラーとして、ヒール軍団DarkFraction、PerfectDarkFractionの核弾頭として精一杯SPZマットを駆け抜けた。満場のREKIコール。

「さらば・・・」

REKI、引退後は奈良田の里で身体のオーバーホールをした後、経験を生かして要人警護の仕事に就くらしい。

******************
REKI

SPZ20期生

2028年4月16日、京都市体育館での対 野村つばさ戦でデビュー。2037年7月23日、新日本ドームでの対 藤原和美戦で引退。稼動月数112ヶ月、出場試合数(概算)808試合

タイトル歴

第45代SPZ世界タッグ王者(パートナーはライラ神威)

第48代SPZ世界タッグ王者(パートナーはライラ神威)

第53代SPZ世界タッグ王者(パートナーはライラ神威)

第55代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第57代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第59代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第61代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第64代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第26代あばしりタッグ王者(パートナーはライラ神威)

第28代あばしりタッグ王者(パートナーはライラ神威)

第33代あばしりタッグ王者(パートナーはフレイア鏡)

第35代あばしりタッグ王者(パートナーはコンバット斉藤)

第26回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはナイトメア神威)

写真集 1冊
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2008年12月17日 (水)

第561回 29年目7月 最後の農鳥(上)

29年目7月、REKI引退シリーズ

第7戦、幕張大会。

第3試合で今シリーズ限りで引退するREKI対中江里奈。予選会であと一歩までREKIを追い込んだ中江がREKIに再チャレンジ。そして最後の対決。

「うらあっ」
DDTを決めた。しかしREKI転がって場外にエスケープ。しかし場外でも互角の乱闘をやってのけた。これで追い込まれたREKI,2発目のDDTを食らってしまい中江の勝利は目前と思われたが・・・

「・・・消えろ、・・・・農鳥」

REKI、コーナーに駆け上がって農鳥!一瞬視界から消える角度まで飛び上がって急降下。吹っ飛んだ中江。なんとかフォールはカウント2で返したが、

「アーーーーッ」
中江、これ以上は受けられないと判断して、強引にパワーボムをねらったが。REKI,うまくウラカンラナで切返して丸め込んだ。

「・・・しまっ・・・」

そのまま3カウント。勝負タイム14分39秒。REKIが勝った。満場のREKIコール。

「残り、一つ・・・明日が、最後の農鳥・・・」

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セミファイナルは予選会決着ラウンド2戦目。

斉藤彰(2点、飛燕脚からの片エビ固め 12.06)霧島(2点)

―勝てば、Sクラに出られる・・・

霧島レイラ、頭突き、頭突き。力押しの消耗戦になるのを承知で仕掛けてゆく。
―打たれ強さならあたしの方が上だ。蹴りで意識を持ってかれない限り勝てる。

斉藤彰子、気迫に押されっぱなし。彼女がメインイベンターになれないのもこのあたりの弱さ。しかし斉藤も懸命にジェットスマッシュ、裏拳で反撃、吹っ飛ばされながらも霧島レイラ耐える。

―まだ大丈夫だ、感覚切れてない。

しかし斉藤彰子、飛燕脚、そしてローリングソバット。
―くっ・・まだだ・・・

しかし斉藤彰子、
「はぁーっ!」
2度目の飛燕脚。

下段蹴り、中段蹴り、耐える霧島。

―ひとつ、ふたつ、来い。来い。

がきっ。
上段蹴りが霧島の頭を捕らえる。前のめりに倒れる霧島、ひっくり返してカバー、
ワン、トゥ、スリー。

「・・北条さん、し、試合は・・・」

「12分6秒、蹴りであなたの負け。よく頑張った」

意識が戻った霧島レイラ、わかっていて斉藤の蹴りにはまってしまった・・・

これで斉藤彰子が1勝を挙げて、勝った試合での勝負タイムでは12分6秒と霧島より短いので、斉藤彰子の2位以内が確定、すなわち本大会出場が決まった。残る1つのイスはS小縞と霧島の争いとなるが、これは最終戦新日本ドームの斉藤彰子VSスカーレット小縞の結果および勝負タイムしだい。

幕張大会メインイベントはSPZタッグ戦。王者M祐希子、イージス中森に挑むのはこれがタイトル戦初タッグのナイトメア神威、マーメイド千秋。

REKIの引退に伴いナイトメア神威のパートナーはPDFの22期生、マーメイド千秋。しかしマーメイド千秋があっさり捕まってしまい。マイティ祐希子の一方的なペースのままスクラップバスターで快勝。初防衛に成功。勝負タイム24分24秒。

そして最終戦、新日本ドーム大会。

「REKI 最終試合」

の大看板が掲げられた。

第1試合はアネットデュラム、ディスガイズマスク対ハムルシアター、マリシアルイス。新あばしり王者組がいきなり第1試合に登場。あっさりネタ外人のアネットを追い込む。救援に入ったディスガイズマスクもハムルのDDT。これでカウント3が入った。勝負タイム8分55秒。

第2試合は霧島レイラ登場、この日は新人のRIKKAと組んで強豪外人のロゼ・ヒューイット、ワイルドローズ2号と対決。しかし予想通りRIKKAがつかまる展開。こうなると霧島が2人分頑張らないといけない。しかもロゼ、力任せの霧島の動きをあっさりと見切り、コブラツイストで痛めつける。そして最後はパワーボム。意外とパワーの乗った一撃に霧島が3カウントを聞いた。勝負タイム14分9秒。その試合が終わると休憩。

休憩明けは6人タッグマッチ、八島静香、イージス中森、中江里奈対ナイトメア神威、セイレーン千春、マーメイド千秋の6人タッグマッチ。

SPZ本隊とPDFの大活劇6人タッグマッチ。八島のパワー、狂気のナイトメア神威、小気味いいラフファイトのM千秋。地味に追い込むA中森。しかし若手の中江が出てきたとたん、

「つぶせーーーーー」

リーダーのマーメイド千秋が叫ぶやPDFの集中砲火。セイレーン千春がパワーボムからの延髄斬りとたたみかけて中江を葬った。勝負タイム19分23秒。場内大盛り上がり。

そして、3大シングルマッチ。
「次の試合に登場するREKI選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
シューマンの「二人の擲弾兵」に乗ってREKIがリングイン。

(続く)

2008年12月16日 (火)

第560回 29年目7月 予選会決着ラウンド

29年目7月

「もはやこれまで・・・」
20期生のREKIが引退を表明。山梨県早川・奈良田の里の忍者養成所上がりのレスラーだが、目を見張る四次元さっぽうでもう全身ガタガタの状態で、奈良田温泉につかっての療養ももう効果がなくなってきたらしい。ということで7月シリーズは「REKI引退シリーズ」として行うこととなった。

初戦の青森大会、REKIは現パートナーのナイトメア神威と最後のタッグを組んで、イージス中森、藤原和美組に勝利。ナイトメア神威が渾身のパワーボムで藤原を沈めた。

第2戦岩手大会。REKI,マーメイド千秋、ナイトメア神威のPDF3人がメインに登場。相手はマイティ祐希子、霧島レイラ、イージス中森。現チャンプのマイティ祐希子にも突っ込んでいったREKIだが相手にならず、やられっぱなし。試合のほうもPDFの悪の連係がことごとくマイティ祐希子に迎撃され、終盤はREKIがつかまってしまったが、うまくジャーマンを前方回転エビで切返した。最後はマイティ祐希子のムーンサルトが炸裂し、ナイトメア神威から3カウントを奪った。勝負タイム21分51秒。

第3戦山形大会、REKI&RIKKAの忍者タッグが最後。対戦相手はスカーレット小縞&藤原和美。しかしこの試合は新人のRIKKAがつかまってしまい、スカーレット小縞のパイルドライバーにやられてしまった。

第5戦宇都宮大会、セミ前でREKIとイージス中森、20期生同士が最後のシングル対決。お互い全盛期の力はないが、それでも今できることを精一杯。しかしストレッチプラムを決めたイージス中森が優位に立ち、最後はショルダータックルで吹っ飛ばして3カウントを奪った。勝負タイム18分38秒。

宇都宮大会メインはあばしりタッグ戦。王者組スカーレット小縞、霧島レイラに挑むのはハムルシアター、マリシアルイス組。挑戦者チームが実力派外人なので油断のならないカード。

「たたきつぶしてやる!こんなところで負けてらんない!」

先発を買って出た霧島がいつも通り荒々しい攻め。その流れでスカーレット小縞もパフォーマンスを交えながら攻め立てる。しかしハムル・シアターも外人4強の一角。みごとなローリングソバットでS小縞を地に這わせる。

「ぐぅぅ・・・」

「小縞・・さん、あとはあたしがやります」

「フッ、デタナ、ダム(うすのろ)が・・・」

ハムルシアター、逆エビで痛めつけてからの裏拳。これはうまい。
「マリシア、つないでくれ」
代わったマリシアも霧島を痛めつけるが、ここでスカーレット小縞がリングイン。ハムルシアターにDDT。これで4人が入り乱れる終盤によくある展開に突入した。

「はいはい、そろそろラストオーダーでーす!」

スカーレット小縞のラリアットがハムルに決まる、しかしマリシアがカット。

「そんな・・・・え、うわぁっ!!」
そのままマリシアルイスがスカーレット小縞に組み付いて、合体パイルドライバー。霧島レイラのカットはハムルが阻止。

ワン、トゥ、スリー。

勝負タイム45分19秒、外人コンビが勝利。あばしりタッグ王座が移動。

「やっちゃった・・・」
スカーレット小縞、明日からの予選会決着ラウンドを前に痛い敗戦となった。

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第6戦群馬アリーナ大会。
セミ前でREKI対RIKKAの一騎打ち。くのいち魂伝承マッチだ。
しかしREKIの打撃は一発が重い。掌底一発で吹っ飛ぶ。そして6分過ぎにRIKKAの息が切れたのを見計らって、

「決める」
STOであっさりとカウント3.。勝負タイム7分24秒。
リングに大の字のRIKKA、

REKIは目もくれず引揚げた。

セミファイナルは予選会決着ラウンド。先月2つの枠に対して同点1位だった霧島、S小縞、斉藤彰子の3人が再度シングルマッチで闘う。この日は霧島対S小縞。

「また1勝1敗で3人が並んで3すくみになった場合はどうするんですか?」

井上霧子が吉田社長に確認する。吉田社長はちょっと考えたが

「その場合は勝った試合の勝負タイムの短い順で決めますか」

ということで勝ち負けのほか勝負タイムも問われることになった。

霧島(2点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 25.46)S小縞(0点)

―Sクラに、出る!絶対出る!

霧島レイラ、みなぎるパワー大砲だ。対するS小縞は昨日のあばしり敗戦で動きにキレがない。

しかしスカーレット小縞、終盤になってようやくエンジンがかかってきてラリアット、これで倒せないと見るやアキレス腱固めを延々賭け続けて、そのあとジャンピングニーで勝負に出る。しかし、これをカウント2で返した霧島、

「終わりだーーー」
スプラッシュマウンテン炸裂。これはダメだ。スカーレット小縞、意識ブラックアウト。これで試合は終わった。予選会の借りを返した霧島がまず1勝。25分に及ぶ死闘でファン総立ち。担架で運ばれるスカーレット小縞。

控室でぐったりとするS小縞、これで最終戦、斉藤彰子戦は勝つしかなくなった。

2008年12月15日 (月)

蔵出し原稿4・プロレス観戦2001年1月

仕事方面でビッグトラブルが発生し帰宅が遅くなってしまったので、リプレイはお休みし、蔵出し原稿(プロレス観戦記)でお茶を濁します。

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蔵出し原稿4

2001年1月12日 熊谷市立市民体育館 全日本プロレス興行

仕事が休みの日に、たまたま全日本が首都圏の体育館で興行を行うので、ローソンチケットで6,000円のリングサイド席を購入(前から2列目)した。1月上旬の寒い日、私は武蔵野線と埼京線、高崎線を乗り継いで熊谷へ向かった。駅前のモスバーガーで腹ごしらえをした後、市民体育館へ向かう。あろうことか体育館のスペースを半分に区切って、リングと観客席が設営されていた。このあたりにも現在の全日本の窮状が窺える。

さて午後6時半。ゴングがならされた後、木原リングアナが上がって試合順をコールする。アリーナも2階席も観客の入りはまばらで、1,000人も入っていないものと思われた。

第一試合 ジャイアント・キマラ 対 愚乱・浪花

異色派対決。入場シーンだけでも面白い。浪花は「♪とれとれピチピチカニ料理~」でおなじみの「カニ道楽」のテーマで入場。浪花は大阪出身?のカニの覆面をかぶった軽量レスラーであり、阪神タイガースの法被を着て入場。そのあと、アフリカのサバンナっぽい音楽が流れ「アーアーーアアアアアーアーッ!」という歌?に乗ってキマラが入場してきた。

リングアナのコールの後、キマラがコスチュームを脱ぐ。さすがに間近で見るとデカイ。パンフレットによれば体重は170kgだという。対する浪花は98kg。闘う前から勝敗は見えていた。案の定キマラが浪花をいいように痛ぶり、浪花の見せ場はお決まりの「ロープかに歩き」くらいしかなかったと思う。10分経過後、グロッギー状態になった浪花をランニングボディプレスで圧殺。3カウントを奪われた浪花はダメージが大きくセコンドにおぶってもらいながら帰った。キマラは「まだ暴れたりないぜ」とばかりにリングをタテヨコに走りまわった後、退場した。

第二試合 ハロウィン ダミアン666 シコシス 対 ダークネス・ドラゴン 望月亨 神田裕之

闘龍門勢とメキシコ人レスラーのルチャ対決。闘龍門チームはキックボードに乗りながら入場。シコシス達3人はプロレス会場らしくないホワーンとしたメキシコ音楽?に乗って入場。

6人がめまぐるしく動き回る展開が続いたが、メキシコ人勢のチームワークが意外に良く、ベテランのダミアンがうまく連係をまとめていた。最後も倒れた神田の上に、ダミアンが「ハロウイン!シコシス!」と叫び、3人が立て続けにトップロープからダイビングエルボーやギロチンを浴びせ、最後に飛んだダミアンがフォールを奪った。

「ダミアン覚えてろこのやろう!」捨て台詞を残しつつ頭を押さえ退場する神田たち。なかなかイキのいいレスラーである。

第三試合 ジョニー・スミス 対 ザ・セッドマン

「やっとレスラーらしいのが出てきたな」との声も聞かれた。ごつい身体の外人同士の激突である。スミスは「スピードTKリミックス」のテーマで入場。試合はスミスがセッドマンを自分の得意な関節技・寝技に引きずり込み、セッドマンは苦痛な声を上げながら、やられっぱなしであった。後半やっとセッドマンが反撃に転じたが、試合中に右目のまぶたを切ってしまうアクシデント。この異変を察知したスミスが素早く、腕極めフェースロックでギブアップを奪い試合終了。個人的にはスミスの上手さが見られて、今日のベストマッチであった。

ここで休憩。

第四試合 垣原賢人 長井満也 対 太陽ケア ジョージ・ハインズ

休憩明けの試合。まず垣原・長井が「UWFメインテーマ」に乗って入場。そのあとケア・ハインズの外人組が入場。試合は垣原・長井のキックが目立った。ハインズも2段げりで応戦。最後はチームワークに勝る垣原組が、上手く分断に成功。長井がケアを場外に連れ出す間に、垣原が孤立したハインズからカッキーカッターでフォール勝ち。

第五試合 セミファイナル 天龍源一郎 奥村茂雄 対 渕正信 荒谷信孝

このあたりになってくると館内の興奮が高まってくる。「デンジャーゾーン」のテーマで渕、荒谷が入場。そのあと「サンダーストーム」のテーマにのって天龍と奥村が入場。いささか古い感じのするの音楽だが、それがかえって風格を感じさせる。試合は渕が奥村を、天龍が荒谷をいたぶるベテラン対若手の展開となった。

渕と天龍の対決はほとんどなかった。渕がせこい・ずるい反則をレフェリーの死角をついて奥村に仕掛けると、コーナーに控えている天龍が怒鳴って抗議する。そんな展開が10分ほど続いた後、奥村と荒谷の攻防となり、スキをついてコーナーにいた天龍が荒谷の頭に強烈な蹴りを不意打ちで見舞い、荒谷が弱ったこのチャンスをのがさず奥村がエクスプロイダー(秋山準が得意にしている変形の受け身の取りづらい投げ技)を決め、カウント3奪取。あっけない結末に思えたが、それだけ天龍が巧かったのであろう。

メインイベント 馳浩 マイク・バートン ジム・スティール 対 川田利明 モハメドヨネ 土方隆司

いよいよメインイベント。馳浩のテーマに乗って外人二人と馳が入場。つづいてHoly Warが響き渡り、川田とモハメドヨネ、土方が入場。衆議院議員でもある馳がその政治力で外人二人とトリオを結成。川田のパートナーはバトラーツから来たヨネと土方ではちょっと分が悪いか。試合は序盤は馳がヨネ、土方の攻撃を受ける。

「このエロ国会議員!」などと暴言を吐きながら馳に殴る蹴るの攻撃を加える土方。馳が攻撃を受けたあと、外人にスイッチ。こうなると土方がつかまってしまう。スティールは近くで見ると筋骨隆々、脚が普通の人間の胴回りほどもある。土方が重量感あるバートン、スティールの攻撃を受け、グロッキー状態に。

そして馳の見せ場、ジャイアントスイングが決まる。20回以上も回されてしまう。どうにか川田にタッチして、川田がキック等で反撃するも、タッチが続いて土方が出てきた所で外人・馳組が勝負に出て川田とヨネを場外に落とし、孤立した土方にスティールが決め技の「ターボドロップ2(スティールが怪力を利して相手を抱え上げ、そのまま空中で回転させながら叩き落すという荒技)」を決めて、試合は終わった。

2008年12月14日 (日)

第559回 狭き門(下)~石にかじりついても~

29年目6月 SPZクライマックス予選会

出場枠「2」をめぐって、若手中堅選手の熾烈な争いが続く。

第6戦は金沢大会。
斉藤彰(8点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 6.10)藤原(0点)

斉藤彰子が猛攻。蹴って蹴って蹴りまくって、わずか6分で藤原を沈めた。やはりこの人、格下相手だと自信もって攻める。強いものに弱く、弱いものに強いというタイプ。

藤原和美、初めての予選会で5連敗。
「先輩たちに勝てない・・・っ」

S小縞(10点、ジャンピングニーからの片エビ固め 10分くらい)中江(0点)

「今までの勝ちを無駄にしないためにも、頑張ります」
スカーレット小縞、中江のナチュラルパワーに手こずったものの、攻め手が尽きたのを見計らってジャンピングニー。これでカウント3奪取。堂々の5連勝。

霧島(8点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 22.22)S千春(4点

後半になって、体力で勝る霧島が徐々に押してきて、スプラッシュマウンテンでとどめ。22分の激戦を制した霧島が4勝目。セイレーン千春は3敗目を喫し本大会出場権争いから脱落。

M千秋(6点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 13.0)REKI(4点)

PDFの同門対決。しかしM千秋の投げ技が面白いように決まり優位に立つ。REKIも農鳥で見せ場は作ったがこれはM千秋があえて受けたか。そしてフィッシャーマンバスターでトドメ。、REKI、3連敗で出場権争いから脱落。

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第7戦は富山大会。

S小縞(12点、ジャンピングニーからの片エビ固め 9.20)藤原(0点)

スカーレット小縞、28期の藤原をまったく問題にせず6連勝。去年の予選会は全敗だったのにどうしたのだろうか。

「才能よ!才能!!」(本人談)

「確変だと思うけどね。」(かいせつの吉田社長)

斉藤(10点、飛燕脚からの片エビ固め13.06)中江(0点)

中江、蹴りまくられて・・・斉藤彰子の牙城を崩せず、飛燕脚に敗退。結局先輩相手には1勝もできなかった・・・・

S千春(6点、延髄斬りからの片エビ固め 25.04)REKI(4点)

REKIはセイレーン千春にも敗れてしまった。これで4連敗・・・・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

がっくりと肩を落として引き揚げるREKI。数年前はライラ神威との極悪冷徹コンビでSPZマットを席巻していたのだが・・・

霧島(10点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 15.57)M千秋(6点)

予選会突破への望みをつなぐにはもう勝つしかないM千秋。しかし霧島レイラも打たれ強くなってきており、逆に重量感あふれる攻撃が帰ってくる。霧島、ショルダータックルを連続で決めて優位に立つ。そして頃合いを見てスプラッシュマウンテン。マーメイド千秋受けきれず3敗目。これで本大会出場の望みは絶たれた・・・・・

予選会リーグ戦、全勝のS小縞を1敗で斉藤彰子、霧島が追う展開。予選会突破枠が「2」なのでこの3人のうち誰が抜けるか分からない展開。

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最終戦さいたまドーム大会。

中江(2点、パワーボムからのエビ固め 12.28)藤原(0点)

ここまで6連敗に終わった28期生どうしの対戦。中江がパワーを生かして押し気味に試合を運び、パワーボムでようやく予選会1勝を挙げた。

「もっと強くなって、来年こそ本大会に出たいと思います」

斉藤彰(12点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 12.45)S小縞(12点)

S小縞は引き分け以上で予選会突破。斉藤彰子は「勝てば残れる」状況での直接対決。

「何やってんだ攻めろ、本大会であたしとやりたくないのか」
リング下、実姉のコンバット斉藤が檄を飛ばす。しかし斉藤彰子も過酷なリーグ戦の連続で疲れが見えていて、殴るケルにいつものキレがない。

「彰子、石にかじりついても勝て!!」
このゲキにこたえた斉藤彰子、魂のジェットスマッシュ!吹っ飛ぶスカーレット小縞、これで1敗を守り、トップに追いついた。しかし予選会突破できるかどうかは次の試合の結果を待たねばならなかった。

霧島(12点、ラリアットからの片エビ固め 13.22)REKI(4点)

―本大会に残るためには勝つしかない。
霧島レイラが力任せにREKIを攻め立てて終了。フィニッシュは豪快なラリアット。

これで予選会リーグ戦、霧島、S小縞、斉藤彰子の3人が1敗で並び、直接対決での成績も3すくみなので、順位のつけようがない。マッチメイク委員の二人がリング上で協議。

「どうしましょうか」(井上霧子)
「7月に決着戦だね」(吉田社長)

こうして、本大会出場権争いは、この3人が7月に「決着戦」を行う事となった・・・

M千秋(8点、ウラカンラナからのエビ固め 17.13)S千春(6点)
消化試合となった姉妹対決は熱戦の末、パワーボム狙いをウラカンラナで切返したマーメイド千秋が勝利。

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さいたまドーム大会メインはSPZ戦。王者ナイトメア神威に挑むのは元王者のマイティ祐希子。
―ベルトを持って、SPZクライマックスに乗り込む!

しかしナイトメア神威も打たれ強い。きっちりボディスラムを連発して手数を返してゆく。パワーならまだまだナイトメア神威が上だ。しかしマイティ祐希子もムーンサルト、バックドロップ、ネックブリーカーで反撃。動きが止まったところへ延髄斬りの追い打ち。これで形勢逆転。フィニッシュはニーリフトだった。マイティ祐希子がベルトを奪還。勝負タイム20分59秒。

2008年12月13日 (土)

第558回 29年目6月 狭き門(中)

29年6月 SPZクライマックス予選会(続き)

第3戦、鳥取大会。

REKI(4点、新蛇抜からのエビ固め、11.55)藤原(0点)

REKI、格下には勝っておきたいところ。藤原のジャーマンを食らってヒヤリとしたもののパイルドライバーでお返し。そして伝家の宝刀。

「新蛇抜!」

ファンも一緒に叫ぶ。これでカウント3奪取。あっさりと藤原をしとめた。REKI,28期生相手に2連勝。

「・・・明日からが本番・・・・」

この選手、おとろえたとはいえ本大会出場を諦めていない。

S千春(2点、延髄斬りからの片エビ固め 17.32)中江(0点)

「テメエごときに負けられるか」
しかし中江もいい動き、エルボーやヘッドバットでS千春をたじろがせる。
「・・・てめええ」

セイレーン千春、エルボーをわざと鼻に入れて流血に追い込む。そして掌底。これで中江の動きが止まった。セイレーン千春、ニーリフト、延髄と畳み掛けて終了。

斉藤彰(4点、STOからの片エビ固め 11.30)M千秋(0点)

前日スカ小に不覚を取ったマーメイド千秋。これ以上は負けられない。しかし斉藤彰子もわかっていた。

―向こうは必ず焦ってくる。そこを突けば・・・
M千秋、やはり10分もしないうちにフィッシャーマンバスターで強引に決めにかかる。
「そっちがその気なら、こっちもだ!」
斉藤彰子、ジェットスマッシュ!カウント2で返すM千秋。しかし

「ウアーーッ」
斉藤彰子、隠しムーブのSTO!これでマーメイド千秋をしとめた。斉藤彰子2連勝。

「彰子、ここからだぞ。油断するな」

コンバット斉藤が声をかける。

S小縞(4点、エルボーからの片エビ固め14.05)霧島(2点)

スカコ、チャチャチャ、スカコ、チャチャチャ。

タッグパートナー同士の対戦。圧倒的パワーを持つ霧島が有利かと思われたが、スカーレット小縞も「これでも食らえ!」パイルを連発して勝ちに行く。スカーレット小縞、外見に似合わずパワーもそれなりにあるし要領がいい。

「おりゃああああ!」
最後はエルボーの連打から押さえ込んで3カウント奪取。スカーレット小縞まさかの2連勝。

「運が良かっただけです。でも、運も実力のうちです」

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第4戦神戸大会。
S千春(4点、延髄斬りからの片エビ固め 8.42)藤原(2点)

「キャリアのない若手はなあ、頭を狙えばイチコロや」

セイレーン千春、その通りのヘッドバット責め。これで頭を打った藤原、ふらついたところへ延髄。これで3カウントが入った。

M千秋(2点、STF 10.15)中江(0点)

まさかの2連敗スタートとなったマーメイド千秋。28期生相手の2戦は確実に取っておきたいところ。一方的に攻め込んでバックドロップで半失神に追い込んで最後はSTF。中江を完全に叩き潰した。

霧島(4点、ラリアットからの片エビ固め 16.04)斉藤彰(4点)

ワーなら霧島、打撃なら斉藤。序盤は静かな攻防だったが、霧島レイラが頭突き攻勢。しかし斉藤も掌底で応戦。ごつごつした消耗戦になった。

「んー、これはどっちが我慢しきれるかですね」

しかし霧島のブレーンバスターで斉藤彰子の動きが止まった。
「沈めー」
霧島レイラ、スプラッシュマウンテン。これで大ダメージを負った斉藤彰子、続くラリアットで敗北。痛い1敗を喫した。

S小縞(6点、エルボーからの片エビ固め 15.0)REKI(4点)

2連勝同士の対戦。しかしREKIの動きがそれほどでもなく、スカーレット小縞が押す展開。場外乱闘に活路を見出しかけたREKIだったが、逆に場外パイルを食らって大ダメージ。最後はナイスタイミングでエルボーが入ってしまい3カウント。スカーレット小縞まさかの3連勝。ひょっとしたらひょっとするか?

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第5戦福井大会。
M千秋(4点、STF 7.21)藤原(0点)

「くくく・・・相手にならねえ」
試合後のM千秋の余裕のコメントがこの試合を物語っていた。

霧島(6点、ギロチンドロップからの片エビ固め 10.40)中江(0点)

中江、パワーには自信があるが、霧島のほうが何枚も上。終始押し込まれて、10分そこそこで敗北。

斉藤彰(6点、飛燕脚からの片エビ固め 13.40)REKI(4点)

1敗同士の対戦。お互いに負けられない。斉藤彰子、飛燕脚でペースをつかんで、動きが止まったところへもう一度飛燕脚。最古参のREKIをしとめた。

S小縞(8点、タイガードライバーからのエビ固め 18.36)S千春(4点)

これに勝てば本大会出場がぐっと近づくスカーレット小縞(残り3戦の相手は斉藤彰はともかく藤原や中江という面々もいるので)、果敢に攻める。

―今日勝てば、あこがれていたSクラに出場できる・・・

「これでも食らえ!」
スカーレット小縞、パイルドライバーの連打で勝負をかけるが、S千春も延髄、パイルドライバー、ハイキックと逆襲。スカーレット小縞も

「おりゃあああ」
タイガードライバー2連発。しかしセイレーン千春は2.9でクリアして、

「病院送りだ!」
2発目のハイキック命中、崩れ落ちるS小縞、押さえ込むS千春、

ワン、トゥ・・・ドドドドドド!
しかしスカーレット小縞、3発目のタイガードライバー!これでカウント3、まさかの4連勝!本大会出場へ大きく近づいた。

第29回Sクラ予選会、トップを走るのは4連勝の26期生、スカーレット小縞。1敗で斉藤彰子と 霧島レイラが追う展開。(続く)

2008年12月12日 (金)

第557回 29年目6月 狭き門(上)

29年目6月

恒例のSPZクライマックス予選会。若手中堅選手が本大会出場権をかけて争う、ある意味本大会より面白いリーグ戦だ。

今年の出場選手は以下の通り。

マーメイド千秋(前回本大会4点)

REKI(前回本大会2点)

セイレーン千春(22期)

斉藤彰子(26期)

スカーレット小縞(26期)

霧島レイラ(27期)

藤原和美(28期)

中江里奈(28期)

上記8名がリーグ戦を行い得点上位2名が本大会に出場できるという狭き門。

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第1戦山口大会ではリーグ戦前夜祭。メインイベントはあばしりタッグ戦。この手のベルトにしては長期政権を築いている霧島レイラ、スカーレット小縞組に対するはマリシアルイス、ディスガイズマスク組。

「このくらいの相手、潰せないようでは本大会には出られない」

霧島レイラが持ち前のブルファイト。中堅外人コンビに付け入る隙を与えない。

「レイラ!あたしの出番も残しといてっ!」

スカーレット小縞が本気で心配する。このまま後輩が出ずっぱりで終ってしまうのではないか。

「・・・はいはい」

スカーレット小縞がマリシアの攻めをちょっと受けて、すぐに霧島にタッチ。

「くらえっ」
霧島レイラのラリアット。これでマリシアは大ダメージ。

「はいはい、終わりー」

最後はクローザーのスカーレット小縞が登場。粘るディスガイズマスクにタイガードライバー。これは2.9で返されたが、続いてのドロップキックで3カウント奪取。勝負タイム28分40秒。王者組が5度目の防衛に成功。

**************************

2戦目の島根大会からリーグ戦スタート。その前に新人のRIKKAがシングル初白星。アネットデュラムをフェイスクラッシャーでカウント3奪取。

さて、予選会リーグ戦。くどいようだが出場枠は「2」しかないので失点は即命取りとなる・・・

霧島(2点、ラリアットからの片エビ固め 7.36)藤原

「悪いが、あっさり負けてもらうぜ。確実に2点取っておきたいんでな」

同期のマイティ祐希子がトップグループに入り、おいてかれた感のある霧島。パワーで勢いよく攻めて、スプラッシュマウンテン。藤原こんなの受けきれるはずもなく、続くラリアットにあっさりと敗北。

REKI(2点、STOからの片エビ固め 22.0)中江

コスチュームの上からでは分からないが、REKIのヒザ、肩にはテーピングだらけ。菊地理宇のような四次元ファイトを旨とするだけあって痛みも激しい。オフのたびに奈良田温泉につかって療養しているらしいがそろそろ限界。長老連からもあとをRIKKAに譲って帰還したらどうかという勧告が出ている。

この日もデビュー1年ちょいの中江の直線的ファイトに苦戦。

―いまのREKIさんになら、頑張れば勝てるかも!

―ちょこざいな・・・新蛇抜!

REKIには長年の試合カンと技術があるが、中江も懸命に食らいついて行った。エルボーの連発をたまらないと感じたのか、

「決める」
REKI,STO2連発。粘る中江を振り切った。

―ゼェ、ゼェ・・・・
22分に及ぶ熱戦の末、なんとか勝ったREKI、息も絶え絶え。控室に着くやぶっ倒れた。
「広川、いや、RIKKAよ・・・これが、プロレスだ・・・」

一方の中江、悔しそうな表情。REKIさんは疲れきっていた、もう一押しだった。でも自分は決められなかった。

「ちっく、しょー!!」

斉藤彰(2点、飛燕脚からの片エビ固め 28.40)S千春

今回の予選会通過枠は2しかない。1位は「PDFのリーダー」マーメイド千秋が総合力から言って濃厚なので、あと1つのイスをS千春、斉藤彰、霧島で争う展開が予想された(大穴でスカーレット小縞やREKIも考えられるが・・・)

―今年こそ、本大会に出て、姉さんと直接対決する。

斉藤彰子が落ち着いて攻めていって、勝負どころでニーリフト。
「がふうっ・・・・」

もだえ苦しむセイレーン千春、そこへ飛燕脚、ローリングソバットと自慢の蹴りを叩き込む。セイレーン千春もスリーパーをしつこくかけ続けて見せ場は作ったが、

「終わりだーーーー」
斉藤彰子2度目の飛燕脚、これでセイレーン千春をしとめた。勝負タイム28分40秒。

「勝つには勝ったけど、あんなファイトしているようじゃダメ。28分もかかって、後半ばてるよ」
姉のコンバット斉藤は厳しいコメント。

S小縞(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 10.03)M千秋

先月の東西対抗でSPZ王者のN神威を倒すなど好調のマーメイド千秋。しかしこの日はスカ小縞にズルズルと。

「これでも食らえっ」

パイルドライバーを食らって頭を打ってしまったマーメイド千秋。これで動きが止まった。
チャンス!

スカ小縞、勢いに乗ってパイルドライバー3連発。これで悶絶してしまった。上に乗って3カウント。

「やったーっ!!」

26期のスカーレット小縞が4期先輩のマーメイド千秋を撃破。これでイス取りゲームが面白くなってきた。

(続きます)

2008年12月11日 (木)

第556回 29年目5月 ワザ師・イージス中森

29年目5月
「えっ!本当ですか?なんか照れますね!」

26期生のスカーレット小縞にファンクラブが。

「新女にTWWAを持ってかれたーーー」

嘆く吉田社長。これでジェーンやウォン姉妹はしばらく来ない。

5月シリーズ「バトル・カデンツァ」開幕。

第1戦高知大会でRIKKAのデビュー戦。
・・・REKIさんのような忍者レスラーを目指す・・・

1期上の中江に挑んでいったRIKKAだが、ラリアットの連発でたたきのめされ、最後はエルボーに敗北。勝負タイム6分5秒。

―くっ、何も出来なかった・・・

2戦目の松山大会、RIKKAはデビュー2戦目、奈良田忍者養成所の先輩であるREKIと組んで、藤原和美、中江里奈組と対戦。

「観客に負けて、己の存在を見失うな」

REKIが先発を買って出て、ある程度流れを作ってからRIKKAにタッチ。しかし、RIKKAは藤原に投げられまくってサンドイッチラリアットを食らってそのままのびてしまった。
ローンバトルとなったREKIが孤軍奮闘。
「さらば・・・」
農鳥炸裂。これで中江をしとめた。勝負タイム16分59秒。

試合終了後、のびていたRIKKAがリングにようやく上がってくる。上原レフェリーの勝ち名乗りを受ける。そのあとREKIが、

パッシーン!
RIKKAにはり手を見舞った。そのまま去ってゆくREKI。RIKKAのふがいない戦いに呆れたのか。

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第6戦奈良大会。メインで組まれたのはSPZタッグ戦。王者八島静香、ハリケーン神田組に挑むのはマイティ祐希子、イージス中森組。

「中森さん、行きましょう!」
「・・・うん。」
マイティ祐希子のパートナーは結局、団体最古参のイージス中森となった。同期の霧島レイラが今月怪我で欠場したというのもあるが。

―タッグベルトもこれが最後かもしれません。

イージス中森、懸命につなぎ役に徹する。25期生の2人を相手に耐える。しかし結末はいきなり。

「うおおおー!!」
イージス中森、突進してくる八島を組みとめてうまくコブラツイストに捕らえる。これで八島のわき腹がつったのか。

「ぐわあああーーー」

鋭い痛みが走って、反射的に八島タップ。
ええええええええええええええええ!

25分21秒、王座移動。

「まあ仕事ですから結果を出さないと。あれで決まるとは思いませんでしたが、これも運命でしょう。ハハハっ。」

氷室のモノマネをして喜ぶイージス中森であった。マイティ祐希子が未成年のため2人揃ってウーロン茶で乾杯。

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第7戦新潟大会。メインに組まれたのはSPZ戦。王者ナイトメア神威に挑むのはアメリカから帰国したケンドー・カミスワ。久しぶりに挑戦権が回ってきた。

―上諏訪温泉のために!いいファイトをします。

しかしナイトメア神威のパワーの前に息切れ。懸命にエルボーや脇固めなどで反撃してゆくが後が続かず、バックドロップ3連発をもらってしまって大ダメージ。

「UAAAAAAAA」
パワーボム一閃。これでカウント3が入った。ナイトメア神威が初防衛に成功。勝負タイム28分31秒。

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そして最終戦横スペ大会、例年通り東西対抗戦。

RIKKA(山梨)-マイティ祐希子○(山口)

東西対抗だから実現する無茶苦茶なカード。デビュー7戦目でシングル未勝利のRIKKAにはきつすぎる。マイティ祐希子がタックル2連発、スクラップバスター、ムーンサルトで終了。わずか4分52秒で終わった。

藤原(栃木)-S小縞○(和歌山)

スカーレット小縞が本領発揮、DDTからパイルドライバー2連発で快勝。藤原はいいところがほとんど出せなかった。勝負タイム7分19秒、これで西軍が2連勝。

中江(秋田)―斉藤彰○(三重)

斉藤姉妹は今年は西軍でエントリー。斉藤が落ち着いて試合を運び、ジェットスマッシュで終了。勝負タイム9分9秒。これで西軍が3連勝で王手をかけた。

H神田○(茨城)―八島(島根)

25期生同士が激突。普段はタッグを組んでいてもこういうときは真剣勝負。ハリケーン神田が殴れば八島もデスバレーで流れを引き寄せる。一進一退の攻防が続いたが、ハリケーン神田がストレッチプラムで弱らせてからのゴッドハンドで終わらせた。勝負タイム28分45秒。東軍が1勝を返した。

N神威(北海道)―M千秋○(鳥取)

PDF同士の対戦。昨日SPZ王座を防衛して気をよくしたナイトメア神威が攻め立てる。タイガードライバーで優位に立って、あとは力押しで勝つだけかと思われたが。しかしマーメイド千秋が終盤サソリ固めで延々と痛めつけてから延髄斬り。これでSPZ王者まさかの敗北。西軍の勝利決定。勝負タイム15分7秒。

REKI(山梨)―A中森○(愛媛)

セミは副将戦。20期生同士が対戦。タッグを含めれば数百回対戦していてお互い手の内はわかっている。しかしイージス中森がじわじわとグラウンド地獄に持ち込んで優位に立つ。REKIも良く粘り、農鳥2連発であと一歩まで追い込んだが、イージス中森のタイガースープレックスに力尽きた。勝負タイム25分25秒。

Kカミスワ(長野)―C斉藤○(三重)

シングルマッチが6試合続いて観客も少々疲れ気味。こんな企画は地方ではやれない。さて東西対抗のメインは21期生のコンバット斉藤と22期のカミスワが激突。SPZ選手権への挑戦権を考えるとお互い負けられない。しかしカミスワ、昨日のN神威戦の疲れが残っているのか、いつものねちっこい動きがあまり見られない。斉藤の打撃で動きが止まってしまう。それでも30分過ぎからしつこくしつこくしつこく脇固めをかけ続けて斉藤の右腕を壊しにかかる一点集中攻撃を見せる。

「あー、もう、最低の敵!」

コンバット斉藤、ヘッドバットまで繰り出して流れを変えようとする。そして裏投げ、ニーリフト、裏拳。そして飛燕脚へとつないでカミスワを追い込んで、パワーボムでカウント3を奪った。

「なかなか・・・手ごわい相手だった・・・」

勝負タイム52分34秒の死闘。コンバット斉藤はやられ続けた右ひじを押さえていた・・

これで東西対抗は6勝1敗で西軍が勝利した。

2008年12月10日 (水)

第555回 29年目突入!

29年目4月。

新人スカウトでRIKKA獲得。山梨県の奈良田の里の忍者道場から送り込まれてきた。
旗揚げ28周年記念エッセンシャルシリーズ開幕。ドームクラスの会場を回るビッグなシリーズ。

2戦目のどさんこドーム大会メインはTWWA選手権。王者ジェーンに挑むのは25期の八島静香。どうみても客寄せ目当てのタイトル戦。

―あたしはかませ犬なんかじゃないよ。
八島静香、ラリアット、デスバレーボムと果敢に仕掛けてゆくが、

「ツブレロー」
ジェーンのベリートゥバック。
―やってくれるじゃないの。

八島、この日2度目のデスバレー、そして勝負をかけたパワーボム。
UOOOOOOO
カウント2.8で返すジェーン。

「捕らえタ」
ジェーン2度目のベリートゥバック。ああもうこれで終わったという雰囲気。しかし八島2.9で返す、ドドドドドド
続くジェーンのパワーボム狙いを回転エビに切返したが、八島の粘りはそこまでだった。3度目のベリートゥバックで万事休す。勝負タイム20分48秒。

「うううう・・・・・」
八島起き上がれず、担架で運ばれた。あのジェーンのベリートゥバックを3発も食らったのだからただで済むはずがない。札幌のファンは八島の粘りに拍手を送った。

第4戦名古屋しゃちほこドーム大会。メインはGWA選手権。王者ロゼヒューイットに挑むのはPDFのマーメイド千秋。

「あー、タリィ。シングルマッチで外人とやれってかよ」

ラフファイトを織り交ぜながらロゼに挑んでいったM千秋だったが、ロゼの一方的な攻め。あっさりハイキックで敗れ去った。勝負タイム17分2秒。

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第5戦なにわパワフルドーム大会メインはあばしりタッグ戦、王者スカーレット小縞、霧島レイラに挑むのはセイレーン千春、マーメイド千秋。

意外と機能している霧島・スカ小島組。スカーレット小縞のラリアットが強烈。マーメイド千秋を吹っ飛ばす。これで孤立したセイレーン千春をかわるがわる攻めたてるが、受けきったセイレーン千春。マーメイド千秋を呼び込んで合体パワーボム。しかし霧島レイラ、カウント2で返して、

「ウアオオオーーーーーー!!」
マーメイド千秋にラリアットを叩き込んでそのまま3カウント勝負タイム29分35秒、王者組が4度目の防衛に成功。

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第6戦若鯉球場大会メインはマイティ祐希子対ジェーンの一騎打ち。そこそこの攻防が展開されたが、13分頃、ジェーンが怒涛のペリートゥバック2連発。マイティ祐希子をしとめた。
第7戦九州ドームのメインはやはり客寄せ目的でスペシャルシングルマッチ、マイティ祐希子対ロゼヒューイット。この日は強豪外人相手に2連敗は出来ないと気合の入っていたマイティ祐希子、15分12秒、延髄斬りでロゼをしとめた。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は中江里奈対アネット・デュラム。デビュー1年になろうとする中江、ネタ外人相手にさくっと勝っておきたいところだったが、アネットが意外な粘りを見せて、フロントスープレックス2発を食らってグロッキーに追いこまれたが、最後はスリーパーホールドでギブアップ勝ち。
第2試合はマリシアルイス対ディスガイズマスク。外人同士のシングルマッチはディスガイズマスクが場外戦でペースをつかみ、11分7秒、ブレーンバスターで勝利。
第3試合は正規軍対PDFの6人タッグマッチ。イージス中森スカーレット小縞、藤原和美、対REKI,セイレーン千春、マーメイド千秋。
最古参のイージス中森、デビュー9周年を迎えても元気。セイレーン千春のハイキックを水面蹴りで切返すなどいい動き。しかし悪役姉妹もデビュー7周年。気合いが入っていた。
「うわっ!」
藤原を延髄で動けなくしておいて、イージス中森にハイキック。しかしイージス中森もノーザンライト、ドラゴンスリーパーで反撃。(REKIがカット)
「ククククク」
セイレーン千春、最後はパワーボムでイージス中森から3カウント奪取。勝負タイム17分37秒。
休憩明け第4試合は外人同士のシングルマッチ。ハムルシアターがわずか6分18秒でジェシービートンをアキレス腱固めでしとめた。

第5試合はタッグマッチ。八島静香、斉藤彰子対キャシーウォン、ブルックウォン。八島がうまくペースを作って斉藤も要所要所で打撃を入れて優位に試合を運び、最後は合体パワーボムで17分19秒、勝利。

セミファイナルはマイティ祐希子が同期の霧島レイラとタッグを組んで、最強外人連合のジェーン、ロゼ組と対決。

―この二人に勝てるようになれば、SPZベルトも獲りもどせる!

そう考えたM祐希子がジェーンに挑んでいって、連続攻撃でジェーンを追い込んだがそこで息が切れてしまい、ロゼが猛攻。やはり強豪外人2人を相手にするのは無理があったか。そのままつかまってしまい、合体パワーボムで3カウントを奪われた。勝負タイム17分33秒。霧島レイラの出番はほとんどなかった。

メインイベントはSPZ戦。王者コンバット斉藤に挑むのはPDFの旗手、ナイトメア神威。例によって麻袋を被っての入場。

デビュー8年のコンバット斉藤、身体はあちこちにガタが来ていたが、懸命のファイト。

―殴って蹴る。それでダメなら仕方ない。

コンバット斉藤、無心で掌底を繰り出してヒットさせてゆくが、ナイトメア神威も打たれ強いのでなかなかぐらつかない。

ナイトメア神威、逆片エビ固めをしつこく繰り出してスタミナを奪う戦法。しかし続くタイガードライバー狙いはリバースで返した。まだまだ痛めつけが足りないと判断したナイトメア神威サソリ固め。しかしコンバット斉藤も裏投げ裏拳と勝負にでた。

「UUUUUUUUUUUU」
ナイトメア神威、カウント2で返して勝負に出た。バックドロップ、ネックブリーカー、ニールキックと波状攻撃、そしてフィッシャーマンバスター、息もつかせぬ連続攻撃でコンバット斉藤を追い詰める。

「ぐうううっ・・・」

コンバット斉藤これは2.9で返したが、続く裏投げに3カウントを喫した。勝負タイム30分6秒。王座移動、ナイトメア神威がSPZ王者に返り咲いた。

2008年12月 9日 (火)

第554回 精一杯やりました。今回はたまたま結果がついてきただけです。

28年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

初戦は長野マウンテンウエーブ大会。大日本テレビの収録が入った。

「いやーしかし先月の横スペで、時代が動いてしまいましたからね、マイティ祐希子選手がついにSPZベルト奪取。」

「んー、そうですね。まあ若い選手には刺激になったと思いますよ」

かいせつの吉田龍子(SPZ代表取締役社長)も頬が緩む。ようやく新エースがSPZベルトを巻いた。

第1試合で新人の中江がいい試合。20期生のREKIに食らいついて、15分9秒、ジャンピングニーで敗れはしたもののREKIを追い込んで客席を沸かせた。

セミファイナル、新王者マイティ祐希子登場。きょうは25期の八島静香とタッグを組んでナイトメア神威、マーメイド千秋と対戦。

「チャンピオンになったからって調子に乗ってんじゃねえぞコノヤロウ!」

M祐希子に殴りかかるマーメイド千秋。デビュー7年になろうとするのに挑戦権すら与えられないマーメイド千秋は忸怩たる思いであった。ナイトメア神威と八島もド迫力の攻防をやってのけた。最後はエキサイトしたマーメイド千秋がまずダブルラリアットを食らって伸びてしまい、孤立したN神威が合体パワーボムを食らって3カウント。シリーズ初戦から19分14秒の熱戦となった。

長野大会メインはあばしりタッグ戦。王者霧島レイラ、スカーレット小縞に対するは、ワイルドローズ1号、ワイルドローズ2号。バラ軍団だ。

しかし霧島レイラのパワーが冴える。ローズ軍団がいくら細かいタッチワークで応戦してきても、パワーあふれる攻勢でペースを渡さない。しかしこれはバラ軍団のワナだった。攻めさせておいて疲れが見えたところを反撃のミサイルキック、そして合体パイルで霧島を追い込むが、

「はーい、あたしの番でっすっ!」
しかしスカーレット小縞もそこそこの実力者、救援に出てきてバラ軍団を蹴散らし、最後は強烈なパイルドライバーでワイルドローズ1号を沈めた。勝負タイム25分1秒。

*************************

第7戦、幕張大会メインはSPZ世界タッグ戦。王者コンバット斉藤、斉藤彰子に挑むのは元王者の25期生コンビ、八島静香&ハリケーン神田。

「斉藤彰子をつぶしてもう一回タッグベルトを獲る」
実力微妙な妹の斉藤彰子に狙いを絞り攻めてゆく八島。パワーでは圧倒的に上を行くのだが、斉藤もジェットスマッシュで反撃。しかしここでハリケーン神田が出てきて際等に殴りかかる。

「マットに沈めてやる!」
ゴッドハンド炸裂。コンバット斉藤のカットは間に合わなかった。これで王座移動。28分7秒、25期生コンビがタッグベルトを奪還した。

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最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合はREKI対Jビーチ。元SPZタッグ王者の実力者同士が第1試合で対決。REKIも長年のつけで全身ボロボロのはずだが力のこもったショルダータックルでJビーチを弾き飛ばすが、
「せゃあっ!」
Jビーチのラリアット。そしてミサイルキック、シャイニングウィザード。流れるような攻めにREKIの動きが止まった。最後はバックドロップでカウント3を聞いた。勝負タイム12分24秒。

第2試合はスカーレット小縞、中江里奈対キャシーウォン、ブルックウォンのタッグマッチ。デビュー1年の中江にウォン姉妹の相手は厳しいマッチメイク。中江、先発を買って出たのはいいがブルックウォンに殴られまくってしまった。代わったスカーレット小縞がブルックとそこそこの攻防を展開したが、キャシーが出てくるや一方的に蹴られてしまい、そのままハイキックを食らって敗北。勝負タイム11分38秒。

第3試合も新人の藤原和美が登場。斉藤彰子と組んでワイルドローズ1号2号と対戦。昨日SPZタッグベルトを失ったばかりの斉藤、ショックが抜けないのかバラ軍団に攻め込まれてしまう。藤原和美が奮闘したが、あの2人ならではの連係にペースを乱され、最後は合体パイルドライバーに3カウント。それでも15分59秒の熱い試合となった。その試合が終わると休憩。3試合続けて所属選手対外人選手の闘いなので見ごたえがあった。

休憩後第4試合は霧島レイラ対ハムル・シアター。実力派外人相手の白星をねらった霧島だったが、12分過ぎに攻め疲れたところをハイキックを2発もらってしまって前のめりに崩れ落ちてしまった。そのまま3カウント。勝負タイム13分21秒。

セミファイナルは6人タッグマッチ。

八島静香&ハリケーン神田&イージス中森対ナイトメア神威&セイレーン千春&マーメイド千秋。

本隊VS PDFの激突。タッグ王座を奪還した25期生の2人がいい動きを見せる。ナイトメア神威もいつも通りの暴れっぷり。耐える最古参のイージス中森。最後は6人が入り乱れるタッグらしい闘いとなったが、セイレーン千春、マーメイド千秋の延髄を2連発で食らってしまった八島がフォール負け。勝負タイム18分43秒。

そしてメインイベント、SPZ選手権。

王者マイティ祐希子対、挑戦者コンバット斉藤。

新王者マイティ祐希子の初防衛戦の相手はいままでSPZを引っ張ってきた豪脚・コンバット斉藤。新王者マイティ祐希子が真のエースとなるためにはビッグマッチでコンバット斉藤を倒さなければならない。

しかし試合が始まるやマイティ祐希子が攻める攻める。スリーパー、ドロップキック、逆水平チョップなど小技をこつこつ繰り出してC斉藤に逆襲する隙を与えない。20分過ぎ、焦ったコンバット斉藤が大振りの掌底、しかしマイティ祐希子、冷静に動きを読んでかわして組み付いてノーザン。

「あかんわ、どっちがキャリア2年なんだか分からん」

吉田社長が本部席でため息。試合運びのうまさではもうマイティ祐希子のほうが上だ。しかしコンバット斉藤にもこれまでずっとSPZを引っ張ってきた意地がある。

「はぁぁ・・・・っ」

ジェットスマッシュ!

ものずごい蹴りを食らって吹っ飛ぶマイティ祐希子。すかさず引きずり起こして裏拳!カウント2で返す祐希子。両者ダウンしたまま起き上がらない。場内わあああの歓声。
しかしマイティ祐希子もバックドロップ、ニーリフトで反撃。カウント2で返すコンバット斉藤。

コンバット斉藤、ここで勝負をかけた飛燕脚!
しかし続くフォールはあまりにもロープに近い。マイティ祐希子が
「これで終わりだ~!!」

マイティ祐希子、ここぞというときの大技タイガースープレックスホールド。これで終わった、エース交代かと誰もが思ったが・・・

ワン、トゥ・・・・ドドドドドド!
コンバット斉藤、カウント2.9で返す。

そんな・・・・っ
このあとしばらく両者ダウンしたまま起き上がれない状況。場内は祐希子コールと斉藤コールが交錯!

先に立ち上がったのはコンバット斉藤だった。マイティ祐希子を引きずり起こして、
「ウアオーーーーッ!!」
コンバット斉藤、隠しムーブの裏投げ。マイティ祐希子を頭からマットへ。

ワン、トゥ、スリー!
「51分1秒、裏投げからの片エビ固めで、コンバット斉藤の勝ち」
斉藤!斉藤!斉藤!斉藤!
さいたまドームにこだまする斉藤コール。コンバット斉藤23歳、SPZベルトを奪還した。

「精一杯やりました。今回はたまたま結果がついてきただけです。」
コンバット斉藤、死闘を制してげっそりとした表情でコメント。

2008年12月 8日 (月)

サバ2攻略本入手

八王子まんが王にてサバ2の攻略本が入手。

・表紙は祐希子さん。天使の羽でうまくごまかしたな。エロくない。

・裏表紙はむとめ&ちだね。ちだねが前作からデザイン一新。エロくない。

・表紙からしばらくギャラリーと称するあざとい絵が続く。祐希子を変形スリーパーにとらえる南利美。いかにもありそうなシーンだ。

・水着試着中の祐希子と南利美。少しエロい。

・海の中、草薙みことんにじゃれつくウィッチ美沙。こりは新鮮。

・バイクに雄雄しくまたがったアリス・スミルノフさん。かくいい。

・試合後なのか、コーナーにもたれるデスピナさん。デザイナーが代わったせいか大人びてますな。

・そのあと各選手の紹介、スペック&寸評。秋山さん沢崎さん中江さんなぜ消えたんだ。小川さんの選手寿命が短命になっている。美月さんかわいいよ美月さん。

・永沢舞の2Pはファンシー永沢。 氷室紫月の2Pはフォルトゥナ紫月。新登場の娘でぐっと来た雇ってみたいというのはぱっと見ただけではいなかった。むしろデザインが一新された外人勢がカコイイ。

・今作も秘書は井上霧子なのか。代替わりしてもよかったのに。

・そのあと45ページくらいシステムの詳細。計算式やら判定やらで読む気にもなれん。スパッと読み飛ばしたが、経営にしろ試合にしろ、前作より計算式が複雑(変数が多い)になってきている。まともに読んでメモとってたら理解するのに4時間くらいかかるぞ。

・そのあとギャラリー。好みの選手だけでも全部見るのは大変らしい。上原さんのシャワーシーン。これはエロい。

・そのあとお蔵入りとなった(笑)麻雀ゲームのごほうび絵。相羽ちゃんの肌色がまぶしい。ノエル白石コスチューム装着中、月夜、障子、そして夜着を身につけた草薙さん。これはエロい。小川ひかるビキニ姿かわえええええええ。

見所としてはそんなところ。これで2300円はまあまあ。もえもえイラスト集としてぜひ手元に置いときたい一冊です。

2008年12月 7日 (日)

第553回 It's time to move on

そして2月シリーズ「ウインターバトル」開幕。

第4戦三重サンシャインアリーナ大会。メインで組まれたのはSPZタッグ戦。王者ナイトメア神威、REKIに挑むのは斉藤姉妹。ひさしぶりに斉藤姉妹にチャンスがめぐってきた。

「彰子」

「はいっ」

「私の力は落ちている。勝つとしたらあなたが矢面に立つしかないのよ」

とは言ったものの、ゴングが鳴るや先発で出たコンバット斉藤、積年のライバル、ナイトメア神威を蹴って蹴ってけりまくる。

「くっ、ならば・・・」
ベテランのREKIが流れを変えようとするが、ペースをつかみきれず、逆に

「はぁーっ!」
飛燕脚、ジェットスマッシュの殺人コースを浴びて半失神。これはなんとかナイトメア神威がカット。

「URYYYYYYYY」

ナイトメア神威、ヤバイと感じたのかパワーボムで形勢逆転を図るが、コンバット斉藤の飛燕脚を食らってしまう。そしてデスバレー。これはREKIがカット。

「彰子ッ」
コンバット斉藤、ここで斉藤彰子にスイッチ。しかしREKIもタイガードライバー、ネックブリーカーで反撃。やはり弱いほうは狙われる。しかしナイトメア神威がローンバトルで息が上がったのを斉藤彰子、見逃さなかった。

「この一撃にすべてをかける!」

ジェットスマッシュ炸裂。

ワン、トゥ、スリー。
「36分36秒、ジェットスマッシュからの片エビ固めでコンバット斉藤斉藤彰子組の勝ち」

―勝った・・・自分が取った・・・
斉藤姉妹が久しぶりにタッグベルトを奪還した。

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第7戦山梨大会、メインはあばしり戦。王者霧島レイラ、スカーレット小縞に対するはハムルシアター、マリシアルイス。挑戦者が実力派外人コンビなので防衛は厳しいと見られていた。しかしいざやってみると霧島レイラのブルファイトが冴えて、相手の外人二人をたちまちのうちに追い込んで、

やられ役のスカーレット小縞が相手チームの反撃をそれなりに受ける。しかしマリシアのダメージが深く、スタミナ切れで棒立ちになったところでお開き。

「はい、本日は閉店です!」

スカーレット小縞がパイルドライバーでクロージング。マリシアルイスにフォール勝ち。19分52秒、王者チームが防衛に成功。

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最終戦は横スペ大会。
第1試合は中江里奈対マリシアルイス。新人の中江も懸命にくらいついていったのだが、10分でスタミナ切れを起こしてしまい、ローリングソバットにカウント3を奪われた。

第2試合は6人タッグマッチ。この興行唯一の日本人対決。霧島レイラ、スカーレット小縞、藤原和美対REKI,マーメイド千秋、セイレーン千春。

あばしりタッグを防衛して気を良くした霧島レイラがハッスル。PDFの3人を相手に正面切ってのパワーファイト。

「上に行くにはな、技のキレちゅうもんが必要なんじゃボケ」

マーメイド千秋、怒りのフィッシャーマンバスター。頭からマットに落ちた霧島、動けなくなってS小縞にタッチ。こうなったらPDFのペース。藤原とスカーレット小縞を軽く蹴散らして、救援に入った霧島にはREKIが農鳥を叩き込む。

しかし霧島もスプラッシュマウンテンで反撃。このあたりから6人が入り乱れる乱戦。

しかし乱戦になるとPDFは強い。S小縞を孤立させて
「おら、よっ!!」
セイレーン千春の延髄斬りがスカーレット小縞にヒット。これでカウント3が入った。勝負タイム17分27秒。

第3試合はイージス中森対ディスガイズマスク。古参のイージス中森がいつも通りのじわじわと痛めつける伝統的SPZファイトを展開。しかしディスガイズマスクも懸命にロープへ逃れて、殴る蹴るで反撃を見せたので盛り上がった。休憩前のメインイベントの様相を呈した。

「うーーーーーっ!」

ブレーンバスターの打ち合い。両者力がこもる。しかし投げたのはディスガイズマスクのほう。すかさずシャイニングウィザード、裏拳と波状攻撃でイージス中森をしとめた。勝負タイム17分23秒。その試合が終わると休憩。

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休憩明けは極悪狂人ナイトメア神威登場。対戦相手は実力派外人のハムルシアター。しかしこの日はハムルの打撃が入ってしまったのか、動きがどうもおかしい。ズルズルと攻め込まれて苦しいファイト。最後は強烈なハイキックを叩き込まれて終了。勝負タイム26分44秒。

セミ前のタッグマッチ。八島静香、ハリケーン神田対ロゼヒューイット、ワイルドローズ1号。力のこもった好勝負が展開された。

「覚悟しなっ!」
八島さんがデスバレーをくり出せば、ロゼもバスターローズで反撃。試合は盛り上がった。しかし最後は、

「マットに沈めてやる!」
ハリケーン神田のゴッドハンド炸裂。これでロゼをゲキチン。勝負タイム17分40秒。

セミファイナルはタッグマッチ、SPZタッグ王者に返り咲いた斉藤姉妹に対するはキャシーウォン、ブルックウォン。コンバット斉藤が落ち着いてファイトし、冷静にブルックウォンを分断してジェットスマッシュで終了。勝負タイム15分17秒。

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そしてメインのSPZ戦。N神威でもダメ、C斉藤でもダメ、カミスワでもダメ、もう至宝奪還を若きマイティ祐希子に託すしかない。

―とうとうここまできた・・・

27期のマイティ祐希子、デビュー2年足らずでSPZベルトに挑戦するところまで来た。しかし相手は最強外人のジェーン。

「ファファファファ」
軽々とボディスラムで投げられる。マイティ祐希子。つかまったらやばいと感じたのかドロップキック連打、離れてヒットアンドアウェイの戦法に出た。

「案外互角に戦ってますねえ」

「んー、どうでしょうねえ、ジェーンの腕力はバケモノですからね。でもここまではうまく攻めてますよ」

「UOOOOOOO」

ジェーン、ようやく動きの落ちてきた祐希子を捉えてラリアット、DDT、バックドロップ。しかしマイティ祐希子も耐え切って、ダイビングプレスで反撃。一度はカウント2で返したジェーンだったが、立て続けに2発目を食らってカウント3奪取。27期生、マイティ祐希子がSPZ王者に輝いた。

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SPZ世界選手権

マイティ祐希子(20分くらい、ダイビングプレスからの片エビ固め)ジェーン・メガライト

第79代王者が5度目の防衛に失敗。M祐希子が80代王者となる。

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「やったーーーーーーー!!」

マイティ祐希子の腰にSPZベルトが巻かれる。デビューから2年足らずで団体最強の称号を勝ち取った。かなりのスピード出世だ。

「んー、時代が動き始めましたね」

放送席の吉田社長も舌を巻く快挙だった。

2008年12月 6日 (土)

第552回 disintegration

28年目1月

新春ロケットシリーズ開幕。

外国人選手・ジェーン・メガライトがベルトを持ち続けるという異常事態に焦ったSPZはアメリカからケンドー・カミスワを呼び寄せて、正月初戦の新日本ドームでジェーンとぶつけるという奇策に出た。要するに関節一発に望みを託したということ。

「冬場のご旅行は上諏訪温泉へ!」

いつものように諏訪名産かりん飴をばら撒きながら入場したケンドー・カミスワ。N神威もC斉藤もジェーン相手に砕け散ったのでもうこの人しかいない。

「ファファファ・・・」

しかしパワーでは圧倒的に上を行くジェーン、高々とボディスラム。力の差を見せ付けるようだ。そしてギロチンドロップ。ズルズルと攻め込まれてゆくカミスワ。本部席の吉田社長と今野役員は頭を抱えた。

「捕らえた」

ジェーンメガライトDDT,バックドロップの猛攻。そしてキャプチュード。あっけなくこれで3カウント。王者ジェーンが3カウント奪取。勝負タイム22分25秒、4度目の防衛に成功。

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「やっぱり、ダメだったか・・・」

吉田社長憮然とした表情。こうなったらマイティ祐希子が伸びてくる待つしかないのか・・・団体両エースのC斉藤とN神威の奮起に期待したいところなのだが・・・

第2戦鹿児島大会。

メインで組まれたのはコンバット斉藤対ケンドーカミスワの一騎打ち。

一昨日ジェーンに叩きのめされたダメージがあるのだが、カミスワ持ち前のグラウンド地獄に引きずり込む。コンバット斉藤がズルズルいってしまうパターン。コンバット斉藤、ジェットスマッシュ、飛燕脚で反撃するも、カミスワのネックブリーカーにまさかの3カウントを喫してしまう。

「そんな・・・」

勝負タイム40分27秒のロングマッチ。温泉覆面レスラーがコンバット斉藤を正面から破ってしまった・・・

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第6戦熊本大会、メインはあばしりタッグ戦。王者のスカーレット小縞、霧島レイラ組に対するはセイレーン千春、マーメイド千秋。

「地獄に落ちな、オラアア」

悪役姉妹がスカーレット小縞を2人がかりでリンチ。懸命に耐えるS小縞、なんとか霧島にタッチ。しかし霧島もまだまだ発展途上、悪役姉妹のタッチワークに的を絞れない。

しかしスカーレット小縞が大殊勲。マーメイド千秋をタイガードライバーで投げきり、これはS千春にカットされたものの、続くM千秋のジャンピングニー狙いでロープに振られたところを冷静に背面トペで押しつぶしてカウント3奪取。42分19秒、王者組が初防衛成功。

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第7戦長崎大会。セミで組まれたのはマイティ祐希子対ケンドーカミスワのシングルマッチ。しかしマイティ祐希子、途中までカミスワといい勝負を繰り広げたのだが、13分過ぎに逆襲の飛びつき腕ひしぎを食らって無念のギブアップ負け。

長崎大会メインはSPZタッグ戦。王者の25期生コンビ(八島静香・H神田)に挑むのはPDFのナイトメア神威、REKI組。

4人が持てる力をぶつけ合う好勝負になった。つかまるかと思われたREKIもH神田に農鳥を決める。勢いに乗るREKIは新蛇抜、これはパワーボムに切りかえされたものの、落ち着いてパートナーのナイトメア神威を招き入れて、合体パイル。これが返されるやダブルインパクト!こうしてハリケーン神田の意識を断ち切ってタッグ王座奪還。

「・・・良かった・・・」
団体最古参のREKI,つなぎ役に徹してタッグベルトを8たび戴冠した。

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最終戦、新潟大会。
メインイベントは21期の前SPZ王者・コンバット斉藤対マイティ祐希子。女王ジェーンを倒すためにはまず団体エースのコンバット斉藤に勝たないといけない。しかしマイティ祐希子、殴られっぱなし。ニーリフトをまともに食って転げ回る。

「くっ・・・」
ふらつきながら起き上がってきたところへC斉藤、ヘッドバット。しかしマイティ祐希子も諦めず、ムーンサルト、延髄斬り、ネックブリーカーであわやというところまで追い込む。が、コンバット斉藤にもこれまでこの団体をエースとして支えてきた意地がある。

「はーっ!」
コンバット斉藤裏投げ、そして飛燕脚。蹴り連打を食らったマイティ祐希子崩れ落ちる、すかさずカバーするコンバット斉藤。

ワン、トゥ・・・どどどどどど!!!

マイティ祐希子、カウント2.8で返して、組み付いてコンバット斉藤をボディスラムで投げてから
「行くぞーっ!!」

ダイビングプレス。コンバット斉藤が2で返すや、続けざまにもう一発!C斉藤2.8で返す。しかしM祐希子、攻撃の手を緩めることなくこの試合2度目のムーンサルトプレス!
ワン、トゥ、スリー!!

ロイヤル北条レフェリーがマットを3つ叩いた。
20分33秒、コンバット斉藤返せず試合終了。新潟のファンは世代交代劇に呆然。そして拍手。

2008年12月 5日 (金)

第551回 SPZ選手会主催興行 バトルロイヤル

2036年12月31日歳末恒例選手会スペシャル興行inギムレットホール

イージス中森選手会長プロデュース「ファンの皆様 ありがとう興行」

隔年開催されるSPZ選手会興行。ことしは新設なったギムレットホールでまったりと行われた。選手愛用品の抽選会あり、渡辺智美歌謡ショーあり、トークバトルありで大いに盛り上がった。

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休憩明けは事前に申し込んだお客さんも混じってみんなでパンチングボール選手権。大昔のゲーセンで活躍したと思われるパンチングボール筐体がリング上に置かれた。

まずは「一般参加の部」から、詰め掛けたお客さんのうち100名くらいがリングに上がり、一人一発ずつ、渾身の一撃をマシンにぶつけた。MCは大日本テレビアナウンサーの森さん。

「ウォーーーーー」

「いぇああああああ」

「うらあああああ」

「小樽へ、帰りたいよーーーー」

「男なんて、男なんてぇ!」

「専務のバカヤロウ、150時間も残業させやがってーーー」

ファンの奇声気合いが乱れ飛ぶ異様なイベントとなった。みんなでパンチングボールを殴ってストレス解消。なんというファン参加型イベント。中森選手会長の粋な計らいだった。

「そうそう、構えて、タメを作って、すぱこーんと殴りぬけるんですよ」

井上霧子さんが実技指導までやる恐ろしいイベント。
一般参加の部は100kg以上(女性のお客さんは80kg以上)をたたき出した人全員に「SPZオリジナルグッズ」が贈られた。

その後関係者によるスペシャルゲストの部。最高得点をたたき出したものは「豪華賞品」がもらえるらしいのでみんなマジになった。

「ホワアアアア」

今野役員も殴ったが寄る年波には勝てず70kg止まり。場内どよめいたのは今野役員が連れてきた一人娘。きのうで10歳になったばかり。

「えい」

真剣に殴って父親を上回る72kgをたたき出した。場内どよめき。

そのあと京スポ新聞若林記者、大日本テレビ森アナといったおなじみの内輪メンバーが殴る殴る。もっともいい歳なので高得点は出なかった。

「iTe cogi!」
謎のメキシコ人?覆面レスラー、エル・オガワ・メンドーサも参戦、ナックルパートを叩き込んだが打撃はヘタクソなのか、95kgどまり。

「それじゃあ・・・私もやってみますか」

井上霧子も年齢を感じさせないせいけん突きで120kg。なんなのこの人。これで優勝かと思われたが、

「ヒャハハハハッハハ」

特別ゲスト、ライラ神威(SPZ17期にしていまは飲み屋の店主)がいきなり現れて、

「どっせーい!」

ものすごい右フックをたたき込んで141kgをたたき出した。これで優勝を決めた。そして豪華賞品(デパートの中ぐらいの箱からして中身はグルメギフトだろう)を手にしてウァハハハハと高笑い。これだから引退したばかりの人は強い。

「いいかあ、くされSPZファンども、くされSPZファンども、くされSPZファンども、横浜は石川町にあるライラ神威プロデュース酒場『トムラウシ』こねえヤツは死刑だ!」

ライラ神威、リング上でお得意のがなりを決めて、その後スタッフが割引券を配布。何たる手際のよさ。自らが経営する飲食店のSP活動をやってから引き揚げた。そのあとパンチングボールマシンが撤去されて、セミファイナルへ。

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セミファイナル ギムレットオフィス提供試合

場内に流れる「oblivion」
例によって10万円で試合出場を引き受けたSPZ10期生にして現フリーレスラー兼ギムレットオフィス社長のギムレット美月登場。自らが作った会場のリングに2度目の登場。ジャンボトロンやレーザー光線といった設備投資のためにまだもう少し稼ぐつもりだ。

対戦相手は上諏訪温泉地下プロレスのアイキドー・オカヤ。百戦錬磨のギムレット美月が老練なグラウンド捌きを中心にした試合運びで試合を引っ張り、10分過ぎにダブルアームスープレックスをしかけようとする。

「ん・・・・・っ」

しかしオカヤも踏ん張って堪える。この間がなんともいえない。

「ん・・・・・っ」

しかしギムレット美月、もう34歳なので投げきることができない。そのままリバースで返されてそのまま上に乗られてフォール負けを喫してしまった。それでも場内は温かい拍手。

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メインイベントは全員参加のバトルロイヤル(10名参加)。カードを決めるのも面倒くさかったのか、今年のメインはバトルロイヤルとなった。10人がわらわらとリングへ集まる。

「ぬわーーーーっ!!」

試合が始まるや団体エースのコンバット斉藤が全員から袋叩きにあってしまい、9人がかりでフォールされて敗退。先に強いものからつぶせというバトルロイヤルのセオリーどおりの展開。

「中森さん、覚悟」

続いてイージス中森も25期生以下の8名から袋叩きにされてしまう。あわれ選手会長、1分もたずに敗退・・・

これであとは比較的若い選手だけになった。

「うおりゃ」
ハリケーン神田がゴッドハンドを狙う。しかしよく見ていた藤原が空振りさせるや組み付いてバックドロップ。きれいなフォームで投げる、なぜか、しかし投げた方の藤原をみんながフォール。これもお約束のムーブ。カウント3が入り藤原敗退・・・これで残り7名。

「おらああああ、除夜の鐘代わりだぁ」

このあと八島さんのジャイアントスイング。斉藤彰子を20回転もまわす。しかし二人とも目が回ってしまいフラフラ。立ったまま酔っ払いのようにふらつく八島。ダウンしたまま目が回って動けない斉藤彰子、これもお約束のムーブ。

「もらった!」
中江が斉藤彰子の上にのしかかっててフォール。ハリケーン神田もパートナーの八島さんへゴッドハンドを叩き込んでフォール。スカーレット小縞、M祐希子、霧島レイラは手分けしてフォールに加勢。これで八島静香、斉藤彰子も退場になってしまい残り5名。

スカーレット小縞、タッグパートナーの霧島を味方につけるふりをして、
「でえーーい」
霧島に容赦ないパウダー攻撃。ファン感謝デーなので何をやってもいいみたいだ。パウダーの中には当然いろんなものが配合されていると見た方がいい。

「ぐわあっ、目が・・・目がっ」

目を押さえてもがき苦しむ霧島レイラ。すかさず近づいた中江が丸めこんで3カウント。これで残るは4人。

「次は神田さんだ!」
中江がハリケーン神田に後ろから組み付いて羽交い絞めにとらえる。そこへスカーレット小縞が近づいていってまたしても

「てえーい」
白い粉攻撃。しかし寸前で羽交い絞めを解いて脱出したハリケーン神田。当然白い粉は中江に命中。

「ぐぎゃあああああ」
白い粉を浴びてうめく中江。そこをマイティ祐希子がスクールボーイで丸め込んで3カウント。
「悪は必ず滅びる!!」
ハリケーン神田、なおも白い粉を投げようとするスカーレット小縞をゴッドハンドで制裁。

「うわああーー」
これでスカーレット小縞もフォール負け。これで残るはハリケーン神田とマイティ祐希子の2人だけとなった。このあとはまともなシングルマッチっぽくなった。

「氏ねーーーい」
ハリケーン神田、大振りのゴッドハンドをねらったが、マイティ祐希子、動きを見切ってかわし、ハリケーン神田がバランスを崩したところを落ち着いてバックに回ってジャーマン。これで3カウントを奪って優勝。

「やたーーーー」
マイティ祐希子、賞品の横浜中華街お食事券をゲットして満面の笑み。こうして選手会興行は終った。

2008年12月 4日 (木)

第550回 SPZ選手会主催興行 トークバトル

28年目12月
SPZ選手会主催興行

2036年12月31日、大晦日に選手会興行が新造なった東京調布の「ギムレットホール」で行われた。

「使用料は30万位にしていただけませんか、水揚げで寮住まいの若手選手にうまい物食わせてやりたいんで」

イージス中森選手会長が大先輩にしぶとい交渉術。ギムレットオフィスの社長、さすがに先日のこけら落とし興行で選手を2名貸してもらっているので無下に断れない。

「・・・・・・それでは電気代とか会場整理バイトの人件費を考えると厳しいですね。私の参戦込みで35万にしてもらえませんか」

とまあこういう交渉があって、今年の選手会興行はギムレットホールでの開催となった。

恒例の年末選手会興行、当然悪の軍団PerfectDarkFractionは参加しない。コンバット斉藤がベビーターンしたとはいえ、PDFはまだ選手4人を(REKI.ナイトメア神威、マーメイド千秋、セイレーン千春)擁しているので残りの選手で興行せねばならないが、イージス中森選手会長の尽力でなんとかイベントを開催した。チケットは破格の2000円。会場使用料が破格で安かったので充分利益が出るようだ。

内容の方はイージス中森選手会長が配慮し、選手が闘うのはメインイベントのみで、あとはファンとのふれあいを重視したほのぼのとしたイベントとなった。

第1アトラクション ラッキーナンバー抽選会

選手会興行恒例の企画、チケットに印刷された番号と、ハリケーン神田が引いた番号が一致したら選手が提供した豪華景品がもらえる企画。この企画、例年通り妙に盛り上がった。八島静香はゴルフボール付き孫の手を提供、イージス中森は巡業中に使ったらしいポータブルDVDプレーヤーを提供、頭数が足りないのでスタッフもなにかしら提供。井上霧子が高級日本酒、今野役員も缶コーヒー1ケースを提供。

第2アトラクション 渡辺智美歌謡ショー

「♪上野駅 16番ホーム
 ボンネットの 金沢行き夜行急行
きたぐにへ 旅立つ
ラウンジカー 流れる街の灯
能登 能登
夜行急行 能登~~~
夢路はるかに 闇を駆け行く
能登 能登
夜行急行、能登~~~」

年齢を重ねるにつれ、えせ演歌歌手のようになってきた売れないタレント渡辺智美がリングに上がり、「夜行急行能登号」を披露。それなりに沸いた。

第3アトラクション 絶対にすべらないトーク選手権 3分1本勝負

カン、カン、カン、カン・・・

リングにジャージ姿で上がったイージス中森選手会長、マイティ祐希子(27期)、スカーレット小縞(26期)、霧島レイラの4人(27期)。聞き手は京スポ新聞若林記者。

要するに選手が3分間面白い話をして、リングサイドのお客さんのどよめき具合で判定すると言う企画。もっとも面白かった選手には京スポ新聞から金一封が出る。

マイティ祐希子

「この仕事をやらさせていただいて・・もう2ねんになるんですけど、全国ひととおり回りまして行きつけのお店が固まってきましたね。(それから3分間グルメリポーターと化す祐希子)スイーツでは札幌の雪印パーラーは最高ですね」

グルメを熱く語ったマイティ祐希子。16歳にしてこの食通、おそるへし。場内へぇー、へぇーとどよめく。

続いて霧島レイラがマイクを握った。

「この間・・・北海道で巡業があって、釧路でオフがあったんで藤原、中江と釧路湿原で寒中トレやったんですけど、藤原が雪で滑って派手にコケまして、足ひねったかもしれないっていって病院探しまくったんですよ、上原さんにバレる前になんとか見つかりまして、あの時はマジであせりました。」

練習中の失敗談を話す霧島レイラ。うまく後輩をネタに使ってそこそこ笑いを取った。

スカーレット小縞「えーと、実家がお寿司屋さんなんですけど、」

彼女の実家が回転寿司チェーンなのはファンの間では有名な話だ。

「親バカだとは思うんですけど、こないだあばしりベルト取ったときにお店の壁にスッごく大きい試合後のパネル写真を貼られてしまいまして(笑い)、でも、お寿司屋さんに来たお客さんが『誰?、このコ』ってよく言うんです・・・電話で聞いてへこみました・・・・頑張ってもっと有名になります」

なんという自虐ネタ。たしかに個性派ぞろいのSPZの中ではどうしても影が薄いスカーレット小縞。会場に詰め掛けたファンはウハハハハと笑った。そしていよいよ選手会長がマイクを握った。

イージス中森選手会長「自分には・・・彼がいるんですけど、」

どわあああああえええええええ!

いきなり選手会長が取って置きの話を出してきた。色恋ネタというのは寮住まいの若手選手にはまずできない話だ。深いファンの間では公然の秘密だった彼氏の存在、公の場で認めたのは初めて。もうイージス中森も23歳、そういう話があってもおかしくない。

「どこで出会ったの?」若林記者が鋭い突っ込み。

「えと・・・・SPORTSLIVEの対談ですね。」

「で・・・このあいだ、クリスマスプレゼントでブランドバッグをおねだりしたんですけど、彼も『負傷休場中でお金がない』とか言い出しまして、プチネックレスで済まされました。皆さん、プロスポーツ選手と付き合うとこういう事態が起こる場合があります」

といって1万円くらいと思われるプチネックを見せるイージス中森。場内爆笑、あのイージス中森が、クリスマスプレゼントをおねだり・・・

4人のトークが終わり、ファンの反響から言ってMWP(もっとも笑わせたプレーヤー)はイージス中森が選ばれた。捨て身の戦法で金一封をゲットした。

その勝負が終ると休憩。

休憩明け、ファン多数参加の超絶イベントががががが。(続きます)

2008年12月 3日 (水)

第549回 さいたまドーム決戦 ジェーンメガライト×コンバット斉藤

28年目12月「Snow Angel シリーズ」最終戦、さいたまドーム

最終戦はさいたまドーム大会。

「んー、今年最後の興行なので、気合入れていきましょう」

吉田社長が選手に檄を飛ばす。

第1試合は新人同士の対決、中江里奈対藤原和美。馬力では中江が一歩リード。強烈なラリアットで藤原を吹っ飛ばす。しかし藤原もフロントスープレックスで反撃して、スクラップバスター2連発で逆転勝利。勝負タイム11分28秒。

場内に鳴り響く藤原和美のテーマ「ライディーン」。両手を高く挙げてファンの歓声にこたえた。

続く第2試合はREKI対ワイルドローズ2号。団体最古参ながら、いつも通りの軽快な動きを見せるREKI,ドロップキックの連発で場内を沸かせる。最後はパイルドライバーでワイルドローズ2号をぐらつかせてから、

「新蛇抜」

するっと丸め込む。はいこれで終了。勝負タイム12分17秒。

場内に鳴り響く「二人の擲弾兵」。今年最後の興行と言う事でREKI,客席に一礼して退場。

第3試合の6人タッグマッチ。イージス中森、スカーレット小縞、霧島レイラに対するはマリシア・ルイス、ハムル・シアター、ブルック・ウォンの中堅外人3人。

「ぐわーっ!」

イージス中森、ブルックウォンのラリアットをまともに食らって苦しい表情。しかし若手2人が懸命のファイトで盛り返す。そしてもう一回イージス中森がリングイン。

「行きます」
ブルックウォンをドラゴンスリーパーで制裁。しかしこれはロープに近い。しかしイージス中森、冷静にS小縞を呼び込んで合体パイルドライバーを連発。16分43秒、ブルックウォンを仕留めた。「you give・・・」が流れる中、3にんそろって手上げ。その試合が終わると休憩。

「きつかったですけど、まあこれで今年も終りました。あ、まだ選手会興行がありますけど」

試合後のイージス中森、笑顔でコメント。

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休憩明け第4試合はSPZタッグ王者になったハリケーン神田が登場。今日は26期の斉藤彰子とタッグを組んでJビーチ、ディスガイズマスクと対戦。斉藤彰子が捕まる場面もあったが、最後はハリケーン神田がディスガイズに掌底をたたきこんで終了。勝負タイム14分45秒。

場内に鳴り響く「ワルキューレの騎行」。ハリケーン神田もコーナーに上がって勝利をアピール。

そして3大シングルマッチ。

セミ前は八島静香対ロゼ・ヒューイット。25期生の八島静香、タッグ王者になった勢いでロゼに向かっていった八島だが、ラリアット、パワーボムと大技攻撃を食らってペースを乱され、最後はバスターローズに散った。勝負タイム15分31秒。

セミはマイティ祐希子対ナイトメア神威。進境著しいマイティ祐希子だが、この日はナイトメア神威のパワーに力負け。ズルズルと攻め込まれていった。

しかし、マイティ祐希子、延髄斬り2連発、バックドロップで終盤猛反撃。そして3度目の延髄斬り。これでナイトメア神威が前のめりに崩れ落ちた。

そのまま覆いかぶさる。ワン、トゥ、スリー。
勝負タイム14分51秒。

場内に流れる「disintegration」。マイティ祐希子、いよいよPDFの首魁、ナイトメア神威を破って、トップグループに割って入ってきた。

「んー、まだまだだよ。あれは延髄が入っちゃっただけ。内容悪すぎ」

吉田社長の辛口のコメントは期待の裏返し。

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メインイベントはSPZ選手権。王者ジェーン・メガライトに対するはコンバット斉藤。

「なんとしても、団体にベルトを持って帰ります」

「LAMENT」が流れる中、SPZのエース、コンバット斉藤が入場。

コンバット斉藤、動きは落ちているが、蹴りが入れば勝てない相手ではない。

「ふっ」
コンバット斉藤いきなり走りこんでショルダータックル。しかしジェーン、タックルでやり返す。そしてボディスラムで投げつける。

コンバット斉藤掌底、ムッとしたジェーン、フロントスープレックス。しかしコンバット斉藤も仕掛けた。

「はっ」
早めのジェットスマッシュ。しかし当たりが浅い。ジェーン、ダウンしても頭に手をやりながら起き上がってきた。

「ヤッテ・・・クレタナ」
これでメガライト本気になって身体ごとぶつかるネックブリーカー、

「ぐわっ」
これでコンバット斉藤の戦意がそがれたのか、ジェーンが一気の攻め。バックドロップ、キャプチュード2連発。一気の攻めでコンバット斉藤を失神に追い込んで3カウント。
勝負タイム19分20秒。王者ジェーンが3度目の防衛に成功。

「あああああ・・・・」
吉田社長放心状態。7月にベルトをこの選手に奪われてから取り返せない。これは困ったことになった・・・

2008年12月 2日 (火)

第548回 28年目12月 25期生の踏ん張り

28年目12月

年末のスノーエンジェルシリーズ開幕。初戦の札幌大会どさんこドーム、客寄せに組まれたのはTWWA選手権。王者ジェーンに挑むのは25期の八島静香。

―最終戦で当たる斉藤さんのために、あたしが少しでも弱らせとく。

八島、果敢にもチョップを放ってゆくがジェーンのパワーには通じない。組みとめられて
「それ」
フロントスープレックスを連発で食らってしまう。

―くっ、なんて鋭い投げだ・・・

これで動きの落ちた八島、そのあとはズルズルと攻め込まれ、キャプチュードで敗北。17分7秒。八島静香、玉砕・・・

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第3戦なにわパワフルドーム大会メインはあばしりタッグ戦。王者Jビーチ、ディスガイズマスクに挑むのは26期生のスカーレット小縞、27期生の霧島レイラ。

「えっ・・・あたしが、ドームの、メイン・・・」

アイドルレスラーのスカーレット小縞が大抜擢。SPZも中堅どころの層が薄い。
試合は霧島レイラが奮戦。同期のマイティ祐希子にだいぶ遅れてしまったが、着実に力はつけている。

「マットに、沈めーッ」
ディスガイズマスクにスプラッシュマウンテン!しかしこれはJビーチがカット。

「ア、ア、、アウチ・・・」
ディスガイズマスク、這うようにしてJビーチにタッチ。挑戦者組もS小縞にタッチ。
「ひあああっ」
アイドルレスラーS小縞がJビーチの攻めを懸命に受ける。シャイニングウィザードからのバックドロップ2連発をカウント2.9で返した。これにはどよめき。

「う、うう・・・」
這うようにして霧島にタッチ。最後はディスガイズマスクのダイビングプレス連発を受けきった霧島が2度目のスプラッシュマウンテンで3カウントを奪った。勝負タイム45分11秒の大熱戦。
「やったー、ベルト獲ったよ~!!」

26期生のアイドルレスラー、スカーレット小縞があばしり王者に輝いた。

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第5戦九州ドーム大会、メインはGWA選手権。王者ロゼに対するはハリケーン神田。懸命に食らいついて行ったH神田だったが、実力者ロゼ様の前に本来の打撃が出せない。ゴッドハンドで見せ場は作ったが、最後は10分以上も断続的にストレッチプラムで延々痛め付けられてついに力尽きた。勝負タイム45分59秒。

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第7戦名古屋しゃちほこドーム大会ではSPZ世界タッグ戦。

王者イージス中森、マイティ祐希子に対するは25期生コンビ。ハリケーン神田&八島静香。先月のタッグリーグで8点を取って2位タイに食い込んだことが評価されてのタイトル挑戦。

「いまの中森さんはつぶせない相手じゃない」

ということで25期生コンビの2人がイージス中森にマトを絞って攻め立てる。ズルズルと攻め込まれたA中森、かろうじてパートナーのM祐希子につなぐのが精一杯。

「オラアアアア」
八島静香、ブレーンバスター、ジャンピングニーと容赦のない攻め。マイティ祐希子をグロッキーに追い込む。そして再びA中森が出てくるやつぶしにかかる。これでマイティ祐希子孤立。しかしマイティ祐希子もDDTで反撃。試合は長引いた。

「はあーっ!」
最後は4人が入り乱れる乱戦の中、ハリケーン神田がDDT2連発をイージス中森に決め、3カウントを奪った。勝負タイム45分0秒。
「おっしゃあああ!!」

25期生コンビ、ハリケーン神田&八島静香がついにSPZタッグ王者に輝いた。
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SPZ世界タッグ選手権

八島静香 ○ハリケーン神田(45分0秒、DDTからの片エビ固め)マイティ祐希子、イージス中森×

第62代王者が3度目の防衛に失敗 八島・H神田組が第63代王者となる。

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2008年12月 1日 (月)

外伝SS あきらめなければ、夢はかなう(11)

(時間稼ぎの完全妄想作話 ついに完結)

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『ギムレットホール こけら落としタッグトーナメント 藤原和美、中江里奈 (SPZ)VSミラクルひばり ファンタやまばと(さいたまソウルプロレス)』

「うーーりゃーーーー」

中江里奈、ダメージの深いひばりを捕らえるや、昔のネズミ捕り機のようなばねの利いたブレンバスター。叩きつけられるミラクルひばり。これは決まったか。

「もらった!」

のしかかってフォールする中江、しかしカウントを数えるべきライラ神威はニュートラルコーナー前で横たわり腰を押さえてうめいている。なんという昭和プロレス。

「イテテテ・・・」
30秒ほど経過してようやくライラ神威が起き上がって、カウントを数える。

「ワーン、ツーウ・・・」
しかしダメージの回復していたミラクルひばり、なんとかフォールを返す。場内爆笑。

「ライラさん・・・・いまの3つ入ってませんでしたか?」

中江がレフェリーにクレームをつける。

「そんなこといってもよう・・・倒れてたんだからしゃあないだろ」

ここに隙が生まれた。

―いまだ!

ミラクルひばり、抗議を続ける中江の足の間に手を入れ、スクールボーイ気味に丸め込んだ。

「ワントゥ、スリ」

ライラ神威の高速カウント。あっという間に3カウントが入った。今野役員がすかさずゴングを叩く。

「6分22秒、スクールボーイからのエビ固めで、ミラクルひばり、ファンタやまばと組の勝ち」

えええっ?

コーナーに控える藤原もあっけにとられた表情。レフェリーに抗議した中江が心証を悪くしてしまって、高速カウントにつながってしまったようだ。レフェリーのライラ神威、そのまま逃げるように引き揚げた。

「じゃあ、あばよ。美月さん、ギャラは振り込んどいてよー」

「ま、中江、この胡散臭さもプロレスだ。このメンツで準優勝なんてようやったよ。じゃあ横浜帰ろうか」
釈然としない28期生二人にセコンドの上原今日子(SPZ取締役)が声をかける。

「どもーっ!!」

けっきょく、タッグトーナメントはさいたまソウルプロレスのミラクルひばり&ファンタやまばとが制した。プレゼンターの鈴波店長から賞金1000円の入った封筒と副賞のクッキー1年分の目録が手渡された。

「毎月5箱ずつ送るからー、頑張って食べてねーーー」

最後にギムレットオフィスの美月社長が挨拶。タッグトーナメントは緒戦であっさり負けたのでメイクを直し、スーツに着替える余裕もあった。

「本日は・・・来ていただいて・・・本当にありがとう、ござい・・ました。ようやく・・・夢がひとつ、かないました。」

この辺で美月社長、涙をこらえられなくなってきたのか、少し雫が落ちた。

「これから・・・いろんな団体が、このホールでプロレス興行を・・・・行うと思いますので、皆様、これからも・・・プロレスを、応援してください、よろしくお願いします。」

とどろくミツキコール。タッグトーナメントは大盛況で幕を閉じた。

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