第626回 マイティ祐希子が倒せない
31年目10月。
新人の藤島瞳をGWAへ海外遠征に出した。SPZで連日叩き潰されているのもかわいそうなので、早い時期に海外マットを経験させようと考えた。
「秋爽シリーズ」開幕。8ヶ月ぶりに東海や近畿を回るシリーズ。
メインでは連日、M祐希子率いるSPZ本隊と霧島レイラ率いる革命軍が6人タッグで対戦したが、圧倒的な祐希子の力の前に革命軍が連敗を喫する状況が続いた。
第4戦三重サンシャインアリーナ大会、メインはマイティ祐希子対藤原和美のシングルマッチ。
革命軍入りした藤原が団体エース相手にどのようなファイトを見せるかが注目されたが、やはり一方的にM祐希子が攻めまくる展開。藤原もJOサイクロンを終盤繰り出したが単発に終わり、M祐希子のダイビングプレスで幕。勝負タイム15分4秒、これでM祐希子はシングル12連勝。
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第7戦神戸大会メインはSPZタッグ戦。王者25期生コンビ(八島静香・ハリケーン神田))に挑むのは、革命軍、霧島レイラ&藤原和美。
「祐希子をつぶす前に、目障りな先輩2人を叩きのめす!」
霧島レイラが持ち前のパワーを生かした攻め。25期生コンビがだんだん追い込まれてゆく。そして最後は藤原が、
「でぇーい!」
秘技・JOサイクロン発動。これでハリケーン神田を沈めて王座奪取。勝負タイム39分43秒。革命軍コンビがまずはタッグ王座を奪取した。
「タッグ王座、獲りましたッ!」
「私たちはハングリーなんだ。目の前の獲物は全て平らげてやる!次は祐希子を潰してやる」
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最終戦は東京水道橋、新日本ドーム大会。
セミは藤原和美(28期)対斉藤彰子(26期)の一騎打ち。8月のSクラでは藤原が勝っているカードだが、今回は斉藤彰子の蹴りが入ってしまい、藤原が劣勢。最後は飛燕脚2連発でボコボコにされた藤原、
「はぁーーーっ!」
斉藤彰子恐怖のジェットスマッシュ。これで藤原をノックアウト。13分19秒、斉藤彰子が先輩の意地を見せた。
「うう・・・・」
ジェットスマッシュの犠牲者となった藤原和美、若手選手に背負われて引き揚げた。団体サイドからは、そのルックスと正統派ファイトスタイルで将来を嘱望されているのだが・・・・・革命軍に入ってもシングルマッチではまだまだ壁を敗れない状況である。
メインはSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑む今回の挑戦者は前王者の霧島レイラ。
マイティ祐希子といい勝負のできる人材が払底しており、ジェーンと霧島くらいしかいない。そしてマイティ祐希子が危なげない試合運び。霧島をキレイにノーザンで投げる。霧島も懸命にスプラッシュマウンテンで反撃したが単発。マイティ祐希子がバックドロップ、延髄、ニーリフトと波状攻撃。最後はムーンサルトプレスできっちり3カウント奪取。勝負タイム26分34秒。
「勝てねぇ・・・・」
霧島レイラ、頭を抱えながら引き揚げた。これでマイティ祐希子3度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝も13に伸ばした。当分祐希子政権が続くのか。
「一人だけ強いと・・・興行が、盛り上がらないんだよね」
吉田龍子SPZ社長も嘆く。
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