第646回 THE INVINCIBLE YUKIKO
第32回SPZクライマックス
第7戦は広島若鯉球場大会。シード権争いも苛烈。10点のM祐希子、霧島、7点の中江がシード権をすでに決めて、斉藤彰子5点、八島4点がシード権を争う。
H神田(4点 掌底からの片エビ固め 18.21)斉藤(5点)
蹴り、裏拳、掌底が乱発される壮絶な打撃戦を制したのはハリケーン神田、掌底のラッシュで斉藤彰子の脳を揺らして勝利。
霧島(12点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 13.01)中江(7点)
霧島レイラ、6連勝。1期後輩の中江を落ち着いてさばいた。これで最終戦の横スペへトップタイで乗り込むことができる・・・
八島(6点、デスバレーからの片エビ固め11.50)藤原(0点)
今シリーズゼッ不調の藤原、この日も八島の重厚な攻めに苦しむ。あせりでJOサイクロンを早めに繰り出すが、それまでにダメージの蓄積がないのであっさり返されてしまう。あとはズルズルと・・・・・
M祐希子(12点、ニーリフトからの片エビ固め 9.53)S小縞(2点)
マイティ祐希子が磐石の攻めでスカ小を下して終了。これで32連勝。
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最終戦は横スペ大会。
H神田(6点、ゴッドハンドからの片エビ固め 15.09)藤原(0点)
―とにかく、勝って終わる。
ここまでまさかの6連敗、藤原和美が懸命の攻めを見せる。ハリケーン神田の打撃をかいくぐって、JOサイクロン、バックドロップの波状攻撃。しかしH神田もゴッドハンドで反撃。これで藤原の目から火花が散った。
「遊びじゃないんだ」
2度目のゴッドハンド。これで藤原を完全に沈黙させた。
「うううう・・・」
まさかの全敗に終わった藤原和美、シャワーを浴びて着替えるやそのまま会場を後にした・・・
斉藤(7点、STOからの片エビ固め 15.50)S小縞(2点)
勝てばシード権の斉藤彰子、蹴りを主体に攻め込んでゆくがスカ小も粘る。しかし飛燕脚でフッ飛ばしてのSTOでなんとかカウント3奪取。
「勝った・・・・・」
斉藤彰子、最終戦でようやくシード権確保を決めた。
八島(8点、延髄斬りからの片エビ固め 30.0)中江(7点)
パワーファイター同士の対戦。しかし八島が例によってうたれ強さを発揮し、徐々に優位に立つ。そして頃合いを見てデスバレーとかの大技を使ってくる実にらしい展開。そのあと体当たり気味のタックル連打でぐらつかせてエルボー。
中江もパワーボムなどで反撃。横スペのセミにふさわしい好勝負。しかし最後は
「悪く思わないでおくれよ」
八島の2度目のデスバレー、これはなんとか2.9で返した中江だったが、パワーボム、延髄斬りとたたみかけられて力尽きた・・・
「ふん、出直しといで・・・」
八島静香、30分の激闘を制して荒い息。最終戦でシード権維持を決めて、3位の賞品スポーツドリンク1ケースをもらって引き上げた。
M祐希子(時間切れ引き分け)霧島
最終戦メインイベントは全勝同士の相星決戦。
「おらぁぁぁ・・・・」
ここまで全勝の霧島レイラが懸命の攻め。
しかしマイティ祐希子強い。霧島のお株を奪うラリアットを見せたかと思うと、霧島の隙を見て逆さ押さえ込み。霧島レイラ、懸命にフォールを返す。
マイティ祐希子、ダイビングプレスでトドメを狙ったが、霧島レイラフォールを返す。そのあとは両者決め手を欠き、時間切れドローとなった。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・」
ドワアアア
マイティ祐希子の連勝が32で「止まった」。
「引き分けを挟んでも連勝って言うんだっけ?」
吉田社長が今野役員に確認する。野球とかでは言いますね、しかしプロレスではどうなんでしょうかと今野役員。とりあえず決定戦で勝った場合は「不敗記録」と表現することにした。
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20分のインターバルのあと、同じカードで優勝決定戦。しかし霧島レイラ、メインイベントの激闘で疲れきっていた。辛くも負けを逃れたというのが実態。逆にマイティ祐希子のほうが余力を残していた。
やはり10分過ぎに霧島レイラの動きが止まった。
「はっ」
マイティ祐希子、ダイビングプレス2連発、そしてにーりふと、もう霧島の動きが完全に止まった。
「これでどうだ!」
マイティ祐希子、ムーンサルトプレス。これで3カウント奪取。勝負タイム15分52秒。
「うーーーーーっ」
霧島レイラ、セコンドの若手の肩につかまりながら引き揚げた。マイティ祐希子に本割で引き分けたが、決定戦では屈してしまった・・・
優勝したマイティ祐希子には賞金100万円、副賞として「横浜ベイブルースホテルのお食事券」50万円分が贈られた。
準優勝の霧島レイラ(3年連続準優勝、伊達遥・ボンバー来島に並ぶ不名誉?記録)には横浜中華街のお食事券5万円分が贈られた。
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