第651回 32年目12月 スノーエンジェルシリーズ
32年目12月「スノーエンジェルシリーズ」
大き目の会場を回るので、ひねりを効かせたカードが各所で組まれた。
第1戦の札幌どさんこドームではタイトル戦こそ組まれなかったものの、メインで八島静香対ジェーンメガライト。八島さんも懸命にジェーンのパワーに対抗し、デスバレーであと一歩まで追い込んだが、ベリートゥバックで万事休す、と思いきや
ワン、トゥ、ドドドドドド・・・
なんと八島さん、ベリートゥバックを2.9で返して、
「うぉあ!」
パワーボム一撃。これでジェーンから3カウント。勝負タイム23分0秒の熱戦を制した。
「あーしんどかった。でもドームのシングルでメインだからね。燃えたよ」
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2戦目の仙台では正規軍VS革命軍の真っ向勝負6人タッグ。
マイティ祐希子、八島、H神田対霧島レイラ、藤原和美、RIKKA。6人が6人とも実力者なだけに好勝負。SPZのたいていの6人タッグは「やられ役」をあらかじめ用意しておくのだが、それが無いカード。
「必殺技、いきます!!」
まず藤原がJOサイクロン。しかし八島のうたれ強さは驚異的、あっさりカウント2で振りほどいて返し、逆に霧島レイラをとらえてデスバレーでたたきつけてしまう。これで流れが本隊に傾いた。
―おとといジェーンさんとやって、疲れているはずなのに・・
先輩の奮闘を見てマイティ祐希子も燃えた。霧島をダイビングプレスで蹴散らし、藤原もバックドロップで投げつけ、RIKKAにはムーンサルト。これで3カウントが入った。最後は絶対エースが締めて、19分31秒の熱闘に終止符を打った。
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第3戦名古屋大会、メインはあばしりタッグ戦。王者ナイトメア神威、グリズリー山本に挑むのはアニービーチ、ディスガイズマスクの外人コンビ。
「適当にやってこい」
ナイトメア神威が若いG山本に耳打ち。しかしディスガイズがちょこまかと動き回ってグリズリーのペースをかき乱す。ナイトメア神威が出てきて
「ウガァアアアア」
外人組みを気持ちよさそうに蹴散らす。そして弱らせておいてG山本に再タッチ。
「ぎゃはははははは、ぶっつぶす!!」
ディスガイズマスクにDDT。体重がモロにディスガイズの首にかかっている分、これはきつい。
「ググググ」
あわれディスガイズマスク、この一発で沈んでしまった。勝負タイム20分27秒、王者組み3度目の防衛に成功。
4戦目広島大会のメインは斉藤彰子対ジェーンメガライトの一騎打ち。しかしジェーンの投げまくりがハマって斉藤彰子を18分7秒、2発目のキャプチュードで下した。
5戦目、九州ドーム大会のメインは久々開催のTWWA選手権、王者ジェーンメガライトに挑むのは28期生のブルファイター、中江里奈。ドームを埋めたいSPZサイドの思惑と、そこそこ力のある日本人選手相手の防衛実績が欲しかったTWWA側の思惑が一致。で、その通りになって、中江がスープレックス攻勢に捕まってしまって、16分27秒、バックドロップに散った。
(続きます)
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