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2009年3月31日 (火)

第652回 あの藤島瞳がSPZタッグ挑戦!!

第6戦大阪なにわパワフルドーム大会。
「ええええええええ!!」

第1試合で新人の葛城早苗が2期先輩のサキュバス真鍋にフォール勝ちという波乱が、掌底をごっすんごっすん撃っていったらサキュバス真鍋が倒れてしまった・・・

大阪ではケンカが受けるということで、大阪大会メインは藤原和美対中江里奈の28期生対決を組んだ。今回の対決は藤原が18分23秒、バックドロップで勝利。

***************************

第7戦京都大会で問題のカード、SPZタッグ選手権。

王者霧島レイラ、藤原和美組に挑むのは、なんと、マイティ祐希子、藤島瞳組。

「タッグリーグ2位だったんだからねえ、組まないわけには行かないんだよねえ、ハハハハハッハ」

SPZの吉田社長はそんなことを言っていたが、ネタとして組んだのは間違いない。ドームで組むのははばかられたので京都でさりげなく組んだのもその現れ。まあ藤島瞳の地元なので声援をパワーにしてくれれば・・・

「うわああああーーーー」
5分過ぎに出てきた藤島瞳がいきなり捕まってしまって、霧島の容赦ないラリアットを食らってしまう。ああダメかと思われたが、間一髪M祐希子がカット。

「ワァーーーッ!」

懸命にドロップキックで一矢報いて、そのあとM祐希子にタッチしたが、藤島瞳、そのまま場外で伸びてしまった。京都のファンは地元スターの悲壮な奮闘に大声援、

で、そのあとマイティ祐希子がローンバトル。しかし霧島レイラもうたれ強く、ちょっとやそっとでは転ばない。息が乱れたところを藤原のバックドロップ、霧島のラリアット2連発を食らってしまってマイティ祐希子大ピンチ。

「覚悟っ」

最後は藤原を呼び込んでのサンドイッチラリアット。これでマイティ祐希子から3カウントを奪った。30分近くひとりで戦い続けたM祐希子だったがついに力尽きた。王者組が3度目の防衛に成功。

**************************

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合で葛城早苗登場、ブルックウォンに9分33秒、フロントスープレックスで敗北。さすがにこのクラスの中堅外人相手となるとまだまだひねられてしまう。

第2試合は外人対決。ブリジットウォンがアニービーチを一方的に攻めてネックブリーカーで3カウント。勝負タイム12分32秒。

第3試合は藤島瞳対ワイルドローズ1号。昨日の京都で玉砕した藤島瞳、精彩のないファイト。あっけなくファントムローズ1号のエルボーに3カウントを喫した。勝負タイム7分4秒。その試合が終わると休憩。

休憩明けの第4試合、あばしり王者チームが登場。グリズリー山本、ナイトメア神威対スカーレット小縞、サキュバス真鍋。この試合は盛り上がった。グリズリー山本の猛攻に耐えてスカ小がラリアット一撃。

「ぐわあっ」
鋭い一振りにたじろぐG山本。しかしここで大先輩のナイトメア神威がやってきて、疲れきったS小縞をボコボコに。最後は久しぶりに見せた大技、フィッシャーマンバスターでスカ小をしとめた。勝負タイム20分52秒。

セミ前は25期生コンビ(八島さん&ハリケーン神田)登場。対戦相手はジェーンメガライト&ディスガイズマスク組。ジェーンのパワーに手こずった25期生コンビだったが、最後は分断作戦を成功させ、15分57秒、格落ちのディスガイズを八島がタックルで退けた。

セミファイナルは藤原和美、RIKKA対斉藤彰子、中江里奈組。
「はっ」
藤原のバックドロップがモロに決まった。斉藤彰子頭からマットへ。26分7秒、これで3カウントが入った。

さいたまドーム大会、メインイベントはSPZ選手権。

王者マイティ祐希子に対するは霧島レイラ。

このカード、そこそこいい勝負となるのだが、長期戦になるとどうしても霧島レイラの集中力が切れてしまって大技をもらってしまうというのが最近のパターン。この日も中盤までは互角だったのだが、バックドロップを食らってから動きが落ちた延髄、ダイビングプレスで動きを止められ、ニーリフト炸裂。
「ぐふ・・・・・」
霧島レイラ悶絶。すかさず押さえ込んだマイティ祐希子、これで3カウントを奪い10度目の防衛に成功。不敗記録も36に伸ばした。勝負タイム22分13秒。

2009年3月30日 (月)

第651回 32年目12月 スノーエンジェルシリーズ

32年目12月「スノーエンジェルシリーズ」

大き目の会場を回るので、ひねりを効かせたカードが各所で組まれた。

第1戦の札幌どさんこドームではタイトル戦こそ組まれなかったものの、メインで八島静香対ジェーンメガライト。八島さんも懸命にジェーンのパワーに対抗し、デスバレーであと一歩まで追い込んだが、ベリートゥバックで万事休す、と思いきや

ワン、トゥ、ドドドドドド・・・
なんと八島さん、ベリートゥバックを2.9で返して、

「うぉあ!」
パワーボム一撃。これでジェーンから3カウント。勝負タイム23分0秒の熱戦を制した。

「あーしんどかった。でもドームのシングルでメインだからね。燃えたよ」

*************************

2戦目の仙台では正規軍VS革命軍の真っ向勝負6人タッグ。

マイティ祐希子、八島、H神田対霧島レイラ、藤原和美、RIKKA。6人が6人とも実力者なだけに好勝負。SPZのたいていの6人タッグは「やられ役」をあらかじめ用意しておくのだが、それが無いカード。
「必殺技、いきます!!」
まず藤原がJOサイクロン。しかし八島のうたれ強さは驚異的、あっさりカウント2で振りほどいて返し、逆に霧島レイラをとらえてデスバレーでたたきつけてしまう。これで流れが本隊に傾いた。

―おとといジェーンさんとやって、疲れているはずなのに・・

先輩の奮闘を見てマイティ祐希子も燃えた。霧島をダイビングプレスで蹴散らし、藤原もバックドロップで投げつけ、RIKKAにはムーンサルト。これで3カウントが入った。最後は絶対エースが締めて、19分31秒の熱闘に終止符を打った。

**********************

第3戦名古屋大会、メインはあばしりタッグ戦。王者ナイトメア神威、グリズリー山本に挑むのはアニービーチ、ディスガイズマスクの外人コンビ。

「適当にやってこい」
ナイトメア神威が若いG山本に耳打ち。しかしディスガイズがちょこまかと動き回ってグリズリーのペースをかき乱す。ナイトメア神威が出てきて

「ウガァアアアア」
外人組みを気持ちよさそうに蹴散らす。そして弱らせておいてG山本に再タッチ。
「ぎゃはははははは、ぶっつぶす!!」

ディスガイズマスクにDDT。体重がモロにディスガイズの首にかかっている分、これはきつい。

「ググググ」

あわれディスガイズマスク、この一発で沈んでしまった。勝負タイム20分27秒、王者組み3度目の防衛に成功。

4戦目広島大会のメインは斉藤彰子対ジェーンメガライトの一騎打ち。しかしジェーンの投げまくりがハマって斉藤彰子を18分7秒、2発目のキャプチュードで下した。

5戦目、九州ドーム大会のメインは久々開催のTWWA選手権、王者ジェーンメガライトに挑むのは28期生のブルファイター、中江里奈。ドームを埋めたいSPZサイドの思惑と、そこそこ力のある日本人選手相手の防衛実績が欲しかったTWWA側の思惑が一致。で、その通りになって、中江がスープレックス攻勢に捕まってしまって、16分27秒、バックドロップに散った。

(続きます)

2009年3月29日 (日)

第650回 32年目12月藤島瞳の大試練?(下)

32年目11月 ウルトラタッグリーグ戦

第5戦は宇都宮大会。
M祐希子○、藤島(6点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 17.42)N神威×、G山本(4点)

マイティ祐希子が悪の連係に苦しんだものの、藤島が懸命にフォローした事もあって、なんとかナイトメア神威をシャイニングウィザードで仕留めて3勝目を挙げた。

中江○、斉藤(6点、パワーボムからのエビ固め 19.05)RIKKA、葛城×(2点)

新人の葛城早苗が懸命の応戦を見せる。斉藤の打撃を食らっても引かない。宇都宮のファンは盛り上がった。この頑張りに触発されたRIKKAも農鳥を繰り出すなど奮闘、しかし最後は分断作戦を成功させて、ものすごいパワーボムを葛城に決めて終了・・・

ジェーン○、アニー(4点、ベリートゥバック 11.58)ブルック×、ブリジット(0点)

ジェーン組が2勝目。外人同士の対戦を制した。

霧島、藤原(8点、JOサイクロン24.47)八島、H神田(2点)

革命軍コンビが怒涛の攻め。しかし25期生コンビもH神田がゴッドハンドを繰り出すなど反撃。激闘に終止符を打ったのは藤原のJOサイクロンだった。

*****************************

第6戦は群馬大会。
○M祐希子、藤島(8点、ニーリフトからの片エビ固め 11.01)斉藤、中江×(6点)

1敗同士の対戦。優勝争いに生き残りをかけた対決。

「祐希子さんを怯ませる。そしたら勝ったも同然」
それができれば苦労しないのだ。けっきょく中江がつかまってしまって3カウント。

八島、H神田○(4点、ゴッドハンドからの片エビ固め22.46)ブルック×、ブリジット(0点)

25期生コンビも2勝目。ウォン一族ノッチワークに手こずったものの、最後はゴッドハンドがズバリ命中。

ジェーン○、アニー(6点、パイルドライバーからの片エビ固め15.42)N神威×、G山本(4点)

「ウォオオオオオオ」

ジェーンのベリートゥバックでグリズリー山本悶絶。頭から落とされたのでG山本の体重を考えるとこれは痛い。これでナイトメア神威が孤立。あとはもうナイトメア神威がズルズルとやられてしまった・・・

霧島○、藤原(10点、裏投げからの片エビ固め 12.46)RIKKA,葛城×(2点)

RIKKAは革命軍の霧島、藤原と同門対決。しかしだんだん押されていって、葛城にタッチせざるを得ない状況になってしまう。新人の葛城もよく粘ったのだが、霧島レイラの壁はいかんともしがたく、裏投げに散った・・・

******************************

第7戦は幕張コンベンションホール大会。

斉藤○、中江(8点、合体パワーボムからのエビ固め15.36)ブルック×、ブリジット(0点)

斉藤彰子が蹴りまくってウォン一族を退治した。これで4勝目

ジェーン○、アニー(8点、エルボーからの片エビ固め 15.25)RIKKA、葛城×(2点)

葛城早苗試練のシリーズ。この日もジェーンのキャプチュードを食らって悶絶。RIKKAが奮闘するも2対1ではどうにもならず、13分過ぎに再度、葛城が登場。もうこのあとは公開処刑。ジェーンのバックドロップを自力で返したシーンは沸いたが、直後のエルボーは返せなかった。

M祐希子○、藤島(10点、ラリアットからの片エビ固め 22.35)八島、H神田×(4点)

「ゼェ、ゼェ・・・」
22分もひとりで戦い抜いたマイティ祐希子。あの25期生コンビをひとりでカタ付けてしまった・・・

霧島、藤原○(12点、パイルドライバーからの片エビ固め 18.07)N神威、G山本×(4点)
グリズリー山本の攻めを正面から受けきった霧島レイラ、強烈なラリアットでグロッキーに追い込んでから藤原にタッチ。そして藤原がパイルドライバーを決めて任務完了。これで無傷の6連勝のまま最終戦横スペへなだれ込む。

*******************************

そして最終戦横スペ大会。
ブルック○、ブリジット(2点、ステップキックからの片エビ固め 16.56)M祐希子、藤島×(10点)
最終戦という事で?藤島にも若干の出番があった。ブルックウォンの打撃を耐えて藤島がドロップキックで反撃。これだけで沸く。そしていい流れでM祐希子にスイッチ。しかしここまで0点のウォン一族も懸命の攻め。試合は盛り上がった。M祐希子、勝負をかけたムーンサルトはブリジットにカットされた。
これで攻め手の無くなったM祐希子、たまらず藤島にタッチしたが、そこを見逃すウォン一族ではなかった。ブルックウォンが電光石火の速さでステップキックで蹴りつけて3カウント。最終戦で初白星を挙げた。

これでメインを待たずして霧島組の優勝が決まった。

斉藤○、中江(10点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 15.29)N神威、G山本×(4点)
グリズリー山本、試練のリーグ戦、最後はジェットスマッシュだった・・・

八島○、H神田(6点、延髄斬りからの片エビ固め 23.32)RIKKA,葛城×(2点)

星の上がらなかったRIKKA組だが、デビュー7ヶ月そこらの葛城早苗にとってこの経験は大きいはず。この日は25期生コンビの重厚な攻めに苦しむ。RIKKAが懸命に応戦したが最後には息切れ。となると葛城があっさり捕まってしまう。八島が延髄で仕留めた。それでも23分あまりのいい勝負。

霧島○、藤原(14点、ジャンピングニーからの片エビ固め 16.03)ジェーン、アニー×(8点)
すでに優勝を決めている霧島組、堂々のファイトを見せて最後は分断作戦をズバリ。ひとり格落ちのアニーを退けた。

「任務完了しましたッ!!」

「まあ、こんなものでしょう。」

優勝した霧島・藤原組には賞金60万円と副賞のブランドバッグ、準優勝は10点だが直接対決で勝っているM祐希子、藤島組となり、副賞の「ももかん」が贈られた。

2009年3月28日 (土)

第649回 藤島瞳の大試練?(上)

32年目11月

サキュバス真鍋、藤島瞳のファンクラブができた。アイドル商会も徐々に知名度が上がってきたようだ。何しろ抜群の弱さなのだから。

恒例のウルトラタッグリーグ戦、今年のエントリーは下記の通り。

霧島レイラ&藤原和美(SPZタッグ王者)

斉藤彰子&中江里奈(前SPZタッグ王者)

八島静香&ハリケーン神田(元SPZタッグ王者)

ナイトメア神威&グリズリー山本(極悪コンビ)

マイティ祐希子&藤島瞳(予測不能?)

ジェーンメガライト&アニービーチ(TWWA代表)

ブルックウォン&ブリジットウォン(TWWA悪役)

RIKKA&葛城早苗(フレッシュコンビ)

マイティ祐希子のパートナーを誰にするか激論が交わされたが、(過去2回務めたサキュバス真鍋が負傷欠場してしまったため)他チームとの実力差を考慮して31期生の藤島瞳が選ばれた。しかしその藤島瞳、前座要員どころか新人の域を出ず、初戦の青森大会では新人の早瀬葵にシングル初勝利を献上してしまうなどいいところがない。

第2戦盛岡大会からリーグ戦が始まった。

N神威○、G山本(2点、地獄落としからの片エビ固め 24.11)RIKKA,葛城×

前半はRIKKAが前面に立ってヒール軍団の攻めを受け続ける。いい流れのまま葛城にタッチ。葛城早苗も悪役相手に怯まず掌底をガスガス打ち込んでゆく。ナイトメア神威にも臆することなくドロップキック連打、そしてタックル。そしてRIKKAを呼び込んで合体パワーボムまで見せる。しかし、ナイトメア神威がこれ以上受けられないと判断したのか、えぐい角度の地獄落としで頭から葛城を落とす。返せるわけもなく3カウント。

「うう・・・」
試合後も起き上がれなかった葛城早苗、セコンドの早瀬の肩を借りて引き揚げた。

斉藤、中江○(2点、バックドロップからの片エビ固め 23.09)八島、H神田×

SPZタッグの元王者と前王者が激突。斉藤彰子とハリケーン神田がものすごい打撃戦を展開。飛燕脚を食らってクラッときたH神田、フラフラと酔っ払いのような足取り。そこへ、
「中江さん!」
「はいー」
中江のバックドロップ炸裂。これでH神田撃沈・・・

「んー、これわ恐ろしい連係ですよ。斉藤が蹴りつぶした相手に中江が大技やってきますから。こりゃあはまれば相手は受けられませんね」

吉田社長が冷静にかいせつ。

M祐希子○、藤島(2点、合体パワーボムからのエビ固め 13.39)ジェーン×、アニー

マイティ祐希子が外人2人をひとりでやっつけた。ラストこそ藤島瞳に配慮して合体パワーボムだったものの、藤島瞳の出番はそれだけ。絶対王者の強さが際立った一戦。

霧島○、藤原(2点、ラリアットからの片エビ固め10.36)ブリジット×、ブルック

こちらも霧島レイラがひとりで10分間暴れて完勝。

**************************

第3戦は山形大会。
RIKKA○、葛城(2点、DDTからの片エビ固め15.42)ブルック、ブリジット×(0点)
「私が行けるところまで行く、葛城は控えてろ」

RIKKAが前面に立って奮闘するが、相手はインサイドワークには長けているウォン一族。つかまってしうが、代わった葛城が懸命のファイト。

「この一撃にすべてをかける」
思い切った掌底がスパーンと入り、ブリジットが大きくよろめいた。そこへ出てきたRIKKAが手早くDDTでカウント3奪取。フレッシュコンビ初白星。

八島、H神田○(2点、ゴッドハンドからの片エビ固め)N神威×、G山本(2点)

若手のグリズリー山本が奮闘したが、25期生コンビの連係の前に劣勢に追い込まれる。なんとかナイトメア神威にタッチしたもののそのまま場外で沈没。これでナイトメア神威が孤立。
ナイトメア神威もパワーボムで八島を追い込むなど健闘したが、ハリケーン神田のゴッドハンドの前についに力尽きた・・・・

斉藤、中江○(4点、ダブルインパクトからの片エビ固め 16.08)ジェーン、アニー×(0点)

外人組の攻勢を耐えた中江が場外戦をきっかけに反撃。場外STOという荒技でアニーに大ダメージを与える。最後は超合体技、ダブルインパクトまで繰り出してアニーを沈めた。

霧島○、藤原(4点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 17.38)M祐希子×、藤島(2点)

「覚悟」
5分過ぎに出てきた藤島瞳に霧島レイラが高々とかついでスプラッシュマウンテン!

ズドーン

―藤島瞳が殺される!

場内大ブーイング。しかしマイティ祐希子がカット。半失神の藤島を自軍コーナーへ引きずっていってタッチ。そのあとM祐希子が奮闘したが、藤原のJOサイクロンを食らってしまって動きが止まった。

「覚悟」
霧島レイラ、スプラッシュマウンテン!しかしカウント3直前で藤島が場外からカットに入った!!

ドドドド

場内大盛り上がり。
「雑魚は引っ込んでろ」
霧島レイラ、藤島を場外へ投げ捨てると、半失神のM祐希子を担いで2度目のスプラッシュマウンテン!!

ワン、トゥ、スリー。

絶対王者マイティ祐希子が3カウントを奪われた。日本人相手ではいつ以来だろうか。試合後もピクピクと痙攣したまま動けない。場内悲鳴・・・

**************************

第4戦は茨城カシマ大会

N神威、○G山本(4点、合体パワーボムからのエビ固め 20.44)ブルック×、ブリジット(0点)
ナイトメア神威がややつかまる場面があったものの、最後はグリズリー山本が暴走ファイト。体重の乗ったラリアットで吹っ飛ばす。そして合体パワーボムで勝利。2勝目を挙げた。

M祐希子○、藤島(4点、ジャーマンSH 9.17)RIKKA×、葛城(2点)

前夜、霧島レイラのスプラッシュマウンテン2連発にフォール負けを喫した祐希子だが表情はさばさばしていた

「んー、流れ、流れでああなっただけ。気にしてないヨ」

マイティ祐希子と葛城早苗のファーストコンタクトに沸いた。昨日の後遺症かいきなりムーンサルトを持ってきてフォールを狙ったがRIKKがカット。ならばとこんどはRIKKAに狙いを定めいつものハイスパートプロレス。あっけ無くジャーマンで幕。藤島瞳、出番なし・・・

ジェーン○、アニー(2点、キャプチュード 22.54 )八島×、H神田(2点)

25期生コンビが外人組の猛攻に沈んでしまった・・・・

霧島、藤原○(6点、ダイビングプレスからの体固め 30.0)斉藤×、中江(4点)

2連勝同士の対戦は4人の個性がぶつかり合う保証書どおりの一戦となった。最後は中の消耗戦にバテた霧島ら斉藤彰子の裏拳を食らってピンチに。しかし藤原を迎え入れて合体パイルで応戦これで斉藤彰子の動きが止まった。
「行くヨッ」
藤原和美がダイビングプレス。これで30分の熱戦に終止符を打った。

(続きます)

2009年3月27日 (金)

第648回 マイティ祐希子35戦不敗

32年目10月

(今回分量少なくてすみません)

マイティ祐希子が戦線復帰、しかし新人の早瀬葵が負けまくって自信喪失気味のため1ヶ月間休養。さて10月シリーズ。

第4戦神戸大会でSPZタッグ選手権、王者霧島レイラ、藤原和美に対するは前王者斉藤彰子、中江里奈組。このカードの内容は保証書つき、4人の個性がよく出た好試合となった。

でもって最後はやはり4人が入り乱れる展開。

「うごっ」
藤原がバックドロップ2連発で中江をぐらつかせたが、中江も場外乱闘に持ち込んで場外STO2連発。28期生同士が意地の張り合い。しかし、最後は藤原がJOサイクロンを発動してカウント3奪取。60分の激闘を制した。

「ゼェ、ゼェ・・・任務完了しました・・・」

最終戦は新日本ドーム大会、セミ前から3大シングルマッチ。
セミ前はグリズリー山本対藤原和美。久々の本格派ヒールとして売り出し中のG山本だが、藤原にはレスリングセンスがある。

「ぐううう」
バックドロップで投げきられてしまう。グリズリー山本、1度は返したものの立て続けに2度目を食らってカウント3.勝負タイム14分55秒。

セミは霧島レイラ対斉藤彰子。

「せええっ!!」

斉藤彰子もジェットスマッシュを繰り出すなど健闘したが、耐え切った霧島がスプラッシュマウンテン。これでフォール勝ち。霧島レイラがナンバーツーの座を守った。勝負タイム14分48秒。

メインイベントはSPZ選手権、王者マイティ祐希子に対するはジェーン・メガライト。今回の対戦は祐希子の完勝に終わった。ジェーンの投げ技が決まらないままズルズルと。18分1秒、マイティ祐希子がダイビングプレスで勝利。王者が9度目の防衛に成功、不敗記録も35に伸ばした。

2009年3月26日 (木)

第647回 32年目9月 爆裂さいたま決戦

32年目9月
マイティ祐希子が右ひざ負傷で欠場。

従って締まらない9月シリーズとなった。まあ新設なったアイドル商会(サキュバス真鍋・藤島瞳・早瀬葵)の3人が前座戦線を盛り上げているのが救い。

第6戦新潟大会で久々開催のあばしりタッグ戦。王者ナイトメア神威、グリズリー山本に挑むのはアニービーチ、ジョディビートンの新鋭外人コンビ。

ナイトメア神威は入院明けで本調子ではないのでグリズリー山本が前面に立って暴れ回るが、ジョディもSPZマットで実績を残そうとグリズリー山本のガタイをブレンバスターで投げきる。

ドオオオオオ

「・・・・・・・」

ナイトメア神威が救援に出てくる。アニービーチに狙いを定めてスクラップバスター、そしてグリズリー山本に指示を出して合体パイル。さすが元SPZ王者だけあって要領はいい。が、すぐに息切れしてしまい、アニーのミサイルキックを食らってしまう。
昔はこの程度の外人などあっという間に片付けていたのだが、時の流れは残酷。ほうほうのていでグリズリーにタッチ。

しかしグリズリー山本、本当に力をつけた。アニーをラフファイトでずたずたにしてから体重の乗ったチョップ。アニーはこの一撃で戦闘意欲をなくしてカウント3を奪われた。

勝負タイム22分30秒、王者組みが2度目の防衛に成功。

****************************

最終戦はさいたまドーム大会。あいかわらずのSPZ人気。

「ぬ、ああああああっ!」
第1試合、新人の葛城早苗が一方的にブルックウォンにいたぶられて、最後はえぐい角度の逆片エビ固め。これは危険と判断した伊達レフェリーが試合を止めた。勝負タイム7分44秒。

第2試合、サキュバス真鍋、藤島瞳、早瀬葵の「アイドル商会」3人が登場。対アニービーチ、ファントムローズ2号、ジョディビートン。しかしあっさりと早瀬がつかまってしまい。ファントムローズ2号のミサイルキックで敗北。勝負タイム7分32秒。

休憩前の第3試合には最古参のナイトメア神威が登場。対戦相手は26期のスカーレット小縞。

しかしナイトメア神威、往年の狂乱ファイトは影を潜め、スカ小に試合のペースを握られっぱなし、なんとかパワーボム、バックドロップ、地獄落としで反撃したが、入院生活の影響かスタミナ切れを起こしてしまい動けない。

そこへスカ小が走ってきて、シャイニングウィザード!これでカウント3が入った。勝負タイム12分32秒。

休憩明けの試合もシングルマッチ。グリズリー山本対RIKKA。グリズリーがパワーで圧倒し、裏拳ブーン。これは痛い。コンバット斉藤のような鋭さはないが力まかせなので痛い。これでRIKKAの動きが止まり、DDTで終了。勝負タイム13分31秒。

セミファイナルは八島静香、ハリケーン神田対斉藤彰子、中江里奈、SPZタッグの元王者同士が対戦。

やや動きが落ち始めている25期生コンビだが、そこは連係でカバー。そして八島が無類の打たれ強さ。試合は長引いた。しかし八島が斉藤の蹴りまくりで頭を打ったのか、グロッキー状態になって戦線離脱。代わったH神田も斉藤のジェットスマッシュを食らって昏倒。最後は合体パワーボムで斉藤組に凱歌が上がった。勝負タイム27分38秒の熱戦。

メインイベントはSPZタッグ戦。王者霧島レイラ、藤島和美に挑むのはジェーンメガライト、マユリシアターの外人コンビ。

久々登場のジェーン強い。霧島レイラをベリートゥバックで投げてペースを狂わせる。ならばと藤原が出てくるが、マユリのハイキックをもらってよたよた状態、しかし最後はかろうじて分断作戦を成功させ、合体パイルでマユリを退けた。勝負タイム29分4秒。

「あ、危なかった・・・・」
タッグ王者がかろうじて防衛に成功した。

2009年3月25日 (水)

第646回  THE INVINCIBLE YUKIKO

第32回SPZクライマックス

第7戦は広島若鯉球場大会。シード権争いも苛烈。10点のM祐希子、霧島、7点の中江がシード権をすでに決めて、斉藤彰子5点、八島4点がシード権を争う。

H神田(4点 掌底からの片エビ固め 18.21)斉藤(5点)

蹴り、裏拳、掌底が乱発される壮絶な打撃戦を制したのはハリケーン神田、掌底のラッシュで斉藤彰子の脳を揺らして勝利。

霧島(12点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 13.01)中江(7点)

霧島レイラ、6連勝。1期後輩の中江を落ち着いてさばいた。これで最終戦の横スペへトップタイで乗り込むことができる・・・

八島(6点、デスバレーからの片エビ固め11.50)藤原(0点)

今シリーズゼッ不調の藤原、この日も八島の重厚な攻めに苦しむ。あせりでJOサイクロンを早めに繰り出すが、それまでにダメージの蓄積がないのであっさり返されてしまう。あとはズルズルと・・・・・

M祐希子(12点、ニーリフトからの片エビ固め 9.53)S小縞(2点)

マイティ祐希子が磐石の攻めでスカ小を下して終了。これで32連勝。

*******************************

最終戦は横スペ大会。
H神田(6点、ゴッドハンドからの片エビ固め 15.09)藤原(0点)
―とにかく、勝って終わる。

ここまでまさかの6連敗、藤原和美が懸命の攻めを見せる。ハリケーン神田の打撃をかいくぐって、JOサイクロン、バックドロップの波状攻撃。しかしH神田もゴッドハンドで反撃。これで藤原の目から火花が散った。

「遊びじゃないんだ」

2度目のゴッドハンド。これで藤原を完全に沈黙させた。

「うううう・・・」
まさかの全敗に終わった藤原和美、シャワーを浴びて着替えるやそのまま会場を後にした・・・

斉藤(7点、STOからの片エビ固め 15.50)S小縞(2点)

勝てばシード権の斉藤彰子、蹴りを主体に攻め込んでゆくがスカ小も粘る。しかし飛燕脚でフッ飛ばしてのSTOでなんとかカウント3奪取。

「勝った・・・・・」
斉藤彰子、最終戦でようやくシード権確保を決めた。

八島(8点、延髄斬りからの片エビ固め 30.0)中江(7点)

パワーファイター同士の対戦。しかし八島が例によってうたれ強さを発揮し、徐々に優位に立つ。そして頃合いを見てデスバレーとかの大技を使ってくる実にらしい展開。そのあと体当たり気味のタックル連打でぐらつかせてエルボー。
中江もパワーボムなどで反撃。横スペのセミにふさわしい好勝負。しかし最後は

「悪く思わないでおくれよ」
八島の2度目のデスバレー、これはなんとか2.9で返した中江だったが、パワーボム、延髄斬りとたたみかけられて力尽きた・・・

「ふん、出直しといで・・・」

八島静香、30分の激闘を制して荒い息。最終戦でシード権維持を決めて、3位の賞品スポーツドリンク1ケースをもらって引き上げた。

M祐希子(時間切れ引き分け)霧島

最終戦メインイベントは全勝同士の相星決戦。
「おらぁぁぁ・・・・」
ここまで全勝の霧島レイラが懸命の攻め。
しかしマイティ祐希子強い。霧島のお株を奪うラリアットを見せたかと思うと、霧島の隙を見て逆さ押さえ込み。霧島レイラ、懸命にフォールを返す。
マイティ祐希子、ダイビングプレスでトドメを狙ったが、霧島レイラフォールを返す。そのあとは両者決め手を欠き、時間切れドローとなった。

「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・」

ドワアアア

マイティ祐希子の連勝が32で「止まった」。

「引き分けを挟んでも連勝って言うんだっけ?」

吉田社長が今野役員に確認する。野球とかでは言いますね、しかしプロレスではどうなんでしょうかと今野役員。とりあえず決定戦で勝った場合は「不敗記録」と表現することにした。

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20分のインターバルのあと、同じカードで優勝決定戦。しかし霧島レイラ、メインイベントの激闘で疲れきっていた。辛くも負けを逃れたというのが実態。逆にマイティ祐希子のほうが余力を残していた。

やはり10分過ぎに霧島レイラの動きが止まった。
「はっ」

マイティ祐希子、ダイビングプレス2連発、そしてにーりふと、もう霧島の動きが完全に止まった。
「これでどうだ!」

マイティ祐希子、ムーンサルトプレス。これで3カウント奪取。勝負タイム15分52秒。

「うーーーーーっ」

霧島レイラ、セコンドの若手の肩につかまりながら引き揚げた。マイティ祐希子に本割で引き分けたが、決定戦では屈してしまった・・・
優勝したマイティ祐希子には賞金100万円、副賞として「横浜ベイブルースホテルのお食事券」50万円分が贈られた。

準優勝の霧島レイラ(3年連続準優勝、伊達遥・ボンバー来島に並ぶ不名誉?記録)には横浜中華街のお食事券5万円分が贈られた。

2009年3月24日 (火)

第645回 マイティ祐希子31連勝

32年目8月 SPZクライマックス(続き)

第4戦は名古屋しゃちほこドーム大会。
H神田(2点、DDTからの片エビ固め 17.53)S小縞(0点)

ハリケーン神田が初日を出した。スカ小の攻めをしのいで掌底をバキバキ当てていって、最後は息切れを起こしたスカ小をつかまえてDDT。

「はぁ・・・・・・」

スカ小、いまだ白星が出ない3連敗。

中江(6点、パワーボムからのエビ固め 29.01)藤原(0点)

28期生同士の直接対決。パワーなら中江、レスリングセンスなら藤原。力のこもった攻防となった。

「おらっ」

中江がDDT,フランケンシュタイナーでラッシュをかける。しかし藤原もDDTでお返し。しかし、

「おりゃあああ」

パワーボムでたたきつけた中江がカウント3奪取。これで3連勝の快進撃。
「何で・・・なんでなの・・・」

藤原和美、まさかの3連敗スタート・・・・

霧島(6点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 24.57)八島(2点)

ベテランの八島が元気、タックルやジャンピングニーで霧島レイラを苦しめる。しかしなんとか霧島レイラ、態勢をたてなおすとスプラッシュマウンテンで勝利。

M祐希子(6点、ダイビングプレスからの片エビ固め 11.05)斉藤(2点)

まあ斉藤が蹴りで一発ドカーンの可能性もゼロではないが。祐希子が先手必勝とばかりに飛びまわる。でもってダイビングプレスで快勝。

マイティ祐希子29連勝。あの武藤めぐみ、コンバット斉藤の持つシングルマッチ連勝記録に並んだ。

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第5戦は大阪。なにわパワフルドーム大会

S小縞(2点 タイガードライバーからのエビ固め13.11)藤原(0点)

ここまで勝ち星のない両者が対戦。スカ小が頭突きをごっすんごっすん打っていくが藤原もタックルでお返し。パワーで優位に立ったスカ小がいい攻め。

―やっとSクラに出て、0点はちょっとね!

しかも大阪での興行とあって、地元の和歌山から大応援団がやってきている。
ダブルアームの態勢から藤原を持ち上げて、落とす。そのままフォール、みごとなタイガードライバーで3カウントが入った。

「やったー、勝ったよーーーーー!!」

スカ小、Sクラ初勝利。場内はものすごいスカ小コールに包まれた。

藤原和美、いったいどうしたのか4連敗。シード権維持は絶望的となった・・・

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斉藤(3点、時間切れ引き分け)中江(7点)

中江の連勝が3でストップ。斉藤彰子の裏拳でクラッときたらしい。しかし中江も意地を見せてラリアットで反撃。そのあと両者フラフラになりながら闘い続けるも決定打が出ず、時間切れ引き分けとなった。

中江里奈、7点をマークしてシード権確保一番乗りを果たしたが、憮然とした表情でコメント。
「判定があったら、ボクの負け。斉藤さんは打撃があるから、思い切っていけなかった・・・」

霧島(8点、ローリングソバットからの片エビ固め 17.32)H神田(2点)

霧島レイラ4連勝、ハリケーン神田を危なげなく料理。ゴッドハンドを食らっても動じる様子なく反撃したシーンでは沸いた。これで霧島もシード権確保。

M祐希子(8点、バックドロップからの片エビ固め 24.50)八島(2点)

「やれやれだぜ」
八島さん浮かない表情。じっくりと攻めて相手の息切れを待つ八島のスタイルはM祐希子のハイスパートプロレスと波長があわないのだ。そしてきょうはマイティ祐希子の前人未到の新記録・シングルマッチ30連勝がかかっている。

「おらあっ」
八島が無類の打たれ強さをいかして、マイティ祐希子の攻めをしのいでゆくが、マイティ祐希子、延髄斬りでぐらつかせるやムーンサルト、八島2.8で返す。しかしまったく攻勢の手を緩めず、バックドロップでぶん投げる。

ワン、トゥ・・ドドドドドッド
しかし八島、カウント3ギリギリで返す、しかしマイティ祐希子、息をふっと吐いてから、
「アーーーッ」
2度目のバックドロップ。これで八島さんをしとめた。

マイティ祐希子 シ ン グ ル マ ッ チ 30 連 勝

オーロラビジョンにでかでかと字幕が流れる。昨年5月から、シングルマッチで白星を積み重ねて、ついに新記録30連勝の偉業を打ち立てた。誰もマイティ祐希子をとめられない。

「これは通過点だと思ってます。まずはSクラで優勝します」

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第6戦は九州ドーム大会。
斉藤(5点、飛燕脚からの片エビ固め23.15)藤原(0点)

藤原、JOサイクロンで勝負をかけたが、斉藤彰子、2で返して場外へエスケープ。しかし藤原、場外でDDTと追撃。

フラフラの斉藤彰子、藤原が組み付こうとして間合いをつめたところを、
ジェットスマッシュ!!
ふらついたのは演技だったのか。藤原なんとか2.9で返したが足に来ていた。立ち上がるやいなや2度目のジェットスマッシュ!
しかし吹っ飛ばされた位置が幸いしてロープに逃げられた。しかし斉藤彰子、まったく容赦せず飛燕脚。これで藤原の意識を闇に落とした・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

5連敗でいまだ白星のない藤原、しかも斉藤彰子に蹴りつぶされるというブザマな負け方。次期エースの期待を一時はかけられていたが・・・・担架で運ばれて退場・・・

八島(4点、パワーボムからのエビ固め 18.12)H神田(2点)

25期生同士の対戦は八島さんが粘り勝ち。ハリケーン神田の攻めを受けきってパワーボムで勝利。
「く・・・・」
敗れたハリケーン神田、4敗目を喫し、予選会行きが濃厚になった。

霧島(10点、ブレーンバスターからの片エビ固め 12.23)S小縞(2点)

霧島がパワーで圧倒して快勝。ラリアットからのブレーンバスターでスカ小をしとめた。スカ小も4敗目を喫し、予選会行きが決定的となった、

M祐希子(10点、ダイビングプレスからの片エビ固め 13.00)中江(7点)

マイティ祐希子31連勝、ここまで負けなしの中江を危なげなく大技攻勢で退けた。強い。

第32回SPZクライマックス。あと2戦の段階で、マイティ祐希子と霧島レイラのマッチレース。(続きます)

2009年3月23日 (月)

第644回 32年目8月 3人揃ってアイドル商会

32年目8月
恒例のSPZクライマックス。

■「SPZの超エース」マイティ祐希子(20)

5年連続5度目の出場 第30回・第31回大会優勝

「ワクワクしてきました。目標はもちろん優勝です。賞金でフランス料理を食べに行きます(笑)」

■「みなぎるパワー 大砲だ」霧島レイラ(20)

4年連続4度目の出場
「今年こそ優勝を狙う」

■「爆裂空手道」斉藤彰子(21)

4年連続4度目の出場

「出るからには、全力を出し切ります」

■「ケンカ番長」八島静香(22)

6年連続6度目の出場 

「応援、夜露死苦」

■「革命軍の旗手」藤原和美(19)

2年連続2度目の出場 
「頑張ります!」

以下は予選会勝ちあがり組

■「新型重戦車」中江里奈(19)

3年連続3度目の出場 予選会1位通過
「1点でも多く勝ち点を取って、去年より上を目指します」

■「ゴッドハンドの女」ハリケーン神田(22)

5年連続5度目の出場 予選会2位通過
「全員叩き潰すつもりで闘う」

■「ハイパーストロング」スカーレット小縞(21)

初出場 予選会3位通過
「シード権とるよーー!」。

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2戦目の札幌どさんこドーム、SPZに新たなユニットが誕生。

「サキュバス真鍋でーす」
「藤島瞳でーす」
「は、早瀬葵でーす」

「3人揃って、アイドル商会です!!」
・・・・・・・・・
アイドル商会・・・・

札幌のファンはあきれ返った。SPZの実力微妙のアイドルレスラー3人が徒党を組んで何をやらかそうというのか・・でも試合のほうはさくっと外人組みにやられるあたりがアイドル。

さて、SPZクライマックス公式戦。大方の予想は「どうせマイティ祐希子が優勝するんだろ」というものでして、客入りを心配したSPZ執行部や今野役員は久々にテレビCM(斉藤彰子がサンドバッグを蹴りつづけるシーン・・・)を投入した。

中江(2点、パワーボムからのエビ固め 13.17)S小縞

予選会では中江が勝ってるカードの再戦。
「しゃあっ」
中江のパワーボムがスカ小に決まる。これでぐらついたスカ小、懸命にラリアットやパイルドライバーで手数を返す。しかしパワーなら中江が上。2度目のパワーボムで白星発進。

斉藤(2点、飛燕脚からの片エビ固め 14.53)八島

本隊の実力者同士の対戦。馬力なら八島、打撃がヒットすれば斉藤。互角の戦いが繰り広げられた。このままでは埒が明かない考えた斉藤彰子、いきなりジェットスマッシュで突破口を開く。

「・・・ググググ・・・」
これえ八島さんの動きが止まった。

「はぁーーっ」
そして飛燕脚。蹴り連打でトドメ。

霧島(2点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 13.37)藤原

SPZ革命軍同士の対戦。パワーで優位に立った霧島レイラ、ラリアットで追い込んで、
「受けてみろやー」
豪快なスプラッシュマウンテンで藤原をしとめた。

M祐希子(2点、バックドロップからの片エビ固め 10.06)H神田

「まあ、胸を借りますよ」
札幌のメイン、場内は神田コールに包まれた・しかしマイティ祐希子まったく危なげない。あっさりと追い込んでバックドロップ2連発で終了。シングルマッチの連勝も27に伸ばした。

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第3戦は仙台大会。

中江(4点、STOからの片エビ固め 28.23)H神田(0点)

予選会では中江が勝っているカードの再戦。序盤は掌底をばきばき当てていったH神田が優勢。しかし中江もパワーボム、バックドロップ、ラリアットで大技攻勢に出る。H神田もゴッドハンドで勝負をかけたが、カウント2で返した中江がSTOで逆転勝ち。勝負タイム28分の激戦を制した。

八島(2点、エルボーからの片エビ固め 14.05)S小縞(0点)

八島さん初白星、粘るスカ小をエルボーで退けた。

霧島(4点、ラリアットからの片エビ固め 13.32)斉藤(2点)

「最終戦で祐希子さんと当たるまでは負けられません」
霧島レイラが積極的に攻めて、ラリアットで斉藤をしとめた。

M祐希子(4点、ダイビングプレスからの片エビ固め10.51)藤原(0点)

マイティ祐希子強すぎ。堂々の28連勝。藤原のスープレックスをある程度受けてから一気の攻めがすごい。武藤めぐみ、コンバット斉藤の持つ記録29連勝へあと1とした。

第32回SPZクライマックス。リーグ戦2戦を消化して連勝スタートはM祐希子、霧島レイラ、そして予選会上がりの中江里奈。(続きます)

2009年3月22日 (日)

第643回 32年目7月 九段下・タッグ決戦

32年目7月
マイティ祐希子はもう挑戦者がいないので、お休みとしてファースト水着写真集「ISOKAZE」を発売した。無敵の女帝、炎の闘神が写真集を出す。けっこう話題になった。

しかし負傷者が激増。予選会に出たナイトメア神威が右足骨折で入院。RIKKA、サキュバス真鍋、ハリケーン神田も負傷。新人の早瀬葵も右肩を負傷。吉田社長は頭を抱えるしかなかった。

けが人続出の中7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」を強行。2戦目の岩手友愛ドーム大会で、新人の葛城早苗がプロ初勝利。1期先輩の藤島瞳を掌底で殴り倒してカウント3を奪った。

7月シリーズ最終戦は、久々開催の日本武闘館大会。サーキット人数が外人込みで14名と少ないので、ドーム大会を開催する自信がなかった。

第1試合はブルックウォン対葛城早苗。新人の葛城、やはり外人相手だとただやられるだけ、6分25秒、ミサイルキックにやられてしまった。

第2試合、早くもロゼ様が登場。ロゼヒューイット、ワイルドローズ1号に対するは八島静香、藤島瞳組。ヒューイット一家の連携に藤島があっさり戦線離脱し、残る八島がローンバトル。タックルを乱打してゆくが疲れてしまい、藤島に再スイッチ。

最後はロゼ様がバスターローズ。一発目は八島がカットしたがすかさずワイルドローズ1号が場外に放り投げて落とす。そして孤立した藤島にもう一度バスターローズ!

ああこれで終わったなと誰もが思った。しかし藤島がカウント2.9で返す!ドドドドドド。
「そんな・・・・」
しかも藤島、戸惑うロゼ様へコーナーへ登ってミサイルキック一撃!
「八島さんっ」
ピンチを脱した藤島瞳、パートナーの八島に勝負を託した。八島静香、高々とロゼ様を抱え上げてパワーボム。これでカウント3が入った。勝負タイム22分51秒。

休憩明けの試合はグリズリー山本対ファントムローズ2号。パワーで押し切ったグリズリー山本が13分2秒、ブレーンバスターで快勝。

セミファイナルはスカーレット小縞 対 マユリシアター。新外国人のマユリ、黒いコスチュームがピシッと締まって見え、打撃主体のファイトスタイルとあいまってシャープな感じを受ける対戦相手のスカ小をバシバシ蹴って行って、最後はフライングニールキックから裏拳でカウント3を奪った。勝負タイム13分23秒。

メインはSPZタッグ戦。王者斉藤彰子、中江里奈に挑むのは霧島レイラ、藤島和美組。革命軍コンビが5月に続く連続挑戦。試合数が少ないのでメインは盛り上がるカードにしなくてはならない。やはり4人の個性がぶつかり合ういい試合となった。

しかし挑戦者側は霧島レイラが前面に立って相手2人の攻勢を受け、2人が疲れたころに藤原が満を持して出てくる戦法がズバリ的中。

「はっ」

藤原のJOサイクロンが中江の意識を飛ばす。これは斉藤彰子がカットしたが。藤原が立て続けにバックドロップ。これでカウント3が入った。王座移動。革命軍がタッグベルトを奪還した。

2009年3月21日 (土)

第642回 スカーレット小縞の快哉

32年目6月 SPZクライマックス予選会

第5戦は滋賀大会。
S小縞(8点、ラリアットからの片エビ固め 14.03)RIKKA(0点)

予選会突破のためにはもうこれ以上負けられないRIKKA、タックル、ブレンバスターと荒々しい攻め、フェイスクラッシャーで顔面強打、しかしスカ小もパイルドライバーで反撃、
―4年続けて次点は嫌だ!

ラリアット一閃、意外とパワフルな一撃にRIKKA昏倒。これで3カウントを奪った。これで4連勝。
「こっからが、本番やな・・・」

N神威(8点、地獄落としからの片エビ固め 8.34)S真鍋(0点)

いくらナイトメア神威の動きが落ちているとはいえこのクラスの相手に負けるわけがない。あっさりとサキュバス真鍋を撃破。

H神田(8点、DDTからの片エビ固め 6.41)藤島(0点)

これも結果の見えている一戦、ハリケーン神田のステップキックで藤島、目の前が真っ黒になったらしい。続くDDTで終了。

中江(8点、パワーボムからのエビ固め 22.51)G山本(0点)

上背や馬力ならG山本なのだが、中江には4年間のレスラー生活で培った動ける筋力がある。ヘッドバットの打ち合いでも負けてない。グリズリー山本、ラリアット、スクラップバスターで勝負をかけるが、
「そんなの、効かないよ」
相手の攻めを受けきる強靭な体力。そして、
「これがラリアットだ!」
ラリアットのお返し。しかしG山本もラリアットでお返し。

―ぐ、これ以上は受けたらまずいかも・・・

中江、バックドロップ、DDTでダメージを与えておいての

「うらああああ」
パワーボムでG山本の巨体をなげきった。これは強烈。これで3カウント奪取。

「・・・・・・・・・」

試合後、勝った中江のほうが首をを気にしていた。グリズリー山本、連日の20分越えファイト、これは大物の予感。

予選会4戦を消化して、上位4人―N神威、H神田、中江、スカ小が星を落とさない展開。この4人で3つのイスを争う。

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第6戦和歌山大会。

RIKKA(2点、農鳥からの片エビ固め 6.08)藤島(0点)

RIKKAがようやく初白星、しかし遅すぎる、憮然とした表情で引き上げた。

G山本(2点、ラリアットからの片エビ固め 9.05)S真鍋(0点)

グリズリー山本も初白星。1期先輩のサキュバス真鍋をラリアットで下した。

H神田(10点、ゴッドハンドからの片エビ固め 12.16)S小縞(8点)

4強の直接対決、まず打撃でペースをつかんだH神田が押し込む。そして八島の攻撃を見ているようなタックル攻め、そしてストレッチプラム。手早くスカ小を追い込んで、トドメは伝家の宝刀ゴッドハンド(重い裏拳)。これで本大会へ大きく前進した。

中江(10点、ノーザンライトSH 15.28)N神威(8点)

4強の直接対決その2、中江がパワーにものを言わせて攻め込んでゆく。ナイトメア神威も狂乱ファイトで応戦するが、往時のキレがない。だんだん中江に追い詰められていってパワーボム、ノーザンライトで幕。

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第7戦は長野大会。
RIKKA(4点、延髄斬りからの片エビ固め 15.06)G山本(2点)

パワーとスピードが真っ向からぶつかり合ったいい試合、最後はRIKKAが農鳥、延髄斬りとたたみかけて2勝目を挙げた。

S真鍋(2点、エルボーからの片エビ固め 10.06)藤島(0点)

サキュバス真鍋難なく初勝利。白星配給係をあっさりと料理。

中江(12点、パワーボムからのエビ固め 24.0)S小縞(8点)

―今日が正念場。

3年続けて本大会出場をあと一歩のところで逃しているスカ小、今日の中江戦にかける。しかし今日も中江の力押しの前にズルズルといってしまい、パイルドライバー狙いは読まれてリバースに返されるなど散々。

「この技で決めるよ!」
中江里奈パワーボム、一度目はロープに逃れたものの二度目はリング中央で決まり、がっちり押さえ込まれた。

スカ小、あと1勝が遠い。24分の奮闘むなしく敗北。

中江里奈は6連勝で予選会通過が決定。

H神田(12点、DDTからの片エビ固め14.28)N神威(8点)

ハリケーン神田がエルボー攻めでN神威をぐらつかせる。動きの悪さを読みきっての打撃攻め。ゴッドハンドで半失神に追い込んで、最後はDDTで決着。ナイトメア神威も凶器攻撃を繰り出すなど意地を見せたが・・・

ハリケーン神田も6連勝で予選会通過確定。これで最後の1枠は最終戦さいたまドーム大会、スカ小対N神威の直接対決で決まることとなった。

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そして、最終戦さいたまドーム大会、
RIKKA(6点、STOからの片エビ固め 9.19)S真鍋(2点)

終始攻めたRIKKAがSTOで3勝目ゲット。しかし先輩方には一つも勝てないまま予選会を終えた・・・

G山本(4点、水平チョップからの片エビ固め 6.35)藤島(0点)

31期の同期対決。しかしG山本がパワーを生かして圧勝。

中江(14点、パワーボムからのエビ固め 30.0)H神田(12点)

すでに予選会通過を決めている両者の対戦。力押しの大消耗戦が展開された。ゴッドハンドとパワーボムを双方カウント2で返しあう激しい展開。しかし1位通過への執念を見せた中江がもう一度抱え上げてパワーボム!これでカウント3が入った。中江里奈、30分の激闘を制して堂々の1位通過。

S小縞(10点、ジャンピングニーからの片エビ固め 13.26)N神威(8点)

スカーレット小縞にとっての大一番。悲願のSクラ初出場がこの1試合にかかる。

―ガンガン攻めてくしかない。返されるのを恐れずに。

いきなりヘッドバット攻めで主導権を握り、ダイビングプレス、ジャンピングニーで追い込む、そして、
「これでも食らえ!」

伝家の宝刀パイルドライバーはカウント2で返されたが、

―攻めてくしかない!
スカ小、ジャンピングニーを連発。2度目のジャンピングニーがN神威のアゴにヒット。そのまま押さえ込んで、

ワン、トゥ、スリー
カウント3が入った。

「やったよーーーーーーーーーーー!!」

スカ小、デビュー7年目でようやくSクラ出場権を獲得した。場内スカ小コール。

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さいたまドーム大会メインイベントはSPZ戦、他に組むカードもないので、王者マイティ祐希子対挑戦者霧島レイラ。

―1%でも、可能性がある以上は・・・

しかしマイティ祐希子強い。霧島のヘッドバット攻勢にも動じない。あっという間に霧島を追い込む。霧島レイラ、スプラッシュマウンテンで反撃したが後が続かず、ムーンサルトに敗北。勝負タイム24分29秒、マイティ祐希子強い。王者が8度目の防衛に成功、シングルマッチの連勝も26に伸ばした。

2009年3月20日 (金)

第641回 32年目6月予選会リーグ戦(上)

32年目6月
恒例のSPZクライマックス予選会。エントリーは下記8名。

ナイトメア神威(前回本大会4点)

ハリケーン神田(前回本大会4点)

中江里奈(前回本大会2点)

スカーレット小縞(26期)

RIKKA(29期)

サキュバス真鍋(30期)

藤島瞳(31期)

グリズリー山本(31期)

リーグ戦の上位3名が本大会に出場できる。

2戦目の浜松大会からリーグ戦開始。

N神威(2点、地獄落としからの片エビ固め12.24)RIKKA

団体最古参のナイトメア神威、最多タイの8年連続出場を賭けて予選会にエントリー。この日は革命軍のRIKKAと対戦、攻め込まれたものの終盤パワーボムで形勢逆転に成功するや
「URYYYYYYY」

地獄落とし2連発。これでRIKKAを沈めた。まだまだ一発の集中力は健在。

H神田(2点、ゴッドハンドからの片エビ固め 12.21)S真鍋

30期生、サキュバス真鍋の実力はまだまだ発展途上の域を出ない。トリッキーな動きで沸かせたが、最後は息が上がったところをゴッドハンドをぶち込まれて昇天・・・

中江(2点、STOからの片エビ固め 4.03)藤島

デビュー2年目の藤島が予選会にエントリー。しかしSPZタッグ王者の中江に通じるはずがない。わずか4分でやられてしまった。

S小縞(2点、パイルドライバーからの片エビ固め14.29)G山本

3年続けて「あと一歩でSPZクライマックス出場権を逃した」悲劇のヒロインスカ小。今年こそは出たいところ。この日は新進の山本のラフファイトに手こずったものの、終盤にパイルドライバーを2連発で決めて白星発進。

「今年こそっ!!」

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翌日は三重サンシャインアリーナ大会。

H神田(4点、ゴッドハンドからの片エビ固め 11.36)RIKKA(0点)

さすがハリケーン神田、対戦相手RIKKAのスピードにも動じず伝家の宝刀ゴッドハンドで2勝目。

中江(4点、バックドロップからの片エビ固め 9.39)S真鍋(0点)

中江里奈、「予選会は全部勝ちますよ、本大会で上の人に勝つためにも、こんなところでつまづいてられまっせん」その言葉通りサキュバス真鍋を圧倒して下した。サキュバス真鍋、中江のバックドロップを一度は返す粘りを見せたが・・・

S小縞(4点、ネックブリーカーからの片エビ固め 6.12)藤島(0点)

「ま、きょうは楽させてもらいます」
スカ小、完勝。

N神威(4点、地獄落としからの片エビ固め 19.02)G山本(0点)

タッグパートナー同士の対決。大先輩のナイトメア神威がイニシアチブをとって攻め込む。グリズリー山本、やりづらいのかいつものラディカルなファイトが見られない。
「URAAAAA」
サソリ固めでいたぶっておいて地獄落とし。これは2.9で返されたものの、ドラゴンスリーパーでぐったりとさせてから地獄落とし、しかしG山本これはなんとかロープへ逃れた、が、こんどはリング中央で3発目の地獄落とし、ナイトメア神威が完膚なきまでにG山本を叩き潰した。

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第4戦は岐阜大会。

中江(6点、パワーボムからのエビ固め 13.31)RIKKA(0点)

中江里奈、食い下がるRIKKAをパワーボムで下した。これで3連勝。

S小縞(6点、ネックブリーカーからの片エビ固め15.52)S真鍋(0点)

スカ小も危なげなくS真鍋の挑戦を退けて3連勝。

N神威(6点、サソリ固め 11.04)藤島(0点)

興味は結果よりも藤島が何分もつかといった方。ドロップキックで奇襲を仕掛けた藤島だったが、後が続かず掌底一発で流れを変えられ、パワーボム!
ズドーン。
体重の乗った一撃、しかし藤島瞳、カウント3ギリギリで返した。

ドオオオオオオオオオワアアアア
今日一番の盛り上がり。しかし藤島起き上がれない。ダメージが深くて立ち上がれない。察したナイトメア神威がさくっとサソリ固めでギブアップを奪った。破れた藤島、あのナイトメア神威に11分もったのだから上出来であろう。

H神田(6点、ゴッドハンドからの片エビ固め 24.02)G山本(0点)
グリズリー山本がのっけから突貫ファイト。頭突き頭突き頭突き頭突き。これにはH神田もたじろいだ。間合いを取ってはぐらかす。

しかしグリズリー山本、なんとかの一つ覚えのように頭突き。ここまで徹底するとファンも熱くなる。
―殴り倒すしかないね。

ハリケーン神田、打撃に活路を見出し、エルボー、そしてヘッドバットのお返し。ケンカファイトでお返しだ。

「クソーッ」
G山本、ラリアットを狙ったが、

―モーションがバレバレなんだよ!
さっとかわして逆にラリアットをスパコーンと叩き込んだ。
「グググググ」
これで動きが止まった、そこへ、
「遊びじゃないんだ!」
ゴッドハンド一撃。これでG山本轟沈。勝負タイム24分2秒の激戦にファンは拍手でこたえた。敗れたもののグリズリー山本、デビュー1年チョいでここまでH神田を追い込んだのだから上出来。

「危なかったですね。山本は馬力はありますから、後は経験でしょう。あと1年もすれば恐ろしい存在になりますよ」

2009年3月19日 (木)

第640回 39年目5月 東西対抗戦

32年目5月、
マイティ祐希子が古傷の右足負傷で欠場、RIKKA、藤島瞳も欠場。先月デビューした新人の二人も居残り練習(信頼度アップ?)のため欠場。おまけにTWWAを新女に持ってかれたため、総勢16名での巡業となった。

第7戦山梨カイメッセ大会でSPZ世界タッグ戦、王者斉藤彰子、中江里奈に対するは元王者の霧島レイラ、藤原和美の革命軍コンビ。

「せいっ!」

斉藤彰子の打撃が驚異。裏拳3連発で霧島を殴り倒すと藤原にはジェットスマッシュ、飛燕脚でグロッキーに追い込む。そして最後は乱戦の中、斉藤彰子がスプラッシュマウンテンでSPZナンバー2の霧島をしとめた。勝負タイム51分49秒の激戦を制した王者組が2度目の防衛に成功。

「いつもこんな動きだったら、もう少し上でやれるんですけどね。」

吉田龍子SPZ社長が辛口の解説。

**************************

最終戦の横スペ大会、恒例の東西対抗。

中江○(秋田)(バックドロップからの片エビ固め)S真鍋(福井)

中江が後輩のサキュバス真鍋を圧倒して下した。これでまず東軍が1勝。

藤原○(栃木)(14.57、STOからの片エビ固め)G山本(東京)

東京都出身のグリズリー山本が西軍で出場。はじめての上位とのシングル対戦だが臆すことなく、ラリアット2連発でカウント2.8まで追い込む。しかし最後は攻め手がなくなった所を藤原が反撃し、STOで勝利。これで東軍が2連勝。

霧島○(岩手)(11.2 ムーンサルトプレスからの体固め)S小縞(和歌山)

霧島レイラ圧勝。スカ小を問題にせず。最後は意外な技、ムーンサルトプレスで勝利。これで東西対抗は東軍の勝利が決定。

H神田(茨城、)(STOからの片エビ固め 25.05)斉藤彰子○(三重)

ハード打撃ファイター同士の対戦は斉藤彰子が制した。

N神威(北海道)(18.27ショルダータックルからの片エビ固め)八島○(島根)

大将戦、八島がN神威の狂乱ファイトを受けきってぶちかまして終了。しかし東西対抗は3勝2敗で東軍が制した。

2009年3月18日 (水)

第639回 マイティ祐希子25連勝

32年目4月シリーズ

ここまでのあらすじ

横浜のお嬢様プロレス団体SPZはマイティ祐希子に続く次代のエースを真剣に育成しに係り、壁を敗れない藤原和美にかわって28期の中江里奈を売り出しにかかったが・・・

第5戦若鯉球場大会ではメインでマイティ祐希子対中江里奈。七番勝負その4が組まれた。しかし無敵王者M祐希子に敵うはずもなく、一方的にやられて最後はシャイニングウィザードに屈した。勝負タイム15分1秒。マイティ祐希子はこれでシングル24連勝。

第6戦九州ドーム大会でも中江、七番勝負その6でパートナーの斉藤彰子と当たった。持ち前のパワーで押し込んだものの、ジェットスマッシュで流れを変えられ、裏拳2連発で意識を持っていかれ、最後は飛燕脚でトドメを刺された。勝負タイム25分33秒、中江里奈これで5連敗。

「勝てないよ・・・」

九州ドーム大会メインはあばしりタッグ戦。王者ナイトメア神威、グリズリー山本に挑むのはワイルドローズ1号、ファントムローズ2号。
「HYAAAAAAAAAA」
来月でデビュー9年になるナイトメア神威が大暴れ。凶器攻撃までやらかす。そして弱りきったファントムローズ2号をG山本がスクラップバスターでしとめた。勝負タイム23分12秒、王者組が初防衛に成功。

*****************************

第7戦は京都大会、メインは中江里奈7番勝負その6だったが、対戦相手の八島が先輩の意地を見せて、例によってうたれ強さを発揮して、中江の攻めを受けきった上でデスバレー、ショルダータックル、エルボーとつないでカウント3を奪った。23分51秒、

中江里奈6連敗・・・

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合で葛城早苗の東都デビュー戦。しかしこの日は曲者外人ディスガイズマスクと対戦、ミサイルキックをぶち込まれて大ダメージを負い、ひるんだ所をDDTをくらってカウント3。勝負タイム6分57秒、東都初お披露目は苦かった。

第2試合はグリズリー山本対マリシアルイス。中堅外人のマリシア相手に、デビュー1年のG山本がどこまで食い下がるか見どころだったが、グリズリー山本がいきなりエンジン全開。頭突き頭突き頭突き頭突き!これしかないとばかりにヘッドバット攻め。

「消えろ、このダム(うすのろ)め」

マリシアも裏拳で反撃するが、グリズリー山本懸命に2で返しす。ならばとマリシアサイド裏拳を放ってダウンさせて逆エビで延々絞り上げてからギロチンドロップ。流れるような攻めを見せたが2.8で返す山本、

「くそっ」
マリシア、ならばと奥の手DDTを見せたが2.9で返したグリズリー山本、
「ひゃひゃひゃひゃ、ぶっつぶぅす!!」

スクラップバスターでたたきつけてカウント3を奪った。デビュー1年でこのクラスの外人相手に勝てるとはたいしたものだ。勝負タイム13分14秒。

第3試合はヒューイット一家登場、ロゼ様、ワイルドローズ1号、ファントムローズ2号がスカ小、サキュバス真鍋、藤島瞳と対戦。

メンツ的に日本人チームが不利と思われたが、スカ小が奮闘、相手チームの猛攻を耐え抜いてワイルドローズ1号にDDT一閃。ワンチャンスをものにしてカウント3を奪った。その試合が終わると休憩。

休憩明けは中江里奈7番勝負最終戦。対するは元SPZ王者ナイトメア神威。衰えたとはいえ狂乱ファイトはまだまだ脅威だ。しかし懸命に耐えた中江、ラリアットで流れを変えてDDT、

「ナカエ、ナカエ、ナカエ・・・」

中江コールを受けて懸命の攻勢。バックドロップで投げて3カウント奪取。7番勝負の最終戦でようやく勝利を挙げた。

セミファイナルはSPZ革命軍がフルメンバーで登場。霧島レイラ、藤原和美、RIKKA。

対戦相手はSPZ本隊の八島静香、ハリケーン神田、斉藤彰子。マイティ祐希子には到底敵わない革命軍だが、本隊の実力者3人相手には互角の勝負を見せる。しかし最後はRIKKAが斉藤彰子に捕まってしまい、飛燕脚、STO、合体パワーボムと畳み掛けられて終了、勝負タイム17分50秒。

そしてメインイベントSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑むのは久々来日のジェーンメガライト。

「油断はできない相手ね・・・」

過去3回この選手に防衛ロードを止められているので分が悪い相手だ。この日も力まかせのジェーンの攻めに苦戦。場外でフロントスープレックスを食らって苦しむ。しかしマイティ祐希子。ムーンサルトと延髄斬りであっさり形勢を立て直して、ニーリフト、ダイビングプレスとたたみかけて、もう一回ニーリフトで突き刺して、ジェーンから3カウントを奪った。

勝負タイム17分8秒、王者が7度目の防衛に成功し、シングルマッチの連勝も25に伸ばした。

2009年3月17日 (火)

第638回 中江里奈7番勝負

レッスルエンジェルスサバイバー 
プレイ日誌のようなもの
「輝くエッセンシャルS」
32年目4月

「山口県に運動神経のいい金の卵がいます」

スカウト担当役員井上霧子が報告、吉田社長と今野役員は山口へ飛んでさっそく口説いた。SPZもマイティ祐希子の次のエースを真剣に育成せねばならない。
「是非SPZで活躍してください、ギャラが契約金として1500万、ファイトマネーがワンマッチこのぐらいで・・」

かくて葛城早苗が32期生として入団。

「将来の事考えるとあと1人くらい入れておきたいね」

ということでSPZは新人テストを実施して、合格ラインに達したのが佐賀県からやってきたという早瀬葵ちゃん15歳。面接で動機を聞いたところ稼げるからという理由・・・ということで採用。

4月シリーズ 旗揚げ31周年記念バトルグランデ 開幕。

初戦どさんこドーム大会、葛城早苗デビュー戦。相手は1期先輩の藤島瞳。

―みんなが、私を、見ている・・・

葛城早苗、初めてのリングに緊張してしまい、藤島瞳にいいようにやられてしまい。7分22秒、ミサイルキックにフォール負け。

「やっと勝てた・・・でも新人だとねぇ・・・」
藤島瞳、プロ入りシングル初勝利。

どさんこドーム大会メインはSPZタッグ戦、王者斉藤彰子、中江里奈に挑むのは25期生コンビ元王者の八島静香、ハリケーン神田組。4人が4人ともなかなかの実力を持っているので好勝負の予感。

「せやっ」
まず斉藤彰子が先発で出てきていつもの通り掌底連打。

「くっ・・・」
八島、受けたものの顔をしかめながらH神田にタッチ。しかし斉藤彰子攻撃の手を緩めずニーリフト。いい流れで中江につなぐ。

そして10分過ぎ、再び斉藤彰子と八島があいまみえる。
「おうらあ!」

八島ラリアット。この選手打たれ強いので少々の攻撃なら耐え切って反撃できる。そのまま攻めをしのいでH神田につなぐ。

しかし斉藤彰子、先手必勝とばかりにH神田に裏拳をかました。
「ううっ」
これでくらっときたH神田、たまらず八島にタッチ。
しかし斉藤彰子、まったく手を緩めず八島にも裏拳をかました。

「ぐっ・・・」
八島の動きがこれで止まった。

「勝負ッ」
斉藤彰子、ここでジェットスマッシュ。すかさず中江が逆カットに入り、H神田に組み付く。そしてリング上では斉藤彰子が八島から3カウントを奪った。勝負タイム30分46秒、王者組が初防衛に成功。

**************************

第2戦、仙台アリーナ大会で早瀬葵のデビュー戦。相手は1期上の藤島瞳戦。あきらかに硬くなっていた早瀬、藤島のチョッ攻勢いただやられるだけ。しかし早瀬もチョップで反撃。練習の成果を出した。しかし藤島もチョップの乱打でお返し。そして早瀬の息が切れた頃合いを見計らって、ボディスラムで投げて3カウント奪取。勝負タイム9分8秒。

今シリーズは大きめの会場を回るので、埋める企画として団体サイドが考えたのが「中江里奈7番勝負」。

SPZタッグ王者に輝いて、一流レスラーの枠に入りつつある中江に試練を与えてさらに成長してもらおうという企画。最初は仙台大会メインで最強外人ジェーンと対決。中江、パワーボムやDDTを繰り出すなど健闘したが最後はジェーンのベリートゥバックに撃沈。勝負タイム19分42秒。

第3戦名古屋しゃちほこドーム大会、中江里奈がドームのメインに起用されたが、対戦相手のロゼ様の多彩な攻めにいいところなく20分10秒、シャイニングウィザードに敗北

第4戦なにわパワフルドーム大会、メインでは中江里奈七番勝負その3、対霧島レイラ戦。パワーファイター同士の対戦だが、やはりパワーでは霧島レイラのほうが何枚も上。

ルズルと中江が押し込まれて、スプラッシュマウンテンは2.9で返したものの、立て続けにラリアットを食らってフォール負け。勝負タイム20分33秒

「くっそーー」
中江里奈、上位の壁にはじき返された。

2009年3月16日 (月)

SPZスター選手列伝 044 ケンドー・カミスワ

SPZスター選手列伝 044
従業員コード:044

温泉プロレス ケンドー・カミスワ

本名:非公開 生年月日:不明 長野県上諏訪温泉出身。上諏訪温泉の老舗旅館の娘らしい。SPZ22期生として2030年6月9日、沖縄体育館大会での対フォクシー真帆戦でデビュー。上諏訪温泉の効能を伝えるためか、どてらを着て入場し、温泉マーク入りの覆面でファイト。TWWA,ついでGWAで暴れ回り、上諏訪温泉をワールドワイドにするため奮闘。2032年に凱旋帰国、SPZ本隊側のバイプレイヤーとして活躍。コンバット斉藤を破りSPZ世界王者に輝くなど実力はトップクラス。得意技は上諏訪温泉極楽絞め。
2039年8月20日、横浜スペシャルホール大会での藤島瞳戦でSPZ退職。稼動月数111ヶ月、出場試合数(概算)784試合。

タイトル歴
第76代SPZ世界王者

第57代あばしりタッグ王者(パートナーはRIKKA)

今野役員コメント:この選手はSPZ入門前に上諏訪温泉地下プロレスでお座敷プロレスをやっていたという異色の経歴の持ち主で、あのギムレット美月とも対戦し、その素質を認めたギムレット美月がSPZに紹介状を書いて採用につながった。海外での活躍を希望していたため、キャリアの半分以上を海外マットで過ごしたが、SPZマットでも参戦時はファンの印象に残る活躍をされていた。

80年代90年代の全日本系ムーブが理想のプロレスという思いがあったようで、持っている大技はジャーマンくらいで、基本的には相手の技を受けてから関節技絞め技に引きずり込むというファイトスタイルだった。SPZ世界王座を奪取したときの試合は会心の試合だったようで、前半わざと締まらないファイトをして対戦相手のコンバット斉藤を油断させ、最後に飛びつき腕ひしぎで勝って、コンバット斉藤の連勝を止めたのは記憶に新しい。

海外マットで暴れ回り、上諏訪温泉をワールドワイドにするという当初の目的を果たしたので、晴れてSPZを退職し、現在は実家の温泉旅館を手伝いながら、上諏訪温泉地下プロレスにレギュラー参戦しているようだ。

筆者コメント:私は年に一度くらいの頻度で上諏訪温泉へ足を運びますが、それでインスパイアしたのがこの選手です。さびれた温泉街を盛り上げるために闘う覆面レスラー、ええ、燃えるシチュエイションではないですか(笑)まさかSPZ王座を取るとは思いませんでしたが。
中身(プレイ上で使用したキャラクター)はフローラ小川です。フローラ小川を34期生にするために一度22期生で採用して引退させないと前倒しで転生しないので、この手を使いました。

2009年3月15日 (日)

SPZスター選手列伝 043 セイレーン千春

SPZスター選手列伝 43

従業員コード:042

悪の華 セイレーン千春

本名:川上千秋、2015年1月5日、鳥取県境港市出身。SPZ22期生として2030年5月11日、鹿児島県営公園大会の対野村つばさ戦でデビュー。長らく海外武者修行に出ていたが、2032年に凱旋帰国。妹のマーメイド千秋とタッグを組んで、小気味いいヒールファイトを展開し、あばしりタッグ王者に輝く。PDFの一員。得意技は延髄斬り。
2038年6月22日、さいたまドーム大会での対八島静香戦で引退。稼動月数98ヶ月、出場試合数(推定)704試合

タイトル歴

第41代・45代・48代・50代・55代あばしりタッグ王者(パートナーはマーメイド千秋)

今野役員コメント:22期生として採用したが、入団後すぐ海外団体のオファーを受けて海外団体に移籍してしまい、レスラーとしての基礎作りをすべき若手時代を棒に振ってしまった。

アメリカマットではパフォーマンスに溺れ、あまり成長していなかった。2年後にSPZに出戻り復帰したものの、このハンデは大きく、マーメイド千秋と比べても一歩劣る状況だった。それでも悪役集団DF,PDFの一員として団体を盛り上げ、マーメイド千秋との姉妹コンビであばしりタッグ王者に輝いた。引退後は会社に残り、SPZフィーバー(グッズショップ)鳥取店の店長をしている。

2009年3月14日 (土)

SPZスター選手列伝 042 マーメイド千秋

SPZスター選手列伝  042

従業員コード 043

悪の狼 マーメイド千秋

本名:川上千秋、2015年1月5日、鳥取県境港市出身。SPZ22期生として2030年5月11日、鹿児島県営公園大会の対コンバット斉藤戦でデビュー。セイレーン千春と姉妹同時デビュー。姉のセイレーン千春とタッグを組んで、小気味いいヒールファイトで会場を沸かせ、あばしりタッグ王座を戴冠。現在は悪役軍団・PDFに所属し悪の参謀として活躍。得意技はフィッシャーマンバスター。

2040年3月22日、さいたまドーム大会での対 戦で引退。稼動月数119ヶ月(歴代2位)出場試合数(概算)856試合

タイトル歴

第69代SPZタッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第41代、45代、48代、50代、55代あばしりタッグ王者(パートナーはセイレーン千春)

第60代あばしりタッグ王者(パートナーはRIKKA)

今野役員コメント:10年近くにわたって息の長い活躍をされた名バイプレイヤーだった。若手の頃からDarkFravtionの核弾頭として地方大会の6人タッグマッチでやられ役を務め続けたのが彼女のキャリアの上で大きな財産になった。

ライラ神威の影響を受けた一人で、常にファンに見られていることを意識して、悪役としても気迫を前面に出し、シングルタッグを問わず「てめぇコノヤロウ」などの声出しを良く行っていた。ライラ引退後は悪役集団のPDFのリーダーとしてヒールサイドを統率し、(あとの構成員がN神威とREKIだったから仕方ない)地方興行を大いに盛り上げる一方、ナイトメア神威と組んでSPZ世界タッグ王者にもなった。引退後は故郷の鳥取に帰り、しばらくは身体の治療に専念するため実家で静養している。

2009年3月13日 (金)

SPZスター選手列伝 041 コンバット斉藤

SPZスター選手列伝 041

従業員コード 041

コンバット斉藤

本名:非公開。2014年3月4日、三重県四日市市出身、中学時代までは空手に打ち込んでいたが、強すぎて対戦を断られるようになり、プロレスに転向。SPZ21期生として2029年4月21日、釧路アリーナ大会での対イージス中森戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技は強力。

超高速上段蹴りのジェットスマッシュで武藤めぐみを失神KOさせたこともあるデインジャラスファイター。ついには武藤めぐみを破ってSPZ世界王者に輝く。武藤引退後はDFを脱退して本隊エースとなり、シングルマッチで29連勝をマークするなど不動のエースとして君臨。得意技のジェットスマッシュは脅威。

2038年10月26日、新日本ドーム大会での藤原和美戦で引退。稼動月数115ヶ月 出場試合数(推定)808試合

タイトル歴
第68代SPZ世界王者

第71代SPZ世界王者

第73代SPZ世界王者

第75代SPZ世界王者

第78代SPZ世界王者

第81代SPZ世界王者

通算防衛回数18回(武藤めぐみ、吉田龍子、ビューティ市ヶ谷に次いで歴代4位《現時点》)

第51代SPZ世界タッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第60代SPZ世界タッグ王者(パートナーは斉藤彰子)

第65代SPZ世界タッグ王者(パートナーは斉藤彰子)

第35代あばしりタッグ王者(パートナーはREKI)

第24回SPZクライマックス優勝

第26回SPZクライマックス優勝

第28回SPZクライマックス優勝

第29回SPZクライマックス優勝

第25回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはナイトメア神威)

第27回SPZタッグリーグ優勝(パートナーは斉藤彰子)

写真集 1冊

今野役員コメント:入門当時はそれほど資質の高い選手のようには見えなかったが、練習熱心な選手でメキメキと実力を伸ばし、若手の頃からトップ選手に「斉藤の蹴りはヤバイ」と言わしめるようになった。

キャリアの前半はライラ神威率いる悪役集団DarkFractionでメインやセミのタッグマッチで矢面に立って奮闘しており(悪い事をするのはライラ神威で彼女はもっぱらつなぎ役、やられ役だった)この経験が非常に役立ったと思われる。

全盛期の武藤めぐみをジェットスマッシュで失神KOに追い込んだこともあり(コンバット斉藤七番勝負での名古屋失神事件はファンの間でも語り草になっている)、武藤めぐみが苦手にしていた選手だった。関節技絞め技への対応にはやや甘さが見られたが、それでも最多記録の29連勝をやってのけたのだからすごいとしか言いようがない。

引退後は故郷の伊勢亀山に帰り、空手道場のコーチとして少年少女たちに空手を教えているらしい。

2009年3月12日 (木)

第637回 SEEK AND DESTROY(下)

31年目3月シリーズ

最終戦はさいたまドーム大会。
「マーメイド千秋最終試合」

の大看板が。

第1試合は藤島瞳(SPZ31期)対マリシアルイス。もうすぐデビュー1年の藤島がドロップキック連発で攻めたが、後が続かずマリシアの掌底にハデに吹っ飛ばされ最後はボディスラムに撃沈。勝負タイム8分22秒。

第2試合は6人タッグマッチ、ハリケーン神田(SPZ25期)、スカーレット小縞(SPZ26期)、サキュバス真鍋(SPZ30期)対ワイルドローズ1号、ファントムローズ2号、ディスガイズマスク。6人の個性が入り乱れるいい勝負となった。

「うわっとぅ!!」

チョップを打った後自軍コーナーに逃げ戻るサキュバス真鍋に場内爆笑。スカ小が相手チームにつかまりかけたがなんとか振りほどいて、チームリーダーのハリケーン神田につなぐ。

「おらーーーーーー」
カード編成の都合で前半の第2試合に回されたH神田が怒りの攻め。外人を蹴散らし、最後はカウンターの掌底でファントムローズ2号をたたきのめした。勝負タイム13分11秒。

続く第3試合

「次の試合に登場するハムル・シアター選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります、ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします」

元あばしりタッグ王者の実力派外人・ハムルシアターの最終戦。この日は元SPZ王者・ナイトメア神威(SPZ23期)とシングルマッチで対戦。しかしN神威の狂乱ファイトに防戦一方、タイガードライバー2発でグロッキーに追い込まれる。そして、

「ウァハハハハア」
えぐい角度の地獄落とし炸裂。ハムルシアター最後の試合が終わった。勝負タイム8分7秒。
ふらつきながら起き上がったハムルシアター、一礼して引き揚げた。
「ハムル、ハムル、ハムル・・・」
大声援が送られた。

その試合が終わると休憩。

*****************************

休憩明け第4試合は藤原和美(28期)、RIKKA(29期)対八島静香(25期)、中江里奈(28期)のタッグマッチ。SPZタッグを奪取して勢いづく中江がいい動き、RIKKAに攻めてを与えない。

しかし藤原も上へ行くためにはこんなところで躓いてられない。中江を蹴散らし八島と相対。しかし中江の相手をした後で八島とやりあうのは無理があった。ひとまずRIKKAにタッチ。

最後は28期生どうし、中江と藤原がやりあう。藤原和美STO,しかし中江も2で返してパワーボムで反撃。なんとこれで藤原から3カウントを奪った。勝負タイム26分19秒。

そしてセミ前。マーメイド千秋 最終試合

「禿山の一夜」がかかり、対戦相手のグリズリー山本が入場。

「次の試合に登場するマーメイド千秋選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします」

そのあと場内に流れる「SEEK&DESTROY」派手でカッコイイテーマ曲にさいたまドームが揺れた。
長いイントロでじらしてから、黒いパーカーに身を包んだマーメイド千秋が花道に姿を現した。さすがに真剣な表情でリングへ。

「サチーーーーン!しーけんですとろーい!」

サビの部分をファンが合唱。

「赤コーナー、鳥取県出身、まーめいどー、ちあーきー」

リングアナのコールのあと、いきなりG山本が襲い掛かってきて頭突き頭突き頭突き。頭を使って攻めてくる。マーメイド千秋、受けきれず崩れ落ちる

「どうりやああ」
マーメイド千秋、スクラップバスター連発、しかしこの攻めにM千秋もキレた。

「てめえええええええ!!!!」

山本の巨体を担ぎ上げてフィッシャーマンバスターで落とした。何たる技量。

しかしグリズリー山本、カウント2.5で返した。
ドドドドドド

「はいつくばれーーー」
グリズリー山本、スクラップバスター、しかしM千秋2.8で返す。グリスリー山本、ボディスラム、これも2.8で返すマーメイド千秋。

「うぉぉぉぉーー」
グリズリー山本、重爆ドロップキック。これで吹っ飛んだM千秋、続くフォールを返せなかった。勝負タイム11分19秒。

「ウァハハハハ、もっと強いやつはいないのか~」
試合後も暴れまくるグリズリー山本をセコンド陣が制止。まだデビュー1年経ってないのだから将来が恐ろしい。

「うう・・・」

叩きのめされたマーメイド千秋、セコンドのナイトメア神威につかまりながら引き揚げた。

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さいたまドームセミは斉藤彰子対霧島レイラ。団体ナンバー2としてさくっと勝っておきたい霧島レイラ、力強い攻めで圧倒。ジェットスマッシュを食らったもののこれはあえて受けた感が。

「行くゾッ」

最後はラリアットで任務完了。勝負タイム14分46秒。

メインイベントのSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑むのは毎度おなじみのロゼヒューイット。

1月と同じ顔合わせ、SPZに他に人はいないのかという状況だが他にいないのだ。(自前の選手で当てられるのが霧島レイラしかいない!)でもって結果も同じような展開。バスターローズを付き合いで食らうところまで同じ。マイティ祐希子、ニーリフトで悶絶させて完勝。勝負タイム13分53秒、まさに最強だ。これで6度目の防衛に成功、シングルマッチの連勝も23に伸ばした。

メイン終了後、マーメイド千秋の引退式。22期生で素質や実力は高いとはいえなかったが、抜群のインサイドワークで悪役軍団をサポートし、SPZ世界タッグ王者にも輝いた。10年の長きにわたってSPZの名悪役として団体を支えた。

「あたしは辞めたいから辞める、それだけだよ」

京スポ新聞若林副編集長、DF師匠?のライラ神威(現居酒屋トムラウシ店長)、双子の姉のセイレーン千春が花束を贈呈。そのあと10カウントゴング。
こうしてまたひとり個性派レスラーがリングを降りた。

**************************
マーメイド千秋

SPZ22期

2030年5月11日、鹿児島県営公園大会の対コンバット斉藤戦でデビュー。2040年3月22日、さいたまドーム大会での対 戦で引退。

稼動月数119ヶ月(歴代2位)出場試合数(概算)856試合

タイトル歴

第69代SPZタッグ王者(パートナーはナイトメア神威)

第41代、45代、48代、50代、55代あばしりタッグ王者(パートナーはセイレーン千春)

第60代あばしりタッグ王者(パートナーはRIKKA)

2009年3月11日 (水)

第636回 SEEK AND DESTROY(中)

第5戦群馬大会、マーメイド千秋は第2試合でグリズリー山本と組んで、ハムルシアター、マリシアルイスと対戦。

若いグリズリー山本を懸命にリードして試合を作るM千秋。正統派レスラーとしても充分やっていける力量を持っていたが、ライラ神威の影響で悪の道を志した。ライラ神威引退後はPDFのキーパーソンとして悪役軍団を引っ張った。

「イケ山本―――」

ノリノリでグリズリー山本との連係、サンドイッチラリアットまで見せる。しかしハムル&マリシアも同じ技でお返し。バッタリと倒れるM千秋。

「さあ!」
直後の合体パワーボム2連発であえなくマーメイド千秋が散ってしまった。勝負タイム17分39秒。

******************************

マーメイド千秋、第6戦宇都宮大会では第4試合でナイトメア神威とシングルで激突、悪役集団PDF最後の同門対決。

「うるぁぁ」
マーメイド千秋、頭突き。しかしナイトメア神威もボディスラムで投げまくって、ものすごいパワーボム。同志だろうがまったく容赦ない。動けなくなったマーメイド千秋にサソリ固め、これはなんとかロープへ逃れたものの

「URAAAAAAAA」

裏投げ。これでマーメイド千秋は3カウントを奪われた。勝負タイム9分49秒。
「アークソ、腰いてぇ、首いてぇ、あと2つもあんのかよ畜生」

悪態をつくマーメイド千秋。

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第7戦幕張大会。マーメイド千秋ラストツー。

この日はセミ前でRIKKAと対戦。最後にあばしりタッグをとったパートナーだ。
いきなり掌底を食らって流血に追い込まれるマーメイド千秋。

「てめええ・・・」
しかし気合いだけから回り。RIKKAのスピードはM千秋にプロレスをさせなかった。フェイスクラッシャー、ジャンピングニーと流れるような攻めをもらってしまう。最後はヒップアタックで3カウントを奪われた。勝負タイム8分39秒、

「アーもうやってランねえ、あと一つもあんのカヨ」

幕張大会メインはSPZタッグ戦、王者ロゼ、ワイルドローズ1号に挑むのは斉藤彰子、中江里奈組。

斉藤彰子、久々のタッグ王座挑戦。コンバット斉藤が引退してからは長らくシングルプレーヤーだったが、軍団再編のあおりで中江とタッグを組むようになった。気合い充分。
先発はワイルドローズ1号と斉藤。しかし出会いがしらでネックブリーカーを繰り出した後スッとロゼに代わる。

―蹴りつぶすしかない。
斉藤彰子、掌底をこつこつ当ててゆく戦法。この流れに嫌気がさしたロゼ様、Wローズ1号にタッチ。斉藤もここで中江にタッチ。

―このチャンス、ものにする!

中江里奈、ラリアットでWローズ1号を吹っ飛ばす。ここでロゼが再登場。スピードあるラリアットで応戦。

「中江、代われ」

斉藤彰子がリングイン。ならばと王者組みは合体攻撃、ダブルドロップキックでぐらつかせて、ここでロゼ様のバスターローズ。そしてSTO2連発。さすがロゼ様、世界のトップ選手、流れるような連続攻撃、たまらず際等は中江にタッチ。

―ボクが、決める!

しかし中江も意地がある。渾身のパワーボムでロゼを追い込む。リング上は中江とWローズ1号の局面。

―決めるなら今しかないっ

タッグマッチでは弱いほうを狙うのが鉄則。中江里奈、思い切りよくSTO,これでワイルドローズ1号からカウント3を奪った。勝負タイム28分14秒。

「へへっ、やったぜ!」

28期の中江里奈、SPZタッグベルトを初戴冠。

2009年3月10日 (火)

第635回 SEEK AND DESTROY(上)

31年目3月
「ま、そこそこ稼げたし、いつまでも続けてられないよ」

22期生のマーメイド千秋が引退を表明。悪役バイプレイヤーとして息の長い活躍をしてきたが、さすがに全身ボロボロでということらしい。

3月シリーズ「マーメイド千秋引退シリーズ」初戦青森大会、

メインでマーメイド千秋が登場、ナイトメア神威、グリズリー山本と組んで、マイティ祐希子、斉藤彰子、中江里奈と対戦。

先発を買って出たマーメイド千秋、団体最強のM祐希子と相対。
ビシィィィィ

いきなり激しいチョップを食らう。そしてM祐希子いきなり組み付いてパワーボムを狙ったが、これはうまくローリングクラッチに切りかえした。

「あぶねえあぶねえ」

そのままN神威にタッチ。10分過ぎにまた出番、こんどは中江にボディスラム連打をくらうなどいいところなし。

「イテーナオラ」

それでも懸命にスリーパーで反撃してグリズリー山本にタッチ。悪役軍団PDFが早いタッチワークで懸命に試合を作ろうとしたが、マイティ祐希子が一気に飲み込んでしまう。それでもマーメイド千秋、祐希子のタイガースープレックス狙いを冷静に前方回転エビでつぶす。

試合はグリズリー山本がまずムーンサルトを食らって戦線離脱。マーメイド千秋が孤立。
「せいっ」

M祐希子、大先輩へ延髄。これでぐらつかせて、

「斉藤さん!」

斉藤彰子を呼び込んで、マーメイド千秋をダブルインパクト葬。これで試合は終わった。勝負タイム19分36秒。

「あー、イテ」

頭からマットに落ちたマーメイド千秋だが、ギリギリのところで受け身は取っていた。ナイトメア神威の肩につかまりながら引き揚げた。

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第2戦、岩手友愛ドーム大会。

この日のマーメイド千秋は第1試合でサキュバス真鍋(30期)と対戦

「アータリィ、シングル連戦って社長は何考えてんだよ」

30期、8歳年下のサキュバス真鍋の攻めを懸命に受ける。ライラ神威の下でDF構成員として働いていた頃からやられ役を演じてきた。

「調子にノンな、タコ」

ばこッ、ステップキック一撃。サキュバス真鍋の動きが止まった。これを見逃すマーメイド千秋ではない。

「てゅりやああああ」

みごとなフィッシャーマンバスター。これでサキュバス真鍋をしとめた。勝負タイム10分35秒。

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第3戦山形大会では、マーメイド千秋が第3試合で新人の藤島瞳と対戦。

「け、体のいい若手育成マッチだろ、適当に遊んでやるよ」

藤島瞳のチョップチョップチョップを胸を出して受けるマーメイド千秋。悪役だが年季の入ったレスラーの姿がそこにはあった。そして藤島が息切れを起こすや

「終わったのか?」

ローリングソバットで反撃開始。そしてSTFでいたぶる。藤島瞳、ミサイルキックで逆転を狙うがマーメイド千秋はカウント2で返してネックブリーカーで反撃。これでカウント3が入った。勝負タイム15分44秒。

「カカカカ、弱すぎだよお前」

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第4戦カシマ大会ではマーメイド千秋。シングルマッチで26期生のスカーレット小縞と対戦。

しかしスカ小はすし屋の娘で幼い頃から米袋やビールケースを運んでただけあって、それなりに力はある。この日も徐々に優位に立ってゆく。しかしマーメイド千秋も背面トペなどの返し技で懸命に応戦。しかしジャンピングニー3連発をまともに食らって勝負あり、最後はスカ小のタイガードライバーに散った・・・

「ありがとうございました。」

試合後、勝ったスカ小のほうが頭を下げて、M千秋に握手を求めていた。

2009年3月 9日 (月)

第634回 ジェシー・ビートン最終戦

31年目2月シリーズ最終戦

続く第4試合、

「次の試合に登場するジェシー・ビートン選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります、ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします

外人のバイプレイヤー、ジェシービートンが最後のリング。Jビーチやハムルシアターと組んで、過去あばしり王者に2度輝いた名選手。引退後はアメリカで女優を目指すらしい。

対戦相手は31期のサキュバス真鍋、アイドルレスラーだがSPZで2年近くもまれて力はつけてきている。

軽快に飛びまわった真鍋が優位に立ちミサイルキックをヒットさせる。そして最後は、

「て、やーっ!」
真鍋なりに力のこもったチョップ一撃。倒れこむビートン。片エビ固めで押さえ込む。ビートン返せない。そのまま3カウントが入った。

勝負タイム10分19秒、やや拍子抜けの幕切れだったが、起き上がって深々と一礼するビートンにけっこうな拍手が送られた。今野役員がリングに上がり、金一封と記念品を贈呈した。

「サヨナラ、SPZ,ヨコハマ、ショーナン、サヨナラ~」

片言の日本語で挨拶するビートン。最後の一言で笑いを取った。

「キヨーケン、シュマーイベント、サイコーーーー」

そして休憩。

後半、休憩明けの第5試合に革命軍の藤原和美とRIKKAが登場、対戦相手はロゼヒューイット、ワイルドローズ1号組。タッグベルトを奪われた因縁の相手だ。

しかしロゼ様ゼッ好調。得意のバスターローズのキレはさすがというしかない。しかし藤原もリベンジに燃えていた、逆襲のJOサイクロン。あわやと思わせたが、

ワン、トゥ・・・・ドドドドドドド!

なんとかカウント2でクリアしたロゼ様、ここで意外な技を使った。藤原に絡み付いて見事なスモールパケージ!

「なっ・・・」
虚を突かれた藤原和美、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム13分33秒。

「んー、うまいですねーー」
ロゼ様、まさに機を見るや敏。かいせつの吉田社長も舌を巻いた。

続くセミファイナル、またもいつもの決まり文句が流れた。

次の試合に登場するキャシー・ウォン選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります、ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします」

元あばしりタッグ王者、キャシーウォンが登場。パートナーのブルックウォンと一緒。ラフファイトと鋭い投げ技で存在感のあった名選手も、きょうがSPZ最後の登場。

対戦相手は25期の八島静香&ハリケーン神田。

「イヤアッ」

キャシーウォンが見得を切ってから八島にハイキック。しかし打たれ強いのは八島の特徴、そんなものでは倒れない。攻めづかれたキャシーはブルックにタッチして場外でうずくまる。

「・・・SPZは、ハードダ・・・」

ブルックウォンもパートナーとのラストタッグで燃えたのか、ミサイルキック、延髄で八島を追い込み、代わったハリケーン神田には膝撃連弾。試合は白熱化した。

「でやあっ」
ブルックウォンが勝負をかけた延髄はH神田がカット、八島がデスバレーで逆襲、しかしブルックはカウント2.8で返して膝撃連弾、しかし八島もカウント2.9で返して、
「うーらーーーーっ!!」
滞空時間の長いブレンバスター。

「アブナイ!」
キャシーウォンがカットに入ろうとしたが、H神田が抱きついて阻止。そのまま3カウントが入った・・・

「24分48秒、ブレーンバスターからの片エビ固めでハリケーン神田、八島静香組の勝ち」

最後はブルックが出張りすぎて敗北。キャシーウォンは試合後のセレモニーを拒否して、荒れ狂いながらひとりで控室に引き上げ、最後までヒール道を全うした。

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そしてメインイベントはSPZ戦、今回の挑戦者は霧島レイラ。SPZに人はいないのかと思えるマッチメイク。なにしろ昨年12月の7回やって7回とも負けた劇は記憶に新しい。

「もう出たとこ勝負でいくしかないすよ」

で、試合が始まったらいつものM祐希子のハイスパートレスリング。霧島も懸命に応戦したが、悲しいかな役者が違いすぎる。ノーザンを食らって霧島の動きが止まった。
しかし霧島レイラも最後まで勝負を捨てず、エルボーを乱打してM祐希子を流血に追い込む、
「これでどうだ!」
怒ったマイティ祐希子、ニーリフトからシャイニングウィザードの荒々しい攻め。なんとか2.8で返した霧島だったが、もう目がうつろ。続くムーンサルトを返す力は残っていなかった・・・勝負タイム26分45秒。

王者が5度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝も22に伸ばした。

2009年3月 8日 (日)

第633回 ミスティアマスク最終戦

31年目2月
2月シリーズ「エキサイティングバトル」開幕。

第1戦山口大会メインであばしりタッグ選手権、

王者RIKKA、マーメイド千秋に挑むのはナイトメア神威、グリズリー山本組。グリズリー山本はこれがタイトル初挑戦。臆せず持ち前のガタイを生かしたブルファイトでマーメイド千秋を攻め込む。

「ぐううっ・・・」

マーメイド千秋、たまらずRIKKAにタッチ。さすがにRIKKA相手だと分が悪いグリズリー山本。すばやい攻めに手も足も出ない。しかしPDF首魁のナイトメア神威がうまく試合をリード。RIKKAの攻め疲れを待って、再びM千秋が出てきたところを、

「URYYYYYYYY」

パワーボム炸裂。これでマーメイド千秋から3カウントを奪った。勝負タイム25分53秒。あばしり王座移動。意外にもナイトメア神威はこれがあばしり初戴冠。

「・・・・・・・・・・・ウオーーーーッ!!・・・・・」

デビュー9ヶ月であばしりベルトを巻いたグリズリー山本、これは将来が楽しみだ。

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第4戦神戸大会メインはSPZ世界タッグ戦。

王者霧島レイラ、藤原和美組に対するは、ロゼヒューイット、ワイルドローズ1号の外人組。

「オラオラオラーーー」

いつものように快調に攻めてゆく霧島レイラだが、負傷欠場明けのためか攻めきることができず、ワイルドローズ1号のフランケン、ロゼ様のバスターローズを食らってピンチに。

なんとか藤原にタッチ。しかし代わった藤原もロゼをとらえきれない。逆にパワーボムを食らってしまう。なんとかカウント2で返したが、

「これで、オワリ・・・」

ロゼ様立て続けに2度目のバスターローズ。
「ぐわあっ!」
技のキレならまだまだ世界でもトップクラス。藤原から3カウントを奪った。勝負タイム28分28秒、SPZタッグ王座が海外流出してしまった。

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最終戦は横スペ大会。

第1試合はマリシア・ルイス対ファントムローズ2号。ファントムローズ2号が格好つけながらマリシアを攻め最後は、

「FINISH!」

ラリアットでマリシアをぶっ飛ばして終了。勝負タイム9分19秒。

第2試合に早くも悪役集団PDF登場、ナイトメア神威、マーメイド千秋、グリズリー山本対斉藤彰子、中江里奈、ディスガイズマスクの6人タッグ。

先発はマーメイド千秋とディスガイズ。あばしり王座を失ったM千秋、この日も精彩を欠くファイト。三下外人のディスガイズマスクにまで攻め込まれてしまう、が、

「てやあっ」

どうにかフロントスープレックスで流れを切ってナイトメア神威につなぐ。

そしてナイトメア神威がひとしきり暴れた後、新人のグリズリー山本につなぐ。

「ウアーーーーッ!!」

グリズリー山本、あの中江里奈とものすごい頭突き合戦をやってのけたあげく、中江を下がらせたのだから凄い。いい流れを維持してナイトメア神威に再スイッチ。

しかし斉藤彰子のジェットスマッシュで試合が動き始めた。けりをまともに食らったナイトメア神威の動きが止まった。そこへ裏拳がヒット。

「てめえっ」
代わって出てきたマーメイド千秋にも裏拳ブーン。

救援に出てきたグリズリー山本にも裏拳ブーン。きょうの斉藤彰子は鬼だ。

これでくらっとしたグリズリー山本、ジェットスマッシュを食らってしまって、もうダメかと思われたが、ここはナイトメア神威が間一髪カットに入った。ドドドドドドド

「しっかりしろ」

耳元でささやきながらナイトメア神威、マグロを自軍コーナーまで引きずっていってタッチ。
「URYYYYYY」

ナイトメア神威、スッと組み付いて斉藤彰子にドラゴンスリーパー。これは入ったか。

「うぐぐっ・・・」

ディスガイズと中江がカットに入ろうとしたが、マーメイド千秋がタイミングよく場外に突き落として阻止。見る見るうちに斉藤彰子の体から力が抜けていって、危険と判断した内田レフェリーが試合を止めた。勝負タイム14分15秒。

ぐったりとする斉藤彰子、この人も関節技絞め技にはかなり弱い。打撃の攻めはいいモノを持っているのに・・・この辺がトップに立てない理由。

ナイトメア神威は場外で伸びているマグロ、いやグリズリー山本をリング上まで引き上げて、健闘をたたえるように手を上げた。これには大声援が飛んだ。

続く第3試合、お決まりのアナウンスが流れた。

「次の試合に登場するミスティアマスク選手はこの試合が最後の日本でのファイトとなります、ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします

常連外人のミスティアマスクはこの日が最後のSPZ登場。対戦相手は新人の藤島瞳。ミスティアマスクが軽快な動き。ブレーンバスターを3連発で決めて藤島をグロッキーに追い込む。そして、

「グッバーイ♪」

観客にアピールしてから藤島が起き上がるやいなや、ラリアット。懸命に右腕を振りぬいた。崩れ落ちる藤島、これで3カウントが入った。勝負タイム10分26秒。

後半の試合に出る選手が取り囲みミスティアマスクを胴上げ。3度宙に舞った。そのあと若林副編集長(京スポ新聞)が金一封と記念品を贈呈した。

2009年3月 7日 (土)

第632回 31年目1月 新春ロケットシリーズ

31年目1月。

「あ、足が・・・・っ」

先シリーズの対マイティ祐希子7連戦で7連敗してしまった霧島レイラ、泣きっ面にハチで右足負傷が発覚。

ということで1月シリーズ「新春ロケットシリーズ」は欠場となった。

ということで四国各所ではマイティ祐希子がメインで外人勢を蹴散らす光景が繰り広げられた。

「盛り上がりませんね・・・・」

SPZフロント陣はぼやくしかなかった。早く次代のエースが出てこないと興行としての面白みがなくなる。ストップザ祐希子。しかし先輩方の八島H神田はいまひとつ。斉藤彰子は格上には弱い。寿司屋の娘スカ小はアイドルレスラーにしては強い程度、ナンバーツーの霧島レイラは祐希子と絶望的に相性が悪い。下の世代に目を転じても中江は荒削り、次期エースと目された藤原和美は壁にぶち当たり、RIKKAはまだまだパワー不足と、光が見えてこない・・・・

最終戦は東京水道橋は新日本ドーム大会。営業努力の甲斐あって超満員の盛況。

おとそ気分の中そこそこのファイトが繰り広げられた。

セミファイナルは斉藤彰子対藤原和美。革命軍に入ってから実力上昇中の藤原だったが、今日は斉藤彰子に蹴りつぶされてしまってカウント3を喫した。勝負タイム18分54秒。

「うううう・・・・」

若手に抱えられて痛々しい表情で引き揚げる藤原和美、会社側の期待は高いのだが・・・・ここへきて壁にぶち当たってしまったか。JOサイクロンという絶対的な必殺技があるのだが、そこまで有利な状況に持ち込めないのである。

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新日本ドーム大会メインはSPZ戦。

「さあ、今日も頑張るわよーーーーー」

「フフフフ、祐希子を華麗に葬ってあげますわ」

今回の挑戦者は誰もいないので強豪外人ロゼ様にお願いした。

はっきり言って結果の見えているカード。ロゼ様もドームのシングルメインに抜擢されたことを意気に感じ、祐希子をバスターローズなどで攻めたが、受けきった祐希子が万全の攻め。ダイビングプレスで完勝。まさに横綱プロレス、勝負タイム23分9秒。王者が4度目の防衛に成功、シングルマッチの連勝も21に伸ばした。

2009年3月 6日 (金)

第631回 31年目12月 夢のマスターズ戦(下)

メインイベント 会長ランブル2039

SPZの過去の選手会長5名によるバトルロイヤル。

まずはSPZ1期生にして初代選手会長、小川ひかるの代理人、覆面レスラー、「エル・オガワ・メンドーサ」がメキシコ音楽に乗ってリングイン。2年ぶりの登場に場内ドワアアア
続いて「RED FRACTION」がかかり、SPZ5期生にして現SPZ社長、吉田龍子がトレーニングウェア姿でリングイン。メンドーサとがっちり握手。

そして「oblivion」がかかり、SPZ10期生、ギムレット美月が(現ギムレットホールオーナー)リングイン。もう37歳だが知的なイメージは変わっていない。コスチュームは大胆にも現役時代のまんま。

「どもです。」

さらに「ミオクルカラ」が流れ、SPZ15期生にして関西系スター、成瀬唯(第4代選手会長)がリングイン。例によって手には巨大ハリセンが握られている。

「賞金はもらうでーーー」

最後は「you give・・・」が流れ、SPZ20期にして第5代選手会長、現SPZコーチのイージス中森27歳がジャージ姿で入場。

「すごいメンツですね。私も負けないようにしないと」

5人によるバトルロイヤル。優勝者には賞金30万円が贈られる。5人がコールされるだけでものすごい拍手。裁くレフェリーは現選手会長のハリケーン神田。

カンッ

ゴングが鳴った、だが誰も動かない。いや動けない。5人ともこの日のための練習はあまりしてこなかった。昔の感覚などとうに忘却している。そのまま奇妙なにらみ合いが1分続いたので場内失笑。

「中森、お前行けよ」

イージス中森をけしかける吉田龍子。

「社長命令ですかッ?」

顔をしかめるイージス中森だったが、とりあえず成瀬唯につかみかかる。

「なんでうちに来るねん・・・」

あとの3人はコーナーで待機。しばらくリング中央での腕の取り合いやバックの取りあいが続いたが、やはり成瀬唯が息が上がってしまった。

「ゼェゼェ・・・」
「チャンスッ」
イージス中森がすばやくバックに組み付いてバックドロップ。高さもスピードもないが、それなりにキレイなフォーム。この人何をやらせてもそつなく決める人だった。

「ぐわあっ」

苦しがる成瀬、しかしここで先輩3人が動いた。バックドロップで投げたイージス中森が起き上がる前にメンドーサ、吉田、G美月の3名がのしかかってフォール。3人に乗っかられては返せなかった。

「イージス中森退場」

意外にも大本命、もっとも動ける人が真っ先に退場。

「ううっ・・・あたー」

バックドロップの後遺症か、成瀬唯、起き上がれずそのまま場外にエスケープ。
「じゃあ仕方ないね。そろそろ行きますか」

吉田龍子、ようやく動き出して腕をぐるぐる回す。そしてギムレット美月におそいかかる。しばらくリング中央でもみ合いが続いて、差し手争いを制した吉田龍子がG美月をロープに振り、自らもロープに走った。
「クラえっ!ラリアット!!」

バシーン。
それなりに体重の乗った一撃にダウンするG美月。吉田カバー。

わん、トゥ・・ドドドドド
しかしG美月もフォールをカウント3ギリギリで返す。場内大盛り上がり。

「こっちも体力ねえんだ。次で決める」
吉田龍子、フラフラ状態のG美月を引きずり起こすと自らロープに走った。もう一度ラリアットを狙ったか、

「これで終わりだ、あれ?・・うわあっ!!」

バターン
ロープ際、リング下から吉田龍子の足をつかんでスっ転ばさせた。因縁の抗争相手、渡辺智美の仕業だ。

「うあああああ、イテぇ・・・・」

顔面からマットに転げ落ちてのた打ち回る吉田龍子。そこをG美月が押さえ込んで3カウントが入った。

「吉田龍子退場・・・」

今野役員がぼそりと告げる。

「・・くそっ、渡辺、どうゆうつもりだてめえええ!!」

「へへーん、だれがあんたなんかに優勝賞金を渡すもんですか」

花道を逃走する渡辺、

「待てコノヤロウ!!」

吉田龍子、追いかける。そのまま控室方面に消える両者、場内は笑いころげた。

これで残るは成瀬、メンドーサ、G美月の3名。

「小川さん、悪く思わないでください」

こんどはメンドーサにターゲットをロックオンしたG美月、青コーナーへつかつかと歩み寄り、メンドーサに組み付いた。
「ううっ・・・」

力の差は歴然、うまくメンドーサの手首をつかんだG美月が対角線に振る。
「ああっ」
対角線コーナーに叩きつけられるメンドーサ、その場に崩れ落ちる。もう中の人が40代後半のはずなので耐久性がない。

「顔面ウォッシュ!!」

ギムレット美月、自らも対角線に走って、コーナーで崩れるメンドーサへ「顔面ウォッシュ」を見舞った。リングシューズで相手の顔面を擦る屈辱的な技。SPZではないムーブだが、フリー時代にインディーを転戦していた頃に覚えたムーブ。

「・・・・・・・」

これでちょっとムッとしたメンドーサ、立ち上がってG美月に顔面パンチ。身体を張ったファイトに場内盛り上がった。

「えいっ」
そのまま対角線に振りかえす。コーナーにぶつかって崩れるG美月。

「iTe cogi!」(日本語訳:もらった!)

メンドーサ、自らも対角線を勢い良くダッシュ、しかし、

「うわおっ・・・・」

なれないファイトをした上でのダッシュでふくらはぎを痛めてしまったのか、もんどりうって転倒。つったのか、肉離れか。ともかく起き上がれない。危険と判断したハリケーン神田レフェリーがメンドーサのTKO負けを宣した。

「エル・オガワ・メンドーサ退場」

「あー、これは重い重―いじん帯損傷かもしれませんね、すぐにお手当てしないと、大変です」
診察のためリングに上がったリングドクター羽山海、なにをするかはもう書くまでもないだろう。

ブスーッ
「ああっ」

あわれメンドーサ、注射を打たれた上に担架で運ばれた。場内爆笑。

さてアクシデント?はあったが試合再開。残るはギムレット美月と成瀬唯の二人。しかし成瀬はバックドロップのダメージが深く動きがいまひとつ。あっさりギムレット美月に捕らえられコブラツイストの餌食に。

「ぐわあああ」
それでも耐えた成瀬唯。持ち前の根性はさすがだ。

「ならばこれでっ」

フォール勝ち狙いに切り替えたギムレット美月、ショートレンジのラリアットを叩き込むがカウント2。ならばと組みとめてダブルアームスープレックスを狙った。

「ん・・・・・」

気合いと力のこもるG美月、しかし投げられない。37歳、力は相当落ちているし成瀬も下から踏ん張っている。1分以上根競べが続き場内やんやの歓声。

「んん・・・・っ、ああっ?」

なおもダブルアームをねらうG美月、こらえた成瀬の足が離れたそのとき、G美月の腰に電気が走った。無理をするとこういうことになる。

「ああっ・・・」

本能的にヤバイと感じマットに崩れ落ちるG美月、そのまま上から覆いかぶさった成瀬、3カウントが入った。
カンカンカン・・・
「11分21秒、体固めで成瀬唯の勝ち」

「やったでーーーーー!!」

はっきりいって棚ボタながら、優勝賞金30万円を手に入れた成瀬唯、ガッツポーズ。こうして31年目の百花繚乱マスターズ戦は終った。

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年末のプロレス大賞、最優秀選手はマイティ祐希子、シングルのベストバウト(対ジェーン戦)、タッグのベストバウト(藤原と組んでの対ジェーン、N神威戦)も総なめ。最優秀新人はグリズリー山本。

2009年3月 5日 (木)

第630回 31年目12月 夢のマスターズ戦(上)

レッスルエンジェルスサバイバー 
プレイ日誌のようなもの
輝くエッセンシャル
31年目12月 夢のマスターズ戦

12月24日、東京調布のギムレットホール。いつものSPZのリングが中央に置かれていた。

カン、カン、カン、カン、カン・・

「全国のプロレスファンの皆さん、メリー・クリスマス」
リング上で井上霧子が挨拶。

「本日は、年末のお忙しい中、SPZマスターズ自主興行、ストリートファイト2039にお越しいただきましてありがとうございます」

(チケットは破格の2,000えん)

「なお、本日出場する選手は、いずれも元プロレスラーでありますので、技のかけ方は忘却しておりますし、私ども実行委員会と致しましても怪我でもされたらうまくありませんので、頭から投げ落とす攻撃は禁止と致しました。」

(場内笑い)

「なお、本日の興行は株式会社スーパースターズプロレスリングゼットは無関係でありまして、このイベントの権限と責任はすべて井上霧子にあります。そこのところもお含み置きください」

(場内失笑)

第1試合、SPZ永久選手権試合 時間無制限1本勝負
いきなり場内に「COLLECTIVE」が流れ、SPZ17期生、ライラ神威様が入場。引退してもう6年になるのだがその狂気は変わっていない。

「ウァハハハハハ横浜石川町の居酒屋トムラウシ!食べにこねエヤツは死刑だアアアアア」

自らが経営する居酒屋「トムラウシ」の割引券をばら撒きながら入場するライラ神威。
対戦相手はまだ引退してあまり経っていない21期のコンバット斉藤。旧DFの師弟対決だ。

「えー、この試合はサロンスターズ・プロレスリング・ゼット(そんな団体あろう筈がない)が認定するSPZ永久選手権試合であることを認定する、2039年12月24日。SPZ事務総長ケンドーカミスワ、代読、京スポ新聞若林太郎」

京スポ新聞若林記者が認定証を代読。そしてライラ神威がつくったSPZ永久選手権のベルトがお披露目される。2度目の防衛戦。

「ライラさんには恨みはありませんが、小遣い稼ぎのためです。眠ってください」

ゴングと同時にコンバット斉藤がいきなり掌底でなぐりかかる。

「ぐうっ」
居酒屋店主、いきなり殴られて戸惑う。

「眠ってください!!ジェットスマッシュ!!」
バキョ
現役時代と比べて威力は落ちているがそれでも軌道が見えない蹴り。たまらずライラ神威ダウン。

「ぐわあっ・・・まいった、私の負けだよ。ベルトは渡すから、これ以上痛めつけるのはカンベンしてくれ・・・」

なおも上から殴ろうとするコンバット斉藤を哀願するような口調で制止するライラ神威。

「無様な・・・さあ立てッ」

コンバット斉藤、引きずり起こそうとライラの首根っこをつかんだが、

「甘いよ、いまだっ」

ライラ神威、あらかじめ掌に仕込んであったワサビパウダーをコンバット斉藤の顔面にぶちまけた。

「ぐわあっ!目が!目があああああああ」

目を押さえてうずくまるコンバット斉藤。視界を奪われ、目の痛みにもがく

「くくくくく、アホウめ。」

そのまま足を取ってスクールボーイ気味に丸め込んでカウント3が入った。これで王者が2度目の防衛に成功。

「ウァハハハハハ」
防衛に成功して、コーナーに上がって勝鬨を上げるライラ神威。なんてやつだ。

「クソ・・・なんで私がこんな目に・・・」

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SPZ永久選手権試合(60分1本勝負)

ライラ神威(1分33秒、エビ固め)コンバット斉藤

永久王者が2度目の防衛に成功

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コンバット斉藤、初参戦のマスターズ戦の味は苦かった・・・

タイトルマッチのあとは歌謡ショー。なんという無茶苦茶な進行であろうか。歌うのは当然SPZ5期生のこの人。

第2アトラクション 渡辺智美歌謡ショー

「♪上野駅 16番ホーム
 ボンネットの 金沢行き夜行急行
きたぐにへ 旅立つ
ラウンジカー 流れる街の灯
能登 能登
夜行急行 能登~~~
夢路はるかに 闇を駆け行く
能登 能登
夜行急行、能登~~~

年齢を重ねるにつれ、えせ演歌歌手のようになってきた売れないタレント渡辺智美がリングに上がり、「夜行急行能登号」を披露。それなりに沸いた。その後休憩。

第3試合 SPZ 対 上諏訪温泉地下プロレス 対抗戦タッグマッチ

なんと休憩明けは団体対抗戦?のカードが。

8月にSPZから撤退したばかりのケンドー・カミスワが、パートナーのアイキドー・オカヤを引き連れてリングに上がり、対戦相手のノエル白石&野村つばさ組と激突。

「たあっ」
現テレビレポーターの野村つばさが軽快にリング上を駆け回り拍手を浴びたが、結局カミスワの動きに捕まってしまう。ノエル白石(いまは故郷の新潟でよろず屋の店番をしている)にいたっては練習をしていないので完全な置物状態。

「うーん・・・・」
けっきょく捕まってしまった野村つばさ、カミスワの腕ひしぎにギブアップ負け。勝負タイム8分2秒。

「みなさーん、冬のお出かけは、上諏訪温泉――――!!」

リング上でマイクアピールをするケンドーカミスワであった。

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第4試合セミファイナル スーパーZ選手権 初代王者決定戦

トレーニングウェア姿ロイヤル北条、パンツスーツ姿のラッキー内田の両雄が入場。

2年前お流れになったスーパーZ選手権、いちおうマスターズのチャンピオンという位置づけらしい。今回はラッキー内田(SPZ16期)とロイヤル北条(SPZ13期)の間で争われる。
ロイヤル北条も持ち前の勢いで攻めたが、得意のロイヤルスパイクがマスターズ戦規定(頭から落とす攻撃は禁止)に引っかかるので繰り出せないので決め手を欠く状況。ほどなく疲れ切ってしまった。

「チャンス」
ラッキー内田、絡みついてコブラツイスト。

「うぐぐぐぐ」

3分近くこらえたロイヤル北条だがこれで息が上がってしまった。そのあとスモールパッケージに丸め込まれてカウント3.ラッキー内田がスーパーZ選手権初代王者に輝いた。

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スーパーZ選手権試合(60分1本勝負)

ラッキー内田(11分7秒、首固め)ロイヤル北条

ラッキー内田が初代王者となる

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(メインは壮絶バトルロイヤル)

2009年3月 4日 (水)

第629回 何回やっても何回やっても

31年目12月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

初戦は釧路大会。メインで久々に組まれたのはあばしりタッグ戦。王者RIKKA、マーメイド千秋に挑むのは元王者のハムルシアター、マリシアルイス組。しかし22期生のM千秋の動きは相当落ちていて、外人組の攻勢についていけない。

「う・・・くっ」
それでもなんとかRIKKAにタッチ。代わったRIKKAが一気に攻めて、マリシアをパイルドライバーで下して終了。初防衛に成功した。

「おおイテテテテ・・・・」

もうすぐデビュー10年のマーメイド千秋、全身ガタガタの状態だが良くやっている。

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2戦目のどさんこドームから、SPZ初の試みとして、

「マイティ祐希子VS霧島レイラ 真っ向勝負7連戦」

が組まれた。2戦目の札幌から8戦目のさいたまドームまでシングル同一カード7連戦が組まれる

「付きまとってお前を必ずマットに這いつくばらせてやる」

7戦やれば1回は勝てると考えた霧島レイラ。なんという発想だ。いや、実力差は絶望的なほどでもないので、1回は勝てるかもしれない。

「んー、全国であなたが倒れるのが見られるわけね」

全勝するつもりのマイティ祐希子。なんというビッグマウスだ。

で、7連戦初戦のどさんこドーム。会場に詰め掛けたファンが目にしたのはマイティ祐希子の圧倒的なまでの強さだった。霧島レイラのパワーを受けながら、ダイビングプレスや延髄で動きを止めて18分59秒、ムーンサルトで完勝。

「んー、雪印パーラー♪」

翌日オフの札幌グルメを楽しみにしているマイティ祐希子であった。

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2戦目は仙台アリーナ大会。札幌大会の反省を踏まえて積極的に動こうとした霧島レイラだったが、マイティ祐希子もカウンターのタックルやローリングソバットで応戦。

「これで終わりだーー」
追い込まれた霧島はスプラッシュマウンテンを繰り出したが、マイティ祐希子はきっちり受けきって2で返す。そして態勢を立て直すとジャーマンで反撃。

「ぐわああああ・・・」
頭を打ったのか苦悶の表情を浮かべる霧島レイラ。そこへ、

「これでどうだっ!」
引きずり起こしてニーリフト。これで試合は終わった。勝負タイム18分42秒。

「うう。。。次だ、次こそ覚えてろ!!」

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リベンジに燃える霧島レイラ、つづく広島大会でリベンジを目指したがやはりズルズルと持っていかれ、最後はムーンサルトにフォール負け。勝負タイム20分5秒

「・・・次だ!次こそ覚えていやがれ」

「お好み焼き、GO,GO・・・」

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そして続く福岡県九州ドーム大会。メインで両者は再びぶつかったが、マイティ祐希子連戦の疲れも見せ、ず霧島レイラにチョップをびしびし浴びせてひるんだ所をジャーマン。もう10分経過の時点で霧島レイラの動きが止まった。後はセオリーどおりバックドロップ、ラリアット、ムーンサルトと大技を積み重ねて終了。強い。勝負タイム20分26秒。

「クソーッ、次だ、次こそ本当の勝負だーーー」

「とんこつラーメン、とんこつラーメン・・・」

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翌日は新幹線で大阪へ一気に移動してのなにわパワフルドーム大会。

霧島レイラ、よく粘ったのだがまたしてもマイティ祐希子のシャイニングウィザード→ムーンサルトの大技連発に敗退。勝負タイム19分20秒。

「ちくしょう・・・何で、勝てねえんだ・・・」

霧島レイラ5連敗。何回やっても何回やってもマイティ祐希子が倒せない。

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そして翌日は名古屋しゃちほこドーム大会。やはり霧島レイラ、どうにもならず18分29秒、ムーンサルトの前にフォール負け。

「クソー・・・・」

「んー、やっぱり、モノが違うのかな。」

吉田社長をはじめとするフロントサイドもあ然。7回やれば1回は霧島が勝つんじゃないかと思ってこの企画を組んだのだが、試合内容を見る限りまったく歯が立たない。霧島レイラの攻めがM祐希子の「耐久範囲内」で収まっているのだ・・・

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最終戦さいたまドーム大会。セミ前から3大シングルマッチ。

セミ前は中江里奈対RIKKA。革命軍に入ってから実力上昇中のRIKKAだったが、まだまだ中江のパワー殺法の壁は厚く、パワーボムに屈した。

セミファイナルは藤原和美対ジェーン・メガライト。会社からの期待も高く、実力上昇中の藤原だが、まだまだ最強外人の壁は厚く、キャプチュードでぶん投げられて10分46秒、フォール負け。

そしてメインは7連戦の最終戦。

「自分がどうなっちゃってもいいから、勝つ!!」

これ以上は負けられない霧島レイラ、懸命にぶつかっていったもののマイティ祐希子に徐々に押し込まれ、最後はダイビングプレスに敗北。勝負タイム28分56秒。これでマイティ祐希子、シングルマッチの連勝を20に伸ばした。

「くそおおおおおおおおお・・・・」

控室で思わず叫ぶ霧島レイラ。

「営業的に、んー、まずいね。」

頭を抱える吉田龍子社長。こうして年が暮れる。はたしてマイティ祐希子をたじろがせる強者は現れるのであろうか・・・

2009年3月 3日 (火)

第628回 31年目11月 SPZタッグリーグ(下)

31年目11月 SPZタッグリーグ戦

第5戦は福島大会。
斉藤○、中江(6点、ラリアットからの片エビ固め 23.17)キャシー、ブルック×(0点)

斉藤組も6点目、優勝争いについていった、最後はブルックウォンが強引にラリアットを狙ったところをうまくかわして、逆にラリアットをスパーンと入れて勝利。斉藤彰子もだんだんプロレスがうまくなってきた。

M祐希子○、S真鍋(6点、ニーリフトからの片エビ固め 14.50)N神威×、M千秋(2点)

マイティ祐希子がPDFの二人をひとりでやっつけました。以上。

ジェーン○、DGマスク(4点、キャプチュード 13.51)ロゼ×、Wローズ1号(4点)

外人同士の対戦はジェーン組みに凱歌が上がった。

霧島、藤原○(6点、合体パイルドライバーからの片エビ固め23.12)八島、H神田×(4点)

1敗同士の対戦は霧島組が制した。霧島レイラが持ち前のブルファイトで25期生コンビを蹴散らし、最後は合体技がズバリ。

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第6戦は宇都宮大会。

M祐希子○、S真鍋(8点、タイガーSH 7.24)キャシー、ブルック×

サキュバス真鍋、出番なし。マイティ祐希子があっという間にブルックを追い込んでタイガーSHでトドメ。祐希子組が驚異の1敗キープ。

八島○、H神田(6点、デスバレーボムからの片エビ固め 11.04)ジェーン、DGマスク×(4点)

八島組がうまいこと分断作戦を成功させて3勝目をゲット。

ロゼ、Wローズ1号○(6点、ジャンピングニーからの片エビ固め 29.48)斉藤、中江×(6点)

斉藤彰子がヒューイット一家の連携に苦しむ。変わった中江も形勢を挽回できなかった。よく粘ったものの最後は乱戦の中、ワイルドローズ1号のジャンピングニーに敗北。

霧島、藤原○(8点、JOサイクロン 23.35 )N神威、M千秋×(2点)

革命軍コンビも1敗をキープ。力の落ちたPDFなど敵ではなかった。

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第7戦は幕張大会。
M祐希子○、S真鍋(10点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 9.56)ジェーン、DGマスク×(4点)

力任せに投げまくってくるジェーンはマイティ祐希子がシングルでも手こずる相手。しかしこの日は格落ちのDGマスクが出てきたところを一気に決めた。これでなんとトップタイのまま最終戦になだれ込む展開。

ロゼ○、Wローズ1号(8点、バスターローズからの片エビ固め 11.02)N神威、M千秋×(2点)

ロゼ様がバスターローズを炸裂させて4勝目をゲット。

キャシー、ブルック○(2点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 24.31)八島、H神田×(6点)

25期生コンビまさかの敗北。これで逆転Vの目が消えた。ハリケーン神田がブルックのフェイスクラッシャー2発でフォール負け・・・

霧島、藤原○(10点、バックドロップからの片エビ固め 18.19)斉藤、中江×(6点)

健闘した中江だったが、霧島のブルファイトで疲労した後に藤原のバックドロップを食らってしまってはいかんともしがたく・・・

革命軍コンビ、これで祐希子組と並ぶ10点で横スペ大会へ。

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最終戦横スペ大会。

ジェーン○、DGマスク(6点、ベリートゥバック 14.32)キャシー×、ブルック(2点)

けっきょくジェーン組は6点でリーグ戦を終えた。パートナーのディスガイズマスクが踏ん張りきれなかったので、優勝争いに踏みとどまる事はできなかった・・・

M祐希子○、S真鍋(12点、ムーンサルトプレスからの体固め 20.06)斉藤、中江×(6点)

祐希子組がセミ前に登場。マイティ祐希子の出ずっぱりとサキュバス真鍋の踏ん張りで、優勝争いのトップのままここまで来た。本拠地横スペのファンは大声援。

この日も斉藤中江の二人を相手に奮闘。なんというスタミナ。中盤出てきたサキュバス真鍋もひと暴れだけしてさっと引く。若手はなかなかこれができない。

「よしっ!行くよーーーーッ!!」

そして再度出てきたマイティ祐希子が鮮やかにシャイニングウィザード。これはカウント2.9で返した中江だったが立て続けにムーンサルトを食らって終了。祐希子組が驚異の6勝1敗でリーグ戦を走破。

八島○、H神田(8点、パワーボムからのエビ固め 14.35)N神威×、M千秋(2点)

セミファイナルは25期生コンビが白星。八島が力押しでN神威を退けた。元タッグ王者のPDFチーム、まさかの2点・・・

霧島○、藤原(12点、ラリアットからの片エビ固め 23.38)ロゼ、Wローズ1号×(8点)

メインは大激戦。ロゼ様の多彩な攻めに苦しんだ革命軍チームだったが、

「祐希子と真鍋に優勝させるわけには行かないんだ!!」

なんとか革命軍コンビが分断作戦を成功させて、ワイルドローズ1号をしとめた。

「ハァハァ、ハッハァ、勝ったぞ!!」

メイン終了後、15分のインターバルを置いて優勝決定戦。1敗の2チームが激突。セミ前の登場で休養が取れているマイティ祐希子組、メインで23分やって連戦の革命軍。

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M祐希子○、S真鍋(タイガーSH 10.15)霧島、藤原×

「祐希子をある程度、追い込むしかない」

とにかく革命軍チーム、優勝のためにはサキュバス真鍋をとっ捕まえて仕留めるほかない。

・・・あんな三下以下がパートナーでもタッグリーグで優勝できるんだったら、革命軍の名折れである。

霧島レイラそう考えてM祐希子にぶつかっていったが、祐希子も一気の攻め。メインの激闘で藤原が弱っている事を読みきっている。藤原をあっという間に追い込んで、タイガースープレックスで完勝。なんということだ。

憮然として引き揚げる霧島レイラ。マットに転がる藤原和美(次期エース?)、右手を突き上げるマイティ祐希子、決定戦ではカットプレーしかやっていないのにしししっとほくそ笑むサキュバス真鍋・・・

メイン終了後、表彰式。準優勝の革命軍チームは欠席したので副賞の「もも缶詰め合わせ」は後日手渡された。今野役員からやー、どーもどーもとトロフィーを受け取るマイティ祐希子、いよいよ大横綱の雰囲気が出てきた・・・

優勝したM祐希子とサキュバス真鍋には賞状と賞金60万円、副賞としてノートパソコンが贈られた。

「にゃはは♪」
サキュバス真鍋、半分の30万円をもらってにんまり。まだ入門2年目なのでこの臨時収入はでかい。

2009年3月 2日 (月)

第627回 31年目11月 SPZタッグリーグ(上)

31年目11月
恒例のSPZタッグリーグ。出場チームは以下の8チーム。

霧島レイラ&藤原和美 組(タッグ王者)

ナイトメア神威&マーメイド千秋(PDF)

ハリケーン神田&八島静香(25期生コンビ)

斉藤彰子&中江里奈(パワー打撃コンビ)

マイティ祐希子&サキュバス真鍋(最強曲者コンビ)

キャシーウォン&ブルックウォン(極悪マフィア

ジェーンメガライト&ディスガイズマスク(TWWA代表)

ロゼヒューイット&ワイルドローズ1号(GWA代表)

2戦目の岩手大会からリーグ戦がスタート。

斉藤○、中江(2点、ジェットスマッシュからの片エビ固め、15分くらい)N神威×、M千秋

斉藤彰子がナイトメア神威の狂乱ファイトを受けきって

「はっ」
叩き込む飛燕脚、これはマーメイド千秋がカットしたが、

「せいっ」
続けてジェットスマッシュ。これで3カウントを奪った。

M祐希子○、S真鍋(2点、タイガーSH 26.49)八島、H神田×

誰と組んでも優勝しそうなマイティ祐希子は今年も団体サイドの陰謀により、「実力問題外」のサキュバス真鍋と組んでのエントリー。

しかしM祐希子、最強。はつらつと25期生2人を攻め込んでゆく。しかし八島も懸命に耐えて、M祐希子のダイビングプレスを2回続けて自爆させる。

「ぐわああああ・・」

八島、H神田を呼び込んで、弱った祐希子へダブルインパクト。大金星なるか!
「ぐううう・・・」
これはS真鍋がカットしたものの、頭からマットに落ちた祐希子は真鍋にスイッチ。

あーあこりゃあ決まるなという雰囲気だったが、サキュバス真鍋成長の後を見せ、懸命に耐えて祐希子の蘇生を待つ。そして復活した祐希子があっさり神田をしとめた。

ロゼ○、Wローズ1号(2点、バスターローズからの片エビ固め 13.07)キャシー×、ブルック

外人同士の対戦はロゼ組が制した。

霧島、藤原○(2点、STOからの片エビ固め 18.41)ジェーン、DGマスク×

9月からタッグを結成した霧島藤原。リーグ戦の初戦はジェーンメガライト組。楽な相手ではないが
「覚悟ぉぉぉぉぉ」

地元凱旋で燃えた霧島レイラ、最強外人ジェーンを高々とかついでスプラッシュマウンテン。これで大ダメージを負ったジェーンはあとをDGマスクに託さざるを得なかった。ディスガイズもトリッキーな動きで健闘したが、
「これでどうだ!はぁあっ」

藤原さん得意のSTO.DGマスクあっさり3カウント。

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第3戦は秋田大会。

ジェーン○、DGマスク(2点、エルボーからの片エビ固め14.32)N神威×、M千秋(0点)

昨日は沈んでしまったディスガイズだったが、きょうは懸命に奮闘しジェーンにつなぐ。最後はジェーンの投げまくり攻勢でズタズタになったナイトメア神威、

バシッ

ジェーンの強烈なエルボーで終了。あのナイトメア神威が正面からシバキ倒されるシーン。痛々しい・・・

八島○、H神田(2点、エルボーからの片エビ固め26.15)斉藤、中江×(2点)

パートナーの藤原が革命軍に投じてしまったので、行き場を失った中江里奈は斉藤彰子と組んでのエントリー。しかし25期生の連係の前にローンバトルを強いられ、最後はデスバレーで意識が遠のいたところをエルボーでトドメを刺されて惜敗。

ロゼ○、Wローズ1号(4点、ダブルインパクトからの片エビ固め 13.21)M祐希子、S真鍋×(2点)

「誰がパートナーであろうとも、全力で行くだけですよ」
マイティ祐希子、外人相手だろうが容赦なし。しかしロゼ様、懸命に祐希子の攻めをしのいでバスターローズで反撃!

「ぐうっ」
M祐希子、これはさすがに効いたらしく真鍋にタッチ。そのあとロゼがここぞとばかりにラッシュをかけて、なんとダブルインパクトでS真鍋を処刑・・・

霧島、藤原○(4点、ジャーマンSH8.28)キャシー、ブルック×(0点)

秋田大会メインは革命軍コンビが危なげなく2勝目ゲト。

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翌日は山形大会。タッグリーグは中盤戦へ。

斉藤○、中江(4点、飛燕脚からの片エビ固め23.35)ジェーン×、DGマスク(2点)
「なんとかしてディスガイズマスクを引っ張り出しましょう」
斉藤彰子が立てた作戦。しかしジェーン強い。中江と斉藤彰子の二人をたたきのめしてしまう。
「ぬ・・・くらえっ」
ジェットスマッシュで応戦した斉藤彰子だったが、ジェーンがお返しのベリートゥバック。なんとか場外へ逃げてフォールを防ぐ斉藤。このあたりはうまくなった。斉藤彰子、なんとか場外乱闘を耐えしのいで、リングに戻るや

「せいっ」
飛燕脚が炸裂。なんとジェーンがこの一撃でのびてしまった。入ってしまったか。すかさず押さえ込んで3カウント。

N神威、M千秋○(2点、合体パイルからの片エビ固め14.36)キャシー、ブルック×(0点)

極悪集団PDFがようやく初白星。

八島○、H神田(4点、延髄斬りからの片エビ固め 18.59)ロゼ×、Wローズ1号(4点)
「なめんなあああ!」

うたれ強さを発揮した八島、攻勢を受けきったあと、ロゼヒューイットに延髄をヒットさせて勝利。

M祐希子○、S真鍋(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め18.47)霧島、藤原×(4点)
「もっとマシなパートナーつれて来いよ」
霧島レイラがM祐希子を挑発。
「2人とも相手するわよ」

その言葉を実践するM祐希子も凄い。藤原のJOサイクロンもきっちり受けてから、シャイニングウィザードで逆転勝利。山形のファンはあ然。18分あまりの試合にほとんど出ずっぱりで勝ってしまった。これでタッグリーグの全勝が消えた・・・

(続きます)

2009年3月 1日 (日)

第626回 マイティ祐希子が倒せない

31年目10月。

新人の藤島瞳をGWAへ海外遠征に出した。SPZで連日叩き潰されているのもかわいそうなので、早い時期に海外マットを経験させようと考えた。

「秋爽シリーズ」開幕。8ヶ月ぶりに東海や近畿を回るシリーズ。

メインでは連日、M祐希子率いるSPZ本隊と霧島レイラ率いる革命軍が6人タッグで対戦したが、圧倒的な祐希子の力の前に革命軍が連敗を喫する状況が続いた。

第4戦三重サンシャインアリーナ大会、メインはマイティ祐希子対藤原和美のシングルマッチ。

革命軍入りした藤原が団体エース相手にどのようなファイトを見せるかが注目されたが、やはり一方的にM祐希子が攻めまくる展開。藤原もJOサイクロンを終盤繰り出したが単発に終わり、M祐希子のダイビングプレスで幕。勝負タイム15分4秒、これでM祐希子はシングル12連勝。

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第7戦神戸大会メインはSPZタッグ戦。王者25期生コンビ(八島静香・ハリケーン神田))に挑むのは、革命軍、霧島レイラ&藤原和美。

「祐希子をつぶす前に、目障りな先輩2人を叩きのめす!」

霧島レイラが持ち前のパワーを生かした攻め。25期生コンビがだんだん追い込まれてゆく。そして最後は藤原が、

「でぇーい!」
秘技・JOサイクロン発動。これでハリケーン神田を沈めて王座奪取。勝負タイム39分43秒。革命軍コンビがまずはタッグ王座を奪取した。

「タッグ王座、獲りましたッ!」

「私たちはハングリーなんだ。目の前の獲物は全て平らげてやる!次は祐希子を潰してやる」

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最終戦は東京水道橋、新日本ドーム大会。

セミは藤原和美(28期)対斉藤彰子(26期)の一騎打ち。8月のSクラでは藤原が勝っているカードだが、今回は斉藤彰子の蹴りが入ってしまい、藤原が劣勢。最後は飛燕脚2連発でボコボコにされた藤原、

「はぁーーーっ!」

斉藤彰子恐怖のジェットスマッシュ。これで藤原をノックアウト。13分19秒、斉藤彰子が先輩の意地を見せた。

「うう・・・・」

ジェットスマッシュの犠牲者となった藤原和美、若手選手に背負われて引き揚げた。団体サイドからは、そのルックスと正統派ファイトスタイルで将来を嘱望されているのだが・・・・・革命軍に入ってもシングルマッチではまだまだ壁を敗れない状況である。

メインはSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑む今回の挑戦者は前王者の霧島レイラ。

マイティ祐希子といい勝負のできる人材が払底しており、ジェーンと霧島くらいしかいない。そしてマイティ祐希子が危なげない試合運び。霧島をキレイにノーザンで投げる。霧島も懸命にスプラッシュマウンテンで反撃したが単発。マイティ祐希子がバックドロップ、延髄、ニーリフトと波状攻撃。最後はムーンサルトプレスできっちり3カウント奪取。勝負タイム26分34秒。

「勝てねぇ・・・・」

霧島レイラ、頭を抱えながら引き揚げた。これでマイティ祐希子3度目の防衛に成功。シングルマッチの連勝も13に伸ばした。当分祐希子政権が続くのか。

「一人だけ強いと・・・興行が、盛り上がらないんだよね」

吉田龍子SPZ社長も嘆く。

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