第643回 32年目7月 九段下・タッグ決戦
32年目7月
マイティ祐希子はもう挑戦者がいないので、お休みとしてファースト水着写真集「ISOKAZE」を発売した。無敵の女帝、炎の闘神が写真集を出す。けっこう話題になった。
しかし負傷者が激増。予選会に出たナイトメア神威が右足骨折で入院。RIKKA、サキュバス真鍋、ハリケーン神田も負傷。新人の早瀬葵も右肩を負傷。吉田社長は頭を抱えるしかなかった。
けが人続出の中7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」を強行。2戦目の岩手友愛ドーム大会で、新人の葛城早苗がプロ初勝利。1期先輩の藤島瞳を掌底で殴り倒してカウント3を奪った。
7月シリーズ最終戦は、久々開催の日本武闘館大会。サーキット人数が外人込みで14名と少ないので、ドーム大会を開催する自信がなかった。
第1試合はブルックウォン対葛城早苗。新人の葛城、やはり外人相手だとただやられるだけ、6分25秒、ミサイルキックにやられてしまった。
第2試合、早くもロゼ様が登場。ロゼヒューイット、ワイルドローズ1号に対するは八島静香、藤島瞳組。ヒューイット一家の連携に藤島があっさり戦線離脱し、残る八島がローンバトル。タックルを乱打してゆくが疲れてしまい、藤島に再スイッチ。
最後はロゼ様がバスターローズ。一発目は八島がカットしたがすかさずワイルドローズ1号が場外に放り投げて落とす。そして孤立した藤島にもう一度バスターローズ!
ああこれで終わったなと誰もが思った。しかし藤島がカウント2.9で返す!ドドドドドド。
「そんな・・・・」
しかも藤島、戸惑うロゼ様へコーナーへ登ってミサイルキック一撃!
「八島さんっ」
ピンチを脱した藤島瞳、パートナーの八島に勝負を託した。八島静香、高々とロゼ様を抱え上げてパワーボム。これでカウント3が入った。勝負タイム22分51秒。
休憩明けの試合はグリズリー山本対ファントムローズ2号。パワーで押し切ったグリズリー山本が13分2秒、ブレーンバスターで快勝。
セミファイナルはスカーレット小縞 対 マユリシアター。新外国人のマユリ、黒いコスチュームがピシッと締まって見え、打撃主体のファイトスタイルとあいまってシャープな感じを受ける対戦相手のスカ小をバシバシ蹴って行って、最後はフライングニールキックから裏拳でカウント3を奪った。勝負タイム13分23秒。
メインはSPZタッグ戦。王者斉藤彰子、中江里奈に挑むのは霧島レイラ、藤島和美組。革命軍コンビが5月に続く連続挑戦。試合数が少ないのでメインは盛り上がるカードにしなくてはならない。やはり4人の個性がぶつかり合ういい試合となった。
しかし挑戦者側は霧島レイラが前面に立って相手2人の攻勢を受け、2人が疲れたころに藤原が満を持して出てくる戦法がズバリ的中。
「はっ」
藤原のJOサイクロンが中江の意識を飛ばす。これは斉藤彰子がカットしたが。藤原が立て続けにバックドロップ。これでカウント3が入った。王座移動。革命軍がタッグベルトを奪還した。
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