第639回 マイティ祐希子25連勝
32年目4月シリーズ
ここまでのあらすじ
横浜のお嬢様プロレス団体SPZはマイティ祐希子に続く次代のエースを真剣に育成しに係り、壁を敗れない藤原和美にかわって28期の中江里奈を売り出しにかかったが・・・
第5戦若鯉球場大会ではメインでマイティ祐希子対中江里奈。七番勝負その4が組まれた。しかし無敵王者M祐希子に敵うはずもなく、一方的にやられて最後はシャイニングウィザードに屈した。勝負タイム15分1秒。マイティ祐希子はこれでシングル24連勝。
第6戦九州ドーム大会でも中江、七番勝負その6でパートナーの斉藤彰子と当たった。持ち前のパワーで押し込んだものの、ジェットスマッシュで流れを変えられ、裏拳2連発で意識を持っていかれ、最後は飛燕脚でトドメを刺された。勝負タイム25分33秒、中江里奈これで5連敗。
「勝てないよ・・・」
九州ドーム大会メインはあばしりタッグ戦。王者ナイトメア神威、グリズリー山本に挑むのはワイルドローズ1号、ファントムローズ2号。
「HYAAAAAAAAAA」
来月でデビュー9年になるナイトメア神威が大暴れ。凶器攻撃までやらかす。そして弱りきったファントムローズ2号をG山本がスクラップバスターでしとめた。勝負タイム23分12秒、王者組が初防衛に成功。
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第7戦は京都大会、メインは中江里奈7番勝負その6だったが、対戦相手の八島が先輩の意地を見せて、例によってうたれ強さを発揮して、中江の攻めを受けきった上でデスバレー、ショルダータックル、エルボーとつないでカウント3を奪った。23分51秒、
中江里奈6連敗・・・
最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合で葛城早苗の東都デビュー戦。しかしこの日は曲者外人ディスガイズマスクと対戦、ミサイルキックをぶち込まれて大ダメージを負い、ひるんだ所をDDTをくらってカウント3。勝負タイム6分57秒、東都初お披露目は苦かった。
第2試合はグリズリー山本対マリシアルイス。中堅外人のマリシア相手に、デビュー1年のG山本がどこまで食い下がるか見どころだったが、グリズリー山本がいきなりエンジン全開。頭突き頭突き頭突き頭突き!これしかないとばかりにヘッドバット攻め。
「消えろ、このダム(うすのろ)め」
マリシアも裏拳で反撃するが、グリズリー山本懸命に2で返しす。ならばとマリシアサイド裏拳を放ってダウンさせて逆エビで延々絞り上げてからギロチンドロップ。流れるような攻めを見せたが2.8で返す山本、
「くそっ」
マリシア、ならばと奥の手DDTを見せたが2.9で返したグリズリー山本、
「ひゃひゃひゃひゃ、ぶっつぶぅす!!」
スクラップバスターでたたきつけてカウント3を奪った。デビュー1年でこのクラスの外人相手に勝てるとはたいしたものだ。勝負タイム13分14秒。
第3試合はヒューイット一家登場、ロゼ様、ワイルドローズ1号、ファントムローズ2号がスカ小、サキュバス真鍋、藤島瞳と対戦。
メンツ的に日本人チームが不利と思われたが、スカ小が奮闘、相手チームの猛攻を耐え抜いてワイルドローズ1号にDDT一閃。ワンチャンスをものにしてカウント3を奪った。その試合が終わると休憩。
休憩明けは中江里奈7番勝負最終戦。対するは元SPZ王者ナイトメア神威。衰えたとはいえ狂乱ファイトはまだまだ脅威だ。しかし懸命に耐えた中江、ラリアットで流れを変えてDDT、
「ナカエ、ナカエ、ナカエ・・・」
中江コールを受けて懸命の攻勢。バックドロップで投げて3カウント奪取。7番勝負の最終戦でようやく勝利を挙げた。
セミファイナルはSPZ革命軍がフルメンバーで登場。霧島レイラ、藤原和美、RIKKA。
対戦相手はSPZ本隊の八島静香、ハリケーン神田、斉藤彰子。マイティ祐希子には到底敵わない革命軍だが、本隊の実力者3人相手には互角の勝負を見せる。しかし最後はRIKKAが斉藤彰子に捕まってしまい、飛燕脚、STO、合体パワーボムと畳み掛けられて終了、勝負タイム17分50秒。
そしてメインイベントSPZ戦、王者マイティ祐希子に挑むのは久々来日のジェーンメガライト。
「油断はできない相手ね・・・」
過去3回この選手に防衛ロードを止められているので分が悪い相手だ。この日も力まかせのジェーンの攻めに苦戦。場外でフロントスープレックスを食らって苦しむ。しかしマイティ祐希子。ムーンサルトと延髄斬りであっさり形勢を立て直して、ニーリフト、ダイビングプレスとたたみかけて、もう一回ニーリフトで突き刺して、ジェーンから3カウントを奪った。
勝負タイム17分8秒、王者が7度目の防衛に成功し、シングルマッチの連勝も25に伸ばした。
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