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2009年4月 4日 (土)

蔵出し原稿5・プロレス観戦記2002.12.06

蔵出し原稿 プロレス観戦記シリーズ

2002年12月6日 日本武道館 全日本プロレス興行 

世界最強タッグ最終戦

休みの日に全日本プロレスの興行が武道館である事を当日に知り、急きょ観戦に行こうと思った。全日本プロレスは川田が足の故障で長期離脱中で、さらに社長が新日本出身の武藤敬司に代わり、武藤、小島らの新日本からの移籍組や元WARの選手やフリーの選手、全日の外人常連が活躍しているといった、90年代の往時を知る者にとっては考えられない変容ぶりであり、誤解を恐れずに言えば「変わり果てた姿になってしまった」のである。それでも往時の片鱗の片鱗くらいはまだ残っているので、足を運ぶ価値はあるのだが・・・午後3時に武道館に到着し、1階の前のほうの席の当日券5,000円をゲット。

5時半、開場されて場内に入る。八角形の武道館、アリーナに並べられた椅子、中央に置かれたリング。館内に流れているのは稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」。私は胸の奥がジーンとしてきた。おもわず涙が出てきそうになる。この風景だけは昔と変わらない。だ、が、10年前と違い北側はすべて黒い幕で覆われて客を入れないようにしており、大きい花道やスクリーンが設置されていた。やはり売上が落ちているのか。全日本の武道館が満員にならないとは10年前では考えられなかったことである。

さて試合開始時間の6時半になった。館内が暗転され、レーザー光線や照明がまたたき館内がウォーと言う歓声に包まれる。そのあとスクリーンで最強タッグリーグ戦のここまでの経過が流される。はでな演出だがかえって虚飾に感じられる。勝ち2点、引き分け1点、負け0点の点取り形式のリーグ戦、優勝の可能性があるのは4チーム。

武藤敬司・アニマルウォリアー組10点 、

小島聡・太陽ケア組9点、

天龍源一郎・BJテンタ組8点、

大谷晋二郎・田中将斗組8点。

きょうのセミファイナルで武藤組と天龍組、メインイベントで小島組と大谷組が対戦し、その結果もっとも点数の高いチームが優勝。これでは小島組が優勝、という予測が簡単についてしまう。

第1試合 トリプルスレッドマッチ 平井伸和 対 グラン浜田 対 愚乱浪花

トリプルスレッドマッチとは3人がリング上で闘うというユニークな試合形式。フォールまたはギブアップをとった選手が勝ちとなる。3人が同時にコールされながら入場しそのあと殴り合いが始まる。浜田が年齢を感じさせない気迫あふれる攻撃を見せるが、ひとしきり闘って疲れた所でうまく平井に場外に落とされ、そのあと浪花と平井の一騎打ちの様相となり、平井が浪花にロックボトムを決め、あっさりと3カウントを奪った。

第2試合 荒谷信孝 保坂秀樹 対 渕正信 石狩太一

荒谷、保坂が入場したあと、デンジャーゾーンがかかり、館内は大声援につつまれる。花道の奥からデビューしたばかりの石狩太一が猛ダッシュで入場し、そのあと渕がゆっくりと入場。試合は渕が保坂を攻めて試合の流れを作ろうとしたが、逆にブレーンバスターで投げられてしまい、石狩にタッチ。そこからは一方的に石狩がいたぶられる展開となった。ようやく回復した渕が保坂・荒谷を蹴り倒し、なおも顔面踏みつけで痛めつける。そして石狩にも顔面踏みつけを指示し、石狩が先輩レスラーの顔面を踏みにじる。デビューしたての新人に顔面を踏まれた怒りで保坂が反撃し、渕を場外に落とし、ラリアット、アバランシュホールドと大技をくりだし石狩を沈めた。試合後、石狩は四方に礼をして退場。館内から拍手が起こった。 

第3試合 マイク・アッサム PJフリードマン 対 奥村茂雄 土方隆司

アッサムはザ・グラジエーターの名でFMWで暴れていた大型外人。今シリーズは「殺人心理学者(何という異名だろう)」PJフリードマンとコンビを組んで最強タッグにエントリーしたが、優勝戦線に絡む事は出来なかった。試合はアッサムがパワーあふれる攻撃で奥村・土方を圧倒する。日本人組みは比較的怖くないフリードマンにタッチされるのを待って、攻撃をしかけたが、フリードマンがみごとなジャーマンスープレックスを見せ危機を脱し、すかさずアッサムにタッチ。奥村を場外に落としたあと、土方を仕留めにかかる。ダイビング攻撃を狙ったのか、コーナー最上段に登るアッサム。そうはさせじと起き上がった土方がコーナー上のアッサムに組みつく。そこをねらってアッサムが土方を逆に持ち上げる。パワーボムの体勢に担ぎ上げた。

えええ!と館内に沸き起こる悲鳴。いくらなんでも格下の相手にそれはやりすぎだろう。ざわめく館内、雪崩式パワーボムが決まり試合終了。あわれ、土方は失神し、セコンドに背負われて退場。館内からは健闘を称える拍手が。

第4試合 カズ・ハヤシ ジミー・ヤン 対 ミスター・プロブレム エクストリーム・ブレード

この試合はジュニアヘビー級のタッグマッチ。謎のニセカシンマスクマン(正体はマニア層にはバレバレらしいが・・・)プロブレムはケンドーカシンのテーマ曲「スカイウォーク」のアレンジ版で入場。プロブレムが打撃ラッシュを仕掛け、ブレードもパワフルな攻撃で押すが、決め技と思われるギロチン式エースクラッシャーに似たオリジナルの技をしかけようとするとハヤシ組はそうはさせじとカットに入る。けっきょく最後はコンビネーションに勝るハヤシ組が合体技をブレードに決めて勝利。

第5試合 世界ジュニア選手権  ケンドー・カシン 対 高岩竜人

「プロブレム」の響きから「スカイウォーク」がかかりチャンピオンのカシンが入場。きょうの対戦相手は同じく元新日本のゼロワン所属レスラー、高岩である。試合はパワーに勝る高岩が押し気味に試合を進める。リングサイドにはZEROONEで抗争中の空手家・小笠原和彦とその弟子がいる。場外にエスケープしたカシンが小笠原の前のフェンスをガシャンと蹴って挑発。これに怒った小笠原の弟子がカシンにつかみ掛かろうとするが和田レフェリーが阻止。リング上では高岩がカシンを倒すがレフェリーがいない。ようやく和田レフェリーが戻り試合再開。高岩は3連発パワーボムで勝負に出たがカシンも返す。そのあとカシンが反撃し、ロープを利しての首吊り攻撃から前方に丸め込んで3カウント奪取。防衛成功。

試合後、カシンはマイクで「小笠原!試合終わったからタクシー呼べェ!」と挑発。怒った小笠原達がリングに乱入し、カズハヤシやプロブレムも加わっての乱闘になった。このあと休憩。

第6試合 スティーブ・ウイリアムス マイク・ロトンド 対 安生洋二 宮本和志

ディスコ調の音楽に乗って安生・宮本が入場、「勇士の叫び」のテーマにのってウイリアムス組が入場。だがウイリアムスのかつての栄光など知るファンはいないのか、10年前のような「ウォーオーオー、オーォ!」の大合唱は起こらない。(私は歌ったけど)ウイリアムス組は2000年の最強タッグ優勝チームだが、今年は9点に終わり優勝戦線にとどまる事は出来なかった。試合は安生が外人組を挑発したりいなしたりして試合を進める。外人が怒るとさっと引いて宮本にタッチ。

若い宮本は臆せず攻めこんで行くが、ウイリアムスのパンチ攻撃や大型外人らしからぬ器用な合体技で徐々に劣勢に追いこまれて行き、最後は殺人バックドロップが火を噴き宮本から3カウント。試合後、宮本が頭を押さえながらウイリアムスに覚えてろよと挑発。殺人バックドロップのあとは倒れていないと。それともウイリアムスが手加減したのか。

セミファイナル 【公式リーグ戦】天龍源一郎 B・J・テンタ 対 武藤敬司 アニマル・ウォリアー

いよいよセミファイナル。サンダーストームで館内の声援もますますヒートアップ。勝てば優勝の武藤組は序盤から猛攻をしかけるが、天龍・テンタも優勝の可能性があるだけに真っ向から反撃。ヘビー級選手が正面激突するシーンはなかなか見られない。途中、アニマルが相撲出身のテンタを挑発してかコーナーで四股を踏む。するとテンタも四股を踏む。そのあと激突。この相撲はテンタが相撲出身の意地を見せアニマルを転がした。

10分過ぎ、武藤組が勝負に出てアニマルが天龍を肩車で担いで、武藤がコーナーに上ってダブルインパクトを狙ったが天龍が抵抗して失敗。ならばテンタを持ち上げて・・・と170kgのテンタをアニマルが持ち上げようとするも「それは無理だろ」の声が館内からちらほら、案の定失敗。

これでアニマルは腰を痛めたのか動きが鈍くなり、そこを天龍がノーザンライトボム、テンタのボディプレスと集中砲火。カットに入った武藤にも天龍がノーザンライトボム。たまらず武藤は場外転落。孤立したアニマルに天龍が惜しげもなくまたノーザンライトボム。そのあとテンタがエルボードロップ。全体重を乗せてそのままフォール。無敵で知られるアニマルウォリア-もこれは返せなかった。武藤組の優勝を阻止し、どんなもんだ、と勝ち名乗りを受ける天龍とテンタ。

メインイベント 【公式リーグ戦】 小島聡 太陽ケア 対 大谷晋二郎 田中将斗

大谷はいつものように刀を持って入場。小島とケアは合体テーマ曲で入場。試合早々太陽ケアがキックを放った際に足を負傷するアクシデント。以後ほとんど小島が一人で闘い、ケアはピンチのときカットに入る程度。チャンスと見た大谷組は小島に集中攻撃。合体技、大谷のスパイラルボム、田中のエルボーなどが決まるもことごとくはね返す。最後は小島が田中にラリアットを連発し、ほとんど1対2の状況で勝利を収めた。

小島・ケア組が優勝。だがケアは立ち上がれない。大谷・田中は退場するとき、花道ゲート前でリングに向かい一礼。最強タッグに対し礼を尽くしたか。館内からは拍手が。そのあと恒例の全選手(大谷、田中、天龍及び負傷中の嵐、長井は出ず)参加の表彰式&記念撮影。特大の1000万円の小切手が座ったままのケアと小島に贈られる。この風景だけは昔と変わらない。何か足りないものはあったけど、風景だけは昔と変わらぬものがあった。ヤレヤレと私は武道館をあとにした。

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