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2009年5月29日 (金)

蔵出し原稿 プロレス観戦記2004.02.22

2004年2月22日 全日本プロレス 2004エキサイトシリーズ 日本武道館

全日本プロレスは武藤社長体制になってから従来のやり方を改善して経営安定化を図っており、経費削減の一環として日本武道館からの撤退を決断した。要するに自力では満員に出来ず、ビジネスとして赤が出ると判断したのか。今回は最後の武道館と言う事もあって、16000人の観衆を動員でき満員となったが、橋本真也、ボブ・サップなどの大物を招聘してやっと満員にしたというのが本当だろう。だがカード的にはなかなかいいものが並んでいるので、私は武道館に出かけ当日券をゲット(発売開始の1時間前に列が出来ていないというのも往時を知る者としては考えられないことである)して、1階席の後ろの方で観戦した。

第1試合 アブドーラ・ザ・ブッチャー エベドーラ・ブーチャン ヤス・ウラノ 対 奥村茂雄 グラン浜田 石狩太一 

午後3時、カード発表後に場内が暗転され、異空間へのいざないがはじまる。そのあと音楽がかかったので選手登場かと思ったが、悪の外人軍団「ROD」が大挙してリングに上がり、「英語を話せない通訳」TAKAみちのくがROD各選手の紹介をして、今日は面白いカードが多いから最後まで楽しんでくれよな」などと言って退場。淡々と第一試合が始まるのがいままでの全日本だったが、いい意味でかわりつつあるようだ。

第1試合からいきなり老雄、ブッチャー登場。66歳だがその体型はあまり変わっていないから人間ばなれしている。テーマ曲の「吹けよ風、呼べよ嵐」がかかるといきなり場内がワーッと盛り上がる。対するは奥村・浜田・石狩の全日本軍。試合は浜田、石狩がえべっさん(今日はブッチャー2号というべきブーチャンに変身していたが)・ウラノと動きのある攻防を繰り広げ、なかなか面白い。しかし役者の違うブッチャーが地獄尽きで石狩をダウンさせ、エルボードロップ。1発目は奥村にカットされたが、再度分断に成功し、もう一度石狩に地獄突き→エルボードロップを浴びせ3カウント。ブッチャーは大声援を浴びながらポーズを決めつつ退場した。

第2試合 荒谷信孝 保坂秀樹 対 土方隆司 平井伸和 

中堅4選手によるタッグマッチ。平井はギラギラのロングガウンで登場。試合は土方が捕まり、代わる代わるボディスラムで投げられる劣勢が続いたが、蹴りで形勢を逆転させ、保坂をフィッシャーマンバスターで仕留めた。

第3試合 TAKAみちのく ザ・グラジエーター ブキャナン 対 嵐 Hi69 河野真幸

TAKA率いるRODチームが入場。対するは嵐たち3人の日本人チーム。試合はHi69(ヒロキと読む)とTAKAの攻防、外人ではブキャナンが新崎人生ばりのロープ渡りやカカト落としなど、運動能力の高さを見せる。10分過ぎに外人組が動き出し、グラジエーターが河野にアッサムボム、ボディプレスを仕掛け仕留めようとする。嵐、Hi69がカットに入り試合は6人が入り乱れる。なぜかグラジエーターと河野が場外花道で殴り合い。次の瞬間、グラジエーターが河野を肩に担ぎ上げ花道を歩いて、そのままトップロープ越しに投げ捨てる。これで大ダメージを負った河野にグラジエーターがコーナー最上段からのボディプレスでトドメ。3人の総合力の差が出た試合に思えた。

第4試合 本間朋晃 宮本和志 対 NOSAWA MASADA (ハードコアルール)

NOSAWA MASADAはメキシコで暴れていた悪役コンビ、今日も特大バケツに凶器を満載して入場。対するターメリックは本間が大きい脚立を担いで入場。試合は破天荒でよくわからなかった。本間が入場口のゲートから落とされたり、悪役コンビの数々の凶器攻撃(テニスラケット、キーボード、竹刀、なぜかプーさんぬいぐるみ)を繰り出したが、それを耐えきった本間、宮本が逆襲し、本間がシャリマティーで勝利した。ここで10分間の休憩。

第5試合 天龍源一郎 対 渕正信

このために今日来たようなものである。休憩後ゴングが打ち鳴らされ、そのあといつもの「デンジャーゾーン」がかかる。渕正信(50)が入場。館内は大声援。そのあとサンダーストームがかかり、天龍源一郎(54)が女子レスラーの北斗晶(木刀を持っていた・・・)を帯同して入場。和田京平レフェリーが北斗の入場を拒否し、北斗はリング下へ、試合は渕がバックドロップ・首4の字と仕掛けるが、天龍がフロントスリーパー、ギロチンチョークと厳しい締め技を出してくる。渕がロープに足をかけるが、マネージャーの北斗が渕のセコンドの荒谷らに木刀攻撃をしかけ、和田レフェリーが北斗を制止し退場を命じる。北斗は渋々退場。この間も天龍は締め続けたので渕は失神した。(なんて古典的な手を使うんだろう)

和田レフェリーが介抱して気がついた渕はいったん場外にエスケープして回復を待つ。渕の時間稼ぎはけっこう長く2分ぐらいそのまま場外でのびていた。(1階席からは死角で見えなかったが)レフェリーが場外カウントを数え始めると渕がようやくリングイン。直後の天龍の垂直ブレーンバスターをどうにか返す。そのあとも天龍のチョップ、グーパンチの猛攻で渕の胸が真っ赤に染まる。一方的な展開に新しいファンが多い(サップ目的の女性ファンもちょっといた)場内は「うわ、やられっぱなしだ、もう見てられないよ~」という声も。渕はチョップ1発を受けるごとに大きくよろめきながら耐え続ける。これが渕なりの「受け」なのだろう。

そのあと渕がバックドロップの連発で反撃に転じ、天龍が頭を押さえたのを見て、必殺首固め(昔のプロレスで良く見られた丸め込み技)を連発しカウント3を取りに行く。だが、首固めがどういう技なのかをわからない観客もいたから時代は変わった。しかし、首固めは若手レスラーならともかく、そこそこ力のあるレスラーは虚をつかないと決らないので天龍もきっちり返す。すると渕は「奥の手」か、古典的な丸め技「逆さ押さえこみ」まで出してきた。これも天龍は返す。そのあとも渕がパンチや延髄斬りで攻めるが、逆に天龍が「その技はこうやってやるんだ」とばかりに延髄斬りのお返し、ここで53歳(変形の垂直落下ブレーンバスター)を出すも渕がカウント3直前で返す。場内は大盛り上がりで、この日初めての重低音ストンピングまで起きる。しかし天龍も必殺技のパワーボムを出して渕を叩きつけ、そのまま3カウントを取って試合は終わった。10分少々の時間のわりに見所の多い試合だったと思う。

第6試合 世界ジュニアヘビー級王者決定戦 カズ・ハヤシ 対 BLUE-K

王者K・カシンが失踪によりベルトを剥奪されたので王者決定戦が行われた。ファンの幟が花道に立つ中、ハヤシが入場、謎のマスクマン、BLUE-Kが黒いガウンをまとって入場。入場後、BLUE-Kがマイクを取る。「みんなもう分かってると思うが・・・」と言ってマスクを脱ぐ。正体は第3試合に登場したTAKAみちのく。結局王者決定戦にふさわしい選手は見つからなかったらしい。「俺は全日本に来た時から世界ジュニアのベルトが欲しかったんだ」と言って、TAKA対ハヤシで試合開始。当初はハヤシ対謎のマスクマンならハヤシの快勝だろうと思っていたがこれで勝敗は読めなくなった。だがTAKAは2試合めなのでハンデが出たのか、場外で足を痛めてしまう。そこを狙うハヤシ、

キックで流れを変えようとするTAKAだが、ハヤシも大技攻勢に出て、WA4、ファイナルカットを繰出す。TAKAもみちのくドライバーを仕掛けようとするが、逆にファイナルカットに切り返され3カウントを喫し敗戦。TAKAが試合後またもマイク。「ハァ、ハァ、俺、今日2試合目なんだよ、こんな俺に勝っても嬉しくないだろう、次のシリーズ、本物のBLUE-Kを連れてくるからな」とセリフを吐いて退場。ハヤシはカシンとの対戦をアピール。

第7試合 小島 聡 対 太陽ケア

前回観戦時はタッグを組んでいた両者が激突。あの試合でヒザを痛めたケアは1年以上の長期欠場を余儀なくされ、その間小島はカズ・ハヤシにパートナーを代えて世界タッグを奪取。復帰したケアは怒りからか?悪の軍団RODに入り、サングラスをかけて入場し、試合でも荒々しい攻撃を多用するなど悪役らしさを出す。場外戦でケアは小島を鉄柱にたたきつけ流血させる。そのあとヒザのサポーターをずらし金属製の特殊ニーブレス(保護用らしいが・・・凶器だよなあ)を利用した膝蹴りで小島を追いこむ。最初は「うお、痛え~」といって観衆に(こいつ凶器使ってるよ~)とアピールしていたがだんだん追いこまれていく。必殺ラリアットを放ったがダメージが深くカバーにいけない。逆にケアが、波乗りスープレックスなどで追いこんでから疑惑の膝蹴りで小島を沈めた。しかし、悪役ケアのテーマはビートのきいた曲に「T K O~」が延々と歌われる締まらない曲だ。

第8試合(セミファイナル) 武藤敬司 ボブ・サップ 対  ジャマール ディーロウ・ブラウン

武藤・サップとROD軍が激突、RODの外人二人はブキャナンや第6試合で負けたTAKA(今日、出ずっぱりの感がある)も一緒に入場。まず武藤が入場、そのあとサップがあのテーマ曲で入場。試合はサップとジャマールがパワーあふれる攻防を展開。武藤もシャイニングウィザードなどで見せ場を作る。最後は武藤とサップのシャイニングウイザードで競演。最後はサップがブラウンを肩車でかついで、武藤がコーナー最上段からシャイニングウィザードを叩きこむ合体技「シャイニングインパクト」で勝利。試合後、TAKA、ブキャナンらROD軍が武藤を叩き、小島、カズ、ケアも乱闘に加わり大乱戦。ここでブッチャーが登場してRODを蹴散らす。TAKAがマイクでサップをRODに勧誘するがサップの答えは「NO!」退場するROD、リング上でポーズを決める武藤、サップ、ブッチャー、凄い顔合わせである。

第9試合(メインイベント) 三冠ヘビー級選手権 川田利明 対 橋本真也

入場シーンだけで場内は大興奮。橋本はゼロワンの選手を数人引き連れて入場。川田のセコンドには渕、奥村ら。団体対抗戦っぽいムードのなかゴング。橋本は肩が悪いのかテーピングを巻いていた。試合は橋本が川田の古傷であるヒザを攻める。ヒップドロップもひざに落とすなど川田の足を壊しにかかる。ヒザ十字では館内の悲鳴が。川田はバックドロップで反撃。ところが橋本の体重のせいか、橋本は頭からではなく負傷箇所の方を強打。川田も逆十字や三角絞めで橋本の右肩を壊しにかかる。

終盤は橋本がキックやDDTで川田を追いこむが、しのいだ川田が橋本にスピンキック、ジャンピングハイキックの乱れ打ち。なかなか倒れない橋本だったが西部劇の悪役のようにユラーリと沈む。ここで川田が橋本の肩を狙った変形のストレッチプラムで橋本を締め上げる。橋本が壊されると見たゼロワンサイドの背広の男(中村専務)が若手のTシャツを脱がせ、それをリングに投入した。これで川田のTKO勝ちの裁定。うなだれて引き上げる橋本。防衛に成功した川田は「僕は日本武道館が大好きです。きょうでここを離れるようなんですが、またここに戻ってきます」とアピール。大歓声の中最後の武道館大会は終わった。

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