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2009年7月 9日 (木)

蔵出し原稿 プロレス観戦記 2005.02.05

ジャイアント馬場 七回忌追善興行
2005年2月5日 日本武道館

1999年1月31日、日本プロレス界の巨星、ジャイアント馬場さんが亡くなった。死の1ヶ月前までリングに立っていたので突然の訃報に呆然としたのを今でも覚えている。CDで「王者の魂」を聴くたび(「J」でも同じだが)もうこの曲が本来の目的でかかることはないのだと思うと胸が締めつけられるのである。それほど馬場さんは私の心の中で大きな存在であった。時は流れ、6年後の2005年、最盛期の全日本プロレスの首都圏常打ち会場であった日本武道館で、七回忌追善興行が行われる事になった。故人を偲ぶ会的なプロレス興行になりそうだが、馬場さんファンとしては見に行かないわけには行かない。個人的ひいきの渕正信がメインに出るのも決め手となった。

往時の全日本プロレスの武道館大会はやれば超満員でチケットの入手も難しかったのだが、いまはプロレスブームそのものが下火になっていることもあって、全日本プロレスも通常興行では採算的に厳しいのか日本武道館を使わなくなった。休みが取れるかどうか危うかったので、前売りチケットは手配しなかったが、当日券ねらいで開場の一時間前に武道館へ向かった。地下鉄を九段下で降りて、お濠ぞいを歩いて門をくぐると武道館が現れる。今回のカードはそんなにすごいカードが組まれているわけでもないので、当日券でも1階の4列目をゲットできた。会場までは北の丸公園でまったりと過ごす。食堂のカレーライスは700円のわりに美味しくはなかった。

西日を浴びながら枯れ芝生の上に寝転んで過ごし、16時に開場。1階からアリーナを望むといつもの全日本のリングが見える。スポーツ興行らしい非日常の空間だ。何度来てもこの会場は好きだ。本を読みながら17時の試合開始を待つ。客の入りはアリーナはほぼ満員、1階席は8割方、2階席は5割方の入り。ファンそれぞれの馬場さんへの思いが死後6年経った今もこの開場を埋める。

5時過ぎ、場内が暗転され、数箇所に設置された大型ビジョンから馬場さんの生前の名勝負の映像が流れる。なんてものを見せてくれるのだ。思わずシンミリしてしまう。

そのあと車椅子に坐ったハヤブサ選手が花道奥で、いつまでも~ジャイアント馬場さんへ~の熱唱。そして、いつもの武道館興行のように木原リングアナが本日のカードを読み上げ、そのあとカン、カン、カンとゴングが鳴らされ、テーマ曲が鳴る。最初に入場してきたのは相島勇人とGOEMONであった。

第1試合 平井伸和 土方隆司 対 相島勇人 GOEMON

重低音の響くテーマ曲で相島とGOEMONが入場。そのあと「セクシイダイナマイツ!」の叫びで始まる平井のテーマで平井、土方が入場。試合そのものは短かった。、淡々とした攻防が続いたあと、土方のいつものキックが冴え相島、GOEMONに着実にダメージを与える。相島もパワースラムやラリアットで反撃するが、平井をフォールしたところで土方にスキンヘッドを思いっきりペチンとはたかれてカットされてしまい(ここがこの試合で一番沸いた)そのあと分断された相島が平井にフォール負け。フィニュッシュは覚えていない。

第2試合 荒谷望誉 石狩太一 対 嵐 奥村茂雄

この試合も7分で決着と短かった。このメンバーでは1人小兵の石狩が奮闘するも、145kgの巨体を誇る嵐には通じない。コーナーに控える嵐を殴っても、嵐は平然として、しばらく間を置いた後(この間が笑わせる)お仕置きのように嵐が石狩の頭をペチンとひっぱたく。終盤、石狩と嵐の攻防となったが、コーナーに詰めた嵐に、ジャンプしての側頭部キックを叩きこむが、当たりが浅かったのか、嵐は無反応。最後は嵐が石狩を嵐落とし、ラリアットからパワーボムへとつなぎ沈めた。

第3試合 望月成晃 横須賀亨 K-ness. 対 ドラゴン・キッド 堀口元気 斎藤了

ドラゴンゲートの6選手による5人タッグマッチ。登龍門ルール(試合権利関係なくタッチなしで交代が成立する)でレフリーも神田裕之というテイストの試合のため、めまぐるしい攻防に。女性ファンの黄色い声援はこの試合が一番多かったように思う。「クネスー!」「サイリョウー!」大技、飛び技、望月の蹴り技、連携技がつぎつぎと決まるが、カットプレーや個々の選手の粘りでなかなか沈む選手が出てこない。最後はどうにか戦いが分断された所を望月が垂直落下ブレーンバスターらしき技で堀口?(斎藤だったかもしれない)を仕留めた.。勝負タイムは18分だったが、息をつかせぬ攻防で見ごたえがあった。

第4試合 アブドーラ・ザ・ブッチャー ターザン後藤 対 新崎人生 本間朋晃

ゴォーンという鐘の音、そして般若心経が流れて白衣姿の新崎人生、そして本間が入場する。錫杖のしゃりんという音が響く。そのあと一昔前の洋楽っぽい曲(「汚れた英雄・・・だろうか」)がかかり、フードつきのガウンをまとったターザン後藤が入場。そしてあの「吹けよ風、呼べよ嵐」がかかり、ブッチャーが入場。ブッチャー、後藤は悪役なので4選手が揃うやいなやリング上は臨戦体勢、ピリとした空気が張り詰める。どうにか4選手のコールが終わったところでいきなり取っ組み合いが始まる。いきなり本間が捕まる展開。ブッチャーの地獄突きは相変わらずの威力(喉を狙うのだからたまらない)、後藤もイス、机を持ち出し本間を痛めつける。

ブッチャーの年齢(推定67歳、のわりには体型が変わっていない、この人はサイボーグなのだろうか)を考えたのか後藤が前面に出ていた。即席チームとは思えずタッチワークもスムーズ。人生が後藤を念仏パワーボムに捕らえようとするが体重のある後藤はリバースで返す。そのあと後藤は人生を拝んで念仏のお返し。これには館内どよめく。人生はブッチャーを拝み渡りにとらえるがやはり地獄突きで反撃され、代わった本間が後藤のラリアットで倒された所でブッチャーの宝刀、毒針エルボーが炸裂しカウント3。試合後ブッチャーは「ブッチャー、バーバ!」を連呼して引き上げる。破天荒な中でもそれぞれの持ち味が出た良い試合であった。ここで休憩。

休憩後、ジャイアント馬場七回忌セレモニー。学生の合唱部らしき方々がリングに上がり馬場さんが生前好きだった歌「上をむいて歩こう」を歌う。そのあとゲスト入場。高山善廣(リングイン時はトップロープをちゃんとまたいでいた)、坂口征二、ザ・デストロイヤー、スタン・ハンセンが入場。そのあと長年馬場さんを取材してきた関係者がリング上に上がり、きょうの興行に出た全選手がリングの周囲を囲む。ガン手術を受けてまだ試合のできないスティーブ・ウイリアムスがいたが、紹介はされなかったので気付く人は少なかった。馬場元子さんの挨拶のあと全員が起立して(会場のみんなが立ってしまうのだから凄い)10カウントゴング。

第5試合 マイク・バートン ジム・スティール ジョージ・ハインズ 対 ジャマール チャック・パルンボ ロドニー・マック

外国人同士による6人タッグマッチ。6人の中ではハインズが一番人気で赤い紙テープの量も多い。バートン、スティール、ハインズはかつての全日本プロレスファンならおなじみの常連外人。対するはいまの全日本の外人エース、巨漢ジャマールに元WWEのごつい外人2人、マックとパルンボの混成チーム。やはり体がデカイもの同士だと単純な殴り合いでも迫力がある。序盤はハインズがつかまってしまい、ジャマールの巨ケツアタックを食らうなどピンチがあったが、河津落とし(!)や二段蹴りで反撃し、うまくバートン、スティールにスイッチして最後は巨漢ジャマールをバートンがゴールデンレフトで場外に転落させ(このジャマールの落ちっぷりも凄かった)孤立したマックをバートンがバートンカッター、ラストライドと大技をたたみかけて沈めた。

セミファイナル 武藤敬司 佐々木健介 カズ・ハヤシ 対 小島聡 大森隆男 馳浩

小島のテーマ「RUSH」で小島組の3人が入場。武藤のテーマ「トランスマジック」で武藤組の3人が入場。それぞれが根強いファンをもつスター選手なので会場も沸く。試合は6人が持ち味を出す百花繚乱的な展開になった。このなかでは1人ジュニアヘビー級のカズハヤシが鋭い身のこなしで奮闘し、馳に逆エビを決めようとしたところで掟破りのジャイアントスイングかと場内が勘違いしてどよめいたので急きょジャイアントスイングをしかけようとするもさすがに馳が抵抗したのでズルズルと引きずっただけで失敗。逆に馳が軽量のハヤシをジャイアントスイングで43回転。これでハヤシは大ダメージ?を負った。

そのあとネックブリーカードロップの連続競演(馳やハヤシまで仕掛ける!)や健介の逆一本背負い、馳のノーザンや武藤のシャイニングウィザードなど各選手の得意技が乱発されるすさまじい試合になったが、20分が経過した後リング上が小島とカズの一騎打ち状態に。カズもWA4などで小島を追いこむも小島はラリアット1発でカズを仕留めた。試合後は馳、大森、小島が四方に礼をして引き上げた。

メインイベント 川田利明 マウナケア・モスマン 対 天龍源一郎 渕正信

選手は一人ずつ入場。まずは「デンジャーゾーン」で渕が入場。渕はガウンではなく馬場さんTシャツを着て入場。そのあとモスマンが入場、「サンダーストーム」で天龍が入り、最後に「HOLY WAR」で川田が入ってくる。天龍・川田のコールの所では大量の黄色紙テープが舞う。試合は先発で出た渕がいきなりつかまってしまう。モスマンと基本的な攻防をひとしきりやったまではよかったのだが、モスマンがショルダータックルを乱発しそのつど渕は倒されて受け身をとっていく。そのあとスイッチした川田が起き上がりこぼしチョップを連発。そのあと川田もショルダータックル連発で渕を転がす。そのあと序盤でストレッチプラムまで繰りだし、天龍の出番ないまま終わってしまうかと心配したがどうにか渕が耐えた。再度出てきたモスマンに渕が顔面蹴り、バックドロップで反撃し、ようやく天龍にタッチ。

天龍は川田とものすごい水平チョップ合戦を繰り広げた。中盤は渕と天龍がうまいタッチワークで一進一退の攻防に。渕は胸板を真っ赤にしながらも、モスマンや川田に首固め(スモールパッケージホールド)を乱発し勝ちを取りに行く。丸める丸める。バックドロップ→首固めの繰り返しに至っては渕さんこだわるなー、とうなってしまう。が、このクラスのレスラーに正面から首固めをしかけても3カウントはとれず、きっちり返される。渕はフェースロックまで繰出したが、ここはモスマンがロープへ逃れた。

スイッチした天龍が53歳(垂直落下式ブレーンバスターに近い技)を繰りだしモスマンを押さえるが川田がカット、気がつけば25分が経過する大勝負に。天龍・渕はダブル延髄斬りなどの合体技も決めた。終盤はモスマンが渕をスイングDDTかなんかで押さえたところで天龍がカットに入り、そのあと川田がうまく天龍を場外戦に誘いチョップ合戦。ああ、渕が孤立してしまった。こりゃ決まるなという雰囲気の中、ケアのハワイアンスマッシャー炸裂。これは渕が意地で返したがモスマンの次の技(アルゼンチンバックブリーカーのような体勢でかついでから落とす大技、名前知らない)でついに3カウント。

モスマンのテーマが流れた後、「王者の魂」がかかり、最後は川田、モスマン、天龍、渕、元子夫人、和田京平レフェリーの6人で四方に礼をして退場。天龍55歳、渕51歳が年齢のわりに奮闘したのでいい試合だったと思う。武道館のメインに渕が登場した試合が見られて良かった。人ごみの中九段下へ、皆がゾロゾロと帰り出す。馬場さんはいまだファンそれぞれの心の中、きょう登場した選手の中に存在し続けることをあらためて認識した素晴らしい大会であった。

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