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2009年9月30日 (水)

ラブプラス没頭CHU!03

スキンシップモード攻略・・・

1.デートでスキンシップができる場面に出たら、

左上の「人目バー」を確認して、

0~2であれば、頭をタッチ。

(うちの寧々さんの場合肩とか身体とかは嫌がられるようでして・・・)

2.そうすると、スキンシップ第2段階です。

結論から言うと頭を4回(タッチペンで)突っつけばOK。

3.スキンシップ第3段階(彼女のフィーリングが高いとここが省略されて4に行くこともあります)

ここも「人目バー」を確認して0~2であれば頭をタッチすればOK。

4.キス前スキンシップ

ここが一番難しい。

彼女の顔とか頭とかをタッチペンスライドでぐりぐりしてハートを貯めていくわけですが、

彼女が不快に思ってしまうと「青ハート」が発生して、ハート1つ分消されてしまう仕組みです。

したがっていかに青ハートを出さないかでありますが、これもなかなか難しい。

私は(あきまで強気な「緑」寧々さん相手ですが)

◆(こちらから見て左側の)ほっぺを、直径6ミリ程度の円を書くようにぐりぐり。

 円を書くスピードは速すぎず遅すぎず。左手でリズムとって右手でぐりぐりやってます。

◆ある程度ぐりぐりしたら線が青くなりますので、今度は頭をぐりぐり。

◆線が青くなったら今度は(こちらから見て)右がわほっぺをぐりぐり。

◆ここでも線が青くなったら肩まわり、右鎖骨のあたりをぐりぐり。

◆左がわほっぺに戻る。以下繰り返し。

(筆圧は強すぎず弱すぎず、恐る恐るスライドさせるのもよくない、滑るようにターッチ)

これで青ハートははあまりでなくなりました。

私はこの方法でハート4つで安定してます。

5.ここでハート1つ以上出ると「キス画面」

どこにキスするかは彼女の顔の向きで判断できます。

うつむいた時にはおでこにキス、やや左側または右側を向いたときには該当するほっぺにキス。

正面向いて目を閉じていれば唇にキス(ハートが5つ出たら離す)

目を開けて正面の場合は瞳が潤んでいれば唇に長いキス。

潤んでいなければ唇まわりにキス。見分けがつかなければじらして他の向きに変えるのもあり。

彼氏力が上がると1回のデートで5-6回上記の流れがあって、キスしまくりです。

2009年9月29日 (火)

第785回 37年目12月 ウルトラタッグリーグ(後編)

37年目12月 ウルトラタッグリーグ戦(続き)

第6戦は広島若草アリーナ大会。

G山本○、中村(10点、グリズリーボムからのエビ固め 11.16)マユリ、Mミスティ×

グリズリー様5連勝。この日もグリズリーボムが炸裂し、マスクドミスティを地獄に落とした・・・

F小川○、Aビーチ(4点、STF、16.07)葛城、Jえちご×(4点)

えちごを出したら負けが確定する?葛城、あくまで一人で闘うしかない。

―小川さんを蹴りつぶすしかない、あとの外人はなんとかなる。

しかし一人で二人ををするのは無理があった。15分まで一人で闘ったのだが息切れしてしまった。えちごにタッチした時点で試合は実質的に終わってしまった・・・フローラ小川が落ち着いてえちごをSTFでしとめた。

佐久間、M石川○(8点、ラリアットからの片エビ固め 9.10)2号×、3号(2点)

佐久間組が貫禄勝ち。メイド隊を問題にせず1敗を守った。

コバトフ○、マレン(8点、STF 9.52)藤島×、早瀬(2点)

コバトフ組みも1敗をキープ。

****************************
第7戦名古屋しゃちほこドーム大会。

G山本○、中村(12点、合体パワーボムからのエビ固め 6.19)葛城、Jえちご×(4点)

「何が・・・起こったんだ・・・」

ジャスティスえちごが気づいたのは病院のベッドの上だった。G山本にグリズリーボム、合体パワーボムを食らって半殺し。その瞬間ドームが凍りついた・・・

佐久間、M石川○(10点、パワーボムからのエビ固め 9.46)藤島×、早瀬(2点)

佐久間組も1敗キープ。アイドルレスラー藤島を落ち着いて仕留めた。

F小川○、Aビーチ(6点、STF 11.5)マユリ、Mミスティ×(2点)

フローラ小川が3勝目。母親譲りのSTFでミスティからギブアップを奪った・・・

コバトフ○、マレン(10点、ジャーマンSH 11.39)2号、3号×(2点)
コバトフ組みもあれよという間に5勝目。意外とチームが機能している。

******************************

最終戦はさいたまドーム大会。

葛城○、Jえちご(6点、SPZキックからの片エビ固め、10分くらい)マユリ、Mミスティ×(2点)

「きょうはコーナーで見てろ」

前日の名古屋でG山本に殺されかけたえちご、この日は欠場も考えられたが、空気を読んだ葛城が一人で相手の外人2人を倒して終了、6点でリーグ戦を終えた。

G山本、中村○(14点、ラリアットからの片エビ固め 12.03)ファントムローズ2号、3号(2点)

勝てば優勝のG山本組。だが相手は二流外人チーム。落ち着いてやれば山本組の優位は動かない。きょうのG山本は一歩引いて若い中村を前面に立せる。昨日の名古屋でえちごを半殺しにしてしまった反省か。期待に答えた中村真帆、

「もう、観念しろ」

みごとなラリアットでファントムローズ3号を退けた。れでG山本、中村組のタッグリーグ優勝が決まった。賞金60万円を受け取って高笑い。

F小川、Aビーチ○(8点、ミサイルキックからの片エビ固め 7.37)藤島、早瀬×(2点)

かくて、セミメインは消化試合となった。フローラ小川がグラウンドで痛めつけてからアニービーチがミサイルキック。これでアイドルレスラーを仕留めた。インスタントチームながら8てんでリーグ戦を終え堂々の勝ち越し。

コバトフ○、マレン(12点 STF 15.51)佐久間、M石川×(10点)

2位争いが最終戦のメイン。勝ったほうは準優勝扱いで賞品が出ると聞きハッスルしたコバトフ、佐久間には苦しんだものの冷静にM石川をとらえてSTFでギブアップを奪った。これで堂々の準優勝。しかし期待してた賞品は「ももかん1箱」だった・・・

「ウァハハハハハ、誰が最強かわかったろう!」

グリズリー山本が怪気炎。昨年一昨年は中江里奈をパートナーにして優勝、今年は中村をパートナーにして優勝。3年連続優勝で意気軒昂。

2009年9月28日 (月)

第784回 37年目12月 ウルトラタッグリーグ(前編)

37年目12月

恒例のウルトラタッグリーグの季節、エントリーは下記8チーム。

佐久間理沙子&M石川(現タッグ王者)

グリズリー山本&中村真帆(元タッグ王者)

早瀬葵&藤島瞳(アイドル商会)

葛城早苗&ジャスティスえちご

フローラ小川&アニービーチ

ファントムローズ2号&ファントムローズ3号(GWA代表)

マユリシアター&マスクドミスティ

コバトフ&マレン・ニールセン(欧州代表)

2戦目のどさんこドームからリーグ戦開始。

藤島、早瀬○(2点、顔面蹴りからの片エビ固め 15.03)2号×、3号

アイドル商会が幸先よく白星発進。

G山本○、中村(2点、DDTからの片エビ固め 26.22)F小川×、Aビーチ

手ごろな組ませるパートナーがいなかったフローラ小川、今年はベテラン外人のAビーチと組んでの参戦となった。初戦から難敵G山本組とぶつかる。しかし欠場明けとは思えぬG山本のパワー。F小川を寄せ付けない。パートナーの中村もどさくさにまぎれてラリアットを連発。さいごはG山本がDDTでグサリ。

佐久間、M石川○(2点、パワーボムからのエビ固め 13.44)マユリ×、Mミスティ

これは王者チームの順当勝ち。最後はなんとM石川が実力派外人のマユリから取った。

コバトフ○、マレン(2点、ニーリフトからの片エビ固め 16.25)葛城、えちご×

ジャスティスえちごがリーグ戦参戦。葛城のパートナーだから大抜擢だ。葛城が試合を作ろうとするが、コバトフもうまく対応して、えちごの引きずり出しに成功。あとはもう決まったようなものでして・・・

***************************
3戦目は仙台大会。
葛城○、えちご(2点、殺人ヒザ魚雷からの片エビ固め11.32)藤島×、早瀬(2点)

葛城組が初白星、アイドルレスラー2人を葛城が蹴りつぶした。

F小川○、Aビーチ(2点、STF 10.13)2号、3号×(0点)

フローラ小川組も初日を出した。最後はSTFが決まった、

G山本○、中村(4点、合体パワーボムからのエビ固め 30.0)佐久間、M石川(2点)

10月のタッグ選手権の再戦。いかにチームリーダーが引っ張るかが鍵だったが、佐久間がうまくM石川をリード。グリズリー山本とも真っ向勝負。最後は中村を引きずり出してビートエンド。しかしこれを2.9で返した中村も凄い。

「うっがああああああ」

中村、ラリアットで反撃。この試合は盛り上がった。懸命にG山本にスイッチ。これで流れが変わったか、最後はG山本が合体パワーボムを石川に決めて終了。30分の激戦を制した。

コバトフ○、マレン(4点、ジャーマンSH 11.43)マユリ×、Mミスティ(0点)
コバトフ組みも2勝目。

*************************

第4戦はなにわパワフルドーム大会。

葛城○、えちご(4点、殺人ヒザ魚雷からの片エビ固め 13.32)2号、3号×

葛城が例によって格下を蹴りつぶして終了、2勝目を挙げた。

マユリ○、Mミスティ(2点、バックブローからの片エビ固め 13.27)藤島×、早瀬(2点)

マユリ組みも初日を出した。バックブローが藤島にズバリ。3カウントを奪われたあとも藤島はしばらく起き上がれなかった・・・

佐久間○、M石川(4点、ビートエンドからの片エビ固め 14.24)F小川、Aビーチ×(2点)

佐久間理沙子の伝家の宝刀ビートエンド炸裂。アニービーチの意識を闇に沈めた・・・

G山本○、中村(6点、DDTからの片エビ固め 9.57 )コバトフ、マレン×(4点)
2連勝同士の対戦はG山本組が制した。G山本、マレンを圧殺・・・

******************************

第5戦は九州ドーム大会。
2号、3号○(2点、サンドイッチラリアットからの体固め 14.25)マユリ、ミスティ×(2点)

ファントムローズ組が意地を見せて初勝利ゲット、合体技サンドイッチラリアットを的確に決めた。

G山本○、中村(8点、グリズリーボムからのエビ固め 10分くらい) 藤島×、早瀬(2点)

グリズリー山本組強い。危なげなく4勝目を挙げた。アイドル商会など問題にならない。

M石川、佐久間○(6点、ゴールデンクラッシュからのエビ固め 10.11)葛城、えちご×(4点)

ジャスティスえちごの受難。この日は佐久間のゴールデンクラッシュでまっさかさまに落とされて担架出動・・・

コバトフ○、マレン(6点、STF 13.16)F小川、Aビーチ×(2点)

コバトフ組も3勝目、アニーをSTFでギブアップに追い込んだ。F小川は巧妙に場外で分断されてしまった・・・・

37年目のウルトラタッグリーグ戦。リーグ戦4試合を消化してトップを走るのはグリズリー山本、中村真帆組・・・(続きます)

2009年9月27日 (日)

第783回 たとえ虹が壊れても、空は待っている

これまでのあらすじ

SPZ創業者の娘、2代目レスラーフローラ小川は特訓に次ぐ特訓で実力を伸ばし、ついにSPZタイトルに挑むところまできた。しかし、SPZチャンピオン、グリズリー山本の猛攻にあえなく撃沈してしまった・・・

「すみません、今日は何もありません。応援していただいたファンの皆様、本当にごめんなさい」(フローラ小川)

「うーん・・・ひいき目に見てもひどいね」(今野ファウンダー)

「んー、ちょっと期待かけすぎたかな。負けるにしても負け方ってものがある」(吉田役員)

「まあ、初めてのタイトル挑戦でしたから。次からはお客さんの見方も厳しくなるってことは彼女が一番分かってるでしょう」(中森社長)

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37年目11月

「クソッ・・・やっちまったか・・・」

防衛ロードを突っ走るグリズリー山本だが右ふくらはぎ負傷のため欠場。

そして悪いことにWWCAを新女に引き抜かれた。したがって残ったメンツで東北巡業。メインは佐久間率いる正規軍が二流外人相手に勝ち進む状況。

5戦目福島大会であばしりタッグ戦。王者藤島早瀬に挑むのは新外人マリア・テレジア&マレン・ニールセン。欧州マット界の中堅選手だ。しかしアイドル商会、手合わせしたことない相手だと思い切った飛び技が出せないのか、ズルズルと捕まってしまう。なんとかタッチワークを細かくして連係に活路を見出そうとするが、攻め込むことができない。

「クククククク」

マリア・テレジアのフロントスープレックス、そしてステップキック。藤島瞳は徐々に追い込まれていった。最後は早瀬がマリアのステップキックをもらって昏倒し、3カウントを奪われた。勝負タイム54分50秒の激戦だった。あばしりベルトが海外流出。

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あばしりタッグ選手権試合(60分1本勝負)

M・テレジア○、M・ニールセン(54分50秒、ステップキックからの片エビ固め)藤島瞳、早瀬葵×

王者組が2度目の防衛に失敗、テレジア組が71代王者となる

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最終戦は横スペ大会。

セミファイナルは葛城早苗対フローラ小川のシングルマッチ。勝ったほうがSPZベルト挑戦権に近づくことは言うまでもない。

寝かせればF小川、蹴れば葛城、ぴりぴりした攻防がつづいたが、じれた葛城がいきなりジェットスマッシュ!

「ぐわああ・・・っ」

この一撃で目の前が真っ黒になったフローラ小川、そこを逃さず葛城、2度目のジェットスマッシュ、そして殺人ヒザ魚雷。恐ろしい攻めだ。フローラ小川なすすべなく3カウントを聞いた。勝負タイム13分15秒。

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メインイベントはSPZタッグ戦、王者佐久間理沙子、ミネルヴァ石川、初防衛戦の相手はマユリシアター、マリア・テレジア組。いかにも間に合わせで組みましたよというタッグタイトル戦。でもってこういう試合は佐久間落とさない。落ち着いたファイトで外人二人を追い込み、最後はローリングソバットで手堅くマリア・テレジアをしとめて終了。勝負タイム20分12秒。初防衛に成功。

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SPZ世界タッグ戦(60分1本勝負)

佐久間理沙子○、M石川(20分12秒、ローリングソバットからの片エビ固め)マユリ・シアター、マリア・テレジア×

王者組が初防衛に成功

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2009年9月26日 (土)

第782回 フローラ小川、散る!

37年目10月
「バトルカデンツァ」開幕。連日メインでグリズリー山本が暴れまくる日々が続いた。

第5戦三重サンシャインアリーナ大会メインでSPZ世界タッグ戦。新王者G山本、中村組、初防衛戦の相手は佐久間理沙子、ミネルヴァ石川組。

35期生のミネルヴァ石川、メキメキと実力をつけ、中堅選手がごそっと引退したこともあるが、気がつけば団体ナンバー5くらいの位置に立っていた。Sクラで負った負傷もいえたので、佐久間と組んでタッグ王座に挑戦とあいなった。

「中村さんは攻めやすいところがあるから、潰しましょう」

佐久間はいつもの通り冷静。中村真帆を寄せ付けないが、

「おらああいつまで遊んでんだあ佐久間」

真打ち登場。グリズリー山本が暴れ回る。ここまで馬力を前面にだされると佐久間といえどつらい。

「・・・ならば、これで」

必殺ビートエンドも決定打にならなかったが、これでG山本がもんどりうって場外転落。これが試合の流れを変えた。

「や、山本さん・・・」
中村さん孤立。挑戦者チームが二人がかりで攻撃。そしてダブルインパクトまで決めて、中村真帆を失神に追い込んで3カウント。王座移動となった。勝負タイム36分44秒。

「やった、やったよーーーー」

ミネルヴァ石川、SPZタッグ王座を初戴冠。

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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

例によってセミ前以降は3大シングルマッチ。マッチメイク委員会はこういうカードの組み方しかしない。

セミ前は葛城早苗対ダークスターカオス。葛城早苗、打撃があたればめっぽう強いが、当たらなければめっぽう弱いという代打職人のようなレスラーになってしまった。この日もダークスターカオスの力押しに苦戦が続く。

「んー、蹴りにこだわってますけどね、相手は世界の超一流選手ですよ、そうそう急所に当たるわけないじゃないですか」

吉田龍子が辛口の解説。

で、そのままズルズルいってしまいパワーボムで幕。勝負タイム11分28秒。

セミファイナルは佐久間理沙子対コバトフ。

「かいせつの吉田さん、新外国人選手のコバトフはどうですか?」

「んー、まあアマレス上がりで理詰めで試合する選手ですね。研究熱心なところもありますからSPZマットにも順応早いですからね」

SPZタッグ王座を奪還した佐久間、ロシア人コバトフ相手にも落ち着いた試合運び。ボディスラムを連発して流れを作ってゆく。でもって

「行くわよ」

ハイキック炸裂。これは2.9で返したコバトフだったが疲れきってしまった。

「いつものやつ、行きます!」

続くバイオドライバーに沈んでしまった。佐久間理沙子、危なげなくコバトフを退けた。勝負タイム13分26秒。

********************************

ワアアアアアアア!!

そしてメインはSPZ戦、王者グリズリー山本に対するは挑戦者フローラ小川。

フローラ小川はSPZベルト初挑戦である。フローラ小川のテーマ曲「ディヴェルティメント K138」がかかるやいなや、大歓声に包まれた。

「んー、まあSTFとかが入って決まっちゃう可能性もゼロじゃあないし」

吉田役員がとりあえず当てたマッチメイク。

「私のファイト、見ていてください」

フローラ小川が新日本ドームの長い花道を、一人でメインのリングへ向かう。母親がなしえなかったことであるSPZシングル王者への挑戦、ドームのシングルメインという壁を越えた。SPZに入門して3年半、決して素質の高い選手ではなかったが、ひたすら特訓に次ぐ特訓で耐える力をつけて、母親譲りのテクニック、そして母親が持っていなかったパワーやスピードも身につけた。母親には無かった一流選手のオーラのようなものもまとっている。

「私まで・・・緊張してきました。やはりテレビで見ればよかったかな」

本部席では今野ファウンダーとひかる夫人が固唾を呑んで見守っている。

続いて「禿山の一夜」がっかり、SPZ王者グリズリー山本が客席をあおりながら入場。そして認定証の読み上げ、チャンピオンベルトの返還に続いて阿部リングアナのコール。

「青コーナー、神奈川県川崎市出身、ふろーらー、おがーわーーー」

フローラ小川、一礼したあとSPZTシャツを脱ぐ。

「赤コーナー、東京都調布市出身、ぐりずりー、やまーもとー」

*****************************

しかし試合が始まればいつもの残虐ショー。

「おうらああああああああ」

G山本がガスガス頭突き連打そして重たいチョップ。防戦一方のフローラ小川。

「花子あにやってんだ、攻めろやり返せ反撃しろ」

本部席で今野ファウンダーが叫ぶがその声は届かない。

「うわ・・・だめっ、見ちゃいられない・・・」

母親のひかるもリングサイド席で顔を覆う。

けっきょくロクに反撃できずラリアット、DDTと畳み掛けられて終了。フローラ小川惨敗を喫した。勝負タイム11分21秒。

「げひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、しょせん三流レスラーの子は三流なんだよ、うぇははははは」

勝ち誇るグリズリー山本。王者が3度目の防衛に成功。

***********************

SPZ世界選手権試合(60分1本勝負)

グリズリー山本(11分21秒、DDTからの体固め)フローラ小川

第104代王者が3度目の防衛に成功

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2009年9月25日 (金)

第781回 37年目10月 間奏曲

37年目10月シリーズ開始前、横浜のお嬢様プロレス団体・SPZファウンダーである今野役員は、久々に一家そろってカラオケボックスに出かけていた。

「夢破れ~、恋破れ~、それでもあんた、愛しくてぇ・・・・」

70代に突入した今野ファウンダー、年甲斐も無く熱唱。

「和弘さん、本気で歌いすぎ」

奥様の公認会計士、今野ひかるはあまり歌わず、夫と娘の熱唱を聴いている。

「フー、私の若い頃はな、ひとりでカラオケによく行ったものだ。思いっきり歌えば多少よくないことも忘れられるけえのう」

 「だからといって、PVの振り付けまで再現しなくたって・・・」

「まあ、な、少し疲れた」

***********************

「ふー、ノッた、ノッた!」

そのあと武蔵小杉シティホテルの最上階にある日本料理店で親子3人そろって食事。

「あ、ひかるさん」

 「えっ、何?」

「花子、いや、フローラ小川のタイトルマッチ決まった。10月22日、新日本ドームのメイン」

顔を伏せるフローラ小川。ひかるのほうは驚いて刺身を箸から取り落とす。

 「SPZシングル?」

「そだよ」

 「えええっ」

「まあ、ドームのシングルメインが務まるのかって意見もあったんだけど、とりあえずやらせてみたらって、吉田さんが言っちゃってねえ、はは、決まっちゃった」

 「だ、だだだだって相手、山本さんでしょう」

「そうだけど、先月葛城さんでダメだったから他に適当な相手がいないって言うのもあるんだよ、」

 「で、でも・・・試合が成立するのかしら」

フローラ小川、下を向いて無言。

「なあに、山本さんもプロレス頭はあるから試合は成立すると思う。あとはお客さんがどれだけ沸いてくれるかだけど、残虐ショーでもいいと思うよ」

 「うーん・・・、だ、大丈夫なのかしら・・・花子、大怪我だけはしないでね、ヤバイと思ったらきっちり負けるのよ」

「だ、大丈夫。決して営業面だけ考えてフローラ小川を挑戦者に抜擢したわけじゃあないから。フローラ小川も力はつけてきてるっていう会社の判断。なっ、大丈夫だよな、花ちゃん」

 「・・・・・・うう、頑張ります」

一週間前、オフィスでこのカードの話を聞いてからフローラ小川、眠れない日々が続いていた。今の自分の力でグリズリー山本に通じるのだろうか。そう自問自答していた。

「ねえ、ひかるさん、少しはフローラ小川を信じて見ようや、ひかるさんの娘だもん、負けても何かお客さんの心には残ると思うし、それに、いつかは・・・」

 「いつかは?」

「ひかるさんが、届かなかった、SPZベルト、運がよければだけど、巻けると思うよ」

 「えっ・・・・」

思わず顔を上げるフローラ小川18歳。

 「ふふ。あなたが言うのなら、そうね」

「あ、土瓶蒸しきたー、さ喰おう、松茸、松茸・・・・」

 フローラ小川、あまり味のしない土瓶蒸しを食べながら、決意した。

(たとえ結果が出なくても、今の自分の力を出し切ろう。落ちこむのは、やるだけやってからにしよう・・・・。)

*****************************

2045年10月22日 新日本ドーム大会 SPZ世界選手権

(王者)グリズリー山本 VS フローラ小川 (挑戦者)

2009年9月24日 (木)

ラブプラス没頭CHU02

KONAMIさんからさる9月3日に発売された

ニンテンドーDSのギャルゲ、「ラブプラス」

マジデヤバイとしかいいようがない状況です。

攻略できる(主人公を攻略してくる?)女の子は3人

◆姉ヶ崎寧々(高3、主人公のいっこ上、バイト先で出会ったおねえさんタイプ)

◆高嶺愛花(高2、同級生、テニス部で知り合う)

◆小早川凛子(高1、1こ下、図書委員で知り合う、ツンデレ属性)

最初は友達パートからスタートとなりますが、

主人公の彼氏力をバランスよく上げつつ、おねえさん狙いでしたらバイト、同級生狙いでしたらテニス部、ツンデレ狙いでしたら図書委員会に重点的に顔を出せばいいだけの話。

*****************************

私は(小早川凛子さんはツボに入りそうだから最後に回そう)と思い、まずは無難におねえさん狙いで行こうかということで熱心にバイトしました。

んでもって順当にフラグが立って、無事に77日目に寧々さんから告白されました。

これで友達パート終了。このあと恋人パートが始まるのですが、その破壊力たるや砂糖に蜂蜜をぶっかけたような甘甘さ!!!

私は忙しいのでスキップモードオンリーでプレイしていますが。

(1)単純に平日は勉強したりバイトして「彼氏力」を貯める(最大でハート16個分)

(2)ある程度彼氏力を貯めたら寧々さんをデートに誘う(進行すると向こうから誘ってくる場合もある)

(3)デートで寧々さんといちゃいちゃする。ペン入力のスキンシップがうまくいけばキス画面にたどり着ける!

(4)デート終了後にそれまで貯めた彼氏力は消費される

プレイスタイルは上記(1)~(4)の繰り返しであって、ときメモと大同小異なのですが、いちゃつきシーンの破壊力が凄まじいのであります。

姉ヶ崎寧々さんの声はあの大物声優、皆口裕子さん。演技力はさすがというしかない。下手なエロゲーよりやばいという感じです。

(1)で彼氏力をためるほど、彼女が積極的!になっていく仕様でして、

「動かないで・・・もっとそばに行ってあげる」

なんていわれたら悶えて転げまわるしかありません。

次回予告「私はこれでいちゃつきモードに溺れました」

2009年9月23日 (水)

スポーツの秋

◆水曜日は通常の連載はお休み。

秋に入り、スポーツが熱い!状況であります。

◎魁皇 通算964勝

とてつもない数字であります。昭和63年に相撲界に入門され、爾来21年間積み重ねてきた白星が964。(敗北は635。この数字も凄い)歴代2位の大潮に並びました。

この人より多く勝っている力士は千代の富士(1,045勝)しかいないという凄さ。

同期の曙、若貴はとうの昔に土俵を去り、今なお土俵を務めるその姿には胸を打たれます。

Kaioubentou

(この間、両国国技館で売っていた「魁皇弁当」(1,100えん)中身は九州出身者らしく明太子や高菜や筑前煮やら・・・)

しかし、自伝「怪力」を11月に出版されることからも分かるとおり、「その時」は確実に近づいています。

WASで言えば2次減衰期に入っており、かつての怪力、豪快な相撲は影を潜め、(フルパワーで上手投げを打ってしまうと下半身が耐えられないらしい)取れる相手からきっちり白星を取り、なんとしても8勝して自分の地位を守るスタイルになりつつあります。しかし若手の台頭はあり、これまで勝ててた相手に勝てなくなるケースも出てきており(稀勢の里、琴奨菊など)8勝をかき集めるのも大変になってきています。

この原稿を書いている9日目終了時点での残る相手は下記の通り。

10日目 琴欧州(決定)

11日目 白鵬

12日目 朝青龍

13日目 旭天鵬 (鶴竜に割り変わる可能性もあり)

14日目 日馬富士

15日目 琴光喜

6勝3敗、必達目標の8勝まであと2勝、両横綱にはまず勝てないとして(先場所朝青龍に勝てたのは相手が調子を崩してた)旭天鵬には相性がいいので勝てるとしても、バリバリ大関の琴欧州、琴光喜、日馬富士から最低でも1勝を挙げなくてはならない・・・・無理だろとは思いますが、ファンとしてはやきもきしながら、5時過ぎになると胸が苦しくなっても応援せざるを得ない。これが結果を残さなければ生き残れない相撲界の厳しさでもあり、面白さでもあります。

◆あと、プロ野球クライマックスシリーズ出場権争いも面白い。

広島カープに移籍された石井琢朗選手39歳が、クライマックスシリーズ出場の望みをかけて懸命に仕事をしています。去年の今頃は横浜を戦力外になって怒りと悲しみで・・・・だったのですが。

「シーズン終盤にこんな緊張感を持ってプレーできることが嬉しい」

ここ数年の横浜は常時Bクラス、ビリ争いでしたからね・・・

パリーグの3位争いは楽天と西武の争い。直接対決がかなり残っているので予断を許さない状況。

老将野村監督74歳、最後の意地で楽天イーグルスを3位に滑り込ませようと懸命。この人もプロ野球チームを率いるのは「これで最後」という思いがあるのかもしれません。

2009年9月22日 (火)

第780回 ウルトラソウル!

37年目9月

ミネルヴァ石川にファンクラブが結成。おっとりとした性格だがやるときはやるファイトスタイルに惹かれたファン多し。だがミネルヴァ石川さん、Sクラで張り切りすぎたのか右足負傷で9月シリーズ欠場となった。

***************************

9月シリーズ「ウルトラソウルシリーズ」開幕。

第6戦佐賀大会で組まれたのがあばしりタッグ戦。王者藤島瞳、早瀬葵組に対するは二流外人、グレース・ハン&マスクドミスティ組。

―ベルト持って、故郷に戻ってきた・・・

プロレスラーなら夢にまで見るシチュエイション。故郷に錦を飾るタイトル戦、早瀬葵が佐賀に帰ってきた。

「くらえええーーっ!」

故郷凱旋でハッスルした早瀬、得意のシャイニングウィザードをグレースにぶち込み、救援に入ったMミスティには、

「チェスとーッ!なんてね♪」

延髄斬り一閃。そこそこ威力はある。これでミスティから3カウントを奪った。勝負タイム20分20秒、王者組が初防衛に成功。

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移動日をはさんで翌々日のカイメッセ山梨大会。早瀬葵またもタイトル戦。こんどは佐久間理沙子とのタッグで保持するSPZタッグの方だ。対戦相手は団体最強・グリズリー山本と中江引退に伴いG山本の正パートナーに昇格した中村真帆。

「中村、お前の力など必要ない。あんなやつらあたし一人で充分だ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そしてゴング。

「どりゃああああああ」
試合開始早々、早瀬が捕まってしまう。G山本の力強い攻めに防戦一方。これはパワーが違いすぎる。

「ぐわははははは弱すぎるぜ」

しかしここで調子に乗ったG山本、少しは中村にも出番を与えようかと思ったのか、中村にタッチしてしまう。しかし中村が出てくるや佐久間が狙ってくる。このあたりは試合巧者。
「うぐうっ・・・・」

なんとかしのいで、G山本につなぐ。あとはもう山本さん劇場。早瀬を

「お前なんか目じゃねえんだよ」

ラリアットでぶっ飛ばし、孤立した佐久間にはパワーボム。2人をたちまちのうちにたたきのめしてしまう。

最後は半失神状態で横たわる早瀬に対して、

「あたしが手を下すまでもない、お前が決めろ」
「はいッ」

中村のDDT。これで試合は終わった。勝負タイム28分47秒、なんと中村真帆が初挑戦でSPZタッグベルトを巻いた。

「ウオーーやったぞーーーーー」

パートナーのG山本が試合を作ったとはいえなんという幸運だろうか。

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さて最終戦はさいたまドーム大会。

第2試合のクラリッジ成瀬対ファントムローズ2号戦から大日本テレビのカメラが回り始めた。

36期のクラリッジ成瀬。動きはすばやいのだが、外人のパワーには太刀打ちできない。ファンロムローズ2号にラリアットをカチ込まれて動きが止まってしまう。最後はファントムローズ2号のエルボーに散った。勝負タイム9分19秒。

休憩前第3試合はラズベリー対グレースハン。ラズベリーも懸命に飛びまわって相手のペースを乱そうとしたもののグレースが

「ハハハハハハ」

高笑いのオーバーアクションから頭突き。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

この一発でダウンしたラズベリー。そこを逆エビで延々絞り上げる。ドームに轟くラズベリーの悲鳴、まさに残虐ショー。

なんとかロープに逃れたラズベリーだったが、もう闘う力は残っておらず、ボディスラム一発で終了。ファンはラズベリーのあまりの弱さに苦笑するしかなかった。勝負タイム8分46秒。

第4試合はタッグマッチ、藤島瞳早瀬葵のアイドル商会コンビ(現あばしりタッグ王者)が登場。対戦相手は昨日タッグ王者になったばかりの中村真帆と、新人のジャスティスえちご。

―私の今までやってきたことは、間違ってなかったんだ!

新タッグ王者の中村がのびのびとファイト。しかしジャスティスが早々と脱落してしまいローンバトルを強いられる。

「つかれた・・・・」
中村さんも疲れてしまってえちごにタッチ。最後は藤島がえちごをムーンサルトで退けた。勝負タイム13分33秒。

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このあと3大シングルマッチ。

セミ前は佐久間理沙子対フローラ小川。実力者同士の対戦。

「はっ」

いきなりスリーパーで佐久間を落とそうとするF小川、ならばと佐久間はいきなりジャーマン。この攻防には沸いた。

しかし佐久間が積極的にノーザン、延髄と仕掛けて、最後はDDTで弱らせたところをボディスラム連打。フローラ小川もSTF,延髄で勝負をかけたが、受けきった佐久間が2度目のノーザンでトドメ。25分20秒の長い試合を制した。

「技術やパワーはひかるさん以上のものを持ってるんだけどなあ、あとは凄みなんだよねえ、ま、ないものねだりか・・・」

今野ファウンダー、娘の惜敗に苦笑。

セミファイナルは強豪外人対決。ダークスターカオス対コバトフ。

パワーで上を行くダークスターカオスが攻め立て、る。コバトフもグラウンド技で懸命に反撃するが、結局力負けしてしまい、最後はバックブロー、ジャーマンと畳み掛けられて終了。勝負タイム16分55秒。

「フフフフフ・・・・」

やはり最強外人はカオス様。

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そしてメインイベントSPZ戦、

王者グリズリー山本に挑むのは葛城早苗。本来ならSクラ2位の佐久間が挑戦すべきなのだが、7月のタイトル戦8月の公式戦と2連敗しているため、会社サイドが葛城を挑戦者に選んだ。蹴りが入ればどう転ぶか分からない。しかし・・・

「どりゃあああああ」
DDT,ラリアットで吹っ飛ぶ葛城、まるで相手にならない。

「おうらあ」

2度目のラリアット、2度目のDDT、恐ろしい波状攻撃。やられる前に殺れという鉄則どおりのファイト。やはり葛城の蹴り技を出させる前に眠らせようという考え。3発目のDDTで終了。勝負タイムたったの11分4秒。グリズリー山本強すぎ。2度目の防衛に成功、

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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

グリズリー山本(11分4秒、DDTからの片エビ固め)葛城早苗

第104代王者が2度目の防衛に成功

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2009年9月21日 (月)

SPZスター選手列伝 49 RIKKA

SPZスター選手列伝 49
従業員コード:53
 RIKKA

本名:非公開、2021年7月18日、山梨県早川町出身、幼少の頃より奈良田の里で忍者としての修行を積み、REKIの紹介でプロレスの道を選び、SPZ29期生として2037年5月16日、高知市立体育館での対中江里奈戦でデビュー。忍者ならではの軽快な身のこなしを生かしたファイトで観客の度肝を抜く。カミスワ、マーメイド千秋と組んであばしりタッグを戴冠。革命軍入りした後は葛城早苗と組んでSPZ世界タッグ王座を戴冠。得意技は農鳥、フェイスクラッシャー。

2045年6月22日、さいたまドーム大会での対霧島レイラ戦で引退。稼動月数98ヶ月、出場試合数(概算)689試合

タイトル歴

第81代、第84代、第87代SPZ世界タッグ王者
(パートナーは葛城早苗)

第57代あばしりタッグ王者(パートナーはケンドー・カミスワ)

第60代あばしりタッグ王者(パートナーはマーメイド千秋)

写真集 1冊

今野ファウンダーコメント

山梨県は早川町山奥にある奈良田忍者養成所のルートで入団させた選手。運動神経が良いという所長の推薦だった。養成所の先輩であるREKIの指導を受けプロレスの技術を習得し、霧島レイラ率いる革命軍の一員として活躍された。身のこなしで売ってきたサポートタイプの選手なので、シングル戦線では華々しい活躍をすることはなかったが、REKI譲りの農鳥(急降下ミサイルキック)はこれだけでゼニが取れるといわれた。引退後は忍者団に復帰し、REKIの後を追うように東京で要人警護の仕事に従事しているらしい。

2009年9月20日 (日)

SPZスター選手列伝 48 マイティ祐希子

SPZスター選手列伝 48
従業員コード:049 SPZ27期

「SPZの格闘クイーン」

マイティ祐希子

本名:子安祐希子 2020年3月3日、山口県宇部市出身。井上霧子にスカウトされ、SPZ27期生として2035年4月17日、釧路アリーナ大会での対 斉藤彰子戦でデビュー。新人離れした動きを見せ、先輩レスラーや外国人選手を次々に撃破し、トップへの階段を駆け上がり、入門から2年でSPZ世界王者のベルトを巻く。SPZクライマックスも第30回、第31回、32回。33回と4年連続優勝という偉業を成し遂げ、歴代の大エースに肩を並べるようになった。シングルマッチの不敗記録42という金字塔を打ち立てた。得意技はムーンサルトプレス、ノーザンライトスープレックスホールド。

2043年9月22日、さいたまドーム大会での対 佐久間理沙子戦で引退。稼動月数102ヶ月、出場試合数(概算)704試合

タイトル歴
第80代SPZ世界王者

第83代SPZ世界王者

第85代SPZ世界王者

第87代SPZ世界王者

第90代SPZ世界王者

第92代SPZ世界王者

累計防衛回数 31回(歴代1位)

第62代SPZ世界タッグ王者(パートナーはイージス中森)

第67代SPZ世界タッグ王者(パートナーはイージス中森)

第80代SPZ世界タッグ王者(パートナーはスカーレット小縞)

第82代SPZ世界タッグ王者(パートナーは佐久間理沙子)

第47代あばしりタッグ王者(パートナーはノエル白石)

第30回SPZクライマックス優勝

第31回SPZクライマックス優勝

第32回SPZクライマックス優勝

第33回SPZクライマックス優勝

第29回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはイージス中森)

第31回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはサキュバス真鍋)

第33回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはサキュバス真鍋)

第34回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはスカーレット小縞)

写真集 1冊

今野ファウンダーコメント

タイトル歴の分量からも見て取れるように、SPZで一時代を築いた真のスーパースターで、シングルマッチ42戦不敗記録、SPZ世界選手権通算防衛記録31回など、今後絶対に破られないであろう記録を打ち立てた大横綱クラスの選手。レスリングセンスも長けており、何をやらせても巧く、全盛期のこの人がシングルマッチで負けるとしたらジェーンメガライトのベリートゥバックで頭打ってしまってぐらいしかパターンがなかった。あまりにも強すぎるのでタッグパートナーを微妙なレスラーにして、タッグ戦線ではバランスの調整を図るほどであった。
引退後は結婚されて大阪に在住しており、仕出し弁当屋の専務として第二の人生を送るかたわら、抜群の知名度を生かして、SPZの関西地区興行でのチケットの売りさばきも行っている。

2009年9月19日 (土)

SPZスター選手列伝47 斉藤彰子

SPZスター選手列伝 47
従業員コード :047
斉藤彰子

本名:同じ。2019年2月4日、三重県四日市市出身。姉であるコンバット斉藤と同じく子供の頃から空手に打ち込み、姉のあとを追うようにSPZ入り。SPZ26期生として2034年5月10日、長崎アリーナ大会での対八島静香戦でデビュー。姉譲りの蹴り主体のファイトで会場を沸かせる。コンバット斉藤との姉妹タッグでSPZタッグ王座を戴冠。コンバット斉藤引退後は本隊の中心選手として活躍し、中江里奈とのタッグでSPZタッグ王座を戴冠。得意技は飛燕脚、ジェットスマッシュ。

2042年9月26日、新潟市体育館の対八島静香戦で引退。稼動月数101ヶ月、出場試合数712試合(概算)

タイトル歴
第60代・65代SPZタッグ王者(パートナーはコンバット斉藤)

第74代SPZ世界タッグ王者(パートナーは中江里奈)

第27回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはコンバット斉藤)

第30回SPZタッグリーグ優勝(パートナーはジェーン・メガライト)

写真集 1冊

今野ファウンダーコメント
あのコンバット斉藤の妹ということで団体としても非常に期待をかけていたのだが、やや気の弱いところがあって、シングルマッチで攻め込まれるともう修正の効かないところがあった。したがってトップグループに割って入ることは出来なかったが、コンバット斉藤とのタッグではかなりいい成績を残した。ジェットスマッシュが2連発でおそいかかってくるのだから対戦相手は選手生命の危険を感じたこともあったらしい。引退後は郷里の三重県に戻り、普通に会社員をやっているらしい。

2009年9月18日 (金)

SPZスター選手列伝 46 スカーレット小縞

SPZスター選手列伝 46

従業員コード:048 SPZ26期

スカーレット小縞

本名:小縞緑。2018年6月9日、和歌山県和歌山市出身。抜群のルックスに目をつけたSPZにスカウトされ、SPZ26期生として2034年5月10日、長崎アリーナ大会でのハリケーン神田戦でデビュー。アイドルレスラー扱いながら実家が寿司屋であり、荷物運びや食器洗いの手伝いをしていただけあってナチュラルパワーは相当なものがあり、得意技のラリアットはかなりの威力。同期の斉藤彰子と出世競争を繰り広げ、霧島レイラと組んでSPZタッグ王者に輝く。デビュー7年目でSPZクライマックスに初出場を果たした苦労人。得意技はラリアット、殺人パイルドライバー。

2043年1月15日、新日本ドームでの対ハリケーン神田戦で引退。稼動月数105ヶ月、出場試合数762試合(概算)

タイトル歴

第70代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第80代SPZ世界タッグ王者(パートナーはマイティ祐希子)

第53代あばしりタッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第63代あばしりタッグ王者(パートナーは佐久間理沙子)

第34回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはマイティ祐希子)

写真集 1冊

今野ファウンダーコメント

入団当初は線も細く、アイドルレスラー扱いかなと思ったが、育成していくうちに意外な馬力の強さを発揮したので、ラリアットを習得させたらこれが大当たりで、並み居る敵をバッタバッタとなぎ倒す爽快なプロレスを展開していただいた。さすがに幼少の頃から実家の寿司屋でビールケースを運んでいただけのことはある。運動神経もそこそこのものを持っており、パイルドライバーは団体で一番上手だったのでいつのまにか「殺人パイルドライバー」と呼ばれるようになった。

だが攻めやすいところがあり、守勢に回ったときに難があり、SPZクライマックスの本大会に出るのに7年もかかってしまったことからも分かるとおりシングル下手な選手だった。その分タッグでの活躍は華々しいものがあり、パートナーが痛めつけて弱った相手に追撃を加えるのはとても巧みだった。引退後は郷里の和歌山に帰り、実家の寿司屋の手伝いをする傍ら、関西のインディー団体にたまに参戦して小遣い稼ぎをしているらしい。

2009年9月17日 (木)

SPZスター選手列伝 45 ハリケーン神田

SPZスター選手列伝 45
従業員コード:046 SPZ25期

ハリケーン神田

本名:神田友子、2018年1月1日、茨城県土浦市出身。学生時代はキックボクシングで身体を鍛え、SPZ25期生として入門。2033年5月11日、高知県体育館大会での対セイレーン千春戦でデビュー。キックボクシングの経験を生かした打撃は強烈。ライラ神威とタッグを組んであばしりタッグ王者に輝き、同期の八島静香と組んでSPZ世界タッグ王者に輝く。得意技はゴッドハンド(重い裏拳)

2043年1月15日、新日本ドーム大会での対スカーレット小縞戦で引退。稼動月数117ヶ月(歴代5位タイ)出場試合数843試合(概算)
タイトル歴

第63代・第66代・第68代・第71代SPZ世界タッグ王者(パートナーは八島静香)

第43代あばしりタッグ王者(パートナーはライラ神威)

第46代あばしりタッグ王者(パートナーは八島静香)

第51代あばしりタッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第65代あばしりタッグ王者(パートナーは中江里奈)

今野ファウンダーコメント

打撃系のセンスに秀でていたので採用した子だったが、トップ戦線にまで絡んでくることはなかった。しかし、同期の八島静香との「25期生タッグ」でSPZタッグ王者に輝くなど、タッグ戦線では存分に活躍された。必殺技の重たい裏拳は「ゴッドハンド」と命名されて、何人ものレスラーを沈めてきた。しかし打撃ゆえどうしても当たりが浅いときがあり、それに続く必殺技がないために決めきれず逆転を許してしまうパターンが何回かあったが、これはこれで一振りにかける仕事師の風格のようなものがあった。引退後はSPZに残り、若手のコーチやレフェリーとして活躍いただいている。

2009年9月16日 (水)

ラブプラス没頭CHU! 01

Img_2161 ニンテンドーDSから出ている

ギャルゲーソフト、「ラブプラス」

マジデヤバイ状態。

まさに「ラブプラス没入中」

攻略できる女の子は3人。

小早川凛子(1つ年下、ツンデレ属性)

高嶺愛花(同級生、お嬢様タイプ、いちおうメインヒロイン扱い?)

姉ヶ崎寧々(1つ年上、おねえさんタイプ)

でもって、姉ヶ崎寧々さんを攻略しております。

77日目に首尾よく告白されまして、そのあと順調に交際を続け

愛をはぐくんでおります。

現在362日目で、称号は「恋人本格派」

キス回数(!)は50回を突破いたしました。

日常会話はそろそろループしだしたのですが、

いちゃつきモードのドキドキ感SUGEEEEEEEEEEEという状態です。

皆口裕子さんはさすが一流声優。演技力が恐ろしいものがあります。

あの甘甘ボイスで「もう・・・止まらないよ」などと言ってくるのですから。

当分の間WASはやれそうにありません。

当ブログ最大のピンチ到来か。

2009年9月15日 (火)

第779回 37年目9月時点のプログラムから

37年目9月

恒例のプログラムから。

最凶熊:グリズリー山本

本名:山本喜久子、2024年2月8日、東京都調布市出身。中学時代は柔道に熱中し、都大会ベスト4の成績を残す。井上霧子にスカウトされ、SPZ31期生として、2039年4月16日、釧路アリーナ大会での対RIKKA戦でデビュー。ナイトメア神威と組んであばしりタッグ王座を戴冠。そして第33回SPZクライマックスでは並み居る先輩方を抑えて堂々の3位入賞。着実にポジションを上げ、第34回SPZクライマックスでM祐希子、霧島レイラの2強をさしおいて優勝、その翌月に霧島のSPZ世界王者を奪取し、一気に団体トップに駆け上がった。最近では中江里奈と組んでSPZ世界タッグを奪取し、シングル王者・タッグ王者・Sクラ優勝の3冠を達成するなどSPZの女帝となった。得意技はグリズリーボム、DDT。

テーマ曲:禿山の一夜(ムソグルスキー)

未来形アイドル 藤島瞳

本名:同じ 2024年2月9日、京都府西京区出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ31期生として2039年4月15日、札幌どさんこドーム大会での対マーメイド千秋戦でデビュー。飛び技には目を見張るものがあり、キューティー金井や渡辺智美以上のアイドルレスラーになるべく奮闘中。早瀬葵と組んであばしり王者に輝く。得意技はシューティングスタープレス、ムーンサルトプレス。

テーマ曲:Eternal Wish(佐倉紗織)

モストデインジャラス 葛城早苗

本名:同じ。2024年9月30日、山口県徳山市出身。運動能力の高さに目をつけた井上霧子にスカウトされ、SPZ32期生として2040年4月14日、札幌どさんこドーム大会での対 藤島瞳 戦でデビュー。

打撃には見るべきものがあり、あの伊達遥の指導を受けてSPZキックと殺人ヒザ魚雷を伝授され、かつ斉藤彰子からジェットスマッシュを教わるなど研究熱心。殺人級の打撃を連続で食らわせたら大物食いもありうる恐ろしい選手。その恐ろしさを存分に生かし、RIKKAとのタッグでSPZ世界タッグ王者に輝く。得意技はSPZキック、殺人ヒザ魚雷、ジェットスマッシュ。

テーマ曲:The Four Horsemen(メタリカ)

スーパーアイドル 早瀬葵

本名、同じ、2024年7月12日、佐賀県佐賀市出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ32期生として2040年4月16日、仙台アリーナ大会での 対 藤島瞳戦でデビュー。アイドル商会の一員として前座戦線を盛り上げる。アイドルレスラー扱いながら、第35回SPZクライマックスにはなんと予選会で佐久間理沙子を破って本大会初出場を勝ち取るなど意外性が高い。最近は佐久間理沙子のパートナーに起用されSPZタッグ王座を奪取するなど意外な実力者ぶりを見せる。得意技は延髄斬り。

テーマ曲:キャラメルダンセン(キャラメル)

ビートエンドの女 佐久間理沙子

本名、同じ。2025年12月10日、東京都日野市出身。あのラッキー内田を輩出した多摩レスリングクラブの推薦でSPZ入り。2041年4月26日、釧路厚生年金アリーナ大会での対 藤島瞳戦でデビュー。アマレス出身者らしい落ち着いたファイトで実力は急上昇、マイティ祐希子とのタッグでSPZタッグ王座を奪取。

興行のオフ日には道場で新技の研究し、オリジナルの必殺技・ビートエンドを編み出す。そしてついにSPZ世界王者を奪取し、SPZ本隊のエースとして日夜熱闘を繰り広げるに至った。得意技はビートエンド、ゴールデンクラッシュ、バイオドライバー。

テーマ曲:Energy(奥井雅美)

SPZのヒロイン2世 フローラ小川

本名:今野花子、2026年12月30日、神奈川県川崎市出身、母はあのSPZ1期生小川ひかる。子供の頃見たSPZのDVDでプロレス入りを決意し、SPZ34期生として2042年4月21日、京都市体育館での対 ハリケーン神田戦でデビュー。落ち着いた試合運びを見込まれ後半の試合にも顔を出すようになってきて、SPZクライマックスでシード権を得るところまでポジションを上げてきた。得意技は母親直伝?のSTF。

テーマ曲:ディヴェルティメント K138(モーツァルト)

ナチュラルパワー ミネルヴァ石川

本名:石川洋子、2027年7月3日、石川県小松市出身。SPZの新人テストに合格し、35期生として2043年4月17日釧路アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビュー。おっとりとした性格ながら、馬力はかなりのものを持っており、今後が楽しみである。2045年には補欠枠ではあるがSPZクライマックス初参戦を果たし、1勝6敗に終ったが、今後に期待が持てる戦いぶり。得意技はラリアット。

テーマ曲:ネバーエンディング・ストーリー(G.Moroder-K.Forsey)

SPZの新星 中村真帆

本名:同じ。2027年9月18日。岩手県花巻市出身。中学時代はソフトボールで身体を鍛え、その身体能力を井上霧子に見込まれ、スカウトされる。SPZ35期として2043年4月20日、仙台市体育館での対 フローラ小川戦でデビュー。持ち前のパワーでリングをワイルドに暴れ回る。得意技はDDT。

テーマ曲:ビバリーヒルズ・コップのテーマ(H.Faltermever)

ザ・関西系スター クラリッジ成瀬

本名・成瀬麻衣子。2028年12月2日、大阪府茨木市出身。中学時代からスポーツ全般を一通りこなす器用な少女だった。SPZにスカウトされ、SPZ36期生として入門。2044年4月10日、札幌どさんこドーム大会での対 マスクド・ミスティ、ジョディ・ビートン戦でデビュー。(パートナーは藤島瞳)軽やかな身のこなしを生かして、前座戦線を沸かせる。得意技はアキレス腱固め。

入場テーマ曲:Radiance(川田まみ)

リングのひまわり ザ・ラズベリー

本名:橋本まり。2028年4月14日、岡山県倉敷市出身。「弱い自分を変えたくて」SPZの入門テストを受験。SPZ36期生として採用され、2044年4月21日、京都市体育館での対 八島静香戦でデビュー。まだまだ発展途上だが、すばしっこさを生かしてリング上を駆け回る。得意技はギロチンドロップ。

入場テーマ曲:らずべりー(KOTOKO)

未来のエース候補 ジャスティスえちご

本名:田中裕子、中学時代はアマレスと陸上競技で身体を鍛える。その運動神経が内田スカウトの目に留まり、2045年4月11日、釧路アリーナ大会での対 藤原和美戦でデビュー。練習熱心な性格で、将来のエース候補として期待されている。得意技はエルボー。
入場テーマ曲:Enter Sandman(メタリカ)

SPZコミッショナー 井上霧子

1980年9月15日、神奈川県川崎市出身。1995年5月1日、関東女子プロレス・後楽園プラザ大会のユリシーズ島宮戦でプロレスデビュー。2004年11月に現役引退。SPZには旗揚げ前から社長秘書兼レフェリーとして参加。選手のまとめ役として貢献。2019年からはSPZ社長代行として団体フロントの顔としても活躍。現在はSPZコミッショナーとしてSPZベルトの管理を担当。

名解説者 吉田龍子

1997年11月13日、熊本県八代市出身。2013年4月11日、札幌キターアリーナ大会での富沢レイ戦でデビュー。2022年3月、現役引退。2027年8月、井上霧子のあとをうけて3代目のSPZ社長に就任。しかし激務に嫌気が差したのか、社長の座を中森登志子に譲り、現在は取締役として広報全般を担当。選手への愛情の裏返しである超辛口のテレビ解説は好評。

チーフレフェリー ロイヤル北条

本名、北条美雪。2006年2月7日、富山県氷見市出身。SPZ13期生として2021年4月21日、釧路アリーナ大会での芝田美紀戦でデビュー。2030年1月、現役引退。引退後はSPZに残り、若手選手のコーチをする傍ら、レフェリーを務める。現役時代の動き同様キビキビとした動き、かつ厳格なレフェリングは好評。2044年には取締役に昇格し、審判部長としてSPZの試合進行を担当。

レフェリー ラッキー内田

本名:内田栄子 2008年10月30日、東京都多摩市出身。SPZ16期生として、2024年5月15日、鹿児島県営広場特設リング大会での成瀬唯戦でデビュー。2032年8月、現役引退。引退後はSPZに残り、若手選手のコーチをする傍ら、レフェリーを務めていたが、2044年に取締役に昇格し、営業とスカウト業務を担当するようになったが、地方興行では代打レフェリーも時たま務める。

レフェリー ハリケーン神田

本名:神田友子、2018年1月1日、茨城県土浦市出身。学生時代はキックボクシングで身体を鍛え、SPZ25期生として入門。2033年5月11日、高知県体育館大会での対セイレーン千春戦でデビュー。2043年1月、現役引退。引退後はSPZに残り、若手選手のコーチをする傍ら、レフェリーを務める。

トレーナー兼SPZの社長 イージス中森

本名:中森登志子 2012年11月29日、徳島県徳島市出身、SPZ新人テストに合格し、20期生として2028年4月16日、京都市体育館でのキューティー金井戦でデビュー。2038年4月、現役引退。その後はSPZに残り、トレーナーとして選手のコンディショニングを担当。2044年に吉田龍子に面倒見のよさを買われ、第4代SPZ社長に抜擢されるが、時折代打レフェリーやテレビかいせつも務める。

リングアナウンサー 阿部幸一

2000年5月28日、新潟県糸魚川市出身、2023年入社、グッズショップ販売を経験した後、2033年からリングアナウンサーに起用される。現在は巡業部担当課長として主に後半戦のアナウンスを担当。趣味はドライブ。

リングアナウンサー 奥森豊

2020年6月11日、東京都瑞穂町出身、2043年入社、学生時代はコーラス同好会に在籍していた経験を買われ、新卒で巡業部に配属され、前半戦のアナウンスを担当。趣味は旅行。

リングドクター 羽山海

1987年6月21日、鹿児島県上屋久町出身。帝王大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務。プロレス観戦好きが好じ、「タダでプロレスが見られる」という今野元社長の甘言に乗り、SPZにリングドクターとして首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2009年9月14日 (月)

第778回 戦士は死なず、ただ去りゆくのみです

第37回SPZクライマックス 最終戦、

感動的な引退試合3連発が終わり、そしてメインイベントは全勝同士の相星決戦。

まず長い花道を佐久間理沙子が歩いて入場。そのあと「禿山の一夜」がかかり、グリズリー山本が観客をあおりながら入場。勝ったほうがSPZクライマックス優勝。午後7時33分、運命のゴング。

G山本(14点、掌底からの片エビ固め 24.14)佐久間(12点)

先月同様佐久間も懸命のファイトを見せたのだが、一発一発の技の破壊力はG山本が上。ラリアットで動きを止めてしまう。佐久間もビートエンドで反撃したがそこまでで、ギロチン、2発目のラリアット、掌底を立て続けに食らって万事休す。最後は派手に殴り倒されて、上からのしかかられて、根負けしたように3カウントを奪われた。

「ウワハハハハハハ、誰が最強かわかったろッ!!」

グリズリー山本、SPZクライマックス4連覇。

優勝回数も歴代3位タイとし、M祐希子、武藤めぐみ、C斉藤といった往年の大横綱クラス名選手と肩を並べた。

メイン終了後、表彰式。とはいっても佐久間はダメージが深いため表彰式不参加、グリズリー山本に今野ファウンダーから大トロフィーが授与された。

場内に流れるユダス・マカベウスとグリズリー山本の高笑い。

優勝したG山本には賞金100万円と副賞としてブランドバッグが手渡され、準優勝の佐久間理沙子には横浜中華街のお食事券5万円分が後日贈られた。

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表彰式終了後、立て続けに3人の引退セレモニー。進行する会場スタッフや阿部リングアナも大変である。

まず最古参、SPZ27期、霧島レイラから。同期のマイティ祐希子が引退してからもリングを務め、SPZマットに大きな足跡を残した。テンカウントゴングのあと一言。

「戦士は死なず、ただ去りゆくのみです!」

続いてSPZ28期・藤原和美がリングに上がった。

革命軍の旗手としてSPZマットを大いに盛り上げた。JOサイクロンは驚異的な必殺技だったが、トップ争いに絡むことまではできなかった。テンカウントゴングのあとファンに挨拶。

「私は・・闘うヒロインから引退します。でも、正義の志はきっと誰かが継いでくれるはずです」

革命軍の二人、あらかじめ挨拶の言葉を決めていたのか、決然とした表情でファンに引退を報告。

最後にサキュバス真鍋。SPZ30期、比較的短いレスラー生命だったが、名わき役としてSPZマットを精一杯駆け抜けた。テンカウントゴングのあとファンに引退の挨拶。

あたしの第二の人生も、応援宜しくーーーー」

いったいなにを目指すのだろうか。

ともあれ史上初の3人連続引退セレモニーが終った。

「真鍋 限りないパワー、感じてるから、真鍋、Do it together Get the Flag 魅せてくれ」

熱気覚めやらぬ横浜スペシャルホール。サキュバス真鍋応援団の応援歌が轟き続けた・・・・

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霧島レイラ

SPZ27期

2035年4月20日、仙台市グランドアリーナ大会での対 スカーレット小縞戦でデビュー。2045年8月15日、横浜スペシャルホール大会での対 早瀬葵戦で引退。稼動月数125ヶ月(歴代2位)出場試合数(概算)880試合

タイトル歴

第89代SPZ世界王者

第94代SPZ世界王者

第70代SPZ世界タッグ王者(パートナーはスカーレット小縞)

第72代、第75代、第77代、第79代、第83代、第85代SPZ世界タッグ王者(パートナーは藤原和美)

第89代・91代SPZ世界タッグ王者(パートナーは葛城早苗)

第51代あばしりタッグ王者(パートナーはハリケーン神田)

第53代あばしりタッグ王者(パートナーはスカーレット小縞)

第32回ウルトラタッグリーグ戦優勝(パートナーは藤原和美)

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藤原和美

SPZ28期生

2036年5月11日、長崎アリーナかぶとがに大会での 対 斉藤彰子戦でデビュー。2045年8月15日、横浜スペシャルホール大会での対フローラ小川戦で引退、稼動月数 112ヶ月、出場試合数(概算)788試合

タイトル歴

第72代、第75代、第77代、第79代、第83代、第85代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第56代、58代あばしりタッグ王者(パートナーは中江里奈)

第69代あばしりタッグ王者(パートナーはサキュバス真鍋)

第32回ウルトラタッグリーグ戦優勝(パートナーは霧島レイラ)

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サキュバス真鍋

SPZ30期

2038年4月15日の札幌どさんこドーム大会の対イージス中森戦でデビュー。2045年8月15日、横浜スペシャルホール大会での対藤島瞳戦で引退。稼動月数89ヶ月 出場試合数(概算)626試合

タイトル歴

第69代あばしりタッグ王者(パートナーは藤原和美)

第31回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはマイティ祐希子)

第33回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはマイティ祐希子)

写真集 1冊

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2009年9月13日 (日)

第777回 トリプル引退試合

そして、最終戦横スペ大会。大看板が3枚並べられた。

「霧島レイラ 最終試合」

「サキュバス真鍋 最終試合」

「藤原和美 最終試合」

一気に引退試合が3試合行われるとあって、チケットは前売りの段階で完売。会場前では特設テントが3つも張られていつも通りグッズの半額叩き売りセール。物販スタッフを総動員しても人員が足りないのでSPZ会社サイドは大わらわだった。

「やれやれ。この歳になってレジ打ちをやらされるとは思いもよらんかったわ、はい10,000円預/現計っと・・・おつりは6,500円。」

SPZ創業者・今野ファウンダー(71)が藤原和美グッズ売り場特設テントに陣取って軽快にレジを打つ。中森社長も応対に駆り出された。

「3名同時ってのはSPZの歴史の中でも初めてじゃあないですか」

「そうだったかなあ」

各スタッフの奮闘のかいあって、開場前にはほとんどのグッズが完売した。

「ありがとうございました。これで各選手に退職金が出せます」

今野ファウンダー、物販スタッフが一礼。

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午後5時30分、第1試合開始。

休憩前第3試合でサキュバス真鍋最終試合。

「次の試合に登場するサキュバス真鍋選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様、より一層のご声援をお願いいたします

さすがにサキュバス真鍋、いつものパフォーマンスは出せずに神妙な表情でリングイン。

対戦相手は31期の藤島瞳。アイドルレスラー同士で前座戦線を沸かせた間柄だ。

「真鍋、限りないパワー、感じてるから、真鍋、Do it together get the flag 見せてくれ」

ネット上の呼びかけに応じて集まった「サキュバス真鍋大応援団」が応援歌を熱唱。もとはとあるプロ野球選手の応援歌の替え歌らしい。

しかし動きの落ちているサキュバス真鍋、どうしても藤島のスピードについていけない。

「へっ!」

それでも藤島のミサイルキックを誤爆させ、スクラップバスターで追い込むなど懸命のファイト、しかし、

ヤーーーーッ」
藤島瞳、アームホイップで頃ばすやすばやくコーナーに登ってシューティンスタープレス!サキュバス真鍋、3カウントを聞いた・・・

「真鍋、限りないパワー、感じてるから、真鍋、Do it together get the flag 見せてくれ」・・・

・・・これで・・終った・・の・・・

勝負タイム15分7秒、サキュバス真鍋の最終戦は幕を閉じた。リング上で一礼して引き揚げるサキュバス真鍋に大声援。大応援団の熱唱は休憩時間にまで及んだ。

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そして休憩明けの第4試合

次の試合に登場する霧島レイラ選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

ドワアアアアア

元SPZ王者、霧島レイラが最後のリングへ向かう。場内に流れる最後の「ゴーストバスターズのテーマ」。

ー長かった・・・・まあ今日はさくっと終わらせて帰るか。

実働10年5ヶ月、身体はボロボロだが、持ち前の馬力にものを言わせた痛快なファイトは見るものの胸を打った。

「おらよっ!」

リングインの際、これも着納めだとばかりに羽織っていた入場用ガウンを客席に投げ入れる。場内どよめき。

カンッ

この日はアイドルレスラー早瀬と対戦、さすがに早瀬のすばしっこさに手間取ったが、悠然とした表情で相手の攻めを受ける。

―なあに、長引けば相手はバテる、あせらずやろう。

で、実際にその通りになり、動きが落ちたところを捕まえてDDTで頭からマットへ。このあたりさすがベテランの読み。アイドルレスラー早瀬葵の練習量が比較的少ないことまで読みきっている、

しかし早瀬も延髄斬りで痛打を与える。

―このおっ!!

ムッとした霧島レイラ、強引に早瀬をなぎ倒すやコーナーに手早く登って、重爆ムーンサルト。

ワン、トゥ・・・ドドドドドドド!!

早瀬2.8で返す。こうなったらあの技しかない。

「これで最後だーーーーーー」

霧島レイラ、必殺ムーブのスプラッシュマウンテン炸裂、早瀬は頭からマット。

 ・・・これで終わった・・・・

ワン、トゥ・・・・ドドドドドドド

 ・・・えっ・・・・・・・・・・・・・

しかし早瀬も2.9で返した。なんという粘り!

「へへっ、しぶてえやつだ、涙が出るよッ」

霧島レイラ、とどめの裏投げ。もちろん試合はこれで終わった。

勝負タイム28分23秒。

―勝った・・・・手間かけさせやがって・・・

霧島(8点、裏投げからの片エビ固め 28.23)早瀬(2点)

さくっと終らせて帰るはずだったが、早瀬の健闘が光った試合だった。霧島レイラ、リストバンドを客席に投げ入れてから、リング上で一礼して、引き揚げた。最後のSPZクライマックスでも堂々の8点、シード権を保ったままの引退に成功(これもなかなかできることではない)

控室入口で霧島レイラ、次の試合に出る藤原和美とハイタッチ。

「へへ、お先に失礼!!藤原!勝ち逃げしろよ!!」

続くセミ前第5試合、引退試合3連発の最後、

「次の試合に登場する藤原和美選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

どわあああああああああ!!

SPZ28期生、革命軍の旗手、藤原和美もこの日で最後、フローラ小川(34期)と最後の試合に臨む。一時は次期エース候補ともいわれたが、壁にぶつかってしまいトップグループには入れずじまいで終わった・・・

「はあうっ!」

ひとしきりやりあったがフィニッシュは突然に。バックの取り合いからさっとドラゴンスリーパーに組みとめたフローラ小川、そのまま絞めあげてギブアップを奪った。

F小川(8点、ドラゴンスリーパー 9.16)藤原(2点)

唐突な結末にファンはざわめき。そのあと大歓声に包まれた。

―終っちゃった・・・

藤原和美、ゆっくり起き上がり、四方に礼をしてから引き揚げた。

フローラ小川、2度目の出場で母親(小川ひかる)もなしえなかったSクラのシード権獲得。G山本佐久間葛城には敗れたがそれ以外の選手からはきっちり勝ちをもぎ取ったあたり、長足の進歩が見て取れる。

「良くやってる。あれでもう少し、昔の南さんみたいな凄みが出たらトップグループも夢じゃないと思うけど・・・」

今野ファウンダーも娘の成長にご満悦。

葛城(8点、ブレーンバスターからの片エビ固め 10.45)M石川(2点)

優勝候補の一角として名を連ねていた葛城早苗だったが、佐久間、山本、そして引退前の霧島にも破れて8点という成績。この日もM石川に粘られて、ジェットスマッシュを2回も返されてパワーボムで逆襲されるなどいまいち。なんとかブレンバスターで勝つには勝ったが、これではトップ取りは厳しいといわざるを得ない。

この結果3位は葛城早苗、フローラ小川、霧島レイラの3人が8点で並び、直接対決の結果も3すくみなので、3位の賞品の「スポーツドリンク」は8缶ずつ3人に分配された。

霧島レイラ、8年連続で3位以内入賞というのは偉業だ。控室でマネージャーさんからスポーツドリンクの入った袋を笑顔で受け取り、ノドが渇いていたのか、ひとつを手早く開けた。

パカッ

「なんてせこい会社だ。3位祝いがスポーツドリンクだってよ。」

いちはやくジャージに着替えた霧島レイラ、イスに腰掛け、スポーツドリンクを飲みながらモニターに映るメインを高みの見物。

(続きます)

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筆者より、いつも当サイトにお越しいただきありがとうございます。この連載も「777回」という節目に到達いたしました。いつまで続くのか筆者にも分かりませんが、まあ気張らず適当にやってゆきたいと思いますので、ご声援のほど宜しくお願いいたします。

2009年9月12日 (土)

第776回 37年8月SPZクライマックス 札幌・仙台決戦

37年目8月

第37回SPZクライマックス & 霧島レイラ・藤島和美・サキュバス真鍋引退シリーズ

 続き

第6戦、札幌どさんこドーム大会。

F小川(4点、ドラゴンスリーパー 28.22)霧島(4点)

フローラ小川、SPZ最古参の霧島レイラと相対。前回の対戦は30分ドローだった。

フローラ小川も走り回り、飛びまわって攻めていくのだが、霧島レイラの岩のような身体には通じない。エルボーを入れても「きかねえな」というジェスチャーをされる。

ならばとグラウンドで攻めるがなかなか霧島もチャンスを作らせない。このあたりはベテランのうまさ。それでもネックブリーカーを繰り出し追い込んだが、霧島も本気を出してスプラッシュマウンテンそして裏投げ。

「ううう・・・・・・・・」

霧島レイラ、大技が決まればまだまだ強い。マットに倒れ伏すフローラ小川、にやりと笑った霧島レイラ、あとはあと一つ二つ大技を繰り出してトドメを刺すだけ。しかしそこに隙が生まれた。

―いまだっ

フローラ小川、最後の力を振り絞って霧島に組み付いてドラゴンスリーパー、

ワアアアアアア!!

霧島レイラ、懸命にこらえたのだが・・・

歓声の中、霧島レイラ、神田レフェリーにギブアップの意思表示。

ドワアアアアアア!!

―あの霧島、さんに、勝てた・・・・

フローラ小川、何しろ自分が子供の頃から遊んでもらった選手に勝っただけに喜びは大きかった。

「アークソ!!油断したわけじゃあないんだけどよう!」

葛城(6点、殺人ヒザ魚雷からの片エビ固め 14.09)早瀬(2点)

葛城、アイドルレスラーの早瀬葵を手堅くしとめて3勝目を挙げた。

佐久間(10点、ネックブリーカーからの片エビ固め 11.29)藤原(2点)

佐久間理沙子もここで取りこぼすわけには行かない。堅実なファイトを見せて、藤原のJOサイクロンを一度は食らったもののカウント2で返し、ノーザンで反撃、2度目のノーザンで戦意を奪うとネックブリーカーでトドメ、落ち着いて藤原を下した。これで5連勝。

G山本(10点 ギロチンドロップからの片エビ固め 8.53)M石川(2点)

勝負はあっさりとついた。現段階では力の差がありすぎる。G山本もこれで5連勝。

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第7戦は仙台大会。

F小川(6点、ネックブリーカーからの片エビ固め 13.56)早瀬(2点)

勝てばシード権が見えてくるフローラ小川、慎重な彼女にしては積極的に攻める。

―長引けばいい打撃が出てくる、その前に・・

予選会で早瀬に辛勝したときの経験を生かして早めの仕掛け。早瀬の持ち味をあまり出させないように闘って見事ネックブリーカーで勝利。これで星を3勝3敗の五分に戻した。

佐久間(12点、ノーザンライトSH 8.17)M石川(2点)

佐久間理沙子6連勝、この日も危なげなくミネルヴァ石川を下した。
「今年は大物食いがほとんどない状況ですね・・・」

イージス中森社長がつぶやく。

霧島(6点、裏投げからの片エビ固め 13.41)葛城(6点)

―残り二つ・・・

霧島レイラ、あくなき勝利への執念、力技で葛城を攻め立てる。今日の仙台と明日の横浜が終れば霧島レイラは「ただの人」になってしまう。

「マットに沈めーーーー」

霧島レイラ、スプラッシュマウンテン、葛城が2.5で返して、殺人ヒザ魚雷を叩き込む、が、もう最後ということで痛みをあまり感じなかったのか、霧島レイラ、

「ウォオオオオオオオオ」

裂帛の気合とともに裏投げ。これで葛城を頭から落として3カウントを奪った。

「ハァ、ハァ・・・オイオイ葛城、あたしは明日引退するんだぞ・・・そンなのに負けてどうすんだ、山本さんにはとても勝てねえぞ・・・まあいいや、牛たんでも喰いに行くか・・・」

これでシード権争い(4位以内または7点以上)

G山本(12点、グリズリーボムからのエビ固め 9.51)藤原(2点)

G山本も強い。藤原をたたきつぶして6連勝。これで優勝の行方は横スペ大会メインの相星決戦に託されることになった。

そして、最終戦横スペ大会。

会場入り口には特大看板が3枚。

霧島レイラ 最終試合」

「サキュバス真鍋 最終試合」

「藤原和美 最終試合」

2009年9月11日 (金)

第775回 37年目8月SPZクライマックス大阪・名古屋

37年目8月

第37回SPZクライマックス&

霧島レイラ・藤原和美・サキュバス真鍋 引退シリーズ(続き)

第4戦は、なにわパワフルドーム大会。

早瀬(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 17.23)藤原(2点)

28期生の藤原、アイドルレスラーの早瀬にまで追い込まれてしまう。そのままズルズルいってしまい、最後はシャイニングウィザードで3カウントを奪われた。

「勝ったよーーーッ」

早瀬葵、20歳にしてSクラ初勝利。

霧島(2点、ラリアットからの片エビ固め 10.42)M石川(2点)

「身体の鍛え方が違うよ。」

霧島レイラ、対戦相手ミネルヴァ石川のパワーを真っ向から受け止めて、最後はラリアットでかっこよく決めた。

佐久間(6点、バイオドライバーからのエビ固め 14.20)葛城(4点)

2連勝同士の対戦。トップを走るであろうG山本についてゆくためにもお互い負けられない。30分の時間制限のあるリーグ戦、お互い積極的に攻めた、葛城がSPZキックや殺人ヒザ魚雷を繰り出せば佐久間はえぐい投げ技を連発。最後はバイオドライバーで葛城を頭から落としてフォール勝ち。これで3連勝。

G山本(6点、DDTからの片エビ固め 10.17)F小川(0点)

少しは力をつけてきたはずのフローラ小川、対戦相手グリズリー山本のパワーになすすべなし。殴られ蹴られ叩きつけられる残酷ショー。最後はDDTでフローラ小川の意識を闇に落とした・・・

「ははは、こりゃあ優勝は今年も山本さんかな」

かいせつの吉田取締役が予言。これで3連勝が佐久間とG山本、1敗で葛城が追う展開。

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第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

霧島(4点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 12.23)藤原(2点)

今シリーズ限りで引退する選手同士の対決が名古屋で組まれた。革命軍の同士でタッグパートナー。お互いの胸中を去来するものは何か。しかし霧島レイラ、あくなき勝利への執念を見せて、

「おらよっ!!」

エルボーをかちこんで藤原を怯ませて、
「覚悟ッ」
スプラッシュマウンテンを豪快に決めて3カウント奪取。先輩の面目を保った。

「あと3つか。さすがにブルーになってきた。」

F小川(2点、ネックブリーカーからの片エビ固め 9.19)M石川(2点)

予選会ではF小川が勝っているカード。ドラゴンスリーパーで攻め込んだF小川、懸命にこらえたM石川はパワーボム、ラリアットで反撃したがそこまでだった。フローラ小川、ムーンサルト、ネックブリーカーとこんどは立ち技で攻め込み、ようやくリーグ戦初白星を挙げた。

佐久間(8点、ノーザンライトSH 9.20)早瀬(2点)

手堅いファイトを見せた佐久間、バイオドライバーこそ2.9で返されたが、たてつづけにノーザンを決めて終了。

「最終戦まで絶対に星を落とせません」

G山本(8点、バックドロップからの片エビ固め 15.15)葛城(4点)

名古屋で大一番。既に1敗を喫してあとがない葛城早苗、この日は優勝候補筆頭のSPZ王者グリズリー山本と激突。

―蹴りつぶすしかない・・・

―蹴りが出てくる前にぶっ潰す!!

やはり体格やパワーに勝るG山本が優位に立ち、そのまま攻め続け、最後はバックドロップできっちり勝利。これで優勝争いはG山本と佐久間の2人に絞られた。

(続きます)

2009年9月10日 (木)

第774回 一気に3人が引退表明

37年目8月

団体最古参の霧島レイラが引退を表明。さすがにもう後半の試合にはついていけなくなったことを痛感してきたらしい。

「このまま戦い続けるのは不可能と判断しました」

そして28期生の藤原和美も引退を表明。

「どうやら・・もう闘える体ではないようです」

この2名はSPZクライマックスが引退の花道となる。

んでもって、

「まだまだ頑張りたいんだけど・・・身体が言うこと聞いてくれないの~」

30期のサキュバス真鍋も引退を表明。同じタイミングで3人というのはSPZ始まって以来の事。

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恒例のSPZクライマックス。

■「みなぎるパワー 大砲だ」霧島レイラ(25)

9年連続9度目の出場(歴代1位タイ)
「最後がSクラ・・・力尽きるまでやる。」

■「狂乱ベアー」グリズリー山本(21)

5年連続5度目の出場 第34回・35回・第36回大会優勝
「全員ぶっ潰す!ワハハハハハ」

■「キラーマシーン」葛城早苗(20)

4年連続4度目の出場
「まあ、全力をつくします」

■「ビートエンドの女」佐久間理沙子(19)

2年連続2度目の出場
「エースたるもの、勝ち続けないと。」
以下は予選会勝ちあがり組

■「革命軍の旗手」藤原和美(24)

3年連続5度目の出場 B組2位通過
「最後の最後まで、頑張ります!」

■「ヒロインファイター二世」 フローラ小川(18)

2年連続2度目の出場 A組1位通過。
「作戦通りに行けば勝算はあります。」

■「ど根性アイドル」早瀬葵(20)

2年ぶり2度目の出場 A組2位通過
「が、頑張りまっすっ!」

■「うなる豪腕」ミネルヴァ石川(17) 

初出場 予選会敗退も中江引退に伴い補欠出場
「思いもよらない形でチャンスを頂きましたので、なんとしても結果を残したいです!!」

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2戦目の広島からリーグ戦スタート。
藤原(2点、JOサイクロン18.40)M石川

藤原和美、得意のバックドロップを連発してM石川の動きを止め、仕上げは伝家の宝刀JOサイクロン。石川の力押しに苦しんだもののきっちり勝ち点2ゲット。
「今月で最後なので、悔いのないようにやりたいと思います!!」

葛城(2点、ラ・マヒストラル19.07)F小川

打撃なら葛城なのだが、フローラ小川ののらりくらりとしたペースになかなか有効打が繰り出せない。この選手海外でインサイドワークをよく勉強してきたようだ。

・・・・一発でやるしかない・・・

葛城早苗、SPZキックを繰り出す。しかしF小川の戦意を奪うには至らない。ならばと殺人ヒザ魚雷。なおカウント2で返すフローラ小川、ムーンサルトで勝負をかけるが2.9で返す葛城、追い込まれた葛城、大会場では初公開と思われるまさかのラ・マヒストラルでフローラ小川から3カウントを奪った。

フローラ小川、大魚を逃したがさばさばした表情で、

「私が使わなきゃいけない技を、葛城さんに使われました。切り替えて明日から頑張ります」

佐久間(2点、ビートエンドからの片エビ固め 14.03)霧島

霧島のスプラッシュマウンテンを受けきった佐久間、ビートエンドでえぐすぎるお返し。霧島レイラ、3カウントを聞いた・・・

G山本(2点、DDTからの片エビ固め 10.56)早瀬

「グハハハハハハ」
広島大会メインは残酷ショーだった。グリズリー山本が一方的な攻め、早瀬もギロチンを2.9で返すなど粘ったが、最後はDDTに散った。

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第3戦は九州ドーム大会。

M石川(2点、パワーボムからのエビ固め17.19)早瀬(0点)

予選会では早瀬が勝っているカードの再戦。馬力ならM石川なのだが早瀬には一発で相手をたじろがす打撃がある。しかし今回の対決はパワーボム2連発を決めたM石川が勝利。Sクラ初白星をゲットした。

「勝っちゃいました~!」

葛城(4点、ストレッチプラム 11.34)藤原(2点)

革命軍の同門対決だが、今月限りで引退の藤原といまやトップグループの葛城、力の差はだいぶ開いた状況。それでも藤原らしいキビキビとした動きを見せてゆく。博多のファンは大声援。

しかし最後は殺人ヒザ魚雷で動きを止めた葛城、満を持してのストレッチプラムでギブアップを奪った。これで開幕2連勝。

佐久間(4点、ビートエンドからの片エビ固め 13.20)F小川(0点)

「これで、決めます・・・っ・・・・」

STFで勝負をかけたフローラ小川だったが、耐え切った佐久間、ビートエンドでお返し。頭を強く打ったフローラ小川起き上がれずこれで試合はエンド。佐久間も開幕2連勝。

G山本(4点、ギロチンドロップからの片エビ固め 17.43)霧島(0点)

最古参の霧島レイラ、いいところなくSPZ王者のG山本に押し切られて敗退・・・

第37回SPZクライマックス、葛城早苗、グリズリー山本、佐久間理沙子の3名が連勝スタート。栄冠を手にするのは誰ぞ。

(続きます)

2009年9月 9日 (水)

DS買ってしまった

9月3日発売のギャルゲー

「ラブプラス」がスゴイらしいという前評判にそそのかされて、

ニンテンドーDSi、そしてラブプラス、買うてしまいました。(23600えん)

暇ではないのに・・・・

これで当面のWASプレイは絶望的?になりました。

短時間睡眠法を会得しないと・・・・

今週はそんな感じ。

2009年9月 8日 (火)

第773回 37年目7月 中江里奈引退試合

37年目7月

最終戦新日本ドーム大会。

休憩後の第4試合で組まれたシングルマッチ。ミネルヴァ石川対藤島瞳。お互い予選会リーグでは2点に終ったものどうしだが、中江引退に伴い本大会出場枠がひとつあいたので、ここでSPZクライマックス繰り上げ出場者決定戦が組まれた。

―このチャンス、モノにする!

デビュー3年目のミネルヴァ石川、力押しで優位に立ち。ラリアットでぐらつかせてから、
「いきますよー、覚悟はいいですかー?」

体重の乗ったパワーボムで藤島に勝利。勝負タイム12分59秒、これでM石川の本大会出場が決まった。

そしてセミファイナル。

「次の試合に出場する中江里奈選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

最後はこのカード。28期生の最後の同期対決。中江里奈対藤原和美。

「今はとても晴れやかな気持ちです。最後は新人になったつもりで藤原さんとやってきます」

一進一退の攻防、しかし中江のギロチンドロップが藤原のノド元に命中。これで動きが鈍った藤原、そこを突いてヘッドバットをガスガス打ち込む中江、しかし藤原も秘技JOサイクロンで形勢逆転、さすがにこの一発では決められなかったが、ドラゴンスリーパーで弱らせてからバックドロップ。中江は頭からマットへ。

―ウアーーーーッ!

中江、懸命に立ち上がり、藤原に組み付いてDDT、フォールは2で返した藤原、

「こ、れ、でどうだーーーー」

STOまで出してきた藤原、しかしロープに近い。ならばと藤原、リング中央まで中江を引きずってから2度目のバックドロップ。こんどは中江返せず試合終了。勝負タイム27分6秒、さいごまでめいっぱいのプロレスを見せた二人だった。

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メインイベントはSPZ戦。王者グリズリー山本、初防衛戦の相手は元王者佐久間理沙子。いまのSPZの頂上決戦だ。佐久間もよく粘ったが、G山本が早めの仕掛け、グリズリーボムやDDTで佐久間の動きを止めて、

がすっ

カウンターの掌底。これで佐久間から3ウントを奪った、勝負タイム21分45秒。

「きょうは中江さんの引退試合だから負けるわけには行かなかった」
G山本、タッグパートナーの引退試合で気合いがはいっていたようだ。

メイン終了後、中江里奈の引退式。

「ボクは今日まで、精一杯やってきました。応援、ありがとうございました!」

そのパワーと、気魄あふれるファイトでSPZを彩ってきた名選手がリングを去った。

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中江里奈

SPZ28期生

2036年5月11日、長崎アリーナ大会での対 霧島レイラ戦でデビュー。2045年7月23日、新日本ドーム大会での対藤原和美戦 で引退。稼動月数111ヶ月、出場試合数(概算)799試合

タイトル歴

第74代SPZ世界タッグ王者(パートナーは斉藤彰子)

第86代、88代、90代SPZ世界タッグ王者(パートナーはグリズリー山本)

第56代、58代あばしりタッグ王者(パートナーは藤原和美)

第65代あばしりタッグ王者(パートナーはハリケーン神田)

第66代あばしりタッグ王者(パートナーは八島静香)

第35回ウルトラタッグリーグ戦優勝(パートナーはグリズリー山本)

第36回ウルトラタッグリーグ戦優勝(パートナーはグリズリー山本)

2009年9月 7日 (月)

第772回 アフロ参上

37年目7月

「もう、無理なのかな・・・・」

28期生の中江里奈が引退を表明。せっかくSPZクライマックス出場権を獲得したのに、本人の中で気持ちが切れてしまったものがあったらしい。技術的に限界を感じたのか、それとも私生活で何かあったのか。

初戦青森大会のセミで中江里奈&藤原和美の28期生タッグが久々実現。いまでは敵味方に陣営が分かれているが、あばしりタッグを取った間柄だ。SPZタッグ王者の霧島レイラ&葛城早苗と対戦。

―ったく、後輩がどんどん先に辞めてゆく!

霧島レイラはさすがにナーバス。中江とのド迫力の攻防もこれが最後。しかし葛城早苗はいつも通りの容赦ない攻め。ジェットスマッシュで中江を半失神に追い込む。代わって出てきた藤原には殺人ヒザ魚雷!!

そして二人がかりで藤原を痛めつける。なんとか振り切って中江にタッチしたが、中江も動きが落ちていてパワーボム、バックドロップにもいつもの切れがない。逆に葛城のノーザン、霧島の重いソバットを食らってしまってうずくまり、合体パワーボムに散った。勝負タイム19分34秒。

青森大会メインは初参戦の外人が見所。アフロ外人女、イザベラ・スミス登場。ダークスターカオスと組んでフローラ小川&早瀬葵と対戦。

「ホウ、ヤッ!!」
リズム感を生かしたドロップキック。けっこう筋がいい。まだ日本マットを見極めようとしているのかあまり出しゃばらずカオスに任せる戦い方。フローラ小川がSTFでカオスを絞り上げたがイザベラがカット。これで怒ったカオス、必殺のダークスターハンマー。しかし早瀬葵がカット。ダークスターハンマーを食らったフローラ小川、そのまま場外でのびてしまった。

その隙にイザベラが孤立した早瀬を潰しにかかり、
「HEEEY」
打点の高いミサイルキックで早瀬をしとめた。勝負タイム21分3秒。SPZにまたまたニューカマーがやってきた。

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第2戦岩手大会。中江里奈はセミ前で新外国人、イザベラ・スミスと対戦。中江里奈はシングル戦での試合巧者でもある。新外国人の査定にはうってつけの相手。

さすがにイザベラスミス、中江のパワーの前に苦戦。ヘッドバットに苦悶の表情。しかし場外乱闘で形勢逆転に成功し、バックドロップ2連発で中江をグロッキーに追い込み、フェイスクラッシャーでトドメを刺した。勝負タイム23分15秒の激戦。

「ハァッ、ハァッ・・・あと6つ・・・」

中江里奈、控室に戻ってペットボトルの水を飲んで一言。

3戦目の山形、中江里奈はセミ前でミネルヴァ石川と対戦。なんと積極的に攻めたM石川が中江を押し切り、14分6秒、スクラップバスターで勝ってしまい中江越えに成功。

「第1試合なんて久しぶりだね」

4戦目の鹿島では中江里奈、第1試合で36期生のクラリッジ成瀬と対戦。さすがにこのクラスの相手はまだまだ楽勝で、一方的に攻めてバックドロップで終了。勝負タイム7分58秒。

第5戦宇都宮大会、中江は第2試合で35期の中村真帆の挑戦を受けた。

「リングに上がるのが・・・急に・・・怖くなっちゃったンですよね」

試合前にボソッと記者さんに漏らしていた中江里奈。もともと力押しでのし上がってきた選手だけに技術でカバーしにくいものがある。この日も中村の若さあふれる攻めに苦しんだが、

「ウワーーーッ!!」

なんとかパワーボムで中村を振り切って3カウント。勝負タイム24分46秒。

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宇都宮大会メインはあばしりタッグ戦。王者藤原和美、サキュバス真鍋に対するはアイドル商会の藤島瞳、早瀬葵組。

しかし王者組、チームの力はかなり落ちていた。正統派レスリングの藤原とトリッキーな動きのS真鍋が妙に歯車がかみ合って・・・という状況だったのだが、サキュバス真鍋もデビュー7年が経過して、動きがかなり落ちてきている。

一方の挑戦者チーム、早瀬葵がSクラ出場を決めるなどまだまだ元気。藤原の息切れを突いてまずサキュバス真鍋を猛攻で潰し、最後は孤立した藤原へシューティングスタープレス。これはなんとかS真鍋がカットしたが、藤原も戦闘不能状態に、最後はサキュバス真鍋がとらえられ、早瀬のショルダータックルに力尽きた。勝負タイム48分28秒、王者組が5度目の防衛に失敗。

―藤島さんのところにも負けちゃった。もう、そろそろかな・・・

最後カットに入れなかった藤原、場外でうずくまりながらぼんやりと限界を感じていた。

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第6戦群馬大会、中江は第1試合でラズベリーを問題にせず、スリーパーでじわじわ絞めてから、

「おら、よっ!」

バックドロップをズバリ。6分45秒で完勝。

第7戦幕張大会、中江里奈はセミに登場、グリズリー山本と最後のタッグを組んで、フローラ小川、ミネルヴァ石川組と対戦。中江が多少捕まるシーンはあったものの、そこはグリズリー山本がフォロー。最後はフローラ小川を捕まえて中江、見事なパワーボムで3カウントを奪った。勝負タイム17分43秒。

「ラスイチか・・・・」

控室に戻った中江、フウッとため息。

幕張大会メインはSPZタッグ戦。王者葛城、霧島に挑むのは佐久間理沙子、早瀬葵組。葛城と佐久間が恐ろしいシバキアイを展開したが、最後は霧島レイラが猛攻。ラリアット、ムーンサルトは2.9で返した早瀬、懸命に耐えて佐久間にスイッチ。最後は佐久間が葛城との意地の張り合いを制し、ネックブリーカーで葛城から3カウントを奪った。勝負タイム45分34秒、すごいぞ早瀬葵タッグ2冠王、王者組は2度目の防衛に失敗。

2009年9月 6日 (日)

第771回 駆け抜けるリング、君の勇姿

第4戦神戸大会、今シリーズ限りで引退のRIKKAは新人のジャスティスえちごと対戦。これはもう伝承マッチ。一方的に攻めたRIKKAがSTOで完勝。勝負タイム5分22秒。

SPZクライマックス予選会はこの日からBブロック。

藤原(2点、JOサイクロン 14.06)藤島(0点)

「あちこち痛いですけど、Sクラには意地でも出たいですね」
右ひざの負傷をかばいながら藤原懸命にファイト。藤島瞳のスピードに苦しんだものの、JOサイクロンで挽回。しかしこの一発で決められないところにいまの藤原の苦しさ。逆にシューティングスタープレスで2.8まで追い込まれてしまうが、

「でえええーーい!」
2発目のJOサイクロンで藤島を片付けた。

第5戦福井大会。

藤原(4点、パイルドライバーからの片エビ固め10.15)S真鍋(0点)

―今日勝てば、本大会・・・
藤原和美の集中力が凄い。鬼神のごとき表情で真鍋を攻め込む。。五体満足とはいえないのに・・・・S真鍋の反撃は単発。
「いくぞッ」
最後はパイルドライバー。サキュバス真鍋の脳天をマットにグサリ。

第6戦金沢大会。

中江(2点、パワーボムからのエビ固め 18.50)藤島(0点)

Bブロック公式戦、デビュー9年の古参選手、中江里奈が登場。動きはさすがに落ちているがパワーは健在。ラリアットをがすがすぶち込んでゆく。藤島も飛んだりはねたりで応戦するが、中江の耐久力は折り紙つき。受けきってからフランケンシュタイナー、STOの猛攻。最後は伝家の宝刀パワーボムが炸裂。

第7戦高岡大会第1試合で注目?のカード。新人Jえちごがラズベリーと対戦。この試合、シングル初勝利を狙っていたラズベリーがよく攻めて、ギロチンドロップ連打で追い込んだが、3カウントを取れず、逆にえちごにドロップキックを叩き込まれて9分58秒、ジャスティスえちごにプロ初勝利を謙譲してしまうというふがいなさ。

中江(4点、STOからの片エビ固め 18.35)S真鍋(0点)

中江が力押しで危なげなく勝利。これで最終戦を待たずしてBブロックの中江里奈・藤原和美の予選会通過が決まった。

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最終戦はさいたまドーム大会。

「RIKKA 最終試合」の大看板が掲げられた。

第1試合は中村真帆対グレース・ハン。新外国人のグレース、中村のパワーに押されてしまい、ヘッドバットでぐらつくもミサイルキックで反撃介し。お互い最後は息も絶え絶えという状態だったが、最後はグレースがスクラップバスターで中村を振りきった。勝負タイム15分35秒。

第2試合は早瀬葵、ラズベリー組対M石川、Jえちご組。やはり新人のえちごが捕まってしまい、早瀬のミサイルキックを食らって悶絶。そのまま3カウントを奪われた。勝負タイム13分3秒。

第3試合は佐久間理沙子、フローラ小川が登場。強豪外人のブリジットウォン、マユリシアターを迎え撃つ。カード編成の都合で第3試合にまわされた佐久間だが、ブリジットの打撃にたじたじ。フローラ小川もハイキックをもらってぐだぐだ状態。それでも最後は佐久間が秘技・ゴールデンクラッシュを決めてブリジットから3カウントを奪った。勝負タイム28分23秒の激戦。4選手しばらく大の字。この試合は隠れメイン。

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休憩明けから5大シングルマッチ。まずサキュバス真鍋対藤島瞳。

予選会Bブロック公式戦だが消化試合になってしまった。藤島が飛んだり跳ねたりで優位に立つが、S真鍋もトリッキーな動きで応戦。しかし最後はムーンサルトを決めた藤島がなんとか勝利。勝負タイム13分5秒。

藤島(2点、ムーンサルトプレスからの体固め 13.05)S真鍋

第5試合は28期生同士のシングルマッチで予選会リーグ戦Bブロック。藤原和美対中江里奈、お互いに予選会出場は決めたが、同期でライバル同士なのでお互いのプライドのかかった一戦。しかし今回の対決はパワーで押しまくった中江が優位に立ち、そのままSTOでトドメ。勝負タイム15分42秒、Bブロックは中江が1位通過を決めた。

中江(6点、STOからの片エビ固め 15.42)藤原(4点)

そして・・・・

「つぎの試合に登場するRIKKA選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします」
ドワアアアア

29期生のクノイチレスラー、RIKKAが最終戦。この試合を最後にSPZマットを去る。対戦相手は2期先輩の霧島レイラ。革命軍のリーダーが引退試合の相手を買って出た。
序盤こそ互角の展開だったが、霧島のスプラッシュマウンテンをきっかけに試合が動きだした。この一撃でRIKKAの動きに精彩がなくなり、農鳥も繰り出したが本来の切れがない状態。
そして、
「これで、終わりだーーーーーー
霧島レイラ、別れのスプラッシュマウンテン。RIKKAを垂直にたたきつけた。これで3カウントが入った。勝負タイム12分37秒。

セミファイナルは葛城早苗対新外国人コバトフ。

新外国人選手コバトフ、ロシアのレスリングアカデミーに在籍していたが、故あってファイトマネーを稼ぐため日本マット参戦を決意した。コバトフ、ロシアのマット界ではダイヤの原石とかまだ見ぬ強豪とか言われており葛城も最初は戸惑ったものの、打撃をこつこつ当てていってペースをつかんだかに見えたが、コバトフがキャプチュードで逆襲。しかし葛城もSPZキック。これで3カウントが入った。勝負タイム19分8秒、葛城がなんとか勝利した。

メインイベントはSPZ選手権、王者ダークスターカオスに挑むのは前王者のグリズリー山本。SPZサイドがベルト奪還の可能性が一番高いのはこの人だと判断したのだが、
試合は力押しの消耗戦になった。ド迫力の肉弾戦が続く。ブレーンバスターひとつでも気合いと力がこもる大勝負。しかしダークスターカオスもバックドロップ、DDTで応戦。グリズリー山本もラリアット、ギロチンを繰り出せばダークスターはパワーボム。

「ぬんっ」
グリズリー山本、力任せにフェイスクラッシャーでカオスの顔面をマットにたたきつけた。そのまま押さえ込んで3カウント奪取。勝負タイム36分48秒の死闘を制した。

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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

グリズリー山本(36分48秒、フェイスクラッシャーからの片エビ固め)ダークスターカオス

グリズリー山本が新王者となる

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メイン終了後、RIKKAの引退セレモニー。

「・・・さらば・・・・・」
革命軍の核弾頭、元SPZタッグ王者がリングを去った。

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RIKKA

SPZ29期生

2037年5月16日、高知市立体育館での対中江里奈戦でデビュー。2045年6月22日、さいたまドーム大会での対霧島レイラ戦で引退。稼動月数98ヶ月、出場試合数(概算)689試合

タイトル歴

第81代、第84代、第87代SPZ世界タッグ王者

(パートナーは葛城早苗)

第57代あばしりタッグ王者(パートナーはケンドー・カミスワ)

第60代あばしりタッグ王者(パートナーはマーメイド千秋)

2009年9月 5日 (土)

第770回 37年目6月 予選会A組

37年目6月

「さらば・・・・」

29期生のRIKKAが引退を表明。奈良田の里の警護人として第二の人生を送るらしい。
恒例のSPZクライマックス予選会。2ブロックに分かれて4人ずつのリーグ戦を行い、各ブロックの得点上位2名ずつが本大会に出場できる。

(Aブロック)

フローラ小川(前回本大会2点)

早瀬葵(32期)

ミネルヴァ石川(35期)

中村真帆(35期)

(Bブロック)

中江里奈(前回本大会2点)

藤原和美(前回本大会2点)

藤島瞳(31期)

サキュバス真鍋(30期)

初戦山口大会、まずAブロックから。

F小川(2点、STF,24.52)早瀬

半年間海外でもまれたはずのフローラ小川だが、ファイトスタイルは母親譲りの耐えるスタイル。ガンガン攻めてくタイプではない。この日も早瀬のチョップ攻勢をしのいで、早瀬の延髄、ラリアット、ジャンピングニーの猛攻をしのいでしのいで、

「もう、逃げられないわよ!!」

出た出た必殺STF。懸命にこらえた早瀬だったがついにギブアップ。勝負タイム24分52秒の濃密なファイトに山口のファンは拍手を送った。

「あのコ、本当にプロレスが好きだね・・・ま、小川さんに似たんだと思うんだけどね」

試合時間の長さを吉田龍子役員が揶揄。

M石川(2点、パワーボムからのエビ固め 13.36)中村

35期生同士の対決。一進一退の攻防が続く。入社3年目、どちらが力をつけてきたかが問われる一戦は、

「これで、決まりです!」
ミネルヴァ石川の強引なパワーボム。中村をズドンと叩きつけて試合は終わった。

第2戦島根大会。この日も予選会Aブロック。

選手の肉体的負担(アンド筆者の時間的負担)を考慮して、昨年から2ブロック制で行われている予選会。

「いいよなお前ら、あたしらのときは予選会もシングル7連戦だったんだよ」

(霧島レイラ談)しかしひとつの負けが命取りになる意味ではこっちも辛い。

早瀬(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 10.28)中村(0点)

2年ぶりの出場に意欲を燃やす早瀬、シャイニングウィザードを連発して勝ちをもぎ取った。

F小川(4点、ストレッチプラム 9.45)M石川(2点)

フローラ小川、1期後輩のミネルヴァ石川と対戦。
―力はある。なんとか動きを止めないと・・・

フローラ小川、相手の攻めをひとしきり受けたあと、ネックブリーカーで動きを止めて、そのあとストレッチプラムで絞り上げる。ミネルヴァ石川あっけなくギブアップ・・・

第3戦鳥取大会。
早瀬(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 12.55)M石川(2点)

勝った方が本大会出場の一戦。ミネルヴァ石川もタックルなど力技で攻めるが、早瀬には掌底がある。やはりこの人ただのアイドルレスラーではない。弱らせてからシャイニングウィザードであっさり勝利。

F小川(6点、ドラゴンスリーパー 4.28)中村(0点)

「うわああああああああ・・・」
フローラ小川、開始早々スリーパーホールド。延々絞め続けててぐったりしたところをドラゴンスリーパーに移行してなおもしめあげる。中村さん、落ちてしまった・・・・この結果Aブロックの通過者はフローラ小川と早瀬葵で確定。

2009年9月 4日 (金)

第769回 ダークスターハンマー

37年目5月

「フフフフフ・・・・」

新外国人選手ダークスターカオスが初来日で団体の至宝SPZベルトを奪取。グリズリー山本を破っての戴冠。

SPZ事務所は騒然となった。初参戦の外国人選手に団体の至宝を持っていかれた屈辱。とりあえず次の挑戦者を誰にするか激論が交わされたが、霧島レイラと佐久間理沙子が負傷欠場のニュースがががが。

「じゃあ先月ダークスターカオスに勝っている葛城選手を当てますか」
「・・・んー。そうだね」

でもって5月シリーズ開幕。サキュバス真鍋、佐久間、霧島が負傷欠場、ジャスティスえちごも基礎訓練のため巡業に帯同せず。

第7戦新潟大会で組まれたのがWWCA選手権、ダークスターカオス対フローラ小川

「いい?明日横浜で葛城さんとカオスが当たるからできるだけ疲れさせておくのよ」
中森社長がアドバイス。

「・・・はい、わかりました」

2日連続でタイトル戦を組ませて集中力を乱そうというせこいSPZサイドの魂胆。しかし力の差は歴然で、完全に力負けしたフローラ小川、よく粘ったものの24分19秒、裏投げで叩きつけられて敗北。

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最終戦は横スペ大会。

第1試合はクラリッジ成瀬VSラズベリー。36期生同士の対戦。ラズベリーは小柄な選手で、こんな子がプロレスやってるのかという状態で、いまだにシングル戦では勝ち星がない。スコアラーも連敗記録を数えるのがめんどくさくなっていまはもう何連敗しているのか分からない。しかしすばしっこさは見るものがあり、アームホイップで倒すや軽快なギロチンドロップを連発。

「いてこましたる!」
クラリッジ成瀬、脇固めで絞り上げる。

「うわあああああ、もうだめーーーーー」

情けない声を上げてラズベリーが降参。レフェリーが試合を止めた。勝負タイム10分31秒。

第2試合はアイドル商会が登場、早瀬葵、藤島瞳が中堅外人のファントムローズ2号、マスクドミスティ組を下した。

休憩前の第3試合タッグマッチ、ベテランの中江里奈が新鋭の中村真帆とタッグを組んで新外国人グレースハン&アニービーチと対戦。
「はっ」
グレース、掌底をずばずば叩き込む。名の知れたレスラーである中江にも物怖じしない。年季の入ったレスラー、中江もノリノリでファイト。

「中村―――――」
指示を飛ばしてサンドイッチラリアット、そして合体パイル。しかしこれで仕留めきれず息が上がった中江、ひとまず中村にタッチ。そこを見逃す外人組ではなかった。合体パワーボムであっさり中村から3カウント奪取。

「キャッホーーー」
喜ぶアニーさんだった。勝負タイム22分0秒の激戦だった。

***************************

休憩後、「禿山の一夜」が流れ、グリズリー山本が入場。この日の相手は強豪外人マユリシアター。しかしG山本の敵ではなく、わずか6分22秒、グリズリーボムで圧殺。
「ぐわははははは」
やはりこの人は現在のSPZでは最強である。

そしてセミファイナル、フローラ小川、ミネルヴァ石川対藤原和美、RIKKA組。欠場者が多いので大会場のセミにしてはぱっとしないカード。革命軍の二人がミネルヴァ石川の攻勢をこらえるパターン。しかし藤原もJOサイクロンを繰り出し流れを引き寄せる。フローラ小川がストレッチプラムで勝負をかけたがRIKKAにカットされ、ならばと繰り出したムーンサルトは自爆。どうもこの選手決定力がない。最後はなんとミネルヴァ石川が乱戦の中、藤原にパワーボム、スクラップバスターを決めて3カウントを奪った。勝負タイム20分50秒。

「そ、そんなあ・・・・」
28期生の藤原。7つ下のM石川にタッグマッチながらフォールを許してしまった・・・

そしてメイン、SPZ選手権。王者ダークスターカオスに挑むのは葛城早苗。先月はシングルマッチで勝っているのでどうにもならない相手ではないはずだが・・・

「フフフフ、先月受けた屈辱を倍にして返してやろう」

葛城の打撃がやばいというのは資料では知っていたが、体感してみて恐ろしさを感じたらしい。ダークスターカオスはやめの仕掛け、タックル連打そして重爆ドロップキック。
「あー、いかんですね」

解説の吉田龍子が頭を抱える、完全にダークスターのパワーに飲まれている。裏投げで叩きつけられてしまう。葛城も一打逆転を狙ってSPZキックを繰り出したがカオスもきっちり受けた

「くっ、今一度」

2度目のSPZキック、カオス倒れない。ならばと組み付いて葛城、殺人ヒザ魚雷。前のめりに倒れるカオス。押さえ込んでカオスをカウント2.8まで追い込んだ、が、ここでカオスが切り札のダークスターハンマーを出してきた。

「ぐわあっ」
これで試合は終わった。勝負タイム20分55秒、王者が初防衛に成功。

2009年9月 3日 (木)

WAS選手のモデルレスラー

各サイトでも触れられているのですが、

一部のWASレスラーは、男子団体から引っ張ってきたモデルレスラーがあるっぽいです。そのレスラーの特性を抽出して美少女キャラに乗せ変えてしまうという荒技(笑)モデルレスラーがはっきりわかるのが下記6名。

◆南利美・・・どうもモデルは渕正信(全日本)ではないかと推察されます。

     関節技が得意、苗字が漢字一文字、紺色のコスチューム。

◆サンダー龍子:女版・天龍源一郎。

 得意技がパワーボム。昇り竜をモチーフにしているところも。大柄な体格。豪快なファイト、求道者のような性格。

◆武藤めぐみ・・・武藤敬司

(全日本) 名前だけ借りましたね。天才というとこも同じです。まあムーンサルトプレスとシャイニングウィザードを実装させれば本家に近くなるのでしょうか。

◆小川ひかる・・・・小川良成(NOAH)

 名前借りてきた系ですね。技術で魅せるタイプ。線が細い。あまり強くない。やられっぷりがいい。

◆菊池理宇・・・菊池毅(NOAH)

 これも名前借りてきたっぽい。玉砕覚悟の突貫ファイト。小柄だけどやられっぷりがいい。

◆斉藤彰子・・・斉藤彰俊(NOAH) そのまんまじゃあないですか、4文字中3文字共通で。空手出身というところも同じです。

かつての全日本黄金期を脇で支えた菊池と小川が出ているところが凄い。なんという慧眼。やはり弱いレスラーには感情移入できます。

2009年9月 2日 (水)

そして、夏の終わり。

2009年の夏が終わりました。

休みが週に1回になってしまってからはや1年。

壊れそうですが、

第3試合がせいぜいの身の程なのにセミやメインに出ているよな

状況ですが、WASのリプレイはボソボソと続けています。

全日本8月両国大会(見に行けるわけがない)

・高山選手3冠防衛

・船木誠勝、全日本参戦・・・・・

・西村修の弟子兼パートナーの征矢学、西村と決別して長州に弟子入り志願?

 (なんちゅうアングルでしょうか)

・小橋、菊地が古巣に里帰り(とはいえ昔の全日本と今の全日本は完全に別物)

渕正信選手は腰が相当悪いのか参戦なし。

プロレス、見に行きたい。

渕正信選手の出番があると思われる後楽園大会にでも都合をつけて行ってみたいものです・・・

2009年9月 1日 (火)

第768回 黒い超新星ここに降臨

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そして第6戦札幌大会、前夜佐久間に負けたカオスはダイビングプレスで中江里奈を圧殺。勝負タイム10分38秒。

札幌大会メインはSPZタッグ戦、新王者葛城早苗、霧島レイラに対するは佐久間理沙子、早瀬葵組。

「きのうフローラ小川と30分やって疲れてますけど、まあ頑張ります」
「早瀬さんを潰して防衛します」

霧島レイラが動けないなりに試合を組み立て、若い葛城にスイッチ。葛城と佐久間が攻防を繰り広げたが、葛城のジェットスマッシュで佐久間が悶絶。代わって出てきた早瀬にはSPZキック。あわれ早瀬葵、この一撃でノックアウト。勝負タイム29分53秒、王者組が防衛に成功。

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第7戦釧路アリーナ大会、第2試合でジャスティスえちごのデビュー戦。対戦相手は28期の藤原和美。

「HAU!」
強烈なタックル、スクラップバスターであっという間に追い込まれ、逆片エビで絞り上げられる。
「うわあああああああ」
しかしジャスティスえちご、ギブアップの言葉だけは吐かなかった。
(意外と根性あるわね・・・)
藤原和美、フォール勝ち狙いに切り替えてバックドロップ。この一発でジャスティスえちごを失神させて3カウント。勝負タイム6分57秒。

「くっ・・・なにが何だか・・・わからない・・・」
強烈な洗礼を浴びたJえちご、セコンド陣に背負われて引き揚げた。

釧路大会メインはフローラ小川対ダークスターカオスのシングルマッチ。

―ずいぶん厄介な相手、でもベストを尽くす・・・
しかしカオスのタックル連打でフローラ小川吹っ飛ばされまくり。パワーが違いすぎる。ならばとフローラ小川、動き回ってドロップキックを連発するが
「ぬん!」
強烈なエルボーを食らってしまい動きがガクリと落ちる。
「フフフフフフ」
DDT2連発、これ以上は受けられないと判断したフローラ小川、STFをしかけたがあまりにもロープに近い。
「フッ」
ダークスターカオス、裏投げ、そしてパワーボムでフローラ小川を仕留めた。勝負タイム19分23秒。敗れはしたもののフローラ小川、世界のカオスにそこそこ健闘した。

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最終戦新日本ドーム大会、後半で3大シングルマッチ。

セミ前でフローラ小川対葛城早苗。

凱旋帰国したフローラ小川、団体トップどころの葛城と対戦。序盤は静かな立ち上がり、グラウンドの攻防を経てエルボーの打ち合い。そのあとも互角の攻防が続いたが、この展開に焦れた葛城がいきなりのジェットスマッシュ、裏投げ、STOの波状攻撃。これで戦意のなくなったフローラ小川、殺人ヒザ魚雷2連発に沈んだ。勝負タイム29分1秒。けっこうロングマッチとなった。

セミファイナルは佐久間理沙子対霧島レイラ。デビュー10年を迎えた霧島レイラが東京に戻ってきた。きょうの相手は元SPZ王者佐久間、さすがに劣勢に立たされてしまう。なんとかヘッドバット、スプラッシュマウンテンで挽回を試みるが、佐久間も過去の人に負けるわけには行かないと奮起して、DDTからバイオドライバーとつないで3カウントを奪った。勝負タイム16分27秒。

そしてメインはSPZ戦、王者グリズリー山本に対するはダークスターカオス。初参戦でいきなりSPZ王座に挑戦となった。SPZの上位どころ7名と当たり、葛城と佐久間に敗れたものの5勝2敗でタイトル戦に乗り込む。

「んー、カオス選手、二つ負けたのがいずれも打撃ですからね、頭打ってわけわかんなくさせればいいと思いますよ」

「どりゃあああああ」
頭を狙ったのかヘッドバットを起点に攻めを組み立てようとするG山本。しかしカオスもタックル、チョップで反撃。ド迫力の攻防にファンは熱狂した。

「フフフフフ・・・」
カオスのタックル連発。あのG山本が力負けするシーンというのもなかなか見られない。
「どりゃあああ」
G山本の掌底が顔面に入りムッとしたのか、ダークスターカオス、ダークスターハンマー、裏投げ、ダークスターハンマーの猛攻。なんとか2.8で返したG山本だったが、2発目の裏投げを返す力は残っていなかった。勝負タイム22分34秒。SPZの至宝が初参戦の外人選手に奪われてしまった。

「フフフフフ・・・・」

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