第798回 ジャーマンノーザンノーザンノーザン
38年目8月
恒例のSPZクライマックス。例によって横浜戸塚の喫茶店「あばしり」を借り切っての前夜祭記者会見が。
■「狂乱ベアー」グリズリー山本(22)
6年連続6度目の出場 第34回・35回・第36回・第37回大会優勝
「全員ぶっ潰す!ワハハハハハ」
■「キラーマシーン」葛城早苗(21)
5年連続5度目の出場
「まあ、全力をつくします」
■「ビートエンドの女」佐久間理沙子(20)
3年連続3度目の出場
「今年は本気でてっぺんを取りに行きます」
■「ヒロインファイター二世」 フローラ小川(19)
3年連続3度目の出場 。SPZ世界王者
「作戦通りに行けば勝算はあります。」
以下は予選会勝ちあがり組。
■「うなる豪腕」ミネルヴァ石川(18)
2年連続2度目の出場 A組1位通過
「頑張りますーーー」
■「悪魔の左手」ジャスティスえちご(16)
初出場 B組1位通過
「せっかく出たので、一人でも大物食いをしたいと思います」
■「ナチュラルパワー」中村真帆(17)
初出場 A組2位通過
「全力で戦うぞっ」
■「ど根性アイドル」早瀬葵(21)
2年連続3度目の出場 B組2位通過
「が、頑張りまっすっ!」
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今年のリーグ戦はタイト戦線に絡んでいる4強と、若手中堅どころの4選手の実力に開きがあるので、シード権争いの興味が低いと思われたので団体サイドがTVCMを投下して集客を図った。
2戦目の札幌どさんこドームから地獄のリーグ戦が始まった。
中村(2点、スクラップバスターからの片エビ固め 16.54)えちご
「くらえっ」
えちごのダークレフトも中村の意識を飛ばすには至らない。これで攻めてのなくなったえちご、徐々に疲れていった。
「もうあきらめろ」
スクラップバスターでえちごの動きを止めた中村がSクラ初白星を挙げた。
葛城(1点、時間切れ引き分け)F小川(1点)
先月の幕張SPZタイトルマッチ戦の再戦が組まれた。
―グランドで捕まる前に、蹴り倒す!!
「てやあっ」
エルボーを連発していったが、F小川もエルボーやドロップキックで手数を返し、スリーパーだの脇固めだのでグラウンドに誘おう誘おうとする。
「はああっ!!」
葛城早苗、大振りの掌底を連発。勝つには相手を強引に眠らせるしかない。
「っ・・・」
フローラ小川がぐらつく。頭が揺れてしまった。とたんに動きがおかしくなった
「覚悟」
殺人ヒザ魚雷。命中。崩れ落ちるフローラ小川。フォールする葛城、しかし2で返すF小川、ドドドドドドド
「ならばこれで終わりだ!!」
出たジェットスマッシュ。西部劇の悪役のようにユラーリと前のめりにダウンするF小川。これはもうだめか。葛城、ひっくり返してカバー、
ワン、トゥ・・・ドドドド
2.8で返したフローラ小川だが相当ダメージが深い。しかしここで時間切れのゴングが鳴った・・・
「結果は引き分けだが、あと1分あれば私の勝ちだったな」
イや葛城さん、そう言われましても・・
G山本(2点、グリズリーボムからのエビ固め 8.45)早瀬
この試合は残虐ショーだった。早瀬葵、一方的にボコられて・・・・
「フハハハハハア、100万円は私のものだ」
グリズリー山本、5連覇へ好発進。
佐久間(2点、バイオドライバーからのエビ固め 11.52)M石川
これは格の差から言って佐久間優位は歴然。佐久間、見事な横綱プロレスを見せて、M石川の攻めを受けきってから攻勢に転じ、バイオドライバーで片付けた。
「今年こそ・・・・」
佐久間理沙子、悲願の初優勝なるか。
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第3戦は仙台大会。
M石川(2点、タイガードライバーからの片エビ固め 18.49)Jえちご(0点)
―Sクラに出ても、勝たなきゃ意味がない!!
デビュー1年4ヶ月でSクラ出場を果たしたジャスティスえちご、なんとしても先輩方から1勝を挙げておきたいところ。この日は元SPZタッグ王者の石川と当たったが、のらりくらりと戦いつつ力技でダメージを与えてくるM石川に苦戦。ジャスティスえちご、ミサイルキック2発でも決められず、逆に
「行きますよ!」
タイガードライバーでえちご、力尽きた・・・
F小川(3点、ノーザンライトSH 12.14)中村(2点)
「1位が100万円とブランド品、2位が食事券5万、3位がアクアライナー1ケース・・・何かもらって帰りたいですね」
フローラ小川、SPZ王者である以上優勝を狙わなければならない立場。しかし4強の本人以外の3人いずれも難敵ぞろい。初戦から1点をロスしてしまった・・・
この日は格下の中村と対戦。中村、根性でSTFを耐え抜き、続くムーンサルトも2.9で返したが、立て続けのノーザンは返せなかった・・・
「みなさん、応援ありがとうございます!」
G山本(4点、掌底からの片エビ固め 12.53)葛城(1点)
4強の直接対決。しかし昨日F小川と30分やって疲れているのか、葛城の動きに切れがない。ズルズルとG山本に攻め込まれて、
「グェヘヘヘヘ」
掌底で殴り倒されて終了。
「クッ、こんなはずじゃあ」
優勝候補の一角に名を連ねていた葛城、早くも失点3.
佐久間(4点、ジャンピングニーからの片エビ固め 6.16)早瀬(0点)
佐久間、いきなりジャーマンノーザンノーザンノーザンの猛攻。場内あ然。早瀬葵ちゃんが殺されてしまう!!長丁場のリーグ戦を考えて格下相手にはさくっと終らそうと考えた佐久間、あっさりと早瀬を沈めた・・・
第38回SPZクライマックス。佐久間理沙子とグリズリー山本が4点でトップ。
(続きます)
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