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2009年10月22日 (木)

第796回 WWCA選手権 フローラ小川VS佐久間理沙子

38年目6月

フローラ小川、まさかのSPZ王座戴冠劇から一夜明けて、各スポーツ紙に大きく報じられた

『フローラ小川、奇跡のSPZ王座戴冠』(日刊ブルース)

『フローラ小川、まさかの女王』(スポーツ報連)

『ワンチャンス的中・フローラ小川・掴んだ女王の座』(京スポ新聞)

『19歳アイドルレスラー 最強の称号つかむ』(中京スポーツ)

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「ウァハハハハハ、久しぶりにスポーツ新聞まとめ買いしちまったぜい」

朝一の新幹線で帰京した今野ファウンダーが、娘の戴冠を報じるスポーツ紙を買いあさってご満悦。

「でも・・きょうは、難しいと思いますよ」

ひかるが物憂げに呟く。同じ選手に2連敗はできない。ある程度の地位にあるレスラーなら誰もが思うことだ。これで佐久間も死に物狂いで潰しにかかってくるだろう・・・・

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しかし戦いは続く。

王座戴冠劇から24時間後、こんどはさいたまドームのメインイベントで昨日と同じカードが組まれた。WWCA世界選手権。王者フローラ小川対挑戦者佐久間理沙子。

「疲れてますけど、それは向こうも同じだと思いますので」

フローラ小川、淡々とリングシューズの紐を結ぶ。2日連続でシングルのタイトルマッチというのは異例だ。

「・・・同じ選手に2連敗するわけにはいきません。今日は石にかじりついても勝ちます」

やはりこの試合佐久間の目の色が違っていた。

昨日の長野より圧倒的に大きな会場、さいたまドームで、8時10分、決戦のゴングが鳴った。

―あやまる。心の底で、あなたの事を攻めやすい相手だと思っていた。

(いや事実その通りなんで。フローラ小川は寝技で一発ドカーンしないかぎり勝てないんですから。)

序盤から積極的にエルボー連打、タックル、延髄斬りで攻めた佐久間。ペースをうまくつかんだ。

「ぐううっ・・・」

フローラ小川も懸命にSTFで反撃したがこれはあまりにもロープに近い。さすが佐久間、同じ間違いは2回はしない。STFで決められないとなるとF小川は苦しい。

「これは、どう?」

佐久間、ネックブリーカーでフローラ小川から3カウントを奪った。勝負タイム17分19秒。

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WWCA世界選手権試合(60分1本勝負)

佐久間理沙子(17分19秒、ネックブリーカードロップからの片エビ固め)フローラ小川

F小川が2度目の防衛に失敗。佐久間が新王者となる

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かくしてSPZ初の試みの2日連続同一カードタイトルマッチは、お互いの持つベルトが入れ替わった結果となった。

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