第787回 場外ビートエンド
年末のプロレス大賞、最優秀選手はグリズリー山本、最優秀新人はジャスティスえちごが選ばれた。
37年目1月
「新春ロケットシリーズ」開幕。四国地方を回るシリーズ。5戦目の岡山から西日本各地を転戦。
第6戦奈良大会でSPZ世界タッグ戦。王者佐久間理沙子、ミネルヴァ石川組に挑むのは先月のタッグリーグ優勝チーム、グリズリー山本・中村真帆組。
相変わらずグリズリー山本絶好調。一発一発に重さがある。
「ならば・・・石川さん!」
合体攻撃、サンドイッチラリアットでG山本に対抗するが、パートナーの中村もかなり力をつけてきており、ラリアットでG山本を援護する
「ぶっ潰す」
最後はG山本がジャーマン、バックドロップと畳み掛けてミネルヴァ石川を潰した。勝負タイム28分49秒、王座移動。G山本が2冠王に輝いた。
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第7戦新潟大会ではあばしりタッグ。藤島早瀬がリベンジならず、外人組マリア・マレン組みに及ばなかった。
そして最終戦新日本ドーム、メインは昨年9月以来のSPZ頂上決戦、SPZ選手権で王者グリズリー山本に挑むのは佐久間理沙子。
「今度も負けたら、山本さんのベルトには1年間挑戦しません」
自らを追い込んで新春決戦に挑む佐久間、いきなりジャーマン、フロントスープレックス2連発で先手を取る。ダメージを負ってからだとG山本の攻略は困難だと判断したか
―やられる前に、やる!!
そのあと佐久間ボディスラム3連発。
「んー、意外にに山本選手は投げられると、ダメージでかいんですよ、体重ありますから」
「テメェこのやろう」
あせったG山本、チョップ連打でペースを取り戻すと
「おらあああああ」
グリズリーボム、ラリアットで反撃開始。場内あーあの声。2発目のラリアットで佐久間の動きが止まってしまった。
「ぶっつぶうす」
グリズリー山本DDT。これで決まったかと思われたが佐久間がけんめいに場外エスケープ。
「逃さねえ」
G山本追って来て佐久間を捕まえる。しかしこれは誘い水だった。
不用意に組み付いてきたグリズリー山本をとらえて、
「うあーーーーーっ!!」
佐久間も場外ビートエンドという荒技を出してG山本を昏倒させる。この一撃が勝負の分かれ目になった。
佐久間、半失神状態のG山本をリングに戻して、
「てやああっ」
ノーザンライトスープレックスで投げつけた。
ワン、トゥ、スリー。
グリズリー山本、先ほどの場外ビートエンドが効いたのか返せなかった。勝負タイム26分25秒、王座移動。王者は4度目の防衛に失敗。
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