第791回 荒れるダークスターカオス
38年目4月
札幌で大事件発生。SPZ34期のフローラ小川があのダークスターカオスからSTFでギブアップ勝ちを収め、歴史と権威あるWWCAのシングルベルトを巻いてしまった・・・
「まぐれです、でも、良かった・・・・」
「Shit・・・・」
これでプライドを傷つけられたダークスターカオス、翌々日の仙台大会では6人タッグでF小川と再び当たったが、執拗にフローラ小川だけを攻撃し、殴るけるで叩きのめしたあげく最後はジャーマンでフローラ小川をブン投げて、カウント3を奪った。
「フフフフフ・・・・」
リング上に倒れ伏すフローラ小川、勝ち誇るダークスターカオス。ノンタイトルのタッグマッチだが、カオス様少しは溜飲を下げた様子。
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第4戦大阪大会。メインは2ヶ月連続の同一カードで行われるSPZ選手権、王者佐久間理沙子対挑戦者葛城早苗。前々月のノンタイトル戦は葛城の勝ち、前月のタイトル戦は佐久間の勝ち。したがって今月が決着戦になる。
・・・大阪の雰囲気にのまれないようにしないと・・・
関西のファンはヒートアップ。先手先手と攻めた佐久間、フロントスープレックスでキレイに投げたかと思えばボディスラム連打。葛城は得意の蹴りが繰り出せない。逆に佐久間がローリングソバット2連発。葛城、ズルズルと追い込まれていった。
・・・クソ、どうすれば・・・
葛城、40分過ぎに勝負に出てSPZキック、崩れ落ちる佐久間、そして引きずり起こして組み付いて、殺人ヒザ魚雷2連発、場内に轟く悲鳴。しかし佐久間2で返して、ノーザンライト、DDTで反撃、そして
「いつものやつ、いきます」
ここで佐久間、切り札のビートエンド。葛城頭からマットへ。試合はこれで終わった。勝負タイム57分26秒。王者が2度目の防衛に成功。
「・・・危なかったですね。相手の技を受けて勝つのも大変なことです」
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第7戦京都大会、第1試合でジャンヌ永原のデビュー戦。対戦相手は36期のクラリッジ成瀬。
ジャンヌ永原、素人同然でまだまだプロレスのイロハを勉強中の身だが、本人のモチベーションアップをかねて4月シリーズでは京都大会だけ試合が組まれた、当然クラリッジ成瀬に軽くひねられ、最後はスタミナが尽きたところをドロップキックをもらって3カウントを喫した。勝負タイム8分33秒。
「なかなかええ動きやったで!」
こうしてジャンヌ永原のデビュー戦は終わった。
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最終戦新日本ドーム大会、第2試合のジャスティスえちご対ミネルヴァ石川戦が掘り出し物。ミネルヴァ石川がラリアットを打ち込むが、ジャスティスえちご不屈の闘志で起き上がり、
「これでどうだっ!!」
ジャスティスえちごの必殺技・ダークレフト(左の裏拳)炸裂。
ワン、トゥ・・・ドドドド
2で返すM石川、これ以上は受けられないと判断し、越後を組みとめるやパワーボム。力のこもった一発。えちごは返せなかった。勝負タイム23分0秒の大熱戦。デビュー1年でここまでいい勝負を作れるのだからたいしたものである。
・・・もう一枚、切り札がないと・・・先輩方を追い越せない・・・
悔しい表情で引き揚げるえちご。これは近い将来強くなりそうな予感が。
セミ前は佐久間理沙子が登場し、葛城早苗、クラリッジ成瀬と対戦。佐久間が若干手加減が入ったビートエンドでC成瀬を眠らせた。
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そして新日本ドーム大会・セミが荒れた。
F小川、早瀬葵対ダークスターカオス、イザベラスミス。カオスが復しゅうを果たすべく暴れまくり、まず早瀬をノックアウト、
「うわあああっ」
そうして孤立したF小川を2人がかりで攻めたてる。
「うわー、あーっとこれはまるで公開リンチだーーー」
場内轟くブーイング、しかしダークスターカオス、まったく意に介さず、
「フフフフフ・・・・」
最後はジャーマンでフローラ小川を潰して3カウント。マットに横たわるフローラ小川。コーナーで勝鬨を上げるダークスターカオスとイザベラ。早瀬葵は場外で伸びていた・・・
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メインはSPZタッグ戦、王者G山本、中村真帆組に挑むのはコバトフ、グレース・ハン組。若手外人で期待の大きいコバトフがSPZタッグ挑戦となったが、パートナーのグレースが大概。G山本のジャーマン一発で昇天。勝負タイム19分4秒、王者組みが2度目の防衛に成功。
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