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2009年10月30日 (金)

第801回 38年目9月 牙を突きたてろ

38年目9月
「うーん、もうリングに上がるのが何だか、怖くなってね・・・」

SPZ31期、アイドル商会の一員・藤島瞳が引退を表明。前座戦線を沸かせてきたが、そろそろ体力的に限界を感じてきたらしい。

9月シリーズ「ウルトラソウルシリーズ」開幕。

第4戦高松大会で空位になっていたあばしりタッグ王座決定戦。

ジャスティスえちご、クラリッジ成瀬対グレース・ハン、アニー・ビーチ。

「えっと、この試合は、神奈川県横浜市戸塚区の喫茶あばしりが認定する、あばしりタッグ選手権試合であることを宣言します。2046年9月15日、喫茶あばしりチーフ、香取令亜」

新メニュー作りで忙しい鈴波店長に代わってチーフウエイトレスの香取さんにはるばる四国は高松までご足労いただいて認定証を読んでいただいた。

あばしり選手権。今回は37期生のジャスティスえちご、36期のクラリッジ成瀬がタッグを組んでグレースハン、アニービーチ組と対戦。しかし格落ちのクラリッジが捕まってしまう。未来のエース候補・ジャスティスえちごが奮戦するが、

「おりゃあああーーー」

ベテラン外人アニーが体格を生かした攻め、豪快なフェイスクラッシャー。

―これ以上は受けられない
ジャスティスえちご、必殺のダークレフトを放ったが、

「ウウウウウッ・・・・」

アニー、食らうと同時にもんどりうって場外へ転落。フォールを許さない。このあたりはさすがのテクニック。

そして場外をうろうろと歩き回って体力を回復させてから逆転のミサイルキックでアニーがえちごから3カウントを奪った。勝負タイム28分18秒。

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あばしりタッグ王座決定戦

アニービーチ○、グレースハン(28.18、ミサイルキックからの片エビ固め)ジャスティスえちご×、クラリッジ成瀬

アニー組が第72代王者となる

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しかしジャスティスえちごの試練は2日連続。24時間後の岡山大会ではこんどは葛城早苗と組んでグリズリー山本・中村真帆の持つSPZ世界タッグへの挑戦。

「牙を突きたてろ」

先輩の葛城が実に的確なアドバイスを送る。要するにダークレフトをがっすんがっすん叩き込めば分からないぞということ。

試合は中村さんがしまらないファイトを続けながらも試合を作り、15分過ぎにG山本にタッチ。

「ウァハハハハハ」

しかしSクラ優勝の好調をキープするグリズリー山本は絶好調、葛城をたたきのめし孤立したしたえちごに

「終わりだ」

グリズリーボム一閃。この一撃でえちごは動けなくなった。勝負タイム25分24秒。王者組みが防衛に成功。

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SPZ世界タッグ選手権(60分1本勝負)

グリズリー山本○、中村真帆(25分24秒、グリズリーボムからのエビ固め)葛城早苗、ジャスティスえちご×

第95代王者が4度目の防衛に成功

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第7戦新潟大会、藤島瞳カウントダウンラスト2はアイドル商会の同志、早瀬葵と対戦。お互いの思いをぶつけ合った好勝負は16分0秒、早瀬がギロチンドロップで制した。

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最終戦、さいたまドーム大会。

「藤島瞳最終試合」

の大看板が掲げられた。当然グッズ売り場のフィーバーぶりはいつも以上。

第1試合はラズベリー対クラリッジ成瀬。36期のラズベリー、デビュー当初のような最弱ップリの面影は消えて、藤島瞳には何回か勝つところまできた。持ち前のすばしっこさを生かしたムーブでリング上を駆け回る。

「もう逃げられへん!」

しかしクラリッジ成瀬、逆転のストレッチプラムにとらえる。がっちり決まるとこれは厳しい。
「うわああああ!もうだめ~ッ!!」
9分5秒、ストレッチプラムでクラリッジ成瀬の勝ち。

第2試合はミネルヴァ石川対中村真帆。35期の同期対決だ。

ミネルヴァ石川、いつもの春風駘蕩スタイルながら、ゆったりとした攻めで中村をじわじわと追い込み、最後はロープに振られたところをうまーく返し技の背面トペで押さえ込んで3カウント。勝負タイム17分13秒。

休憩前の第3試合に佐久間理沙子が登場。早瀬葵と組んであばしりタッグ新王者チームのグレースハン、アニービーチのあばしり王者チームと対戦。しかし佐久間理沙子強い。このへんの二流外人など相手にならない。最後は早瀬を呼び込んで(早瀬はこれが唯一の出番)の合体パワーボム。これで快勝。9分11秒。その試合が終わると休憩。

休憩後―

「次の試合に出る藤島瞳選手は、この試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層の声援をお願いいたします」

「Eternal Heart、Eternal Heart、Eternal Heart、Eternal Heart、」

「たーらこー、たーらこー」の空耳歌詞で知られる「Eternal wish」が流れ、SPZ屈指のアイドルレスラー藤島瞳がリングに向かう。レスラーとしては大成しなかったが、存在感はすばらしいものがあった。

(続きます)

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