第824回 39年目8月 真夏の祝祭(5)
39年目8月 SPZクライマックス(続き)
最終戦は横スペ大会。本拠地に戻ってきた。
前座の試合を行った後、後半戦はリーグ戦最後の4試合。
Jえちご(6点、ゴートゥベッドからの片エビ固め 19.36)M石川(4点)
シード権獲得の可能性がほとんどない両者だが、熱いファイトを展開。
えちごが殴る蹴るの打撃を繰り出せば、M石川はラリアットでブッ倒す。力押しの消耗戦が繰り広げられたが、えちごのタイガードライバー2連発で試合が動き出し、M石川もラリアット、バックドロップで勝負をかけてきた。これを耐えたえちご、
「覚悟はいいか?」
出た出た、ゴートゥベッド。これでM石川の戦意を絶って3カウント。6点でリーグ戦を終えた。
葛城(10点、スクラップバスターからの片エビ固め)中村(3点)
葛城早苗、格下相手に余裕の攻め。ジェットスマッシュで弱らせておいてのスクラップバスターで片つけた。これで葛城が3位を決め、賞品のスポーツドリンク1ケースをもらって引き揚げた。「3年連続3位」という珍記録だが、もらったドリンクの本数は8本→12本→24本と増え続けている・・・
G山本(8点、DDTからの片エビ固め 7.48)早瀬(0点)
グリズリー山本、アイドルレスラー早瀬葵を圧殺。延髄斬りこそ1発受けてやったものの、後は何もさせず完勝。これでシード権は守った。
「どけっ!コメントなしだ!」
そしてメインイベント。優勝のかかった大一番。フローラ小川対佐久間理沙子。
―今年こそ、優勝する・・・・
悲願の初優勝へ向けて、勝ちまたは引き分けで優勝の佐久間理沙子。これまで3年連続で準優勝とあって気合いはいりまくり。
対するフローラ小川、口では「いつも通りやるだけです」とか言っていたが、頭に優勝賞金の100万円がちらついたのか、いつもと違うどこか硬さのの残るファイト。逆に佐久間のほうが軽量のF小川をボディスラムでいいように投げて、
「これで終わりにします」
佐久間理沙子、リング中央でバイオドライバー。頭を打ってしまったフローラ小川の意識が遠のく。この一発でカウント3が入った。
「んー、フローラ小川が中途半端なレスリングでしたね。いつもはグラウンドで粘って粘ってスキ見つけてちゅう試合運びなんですけど、30分時間切れだと優勝できないって頭があったんでしょうね。きょうはそれがあんまり見られなかったんですよ。えちご戦で取りこぼしたのが今になって効いてきましたね。マアこれがリーグ戦の怖さというか面白さですね」
吉田取締役の解説。うなずける総括であった。
佐久間(14点、バイオドライバーからのエビ固め 15.13)F小川(11点)
敗れはしたもののフローラ小川、堂々の11点で準優勝。リング上で一礼し、横浜中華街のお食事券5万円分をもらって引き揚げた。
そして佐久間理沙子、ついにSクラ優勝。笑顔で優勝賞金100万円と副賞のブランドバッグを受け取った。
「これも毎日の努力の結果だと思います。これからもがんばります!」
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