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2010年1月31日 (日)

ギムレットホール改造計画(2)

「これが私の理想のプロレス会場です」

2049年2月、プロレスマスコミに公開した、リニューアルされた東京調布のギムレットホール。

こけら落としから12年が経過して、設備系が劣化していたので外壁の塗装や通路、お手洗いといった基本的な部分はもちろんのこと、グッズ売り場にも手を入れてリニューアル。

北側の座席の1列目から5列目は、なんと、座席を全て交換。

「ロイヤルシート」に改装した。

いままでのギムレットホールもイスは映画館タイプのゆったりとしたものを使用していたのだが、新設されたロイヤルシートはさらにシートピッチを大きくして、まるでソファーのようなゆったり感を出した。定員は減ったがその分料金設定を高くする目論見である。

「どうです。シートは革張りですよ」

さらに左右の肘掛には折りたたみ式の小テーブルを用意。

「バッチリです。これで飲食をしながらプロレス観戦ができます」

そして右側のテーブルには、紐で栓抜きをぶら下げた。

「少しでも非日常らしさを味わってもらおうと思いまして」

そしてグッズ売り場の隣には、軽食コーナーを設けた。

「島宮さん、フード部門は宜しくお願いしますね」

作りたての焼き鳥や焼きそば、弁当を売るのはあのライラ神威。先輩のつてを頼りギムレットオフィスに入社。飲食店経営の経験を生かしもうひと働きすることになった。とりあえず興行のある日は軽食コーナーに立って焼き鳥を焼きまくることになった。

***************************

2月下旬、東京エクストリームプロレスの興行がギムレットホールで開催された。

「これは豪華な気分になれる!」

新設なったギムレットホールのロイヤルシートは幸い好評だった。高級感ある革張りのシートにもたれながら、もの食い、酒飲みつつ、ゆったりとプロレス観戦ができる。

「ビンビールの栓をシュポンと栓抜きで抜くのがたまりませんな」

軽食コーナーでは国産、輸入物の瓶ビールを販売。興奮したファンが瓶を投げてしまうトラブルも心配したが、いまのところおとなしいファンが多いのか被害は出ていない。

「うわ、焼き鳥もおいしい。これは贅沢をした!」

喜ぶファン多数。なにしろ居酒屋歴10年余りのライラ神威が焼いているのだから。このロイヤルシートは評判となり、焼き鳥とビール、弁当、お土産つきのセット券(13,000円)を設定したところ、この席から売れ始めるという現象まで起こった。主催する団体側にとっても、客単価が高いので満員にならなくても採算が取れるようになったので概ね好評であった。

「美月さん、商売上手だよ!あー、楽できると思ったのに。」

ぼやきつつ焼き鳥に塩を振るライラ神威。

「まあ、年の功ですから。だてに30年この業界にいませんよ」

ギムレットオフィスの細腕繁盛記はまだまだ続く。

2010年1月30日 (土)

ギムレットホール改造計画(1)

(本日は書き下ろし)

40年目1月(2049年1月)

「あークソ。やっぱり難しかったか」

横浜石川町のライラ神威(SPZ17期:御年38歳)プロデュース・北海道居酒屋「トムラウシ」は、10年余り石川町という飲食店にとっての激戦区で商売したが、昔の名前を知るファンが徐々に減って行き、また料理もいまいちで素材の良さをなかなか生かしきれず、とうとう売上が損益分岐点を割ってしまったので、閉店に追い込まれた。

「まあいいや。赤出してまで続けらんないよ、ねえ松っちゃん」

島宮香織(ライラ神威の本名)、共同経営者の板前・松本さんと二人三脚でここまでやってきたが、このへんでひとまずリタイヤすることにした。

*****************************

そのころ、東京調布のギムレットホール、奥の社長室では、八重樫美月社長(SPZ10期・御年45歳)がパソコンの前でため息をついていた。

「稼働率30%・・・・あまり良くありませんねえ」

やはり新宿から電車で20分という立地の悪さが災いして、会場使用料は安いのだが、都内で興行を打ったほうが儲かるという理由からか、そこそこのプロレス団体はギムレットホールを使わなくなっていた。上諏訪温泉地下プロレスなどのインディー系団体の中には使ってくれるところもあったが、大幅な値引きを要望されるなど、あまり儲からなくなってきていた。土地建物はギムレットオフィスの自社物件なのだが、電気代や数名の会場スタッフの人件費を差し引くと利益はいくらも出なかった。

「仕方ありませんね。今までオーナーということで設備投資しなさ過ぎましたね」

赤じゅうたんの花道やらレーザー光線などの設備はあるのだが、音響設備はボロくスクリーンは北側1ヵ所しかない。

「他の会場と差別化しますか・・・・」

美月社長、客席の一部改造を思いつき、パソコンに向かい図面を引きにかかった。

2010年1月29日 (金)

SPZスター選手列伝 56 葛城早苗

SPZスター選手列伝 056
従業員コード:058
葛城早苗

本名:同じ。2024年9月30日、山口県徳山市出身。運動能力の高さに目をつけた井上霧子にスカウトされ、SPZ32期生として2040年4月14日、札幌どさんこドーム大会での対 藤島瞳 戦でデビュー。打撃には見るべきものがあり、あの伊達遥の指導を受けてSPZキックと殺人ヒザ魚雷を伝授され、かつ斉藤彰子からジェットスマッシュを教わるなど研究熱心。殺人級の打撃を連続で食らわせたら大物食いもありうる恐ろしい選手。その恐ろしさを存分に生かし、RIKKAとのタッグでSPZ世界タッグ王者に輝く。団体トップグループの一人として君臨し、SPZクライマックス3年連続3位という実績を残す。得意技はSPZキック、殺人ヒザ魚雷、ジェットスマッシュ。

2049年1月20日、新日本ドーム大会での対 ジャンヌ永原戦で引退。稼動月数106ヶ月、出場試合数(概算)764試合

タイトル歴

第81代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第84代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第87代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第89代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第91代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第98代SPZ世界タッグ王者(パートナーはジャスティスえちご)

阿部リングアナコメント:
蹴り技だけなら団体の歴史を通してみてもベスト3に入るくらいの実力者だった。強豪選手に勝つためには打撃で潰してしまえばいいと考えたのか、伊達遥の元へ押しかけSPZキックや殺人ヒザ魚雷を伝授してもらい、さらにコンバット斉藤のジェットスマッシュを完全コピーして3枚の切り札を持つに至った。ただ攻撃面だけを意識しすぎたのか、相手の技を受けきって勝つということに難があり、そのせいかトップグループにそこそこの期間いたにもかかわらずSPZベルトを巻くことは出来なかった。引退後は後援会のつてで、大阪で普通に会社勤めをしているらしい。

2010年1月28日 (木)

SPZスター選手列伝 55 早瀬葵

SPZスター選手列伝 055
従業員コード:057
早瀬 葵

本名、同じ。2024年7月12日、佐賀県佐賀市出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ32期生として2040年4月16日、仙台アリーナ大会での 対 藤島瞳戦でデビュー。アイドル商会の一員として前座戦線を盛り上げる。アイドルレスラー扱いながら、第35回SPZクライマックスにはなんと予選会で佐久間理沙子を破って本大会初出場を勝ち取るなど意外性が高い。佐久間理沙子のパートナーに起用され、SPZタッグ王座を奪取するなど意外な実力者ぶりを見せる。得意技は延髄斬り。

2048年11月23日、横浜スペシャルホール大会での対白石なぎさ戦で引退。

稼動月数104ヶ月。出場試合数(概算)720試合。

タイトル歴

第92代SPZ世界タッグ王者(パートナーは佐久間理沙子)

第67代、第70代あばしりタッグ王者(パートナーは藤島瞳)

阿部リングアナコメント:
アイドルレスラーとして採用されたが、戸塚の道場で練習を重ねるうちに蹴り技の精度を増し、シングルマッチはともかくタッグマッチなら充分セミやメインに出しても遜色ない選手に成長した。藤島瞳、サキュバス真鍋と「アイドル商会」を結成し、休憩前のタッグマッチで場内を沸かせた次の日にはメインやセミで奮闘するといった便利屋的な使われ方をした面もあるが、本人はまったく意に介さず、その日その日で目一杯のファイトをしていた。引退後は郷里の佐賀へ帰り、SPZフィーバー博多店の店長としてチケットの売りさばきを引き続き担当いただいている。

2010年1月27日 (水)

もう一ヶ月くらいWASやってない

ストックはまだ8年分くらいあるのだが、

かんじんのリプレイができていない今日この頃です。

寒くて、忙しくて、週1の休みには京都に湯豆腐を喰いに行ったりなど

しているから自業自得なのですが。

********************

忙しい人のための大相撲初場所の結果

・モンゴル人たちの優勝レースは今回はドルジ氏(朝青龍)が制しました。25回目の優勝。白いのは12勝3敗と格下に3つ取りこぼして優勝を逃す。

・大関魁皇、幕内(午後4時すぎから開催される強いお相撲さん42人のリーグ戦)通算勝ち星808勝。あの国民栄誉賞横綱・千代の富士の807勝のつくった記録を抜く。17年近くかかってつくった大記録。横綱になれなかったから、実力減衰期に入っても8勝・9勝をしぶとく続けて達成できた面もありますが。

・ツッパリ元大関、千代大海ついに引退。元ヤンキーが親孝行したいからという理由で相撲界入りして突っ張り一筋で大関にのし上がるというネタ的相撲人生がついに完結。最後の方は見ていて痛々しかったが、これほど強烈な個性と歴史を持った力士はほかにいない。CSP(チヨススペシャルとネット上でいわれていた。突っ張りをしのいだ相手に見せる芸術的引き技)よ永遠に。

今週はこんな感じ。

2010年1月26日 (火)

第859回 40年目2月 スノーエンジェルシリーズ

40年目2月

佐久間理沙子セカンド写真集発売。SPZの選手が写真集を複数出すのも最近では異例の事だ。

白石なぎさをTWWAへ海外遠征に出した。素質はあるので大化けしてもどって来るかもしれない。

ジャンヌ永原が右ひざ負傷で欠場。

2月シリーズ「スノーエンジェルシリーズ」開幕。日本人選手が手薄なぶん、外人大挙来日でカバーした。

第4戦三重大会であばしり戦。王者マレン、グレースに対するチャレンジャーはフローラ小川、NARATA組。要するにNARATAの教育マッチ。

「いつまでもベルトを外人にもってかれっぱなしってもアレだから、フローラさん、取り返してきてください」

しかしNARATAが出てくるや外人組の標的にされてしまう。マレンがえげつないバックドロップ。なんとかフォールを返したNARATA,脇固めで懸命に反撃してからフローラ小川にタッチ。

そのあとフローラ小川がいつも通りに粘着質な攻め、15分過ぎマレンをスリーパーにとらえた、と思った

「ウゴエブ」

突然苦しみだすマレン。これはポイントに入ってしまったようだ。危険と判断してレフェリーが試合を止めたが、マレンは失神してしまった。

「勝てました。」

場内、唐突な結末に一瞬静まり返ったが、ものすごい拍手でこたえた。スリーパーで落としてしまうとはめったに見られるフィニッシュではない。勝負タイム16分8秒、なにはともあれSPZにあばしりベルトが戻ってきた。

************************

そして最終戦は横スペ大会。

セミ前から3大シングルマッチ。まずはミネルヴァ石川対マレン・ニールセン。優勢に試合を進めたM石川がドラゴンスリーパーでギブアップ勝ち。勝負タイム14分28秒。

「今日もゼッ好調です~」

セミファイナルはフローラ小川対イザベラスミス。立ち技ならイザベラ、寝かせればF小川。対照的なファイトスタイルの両者だが意外にかみ合った攻防を展開。

そしてフローラ小川が相変わらずのやられっぷり。懸命にイザベラの技を受けるフローラ小川、勝てるのか?と場内ヒートアップ。なんとか体勢を立て直し、バックドロップ、ミサイルキックの大技攻勢につなぐがイザベラもフォールを返す。しかし、

「これで、決めます」

弱ったイザベラに満を持してのSTF。イザベラ抜けられず、ついにギブアップの意思表示。勝負タイム22分53秒、はらはらどきどきな一番だった。

*************************

メインはSPZ戦、新王者ジャスティスえちごに挑むのはEWAのエースとなったロシア人レスラー、コバトフ。留学生レスラーからだんだん地位を上げてきて、SPZベルトの挑戦者に抜擢された。

―寝かされる前に、蹴りつぶす!

積極的に攻めたジャスティスえちご、ガンガン力押しで攻めてDDTで3カウントを奪った。勝負タイム18分13秒、王者が初防衛に成功。

2010年1月25日 (月)

第858回 40年目2月 岐阜大会完全収録

40年目2月

シリーズ第5戦は岐阜大会。

前の日は伊勢で試合だったので2時間ばかりハイウェイで移動してSPZご一行は昼前に会場入り。軽く昼食を済ませたあと各人が思い思いに調整。

17時30分、開場。リングで練習していた若手選手が一斉に控室へ戻る。

18時30分、第1試合開始。

第1試合はミシェール桜井対マスクドミスティ。久々来日のマスクドミスティ、気合のこもったファイトを見せて、小気味いいラリアットを叩き込んで主導権を握る。そのまま押し切って9分15秒、ミスティが3カウントを奪った。

第2試合はタッグマッチ。昨日あばしりベルトを巻いたばかりのNARATAが大ベテランの八島静香とタッグを組んでマユリシアター、ミス・マスカレードと対戦。しかしきょうはNARATAが捕まってしまい、フォローすべき八島さんは15分過ぎに息が上がってしまう。NARATAが孤立したところを派手に殴られて3カウント。勝負タイム15分44秒。

第3試合はクラリッジ成瀬対ジョディビートン。玄人好みのカードかもしれない。ジョディの堅実な攻めに苦しむC成瀬。ストレッチプラムで反撃するがあまりにもロープに近い。

「いてこましたる」

ならばとステップキックで蹴りつけて強引に3カウントを奪った。クラリッジ成瀬勝利。勝負タイム22分24秒の熱戦に場内拍手。その試合が終わると休憩。

**************************

休憩明けのシングルマッチはラズベリー対グレース・ハン。いつも通りリングを快活に飛びまわったラズベリーだったが、勝負をかけたミサイルキックが壮絶な自爆。

「・・・・うううっ・・・・」

場内ため息。これで一気に形勢逆転。グレースがスクラップバスターでトドメ。勝負タイム12分10秒。

セミファイナルはタッグマッチ。フローラ小川がミネルヴァ石川と組んで、イザベラスミス、ローレル組と対戦。イザベラ・スミスのパワーに苦しんだ日本人チームだが、最後は連携の良さを見せて、ダブルインパクトを決めてフォール勝ち。勝負タイム20分42秒の熱戦。

メインイベントもタッグマッチ。現SPZ王者のジャスティスえちごが中村真帆とタッグを組んでコバトフ、マレン組と対戦。

最終戦横スペではコバトフとのSPZタイトル防衛戦が組まれているえちご。これは前哨戦だ。

葛城早苗が引退して、ジャスティスえちごのパートナーが不在となってしまった。今日のパートナー、中村とは6人タッグではよく組んでいたが、元々彼女はG山本のパートナーでいかにもヒールファイトを身上としており、いまは八島とコンビを組んでいるのでジャスティスえちごのパートナーの座が空位のまま。

その影響か、ジャスティスえちご、どことなくぱっとしないファイト。そしてなんとこの日はコバトフの変形STFが極まってしまいギブアップ負け。勝負タイム19分30秒。横スペのタイトル戦へ向けて暗雲が漂った・・・・

2010年1月24日 (日)

第857回 葛城引退、フローラ小川担架送り

40年目1月

葛城早苗最終試合 新日本ドーム大会

そして、セミファイナル
「次の試合に登場する葛城早苗選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

ドワアアアア!!

「The Four Horsemen」が流れるや大歓声。しかし葛城早苗はいつも通り淡々とした表情で入場。

対戦相手は38期のジャンヌ永原。序盤はグラウンド中心の静かな攻防。

10分過ぎ、突然に葛城が仕掛けた。

「・・・・消えろ」
SPZキックが命中。しかしかつての威力はなく、永原の意識を持っていくには至らない。逆に反撃されジャーマンをもらってしまう。頭から落ちた葛城の動きが止まった。

「これで終わりっ」

ジャンヌ永原、フラフラと起き上がった葛城に対してエルボーを叩き込んで倒し、そのままのしかかって3カウントを奪った。勝負タイム13分49秒。

敗れた葛城、さばさばした表情で起き上がり一礼してリングを後にした。

**************************

メインイベントはSPZ戦、王者フローラ小川に対するはジャスティスえちご。

フローラ小川は打撃でガンガン攻めてくるえちごのようなタイプには相性が悪い。まあ王座移動だろうというのが大方の予想であった。

フローラ小川、いきなりスリーパーで先手を取ってくる。しかしジャスティスえちごもグラウンドに付き合わず強引に引きずり起こしてチョップ連打連打。フローラ小川もエルボーで反撃。

―フローラさんは攻めやすい。なんとかなる。

頭突きの連発でたじろがせてエルボー連打、そしてステップキック。ひるんだ所をノーザンライトスープレックス。フローラ小川がやられっぷりを遺憾なく発揮。ここで不意打ちSTFを仕掛けられるかどうかがフローラ小川のポイントなのだが、

「砕け散れ」

この日はダークレフト、ゴートゥベッドの波状攻撃でカウント2.9まで追い込まれ、2発目のゴートゥベッドでフローラ小川、完全KOされてしまった。勝負タイム28分23秒、王座移動。

「当然の結果でしたね」

ジャスティスえちご、いまさら負ける相手じゃあないよと余裕の表情でベルトを受け取った。

敗れたフローラ小川、ゴートゥベッドを2発食らってしまってダメージが深く、担架で運ばれて退場という屈辱。

*****************************

メイン終了後、葛城早苗の引退セレモニー。SPZベルトには手が届かなかったが、驚異的な打撃でSPZに確かな足跡を刻んだ名選手がマットを去る。

「みんな、今まで、あ・・ありがとう・・・」

葛城早苗

SPZ32期

2040年4月14日、札幌どさんこドーム大会での対 藤島瞳 戦でデビュー。2049年1月20日、新日本ドーム大会での対 ジャンヌ永原戦で引退。稼動月数106ヶ月、出場試合数(概算)764試合

タイトル歴

第81代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第84代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第87代SPZ世界タッグ王者(パートナーはRIKKA)

第89代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第91代SPZ世界タッグ王者(パートナーは霧島レイラ)

第98代SPZ世界タッグ王者(パートナーはジャスティスえちご)

2010年1月23日 (土)

第856回 葛城早苗引退シリーズ

40年目1月
32期生、葛城早苗が引退を表明。

「私の役目は終った・・・」

ということで1月シリーズは「葛城早苗引退シリーズ」として行われることになった。

しかし、いきなり初戦山梨カイメッセ大会が山梨県中部を襲った大地震の影響で中止となった。SPZ一行はそのあと九州各地を転戦。

第5戦鹿児島大会メインであばしりタッグ戦。王者マレン、グレースに対するは八島静香、中村真帆組。タッグリーグで5点の好成績を残したDOGSだが、外人組みの好連係にずるずると押されてしまい。最後は中村がマレンのバックドロップに散った。

勝負タイム39分22秒のいい試合。王者組が2度目の防衛に成功。

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第7戦別府大会セミで葛城早苗、パートナーのジャスティスえちごと最後のシングル対決。

しかし両者の力関係はとっくに逆転しており、ジャスティスえちごが波状攻撃を仕掛け、葛城こらえきれずミサイルキックにフォール負け。勝負タイム15分41秒。

別府大会メインはSPZタッグ戦。今回の挑戦者はEWAからコバトフ、マレン組。先月のタッグリーグで王者組が優勝したので外人でも当てようかというマッチメイク。

しかし佐久間が問答無用のスープレックス攻勢。これにはコバトフもたじたじ。元気者マレンがバックブローで奮戦するが、最後は佐久間が伝家の宝刀、ビートエンドを炸裂させてコバトフから3カウントを奪った。勝負タイム25分31秒、王者組が7度目の防衛に成功。このコンビなかなか負けない。

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最終戦は新日本ドーム大会。

「葛城早苗最終試合」の大看板が掲げられた。

第1試合はラズベリー対ミシェール桜井。ラズベリーがリングをところせましと飛びまわり、

「それっ」
充分にためを作ってのミサイルキック。これで3カウント。勝負タイム8分43秒。

第2試合はタッグマッチ、新人の白石なぎさとNARATAがタッグを組んで、グレースハン、ジョディビートンとタッグで対戦。新人の白石なぎさ、実力派の外人二人を相手に大善戦。グレースハンにも力のこもったチョップを打ち込んでゆく。

「これは将来化けるよ」

ファンの声も驚き。

「コノッ」
グレースが裏拳。しかし白石なぎさ、落ち着き払って力のこもったスクラップバスター。これで本気になっグレースハン、

「これで終わりだ!」

本気の裏拳。これで白石の意識を飛ばして強引に3カウントを奪った。勝負タイム23分48秒。この熱戦館内は大きな拍手。

「あれ・・・試合・・・は・・・」

意識が戻った白石、レフェリーのハリケーン神田に尋ねる。

「よく頑張った。23分48秒、裏拳でとられたけど」

続く第3試合、八島静香・中村真帆の悪役コンビが入場。対戦相手はマユリ・シアター&ジール・ヒルフィガー組。初来日のジールはぱっとしないファイト。かいせつの吉田さんも「次からは呼べないでしょうね」とのたまう。最後は八島さんがぶちかましを決めてジールから3カウントを奪った。勝負タイム17分25秒。その試合が終わると休憩。

第4試合はミネルヴァ石川、クラリッジ成瀬登場、対戦相手はコバトフ、マレンニールセン組。

「えーいっ!!」

ミネルヴァ石川がパワーを発揮してコバトフ相手にも奮闘したが、いかんせんパートナーのC成瀬が実力微妙。マレンのバックブロー一発で意識朦朧状態になってしまい、ここで外人組みに捕まってしまい、合体パワーボムを食らって終了。勝負タイム22分54秒。
ここから3大シングルマッチ。

セミ前は佐久間理沙子対イザベラスミス。佐久間、いきなりジャーマンで秒殺を狙うもイザベラ何とか返す。しかし佐久間、フロントスープレックスを連発して流れを引き寄せて、最後は豪快なハイキックで3カウントを奪った。佐久間の完勝。勝負タイム9分38秒。

そして、

「次の試合に登場する葛城早苗選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

(続きます)

2010年1月22日 (金)

第855回 40年目12月 選手会興行

40年目12月

SPZ選手会主催興行

12月31日 東京・調布 ギムレットホール 観衆980名(超満員)

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年末恒例のお笑い興行、今年はSPZ35期の石川選手会長がプロデュース。

第1試合 カラオケ対決

○八島静香(83点 - 72点)葛城早苗×

「悲しみの日本海」      「利尻島」

第2試合 力自慢 ジャイアントスイング対抗3WAY

(回され役・ジャンヌ永原)

(1)ジャスティスえちご(32回転)ジャンヌ永原

(2)中村真帆(26回転)ジャンヌ永原

(3)ミネルヴァ石川(44回転)ジャンヌ永原

44回転を決めたミネルヴァ石川が優勝。賞品のあばしりマドレーヌを手に入れた。

第3試合 普通のシングルマッチ 30分1本勝負

フローラ小川(17分2秒、首固め)白石なぎさ

(休憩)

第4試合 サンドバッグ打撃対決

1位:早瀬葵(120kg)

2位:佐久間理沙子(115kg)

3位:若林太郎(京スポ新聞)(90kg)

4位:フローラ小川(85kg)

5位:リングドクター沢木(80kg)

早瀬葵が優勝。賞金1万円を入手。

※メインイベント ストリートファイトマッチ 時間無制限1本

クラリッジ成瀬(13分22秒 両者リングアウト)ラズベリー

場外でプラスティックケースで殴り合いの末両者ダウン

※1万円争奪バトルロイヤル(11名参加)

ジャスティスえちご(10分22秒、ゴートゥベッドからの体固め)フローラ小川

退場順 佐久間理沙子、葛城早苗、ジャンヌ永原、ミネルヴァ石川、中村真帆、八島静香、ハリケーン神田コーチ、白石なぎさ、NARATA

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年末のプロレス大賞、佐久間理沙子がまたもMVP。タッグのベストバウトも取った。最優秀新人は白石なぎさ。

2010年1月21日 (木)

第854回 40年目12月ウルトラタッグリーグ(下)

40年目12月

ウルトラタッグリーグも佳境。

第7戦は仙台大会。
Dカオス○、カトリーヌ(6点、ジャーマンSH 13.51)イザベラ、グレース×(4点)
カオス組、遅ればせながら3連勝。

佐久間○、M石川(10点、ハイキックからの片エビ固め 7.08)マユリ、ジョディ×(1点)
佐久間組、危なげなく1敗を守った。中堅外人チームを7分あまりで始末。

Jえちご○、葛城(10点、ジャーマンSH 18.27)マレン×、ローレル(2点)

「ぐっ」

ローレルのノーザンライトが葛城を追い込む

―こんなところで、負けらんない!!

葛城、久々のSPZキック。これで流れが変わった。最後は合体攻撃をしのぎきったえちごがジャーマンで決めた。

F小川○、J永原(10点、ミサイルキックからの片エビ固め26.21)中村×、八島(5点)

「うあああっ!!」

フローラ小川、相変わらずの危なっかしい受けっぷり。どうにかこうにか26分の熱戦を制して、トップタイを守って最終戦へ。

**************************

最終戦さいたまドーム大会。

マレン、ローレル○(4点、ストレッチプラム)イザベラ、グレース×(4点)
外人対決はEWAコンビが制した。

Dカオス○、カトリーヌ(8点、ジャーマンSH)八島×、中村(5点)

カオス組、3連敗のあと4連勝。この日は八島さんをジャーマンで葬った。

Jえちご○、葛城(12点、ジャーマンSH 11.35)マユリ、ジョディ×(1点)

えちご組が危なげなく闘って12点目。最後はえちごがジョディをジャーマンで退けた。決定戦の可能性もあるので着替えずそのまま控室で待機。

佐久間○、M石川(12点、ビートエンドからの片エビ固め27.27)F小川、J永原×(10点)

さいたま大会メインイベントはベビーフェイス同士のタッグ対決。しかし3連覇への執念を見せた佐久間理沙子、投げまくりでフローラ小川を追い込む。

「くっ・・・・これ、ならっ!!」

フローラ小川もSTFで反撃するが、M石川がカット。フローラ小川はスモールパッケージまで見せて勝利への執念を見せたが、佐久間も意地になって、ジャンヌ永原が出てくるや

「いつものやつ、いきます」

今シリーズ初めてのビートエンド。これでジャンヌ永原をつぶして終了。

「あと3分もてばね・・・・惜しい」
葛城早苗、控室でぼそりと。両軍引き分けなら自動的に優勝が転がり込んできたのに。これで賞金は自力でつかむしかなくなった。

*****************************

かくてメインイベント後に佐久間・M石川組とえちご・葛城組での優勝決定戦。場内は大盛り上がり。

「公式戦では勝っている。当てれば勝てる。当てれば」

「もらうものをもらったらやばいので、早めにつぶしたいと思います」

しかしメインで27分闘った佐久間組の動きがいまいち。えちごはセミで11分やっているが余裕の勝利だったので余力はまだある。えちご、ノーザンやDDTで佐久間を追い込む。ならばとミネルヴァ石川が出てくる。

いい試合となったが、最初に脱落したのが葛城早苗。M石川のラリアットを食らって場外でうずくまってしまった。

「ならば私が二人ぶん闘う」

ジャスティスえちご、ノーザン2連発でM石川を追い込む。しかしミネルヴァ石川も力のこもったパワーボム。これで全身を強く打ったジャスティス越後の動きが止まった。

「葛城・・さん・・・」
やむなくあとを葛城に託したが、あっさり捕まってしまい、佐久間のジャンピングニーに散った。

佐久間○、M石川(ジャンピングニーからの片エビ固め 33.11)Jえちご、葛城×

第40回ウルトラタッグリーグ、これで佐久間理沙子、ミネルヴァ石川組が3連覇。偉業と言っていいだろう。

2010年1月20日 (水)

寒い・・・・

水曜日なので、本編の更新はお休み。

厳寒の日々が続きます。

大相撲初場所、モンゴル人やヨーロッパ人による優勝争いは

どうでもいいことで、

千代大海引退(肘を痛めほんらいの突っ張りが出せなくなったらしい)

魁皇、幕内勝ち星新記録達成したものの、勝ち越しは厳しい・・・

 (この原稿を打っている段階では4勝4敗だが、横綱戦を2つ残しているので)

琴光喜、1勝しかできず、「足の故障」により休場、したがって3月場所カド番・・・

これは真面目な話、横綱大関が外国人選手に独占されてしまう。

それでも大相撲の興行は成り立つのであろうか・・・

2010年1月19日 (火)

第853回 40年目12月 ウルトラタッグリーグ(中)

第40回 ウルトラタッグリーグ戦(中)

第4戦はなにわ大会。

イザベラ○、グレース(4点、ジャーマンSH 22.53)八島×、中村(3点)

えちご、葛城組を破って台風の目に躍り出た八島組。この日も実力派外人相手に奮闘。八島、連夜のデスバレーでグレースを叩きつけたがこれはイザベラがカット。最後はスタミナ切れを起こした八島が捕まってしまったが、20分を越えるいい試合。

マレン、ローレル○(2点、ストレッチプラム 11.08)マユリ、ジョディ×(1点)

マレン組初白星。ベテラン外人組みをうまく撃破。

えちご○、葛城(4点、合体パワーボムからの片エビ固め17.45)佐久間×、M石川(4点)

1敗を喫してもう負けられないえちご組、よりによって相手はチャンピオンチーム。
「覚悟はいいか?」

ジャスティスえちご、ゴートゥベッド。これで佐久間の動きが止まった。
「いまだ、葛城さん!」

「はい」

合体パワーボム炸裂。これで、なんとSPZ最強の佐久間から3カウントを奪った。

F小川、J永原○(6点、ウラカン・ラナからのエビ固め 18.33)Dカオス×、カトリーヌ(0点)

ジャンヌ永原の必殺ジャーマン、しかしダークスターカオス平然と起き上がってくる。なかなかダークスターカオスにダメージを与えられず焦る日本人チーム。

「はっ」

フローラ小川がシャイニングウィザード。しかしダークスターカオス2.8で返す。さすが世界の一流選手。そのままズルズルと試合は進んだが。

「フフフフフ」

ダークスターカオス、ダメージの深いJ永原へ得意のパワーボムを狙ったが、ジャンヌ永原、うまくウラカンラナに切り返せた。

「ナッ・・・・」

そのままスリーカウント。最強外人からタッグとはいえ3カウントを取ったジャンヌ永原、自分でもえっ?という表情。しかしこれは大きな1勝だ。

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第5戦は名古屋大会。
八島○、中村(5点、ぶちかましからの片エビ固め23.20)マレン×、ローレル(2点)

ローレルが中村へ怒涛のノーザン3連発。ならばと八島さんがデスバレーさくれつ。エキサイティングな展開。最後は八島さんがぶちかましを決めてマレンを退治した。

Dカオス○、カトリーヌ(2点、ジャーマンSH 9.47)マユリ、ジョディ×(1点)

カオス組がようやく初日。ジョディビートンをジャーマンで屠った。

佐久間、M石川○(6点、ドラゴンスリーパー、8.55)イザベラ、グレース×(4点)

昨日葛城組相手に敗戦を喫した佐久間組。この日はグレースハンに的を絞り、分断作戦を成功させ、ドラゴンスリーパーで決めた。

Jえちご○、葛城(6点、デスバレーからの片エビ固め 18.36)F小川、J永原×(6点)

「氏ねッ」

えちごの代名詞、ゴートゥベッドがハードヒット。フローラ小川がこれで戦闘不能状態に。

「・・・・・・・・・・・」

リング下でのびてしまった。

孤立したジャンヌ永原をデスバレーでさばいて終了。これで全勝がいなくなり一気に混戦状態に・・・

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第6戦は札幌大会。

Dカオス○、カトリーヌ(4点、ダークスターハンマーからの片エビ固め 14.41)マレン、ローレル×(2点)

ダークスターカオスが必殺のダークスターハンマー。これで2勝目を挙げた。

Jえちご○、葛城(8点、ゴートゥベッドからの片エビ固め 14.18)イザベラ、グレース×(4点)

ジャスティスえちごが本領発揮。得意のゴートゥベッドが猛威。

佐久間、M石川○(8点、合体パワーボム 25.13)八島、中村×(5点)

まだ1敗1分けで優勝争いに踏みとどまっている八島中村のクレイジーDOGS。この日も佐久間理沙子を追い込んだが・・・善戦むなしく最後は中村が捕まってしまった。

F小川○、J永原(8点、ムーンサルトプレスからの片エビ固め 11.38)マユリ、ジョディ×(1点)

フローラ小川組も4勝目。落ち着いてベテラン外人コンビを仕留めた。

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第40回ウルトラタッグリーグ戦、えちご組、佐久間組、F小川組が1敗で並走する面白い展開・・・(続きます)

2010年1月18日 (月)

第852回 ウルトラタッグリーグ(上)

40年目12月
恒例のウルトラタッグリーグの季節。

佐久間理沙子&ミネルヴァ石川(SPZタッグ王者)

ジャスティスえちご&葛城早苗(元SPZタッグ王者)

フローラ小川&ジャンヌ永原(冷静&熱血コンビ)

八島静香&中村真帆(クレイジードッグス)

マユリシアター&ジョディビートン(ベテラン外人コンビ)

イザベラ・スミス&グレース・ハン(帰ってきたアフロ)

マレン・ニールセン&ローレル(EWA代表)

ダークスターカオス&カトリーヌチャン(・・・・)

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2戦目の九州ドームからリーグ戦がスタート。

マユリ、ジョディ(1点、時間切れ引き分け)八島、中村(1点)

怖いおねえさん八島静香がタッグリーグに帰ってきた。「アルルの女・ファランドール」が流れるや大歓声。ヒールのつもりなのか、中村さんと二人でグラサンをつけて入場。しかし対戦相手のマユリシアター、ジョディもSPZマットを知り尽くしたベテラン武者。試合は白熱した。

「FINISH!」

ビートンが力のこもったブレーンバスター。しかし中村も懸命に返して八島にスイッチ。試合は長期化した。

―くそっ体力がもたねえ・・・・・・

最後は八島がスタミナ切れを起こしてしまったものの、互いに決め手を欠きドローとなった。

Jえちご○、葛城(2点、合体パワーボムからのエビ固め 23.07)Dカオス、カトリーヌ×

Jえちごのテーマ「Enter Sandman」がかかるや場内大歓声。危険なハードヒッター、ジャスティスえちご&葛城早苗入場。しかしきょうの相手は最強外人カオス。ものすごいパワーに押される。えちご、得意のゴートゥベッドを放ったが

「フフフフフ」

効いていない。
「くっ、ならば私が・・・」

葛城の殺人ヒザ魚雷。
「フフフフフ」

効いていない。それでも終盤に出てきたカトリーヌをなんとか捕まえて合体パワーボムで勝利。
「危なかったですけど、勝ち点2取りました」

佐久間○、M石川(2点、ボディスラムからの片エビ固め 13.52)マレン、ローレル×
佐久間のテーマ「Energy」が流れるや場内は大興奮。声援にこたえた佐久間組、危なげない攻めで3連覇を目指すタッグ王者組、上々の発進。

F小川、J永原○(2点、体当たりからの片エビ固め15.22)イザベラ、グレース×

青森大会メイン、フローラ小川のテーマ「ディヴェルティメントK138」が流れるとものすごい拍手が飛ぶ。対戦相手は強豪のイザベラスミス。直近はWWCAマットで活躍したのだがSPZマットに殴り込みをかけてきた。

しかしフローラ小川も好調。ストレッチプラムやSTFを惜しげもなく繰り出し、グレースハンをバックドロップで投げつける。

「永原さん」

最後は頭を打ったグレースにジャンヌ永原が体当たり。これでカウント3がはいってしまった。

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第3戦は広島大会。

イザベラ○、グレース(2点、サソリ固め13.51)マユリ、ジョディ×(1点)

外人対決はイザベラ組が制した。腰に爆弾を抱えるジョディを攻めて最後はサソリ固めでギブアップを奪った。

八島○、中村(3点、デスバレーからの片エビ固め 23.06)Jえちご、葛城×(2点)

中村真帆の元気いっぱいのファイトにえちごがたじろぐ。しかし葛城も執拗な逆片エビ固めで流れを引き戻す、しかし葛城が捕まってしまい、なんと八島さんのデスバレーで3カウントを奪われてしまった。優勝候補の一角が痛い星を落とした。

「くっ、そんな・・・・」

負けても淡々としている葛城が顔をこわばらせた・・・

佐久間○、M石川(4点、ゴールデンクラッシュからのエビ固め 23.06)Dカオス、カトリーヌ×(0点)

ダークスターカオスと佐久間の頂上対決に場内酔いしれた。しかしダークスターカオス、とくいのボディプレスをヒザ迎撃されたのが痛かった。表情をゆがめてカトリーヌにタッチ。実質的にこれで試合が終わってしまった・・・

F小川○、J永原(4点、タイガーSH 25.36)マレン、ローレル×(0点)

フローラ小川が相変わらずの攻めやすさ、いや、受けっぷりを発揮。ローレルのステップキック、フロントスープエックス2連発。本当にそれでもSPZ王者なのかという受けっぷり。しかし最後は奥の手、タイガースープレックスで勝利。25分の熱戦を制した。

「まったくヒヤヒヤさせて・・・」(試合直後の吉田解説のコメント)

第40回 ウルトラタッグリーグ戦、リーグ戦2戦を消化してF小川組と佐久間組が4点でトップ。(続きます)

2010年1月17日 (日)

第851回 トラップ

40年目11月

「ちょっと・・・もう・・・体力的にもきつくて、ごめんなさい」
アイドル商会最後の一人、早瀬葵が引退を表明。

ということで11月シリーズは「早瀬葵引退シリーズ」として開催が決まった。

第7戦幕張大会でSPZタッグ戦、王者佐久間理沙子・M石川に挑むのは葛城早苗、ジャスティスえちご組。

「いい加減佐久間さんのベルト独占体制にピリオドを打ちませんと営業的にも・・・」

中森社長がぼそりと。シングルタッグのベルトが一人の選手が持っているのも営業上好ましくない。

期待にこたえてジャスティスえちごがゴートゥベッドで佐久間を追い詰めるものの、パートナーの葛城早苗の動きが相当悪い。必然的にえちごが出ずっぱり状態。

―ハァ、ゼェ、ゼェ・・・・・

なんとか石川を追い込んだものの、息が上がってしまい葛城にタッチせざるを得なくなった。

「行くわよ」

葛城早苗、あっさりと佐久間のノーザン、ジャンピングニーを食らって敗北。勝負タイム42分15秒。王者組みが6回目の防衛に成功。

「クッ、・・・また、結果を残せなかった・・・・」

葛城早苗、控室で嘆いた。

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最終戦横スペ大会。

「次の試合に登場する早瀬葵選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

ワアアアア!

早瀬葵の引退試合が第5試合で組まれた。アイドルレスラー扱いながら打撃技には見るべきもののあった選手。

「はっ!」

新人の白石なぎさを延髄斬りで下した。勝負タイム11分17秒。

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横スペ大会メインはSPZ戦。王者佐久間理沙子に対するは元王者フローラ小川。グラウンドレスリングに持ち込めば勝機はあるのだが、佐久間もそんなことは百も承知。

フローラ小川、ズルズルと投げられる悪いパターン。終盤になって得意のSTFを繰り出すがロープが近く、不発。ああ誰もがこれで終ったなと思った、が、

「行くわよ」

佐久間理沙子ノーザンライト、フローラ小川、2.8で返すや、グラウンド状態のまま、するするっと組み付いて、もう一度STFにとらえた。

「えっ、うわあああ!」

予期していなかった佐久間の表情がゆがむ。首に痛みが走る。

「・・・・・・・・・ギブアップ」

えええええ!

勝負タイム23分24秒、王座移動。首に手を当てて痛がってはいるもののまだやれそうな佐久間、一方のフローラ小川は精根尽き果てた表情でリングに横たわってる。どちらが勝者か分からない状況。

ワアアアアアア!

フローラ小川が3度目のベルト戴冠。この人、関節技がツボにはまればまだまだ強い。

「トラップに引っかかっちゃいました」(試合後の佐久間理沙子)

「あまりいい内容ではありませんでしたが、結果が出たことで良しとします」(試合後のフローラ小川)

そのあと早瀬葵引退セレモニー。

「皆さん応援ありがとうございました」

藤島瞳、サキュバス真鍋とのユニット「アイドル商会」最後の一人がリングを去った。

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早瀬葵

SPZ32期

2040年4月16日、仙台アリーナ大会での 対 藤島瞳戦でデビュー。2048年11月23日、横浜スペシャルホール大会での対白石なぎさ戦で引退。稼動月数104ヶ月。出場試合数(概算)720試合。

タイトル歴

第92代SPZ世界タッグ王者(パートナーは佐久間理沙子)

第67代、第70代あばしりタッグ王者(パートナーは藤島瞳)

2010年1月16日 (土)

第850回 40年目10月 佐久間理沙子×Jえちご

40年目10月

飛び出せ!ビッグパワーシリーズ

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合、新人の白石なぎさがネタ外人のカトリーヌチャン相手に善戦。惜しくも敗れたものの、14分の力勝負でファンを湧かせた。

休憩明け第4試合。シングルマッチに葛城早苗が登場、急激に力が落ちているこの選手、この日もいいところなくコバトフに敗退。フィニッシュはキャプチュードだった。

セミファイナルは6人タッグ戦。

フローラ小川、ジャンヌ永原、ミネルヴァ石川の3人がダークスターカオス、マレンニールセン、ジョディビートンの外人3人と激突。6人が入り乱れるいかにも6人タッグらしい攻防となった。がパワーで勝る外人組が優勢。マレンの蹴りがM石川をたじろがすが、ジャンヌ永原がジャーマンでカウント2.5まで追い込む。

「くっ・・・もう終わりっ!!」

マレンが本気で裏拳を叩き込む。見かけによらずこの選手実力者だ。そして再度、タッチを受けたダークスターカオスがリングへ。

「フフフフフ」

ミネルヴァ石川を高々と抱えあげパワーボム。しかしなんとミネルヴァ石川もフォールをカウント2で返すやお返しのパワーボム。両者ダウン。けっこうな大歓声が。

「・・・・うううう・・・・」

はうようにしてフローラ小川にタッチしたM石川。

「ググググ」

ダークスターカオスも起き上がったが、そこへフローラ小川が狙いすましたシャイニングウィザード。これがクリーンヒットし、ダークスターカオスが3カウントを奪われた。勝負タイム19分2秒。

**************************

メインイベントSPZ戦、王者佐久間理沙子に対するは前王者のジャスティスえちご。

―佐久間さんも休養明けで100%じゃない。粘れば勝機はある!

しかし長い試合は佐久間も得意。防御が甘くなったところをDDT,パイルドライバーと痛め技を仕掛けてくる。

「くっ・・・このッ!!」

追い込まれたえちご、ゴートゥベッドを放つが、残念ながら当たりが浅かった。

佐久間、平然と起き上がりジャンピングニー、ふらつきながら起き上がってきたえちごだったが、

「行くわよ」

ハイキックがえちごにクリーンヒット。これはなんとか2.9で返したえちごだったが、立て続けにジャンピングニーで3カウントを喫した。勝負タイム51分59秒の熱戦を佐久間が制した。王者が3度目の防衛に成功。

2010年1月15日 (金)

第849回 40年目10月 ビッグパワーシリーズ

40年目10月

「飛び出せビッグパワーシリーズ」開幕。日本海側の都市を回る地方重視のシリーズだ。
第2戦島根大会であばしりタッグ戦。王者グレースハン、マレンに挑むのは久々のタイトル戦の八島静香30歳&中村真帆21歳。

「地元凱旋だからってえらいカード組んでくれるねえ、中森さんも」

実力派外人相手に懸命に食らいついていったベテランの八島だったが、戦いが長引くとスタミナに難が出始めた。孤立した中村がマレンのバックドロップを2発、場外で裏投げまでもらってしまう。

「ウアーーーッ!!」

中村も懸命にラリアットで反撃するが、試合の流れを変えるまでには至らない。最後は4人が入り乱れる乱戦の中、

「これで終わりデース」

マレンの必殺バックドロップ。八島がけっこうえぐい角度でマットへ、一度目は中村がカットしたが、二度目は返せなかった。

「痛・・・・・・」

3カウントを奪われて頭に手をやる八島静香。

勝負タイム39分16秒、八島静香30歳の挑戦は実らなかった・・・

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第4戦神戸大会メインではSPZ世界タッグ戦、王者佐久間理沙子、ミネルヴァ石川に対するはフローラ小川、ジャンヌ永原組。

若手のジャンヌ永原が伸びてきたので、タッグタイトル戦を組ませた。

「私が先発して流れを作ります」

先発したフローラ小川がひらりと動いてM石川の攻めをかわすが、さすがにエースの佐久間相手では苦戦を強いられる。フローラ小川、目先を変えるためにJ永原にスイッチ。

「えいっ」

ジャンヌ永原のエルボーが鼻に入って佐久間理沙子が流血。佐久間の表情が一瞬曇った。

「しばらく頼みます」

M石川にスイッチ。しかしジャンヌ永原、先輩のミネルヴァ石川相手にも容赦せずフロントスープレックス2連発、これにはM石川もあわてたのか、体勢を立て直すと早くもパワーボム。これでジャンヌ永原の動きが止まった。

「佐久間さん」

チャンピオンチームがここで大技、ダブルインパクトを出してきた。26分55秒、ジャンヌ永原はこの一撃で沈んでしまった。王者組みが5度目の防衛に成功。

2010年1月14日 (木)

寒くてリプレイを転記する気にもならないので

本日は書き下ろしというか新シリーズ。

「SPZレスラーのCM出演編01」

日本有数のメジャー女子プロレス団体、「SPZ」、20歳以上の選手には団体サイドの許可を受ければ、テレビCM出演が許される。もっともギャラはSPZサイドに振り込まれ、選手に渡るのは1割程度らしい。

葛城早苗CM出演編。

「二百六十七、二百六十八、二百六十九・・・」

夜のSPZ道場らしきところで、SPZの古参選手・葛城早苗がトレーニングベンチの上で腹筋運動をしている。

「二百九十九、三百・・・・」

ここで葛城早苗、腹筋を中断して、窓際においてあったスポーツドリンクらしきペットボトルに手を伸ばし、

・・・ごく、ごく、ごく・・・・・

「・・・・・・・ふぅ」

スポーツドリンクを飲み干した後、再度腹筋運動を再開する。

「三百一、三百に、三百三・・・・」

 スポーツをするときは、水分補給も。

 「アクアライナー」

キャッチコピーと商品映像が流れ、CMは終わった。

スポーツ選手とはなじみの深いスポーツドリンクのCMなので、いかにもでありていな作りで、葛城も演技してなかったらしい。 

2010年1月13日 (水)

厳寒の日々が続きます。

こんばんわ、寒い中いかがお過ごしでしょうか。

WASボットー中(といっても最近はリプレイしていません)筆者のkonnoです。

昨日は両国国技館へ相撲観戦に行ってきました。

2階イス席A席(8,200えん)最前列で観戦。

魁皇の幕内勝ち星新記録達成の瞬間を見届けてきました。

しかし国技館はただ相撲を見るだけでなく、

隠れたグルメスポットでもあります。

◆地下の大広間で玉ノ井部屋の醤油ちゃんこを250円で売っている。

これがうまい。飲食店のような気取ったところがなく、相撲部屋の味そのまんまなのがいい。

◆力士プロデュース弁当

白鵬弁当、朝青龍弁当、魁皇弁当・・・・(各1100円)たいていは各選手の地元のうまいものが詰まった(魁皇なら福岡の筑前煮、明太子・・・・)お弁当。

◆やきとり

国技館の地下には焼き鳥工場があるのは有名な話。冷めても美味いように焼き方を工夫しているらしい。

まあ、そういうことでスポーツ観戦の非日常を満喫してきました。

2010年1月12日 (火)

第848回 40年目9月 ダークスターカオス×フローラ小川

40年目9月

佐久間理沙子写真集発売。SPZシングル・タッグ王者・Sクラ制覇の3冠王。人気も絶頂である。

「ウルトラソウルシリーズ」開幕。第5戦岡山大会で久々開催のあばしりタッグ。王者ジャンヌ永原、クラリッジ成瀬に挑むのはマレン・ニールセン、グレース・ハンの中堅外人コンビ。
「ぐはっ・・・」

実力微妙のクラリッジ成瀬がマレンに捕まってしまい、24分39秒、膝蹴りでフォール負け。あばしり王座流出となった。

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最終戦さいたまドーム大会。

第1試合はNARATA VSジョディ・ビートン。

新人のNARATAの勢いをベテランのテクニックでそいでゆくジョディビートン。NARATAの攻め疲れが見えた頃合いを狙って、フロントスープレックスを連発して終了。勝負タイム7分9秒。

第2試合はあばしりタッグを獲ったばかりのグレースハン&マレンのタッグが登場。

対戦相手はミシェール桜井&ラズベリー組。ラズベリーがすばしっこさを生かして対戦相手をかく乱するが、パートナーの桜井が捕まってしまい苦戦を強いられる。合体攻撃でペースを取り戻しかけた日本人組だったが、

「マットに沈みなさい!」

グレースのバックブロー炸裂。これでラズベリーの意識が飛んでしまい。そこをマレンが落ち着いてバックドロップで沈めた。勝負タイム13分1秒。

「さー、ウチの出番やーー」

休憩前第3試合にクラリッジ成瀬が登場。対戦相手はGWA系の外人、ワイルドローズ4号。しかしワイルドローズのパワーに押されてしまい、そのままズルズルと攻め込まれて最後はジャンピングニー2連発で敗北。勝負タイム27分5秒のロングマッチ。

その試合が終わると休憩。

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休憩明け第4試合のタッグマッチ、中村真帆、八島静香の悪役コンビに対するはミネルヴァ石川、白石なぎさ組。

新人の白石の動きをフォローするためミネルヴァ石川が出ずっぱり状態。それでも最後には中村からドラゴンスリーパーでギブアップを奪ったのだからさすが。勝負タイム23分25秒。

セミ前からは3大シングルマッチ。

まずはセミ前、葛城早苗対ジャンヌ永原。

「これでどうだーーー」
なんとジャンヌ永原が積極的に攻めて、葛城の打撃をもらう前にノーザン連発から、

「いっくよーーー」
ジャーマンで葛城早苗を沈めた。勝負タイム17分1秒。ジャンヌ永原が葛城越え。時代は確実に流れている。

「くっ・・・・・」

葛城早苗、控室で痛恨の表情。トップグループから完全に脱落した・・・・

セミはジャスティスえちごVSコバトフ。

次期SPZ挑戦権のことを考えた場合、勝っておきたいえちごだったが、コバトフの足攻めに苦しむ。それでも、痛む足を軸足にして

「言い残すことはないか?」

ゴートゥベッド一撃でコバトフを始末した。勝負タイム23分45秒、見ごたえのある好試合だった。

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メインイベントは客寄せのために組んだWWCA選手権、王者ダークスターカオスに対するは元王者フローラ小川。SPZ王者の佐久間が欠場しているため次善の策のマッチメイク。

マニアなファンはまあカオスが勝つだろうという予想。フローラ小川が勝つとしたらSTFくらいしかない。

「ああっ」

案の定カオスの力押しに捕まってしまう。ボディスラムでの飛ばされ方も半端ではない。ボロ雑巾のように投げ捨てられる。

「フフフフフ」

ダークスターカオス、相手が弱ったところをえぐいDDT,ニーリフト。

「うううっ・・・」

耐え続けたフローラ小川、パワーボム狙いをウラカンラナで返したのがせいいっぱいの見せ場だったが、2度目はカオス様のニーリフトで怯んだ直後にパワーボムをくらってしまった。これで3カウントがはいった。

「フフフフフ・・・」
ダークスターカオス余裕の防衛成功。勝負タイム17分48秒。

2010年1月11日 (月)

SPZクライマックス40回の軌跡

SPZクライマックス 歴代優勝者(ついでに準優勝者も)

第1回 優勝 ミミ吉原   準優勝 南利美
第2回 優勝 沢崎光    準優勝 デスピナ・リブレ
第3回 優勝 南利美    準優勝 草薙みこと
第4回 優勝 伊達遥    準優勝 秋山美姫
第5回 優勝 草薙みこと  準優勝 南利美 秋山美姫 沢崎光
第6回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第7回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第8回 優勝 吉田龍子   準優勝 伊達遥
第9回 優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第10回優勝 吉田龍子   準優勝 新咲祐希子 

第11回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第12回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第13回優勝 吉田龍子   準優勝 スイレン草薙
第14回優勝 スイレン草薙 準優勝 ボンバー来島
第15回優勝 ボンバー来島 準優勝 スイレン草薙
第16回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島、芝田美紀
第17回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島
第18回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝、ボンバー来島、芝田美紀、ロイヤル北条
第19回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ロイヤル北条
第20回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 武藤めぐみ

第21回優勝 武藤めぐみ   準優勝 マッキー上戸
第22回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第23回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第24回優勝 コンバット斉藤 準優勝 武藤めぐみ
第25回優勝 武藤めぐみ   準優勝 コンバット斉藤
第26回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第27回優勝 ナイトメア神威 準優勝 コンバット斉藤
第28回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第29回優勝 コンバット斉藤 準優勝 マイティ祐希子
第30回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ

第31回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第32回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第33回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第34回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第35回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第36回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第37回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第38回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第39回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川
第40回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川

優勝回数

6回 吉田龍子

5回 ビューティ市ヶ谷 グリズリー山本(休業中)

4回 武藤めぐみ、コンバット斉藤、マイティ祐希子

3回 草薙みこと

2回 佐久間理沙子(現役)

1回 ミミ吉原、沢崎光、南利美、伊達遥、スイレン草薙、ボンバー来島、ナイトメア神威

(Sクラ40回の歴史の中で、大トロフィーを抱いたものは15人しかいない。複数回抱いたものは8名。トップを張り続けることプラス運も要求される)

2010年1月10日 (日)

第847回 40本目のリボン

「ふーん、あのコ、1敗で追ってるのか」

売店で買ったスポーツ新聞でSクラの結果をチェックする入院中の今野ファウンダーであった。

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第7戦は仙台大会。

葛城(6点、SPZキックからの片エビ固め 25.33)中村(4点)

シード権争いも苛烈。すでに3敗を喫してお互い後がない選手どうしが直接対決。しかし元気のない葛城早苗、格下のはずの中村にまで攻め込まれてしまう。殺人ヒザ魚雷、STO、ジェットスマッシュでも決まらない。しかし、

「これでとどめだ」

伝家の宝刀SPZキック。葛城にはまだこれがあった。

敗れた中村真帆、4敗目を喫し、シード権奪取はならなかった・・・

F小川(10点、ドラゴンスリーパー 11.07)早瀬(2点)

フローラ小川、しつこくしつこくドラゴンスリーパーで絞め続ける。なんてえげつないんだ。そして弱ったところをミサイルキック。しかし早瀬も2.で返す粘り。しかしフローラ小川、もう一度ドラゴンスリーパー。今度はがっちり決まり、早瀬は無念のギブアップ・・・これでフローラ小川、1敗キープ。

Jえちご(8点、ゴートゥベッドからの片エビ固め 17.13)M石川(6点)

ジャスティスえちご、シード権確保。しかし喜びの表情はなかった。

「二つ負けましたから」

佐久間(12点、ジャンピングニーからの片エビ固め 7.04)C成瀬(0点)

勝敗よりもクラリッジ成瀬が何分持つかが焦点だった。果敢にも脇固めを繰り出していった成瀬だが、佐久間は落ち着いて対応し、最後は格の差を見せ付けるかのようなジャンピングニー。

これで優勝争いは最終戦メインの佐久間VSフローラ小川に持ち越された。佐久間が勝てば佐久間の優勝だが、フローラ小川が勝てば同一カードでの決定戦。

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最終戦は横スペ大会。

M石川(8点、コブラツイスト 23.51)中村(4点)

予選会ではミネルヴァ石川が勝っているカード。M石川、この一戦にシード権確保を賭ける。しかし中村もリーグ戦最後の試合、そしてなにより同期のM石川に2連敗はできないと奮起。熱戦が繰り広げられたが、

「えーーーーい」

パワーボムで突破口を開いたM石川、コブラツイストで絞り上げて勝利。これで4度目の出場にしてシード権をはじめて確保した。

葛城(8点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 10.0)C成瀬(0点)

クラリッジ成瀬、はじめて出たSクラの味は苦かった・・・この日も葛城にいいところなく破れ、全敗でリーグ戦を終えた。

葛城早苗、最終戦でシード権を守った。

「・・・やれやれです。動きが落ちましたね」

Jえちご(10点、ステップキックからの片エビ固め 20.04)早瀬(2点)

早瀬の粘りに手を焼いたものの、ゴートゥベッドで蹴散らしてステップキックでトドメ。

5勝2敗の10点でリーグ戦を終え、3位が確定したので(メインでフローラ小川が負けて2敗となっても直接対決で負けているのでえちごの3位が確定)賞品のスポーツドリンクをもらって引き揚げた。

佐久間(14点、ジャンピングニーからの片エビ固め 14.18)F小川(10点)

「佐久間さんに2連勝?難しいですね。まずメインで精一杯やります」

優勝の可能性をわずかに残すフローラ小川、いつものようにスリーパーでちまちま攻めてゆくが、佐久間の方が100万円がちらついていたのか、DDT,ジャーマンとのっけから大技攻勢。そしてノーザン。フローラ小川の攻めやすさを衝いて積極的に大技をドバドバ仕掛ける。そして延髄斬りでぐらつかせ、ネックブリーカーで中押し。

「これでっ」

2発目のネックブリーカーは2.8で返したF小川だったが

「行くわよ」

ボディスラム2連発を挟んでのジャンピングニー。これでカウント3を奪い、フローラ小川から完勝を収めた。

「これからもがんばります!」
優勝した佐久間理沙子には賞金100万円と、副賞としてノートパソコンが贈られた。準優勝のフローラ小川にも横浜中華街のお食事券が贈られた。

2010年1月 9日 (土)

第846回 Sクラ40回目の佳境

「病院などで死にたくはない。死ぬときはそよ風の吹く丘で逝きたい」

今野ファウンダー74歳がひかる夫人にぼそりと。年齢面を考えると根治手術は無理というのが医師団の見解で、点滴と投薬治療でだましだまし治療を進め、病状が好転した時点で退院・・・ということになった。

そのころSPZも、真夏の死闘が続いていた。

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第5戦は広島若鯉球場大会。

M石川(4点、パワーボムからのエビ固め 14.0)C成瀬(0点)

ミネルヴァ石川2勝目。パワーで押しまくって最後はパワーボムで幕。クラリッジ成瀬4連敗、予選会行きが決まった。

葛城(4点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 14.30)早瀬(2点)

32期生同士の対決、葛城が伝家の宝刀ジェットスマッシュで早瀬を沈め、2勝目を挙げた。

F小川(6点、STF 10.22)中村(4点)

フローラ小川、ここまで長い試合が続いてさすがに疲れていたのか、今日は中村の攻めをある程度受けて、10分過ぎに得意のSTFを決めてギブアップを奪った。

「ハァ、ハァ・・・勝てました。最終戦で佐久間さんに当たりますので、これ以上離されるわけにはいきません。」

佐久間(8点、ジャンピングニーからの片エビ固め 16.20)Jえちご(4点)

佐久間理沙子強い。まさに団体エースだ。グリズリー山本が去ってからは一人横綱というべきか。この日もえちごのゴートゥベッドを食らったものの平然と起き上がって、ノーザンを連発。

―化け物か・・・

最後はバイオドライバー2連発。しかしえちご2.9で返す。最後まで諦めない姿勢は立派だったが、直後のジャンピングニーに散った・・

「なんとか、なりそうですね」

佐久間理沙子、難敵を退治してほっと一息。のこっている強敵は攻めやすいところのあるフローラ小川くらいであとは格下であるから・・・

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第6戦は九州ドーム大会。

M石川(6点、タイガードライバーからのエビ固め22.10)葛城(4点)

なんとミネルヴァ石川が葛城のSPZキック2発、殺人ヒザ魚雷をを耐え切って、
「これ、でっ!」

パワーボム、タイガードライバーの猛攻で葛城早苗からフォール勝ちを収めた。
「勝っちゃいましたーーー」

敗れた葛城早苗、ボウ然。この一戦は勝ちを計算していただけあってショックが大きいのか・・3敗目を喫して優勝戦線どころかシード権が危なくなってきた。

Jえちご(6点、ノーザンライトSH 25.12)中村(4点)

去年は時間切れドローに終ったこのカード。今年も中村の粘りに手を焼いたえちごだったが、ジャーマンでペースをつかみステップキック。しかし中村も懸命に反撃。

―くそっ、体力がもたない。いったい何発いれりゃ・・・

しかし最後はなんとかノーザンで中村を振り切った。

F小川(8点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 8.47)C成瀬(0点)

フローラ小川も1敗をキープ。クラリッジ成瀬を問題にせず片付けた。これで8点を挙げてとりあえずシード権は確保した。

佐久間(10点、ゴールデンクラッシュからの片エビ固め 7.55)早瀬(2点)

これはどう見ても役者が違いすぎる。佐久間理沙子がゴールデンクラッシュで完勝。早瀬葵4敗目を喫して予選会行きが決まった・・・

「残り二つ、気を引き締めて行きます!」

第40回SPZクライマックス。佐久間理沙子が5連勝とまさに磐石、1敗でフローラ小川が追う展開。(続きます)

2010年1月 8日 (金)

第845回 真夏の勇者たち

「第40回SPZクライマックス」(2)

時に西暦2048年、SPZ創業者・今野ファウンダー(74)は、心臓衰弱のため病院のベッドに横たわっていた。ひかる夫人と娘のフローラ小川がちょくちょく顔を出して好物の差し入れなどをしたので、今野ファウンダーは小康状態を保っていた。

「Sクラ公式戦、見れないかな?」

今野ファウンダーがひかる夫人に訊く。入院中だとTVオンエアが深夜で見られないので、DVDに焼いてきてもらおうと思ったのだが、ひかる夫人に止められた。

「ダメですよ。フローラ小川がボコられる試合なんか観たら心臓にさわります。退屈なのはわかりますから、次来るときには『渡辺智美 演歌の心』でも持ってきます」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

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第3戦は名古屋しゃちほこ大会。

中村(2点、掌底からの片エビ固め 22.24)早瀬(2点)

持ち前の馬力で押し切った中村が初日を出した。フィニッシュは早瀬のスタミナが尽きたところを掌底。この試合も20分を越えるいい勝負だった。

Jえちご(4点、ミサイルキックからの片エビ固め 9.34)C成瀬(0点)

「あんなのに、負けるわけがありません」

その言葉通りジャスティスえちごが完勝。

葛城(2点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 25.14)F小川(2点)

攻めるフローラ小川、耐える葛城という展開が続く。

葛城早苗、なんとか蹴りを繰り出そうとするのだが逡巡が続く。下手にブロックされてグラウンド地獄に持ち込まれたら目も当てられない。

それでもわずかな隙を衝いてSPZキック命中。これでフローラ小川がダウン。すかさずノーザン2連発で追い込み、

「覚悟」

出たジェットスマッシュ。フローラ小川前のめりにダウン。葛城、ひっくり返してカバー。これで3カウントが入った。

「んー、蹴りで意識もってかれちゃいましたね」

対抗馬と見られていたフローラ小川、早くも1敗を喫した・・・

佐久間(4点、バイオドライバーからの片エビ固め 11.35)M石川(0点)

タッグパートナー同士の対決だが、この試合は手堅く攻めた佐久間が快勝。パイルドライバー2連発で相手の動きを鈍らせてからDDT,バイオドライバーの大技攻勢。

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第4戦はなにわパワフルドーム大会。

中村(4点、ラリアットからの片エビ固め 28.26)C成瀬(0点)

クラリッジ成瀬が粘る、中村のラリアットを食らっても諦めず、ストレッチプラムで反撃。

しかし強引に振りほどいた中村、振り向きざまの不意打ちラリアットで3カウントを奪い28分の激戦を制した。

M石川(2点、パワーボムからのエビ固め 10.0)早瀬(2点)

ミネルヴァ石川がようやく初日を出した。ベテランの早瀬をパワーボムで一蹴した。

F小川(4点、STF 26.30)ジャスティスえちご(4点)

昨日の名古屋で葛城相手に蹴り倒されたフローラ小川、

「大丈夫です、心配要りませんよ」といっていたが、ジャスティスえちごに頭突き頭突きでダメージを抱える頭を狙われると苦しい表情を見せる。なんとか自分の領域であるグラウンドで寝かせようとするF小川、しつこい頭突きでF小川にいやがらせ。

「味のある一戦だね・・・」

互いに相手の嫌がる事をやりぬくこれぞプロフェッショナルと呼べる一戦。しかしローリングソバットで活路を開いたF小川、シャイニングウィザード、掌底でぐらつかせるが、ジャスティスえちごまたも頭突きで流れを止める、なんて性格悪いんだ。

「・・・・・・・・・・・・・!!」

これでフローラ小川、少しムッとしたのか、シャイニングウィザードを2発3発と叩き込んでSTF,シビアに絞り上げてギブアップを奪った。これで早くも佐久間以外の勝ちっぱなしが消えた・・・

「んー、いかんですね。えちご選手、頭突きにこだわりすぎましたね、あれでフローラ小川が逆に意地になってきましたね。」

「イタタタタタタ・・・」

試合後の控室、フローラ小川は転がりながらやられた首と頭を冷やしていた・・・3試合連続で20分越え・・・

佐久間(6点、バイオドライバーからの片エビ固め 15.31)葛城(2点)

「この技に全身全霊をかける」
葛城のSPZキックも佐久間を眠らせるには至らず、DDTで反撃されてのバイオドライバーに敗北。

第40回SPZクライマックス、リーグ戦3戦を消化して全勝は佐久間理沙子ただ一人。このまま突っ走るのか。(続きます)

2010年1月 7日 (木)

第844回 今野ファウンダーの手記

40年目8月
クラリッジ成瀬にファンクラブができた。ノリのいい戦いぶりが一部のファンのハートをわしづかみにしたらしい。
恒例のSPZクライマックス。出場選手は下記8名

■「キラーマシーン」葛城早苗(23)7年連続7度目の出場

「まあ、全力をつくします」

■「ビートエンドの女」佐久間理沙子(22)5年連続5度目の出場
「エースたるもの、勝ち続けないとね」

■「ヒロインファイター二世」 フローラ小川(21)5年連続5度目の出場 。
「作戦通りに行けば勝算はあります。」

以下は予選会勝ちあがり組

■「うなる豪腕」ミネルヴァ石川(20) 4年連続4度目の出場 B組1位通過
「頑張りますーーー」

■「悪魔の左手」ジャスティスえちご(18)3年連続3度目の出場 A組1位通過
「全員眠らせて優勝します。」

■「ナチュラルパワー」中村真帆(20)3年連続3度目の出場 B組2位通過
「全力で戦うぞっ」

■「ど根性アイドル」早瀬葵(23)4年連続5度目の出場 A組2位通過
「が、頑張りまっすっ!」

■「関西系アイドル」クラリッジ成瀬(19) 初出場 プレーオフ枠
「賞金目当てに、行くでぇ」

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2戦目どさんこドームから地獄のリーグ戦がスタート。

会場入り口で無料配布されるプログラムの2ページ目には創業者・今野ファウンダーの手記が。

ーSPZクライマックス 40回目に寄せて

お客様各位

本日は、お暑い中スーパースターズ・プロレスリング・ゼットの八月興行にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

おかげ様で、弊社の夏の恒例シリーズ「シングルリーグ戦 SPZクライマックス」も、今年で40回目を数えることとなりました。

あれは確か、SPZ旗揚げの年、8月シリーズを埋める企画が欲しかったのと、大量採用した1期生に自信をつけさせるために、シングルリーグ戦を企画したのが始まりで、確かその時は、初代エースのミミ吉原さんが優勝した記憶があります。

爾来、足掛け40年の長きに亘り、盛夏の恒例行事として、お客様のご支持を頂き、幸甚の至りであります。

選手にとってはシングルマッチの連戦が続く過酷なシリーズではありますが、お客様の変わらぬご声援に後押しされ、数々の名勝負を提供してまいりました。

今年は第40回の記念大会ということで、SPZ世界チャンピオン佐久間・理沙子選手をはじめ、リーグ戦に参戦される8選手も並々ならぬ決意を持って、リーグ戦に臨むものと思われます。

本年も全国7ヶ所で、鍛え抜かれた精鋭の技と力がぶつかり合う激しい戦いが全28試合、予定されております。伝統あるトロフィーと賞金100万円と豪華副賞を手にするのは誰になるのか。ご期待くださいませ。

最後に、惜しくもリーグ戦に参加できなかった選手や若手新人選手及び今シリーズに参戦する外国人選手たちも、興行前半の試合でリーグ戦に勝るとも劣らぬ良いファイトを提供してまいる所存でございますので、こちらもご期待くださいますようお願いいたします。

この興行をご覧になりながら、

皆さんが素敵な時間を過ごせますように。SPZ CLIMAX 2048

2048年7月吉日 株式会社スーパースターズ・プロレスリング・ゼット

ファウンダー 今野和弘

(しかしこの手記を書いた人は、会場には姿を見せることなく病気療養中であった。)

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それでは札幌大会の公式戦4試合。

早瀬(2点、延髄斬りからの片エビ固め27.29)C成瀬

予選会では早瀬が勝っているカードの再戦。しかし今シリーズの早瀬は長年の酷使がたたり腰痛を押してのSクラ出場。したがって動きにもキレがない。それでも長年の経験で試合をリード。波状攻撃を許さない。

「くらえーーーっ!」

ラリアットも流れの中でしっかり繰り出す。これでぐらついたクラリッジ成瀬。

―い、今がチャンス・・・

早瀬、すかさず跳び上がって延髄斬りを叩き込む。崩れ落ちるC成瀬、これで3カウントが入った。

Jえちご(2点、ステップキックからの片エビ固め12.44)葛城

タッグパートナー同士の対戦だが、両者の力関係は昨年から逆転している。トップグループに入ったえちごと弾き出された葛城。案の定、葛城がズルズルと攻められるシーンが続く。

「何やってんだガンガンいけよー」という客席の声援もむなしい。けっきょくえちごのステップキックで3カウントが入った

F小川(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 23.30)M石川

「長期戦は後がきついので、早いうちから何とかします」

しかしフローラ小川、相手のパワーに大苦戦。ドラゴンスリーパーで追い込んだがM石川も耐えた。そしてSTFはロープに近い。

「えい」
それでもフローラ小川、相手のラリアットを沸き固めに切り返してシャイニングウィザード。1度目はカウント2.9で返されたが、2連発で決めて白星発進。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

初戦から20分以上の熱戦となってしまったフローラ小川、これでは最終戦までスタミナが持つかどうか怪しいところである。

佐久間(2点、ノーザンライトSH14.25)中村

佐久間理沙子、会心の横綱プロレス。中村の攻めをある程度受けてから伝家の宝刀ビートエンド、そしてトドメのノーザンライトSH。

(続きます)

泣けるプロレス動画

この試合はたしか1990年5月の東京体育館、

所属選手大量離脱騒動後の全日本プロレス最初の興行のメインイベント。

馬場、鶴田 VS ゴディ、ウイリアムスのタッグマッチ。

(20分少々の試合動画はPart1~3まであります。)

リングを2人で交差するように駆ける殺人魚雷コンビのパフォーマンス。

ジャイアント馬場の踏ん張り。そして身体がいうことを利かず

串刺しラリアットを受ける前に腰から崩れ落ちるシーン。

その後のパワーボムを気力だけで返すシーン。

この試合に登場した4人の名選手はいずれも鬼籍に入られてしまった。

あれから、もう、20年も経つのか・・・

時は流れ、生々流転・・・・

http://www.youtube.com/watch?v=doeDhhkbfaQ&feature=related

2010年1月 5日 (火)

第843回 40年目7月 新日本ドーム決戦

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は新人の白石なぎさ対ミシェール桜井。

「HAU!」

2年目の桜井がイニシアチブをとって攻め、切れ味のいいラリアットで白石を防戦一方に追い込む。しかし白石も馬力はあるのか、意外と力のこもったスクラップバスターで反撃。しかし最後はミシェール桜井がフランケンシュタイナーでカウント3奪取。先輩の意地を見せた。

第2試合は中村真帆対マレン・ニールセン。

SPZクライマックスを翌月に控えた中村、ここは中堅外人相手に勝っておきたいところ。しかし対戦相手のマレンもEWAでは名の知れた実力者。強烈な打撃で中村たじたじ。そして切れのいいボディスラム。力なら中村も負けていないのだが、マレンには技のキレがある。疲れたところにステップキックで蹴っ飛ばしてふらつかせるといううまい手。徐々に中村を切り崩していって、棒立ちになったところをニーリフト。

「この選手うまいですよ」

辛口の吉田龍子役員が思わず褒めるほど組み立てのうまさ。最後は強烈なバックドロップで中村から3カウントを奪った。勝負タイム25分34秒の熱戦。

第3試合、古参レスラーの早瀬葵がクラリッジ成瀬とタッグを組んで登場。館内はけっこうな早瀬コール。

対戦相手は復活した大ベテラン八島静香と新人のNARATA。この試合は要領のいいクラリッジ成瀬がさくっと分断作戦をきめて、孤立したNARATAからストレッチプラムでギブアップを奪った。八島の足を引っ張ってカットを阻止する早瀬が健気。勝負タイム13分41秒、その試合が終わると休憩。

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休憩明けの第4試合、人気レスラー、フローラ小川&ミネルヴァ石川が登場。対戦相手は実力派外人マユリシアター&グレースハン。フローラ小川がドーム会場であることを意識したのか、ドロップキック4連発という派手な攻撃を見せる。

これでドームはウォォと沸く。代わったM石川はゆったりとしたファイトだがボディスラムで投げつける力強い攻め。

勢いに乗るフローラ小川は石川とのダブルドロップキックまで見せた。そしてムーンサルトプレスでマユリを追い込む。

しかしグレースハンも強烈なエルボーで反撃し、頭突きでフローラ小川を流血させる。

「・・・・・・・・・・・・・・!!」

これでムッとしたのか、フローラ小川、シャイニングウィザードで倒してから流れるようにSTFを決めてあっという間にギブアップを奪った。勝負タイム15分54秒。

「どうも、どうもーーー!!」

ミネルヴァ石川は今回は顔見世程度のファイト。

セミファイナルは葛城早苗&ジャスティスえちごのデインジャラスコンビが登場。対戦相手は最強外人ダークスターカオス&ジョディビートン。

ダークスターカオスのパワーが凄い。葛城の打撃を平然と受けて、逆にエルボーでお返し。そしてぐらついたところをバックドロップ。しかし日本人チームも格下のビートンが出てくるや反撃に転じる。最後は分断作戦を成功させてジャスティス越後がゴートゥベッド、パワーボムの大技攻勢でビートンを沈めて勝利。勝負タイム12分32秒。

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メインのSPZ戦は佐久間理沙子対コバトフ。来月SPZクライマックスなのでここは外人を当てとこうかというマッチメイク。ダークスターカオスはゲスト参戦扱いなのでコバトフを当てるのが妥当と会社側は判断した。

負傷欠場明けの佐久間、さすがにシビアなシングルマッチだと厳しいのか、なかなか本来のする語彙動きが出ない。コバトフのアキレス腱がために捕まって苦悶の表情。

「これはベルト移動するかもしれませんよ」

しかし佐久間もDDT2連発でペースを建て直し、

「行くわよ」

バイオドライバーでなんとか3カウントを奪取。勝負タイム45分16秒の熱戦を制した。これで王者が2度目の防衛に成功。

「あ、危なかったですけど・・・勝てました」

2010年1月 4日 (月)

第842回 40年目7月 サマースターナイツシリーズ

40(AD2048年)年目7月

SPZ創業者:今野ファウンダー倒れるの報は業界を駆け巡った。もっとも実務はほとんどやっていなかったから、いまさらSPZの屋台骨が揺らぐことはないだろうというのが、業界筋の一致した見方であった。

病名は心臓疾患の悪化。繁華街のカラオケスナックで倒れたので処置が早く、発作から30ふんしないうちに救急病院に担ぎ込まれたので、一命は取り留めた今野ファウンダーだったが、しばらくは絶対安静で入院を言い渡された。

「しばらく病院で静養してくださいね。」

妻のひかる、SPZの中森社長らが入院の手続きやらマスコミ対応やらに奔走した。

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「いたい、いたいよーー、お母さーーん」

ラズベリーが首をやってしまって重症。負傷欠場となった。そして、

「あっちゃー、やっちゃった・・・・」
ジャンヌ永原も右肩を痛めて重症。これで7月シリーズは欠場、そして予定されていたクラリッジ成瀬とのプレーオフも棄権となり、クラリッジ成瀬の本大会出場が決まった。

7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」開幕。

初戦青森大会でいきなりSPZタッグ戦。王者佐久間理沙子、M石川に挑むのはコバトフ、マレンのEWA実力者タッグ。

SPZプロレス留学生上がりのコバトフ、メキメキと実力をつけてきており、ミネルヴァ石川を持ち前のグラウンドレスリングで圧倒。腕や足を極めまくって悲鳴をあげさせる。

そして救援に入った佐久間にはどさくさにまぎれてマレンのバックブロー。これで頭を打った佐久間、前面で戦えずミネルヴァ石川に任せる展開になってしまった。しかしミネルヴァ石川もみごとなパワーボムでマレンを叩きつけて佐久間につなぐ。佐久間、落ち着いてマレンにバイオドライバー。

「サセナイッ」

しかしこれはコバトフがカット。EWAチーム粘る。

「えーーーいっ」

しかし最後は4人が入り乱れる乱戦の末、なんとミネルヴァ石川がパワーボムでコバトフから3カウントを奪った。勝負タイム51分42秒。王者組が4度目の防衛に成功。

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そして最終戦は新日本ドーム大会。

2010年1月 3日 (日)

(新春特別)あばしりGOGO 復路

(昨日の続き!!)

(3.オホーツクの海)
三日目、網走発6時39分の釧網本線・釧路行き列車に乗る。列車はディーゼルカー一両のみ。でもなぜか簡易
リクライニングシートのいい車両であった。桂台・鱒浦と過ぎてオホーツク海の海岸に出る。
6時57分、北浜で下車。目の前がオホーツク海。最果ての海である。
といっても流氷はまだなので、どこにでもあるような寂しい海岸であるようにも思える。
雪の中をズボズボ歩いて、海岸線まで行こうとするが、海岸線の手前10メートルほどは波打ち際がツルツルに凍っていて近づけなかった。5分ほどオホーツク海を望見して、だれもいない朝の北浜駅にたたずむ。こういう旅もいいものである。ほどなく7時16分、反対方向からきた北見行きの列車に乗り、北浜を後にした。

網走を通り、網走湖の南岸を通って呼人、女満別を過ぎて北見盆地に入り、ほどなく北見に到着。寒くてたまらない。往路同様、9時10分発の特別快速「きたみ」に乗って旭川へ。北見盆地が終わり、金華から常紋トンネルを抜け、遠軽で方向が逆になり、真っ白な寂しい世界をただ列車は西に進む。丸瀬布をすぎてからはいよいよ北海道の寂寞とした山中を突き進み、えもいわれぬ旅情を感じる。
このあたり、駅間距離が極端に長く、そのたまにあらわれる駅も、いかにも山峡の小駅という感じである。

石北トンネルは思ったよりも短かった。なお雪の山中を進み、上川に到着し、旭川盆地に入っていって、12時20分、旭川へ戻ってきた。一時間ほど待ち時間があったので、また旭川ラーメンを食べて、13時34分発の赤い電車3両編成の岩見沢行きに乗る。近文からトンネルを抜けると石狩平野で、白い平原を電車は進みゆく。岩見沢に到着。15時40分発の札幌行きの快速「いしかりライナー」に乗る。近郊電車なのでデッキがなく、停車のたびにドアを開けられるので冷気がとても気になる。江別からは途中駅をすっ飛ばして、ほどなく札幌に到着。あたりを夕闇が包む。

青森行き「はまなす」の発車まで5時間以上あるがこれは意図したことであって、その間に札幌市内観光をしようと思う。駅前通りはイルミネーションに彩られていた。狸小路のアーケード街を歩いた後、「テレビ塔」で上部までエレベータで登って札幌の夜景を眺めた。駅までの戻りついでに時計台にも寄った。そのあと札幌駅構内の土産物店などを見たりしながら時間をつぶしたあと、駅ビル地下のレストランで「石狩セット」の夕食。鮭いくら丼を食べながらビールを飲む。

(4.帰還)

陶然として、札幌発22時の急行「はまなす」に乗りこむ。行きと違って7両編成になっており、3連休の前夜ということもあり自由席もほぼ満席の盛況なので、人いきれで暑さを感じたがむりやり眠りについた。
暖房の効いた車内は寝苦しい。
函館に深夜2時過ぎに到着。寒いホームに降りて散歩。「はこだて」の文字が旅情をそそる。
ここでディーゼル機関車から、青函トンネル対応の電気機関車につけかえが行われる。進行方向が逆になって、五稜郭から津軽海峡線に進入する。青函トンネル突入シーンを見たかったのだが、またまた寝入ってしまい、気がついたら青森到着を告げる車内放送。

5時35分、青森着。さすがに疲れたが、まだ丸一日かけて東北本線を南下せねばならない。
青森発6時10分のディーゼル列車で眠りながら八戸へ向かい、八戸発8時54分の青い森鉄道の盛岡行きに乗り継ぎ、車中でまた眠って盛岡。往路同様、構内をすり抜けて、11時7分発のロングシートの電車で一ノ関へ。平泉のあたりの田園地帯を過ぎ、12時34分一ノ関着。駅弁を買って、12時49分の仙台行きに乗り、食べているうちに有壁を過ぎて宮城県の田んぼ地帯に入り、どことなく寂しげな所を南下して行き、小牛田を過ぎて仙台の通勤圏に入り、松島海岸を瞥見して、14時38分仙台着。仙台まで戻ってきた。

牛タン弁当を買った後、15時ちょうど発の快速「仙台シティラビット」で福島へ向かう。この列車は岩沼、大河原、白石にしか途中停まらない。16時19分、福島で黒磯行きに乗り換えて、まだ雪の白さが残るなかを列車は南下して行く。このあたりから明日からまた現実に引き戻されるのだという事ですこし憂鬱になってきた。郡山の停車時間でミルクティとチップスターを買い、それをつまみながらまったりと過ごす。白河のあたりで日が暮れた。
ついに栃木県に戻ってきて、黒原、高久を過ぎて、18時31分黒磯着。

18時47分、JR東日本の新しめのステンレス製電車に乗り、宇都宮で最終アンカーの上野行き快速「ラビット」に乗り換えて、闇の中を疾走して21時前に大宮到着。京浜東北線と並行しつつ南下し、荒川を渡って赤羽で埼京線に乗り換えてほどなく新宿。京王線に乗り換えて帰宅。長かった帰り道が終わった。

2010年1月 2日 (土)

(新春特別)あばしりGOGO(往路)

(本日の更新はお休みですが、何もアウトプットがないのもよくないので、本家HPから、3年前の冬に網走へ行ったレポを転載しておきます)

冬の旅なら北海道

2006年1月4日(水)~1月7日(土)
今年、夏の北海道へ初めて行って、阿寒岳と十勝岳を登った。
しかし、夏の北海道を知って冬を知らないのはよろしくないと考えたので、正月休みを利用して冬の北海道旅行をしてみたいと思い立った。冬の北海道は見どころも多いが、オホーツク海の見えるさいはての地へ行ってみたいという思いがあり、網走へ行ってみようと考えた。

しかし北海道は、まともに行けば往復の交通費や宿泊費のほか、食事もつい豪勢になってしまうので10万円は下らないと思われる。なので、JRのトクトク切符「北海道&東日本パス」を使って交通費は安く上げようと考えた。

この企画乗車券は、
①JR東日本と北海道の普通列車が連続する5日間乗り放題
②青春18切符と違い、いわて銀河鉄道・青い森鉄道も乗車OK
③青森と札幌を結ぶ夜行急行「はまなす」の自由席は乗車OK
これで値段は10,000円
とくに③は「青春18きっぷ」にもない好条件なので、北海道へ行くにはこの乗車券が断然お得である。

ことしはどうにか4日間の冬休みを確保できたので、「北海道&東日本パス」を利用で以下のようなスケジュールをたてた。
1/4:東京・・・(普通乗り継ぎ)青森ー(はまなす車中泊)
1/5:札幌・・・旭川(旭山動物園観光)・・・網走(泊)
1/6:網走・・・北浜(オホーツク海)・・・網走・・・旭川・・・札幌(市内観光)ー(はまなす車中泊)
1/7:青森・・・(普通乗り継ぎ)東京。

4日間列車乗り詰めという鬼のようなスケジュールができてしまった。
交通費は1万円ポッキリ。あとは網走の一泊と食事代程度なので3万円もあれば足りると思われる。

(1.青森まで)

1月4日、桜ヶ丘発4時50分の京王線で分倍河原に出て・南武線・武蔵野線・埼京線を乗り継ぎ6時少し前に大宮到着。まずは大宮発6時12分の東北線・宇都宮行きに乗って北をめざす。昨夜は帰りが遅かった上、最近はまっているテレビゲームのバイオハザード4をやっていて寝ていないので、あっさり眠ってしまい、宇都宮までは何も覚えていない。

宇都宮、北関東に入っただけで寒さを感じる。7時37分の黒磯行きに乗り換えてそのなかでも一眠りすると、列車は西那須野のあたりを走っていた。はやくもあたりはうっすらと雪が積もっていた。8時28分黒磯着。
足のつま先が冷えるので靴用カイロを買って対応した。
先はとてつもなく長い。黒磯発8時37分の電車で北へ。やはり眠っていたので景色は覚えていない。福島県に入って、9時56分、郡山着。10時8分の福島行きに乗り換えてさらに北へ。この電車はロングシートの2両編成ということもあって立ちんぼであった。

松川・金谷川のあたりは上下線がかなり離れて敷かれていて独特の風情がある。福島発11時の仙台行き快速「仙台シティラビット3号」に乗り換える。白石までは眠って過ごした。ここまでは順当に来たが、12時すこしまえに大河原で列車が止まった。強風の影響で、このさきの岩沼と名取の間で運転見合わせになっており、この快速も抑止(先に電車が詰まっているので手前の駅で止められること)されてしまったようである。そのままの状態で一時間が経過。当初の予定では仙台で1時間強の待ち時間を設定し牛タンでも食おうかと思っていたのだが、このままの状態では普通列車を乗り継ぎ今夜の「急行はまなす」に乗る計画が滅茶苦茶になってしまう。

時刻表を広げて考え思案する。列車は運転再開の気配がない。大河原駅の窓口で訊いてみると東北新幹線は動いているという。やはりドル箱路線の東北新幹線は全ストップにはなかなかならないのであろう。
しかたがないので駅前でタクシーを拾い、白石蔵王の駅まで運んでもらった。タクシー代は3,500円。白石蔵王の駅は1時間に1本しか新幹線の停まらない駅なので、白石うーめんを食べながら待って14時5分の過ぎの新幹線で
仙台、さらに後続の「やまびこ」に乗り換えて15時20分過ぎに一関に到着。当然白石蔵王と一ノ関の間の乗車券特急券は別途購入となった。(4,500円くらい)

15時27分、一ノ関で再度普通列車乗換えの旅を再開。ロングシート車両の2両編成なので旅情がない。平泉のあたりを瞥見したりまどろんだりしながら北へ進む。やがて日が暮れ、列車は5-6分おきに知らない名前の駅に停まっては進みを繰り返す。退屈な時間が過ぎ、16時56分、盛岡に到着。いわて銀河鉄道の改札口までかなり歩かされる。盛岡を過ぎてしばらくは混んでいたが、いわて沼宮内をすぎると沿線もどこかさびしい地帯を走り、車内もガラガラとなった。することもないので本を読んだり昼に大河原で買ったコンビニ弁当を食べながら過ごす。目時で青森県に入り、ホームの雪がだんだんうず高くなっていって、ほどなく八戸に到着。雪が舞っている。寒いので駅構内の書店でしばし過ごす。

八戸発19時13分の青森行き列車は新幹線の接続待ちですこし遅れて発車した。外は闇なのでつまらない。
何と時間をムダにした旅行であろうか。本を読んだりまどろんだりして一時間強が過ぎ、21時過ぎに青森に到着。
横殴りの雪が吹き付けたのか、どのホームも凍った雪で白い。22時45分発急行「はまなす」の入線まで一時間以上あるので、駅を出て、雪の上を慎重に歩いて郷土料理屋に入り込む。

まず熱燗を注文。そのあとホタテ刺し主体の夕食。もずく酢が実にうまい。岩海苔の味噌汁も香ばしくうまかった。
いい気分になって、青森駅へ向かう。ほどなく青い車体の14系客車を10両も連ねた急行「はまなす」が入ってきた。前から3両がB寝台車。4両目が普通指定席、5両目が指定のカーペットカー、6両目と7両目がリクライニングシートのドリームカー、自由席は8両目から10両目である。格安切符で乗れる夜行列車は往々にして混むので、坐れるかなと危惧していたが、年末年始で増結があったため、2席占領してゆったりと過ごせそうである。
青函トンネルにはいるまでは起きていようと思っていたが、酔っていたのですぐに眠りに落ちてしまった。

(2.旭川、そして網走)

札幌の手前で目が覚めた。やはり北海道は寒い。
6時7分札幌で急行「はまなす」を降りて滝川行きに乗りかえる際、寒さがとても身にしみた。
待合所のストーブにかじりつくが、寒いものは寒い・・・
おにぎりとトン汁を買って、滝川行きの列車に乗る。赤い電車の3両編成であった。
トン汁でひといきついて、外の白銀世界を見ているうちにまた眠くなって、気がついたら滝川に着いていた。深川までは旭川観光の時間を捻出するために、8時23分発の特急オホーツク1号に別料金を740円払って乗って、深川で旭川行きの列車に乗りかえた。9時14分旭川着。

旭川に来たからには、いまもっとも話題の動物園、旭山動物園を見ておきたいので、バスに乗って動物園へ。
旭山動物園は旭川からもバスで30分と、市街地からかなりはなれた所にある動物園だが、10時半の開園前にもかかわらず入場券売り場には長蛇の列ができ、駐車場には大型観光バスが何台も来ては団体客を吐き出す盛況であった。10時半の開園と同時に雪の園内を慎重に歩く。
旭山動物園で圧巻はペンギンの行進。15匹のキングペンギンが園内の雪の上をぺたぺたと行進する。ギャラリー多数、カメラ撮影されまくる中、ユーモラスに歩くペンギンたち。なごむ風景である。

白熊の水中ダイブや、思いのほか軽快に泳ぐあざらしも見ごたえがありました。そのほか、ライオン、アムールトラ、猿山なども工夫の凝らされた展示や、分かりやすい手書き案内板などもあって、遠路をいとわず訪問するに値するところであった。ただ寒さは厳しく、雪の積もったスロープ上を歩いて回ったので3回転倒した。

3時間ほど動物園見物した後、旭川に戻って、旭川ラーメンの昼食。旭川ラーメンは全国区になりつつあるほど有名だが、まあまあ味の醤油ラーメンであった。寒い中を歩きまわった後なのでひときわうまい。
駅へ戻って、15時5分発の特別快速「きたみ」に乗る。ラーメンで腹がくちたので、たちまち眠ってしまった。石北峠を越え、いつのまにか日が暮れ、北見で各駅停車緑行きに乗り換えて19時31分網走着。
はるばる来た、さいはての街。ホテルに荷物を置き、雪の上を寒さを堪えながら歩いて、市の中心部の飲食店街へ。一軒の店に入り、北海道らしいものをいっぱい食べた。

・イカの沖漬け ・メフン ・カニの外子(これはうまかった)・カニの内子(カニの卵の腹の中に入った時のもの、高級品らしい) ・鮭ルイベ ・焼いたコマイ ・タチ(タラの白子)天ぷら ・ごはん、貝のみそ汁
一時間ほどいたので熱燗も飲んだ。北海道ならではのものを肴にのむ酒はうまかった。

2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます。

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2010.01.01 konno

(正月3が日の通常更新はお休みさせていただきます)

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