第918回 グリズリー山本復帰戦
43年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。しかし団体エースのジャスティスえちごが右肩負傷で無念の欠場。東北地方を残ったメンツで回ったが、いまひとつ盛り上がらないシリーズとなった。
第7戦幕張大会で組まれたのはあばしりタッグ戦。王者フローラ小川、NARATAに対するはローレル、ダイナマイトリナ組。
「うわああっ」
フローラ小川のやられっぷりが凄い。外人のパワーに弾き飛ばされる。ダイナマイトリナのギロチンドロップ連発、ラリアットを食らうなど詰め掛けたファンも「勝てるのか?」と思うファイト。こういうときはパートナーのNARATAがフォローすべきなのだが、NARATAの動きもいまひとつ。あせったフローラ小川がSTFを繰り出すがこれはローレルがカット
しかしフローラ小川、この隙を逃さずNARATAにタッチし、自らはローレルに絡み付いて場外へゴロゴロと落ちた。リング上で1対1のパターン、分断成功。
「消えろ」
NARATAの農鳥が炸裂。これでダイナマイトリナから3カウントを奪い、2度目の防衛に成功した。勝負タイム29分24秒。
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最終戦は新日本ドーム大会。えちご欠場なのでカード的にひねりを利かせた。
第1試合はミネルヴァ石川対マリーネルソン。元SPZタッグ王者のM石川も第1試合でファイトするようになってしまった。ミネルヴァ石川がさすがに奮起したのか、力強いファイトを見せて、最後はパワーボムでマリーを退けた。勝負タイム14分44秒。
第2試合は外人同士のシングルマッチ。グレースハンがカトリーヌチャンを蹴りまくって下した。勝負タイム12分23秒。
続く第3試合、「グリズリー山本復帰戦」
3年ぶりにリングに帰ってきたグリズリー山本、八島静香、中村真帆とのトリオでクラリッジ成瀬、辻香澄、真壁なつき組との6人タッグ戦。
先発を買って出た八島さん、続いて登場した中村真帆が生き生きとしたファイト。かつての盟友がリングに戻ってきて勇気100倍。
5分過ぎにグリズリー山本リングイン。さすがにクラリッジ成瀬に足を狙われるや苦しい表情を浮かべたが、それでも重爆ドロップキックを決めるなどまずまずの動き。そして八島にタッチ。
「そろそろ終わらせるよ」
八島さんが真壁をぶちかましで倒してあっさり3カウント。勝負タイム10分44秒。グリズリー山本が復帰戦を飾った。まだ顔見世程度のファイトだったが大きな一歩。
休憩明け第4試合は外人同士のシングルマッチ。ジュディコーディがコーディクラッシュ(変形のパワースラム)でローレルを退けた。勝負タイム11分21秒。
セミ前第5試合はオーガ朝比奈登場。実力派外人のダイナマイトリナと対戦。オーガ朝比奈、DDTを繰り出すなど善戦したものの、最後はスタミナ切れを起こし、ダイナマイトリナのラリアットに屈した。勝負タイム11分24秒。
セミファイナルはSクラ出場者4名のタッグマッチ。フローラ小川、NARATA対近藤真琴、ミシェール桜井組。タッグチームとしての完成度の差か、フローラ小川がのびのびとファイト。ミシェールをグラウンド地獄できりきり舞いさせる。後半息切れを起こして近藤のSPZハンマー、デスバレーを食らったものの、最後は分断作戦を成功させ、ミシェールをサンドイッチラリアットからNARATAのアームホイップとつないで3カウント。勝負タイム27分17秒のいい試合。
メインイベントはSPZ戦。王者白石なぎさに挑むのはジャンヌ永原。
いちおうトップグループに入っているし本隊エースだし4月のシングル戦で白石に勝っているので挑戦のチャンスを与えてもいいだろうということになった。しかし試合内容は一方的に白石さんが攻め続けてジャンヌ永原ただやられるだけというパターン。最後はジャンヌ永原、ブレーンバスターで敗北というなさけない負け方・・・・勝負タイム17分4秒。王者が2度目の防衛に成功。
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