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2010年7月31日 (土)

ニューヨークタイムズの記事

アブドーラ・ザ・ブッチャーの近況が、ニューヨーク・タイムズに取り上げられました。

http://www.nytimes.com/2010/07/26/sports/26wrestler.html?_r=1

Still the Butcher After All These Years

(これだけの年月が過ぎても、ブッチャーはここにいる。)

1941年生まれのブッチャーももう69歳、階段を使わなければリングに上がれないくらい、老いていますが、なおリングで闘うことを止めない。ブッチャーにしかできないバイオレンスなプロレスをし続ける、サイン入りブロマイドやフォークを10ドルで販売する、プロ意識の塊。

ネット版のニューヨークタイムズの記事は後日じっくりと訳してみたいと思います。

2010年7月30日 (金)

第962.2回 年末の選手会興行

44年目12月

年末恒例の選手会興行が行われた。

ジャスティスえちごトークショーや選手の私物が当たるラッキーナンバー抽選会など、そこそこ盛り上がった。

組まれた試合は1試合だけ。

メインイベント、フローラ小川対クラリッジ成瀬のコミックマッチ。

序盤は静かに腕の取りあいから始まったが、

すぐに選手会興行らしいお笑いバトルになった。

「あっ!」

クラリッジ成瀬が南側客席を指さして思わずつられて見てしまったフローラ小川、そのスキにフローラ小川をゲンコツで殴るクラリッジ成瀬。

「うううう・・・・」

バッタリと倒れて死んだように動かないフローラ小川、そのままの状態で1分近くが経過。ファンは大爆笑。元SPZ王者、楽しいプロレスはまだまだできる。

「つぶれろー!!」

クラリッジ成瀬、早めに勝負をかけてきて、軽量のフローラ小川をジャイアントスイングに捕らえるが、クラリッジ成瀬も力はあまりないので持ち上がらず、引きずりながらのジャイアントスイング。場内爆笑。

「くっ・・・目が回る」

しかも10回ほどまわしたところで仕掛けたクラリッジ成瀬のほうも目が回ってしまい両者ダウン。また爆笑。

「・・・勝機」

フローラ小川、すかさず起き上がり、コーナー最上段に登って大技を狙うが、クラリッジ成瀬、すばやく歩み寄って、返し技の定番デッドリードライブで投げて反撃。

「う・・・・あっ・・・・」

これで決定的ダメージを負ったフローラ小川、クラリッジ成瀬の起き上がりこぼしチョップに息も絶え絶え。

「イ、イタ・・・・もう、カンベンして・・・お願い・・・・」

ひざまづいて許しを請うフローラ小川、20世紀の名レスラーのムーブのパクリである。どうしたものかと思案するクラリッジ成瀬、そこに隙ができた。

「い、いまだ」

一瞬の隙を突いてスクールボーイで丸め込むフローラ小川、しかしカウント2.9ギリギリで返すクラリッジ成瀬、場内大盛り上がり。

なおもスモールパッケージを連発して勝ちを狙ったフローラ小川だったが、ことごとくフォールを返したクラリッジ成瀬、演技なのか本当につかれ切ったのか、ゼエゼエと荒い息をつくフローラ小川、場内どよめき。

「これで終わりや」

最後は滞空時間の長いブレーンバスターでフローラ小川を投げたクラリッジ成瀬、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。勝負タイム15分5秒。

「くうっ・・・頭が・・・・・」

最後のブレーンバスターで長時間逆さまにされたせいか、頭を気にするフローラ小川、当然のお約束で沢木リングドクターが診察に入り、注射で応急措置。フローラ小川苦悶の表情。

「アッー」

後楽園プラザは大笑いに包まれたのであった。

2010年7月29日 (木)

センター

SPZの地方大会のメインはたいてい6人タッグマッチである。

赤コーナーを背にして立つ3人。

中央の「センター」はいちばん格上の選手が立つのがSPZの伝統。

数年前にメインに抜擢されて緊張してセンターに立ってしまった若手選手があとから先輩レスラーにきっちり絞られたこともあるらしい。

「さ、行きましょう」

SPZ最古参、フローラ小川が白石なぎさとNARATAを促す。

1年くらい前から、フローラ小川が先頭に立って入場するようになった。

2番目で白石、しんがりはNARATA。この順番で3人が入場する。

最初にリングインしたフローラ小川、センターを空けるようにして赤コーナー側やや右寄りに立つ。

本隊所属のときはSPZベルトを持っていた頃もあり、センターに立たせてもらったことも何回かあった。しかし今の立ち位置は違う。

のっそりと入場してきた白石、ポーカーフェースを崩さず、赤コーナー側のセンターに立つ。

ーしかたがない、メインやセミに出られること自体幸運と思わなくちゃならない・・・

「赤コーナー、神奈川県川崎市出身、フローラー、おがーわー」

最初にコールされて深々と一礼するフローラ小川。

「山梨県早川町出身、NARA-TA-」

コールを受けても微動だにしないNARATA。

「SPZ世界選手権者、新潟県出身、白石ー、なぎーさー」

ぺこっと一礼するセンターの白石。

対戦相手は強豪外人3人。

ーさあ、なんとかうまく立ち回ろう・・・

フローラ小川はTシャツを脱ぎながら、外人3人を見据えた。

2010年7月28日 (水)

あれとかそれとか100728

■全日本プロレス

選挙に出ていた西村修選手、年収3000万の夢破れリング復帰。やはり6人タッグでの復帰。しかしパートナーが渕と中之上では話にならず、VMに敗北。終了後にはリング上で演説を敢行して国政再チャレンジへの思いを語ろうとするが、長すぎてゴングを鳴らされるおち付き。

鈴木健想が全日マット殴りこみ。まずは武藤を血祭りに上げる。

新日の再生工場となりつつある。

■相撲

名古屋場所は白いのが予定通り全勝優勝しました。

魁皇まさかの負傷休場、6勝どまりなので、秋場所は進退をかけてのカド番となる。

今度と言う今度は年貢の納め時かもしれない。投げをミスっただけで肩を負傷するのだから相当怪我しやすくなっている。

■野球

後半戦開幕。ひょっとしたら阪神優勝か。

(以下は筆者の近況)

■南アルプスに取材に行ってきました。

小太郎山(2725m)に日帰り登山。暑かった。

■仕事がいよいよヤバイ

正社員の座を失うかもしれない。

2010年7月27日 (火)

第962回 44年目12月 所沢大決戦

44年目12月

最終戦はさいたまドーム大会。

「所沢大決戦」

パンフレットにはそう銘打たれた。3チームが1敗で並ぶという混戦模様。場合によっては優勝決定戦もある。

会場入り口前のテントではグッズが大量販売。

午後5時30分、ここまでのリーグ戦の展開をまとめたアオリビデオが上映された。

「優勝するのはジャスティスえちご組か?はたまたジュディ・コーディ組か?コバトフ組か?今宵・所沢大決戦」

前座試合を2試合やった後、いよいよリーグ戦最後の4試合。

近藤○、T龍子(8点、上段蹴りからの片エビ固め17.34)Jえちご、O朝比奈×(10点)

ここまで1敗で闘い進んできたえちご組。オーガ朝比奈が良く頑張っている。

「はっ!」

しかしこの日は近藤が上段蹴りを乱発し。オーガ朝比奈をノックアウト。

「・・・・・・・・・・・・・・」

サンダー龍子がすかさずえちごを捕らえて、その脇で悠々と近藤が伸びているオーガ朝比奈をフォール。場内爆笑。これで3カウントが入った。

「クソ・・・何がなんだか・・・わかんね」(オーガ朝比奈)

「ま、しゃあない。初めて組んだだけでここまで来れたからね。よしとする」(Jえちご)

タッグ王者チームは8点でリーグ戦を終えた。

これでえちご組の優勝の可能性が消えた。

J永原、M桜井○(2点、ダイビングプレスからの片エビ固め 12.02)NARATA×、トラットリアマスク(0点)

「はあーっ」

ミシェール桜井が所沢に舞う。NARATAからこれで3カウントを奪った。

ジャンヌ永原組は6点どまり。NARATA組は全敗でリーグ戦を終えた・・・

白石○、F小川(8点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め13.06)イザベラ×、マリー(2点)

「うう・・・・っ」

フローラ小川が捕まって、白石なぎさが決めるこのチームならではの展開。フローラ小川はマリーにタイガースープレックスを決めて戦線離脱させる好アシスト。

最後は孤立したイザベラスミスへ白石なぎさが、

「んしょ・・・・」

問答無用のスプラッシュマウンテンを決めて終了。

これで8点でリーグを終えた白石・F小川組、健在ぶりをアピールした。

「最後勝ててよかったです・・・」(F小川)

ジュディ○、Dリナ(12点、ラリアットからの片エビ固め15分くらい)コバトフ、マリア×(10点)

けっきょくメインは外人同士、勝ったほうが優勝となった。コバトフのV3を阻んだのはジュディコーディのパワーだった。

「オラアアアアアア」

タックルでコバトフを跳ね飛ばし、残ったマリアに集中砲火、最後はラリアットで3カウントを奪い優勝。賞金120万円を手に入れた。

準優勝は10点でコバトフ組とえちご組が並んだが、直接対決で勝っているえちご組が準優勝扱いとなり、副賞の缶詰が贈られた。

2010年7月26日 (月)

第961回 44年目12月 ウルトラタッグリーグ(3)

第44回 ウルトラタッグリーグ戦(その3)

第6戦、札幌大会。

 「かいせつの中森さん、今年は混戦模様ですね」

「うーん・・・・白石組はフローラ小川があの通り、近藤組はサンダー龍子の若さに難がありますからね。こうなると外人組みが有利でしょう。賞金に対してシビアですからね。ウチの選手は賞金もらえたらラッキーくらいの感じでやってますけど、外人はホンキで賞金を取りにかかってきてますからね」

 「そうなんですか」

「それに今年は副賞が凄いですからね。なんでしたっけ、いつものスポンサーさんのノートパソコンのほかに、今年はビール10ケース、カニ缶1年分とかありますから」

 「そ、そうですね・・・期待しましょう」

*********************

Jえちご○、O朝比奈(8点、合体パイルドライバーからのエビ固め 27.49)J永原×、M桜井(2点)

終盤はジャスティスえちごとジャンヌ永原が一騎打ち状態。ジャンヌ永原もノーザンで追い込んだものの、えちごのデスバレーでJ永原の動きが止まった。

「いまだあ!!、つぶせぇぇ」

朝比奈に指示を出して合体パイルドライバーで永原を処刑。

「逆カット!」「はいー」

そのあとオーガ朝比奈はコーナーにもたれるM桜井に殴りかかる。

ワン、トゥ、スリー

近藤○、T龍子(6点、ギロチンドロップからの片エビ固め 28.23)白石、F小川×(6点)

先月のタッグタイトル戦の再戦。あのときの反省を生かし、フローラ小川が序盤から前面に立ち近藤真琴に逆片エビ攻め。昨日痛めた腰を狙う。しかし近藤も意地を見せて白石を打撃で追い込む。

「・・・・」

これでフローラ小川を孤立させ、デスバレー、ギロチンの大技攻勢でフローラ小川を沈めた。これで3勝目。

「すみません、結果を出すことができませんでした」(フローラ小川)

白石組、痛恨の2敗目、優勝争いから後退した・・・

コバトフ○、マリア(8点、STF 10.16)NARATA、トラットリアマスク×(0点)

コバトフ組が1敗を守った。トラットリアマスクにSTFを決めてギブアップ勝ち。

「ククククク・・・計算どおり」

ジュディ○、Dリナ(8点、コーディクラッシュからの片エビ固め 13.13)イザベラ×、マリー(2点)

ジュディ組も1敗を守った。最後は豪快なコーディクラッシュでイザベラを仕留めた。これで残り2戦の段階でえちご組、ジュディ組、コバトフ組が1敗でトップ。まさにサバイバルレースである。

「もうここまできたら技や体力じゃない。気合いだ」(Jえちご)

「パワーなら私たちがいちばん。長期戦のリーグ戦、必ず勝てる」(ジュディ)

「優勝して賞金で台所をリフォームします」(コバトフ)

**************************
第7戦は京都大会。

J永原○、M桜井(4点、ラリアットからの片エビ固め 20.46)近藤、T龍子×(6点)

「どっせーい!」

ジャンヌ永原が倒れこみ式のラリアットを決めて、新人のサンダー龍子から3カウント。これでタッグ王者チームは3敗目、優勝戦線から脱落。

「クソッ・・・・・・どうしてだ・・・」

「まあ、このコも長丁場のリーグ戦の怖さが分かったでしょう」

コバトフ○、マリア(10点、STF 9.39)イザベラ×、マリー(2点)

コバトフ組が1敗キープ。イザベラスミスからギブアップの言葉を吐かせた。

Jえちご○、O朝比奈(10点、顔面蹴りからの片エビ固め 29.57)白石、F小川×(6点)

「なんとしても白石を疲れさせて、フローラさんを引きずり出す!」
覚悟を決めてリングに向かったジャスティスえちご。しのいで15分過ぎにフローラ小川の引きずり出しに成功。

「お前はもう終わってんだよ!!」

オーガ朝比奈が大先輩宛に暴言を吐いてのパワーボム。これには沸いた。

ワン、トゥ・・・ドドドドド!

(自分でそう感じてきているのに・・・・・・)

これで少しムッとしたのか、フローラ小川、掌底でがすっと殴る。そして白石にタッチ。そのあと白石とえちごがやりあう展開。

「氏ね!!」

ジャスティスえちごのゴートゥベッド、これで白石の動きが止まった。そのまま4選手入り乱れての乱戦。

「これでっ」

フローラ小川が久しぶりのミサイルキック。あまり動けない身体なのに・・・しかし白石をリング外に落としたえちご、うまくフローラ小川を孤立させた。

ダブルラリアット、ダブルパワーボムでフローラ小川を追い込み、とどめの顔面蹴り、フローラ小川、力尽きた・・・

これで白石組も3敗目を喫し、優勝争いから完全に脱落。

ジュディ○、Dリナ(10点、コーディクラッシュからの片エビ固め 9.53)NARATA、トラットリアマスク×(0点)

ジュディ組も1敗を守った。山梨イタリアンコンビは怒涛の6連敗・・・

第44回ウルトラタッグリーグ戦、最終戦のこして、1敗でえちご組、ジュディ組、コバトフ組が並ぶ展開・・・・

えちご「いいか、最終戦は近藤と新人だ、さくっと潰して優勝決定戦だ」

ジュディ「最終戦のメイン・・・全力で行く」

(ジュディ組とコバトフ組みが最終戦メインで対戦。えちご組が第3試合で近藤組に勝ては優勝決定戦に進めるという状況・・・・)

(続きます)

2010年7月25日 (日)

第960回 44年目12月ウルトラタッグリーグ(2)

第4戦は九州ドーム大会。

近藤○、T龍子(4点、SPZハンマーからの片エビ固め 14.16)NARATA、トラットリア×(0点)

うまく分断作戦を成功させた近藤がトラットリアマスクを殴り倒して終了。

「まだまだ。攻めやすい選手をねらって勝てているだけです」

えちご○、O朝比奈(4点、ダークレフトからの片エビ固め15.12)イザベラ×、マリー(2点)

「ウォォオオオオオ」

オーガ朝比奈のパワーボムがイザベラを追い込む。荒削りながらなかなかの迫力。

「えちご・・・さん!!」

ここでえちごがリングインし、ダークレフト(強烈な左の裏拳)でトドメを刺した。

コバトフ○、マリア(4点、アキレス腱固め 16.35)白石、F小川×(4点)

白石組の連勝が2で止まった。フローラ小川が出てくるやコバトフが決めにかかり、強烈なアキレス腱固め!

「うわぁ・・・・っ・・・・」

フローラ小川たまらずギブアップ。

「すみません。相手のワナにはまってしまいました。」(フローラ小川)

ジュディ、Dリナ○(6点、ランニングネックブリーカーからの片エビ固め 15.41)J永原×、M桜井(0点)

ジャンヌ永原がスープレックス攻勢でジュディを追い込むが、ダイナマイトリナが絶好調。得意のダイナマイトスパイクでペースを握るやSTO,ネックブリーカーの大技攻勢で勝利。これで3連勝、単独トップに躍り出た。

「タフでハードなリーグ戦は小手先のゴマかしは効かない。パワーがあるレスラーが勝つのだ」

***************************

第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

Jえちご○、O朝比奈(6点、ダークレフトからの片エビ固め 11.23)NARATA、トラットリア×(0点)

「せいっ」

ガシッ

ジャスティスえちごが得意のダークレフトをトラットリアマスクに決めて3カウント。ゴートゥベッドを編み出してからは痛め技になった感もあるが、このレベルのレスラーなら充分フィニッシュになる。」これで3勝目を挙げた。山梨・イタリー越境コンビ、泥沼の開幕4連敗・・・

「まだまだこれから。相手が大概なだけ。のこり3つ気合入れていきます」

J永原○、M桜井(2点、ジャーマンSH 13.07)イザベラ、マリー×(2点)

ジャンヌ永原が本領発揮。得意のジャーマンでマリー・ネルソンを仕留めた。本隊チームが遅ればせながら初日・・・

「や、やっと・・・かてました!」(J永原)

コバトフ○、マリア(6点、逆片エビ固め 10.42)近藤×、T龍子(4点)

サンダー龍子が早々と外人組みの猛攻を受けて戦線離脱してしまい、残った近藤真琴が奮戦したが、決着は突然に。

「うわっ・・・あー」

コバトフの逆片エビ固めをこらえようとした近藤真琴、腰に異変が起きてしまって無念のタップ、しまらない決着となった。

「すまん・・・腰が急にグキッと・・・あれ以上こらえたら、次の試合ができないと判断した」

白石、F小川(6点、STOからの片エビ固め29.58)ジュディ、Dリナ×(6点)

今シリーズ、ジュディ・コーディの動きがいい。SPZ王者白石なぎさ相手でも一歩も引かない。タックルでなぎ倒す。そしてバックドロップ。これで頭を打った白石、しばらくF小川に託さざるを得ない。

「えいっ」
しかしフローラ小川も懸命のファイト。ラリアットを切り返しての脇固めなどテクニックを見せる。

しかしダイナマイトリナも絶好調。白石なぎさにダイナマイトスパイクを決めて、ジュディを呼び込んでの合体パイル。これで白石が戦線離脱。

――ああ終わった。
先を読んだファンのため息。いまのF小川に流れを変える力はない

しかしフローラ小川も懸命の粘り。トドメを刺しにきたDリナへ、ラ・マヒストラルで反撃する。最後は4人が入り乱れる乱戦の中、息を吹き返した白石がSTOをDリナに決めて、かろうじて勝利。

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・」

試合後の控室。ちょっと疲れたとうずくまる白石、大の字になって荒い息をつくフローラ小川。名古屋のメインにふさわしいいい勝負だった。

44年目12月、ウルトラタッグリーグ戦、残り3試合の段階で、白石組、コバトフ組、ジュディ組、えちご組が1敗で並ぶ混戦模様。

「・・・今できることを精一杯やります。それだけです」(フローラ小川)

「チキショウ消えうせろ!まあいい後3つ全員ブッツブスダケダ」(J・コーディ)

「賞金で台所をリフォームします」(コバトフ)

「そりゃあ賞金欲しいからね。多少えぐいこともやっちゃうよ、優勝してうまいビールを飲む」(ジャスティスえちご)

2010年7月24日 (土)

第959回 44年目12月 ウルトラタッグリーグ(1)

44年目12月
「SPZウルトラタッグリーグ戦」開催。今年のエントリーは下記8チーム。

近藤真琴&サンダー龍子(SPZタッグ王者チーム)

白石なぎさ&フローラ小川(SPZ前タッグ王者チーム)

ジャンヌ永原&ミシェール桜井(SPZ元タッグ王者チーム)

ジャスティスえちご&オーガ朝比奈(初タッグ結成だが?)

コバトフ&マリア・テレジア(コバトフV3なるか)

ジュディ・コーディ&ダイナマイトリナ(強豪外人)

イザベラスミス&マリー・ネルソン(イザベラ様参戦)

NARATA&トラットリアマスク(員数あわせ?)

2戦目のなにわパワフルドーム大会からリーグ戦スタート。

イザベラ○、マリー(2点、スクラップバスターからの片エビ固め 18.13)NARATA、トラットリア×

千両役者イザベラ・スミスがダンシングパフォーマンスを交えながら快活なファイト。即席チームをうまく分断し、最後は強烈なスクラップバスターでトラットリアをたたきつけて白星発進。

白石○、F小川(2点、掌底からの片エビ固め26.35)J永原、M桜井×

終盤、ミシェール桜井をとらえた白石組。分断作戦にはめようとするが、永原が懸命に場外からカット。ダブルインパクトの合体攻撃、フローラ小川のタイガースープレックス(これは珍しい)を懸命のカット。しかし最後はフローラ小川がジャンヌ永原を場外に連れ出し、花道で押し倒してグラウンドに引きずり込み、リング上を白石とM桜井の1対1の状況にしてしまう。
「くっ・・・・」
白石のフィッシャーマンバスター狙いを首固めに切り返すなど粘りを見せたM桜井だったが、最後は掌底で殴られて終了。

Jえちご○、O朝比奈(2点、DDTからの片エビ固め 18.55)コバトフ、マリア×

「これで終わりっ!!」

えちごのゴートゥベッドが火を噴く。マリアテレジア、返したものの目がうつろだ。続くDDTに力尽きた・・・

ジュディ、Dリナ○(2点、ダイナマイトスパイクからの片エビ固め 18.47)近藤、T龍子×

タッグ王者チームは初戦を飾ることが出来なかった。新人のサンダー龍子が捕まってしまい、ダイナマイトスパイク連発に散った・・・

「くっ・・・こんなはずでは。」

**************************

翌日の広島大会でも熱い戦いが繰り広げられた。

近藤○、T龍子(2点、デスバレーボムからの片エビ固め)イザベラ、マリー×(2点)

タッグ王者チームが初日を出した。うまく分断作戦を成功させて勝利。

「まだまだね、外人相手ですから。SPZの先輩相手ですとこのコが狙われると思うんで・・・」

新人でタッグ王者になったサンダー龍子への風当たり?は相当強いものと思われる。

白石○、F小川(4点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 12.11)NARATA×、トラットリア(0点)

白石なぎさが出ずっぱりで相手チームを追い込む。フローラ小川もストレッチプラムやSTFで特別出演。最後はNARATAを孤立させたところへ白石のスプラッシュマウンテンがズバリ。

コバトフ○、マリア(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 20.21)J永原×、M桜井(0点)

コバトフのドラゴンスリーパーが長時間決まってしまい、ジャンヌ永原がギブアップ寸前まで追い込まれる。なんとかM桜井が場外から戻ってきてカットしたものの、またリング外へ放り出されてしまう。瀕死のJ永原をパイルドライバーでトドメ。コバトフ組が初日を出した。

ジュディ、Dリナ○(4点、ダイナマイトスパイクからの片エビ固め 23.48)Jえちご、O朝比奈×(2点)

8年以上にわたり激戦を重ねたジャスティスえちごも故障を抱えながらのファイト。強豪外人ジュディコーディにゴートゥベッドを放つが、当たりが浅く相手の意識を持っていくまでに至らない、決めきれぬままパートナーにタッチしたが、タッグリーグ初参加のオーガ朝比奈が捕まってしまい・・・

これでリーグ戦2戦を終えて、コーディ組と白石組が2連勝。

(続きます)

2010年7月23日 (金)

新宿グルメ03

仕事場が新宿に移ったので、食べ歩きも新宿でやってます。

小田急百貨店地下にあるメトロ食堂街。

それなりにいいお店が軒を連ねています。

その地下1階中央に和食のお店「笹陣」があります。

丸の内線とJR線に近いので、いつ行っても賑わっています。

笹陣はいくつもチェーン展開されていますが、店によって看板商品が違うのが特徴です。

新宿の笹陣はカツ丼、うな丼、海鮮丼などいわゆる丼ものが主力のようです。

唐揚げ定食(950円)を食べてみました。

ジューシーな唐揚げ、まあまあの味です。

お値段はやや高めですが

新宿でささっとスタンダードな食べ物で済ませるにはいいところです。

2010年7月22日 (木)

あれとかそれとか 20100722

こんばんわ。今週のスポーツニュース

■プロレス

全日本プロレスの次期シリーズはジュニアヘビー級のシングルリーグ戦。

三冠ヘビー級には諏訪魔が挑戦か。

渕正信選手がブログで長編小説を公開中

■野球

横浜ベイスターズ、巨漢外人ハーパー加入で夏の猛反攻開始。

内川石川ハーパー村田スレッジカスティーヨ吉村橋本の重量打線。あとは投手陣さえ何とかなれば・・・・でもクライマックスシリーズは無理だろうな

■相撲

この原稿を書いている7/20朝の段階では魁皇6勝3敗。

とはいっても白いのと欧州、日馬、キセには負けるから実質6勝7敗

格下2名を取りこぼさなければ8勝できる苦しい展開。

■その他

風邪ひいてしまった・・・・月曜は体温38.5度まで上がり悶え苦しんでました

2010年7月21日 (水)

奈良田忍者伝説 09

「トドメ」
REKI.その勢いで倒れているクラウザーの左ヒザに小柄を走らせ、ひざの筋肉を断ち切り、動きを完全に止めた。

「うがががが・・・・」

悶絶するクラウザー、そこへ

ピーポーピーポー

パトカーが現れ、数人の警官が出てきて、

「殺人未遂の現行犯でタイーホする」

数人の警官がクラウザーを縄でぐるぐる巻きに縛り、逮捕してパトカーに放り込んで連行した。

「ふう、これで、役目は・・・果たし・・・くがっ」

RIKKA、出血多量の状態で農鳥を繰り出した影響もあったか、その場に崩れ落ちる。
「しっかりしろ。」

REKI,まず倒れたRIKKAに強心剤を口移しで飲ませて介抱した後、選挙陣営の支援者に連絡し、ロッカーに隠していた黒崎さんを解放。ほどなく迎えの車が来た。

「今回は・・・・しのぎきったな」

ギリギリのところで勝ちを拾ったREKIとRIKKA,危ない橋をまた、ひとつ渡った。

とはいえRIKKAは腹部にナイフで重傷を負い、REKIは蹴りをまともに食らったのと先日のライフルの負傷もあって、奈良田の医術ではどうにもならず、都内の蝦天堂大学病院に入院を余儀なくされた。

**********************

六本木のオフィス

「クソ・・・クラウザーがタイーホされたか」

 「やらかしたのが派手なだけに、15年はムショから出てこれないぞ」

「でも、情報によればガードは2人とも離脱したらしい、やるなら今だ」

 「いや、こうなっては相手の警戒も厳重、さすれば、ソフトにやれるやつが・・・」

「そうだ、ハンクを使おう」

黒崎幹事長は投票日当日、自らのプレハブ選挙事務所に顔を出し、支援者とビールを飲んでいた。金のない政党、クリーンな候補ということをということをアピールするため、エアコンもないバラックの小屋が選挙事務所なのである。

「フゥ暑い。イヤア命を狙われて大変だったよ、ハハハハハ」

黒崎幹事長、自らの選挙区には最後まで入らず、もっぱら他の候補の応援に終始したが、それでも経済党きっての論客と言うことで勝利は堅いというのがマスコミの予想だった。

選挙が終わり、経済党を中心とした連立政権ができれば自らも重要閣僚で起用されることは濃厚だ。そうすれば日本経済再興のためにさらに活躍できる・・・・

そう考えながら、黒崎春樹はナロクソンキューブ入りのピルスナーを飲み干した。

「別に銃やナイフで殺さなくても、政治家として再起不能にすりゃあいいんでしょ」

第三の刺客、ハンクは銃撃や格闘の腕はないに等しいが、奸智と薬品技術に長けていた。まず黒崎の行動を調べ上げ、開票日は自らの選挙事務所で支援者とビールを飲むことが恒例になっているということを突き止め、さらにドイツビールのピルスナーが好きという情報もつかみ、あらかじめピルスナーの中にナロクソンキューブという精神に作用する遅効性で無味無臭の薬品を混入しておいたのである。

午後8時が過ぎやがてテレビ速報。黒崎春樹、自らの当選は早々と決まり、経済党をはじめとする野党連合の勝利が開票翌日の未明に決まった。

*************************

朝のニュースでテレビ出演した黒崎氏に異変が。

「黒崎さん、おめでとうございます」

「皆様のおかげで勝てました。まあ日本経済再建に向けて産業育成、特にIT分野の成長戦略をクドクドクドクドクドクドクドクドクド」

長丁舌を振るう黒崎。しかしそのあと

「クドクドクドクドクドクドクド、あ、あれっ?、いがいろうで、ばらいえん、いや、はなれそんなんで・・・・」

黒崎氏、目の焦点が合わなくなり、意味不明の言葉をつぶやきだした。そのままSP2人に護送されてインタビューは急遽終わった。

****************************

数日後、新内閣が組閣されたが、黒崎春樹の名は閣僚名簿になかった。その2週間後、黒崎春樹氏は再起不能という記事が新聞に出た。

「いちおう、警護対象者の生命は投票日まで守りきったのでカネは全額振り込まれたが・・・百点満点じゃあないのう、まだまだ精進せえよ」

長老がREKIに言う。

「はっ」

「とはいえ激戦で疲労しておるじゃろう、温泉でしばらくゆっくり傷を治し、次の指示を待つが良い」

「はっ」

21世紀中盤、政治と暴力のつながりはなくならない。奈良田忍軍の陰の活躍は、しばらく続きそうである。(了)

2010年7月20日 (火)

奈良田忍者伝説 08

「キサマア」

胸板からぼたぼたと血を流し、怒りに震えるクラウザー。

「どうやら女だと思って貴様のことを甘く見ていた。ならば本気を出さねばなるまい」

とかいってクラウザーがバックパックから取り出したのはドリル!
左手の拳先に装着して電源を入れる。

ギュイイイイイイイイン

悪魔的な音が響く。

「アイアンフィンガー・フロムヘル。いくぞ、女忍者」

ベレー帽を外したクラウザーがドリルの音を響かせながら間合いをつめてくる。異音による心理的圧迫感、そして受けてしまったら確実に死ぬドリル。クラウザーがついに本気を出してきた。

そのころ、RIKKAは砕けそうな意識をすんでのところでつなぎとめていた・・・
―血を止めないと・・・

奈良田忍軍秘伝の止血剤を飲み、止血帯を腹に巻く。そして懸命に砕けそうな意識をつなぎとめる。ほどなく血は止まったが、少し先からドリルの異音が聞こえてきた。
―REKI・・さんを助けなければ・・・・

RIKKAは起き上がろうとするが、足が震えて言うことを聞かない。あのナイフの一撃を受けてひざが立たなくなってきているようだ。

************************

「ドリルとナイフとの二段攻撃、それでもかわし続けることができるか」

右手でナイフを操りながら、左手のドリルもつきこんでくる。どちらかでも食らってしまうと致命傷は免れない。

―どちらかを封じなければ・・・・

REKI、腰帯に隠し持っていたパウダーをクラウザーの顔面にぶちまけた。

「ガッ・・・・・・」

一時的にクラウザーの視覚を奪う。

「これで・・・」

怯んだクラウザーが持つナイフの刃先をうまく蹴り上げ、ナイフを取り落とさせ、すばやくそれを拾って諏訪湖の方向へ遠投した。

ざぶん。
諏訪湖に沈むナイフ。

「勝機」

なおも小柄をつきたてようとしたが、こんどはクラウザーがこの動きを読んでいた。

がすっ

強烈な前蹴りをREKIの顔面に叩き込む。
体重の乗った一撃を食らって吹っ飛ぶREKI。軽量なので打撃をモロに食らうと飛ばされてしまう。

「バカメガ。視覚を封じられようとも気配でだいたいの位置は分かるのだ。さあ、今度こそ終わりだ、Die」

といって倒れているREKIに馬乗りになってドリルをつきたてようとする

―殺られる・・・くっ

抵抗しようにも蹴りの衝撃からか思うように動かない。唸りを上げるドリルがREKIの胸元へ向かうー

ギュイーーーーン

「農鳥ッ」

そのとき深手を負っているはずのRIKKAが電柱から飛んで、ミサイルキックをクラウザーの頭に当てた。SPZでは農鳥と呼ばれているフィニッシュムーブだ。絶妙、起死回生のカット。これで形勢逆転。

「ぐがっ」

怯んだクラウザー、馬乗りの状態から脱出した、REKI,

「い、いまだ」

ここが勝負どころと判断し、すぐさま街路灯の上に飛び乗り、自らも
「農鳥」

飛んだ。

奈良田忍軍の訓練は山中で行われるため、高低差を利した攻撃は基礎の基礎である。奈良田忍軍では高所から頭を狙って攻撃する手法を「脳取り」と呼んでいるが、SPZマットでは「農鳥」と表記している。REKIとRIKKAはプロレスラー上がりなので、高所からの攻撃はミサイルキックが多い。

「ぐううっ」

頭に衝撃の2連発を受けて昏倒するクラウザー、

「トドメ」

REKI.その勢いで倒れているクラウザーの左ヒザに小柄を走らせ、ひざの筋肉を断ち切り、動きを完全に止めた。

(続く)

2010年7月19日 (月)

奈良田忍者伝説 07

クラウザーと対峙するREKI。

―いままでいろいろな人と戦ってきたが、もっとも警戒を要する強敵だ・・・・
鍛え上げられた肉体、熟練のナイフさばき。そして幾多もの修羅場をかいくぐってきたものだけが出せる殺気。

「クッ・・・・」

あの踏み込みは脅威。一瞬で間合いをつめてくる。

REKIは小柄を取り出して構えた。いちおう刃物の扱いも心得ているが、クラウザーのパワーとスピード相手には分が悪い。

「・・・・」
倒れているRIKKA,意識があるかどうかは判然としない。

あのまま出血が続くと2分で命を確実に落としてしまう。その前にあの男を追い払わないと・・・・

「Die」

クラウザーはナイフを持ってまた間合いをつめてきた

―谷風のごとく動き、相手の動きを見切る・・・

右腕から繰り出されるナイフの動きをよく見て、小柄で刃物を受ける。
キン、キンという音が響く。

「ククク、いつまでかわし続けることができるかな」

―静謐なる心・・・相手の動きを読む・・・・

REKI,相手の動きを見て小柄でナイフを受け流した後、相手がわずかに体勢を崩したのをみて、

「はっ」

アゴに思い切り掌底を打ち込んだ

「ぐう」

怯んだのを見て相手の股間に蹴りを入れる。

「ギウッ」

「消えろ」

相手の胸板に小柄を向けた。

ビシュウと飛び散る血しぶき。

「ウウウッ」

角度が浅く、薙いだだけで終わった。刺していれば形勢逆転もありえただけに惜しい一撃。

(続きます)

2010年7月18日 (日)

奈良田忍者伝説 06

三日後に総選挙を控えた日、経済党幹事長・黒崎春樹は長野県上諏訪駅前で街頭演説。暗殺の危険性があるからと止める周囲も聞かず、接戦の選挙区に行っては応援演説を行っていた。

「私がはじめて議員に当選したとき、当時の幹事長に、1日100回街頭演説しろと言われたものだ。その教えを私は今でも守っている」

「クドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクド」

日本のバイオ産業や先端医療技術について熱く語る黒崎の話に聞き入る群集、そこへ

ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

マシンガンの音が響く。

「な、何者?」

わー、きゃー

上諏訪駅前は大混乱に陥った。逃げまどう群集。

REKIは心を鎮めて辺りを静かに見回した。

―殺気が・・・ここに・・・・

歩道橋の上にいるベレー帽を被った屈強な外人が見えた。

「先生、逃げましょう」

REKIとRIKKAは黒崎を抱えて上諏訪駅前から逃げ出した。
RIKKAが黒崎を背負い、REKIとともに猛ダッシュ。

―あとを追ってきてるな・・・・・かなり速い

かなり走って湖畔公園。

「先生は隠れていてください、私たちはあの殺し屋を何とかします」
といって貸しボートの管理等のロッカーに黒崎を急いで隠した。

すぐに外人殺し屋は追いついてきた。

「クロサキはどこだ。隠すとためにならんぞ」

 「・・・・貴様に言う必要はない」

「そうか。ならば貴様を倒して拷問して口を割らせてやる。わが名はディック・クラウザー。女忍者ごときがオレに勝てると思ったら大間違いだ」

この間の黒服ライフルとは違う。特殊部隊で充分に経験を積んだと思われる戦士だ。

「Die」

クラウザーはマシンピストルを構えてガガガガガガッと撃った。すかさず弾道を見切ってかわすRIKKAとREKI。

「・・くっ」

飛んだり転がったりしながら次々と繰り出される銃弾をかわすREKIとRIKKA。しかしREKIは先日の八王子でライフルを受けた傷がまだ完治していないので、どこか動きがぎこちない。
チュイン

REKIのアーマーを銃弾がかすめる。

「あ、危ない」

RIKKAがふりむく。そこに隙ができた

「Die」

一瞬でRIKKAとの間合いをつめたクラウザー、ホルスターからコンバットナイフを取り出し、RIKKAの腹部を薙いだ。

「あが・・・・・・っ」

アーマーを切り裂き、刃先は確実に皮膚組織を切り裂いた。
腹部から血を滴らせ、その場に倒れ伏すRIKKA。

「これで一人は片付いた。次はお前の番だ」

(続きます)

2010年7月17日 (土)

奈良田忍者伝説05

東京六本木にあるとある外資系ファンド会社の経営企画室。日当たりのいいガラス張りの部屋で数人の外人が密談していた。

「まずいな・・・・」

「ああ・・・・経済党に政権が行くのは困る。ショセン現与党は経済オンチの集まり。下らぬ公共事業に大金を注ぎ込むことが経済政策とか言ってるからな。橋やダムをいくらつくってもその場しのぎでしかない」

「しかし経済党が政権を取ったら・・・本気で日本のIT産業や先端技術に予算を回して育成してくるだろう。そうなって困るのはアメリカやEUで利益を上げている我々ロジカルファンド・・・・」

「黄色い猿どもは我々の下請けをやっていれば良いのだ。出すぎたまねをしたヤツは処分される。そうだろ」

「はい。」

「しかしクロサキを狙った狙撃者は思わぬガードが入って不成功に終わってしまった」

「ジャパニーズニンジャ・クノイチか。・・・・スピードはあるようだがショセンは前近代的な戦闘員だろ、なんとかならんのか」

「そこでだ、わかってるな、次は失敗は許されぬ。切り札を投入しろ」

「クラウザー・・・ですか」

「そうだ、あれならクロサキのガード連中ごとまとめて始末できるはずだろう」

「かしこまりました、すぐに手を打ちます」

「良い報告を期待しているぞ」

外資系オフィスの経営企画室で、利益のためなら少々荒っぽいこともいとわない数人の男たちが陰謀をめぐらせていた。(続きます)

2010年7月16日 (金)

奈良田忍者伝説 04

東京は府中にある奈良田忍軍支援者のアジト・・・とはいってもSPZ時代の先輩で昔の仲間、ライラ神威(現在はギムレットオフィスの契約社員)の自宅マンション。

「うっ・・・く・・・」

銃弾を食らったREKIがRIKKAに銃弾を摘出してもらっていた。
遠距離だが威力の高いライフルに狙撃されたのでアーマーを貫通し、背中に銃弾がめり込んでいた。

「あっ、あう・・・・・・」

満足な麻酔も痛み止めもなく、銃弾を摘出。痛みはそうとうなものだが、REKIは歯を食いしばって耐えている。

「REKIちゃん、まだそんな危ない橋わたってんのかよ。もう年なんだから、反射神経落ちてくるよ。死んだら何もないんだから」

居間でテレビを見ていたライラ神威(本名・島宮香織)が心配そうに話しかける。

「・・・心配しないでください・・・・脳か心臓に当たらない限り、銃弾で死ぬことはありません」

上半身裸のREKI、背中の傷口が痛々しい。RIKKAが傷口を縫合したあと秘伝の薬草を傷口に塗る。そのあと包帯を巻いて治療は終了。

「・・・どうも、世話になりました」

治療を終えたREKI,被弾した服の代わりにライラ神威が用意したありあわせの服を着て、RIKKAとともに辞去した。

「もう行くのか。一晩休んできなよ」

「心配ありません。早く警護に戻らないと。それに、傷ついてなお闘えるものが、忍者です」

 「・・・・・ふっ、そうか、まあ死なない程度に頑張れ」

天下分け目の総選挙と呼ばれる今回の総選挙は、与党の中央党、政権交代をうかがう野党の経済党その他、どちらに転ぶか微妙な情勢となっていた。

(続きます)

2010年7月15日 (木)

奈良田忍者伝説 03

(本編の在庫が心もとないので、スピンオフ作品でお茶を濁します。ごめんなさい)

「よしざわ太一、よしざわ太一を宜しくお願いいたします」

選挙戦がはじまり、経済党の幹事長、黒崎氏は各地に応援演説で忙しい日々を送っていた。きょうは八王子駅前で街頭演説。選挙カーの上で手を振るウグイス嬢に混じって手を振っている中年女性は大門敬子、かつての名をSPZ20期・REKI。もちろん手を振るのが仕事ではなく、狙撃可能なポイントがないかチェックしているのである。

・・・・選挙カーの位置取りがよくない・・・・

「続きまして、幹事長、黒崎春樹より応援演説であります」

「えー、みなさんこんにちは。ただいまご紹介にあずかりました黒崎と申します、最近の日本経済を取り巻く状況は決して楽観できるものではなく、クドクドクドクドクドクド」

経済党幹事長の黒崎は党内きっての論客と知られ、一度話し出すと止まらないという特徴がある。

「クドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクド」

相変わらず手を振るREKI。そして異変に気づいた

「あの窓はデパートの便所のはず・・・・窓がわずかに開いている」

そこからライフルの銃口がするするっと伸びる!

「あ、危ない!!」

REKIはすかさず演説を続けている黒崎のそばに歩み寄り、マイクを持ったままの黒崎を押し倒した。そのまま覆いかぶさると同時に、

ドウッ
銃声が響く。

「・・・・・・痛!!」

REKIは背中に衝撃を感じた。防弾アーマーを着込んでいるとはいえ、大口径のライフルの狙撃を受けたのでかなりの衝撃。

ざわざわざわ。

「・・・す、すぐ行け、RIKKA・・・そどう6階の便所だ」

「はっ」

もうひとりのウグイス嬢に扮した女忍が選挙カーの上から飛び降り、目にも留まらぬ速さで駅前のデパートへ疾走した。

デパート6階の男子便所には案の定「清掃中で使用できません他の階のトイレをご利用ください」という立て看板が。

「・・・どこへ行った」

目を凝らすRIKKA。大便所個室のひとつに鍵がかかっているのを見つけた。わずかな火薬のにおいがする。

「・・そこか」

ドカッ

掌底で殴ってトイレのドアを破壊。

隠れていたのはやはり黒服でライフルを持った外人殺し屋。

「くそ、見つかったカ、仕方ない、お前も殺してやる」

殺し屋は内ポケットからハンドガンを取り出した。
「消えろ」

RIKKAは殺し屋の腹部に拳をめり込ませると、衝撃で呻いた殺し屋の首をつかんで、そのまま便所のタイルに打ち付けた。SPZで覚えたポピュラーなプロレス技、DDTである。この一撃で外人殺し屋は気絶した。念のためしびれ薬を含ませた針を首筋に打ち込み動けなくしてから

「警官が来るまで、寝てろ」

そのあと八王子駅前は大騒ぎになった。応援演説は中止。黒崎は護衛に囲まれながら選挙事務所へ戻った。

(続きます)

2010年7月14日 (水)

今週のスポーツニュース

■サッカー

スペイン優勝おめ。しかし、今大会でいちばん話題をさらったのは勝敗をことごとく当てたタコだろうな。ドイツ国民の「パエリアにしろ」という怨嗟の声が笑える。

■野球

横浜の51番、カスティーヨ二軍落ち。ハーパーの方が長打が期待できるらしい。しかしもう誰を出しても同じではないか。

■プロレス

小島聡G1クライマックス出場。やっぱりな。

西村修落選。国民新党で出た時点でどうかと思うし、地味な中堅レスラーですし・・・

■相撲

名古屋場所開催。やらないと白いのの優勝回数が減るからね。

タイホウの32回を抜く可能性あるし。まあ相撲ワールドカップだよ。日本代表魁皇(笑)

魁皇1,002勝。(名古屋場所二日目終了時点)目指せ8勝7敗、今場所勝ち越せば九州場所参戦内定!

今週はこんなところ。

2010年7月13日 (火)

奈良田忍者伝説(2)

時に、西暦2052年。

ある初夏の夕刻、養成所の教練が終わりを告げる頃

「ついたぞ・・・ここだ」

身延線・身延駅からバスで延々2時間、そこから徒歩で20分、一人の黒服の男が奈良田忍者養成所の門をたたいた。

「ごめんください、先日連絡しました中原と申します」

その後、応接室で長老と打ち合わせ。

「実は今度の総選挙で、政権交代が起こるかもしれません」

 「・・うむ。そのようじゃな」

「しかし、わが経済党を中心とする連立構想は、キーマンの黒崎幹事長頼みという危うい面があります。与党の中央党は、その弱点をつき、暗殺者を使って黒崎を亡き者にしようとしている噂があります」

 「・・・・そんなものかのう」

「もし黒崎を失えば、連立政権抗争自体が頓挫することになります。そしてテロによって政治の流れが変わるというあってはならないことが起こります。ここはぜひ奈良田忍軍の力をお借りしたく」

長老はしばし考えた後、口を開いた。

 「・・・・わかった。それでは・・・警護料は前金でこのぐらいで。投票日まで任務に成功した場合は同額の成功報酬。これでよければ」

「・・・わかりました。その条件で結構です」

 「・・・うむ、それでは大月信用金庫の口座に報酬が振り込まれ次第、わが手のものをつかわそう」

「・・・わかりました」

*****************************

黒服の男が帰ってから、長老は奈良田の集落を見ながらひと息。

「結構重いぞ、このヤマ・・・・」

しばし沈思したあと、

「プロレス上がりのあの2人を、投入するか・・・」

そう判断して、携帯電話に手を伸ばした。

(続く)

2010年7月12日 (月)

外伝 奈良田忍者伝説(1)

引き伸ばし施策として、外伝を適当に書いてみました。

SPZマットを卒業したRIKKAとREKIが暴れ回るお話です。

短期集中連載します。

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「REKI&RIKKAのその後 奈良田忍者伝説」

(1)

四方を山に囲まれた、甲斐の国。

山梨県早川町のいちばん奥地に、奈良田の集落はある。
身延線の身延駅からバスで2時間もかかる、早川の谷沿いにあるど田舎の地であるが、南アルプスの登山口として、ひなびた温泉地として、知る人ぞ知る山郷である。

しかし、この地は奈良田という地名が示すように、奈良時代から続くもうひとつの特色がある。

「九百九十七!九百九十八!九百九十九!」

集落から少しはなれた高台にある木造2階建ての学校みたいな建物、それが「奈良田忍者養成所」である。

巧者横の広場では男女合わせて数人の生徒たちがスクワットの練習をしている。教官は古参の忍者が勤めている。

「よし、一〇〇〇、これで基礎体力の授業は終わり。このあとは教室で世界暗殺史の講義ッ」

奈良田の忍軍の創立は1300年前に遡る。孝謙女帝が病気にかかり、奈良田の温泉で静養したとされているが、それは方便で、自らの手勢となる勢力を結集する活動を行っていた。自らのブレーン兼愛人の怪僧・道鏡を呼び寄せる一方で、この地方の豪族を指示し隠密行動に携わる戦闘員を養成し始めたのが奈良田忍軍の起こりである。戦闘員の活動はめざましい成果を挙げ、政敵である藤原氏を支持するキーマンを次々と殺したり再起不能にしていき、激高した藤原仲麻呂を挙兵させて戦死させて、孝謙女帝は見事に復権を果たしたのである。

それ以来、奈良田忍者養成所はこの地で精強な忍者を養成して、排出し続けていた。中世では伊賀・甲賀の忍者や箱根の風魔衆に人数では劣るものの、少数精鋭で質のいい忍者を輩出し、戦国時代においても一定の役割を果たした。織田信長が甲州の武田氏を攻略する際、まず奈良田忍軍に敵対しないよう話をつけたのも、一騎当千のその実力による損害を恐れたためだといわれている。江戸時代は徳川家で要人警護の任に当たり、明治の世になってからも要人警護を主な任務として、現在に至るが、さすがに第二次大戦後はSPが発達したため、要人警護の口が少なくなり、養成所の運営資金にも事欠く有様であった。

「今月も大赤字じゃのう。あの子が稼いでこなければガス代が払えなくて潰れとるぞ」
ノートパソコンを操作しながら長老の一人が呟く。21世紀に入ってから、政治家の要人警護の口も減り、バブル崩壊により企業の要人警護もコスト削減の対象となり、忍者という職業自体どうなのという状況である。

「甲賀の連中は『忍術村』というテーマパークをつくって大儲けしとるらしいが、ここは僻遠の地、それにそこまでは堕ちたくない」

そして運営資金に窮した奈良田忍者養成所は、配下の女忍候補生をプロレス団体に修行に出し、そのギャラを運転資金に回すことで生き残りを図っていた。日本有数の女子プロレス団体であるSPZにはREKI、RIKKA、NARATA(現役)の3人を送り込み、それなりの成果を挙げている。対人格闘術の修練にもなるし、大成すればギャラも上がり、忍者養成所も潤う一石二鳥の施策である。

2010年7月11日 (日)

第958.9回 44年目12月タッグリーグ予想会

44年12月

ウルトラタッグリーグ戦 出場予定チーム!!

近藤真琴&サンダー龍子(SPZタッグ王者チーム)

白石なぎさ&フローラ小川(SPZ前タッグ王者チーム)

ジャンヌ永原&ミシェール桜井(SPZ元タッグ王者チーム)

ジャスティスえちご&オーガ朝比奈(初タッグ結成だが?)

コバトフ&マリア・テレジア(コバトフV3なるか)

ジュディ・コーディ&ダイナマイトリナ(強豪外人)

イザベラスミス&マリー・ネルソン(イザベラ様参戦)

NARATA&トラットリアマスク(員数あわせ?)

京スポ新聞予想:消去法でジュディ・コーディ&ダイナマイトリナ組がやや有利か。近藤組はサンダー龍子の若さが不安。白石組はフローラ小川の体調に不安。ジャンヌ永原もいまいちで、タッグ王座戴冠のある3チームが不安材料抱えているので、外人組みが突っ走りそうな予感。(予想・田中記者)

吉田龍子予想:んー、まあ、本命はえちご&朝比奈組なんじゃあないかな。オーガ朝比奈の馬力は凄いよ。みんな彼女の本気を目の当たりにしたらぶっとぶよ。これにえちご選手の経験が加わればいいチームになるよ。対抗してくるのはコバトフ組かな。簡単だよ。パートナーが分断って1対1にして関節ごきりというパターンがあるからね。

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本日・7月11日日曜日は参議院議員選挙の投票日です。

選挙区と比例代表、2つの票を行使する権利があります。

選挙区は各都道府県の選挙区から自分の立場の意見を汲んでくれそうな候補を選んで投票しましょう。比例代表は支持する政党名を書いて投票しましょう。

20歳以上の人は、かならず投票に行きましょう。

2010年7月10日 (土)

第958回 デビュー戦とラストマッチが同じ相手

44年目11月

最終戦は本拠地に戻っての横スペ大会。

「中村真帆 最終試合 」の看板が掲げられた。

第1試合はクラリッジ成瀬対真壁なつき。

なんと真壁がC成瀬のねちねちした攻めをこらえて、30分時間切れ引き分けに持ち込んだ。この選手も確実に成長している。

第2試合に早くもトップ外人ジュディ・コーディ登場。

「なんて私ガコンナ前座ナンダ」

対戦相手のNARATAがいかにかき回しても動じず、豪快なラリアットでペースを引き寄せて、バックブローで殴り倒して3カウントを奪った。勝負タイム17分24秒。

第3試合は八島静香&G山本の怖いおねえさん&オーガ朝比奈が登場。

対戦相手の中堅外人3人を軽くあしらい、最後はO朝比奈がワイルドローズ4号を押さえ込んで終了。その試合が終わると休憩。

*************************

休憩明けの第4試合、SPZ世界タッグ王者になったばかりのサンダー龍子が登場。場内大歓声。

対戦相手は中堅外人のマリー・ネルソン。

シングルマッチで外人相手に試合を作れるかというあたりが彼女の課題だが、序盤は互角に渡りあう。これまでだったら攻め疲れるところをしのいで、DDT、ラリアットでマリーを追い込む。しかしマリーも場外戦に引きずり込み、ラフファイトで盛り返す。

ータッグでも世界王者である以上、恥ずかしい試合はできない。

しかしサンダー龍子、場外DDTでマリーを悶絶させ、リング内に戻して起き上がってくるところをドロップキック一撃。そのまま押さえ込んでフォール勝ちを収めた。勝負タイム15分24秒。

セミ前、恒例のフレーズが。

「次の試合に登場する中村真帆選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様、より一層のご声援をお願いいたします」

対戦相手は1期先輩のフローラ小川。どう考えても動けないもの同士の激甘マッチメイク。デビュー戦と同じ相手である。

「アーーーーーッ!!」

叫んでから強烈な頭突きを打ち込んでゆく中村。

「えいっ」

SPZの絶対的ベビーフェイス・フローラ小川も珍しく頭突きでお返し。これには場内どっと沸く。

「うらあっ」

しかし中村真帆、DDT2連発でペースを掴み、

「もう諦めろ」

カウンター気味の掌底でフローラ小川をなぎ倒し、そのまま上に乗って3カウントを奪いデビュー戦の借りを返した。勝負タイム13分5秒。

「無事、卒業おめでとう!」

ラストマッチを飾った中村真帆を全選手が胴上げ。中森社長から花束が贈られた。

****************************

セミは6人タッグ、ジャンヌ永原、ミシェール桜井、辻香澄対ダークスターカオス、ダイナマイトリナ、マリアテレジア。

セミに抜擢された若手の辻が捕まってしまい、最後はダークスターハンマーをまともに食らって担架送り。

そしてメインイベントSPZ戦、絶対王者白石なぎさに挑むのは「一撃KO狙い」近藤真琴。

「昨日と同じことをやるだけ。蹴り倒す」

白石のゆったりした攻めに、顔面蹴りなどのえぐい打撃で対抗した近藤だったが、やはり役者が違うようだ。2度目のSTOをもらって近藤の動きが止まる。

「このっ」

なおも顔面蹴りをバシバシ叩き込む近藤だったが、これで白石さん怒ったのか、

「んしょっ」

フィッシャーマンバスターで近藤を制裁。頭から落とされた近藤真琴は続くフォールを返せなかった。

勝負タイム21分16秒、王者が15度目の防衛に成功。

「まあ、打撃はもろに入らなきゃあ相手を眠らせることはできませんからねえ。そうは起こらないですよ」

解説のイージス中森がうなずける総括。

*************************

メイン終了後、中村真帆の引退セレモニー。グリズリー山本やジャスティスえちごのタッグパートナーとしてSPZマットでよく活躍した。10カウントゴング。

「今まで・・・ありがとうございましたっ」

**********************

中村真帆

SPZ35期

2043年4月20日、仙台市体育館での対 フローラ小川戦でデビュー。2052年11月23日、横浜スペシャルホール大会での対 フローラ小川戦で引退。稼動月数116ヶ月、出場試合数(概算)808試合

タイトル歴

第93代・95代・97代SPZ世界タッグ王者(パートナーはグリズリー山本)

第101代SPZ世界タッグ王者(パートナーはジャスティスえちご)

第78代・81代・83代あばしりタッグ王者(パートナーは八島静香)

*******************************

7月11日日曜日は参議院議員選挙の投票日です。

選挙区と比例代表、2つの票を行使する権利があります。

選挙区は各都道府県の選挙区から自分の立場の意見を汲んでくれそうな候補を選んで投票しましょう。比例代表は支持する政党名を書いて投票しましょう。

20歳以上の人は、かならず投票に行きましょう。

2010年7月 9日 (金)

第957回 サンダー龍子、タッグベルト戴冠

44年目11月 中村真帆引退シリーズ

第7戦千葉大会、

中村真帆ラストツーの相手はオーガ朝比奈。力のこもった大肉弾戦となったが、

「気合いは充分だぜ!」

最近急速に力をつけてきたオーガ朝比奈が2度目のパワーボムで中村を振り切って勝利。勝負タイム17分44秒の熱戦。

*********************

千葉大会メインはSPZタッグ戦、

王者白石なぎさ・フローラ小川に挑むのは、なんと近藤真琴&サンダー龍子組。

デビュー7ヶ月でSPZタッグ挑戦という異例の大抜擢だ。

さすがにタイトル戦の雰囲気に緊張気味のサンダー龍子。近藤真琴がゴング前、ささやく。

「私が白石さんの相手をする。龍子はフローラさんを片付けて。」

ーそうだ、どうにもならない相手じゃない。

・・・出たとこ勝負で、やるしかないですね。

先発を買って出たフローラ小川、近藤の打撃をひとしきり耐えてからグラウンド技で反撃し、白石にスイッチ。

「・・・・っ」

白石さん強い。チョップやボディスラムも重さが違う。けっこうな威力に近藤も顔をしかめる。

「私がっ」

サンダー龍子がリングインするが、白石なぎさ、いきなりサンダー龍子に組み付くや、フィッシャーマンバスター!!

「うわあああっ」

目の前が真っ黒になったサンダー龍子、自力で跳ね返せたのは奇跡に近い。

「あとは私が何とかする、休んでろ!!」

逃げ場がなくなった近藤真琴、まず白石に強烈な打撃を叩き込んでF小川の引きずり出しに成功すると、殴りかかって沈めにかかるが、フローラ小川もSTFで反撃、このあと白石と近藤が一騎打ち状態。場内ドワアアア

「さあ、さあ!」

バシイッ!!

なんと近藤の上段蹴りが白石にクリーンヒット、

「あれ・・・・?」

白石の様子がおかしい。異変を感じたのか、フローラ小川にタッチするや場外で倒れてしまった。駆け寄るセコンド陣。場内悲鳴。

うわああああああ!!

フローラ小川孤立。王者チーム大ピンチ。これはもう挑戦者チームの優位は動かない。

「うううっ」

あっさり捕まってしまい、合体パワーボムに力尽きた。勝負タイム28分5秒。最後にフローラ小川を押さえ込んだのはサンダー龍子だった。

わああああああああああ!!

デビュー7ヶ月でのタッグ王座戴冠は新記録か。幕張コンベンションホールに詰め掛けたファンは意外な結末にどよめいた。

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SPZ世界タッグ選手権

近藤真琴、サンダー龍子○(28分5秒、合体パワーボムからのエビ固め)フローラ小川、白石なぎさ×

第112代王者が初防衛に失敗、近藤・T龍子組が113代王者となる。

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「うう・・・・」

ケリをまともに食らって戦線離脱してしまった白石なぎさ、翌日のSPZ防衛戦に黄信号が・・・

最終戦は本拠地に戻っての横スペ大会。

「中村真帆 最終試合」の大看板が掲げられた。

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7月11日日曜日は参議院議員選挙の投票日です。

選挙区と比例代表、2つの票を行使する権利があります。

選挙区は各都道府県の選挙区から自分の立場の意見を汲んでくれそうな候補を選んで投票しましょう。比例代表は支持する政党名を書いて投票しましょう。

20歳以上の人は、かならず投票に行きましょう。

2010年7月 8日 (木)

新宿グルメその2

すみません、忙しくてWASを起動できないのです。

2回目は新宿西口「スバルビル」地下1階にあります

ロシア料理店「スンガリー」であります。

ボルシチが美味。ロシアの味です。

赤いスープに浮いたジャガイモがほくほく。

ゴロンとおいてある牛肉がほどよい。

サワークリームもまたいい味出してます。

ディナーはやや高めですが

(ボルシチとビーフストロガノフとピロシキで3,124円でした)

ランチでは1000円そこそこのがあります。

珍しいロシア料理店。本物のボルシチがここにあります。

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7月11日は参議院議員選挙の投票日です。

20歳以上の皆さん、必ず投票に行きましょう!

2010年7月 7日 (水)

今週のスポーツニュース

■プロレス

カズハヤシ選手がTAKAみちのくを破り、世界ジュニアV13達成。これは渕選手の防衛記録超えあるで。

渕正信選手はどうにかシリーズを完走。56歳が老骨に鞭打ってファイト。使える技がだいぶ少なくなったそうだ。

■相撲

琴光喜解雇。

日本人選手期待の星で、高い技量を持っていただけに残念です。引退間近の魁皇(おそらくもって今年の11月までだと思われますが、周囲が辞めさせてくれない可能性もあります)が辞めたときが、相撲協会最大のピンチか。稀勢の里、大関取りなるか。でもこの選手外人上位に弱いんだよね。白いの、バルトコンベアー、日馬、カロヤンの全員に負けてもほかに全部勝てばいいのですが。(3場所で33勝すると大関になれる)

大相撲中継の中止

まあやはりみんなのNHKとしては視聴者の声に抗し切れないのは分かる。それは私たちの払った受信料が相撲協会に放映権料という形で流れ、給料という形で力士のギャラに流れ、それが賭博と言う形で反社会的集団に流れていたのだから。ただ、今回処分を受けなかった力士に罪はないはずだ。そこの所が釈然としない。魁皇関の雄姿を楽しみにしているファンも多いはずだが。

■プロ野球

石井琢選手、安打数が落合さんを抜いて史上歴代10位になりました。まあすぐに金本さんに抜かれると思いますが、めでたいことです。

今週はこんなところ。

2010年7月 6日 (火)

第956回 44年目11月 中村真帆引退シリーズ

44年目11月

「身体が動かない・・・」

35期の中村真帆が引退を表明。

またジャスティスえちごが腰痛で負傷欠場となった。

かくて11月シリーズは、「中村真帆引退シリーズ」として行われることになった。

初戦青森大会、メインに登場した中村真帆(パートナーは八島さん&近藤)ダークスターカオスのジャーマンを食らって悶絶。

第2戦岩手盛岡大会、

第3試合で組まれたのはフローラ小川VSサンダー龍子。

前回の新日本ドームで敗れたフローラ小川、リベンジしたいところだったが、シングルマッチではもう試合を作る力はなくなってきており、ズルズルズルと攻め込まれて、最後は強烈なボディスラムで3カウントを聞いた。勝負タイム14分35秒。岩手でも場内えええええ!の声。

あのフローラ小川がいくら腰を悪くしているとはいえボディスラムで3カウントを喫するとは・・・

「まぐれじゃなかったのか!」

ファンは驚きの声。ボディスラムで決まってしまうところがフローラ小川の体調の深刻さを物語っている。これはタッグ選手権に暗雲が漂ってきた。

岩手大会メインは中村真帆が最後の故郷凱旋。白石&NARATAとタッグを組んでメインに参戦したが、カオス様のパワーに防戦一方になり、最後はパートナーのNARATAがダークスターハンマーに散った。

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第3戦山形大会、勢いに乗るサンダー龍子は先輩でSPZタッグの戴冠経験もあるミシェール桜井にぶつかっていったが、ミシェール桜井のスピードにタジタジ。それでもDDTを3連発するなど見せ場は作った。

「まだ動きが甘い」

ミシェール桜井の延髄斬りで視界がブラックアウトしたサンダー龍子、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム13分19秒。

続く第3試合では中村真帆がグリズリー山本とタッグを組んで、マリア・テレジア&トラットリアマスクと対戦。このコンビでSPZタッグを取ったこともある。しかし動きがいまいちのG山本が捕まってしまい、トラットリアマスクのミサイルキックに3カウントを許した。

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第4戦水戸大会、セミで八島静香&中村真帆の怖いおねえさんタッグが最後の実現。対戦相手は近藤真琴&サンダー龍子。

サンダー龍子がいい動きを見せて、八島さんを攻め込むが、

「そんなもんかぁ?」

八島さんおそるべし、やすやすと受けきってぶちかましの洗礼。

しかし近藤がその分はフォロー、中村を一気に殴って追い込み、

「龍子!」

合体パイルドライバーで逆転勝利。勝負タイム18分1秒。近藤&サンダー龍子組、元あばしり王者の八島・中村を破り、今シリーズ組まれているタッグ選手権へ弾みをつけたか。

第5戦宇都宮大会、第1試合に登場した中村真帆は辻香澄とシングル対戦。

前半はパワーで押し込んだものの、攻め疲れたところを後半盛り返され、最後はバックドロップに破れた。勝負タイム22分28秒。

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第6戦高崎大会では中村真帆は真壁なつきと最後のシングル対戦。

「ウオーーーー」

この日の中村は気合とともに攻めかかり、あっという間に真壁をねじ伏せた。フィニッシュはジャンピングニー。勝負タイム8分40秒。

2010年7月 5日 (月)

第955回 ジャンヌ永原の場外乱闘

44年目10月 飛び出せビッグパワーシリーズ

最終戦の新日本ドーム大会、セミ前からの3大シングルマッチのみの中継となった。

セミ前は元SPZ王者フローラ小川登場。対戦相手は新人のサンダー龍子。

「うおあっ」

サンダー龍子、あのフローラ小川相手にも臆せずエルボーやドロップキックを叩き込む。そしてDDT。半年間の成長の跡を見せる。

「いやー、サンダー龍子選手、休んでしまったら相手の関節技締め技もらって終わりだという頭があるんでしょうね、攻め続けてます」

かいせつのイージス中森が珍しく褒める。

「アーーッ」

絶叫とともに打ち込んでいったラリアット、そして

「おりゃああっ」
2度目のDDT、なんとか返し続けたフローラ小川だったが
「どりゃああ」
3度目のラリアット、これでフローラ小川の動きが止まった。

「はぁっ」

サンダー龍子、力任せのボディスラム2連発、なんとかロープに逃れたフローラ小川、起死回生のSTF,そしてドラゴンスリーパー!

「うがががが・・・っ」

これには場内沸いた。しかしサンダー龍子もこらえてロープに逃れた。このあたりも成長の跡。

そのあとサンダー龍子が勢い良く組み付いて

「どうだっ!」

3度目のDDTがフローラ小川の戦意を絶った。勝負タイム15分14秒。

「えええええええええええ!!」

多少動きは落ちたとはいえ、なおタッグ2冠王と抜群のインサイドワークを誇るフローラ小川に新人のサンダー龍子が勝ってしまった。場内ざわめき、どよめき。

「よしっ、これでひとつ上へ勧める」

サンダー龍子がいよいよ若手前座要員のカテゴリーから抜け出てきた。

「くっ・・・」

敗れたフローラ小川、セコンド陣に抱えられ、痛々しい表情で引き揚げた。

「いや驚きましたねえ、中森さん」

「いやいや、フローラ小川選手はもうシングルマッチじゃあ修正がきかないんですよ。腰がそうとう悪くて動けてませんね。」

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セミファイナルはジャスティスえちごVS近藤真琴、8月のSクラでは引き分けに終わったカードの再戦。

「氏ね!ゴートゥベッド!!」

ジャスティスえちごのゴートゥベッドも決定打にならず。ではとDDT、ノーザンの波状攻撃で追い込んでゆくが耐える近藤。試合は盛り上がった。

「コノヤロウ!!」

執拗な顔面蹴りを繰り出し近藤を追い込むえちご、

「!!」

これでキレた近藤がデスバレーボム、、そしてスクラップバスター、カウント2.9で返し続けたえちごだったが、ついに力尽きた。タイミングよく入ったソバットが越後をとらえて、カウント3.勝負タイム15分42秒。

「あたしは、頂上に立ってみせる!」

SPZベルトどりをアピールした近藤真琴。これは来月のベルト挑戦が濃厚になってきた・・・

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メインはSPZ戦、王者白石なぎさに挑むのはSPZ本隊エースのジャンヌ永原。

―まともにいったんじゃ、白石さんには勝てない

ゴングが鳴るや、いきなり白石を場外に押し出して場外乱闘を仕掛けたジャンヌ永原、

ダンッ

場外マットをはがしてのボディスラムで白石を床へ叩きつける。これは痛そうだ。

これで白石のペースをかき乱そうとしたが、リングに戻るや白石が徐々にペースを取り戻してきて、いつものゆったりとした横綱プロレスを展開し、なんと裏投げ2連発でJ永原を追い込む。

―つ、強い・・・

白石なぎさ、そのあとはバックドロップでJ永原を追い込む。J永原も最後の意地でジャーマンを放ったものの、後が続かず、

「えっと・・・」

白石なぎさの隠し技、フィッシャーマンバスターに散った。勝負タイム23分59秒。

・・・うう・・・

乱戦に持ち込んだまでは良かったが、最後は競り負けてしまったジャンヌ永原、起き上がれずセコンド陣に背負われて引き揚げた。これで王者が14度目の防衛。なんたる強さだ。

2010年7月 4日 (日)

第954回 イージス中森の解説

44年目10月
「飛び出せビッグパワーシリーズ」開幕。

負傷欠場者がなく、久々にSPZフルメンバーでの興行。日本海がわの各都市で熱い闘いが繰り広げられた。

第7戦富山高岡大会、メインであばしりタッグ戦が組まれた。

王者ダイナマイトリナ、トラットリアマスクに対するは前王者NARATA、フローラ小川組。

フローラ小川25歳、リングアナのコールを受けてガウンを脱いでも、いつも通りのポーカーフェース。

「解説の中森さん、この試合の見所は」

「ええ、挑戦者チームのフローラ小川選手、腰がそうとう悪いんですよ。普通のレスラーだったら進退を考えるんですけど、シングルならともかく休めるタッグならまだまだ技術でカバーできるんですよね。その技術に注目してみたいとおもいます」

―フローラさんが動けない分・・・私が決める・・・

NARATAが意を決して、ダイナマイトリナにドロップキックを打ち込んでゆくが、フローラ小川のぐだぐだっぷりは相変わらず、それでもトラットリアマスクに逆さ押さえ込みを見せるなどさすがの技術で沸かせる。

・・・SPZマットデ、一旗アゲテヤル!!

「チょイヤ」

新鋭外人・トラットリアマスクがいい動き。元SPZ王者のフローラ小川にローリングソバットを叩き込み、代わって出てきたNARATAにはダイナマイトリナを呼び込んでダブルドロップキック。

―私が、粘らなければ・・・

NARATAの焦りを見透かしたかのようにトラットリアマスクがいい立ち回り。しかし挑戦者組みが一瞬の隙を見逃さなかった。

「・・・・・・・・・・・・・・」
動きがぱっとしないNARATA、やはり自分が試合を作らなければという焦りか。

「うーんいけませんねえ、NARATA選手はほんらいのスピードがありませんねえ。ドッか動きがぎこちないんですよ今日は」

かいせつのイージス中森も容赦のない口ぶり。

「オゥ イエー」

得意げに客席へパフォーマンスするトラットリアマスク。しかしこの隙を察知したNARATAがすばやくコーナー最上段に登って、

「農鳥ッ!」

想定外の一撃に吹っ飛ぶトラットリアマスク。

 「あー、農鳥ィィィィ」

実況アナウンサーが絶叫。

 「アホみたいな展開ですね、パフォーマンスに溺れ不意打ちを食らってしまうとは」

解説のイージス中森はどこまでも冷静。

ワン、トゥ・・・ドドドドド!!

直後のカバーはダイナマイトリナがカット。試合が動いてきた。

「フローラ・・さん・・・」

すかさずフローラ小川にタッチしたNARATA、自らはダイナマイトリナを場外に落としてトペスイシーダ!!

「これで・・・っ」

リング上のフローラ小川、ここぞというときの丸め技、ラ・マヒストラルで3カウント奪取。
直前の農鳥で頭を打っていたトラットリアマスクは反応が遅れ、フォールを返すことができなかった。

「ちょっと・・・トラットリアマスク選手が・・相手選手をなめてましたね。」

解説のイージス中森はどこまでも冷静だ。

あばしりタッグ選手権(60分1本勝負)

フローラ小川○、NARATA(20分くらい ラ・マヒストラル)ダイナマイト・リナ、トラットリアマスク×

第85代王者が初防衛に失敗、フローラ小川組が第86代王者となる。

2010年7月 3日 (土)

第953回 44年目9月 白石なぎさVSジュディ・コーディ

44年目9月。
フローラ小川、ジャスティスえちご、中村真帆といった看板選手が軒並み負傷欠場。従って地方興行のカードもぱっとせず、メインに抜擢したサンダー龍子が強豪外人に叩きのめされるシリーズとなった。

そして最終戦、さいたまドーム大会。

「ふっ!」

第1試合で新人のサンダー龍子がベテランのクラリッジ成瀬を追い込む。それなりに強烈なラリアットで先制し、あとは力任せのボディスラムを連発。これにはクラリッジ成瀬もタジタジ。

「いい攻めですけど、まだまだ荒削りですね」

かいせつのイージス中森も辛口のコメント。それだけこの選手は期待されている。
一方のクラリッジ成瀬は一点集中の右腕攻め。試合は盛り上がった。

「どうだっ!」

サンダー龍子、得意のDDTも3カウントを奪えず、逆に成瀬が相手の疲れを待っての飛びつき腕ひしぎ!

「うわあああっ・・・」

たまらずサンダー龍子、タップ。第1試合から勝負タイム22分42秒の熱戦。

「いい試合だったんですけどね。序盤から右腕に狙いを絞った成瀬選手の作戦勝ちでしょう、やはり一流のレスラーはここ(頭)を使わないとですね」

イージス中森が論評しているうちに第2試合が始まった。

辻香澄対謎の外人、カロス・ガンダルフ。最近はSPZマットのレベルの高さを聞きつけて提携団体のブッカー経由で参戦してくる謎の外人が増えてきた。
「FINISH!」
辻のスタミナ切れを待って、謎の外人カロスが強烈なキックを叩き込んで辻を始末。勝負タイム8分21秒。

休憩前の試合はシングルマッチ。

NARATA対真壁なつき。

入社2年目の真壁、気の強いところを見せてNARATAにも臆せず挑んでいったが、まるで歯が立たない。

「農鳥」

出た、奈良田忍術の奥義、農鳥。古くは岩の上に潜伏して襲撃対象が近くを通り過ぎるやこれで上から襲撃してターゲットをSATSUGAIしていたらしい。

なんとか2.8でクリアした真壁だが、続くパワースラムに敗退。勝負タイム7分53秒。

休憩明けは怖いおねえさん2人(八島G山本)プラスオーガ朝比奈が登場。

強豪外人イザベラスミス&マリーネルソン&ワイルドローズ2号と激突。13分24秒、八島さんの伝統芸能ぶちかましが炸裂してワイルドローズ2号を倒した。

ここから3大シングルマッチ。

セミ前はジャンヌ永原VSダイナマイトリナ。売り出し中の強豪外人、あばしりタッグ王者ダイナマイトリナがパワーにものを言わせた攻めでJ永原を追い込んだが、

「SPZのエースは・・・私なんだから!」

2発目の必殺ジャーマンでダイナマイトリナを屠った。勝負タイム11分11秒。
「どもーっ!」
勝利者賞の「喫茶あばしりクッキー」をもらって満面笑顔のジャンヌ永原であった。

セミファイナルは近藤真琴VSコバトフ。

もう何回も来日を重ねたトップ外人・コバトフが老獪な攻めを見せるが、近藤もSクラ準優勝という実績で風格が出てきた。今シリーズはサンダー龍子に指示を飛ばすなど大物の風格も出てきた。

「ホォッ」

しかしコバトフも世界の一流選手、裏投げで近藤を頭から落として動きを止めるのに成功する。これで両者ダウン。試合が分からなくなった。

「あたしは・・・負けるわけには行かない!」

近藤真琴、一振りにかけた。SPZハンマーでコバトフを吹っ飛ばした。これで3カウント、試合終了。勝負タイム15分15秒。

「いやぁ・・・・一発でもってッちゃいましたね~」

かいせつのイージス中森社長も苦笑い。

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メインイベントはSPZ世界選手権、順調に防衛ロードを重ねる王者白石なぎさに挑むのはまたもジュディ・コーディ。

「さてかいせつの中森さん、この試合のポイントは」

「うーん、どうでしょうね。白石選手のファイトスタイルはのっそりしていますからね、その間合いというかペースをジュディ選手が崩せるかどうかなんですが」

ジュディも持ち前の馬力でよく攻めたのだが、白石の表情を変えることは出来なかった。そのまま淡々と攻め続けた白石、あっさりとSTOで勝利した。勝負タイム21分25秒、これで13度目の防衛に成功。吉田龍子・武藤めぐみ・G山本の持つ連続防衛記録15が視界に入ってきたか。

2010年7月 2日 (金)

7月1日は富士山山開き

7月1日は富士山山開き

P1000045_2

写真は2007年8月に富士山に登った筆者。

河口湖口、スバルライン五合目からたったの5時間。

気合いと根性と運さえあれば誰でも登れます。たぶん。

60分1本勝負のシングルマッチを5試合闘うようなものです。

2010年7月 1日 (木)

週刊スポーツ

■全日本プロレス

武藤も小島もいないサーキット。闘いの中心にいるのは船木と鈴木。いよいよ何の団体か分からなくなってきました。ふち正信選手は黙々と負けブックをこなしております。

■相撲

名古屋場所を開催しないと名古屋経済に支障がでかねないのでムリヤリ開催

(弁当売りのおばちゃんの雇用にも差し支える)

出場自粛は幕内は大関琴光喜(解雇か)、

豊ノ島、雅山、豊響、豪栄道、隠岐の海、若荒雄。(嘉風は常習性がないので微妙)

十両は千代白鵬、大道、春日錦、清瀬海、普天王。

幕内7名が出ないということは21カードある幕内取り組みの3カード半が作れず、

その分試合数を減らすか十両のカード、十両は幕下力士でカードを埋めるしかない。

そのぶん金を取るに値する力士が出ないということだから、

バカ高い入場料を3割引き位したらどうか。

■野球

横浜ベイスターズ、やけくそで出した先発ぶーチェックで巨人に勝つ。

今週はそんなところ。

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