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2010年8月31日 (火)

第979回 シード権争い

第7戦は仙台大会。

Jえちご(6点、フライングニールキックからの片エビ固め 29.57)T龍子(6点)

―今日勝てば、シード権・・・

入社2年目でのシード権獲得はSPZの長い歴史でも吉田龍子とマイティ祐希子しかいない。しかしそのためにはきょうのJえちご戦、あしたのNARATA戦で最低勝ち点1をもぎ取らなくてはならない。そしてえちご、シード権のためにはもうこれ以上負けられない。シビアな星のつぶしあい。

―えぐい打撃が来る前に試合を決めないと。

サンダー龍子、気ばかり焦るがなかなか試合の流れをつかめない。

しかし今シリーズから使い出した新技、ターボドロップ2で形勢逆転。

回転を加えた状態で落とすので受け身がとりづらいのだ。

「うううっ・・・・」

これで動きが止まったえちご、懸命にDDTなどで反撃、サンダー龍子も動きが止まり消耗戦の様相。ブレーンバスターで勝ちを狙うがえちごも2.8で返して必死の反撃。

ステップキックを雨あられと叩き込んでから

「潰れろ!!」

隠し技のフライングニールキック。これがジャストヒット。崩れ落ちるサンダー龍子、懸命にカバーするジャスティスえちご。これで3カウントが入った。

「あー、シード権云々よりえちごさんに負けたことが悔しい」

サンダー龍子あと一歩で大魚逃す。あと数秒粘ればシード権が転がり込んできたものを・・・

「見ての通り。あいつとの差はなかった。あのターボドロップ2、出すタイミングによっては取られてたよ。」

****************************

「いい試合でした。サンダー龍子選手、Sクラにあわせて新技を公開してくるあたり頭がいいんですけど、ターボドロップ2に続く裏技がないんですよねえ、キャリア浅いから仕方がない面もあるんですけど」

中森社長が冷静に解説。

近藤(12点、デスバレーボムからの片エビ固め 19.17)G山本(2点)

近藤真琴、大先輩を容赦なく殴って蹴って6連勝。全勝で横スペ決戦になだれ込む。グリズリー山本、久々に出たSクラだったが、シード権獲得はならなかった・・・

NARATA(6点、逆さ押さえ込み 15.28)J永原(2点)

「シード権獲得ライン、6点まで下がるんじゃないですかね」

かいせつの中森社長がぼそっと。

なにしろ1位2位の白石と近藤以外に誰もシード権を決めていない。この試合も負けたらシード権が厳しくなるNARATAが奮闘。ジャーマンをカウント2で返して農鳥で反撃、弱ったところをまさかの逆さ押さえ込み。これでJ永原から3カウント。

「あっちゃーーーー」
虚を突かれたJ永原、5敗目を喫してしまい、来年は予選会からのスタートが決定・・・

白石(12点、パイルドライバーからの片エビ固め 12.36)M桜井(2点)

白石なぎさ圧勝。まったく危なげなし。格下のミシェール桜井を沈めた。これで6連勝。優勝の行方は最終戦メインの直接対決にゆだねられることになった・・・

シード権争いは残り2つの枠を3人で争う、ジャスティスえちご、NARATA、サンダー龍子が6点。

2010年8月30日 (月)

第978回 身の程知らず

第6戦は札幌どさんこドーム大会。

Jえちご(4点、ゴートゥベッドからの片エビ固め 18.09)NARATA(4点)

シード権のためにはもう1敗も出来ないジャスティスえちご。ジャーマン、ノーザンとスープレックス攻勢でNARATAを追い込み、ダークレフトで相手の意識を飛ばす。

NARATも農鳥を繰り出すなど大いに健闘したが、

「コレで終わりだ」

必殺ゴートゥベッド。一度は2.9で返す粘りを見せたNARATAだったが、えちご、鬼神の表情で2発目のゴートゥベッド。これでNARATAを担架送り・・・・

「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

久々に怖いジャスティスえちごがリングに仁王立ち。

「次はサンダー龍子か。あの身の程知らずを泣かせてやるよ」

T龍子(6点、バックドロップからの片エビ固め 13.44)J永原(2点)

シード権のためにはもう1敗も出来ないジャンヌ永原、この日は期待の新星サンダー龍子と対戦。

―レスリングセンスならまだこっちの方が上、なんとかなる。

ジャンヌ永原、まず打撃戦を展開してそのあと得意のスープレックス攻勢に持ち込む。

「コノヤロウ!」

サンダー龍子、新技ターボドロップ2で形勢逆転を図るがジャンウ永原も2で返す。ドドドドド。
しかしこの一発でジャンヌ永原が足にきてしまった・・・様子がおかしい、目がうつろだ。

―そ、そんな・・え、どうして・・・わああっ!

狼狽するジャンヌ永原に組み付いたサンダー龍子、高さはないが力のあるバックドロップ。これで3カウントが入った。サンダー龍子が本隊エースのジャンヌ永原を食った。

えええええええええええええええええええ!!
場内どよめき。

「2敗して優勝は厳しくなったけど。いままで勝ててなかった選手を1人でも多く倒してゆくだけだ・・・」

ジャンヌ永原、4杯目を喫しシード権確保が厳しくなった・・・

近藤(10点、上段蹴りからの片エビ固め 9.14)M桜井(2点)

近藤真琴まったく容赦なし。ガスガス殴って蹴ってミシェール桜井を叩きのめした。これで怒涛の5連勝。ミシェール桜井は4敗目を喫しシード権奪取はならなかった・・・

白石(10点、STOからの片エビ固め 8.22)G山本(2点)

白石なぎさもエンジン全開。古豪・グリズリー山本をまったく問題にせず5連勝。

第45回SPZクライマックス。残り2戦の段階で白石なぎさ・近藤真琴が5連勝で相譲らぬ展開。

2010年8月29日 (日)

第977回 試合運び

45年目8月 SPZクライマックス続き

第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

NARATA(4点、農鳥からの片エビ固め 13.51)M桜井(2点)

「決める」

大空中戦を制したのはNARATA。農鳥を2発も返したミシェールもすごいが、これしかないとばかりに3発目の農鳥を叩き込んだNARATAの気迫。これで2勝2敗の五分に戻した。

Jえちご(2点、ノーザンライトSH 25.27)G山本(2点)

ここまでまさかの3連敗を喫したジャスティスえちご。シード権を守るためにもここは負けられない。

―山本さんも相当疲れてる。シングルマッチの連戦はレスラーにとって一番きついんだから・・・

お互い我慢比べのようなファイト。DDT2連発で突破口を開き、

「氏ねやーーー」

ジャスティスえちごの代名詞、ダークレフト。久々に危険な左手がうなりを挙げた。これで目の前が真っ黒になったグリズリー山本、大振りのラリアットで反撃するも後が続かず、ノーザン2連発に散った・・・・

「1勝するのって、こんなに、ハァ、大変、だったか・・・」

ジャスティスえちごようやくSクラ初日。

近藤(8点、パワーボムからのエビ固め 12.23)T龍子(4点)

―相手は近藤さん。打撃をもらったらまず勝てない・・・

試合開始早々

「潰れろッ」

先手必勝でいきなりターボドロップ2という破天荒な攻めを見せたサンダー龍子だが、それまでにダメージ蓄積がないので決定打になるはずがない。あっさりと2で返される。

近藤の方が打撃をコツコツ当てて確実に2点を取りにきた。

サンダー龍子もDDT,バックドロップを放つなど大いに健闘したが、最後は動きが止まったところをパワーボムを食らって無念の3カウント。

「人のことはあまり言えないんですけど、龍子選手は試合運びに難がありますね」

「んーー・・・結果を出せなかった。切り替えてまた明日だ。」

白石(8点、スプラッシュマウンテンからのエビ固め 11.10)J永原(2点)

白石なぎさ完勝。ジャンヌ永原をまるで問題にせず。最後は今シリーズ初めて火を噴いたスプラッシュマウンテン。

第45回SPZクライマックス。いよいよ白石・近藤2強のマッチレースへ・・・

2010年8月28日 (土)

第976回 予選会の借り

45年目8月 SPZクライマックス

第4戦はなにわパワフルドーム大会。

T龍子(4点、ブレーンバスターからの片エビ固め 17.30)M桜井(2点)

「ここは落とせない。なりふり構わずいく」

予選会ではミシェール桜井が勝っているカードの再戦。前回の反省を生かしたのか、とにかく組み付いて接近戦をしかけるサンダー龍子。

相手のペースにはまらないよう彼女なりに考え、最後は3度目のブレーンバスターで投げきり、ミシェール桜井から3カウント奪取。これで2勝目を挙げた。

「予選会の借りは返しましたが、内容はまだまだだと思います。」

NARATA(2点、農鳥からの片エビ固め 18.56)G山本(2点)

予選会ではNARATAが勝っているカードの再戦。G山本の重い攻めを受けきって、農鳥を2発叩き込んでNARATAが勝ちをもぎ取った。

「くそっ・・・・連戦はやはりきつい」

グリズリー山本、身体のあちこちが悲鳴を上げてきた。

近藤(6点、上段蹴りからの片エビ固め 13.10)J永原(2点)

現段階で団体ナンバー2の近藤真琴、最終戦で白石に当たるまで、取りこぼせない。決然とした攻めを見せて、上段蹴りで蹴り倒した。

「ううっ・・・そんな・・・」

本隊エースのジャンヌ永原、勝ち点が伸びない

白石(6点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 11.11)Jえちご(0点)

かつての黄金カードが大阪で実現。少し前までは60分フルタイムドローを何回もやった2人なのだが、えちごの動きが相当おかしくなっており、白石のゆったりとした攻めを食らい続けるしかないえちご。STO2発で実質的に勝負あり。あとは動けなくなったえちごをフィッシャーマンバスターで眠らせて終了。

「あ、アハハハハハ・・・・ハァ。3連敗。アハハハハ。まあ、切り替えて飲みに行こう」

その夜、ジャスティスえちごは関東煮と串カツを5人前ずつ食べたそうだ・・・

(続く)

2010年8月27日 (金)

第975回 闘いの年季

45年目8月 SPZクライマックス

第3戦は広島若鯉球場大会。

T龍子(2点、プラズマサンダーボムからのエビ固め 12.46)G山本(2点)

「戦いの年季が違う。ぶっ潰してやるぜ」

いきなりラフファイトで襲い掛かり、頭突き連打でペースを握るグリズリー山本。そしてたじろいだところで強烈なスクラップバスター、そしてラリアット。

往年の凄みはないもののプロレスが巧くなってきている。サンダー龍子、昨日の白石戦でどこか痛めたのか動きがいまひとつ。それでも新技・ターボドロップ2で形勢逆転に成功。グリズリー山本の巨体を見事に抱え上げて回転させながら落とした。

「・・・・・ぐううううっ」

これで頭を打ってしまったグリズリー山本、

「い、今だ・・・」
サンダー龍子、ここが勝負どころと判断しバックドロップ、プラズマサンダーボムとたたみかけ、あのグリズリー山本から3カウントを奪い、Sクラ初勝利をゲットした。

「ハァ、ハァ・・・こんなところで、喜んでられない・・・」

M桜井(2点、ダイビングプレスからの片エビ固め 15.47)J永原(2点)

タッグパートナー同士の一戦。お互い手の内を知り尽くしているだけに読み合いのようなファイトが続いたが、終盤に放ったミサイルキックが効いたのか、ジャンヌ永原の動きが止まった。そこへダイビングプレス2連発。これでジャンヌ永原が沈んでしまった・・・

「パートナーとはいえ、Sクラですから・・・勝ち点を取らないと・・・でもやりにくかったですね。」

ジャンヌ永原、ため息。ミシェール桜井あたりに負けるようでは優勝は覚束ない。

近藤(4点、上段蹴りからの片エビ固め 20.40)Jえちご(0点)

去年は引き分けに終わっているこのカード、しかしジャスティスえちごの調子があまり良くないのか、10分経過あたりからズルズルと攻め込まれてしまう。

がすっ

掌底が入ってしまってダウンするえちご。そこへ近藤が組み付いてデスバレー。そして上段蹴り。ジャスティスえちご、ついに力尽きた・・・

「・・・・ハハハッ、開幕2連敗。ビール飲みに行こうっと」

白石(4点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 12.44)NARATA(0点)

チームワニの同門対決。いつもどおりの春風駘蕩だけど妙に力強いファイトでNARATAにまったく付け入る隙を与えない白石。そのまま押し切って最後は

「んしょ」

フィッシャーマンバスターで決めた。

第45回SPZクライマックス。リーグ戦2戦を消化して白石と近藤がトップ。

(続きます)

2010年8月26日 (木)

第974回 45年目8月 若き龍の炎

45年目8月
恒例のSPZクライマックス。

■「悪魔の左手」ジャスティスえちご(23)

8年連続8度目の出場 
「全員眠らせて、今年こそ優勝します。」

■「恐怖の殺戮天使」白石なぎさ(20)

4年連続4度目の出場 第42回・第43回・第44回大会優勝
「ん・・・・頑張る」
■「SPZハンマー」近藤真琴(19)

4年連続4度目の出場 
「優勝目指して、全力で行きます!」

■「四色のスープレックス」 ジャンヌ永原(22)

5年連続5度目の出場 
「全員ジャーマンで眠らせます!」

以下は予選会勝ちあがり組。

■「変幻自在」NARATA(年齢不詳)

3年連続3度目の出場 A組1位通過

「・・・・・・・・・」

■「蘇った最強熊」グリズリー山本(29)

 6年ぶり8度目の出場 A組2位通過
第34回・35回・第36回・第37回・第38回大会優勝

「帰ってきたぞ!Sクラに!!グハハハハ」

■「スーパースター」ミシェール桜井(21)

3年連続3度目の出場 B組1位通過
「華麗に戦って、結果を残すだけです」

■「若き爆炎龍」サンダー龍子(16)

初出場 B組2位通過
「先輩方を追い越すチャンス。悔いのないよう、精一杯やりたい」

*****************************

第2戦、博多九州ドーム大会から地獄のリーグ戦がスタート。

G山本(2点、ラリアットからの片エビ固め 11.58)M桜井

6年ぶりにSクラに帰ってきたグリズリー山本。古傷の膝の具合もまずまずなのでハードなシングル連戦にも耐えられると判断し、予選会を勝ち上がった。この日も持ち前の馬力でミシェール桜井を圧倒。最後はラリアットでなぎ倒して白星発進。

J永原(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 18.19)Jえちご

元エースのジャスティスえちごが登場。しかしやはり力の衰えは隠せず、打撃にもいまいちキレがない。長期戦にもつれこんでしまってえちごの息が上がってしまった。

「もーらい!」
「しまっ・・・」
得意のジャーマン。これでえちごは頭を打ってしまった。

「くっ・・・よくも・・・」
「はい終了!」
すかさずシャイニングウィザードを叩き込んで3カウント。ベテラン対決はジャンヌ永原が制した。

近藤(2点、デスバレーボムからの片エビ固め 22.24)NARATA

NARATAのスピードに手を焼いた近藤だったが、強烈な上段蹴りでぐらつかせて動きを封じると、

「さあ、さあ!!」

デスバレーでカウント3、幸先よく白星発進。

白石(2点、バックドロップからの片エビ固め 14.17)T龍子

「い、いきなり、白石さん・・・・・」

九州ドームメインでこのカード。パワーの差は歴然。白石のタックルに吹っ飛ばされる。

それでも福岡は準地元なので懸命に応戦して、メインの役割を果たそうとするサンダー龍子。しかし10分経過のあたりでサンダー龍子の息が上がってしまった。

「くそっ、体力が持たねえ・・・」

サンダー龍子、ここでSクラ用に特訓していた新必殺技、ターボドロップ2を繰り出した。

「ウォォォォォォ」

白石をパワーボムの要領で高ーく担ぎ上げて、そこから回転させながら落下。

ズドーン

場内どよめき。

そのままエビ固めでフォールするサンダー龍子、

ワン、

トゥ、

・・ドドドドドドド

しかしこれを受けきった白石、

「・・・・・・っ」

目の色を変えてSTO2連発。これで動きが止まったところをバックドロップ。これで3カウントが入った。

「ハァ・・・ハァ・・・・負けた。弱いから負けた。それだけだっ。」

2010年8月25日 (水)

夏バテしています。

お疲れ様です。

残暑が厳しくてたまらんばい。

■今週のプロレスニュース

小川良成が緊急入院。扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)との事。

生命にかかわるものではなさそうだが、ファイトは厳しいのであろうか。

ノア大会での佐々木健介戦はお流れに。早く治してください。

■武藤敬司 9月から復帰

当分はスポット参戦らしい。

■プロ野球

セリーグは巨人中日阪神のデッドヒート。横浜ベイスターズはぶっちぎり最下位・・・・

■大相撲

秋場所もどうせ白いのが優勝するんだろう。

魁皇引退かどうかのほうが気にかかる。

引退したら大相撲をチェックするのはやめよう。

貴乃花審判部長・・・・・同期の魁皇の勝負がもつれた場合貴乃花がマイクを握って「ただいまの競技について説明いたします、行司軍配は栃煌山に上がりましたが、魁皇の足が土俵を割るのと栃煌山の体の落ちるのが同時ではないかと物言いがつきましたが、同体と見て取り直しをさせると魁皇が壊れてしまうので、大局的配慮により軍配通り栃煌山の勝ちといたします」とやるシーンが見られるかもしれない。

今週はこんなところ。

2010年8月24日 (火)

第973.7回 Sクラ前夜、新技取得

46年目8月

「あ、そういう技だったら使ってた人いたよ」

京スポ新聞の田中記者が告げる。

遊園地で新技のヒントを得た次の日、京スポ新聞社を訪れたサンダー龍子は、大昔の男子プロレス団体のDVDを入手した。それには「2000世界最強タッグリーグ戦」と記されていた。

その2日後、サンダー龍子は川越にあるさいたまソウルプロレスの道場に出稽古に行った。支援者の方に紹介されていたので、さいたまソウルの面々と面識があった。

「ウチの道場でやると、白石さんや近藤さんに情報がばれちゃうから」

基礎トレーニング、打撃練習、スパーリング練習をこなした後、さいたまソウルの選手相手に新技を試した。

「よっと・・・・」

パワーボムの要領で高々と抱え上げる。

「ここから・・・・こうして・・・・」

3秒後、マットに叩きつけられたさいたまソウルの選手はピクピクと痙攣していた。

「うう・・・・・・」

受けには定評のある選手なのだが、しばらく起き上がることができなかった。

「これで・・・・いけるぞ・・・・」

(SPZクライマックス本番まで、あと1週間)

2010年8月23日 (月)

第973.6回 Sクラ前夜

Sクラ前、サンダー龍子は気分転換もかねて、下窪茜と真壁なつきの3人で、相模原市西部にある遊園地、「アポカリプスランド」を訪れた。

「うわああああああああああ」

「らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

フリーフォールに3人で乗って、絶叫する真壁と下窪。

しかしサンダー龍子は平然とした表情

「あんなのにビビってたら、レスラーやってられない。ただ落ちるだけじゃない」

変装用のだてメガネをかけたサンダー龍子、ぼそりと。

「じゃ、じゃあ、次はロングコースター・『ソウルイーター』いってみようよ」

「・・・どうせまた子供だましだろ」

ガッガッガッガッ

最初の坂を上がって、

グワーッ

落ちる。落ちる。上がって一回転してまた落ちる。

「・・・・って、あれ?」

サンダー龍子の表情から余裕が消えた。

「・・・ウッ」

ジェットコースターは今度は左右の捻りを加え、横Gを加えてきた。

「・・・こ、これは」

左右から斜めに揺さぶられながら落下される感触にサンダー龍子、戸惑った。

やがて下まで降り切って、プラットフォームに到着。

「・・・・・っくっ」

サンダー龍子、ちょっとふらつく足でコースターを降りた。

「ちょっと・・・ごめん、お手洗い」

サンダー龍子、トイレへ消えた。弱っているところを見られたくなかったらしい。

震える足を引きずりながら洗面台へ向かい、ばしゃばしゃと顔を洗う。

「・・・・・・これ、だ・・・・・」

サンダー龍子、ひらめいた。

「・・・これなら、いけるかも」

******************************

「さすがのサンダー龍子もあのコースターはきつかったみたいね」

真壁なつきが笑う。

「待たせた」

お手洗いから出てきたサンダー龍子、ひとこと。

「帰ろう、ひらめいた」

2010年8月22日 (日)

973.5回 45年目7月 Sクラ前夜

入社2年目でSPZクライマックス出場を決めたサンダー龍子。

「いまのままじゃ、白石さんや近藤さんに勝てない」

馬力に任せて突き進むファイトスタイルだが、それだけでは勝てない選手もいる。

「やっぱり、映画や小説でいう、クライマックスを飾るものがないといけん・・・」

7月下旬の休み、サンダー龍子は合宿所の自室にこもってDVD鑑賞。

「浅野さん(サンダー龍子の本名)、アイス食べませんか・・・って、あれ?」

下窪茜が部屋を開けるが、サンダー龍子、映像から目を離さない。

「白石さんを潰す必殺技が欲しい。」

サンダー龍子、男子団体のDVDを黙々と見ていた。

「向こうの余裕を消すくらい凄い技が・・・・ないものか」

サンダー龍子、アイスを食べながら黙々と。

**********************

「いいのが見つからん。スプラッシュマウンテンもフィッシャーマンバスターも白石さんはマスターしてる。単純に頭から落としても返されると思う」

 「浅野さん、せっかっくの休みなんですから気分転換に遊園地行きましょうよ」

「いいよ。そんな暇ないし」

 「真壁さんが支援者からタダ券3枚もらってきたんですよ。アポカリプスランドの」

「うーん・・・・」

新技研究が煮詰まってきたサンダー龍子、とりあえず遊園地で気分転換することにした。

2010年8月21日 (土)

第973回 45年目7月 サマースターナイツシリーズ

45年目7月

「サマースターナイツシリーズ」開幕。前SPZ王者の近藤真琴が足首負傷欠場、フローラ小川も腰痛で最終戦のみの出場とあって、締まらないシリーズとなった。

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合、

「ちょいや!」

久々来日のトラットリアマスクが軽快な動きで新人のドルフィン下窪を翻弄。あっさりとエルボーではり倒して3カウント奪取。勝負タイム5分22秒。

第2試合に怖いおねえさんズ(八島静香&グリズリー山本)登場。対戦相手の辻&真壁のちょこまかした動きに手こずったものの、八島がぶちかまし一発で流れを変える。そして重爆ドロップキックの連発。八島さんいい歳なのだがますます元気。真壁のエレガントブローをあえて受ける余裕も。そして最後は

「げひゃひゃひゃひゃ!!ぶっつぶうす!」

グリズリー山本が豪腕を振って、倒れたところをパイルドライバーでトドメ。勝負タイム14分24秒。

外人同士のシングル戦のあと休憩。

**************************

そのあと休憩後第4試合にジャスティスえちご登場。オーガ朝比奈と組んで、シチェルバコフ&ダイナマイトリナと対戦。負傷欠場明けだが動きのいいところを見せたえちご、伝家の宝刀ゴートゥベッドでシチェルバコフを仕留めた。

セミ前のシングルマッチ。NARATA対ローレル。Sクラへ向けて調子を上げてきたNARATA、得意の農鳥であっさりとローレルを仕留めた。勝負タイム7分13秒。

セミは新鋭のサンダー龍子対ダークスターカオス。プロレス界の「神」相手にサンダー龍子がどう向かっていくかがポイントだったが、なにぶん馬力が全然違う。

「うわああああっ」

ジャーマン、パワーボムとおもちゃのように叩きつけられたサンダー龍子、よく粘ったものの場外裏投げという非情な攻めを食らって悶絶。

「・・・・・っ」

最後はネックブリーカーに力尽きた。勝負タイム10分27秒。

「コテンパンに叩きのめされた!それだけ!!」

試合後、サンダー龍子、珍しく声を荒らげながらコメントした。

****************************

メインイベントはSPZタッグ戦。王者白石なぎさ、フローラ小川に挑むのは元王者チームのジャンヌ永原、ミシェール桜井組。しかしフローラ小川、腰痛が完全に治りきってない状況でのタッグ王座防衛戦。

先発はフローラ小川とJ永原。いきなりつかまったフローラ小川だったが、冷静にグラウンドに引きずり込む。そのあとは白石が矢面に立ったファイト。白石も右ひざに不安を抱える中、目一杯のファイト。

「フローラさん・・・・」。

フローラ小川を呼び込んでサンドイッチラリアット、合体パイルの連係攻撃でミシェール桜井を追い込む。

―耐えれば、フローラさんが・・・っ

懸命にこらえながらフローラ小川が出てくるのを待つという消極的戦法に出たジャンヌ永原、25分過ぎについに疲れを見せた白石、タッチを受けてフローラ小川が出てきた。場内大歓声。

― 一気に潰す

しかし、ジャンヌ永原の大振りのラリアットが見切られて脇固めに切り返されるというチョンボ。そしてフローラ小川はすかさず白石に再スイッチ。あとはもう白石が大技攻勢。最後はミシェール桜井をフィッシャーマンバスターで眠らせた。39分22秒、王者組が初防衛に成功。

2010年8月20日 (金)

第972回 サンダー龍子VSコバトフ、ほか

45年目6月

第7戦神戸大会、メインに組まれたのはあばしりタッグ戦。王者フローラ小川、NARATAに挑むのはダイナマイトリナ、マリーネルソン組。

フローラ小川が予選会の3試合でけっこうズタズタなので、NARATAが矢面に立たざるを得ない。

「はっ」

流れるような動きでマリーを追い込み、農鳥を早い段階で繰り出す。残ったダイナマイトリナのパワーには苦戦。フローラ小川にタッチしたが動きが相当悪く捕まってしまいローンバトル。場内悲鳴。しかしなんとかタッチに成功。

「消えろ」

NARATAがこの日2発目の農鳥、これでダイナマイトリナがぐらついた。立て続けに裏拳を叩き込んで終了。王者組みが2度目の防衛に成功。勝負タイム25分52秒。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

試合後のリング上、フローラ小川がなかなか起き上がれない。ダイナマイトリナのラリアットを4発食らって首に電気が走ったようだ・・・

「・・・・・・・・・」(これは・・・やってしまったかもしれない)

**************************

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合はダイナマイト・リナ対久々来日のロシア人ブルファイター・シチェルバコフ。

のっけから場外戦を展開するなど場内大盛り上がり。最後はシチェルバコフがバックドロップで3カウントを奪った。

第2試合はタッグマッチ。グリズリー山本&オーガ朝比奈に対するは辻香澄&真壁なつき。オーガ朝比奈が豪快なパワーボムで辻を仕留めた。勝負タイム11分38秒。

休憩前の第3試合、フローラ小川、NARATA,ミシェール桜井の3人が登場。マリーネルソン&カトリーヌ・チャン、デニースハンと対戦。

フローラ小川は体調がよくないので、顔見世程度のファイト。あとの2人がカバーして中堅外人3人を蹴散らし、最後はミシェール桜井がフランケンシュタイナーをズバリ。マリーネルソンから3カウントを奪った。

休憩明けの第4試合、ダークスターカオス様が登場。対戦相手のジャンヌ永原を軽くあしらって、最後はダークスターハンマーで退けた。

セミファイナルは凱旋帰国のサンダー龍子が登場。対戦相手はベテラン外人のコバトフ。

「相手は外人トップクラス、勝ちに行く」

かち上げ式のラリアットを連発してペースを掴もうとしたサンダー龍子。しかしコバトフもこんな2年目の選手に負けるわけには行かないとグラウンドで反撃、悲鳴を上げさせる。

しかしサンダー龍子もDDTで応戦。最後は

べしっ

サンダー龍子の右の張り手が入ってしまい、コバトフが崩れ落ちたところを強引に押さえ込んで3カウントを奪った。勝負タイム13分28秒、サンダー龍子が強豪外国人の壁を崩した。

「ビンタで3カウント・・・・・」

サンダー龍子のパワーに呆れる場内。

「勝ったけど内容が伴ってない。8月のSクラに向けてもっと練習する。」

*********************

メインイベントはSPZ選手権、王者近藤真琴に対するは前王者の白石なぎさ。こんどは白石のほうに期するものがあったのか。相手の動きを良く見て重い打撃を極力もらわないようにファイト。

そしていつも通り20分頃から大技攻勢に転じ、最後はスプラッシュマウンテンで終了。これで女王の座を奪還。

2010年8月19日 (木)

第971回 45年目6月SPZクライマックス予選会

45年目6月

第2戦島根大会。SPZクライマックス予選会リーグ戦は続く。

G山本(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 14.55)O朝比奈(2点)

大肉弾戦を制したのはG山本。力のこもったパイルドライバーでオーガ朝比奈の戦意を絶った。

NARATA(4点、農鳥からの片エビ固め 10.10)真壁(0点)

NARATAが有利に試合を進め、最後はかっこよく農鳥で決めた。これで2勝目を挙げて本大会出場に近づいた。

第3戦は鳥取大会。

NARATA(6点、裏拳からの片エビ固め 12.51)O朝比奈(2点)

上位選手の陰に隠れがちなNARATAだが意外とバランスの取れたいい選手。この日も豪快な裏拳でオーガ朝比奈の挑戦を退け、堂々の1位通過を決めた。

「ク ソーッ !!」

オーガ朝比奈、正確には次の試合の結果待ちだが、今年も予選会を突破することは出来なかった・・・

G山本(4点、ラリアットからの片エビ固め 8.16)真壁(0点)

グリズリー山本の2位通過、久しぶりの本大会出場が決定。爆弾のヒザも調子がいいらしい。

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第4戦福井大会。この日からBブロックのリーグ戦。

辻(2点、ブレーンバスターからの片エビ固め 9.34)F小川
「やるしか・・・ないですよね」
元SPZ王者の片鱗も見られず、ただ辻の攻勢を受けるだけ。ワンチャンスでSTFを狙ったがあまりにもロープに近い。そのままバックドロップ2連発、これはなんとかギリギリで返したが続くブレーンバスターに力尽きた。

「今の私は・・・こんなものでしょうね・・・」
フローラ小川、弱気なコメントを残した。

M桜井(2点、タイガードライバーからのエビ固め 20.40)T龍子

サンダー龍子が中堅選手と対戦。しかしミシェール桜井にも先輩の意地がある。華麗な飛び技でファンを魅了。しかし決めにかかった2度目のダイビングプレスが自爆。これで形勢逆転、DDTで反撃したサンダー龍子。

しかしミシェール桜井は2.8でクリアしてタイガードライバー2連発。これでサンダー龍子を下した・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・返せなかった。もどかしいね」(サンダー龍子)

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第5戦は金沢大会。

M桜井(4点、フランケンシュタイナーからのエビ固め 10.13)辻(2点)

ミシェール桜井が2勝目。これで予選会突破をほぼ手中にした。

T龍子(2点、DDTからの片エビ固め 9.07)F小川(0点)

やる前から残虐ショーになることは分かっていた。そしてその通り残虐ショーブックをこなすフローラ小川もすごい。サンダー龍子の攻撃をただ耐えるだけ。サンダー龍子は関節技一発を警戒してロープ際で戦う頭の良さ。従ってSTFも逆転につながらず。フィニッシュはDDTだった・・・

これでフローラ小川、本大会出場の可能性が消えた。

「まあ、これが現実ですよ・・・・」

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第6戦は富山大会。
M桜井(6点、ラリアットからの片エビ固め 8.18)F小川(0点)

ラリアット4発にフローラ小川、いいところなく沈没。ミシェール桜井は堂々の1位通過を決めた。

T龍子(4点、DDTからの片エビ固め 8.46)辻(2点)

勝ったほうがB組2位通過のカード。力任せに攻め込んだサンダー龍子がDDTで勝利。これで2位通過を決めた。

「まだまだ。今のままじゃ、上の人には勝てないから。」
サンダー龍子、嬉しさは出さずに神妙にコメント。

これでSPZクライマックス進出者4名が確定した。

2010年8月18日 (水)

暑くてたまらん

■こんにちは、WAS没頭中の筆者、konnoです。

暑くてPS2の電源を入れる気にもならない。

■プロレス

G1クライマックスは小島聡が優勝。外敵初のG1制覇っていっても、元は新日の人間なわけですし・・・

全日本プロレスはKENZOが登場、両国決戦でムタと一騎打ち。

■ランス・ケイドさん心不全で死去(享年30)

WWE崩れで全日に流れてきた外人レスラー、スタン・ハンセンのコピーを意識し、ラリアットを得意としていた。なぜ30で死ぬのか。やはり筋肉系の薬剤か痛み止めを服用していたのか

■野球

横浜ベイスターズはとっくに終戦。若い選手を一軍に上げて経験を積ませているのが実態。

■暑いよー

体調維持が大変です。

WASどころではありません。

仕事も大変ですし。

書き溜めていた在庫は減る一方です。

2010年8月17日 (火)

第970回 フローラ小川復帰戦

45年目6月

恒例のSPZクライマックス予選会。

今年のブロック割は以下の通り。

(A組)
NARATA(前回本大会6点)
グリズリー山本(SPZ30期)
オーガ朝比奈(SPZ42期)
真壁なつき(SPZ43期)

(B組)
ミシェール桜井(前回本大会4点)
サンダー龍子(SPZ44期)
フローラ小川(前回本大会0点)
辻香澄(SPZ42期)

引退を申し入れていたフローラ小川だが、営業面を考えた会社サイドが慰留し、話し合いが平行線のままフローラ小川の6月シリーズからの復帰ならびに予選会へのエントリが発表された。

「仕方・・・ないですね」

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初戦は山口大会。

NARATA(2点、延髄斬りからの片エビ固め 13.44)G山本

グリズリー山本、カムバック以来久々のシングル3連戦だが気合いは充分。

「ウオオオオオーー」

この日も豪腕ラリアットでNARATAを追い込む。最後はNARATAの延髄2連発に屈したが、グリズリー山本復調をファンに印象付けた。残りのメンツからいって2位に食い込む力は充分ある。

O朝比奈(2点、パワーボムからのエビ固め 13.14)真壁

この試合は盛り上がった。エレガントブローを叩き込んで攻勢に出た真壁だったが、オーガ朝比奈が力のこもったパワーボム一発で逆転勝利を収めた。

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山口大会メインイベント、サンダー龍子が短期海外遠征から帰国。白石なぎさ&フローラ小川とトリオを組んで近藤真琴、ジャンヌ永原、ミシェール桜井組と対戦。

センターに立つ白石なぎさはいつも通りのポーカーフェース。

2番目にコールされたサンダー龍子、SPZパーカーを脱ぐと場内どよめき。また一回り大きくなって帰ってきた。黒いリングコスチュームがピシッと決まっているように見える。久しぶりのSPZマットの感覚を確かめるようにつま先でとんとんとマットを軽く蹴る。

「やれやれ・・・ですね。」

いちばん最初にコールされたフローラ小川、3ヶ月ぶりに上がったリング、復帰戦でいきなりメインイベントに起用された。まずはコーナーに控えて戦況を見守る。先発を買って出たのはサンダー龍子。

フローラ小川、10分過ぎにリングインしたがいきなりジャンヌ永原のニーアタックに吹っ飛ばされ、近藤真琴のステップキックに苦悶の表情。

「はっ・・・」

それでもドロップキックを近藤に放ってピンチ脱出、白石につなぐ。

サンダー龍子は海外遠征で一回りスケールアップしてきた感じだが、しかしタッグマッチの乱戦ではまだまだ経験不足。

「があっ」

後ろからJ永原の不意打ちジャーマンを食らって悶絶。これで流れが近藤組に傾いた。

「さあ、さあっ!」

近藤の上段蹴りが白石なぎさをたじろがす。これにムッとした白石がスプラッシュマウンテン。ダウンする近藤、

最後は6人が入り乱れる展開。このどさくさにまぎれてフローラ小川がジャンヌ永原にSTF。しかしロープに近い。

「クッ・・・そんな・・・あれ、白石・・・さん?」

そうこうしているうちに残りの2人が場外転落し、フローラ小川が孤立してしまい、ミシェール桜井のフランケンシュタイナーに沈んでしまった。勝負タイム30分29秒。

「はぁ、はぁ・・・・いまの私はこんなものでしょう」(F小川)

「久しぶりに近藤さんとやれて楽しかった。予選会は全勝する」(サンダー龍子)

2010年8月16日 (月)

SPZスター選手列伝61 クラリッジ成瀬

SPZスター選手列伝 61

従業員コード:063

ザ・関西系スター クラリッジ成瀬

本名・成瀬麻衣子。2028年12月2日、大阪府茨木市出身。中学時代からスポーツ全般を一通りこなす器用な少女だった。SPZにスカウトされ、SPZ36期生として入門。2044年4月10日、札幌どさんこドーム大会での対 マスクド・ミスティ、ジョディ・ビートン戦でデビュー。(パートナーは藤島瞳

)軽やかな身のこなしを生かして、前座戦線を沸かせる。ジャンヌ永原と組んであばしり王者に輝き、念願だったSクラ出場を果たすなど、実績を残す。得意技はアキレス腱固め、飛びつき腕ひしぎ逆十字。

2053年5月22日、横浜スペシャルホール大会での対ドルフィン下窪戦で引退 稼動月数110ヶ月 出場試合数792試合(概算)

タイトル歴
第73代・第75代あばしりタッグ王者(パートナーはジャンヌ永原)

阿部リングアナコメント

明るい人柄に、そこそこのレスリングセンスを持っていて、前半の試合のまとめ役として欠かせない人材だった。若手選手の面倒見もよく、40期前後の新人のデビュー戦の相手はたいていクラリッジ成瀬だった。残念ながら馬力がなく、本人にあまり栄達心もなかったのでタイトル戦線に絡むことはほとんどなかったが、存在感のあったいい選手だった。引退後は故郷の大阪に戻り、婚約者の経営する食堂の手伝いをしているらしい。

2010年8月15日 (日)

新宿グルメ05

今週の新宿グルメ

小田急エース地下街にある「天きん」

天ぷらを中心とした和食のお店。

揚げたての天ぷらが1000円そこそこで味わえるいいお店。

新宿という人通りの多い場所柄か、朝は7時から朝定食(530えん)を出しており、

夜は平日11時まで営業して、和食系つまみ中心の飲み屋に化けるようです。

新宿駅西口から近いので駅前でちょっと飲むのにも使えます。

アナゴの天ぷらがうまい。

カラッと揚がっており、衣のシャッキリ感がよろしい。店の風格を感じさせます。

天ぷらのほかにも焼き魚や刺身などのメニューもあり、和食全般を扱っているように見受けられます。味噌汁はそこそこの味。

2010年8月14日 (土)

間奏曲 45年目6月

関西国際空港の到着ゲート。

「ふう。」

2ヶ月間の短期海外遠征から帰ったサンダー龍子(SPZ44期)、WWCAマットでもパワーを生かしたラフファイトで沸かせたらしい。アメリカ人レスラー相手にも負けないパワーに磨きをかけて、日本に凱旋帰国した。

「とりあえず、Sクラ予選会。1位通過を狙う。こんなとこで足踏みしてらんない。私には理想があるんだ」

そうコメントを出して、迎えの車に乗り込んだサンダー龍子、Sクラ予選会突破なるか。

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「なんとか治療は終わりました」

横浜のSPZ本社、中森社長に報告するSPZ34期のフローラ小川。

「・・・・そう、じゃあ悪いけど、6月シリーズの山口大会から復帰してもらえるかしら」

 「まさか、予選会にも・・・・・・?」

「・・・そう、あなたを特別扱いはできないのよ。前回本大会に出ているから」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

シングルマッチ3連戦。いまのフローラ小川には大試練。営業面を考えた経営層がフローラ小川の引退届・退職届を握りつぶしている状態。そんなものを無視してバックレル事もできなくはないのだが、妙に生真面目なところのある彼女はそれもできないし、何より大株主の母親の顔を潰すことになる・・・・

44年目6月、SPZクライマックス予選会が始まる・・・・

2010年8月13日 (金)

第969回 クラリッジ成瀬引退試合

45年目5月

「バトルカデンツァ」開幕。白石なぎさが太ももの違和感で負傷欠場。フローラ小川が腰痛が治らず引き続き欠場。

「引き際が肝心屋と思いますのん・・・」

36期のクラリッジ成瀬が引退を表明。

エースの白石不在の状況下、SPZご一行は四国各地を転戦。今シリーズ限りで引退のクラリッジ成瀬、第6戦岡山大会では真壁なつき(23分の激闘の末、エレガントブローを食らって昏倒)、第7戦のなら大会では辻香澄とシングルマッチを行い惜敗。

そして最終戦、横スペ大会。
「横浜で引退試合できて、うちは幸せや・・」

クラリッジ成瀬引退試合の大看板が掲げられた入口。グッズ叩き売りセール。引退興行おなじみの光景。

第1試合では若手同士のシングルマッチ。辻香澄対真壁なつき。押し気味に試合を運んだ辻がネックブリーカーでそのまま押し切った。勝負タイム7分25秒。

第2試合にカード編成の都合で早くもSPZ看板選手が登場。ジャスティスえちご、NARATA組に対するはジャンヌ永原、ミシェール桜井組。

えちご、NARATA組というのは新鮮。しかし即席タッグなので連係があまりなく、最後はジャスティスえちごが出ずっぱりの状況になってしまい、ジャンヌ永原のジャーマン2発食らって終了。勝負タイム29分24秒の激戦。

第3試合は怖いおねえさん達が登場。引退復帰組の八島静香・グリズリー山本にオーガ朝比奈を加えたトリオで登場、対戦相手の中堅外人3人を蹴散らし、最後は八島さんがぶちかましを炸裂させて勝利。勝負タイム12分18秒。

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そして休憩後、クラリッジ成瀬の引退試合。対戦相手は新人、先月デビューしたばかりのドルフィン下窪。例によって新人の攻め疲れを待って、クラリッジ成瀬。ドロップキック、ショルダータックルで反撃。ストレッチプラムはロープに逃れられたものの、青息吐息の下窪に、

「はっ」

ドロップキックでトドメを刺した。勝負タイム10分26秒。

そのあと所属全選手がリングに上がりクラリッジ成瀬を胴上げ、中森社長がリングに上がり花束と金一封を贈呈。関西の名選手がラストを白星で飾った。

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セミファイナルは大物外人同志のシングルマッチ。ダークスターカオスがコバトフをダークスターハンマーで眠らせた。

メインはSPZ戦、王者近藤真琴、今回の防衛戦の相手は強豪外人ジュディ・コーディ。

しかしこの日は近藤の動きがいまいち。ジュディのパワーにたじたじの状態。打撃で反撃するも単発。苦しい状況が続いたが、掌底の連打で突破口を開く。しかしジュディも裏投げ2連発で応戦。そのまま両者攻め手を欠き、60分フルタイムドローとなった。

「ハァ、ハァ・・・・有効な打撃が当てられなかった」

近藤真琴、防衛に成功したものの、悔しげな表情。

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「これでうちのレスラー生活は卒業や。ほなっ!」

メイン終了後、クラリッジ成瀬の引退式。メイン戦線に絡むことはなかったが、前半の盛り上げ役として大いに活躍していただいた。

クラリッジ成瀬

2044年4月10日、札幌どさんこドーム大会での対 マスクド・ミスティ、ジョディ・ビートン戦でデビュー。(パートナーは藤島瞳)2053年5月22日、横浜スペシャルホール大会での対ドルフィン下窪戦で引退 稼動月数110ヶ月 出場試合数792試合(概算)

タイトル歴

第73代・第75代あばしりタッグ王者(パートナーはジャンヌ永原)

2010年8月12日 (木)

第968回 45年目4月 近藤真琴VSジャンヌ永原

45年目4月

新人テストで下窪茜(佐賀県出身)獲得。リングネームはなぜか「ドルフィン下窪」とつけられた。

若手期待の星・サンダー龍子を海外遠征に出した。

SPZ34期・デビュー11年を迎えたフローラ小川がまたも腰をやってしまい無期限欠場。本人は引退を申し入れたが、会社サイドが慰留した。

今シリーズはドーム級の会場を回るシリーズなので、メインにはダークスターカオス対日本人選手を多く組んで集客に務めた。

2戦目の大阪大会ではプレミアモノのカードとして、白石なぎさ対ダークスターカオスのノンタイトル戦を組んだ。近藤に敗れてベルトを失った白石、動きに精彩がなく、ダークスターカオスの裏投げ、バックドロップの大技攻勢。最後も

「フフフフフ」

ダイビングプレス、パワーボム2連発という怒涛の攻めを見せたダークスターカオスがカウント3奪取。勝負タイム22分49秒。

札幌大会メインでは「旗揚げ44周年記念試合」として、白石なぎさ・ジャンヌ永原組対近藤真琴、ジャスティスえちご組の日本人4強のタッグ戦が組まれた。なんとジャンヌ永原が変形のコブラツイストでえちごからギブアップを奪う意外な結末となった。

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第7戦釧路大会、第1試合でドルフィン下窪デビュー戦。緊張の色がありありと。まだ身体ができていないシロウト同然なのだが、今シリーズ、1試合だけ組まれた。対戦相手はベテランのクラリッジ成瀬。

「えええーい!」

ゴングが鳴るや、いきなり果敢にチョップを打っていった下窪だったが、しかし百戦錬磨のクラリッジ成瀬はあえて攻めを受け続け、相手の攻め疲れを待って、ドロップキック一撃。
すかさずフォール。これで3カウントが入った。勝負タイム8分11秒。

「積極的に攻める姿勢は買える。まずは受けを覚えることだね」

SPZにまた有望な新人が入ってきた。

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最終戦は新日本ドーム大会、セミ前から3大シングルマッチ。

セミ前ではダークスターカオス対NARATA。やはり力の差は歴然で、パワーボム3発食らって叩きのめされた、

セミは実力者同士の対戦。白石なぎさ対ジャスティスえちご。落ち着いて攻めた白石、スプラッシュマウンテン、フィッシャーマンバスターを2.9で返し続けたえちごも凄かったが、最後はSTOに散った。勝負タイム12分55秒。

メインイベントはSPZ戦、新王者近藤真琴、初防衛戦の相手はジャンヌ永原。

「これが最後のチャンス・・・なんて柄じゃないから、思い切って行きます!」

会社側からはエース候補として期待されながら、大一番でなかなか勝てず、半ば見放された状態。この日もジャーマンを決めるなどいいところはあったものの

「せいっ」

近藤のハイキック一撃で昏倒してしまい、起き上がれないのを察知した近藤がすかさずギロチンドロップを入れて3カウントという締まらない結末。勝負タイム16分12秒。

「ありゃあダメだ」

かいせつの吉田龍子が顔を覆う、かくしてジャンヌ永原、最後のチャンスもモノにすることは出来なかった・・・

2010年8月11日 (水)

暑中お見舞い申し上げます

こんばんわ、WAS没頭中筆者(PS2電源入れられない)konnoです。

今週のあれとかそれとか

■G1クライマックス

混戦の出だし。本命は強力な打撃(ボマイェ)を持つ中邑か。対抗してくるのがIWGP王者の真壁だが2連敗スタートとつまずく。まあ真夏の祭典ということで。

■全日本8月の両国

 グレートムタ復活。相手はアメリカでそこそこ暴れたケンゾー・スズキ。もうこの団体は新日本の2軍なのか・・・

■野球

横浜ベイスターズは打線が整備されたと思ったらピッチャー陣がガタガタ。ヤクルト相手に3試合連続2桁失点・・・・

横浜スタジアム内の売店では、売り出し中の巨漢外人ブレット・ハーパーにあやかって、「ハーパーソーダ」(バーボン「I.W.ハーパー」のソーダ割り)を500円で売り出し。しかもハーパー選手にホームランが出れば半額の250円にするという企画。ナイスです。

■相撲

大関魁皇の負傷の回復度合いに関する情報は入ってきていません。9月、いよいよ魁皇弁当に食い収めか。

■暑中お見舞い申し上げます

雪の谷の写真(北アルプス・針の木雪渓)でも晒すか。

Harinokisekkei

今週はこんな感じ。

2010年8月10日 (火)

第967.5回 引退したくてもできない

45年目4月

SPZも旗揚げ44年、

「うっ・・・・あっ・・・・」

SPZタッグ2冠王(SPZタッグ&あばしりタッグ)のフローラ小川だが、

満身創痍の状態は変わらなかった。

デビューしてから11年。特に腰がボロボロ。細身の身体で強豪選手と渡り合い

続けて、限界を通り越していた。

先シリーズ最終戦のタッグ戦で、サンダー龍子のラリアットを食らった際に、

受け身を取りそこね、また腰を痛めてしまった。

やってる時はアドレナリンが出ているのでそんなに痛みを感じないが、

闘いすんで夜が更けると痛みが出てくるパターン。

引退後のことを考え、フローラ小川は痛み止めをあまり服用しない。

「すみません、引退させてください」

フローラ小川、何度目かの退職届を書いて、中森社長に提出。

「・・・・・人気のある選手だから、役員会にかけてみないと・・・」

で、三日後

「ごめんなさいね。もうしばらくは休養しながらでいいから、だましだましやってもらいたいの。とりあえず次期シリーズは休んでいいから」

「・・・・・・・・・」

憮然として本社ビルを出るフローラ小川。

このまま自分が持っているSPZ株を誰かに二束三文で売り払って夜逃げしようかしら。

ーちらっと考えたが、それができない理由があった。

ー外堀を埋めないと・・・・このままじゃ30過ぎてもレスラーやらされる。

2010年8月 9日 (月)

第967回 44年目3月 奪還その2

44年目3月

宇都宮で、近藤真琴がついに白石を倒し、SPZ世界王者に輝いた。

その翌日は幕張大会。メインで組まれたのは久々開催のあばしりタッグ戦。王者NARATA、フローラ小川に挑むのは、若手チーム、辻香澄&真壁なつき組。

「フローラさんを捕まえれば勝てるよ!」

若手二人は取る気満々。34期生・フローラ小川の右太ももには分厚いテーピングが。このシリーズは東北巡業を欠場し、千葉・さいたま2大会のみ参戦。

初のベルト挑戦の辻&真壁だったが、NARATAのスピードはこの二人にプロレスをさせなかった。フローラ小川は怪我が相当悪いのか、顔見世程度のファイトでNARATAのフォローに徹し、あとはNARATAがでずっばり。

「はっ」

最後はNARATAがタイミングのよいアームホイップで真壁を叩きつけて3カウント。勝負タイム18分13秒。王者チームが防衛に成功。

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最終戦さいたま大会メインはSPZタッグ戦、これはもうSPZサイドの陰謀だろうと思わせる。王者近藤真琴&サンダー龍子に挑むのは白石なぎさ&フローラ小川、3ヶ月連続のタイトルマッチ。

しかし今回は白石が気迫充分、早い段階からスプラッシュマウンテンを繰り出し、近藤をグロッキーに追い込む。近藤もフローラ小川が出てくるや、

「さっさと引退しろ!」
SPZハンマーをいきなり叩き込む。しかしフローラ小川も次の動きを読んでドラゴンスリーパー。これはサンダー龍子がカットしたが、近藤の意識が朦朧としていた。

そしてリング上はサンダー龍子と白石なぎさの局面。これは王者組みピンチ。
「うわあっ」

白石なぎさSTO。これでサンダー龍子の動きが止まった。

白石なぎさバックドロップ、、サンダー龍子2で返す。

「フローラさん・・・」

白石なぎさ、F小川を呼び込み合体パワーボム。しかしサンダー龍子、カウント3ギリギリで返した。デビュー1年足らずなのになんという耐久力。

ドドドドッド

ならばと白石なぎさ、高く抱えあげてのスプラッシュマウンテン!

ワン、トゥ・・・ドドドド

場外から近藤が駆け込んで懸命のカット。しかしここでフローラ小川が近藤にしがみついた。

目の焦点が定まらないままフラフラと起き上がったサンダー龍子だが、目の前に突き出されたものは白石なぎさの肘だった。

ガッ

今のはまともに入った。倒れるサンダー龍子、覆いかぶさる白石。近藤はカットに入れない!

ワン、トゥ、スリー。

「27分51秒、エルボーからの片エビ固めで白石なぎさの勝ち」

ーわああああああ!

白石、フローラ小川組がタッグ王座を奪還した。

2010年8月 8日 (日)

第966回 何かが起こる宇都宮

44年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

第3戦の秋田大会でサンダー龍子がミシェール桜井越え達成。シングルマッチで対戦したが、パワーで圧倒し、最後は豪快なプラズマサンダーボムでミシェール桜井から3カウント奪取。

第6戦宇都宮大会。メインで組まれたのはSPZ戦、

王者白石なぎさに挑むのは、近藤真琴。

宇都宮でSPZ戦が開催されることも珍しい。最近はSPZタッグ戦でも頻繁に対戦している両者。近藤にもはや白石なぎさへの苦手意識はない。白石のゆったりとした間合いにもついていって隙をうかがう。

「この拳に全てを賭ける!」

40分過ぎ、ついにSPZハンマー炸裂。崩れる白石、懸命にカバーした近藤だったがカウント2.白石なぎさ、STOで反撃。

―ぐっ
近藤もこれで動きがおかしくなった。

「もう・・・終わりにするの」

白石、ここで切り札のスプラッシュマウンテン。しかしロープに近くフォールにいけない。両者ダウン。場内どよめき。先に起き上がったのは近藤!

「さあっ!」
コーナー最上段に駆け上がった近藤、

不恰好ながら、白石が起き上がるやいなやミサイルキックを叩き込んだ。

崩れ落ちる白石なぎさ。そのままカバーする近藤。

「ワン、トゥ、スリー」

中森レフェリーがマットを3つ叩いた。勝負タイム54分4秒。

ええええええええええええええええ!!

近藤真琴、SPZ王座奪取!!

SPZの宇都宮では何かが起こる。

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SPZ世界選手権(60分1本勝負)

近藤真琴(54分4秒、ミサイルキックからの片エビ固め)白石なぎさ

第121代王者が初防衛に失敗、近藤真琴が122代王者となる

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2010年8月 7日 (土)

新宿グルメ04

まあ、いろいろなところに行ってます。

今回ご紹介するのは、新宿西口バスターミナル地下にあります

イタリアンレストラン、「カリヨン」

スパゲティがフライパンで出てくるのが特徴です。

が、あまり流行っているようには見えず、筆者が行ったときも

客は私一人というガラガラ状態でした。

いや、ショーケースに、ワイングラスみたいなのにエビを盛り付けた

「ガンべり」というのがありまして、少し気になったので

「ガンベリ」と「アラビアータ」を注文。

ガンベリは微妙でした。ワイングラスの中にレタスの切れ端と茹でエビが数個。

それにサウザンアイランドドレッシングが・・・ただの海鮮サラダでした。

アラビアータはまあまあの味。

2010年8月 6日 (金)

SPZスター選手列伝060 中村真帆

SPZスター選手列伝 60
従業員コード 62

中村真帆

本名:同じ。2027年9月18日。岩手県花巻市出身。中学時代はソフトボールで身体を鍛え、その身体能力を井上霧子に見込まれ、スカウトされる。SPZ35期として2043年4月20日、仙台市体育館での対 フローラ小川戦でデビュー。持ち前のパワーでリングをワイルドに暴れ回る。そのパワーに目をつけたグリズリー山本がパートナーに起用し、SPZ世界タッグ王者を戴冠。最近は八島静香とのタッグで活躍し、荒々しいファイトで場内を沸かせる。得意技はDDT。

2052年11月23日、横浜スペシャルホール大会での対 フローラ小川戦で引退。稼動月数116ヶ月、出場試合数(概算)808試合

タイトル歴

第93代・95代・97代SPZ世界タッグ王者(パートナーはグリズリー山本)
第101代SPZ世界タッグ王者(パートナーはジャスティスえちご)
第78代・81代・83代あばしりタッグ王者(パートナーは八島静香)

阿部リングアナコメント
ヒール軍のバイプレイヤーとして、欠かすことのできない人材だった。あのグリズリー山本のタッグパートナーに起用され、凶暴さを前面に出したファイトをされていた。また現役復帰した八島静香をよくサポートし、凶悪タッグチームとしてあばしり王者にまでなった。善玉のフローラ小川とはデビュー戦と引退試合の両方を戦い、デビュー戦では負けたものの引退試合で借りを返した。引退後は郷里の花巻に帰り、ドライブインの手伝いをされているらしい。

2010年8月 5日 (木)

SPZスター選手列伝059 ミネルヴァ石川

SPZスター選手列伝 059

従業員コード・061

ミネルヴァ石川

本名:石川洋子、2027年7月3日、石川県小松市出身。SPZの新人テストに合格し、35期生として2043年4月17日釧路アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビュー。おっとりとした性格ながら、馬力はかなりのものを持っており、佐久間理沙子のパートナーに抜擢されSPZタッグ王者に輝き長期防衛を果たすなどタッグ戦線では磐石の安定感。得意技はパワーボム、ラリアット。

2052年5月20日横浜スペシャルホール大会での対 サンダー龍子戦で引退。稼動月数110ヶ月、出場試合数(推定)792試合

タイトル歴
第94代、第96代、第99代SPZ世界タッグ王者(パートナーは佐久間理沙子)

阿部リングアナコメント

気は優しくて力持ちというタイプだった。馬力だけなら一流選手にひけを取らず、試合前半の力比べなどではけっこうファンのリアクションが良かった。その馬力を見込まれ、佐久間理沙子のタッグパートナーに抜擢され、タッグ戦線で奮戦された。メンタル面、争闘本能にやや難があったのでシングル戦線で大成することはできなかったが、スタイルが良かったので男性ファンの人気が非常に高かった。引退後はトレーナー兼コーチとして団体に残り、選手の体のケアを担当されている。

2010年8月 4日 (水)

あれとかそれとか 20100803

あれとかそれとか

■プロレス

G1クライマックスの季節がやってまいりました。永田選手がなぜかラーメン店で修行するなど意気込みをアピール。

■相撲

反社会的勢力と本格的に手を切るぞということなのでしょう。

雅山、豊ノ島、豪栄道らは十両落ち。でも地力のある選手だから2場所くらいで元の位置に戻ってきますよ。けっきょく相撲人生を棒に振ったのは琴光喜だけ。どうするんだあの知名度あの体格で第2の人生、まさかプロレス入りとか。

■野球

セリーグは巨人阪神中日で3位までは決まったか。

ビリ争いが(ヤ・広・横)面白い。

今週はこんなところ。

2010年8月 3日 (火)

第965回 奪還

44年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

初戦長野大会のメインでいきなりSPZタッグ戦、挑戦者はなぜか先月と同じ白石なぎさ&フローラ小川組。なぜ先月ダメだったヘタレフローラ小川をもう一度挑戦させるのか、1月の甲府大会の激闘51分の盛り上がりが凄かったかららしい。
しかしSPZベルトを失ったためか、白石なぎさの動きがいまひとつ。近藤真琴に攻め込まれてしまう。フローラ小川に至ってはいうまでもない。

「どうだーっ!」

近藤真琴、打撃を駆使して白石を追い込む。掌底で流血に追い込んでブレーンバスター。
「いくぞっ!」
そしてサンダー龍子が本領発揮。プラズマサンダーボム→DDTのコンボでフローラ小川を沈めた。勝負タイム28分33秒、王者組みが2度目の防衛に成功。

「・・・・これがいまの自分です。現実を直視・・・しないと・・・・」

フローラ小川、しのび寄るものの足音がすぐそこに。

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東海地区を転戦した後、最終戦は横スペ大会。

第1試合はベテラン同士の対戦。フローラ小川対クラリッジ成瀬。

「・・はぁ、ハァ・・・」

シングルマッチでは息が上がり試合を作れなくなってしまっているフローラ小川、グラウンドに持ち込んでも後が続かない。成瀬の右腕攻めの前に徐々に追い込まれてゆく。
―もう、ダメなのかも・・・
クラリッジ成瀬、身体ごとぶつかるタックル。これでフローラ小川から普通のシングルマッチで3カウントを初めて奪った。勝負タイム27分32秒。

第2試合はミシェール桜井対真壁なつき。エレガントブローを放つなど健闘した真壁だったが、ミシェール桜井の延髄斬りに散った。勝負タイム9分19秒、。

外人同士のタッグマッチや怖いお姉さんトリオの登場を経て、いよいよ3大シングルマッチ。

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セミ前はサンダー龍子対NARATA。

新人のサンダー龍子がどこまでやれるかがポイントの試合だったが

プラズマサンダーボムを繰り出すなどNARATAを大いに苦しめたサンダー龍子だったが、NARATAのスピードが勝り、
「決める」
延髄斬り、パワースラムと畳み掛けたNARATAがサンダー龍子の挑戦を退けた。勝負タイム18分55秒。

セミは近藤真琴対ジャスティスえちご、ゴツゴツした重い打撃戦が展開されたが、当たり前のように近藤真琴がデスバレーで勝利。勝負タイム13分0秒。

「よし、これで頂点へまた一歩近づけた」

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メインイベントはSPZ戦、先月と同じカード。王者ダークスターカオスに挑むのは白石なぎさ。自団体のベルトが流出したままというのもよろしくない。かといって近藤やえちごではカオス様に勝てる見込みは少ないと見た団体サイドが、白石のリターンマッチを組んだ。

「ぬん」

ボディスラムで白石をやすやすと投げるカオス様。やはりこの人のパワーは別格だ。
しかし白石は打撃に活路を見い出し、掌底の連打でカオス様をのけぞらせる。
しかしカオス様も世界の一流選手。タックルのぶちかましあいを制してからダークスターハンマー。

なんとかこらえた白石、スプラッシュマウンテンで反撃もカウント2.8.しかしカオス様の動きが止まった。

「えい」

渾身のエルボー一撃。バッタリと倒れるカオス様、覆いかぶさる白石。内田レフェリーが3つマットを叩いた。

「うん、勝てた・・・」

白石なぎさが1ヶ月ぶりにSPZベルトを奪還した。

2010年8月 2日 (月)

第964回 白石なぎさ&フローラ小川組

SPZベルトの連続防衛回数の新記録達成を逃した白石なぎさだったが、本人は至ってあっけからんとした表情。

「カオスさんに負けた。それだけ・・・・」

一方のカオス様は鼻高々。

「フフフフフ、さああとは日本観光を楽しむとするか」

正面切ってやったら結果がどっちに転ぶかはやってみないとわからない。たまたま今回は先に仕掛けたカオスがそのまま押し切っただけ。それでも京スポ新聞あたりは「V16の壁」と書きたてた。

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シリーズは九州各所を転戦した後、最終戦は関東に戻って山梨大会。

メインに組まれたのはSPZタッグ戦。王者近藤真琴、サンダー龍子に挑むのは、前王者白石なぎさ・フローラ小川組。

「や、やるしかないですよね・・・」

シングルマッチでは試合を作れなくなってしまったフローラ小川だが、タッグでのつなぎ役ならなんとか務まらなくもない。なにしろパートナーの白石なぎさが背水の陣とばかりに近藤を圧倒。

中盤に出てきたフローラ小川、近藤の猛攻を受けながらもなんとかグラウンドに引きずり込む。そのあとは近藤と白石の一騎打ち状態。

―なんとしてもフローラさんを、引きずり出す!!

サンダー龍子も加担して白石にダブルドロップキック、サンドイッチラリアット。しかしこれでムッとした白石、STO2連発でサンダー龍子を追い込むが、サンダー龍子もSPZマットでもまれた経験から

「ぬんっ!」

思いもよらぬ反撃。DDTを食らって白石の表情が崩れた。フローラ小川登場。大チャンス到来。しかしフローラ小川も懸命のバックドロップで抵抗。そして近藤の上段蹴り狙いを水面蹴りで切り返して白石に懸命のスイッチ。しかし、近藤がここで勝負に出た。

「白石さんを潰す!」

SPZハンマー一撃。これで白石を殴り倒して3カウント奪取。勝負タイム51分4秒の大激戦だった。王者組が初防衛に成功。

フローラ小川はダメージが深く、最後、救援のカットに入ることはできなかった。

「あれ、なんで・・・・わたし、倒れて・・・・」

白石さんがまともに殴り倒されるのもめったにないことである。

2010年8月 1日 (日)

第963回 V16の壁

44年目1月

ある記録の更新がかかる新春一発目のドーム興行、超満員の慣習で埋まった。

第1試合はフローラ小川対真壁なつき。

「フローラ小川もついに前座要員かよ」

元SPZ王者のフローラ小川26歳がついに第1試合に登場。この選手相当動きが落ちている。真壁の打撃をもらってフラフラ状態。オガワコールが送られるが、時代の流れは残酷・・・

真壁のエレガントブローをまともに食らって動きが止まってしまう。
「・・・・・・・」

「えい!」
そこへ真壁の延髄斬りがヒット。前のめりに崩れるフローラ小川。
真壁、ひっくり返してカバー。これでカウント3が入ってしまった。

真壁がフローラ小川越え。場内えええええの声が。勝負タイム10分17秒。

「か、解説の中森さん・・・」

「うーん。フローラ小川選手ほとんどいいところがなかったですね、体調でも悪いんでしょうか」

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続く第2試合はタッグマッチ。辻香澄、オーガ朝比奈の42期生コンビがNARATA、クラリッジ成瀬と対戦。
「いてこましたるっ!」

36期のクラリッジ成瀬、まだまだ元気。この日もオーガ朝比奈を強烈な逆片エビで絞り上げてギブアップを奪った。

休憩前第3試合に早くも本隊最強タッグ登場。ジャンヌ永原&ミシェール桜井が登場。対戦相手はコバトフ&グレースハン。強豪外人コンビだ。分断作戦に成功した本隊チームが勝利。最後はミシェール桜井がグレースに強烈なラリアットを叩き込んで終了。勝負タイム15分54秒。

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休憩明け第4試合は怖いおねえさん、八島静香&グリズリー山本が登場。対戦相手は人気外人、ダイナマイトリナ&イザベラ・スミス。おとそ気分を吹き飛ばす八島とイザベラの壮絶など突きあいを制したのは八島だった。強烈なエルボーでなぎ倒してカウント3奪取。勝負タイム15分56秒。

このあと新春スペシャル・3大シングルマッチ。まずセミ前は近藤真琴対ジュディコーディ。いまや日本人選手ナンバー2となった近藤真琴、強豪外人の壁はどうしても越えておきたいところ。コーディをばきばき殴って早々に流血に追い込んだ。コーディクラッシュは一発もらったが耐え切った近藤、

「これで、終わりだーーー」

SPZハンマー一撃。これでコーディをなぎ倒し3カウントを奪い、強豪外人の一角を崩した。勝負タイム20分4秒。

「はぁ、ハァ・・・・こんなところで立ち止まってられません。白石さんに勝つんですから」

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セミファイナルは日本人対決。危険なファイター・ジャスティスえちごが登場し、売り出し中の新人・サンダー龍子と一騎打ち。

「格が違うよ。あんなの顔じゃあない」

余裕を持ってチョップ連打で攻め込み、ぐらついたところをエルボー。サンダー龍子にまったく攻め手を与えない。

「お前なんかこの程度だ」

サンダー龍子のスタミナ切れを見てから、コーナー最上段に駆け上がり、ミサイルキック一撃。これでサンダー龍子を押さえ込んで3カウントを奪取。勝負タイム14分56秒。

「まああんなもんだよ。新人にしちゃあ良くやってんじゃないの」

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そしてメインはSPZ戦、王者白石なぎさに挑むのは、黒い超新星、戦いの化身ダークスターカオス。

「V16の壁はそんなに甘いもんじゃあない」

SPZのカード編成委員会は、吉田龍子・武藤めぐみ・グリズリー山本のもつ女王防衛記録V15を更新させないため、取って置きの切り札を用意した。

カオス様の馬力なら白石を上回るし、何より技の引き出しが多い。前回のシングル対決(そのときはノンタイトル戦)でもダークスターカオスが勝っている。

「ヌン」

ダークスターカオス、自ら神と名乗るだけあって白石を子供扱い。単純な馬力だけでなく逆片エビ固めでぐいぐい絞るなどねちっこい攻めも見せる。そしてニーリフト、裏投げ、パワースラム。多彩な大技の連発。

「ああ終わった」

ダークスターカオス、トドメの身体後とぶつかるネックブリーカー。これで白石を沈黙させた。

ワン、トゥ、スリー。

けっきょく白石なぎさ、あまりいいところなく敗北してしまった。
あーあという場内の声。絶対王者が敗れてしまった。新記録達成はならなかった。そして団体の至宝が海外流出。

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