第1,029回 120代目のタッグチャンピオン
47年目5月
「バトルカデンツァ」開幕。
初戦の新潟大会からSPZタッグ戦が組まれた。新王者近藤真琴、真壁なつきに挑むのは強豪外人ジュディ・コーディ&アナベラ・スミス。
「楽な相手じゃない。気を引き締めていくぞ、真壁」
「分かっています。エレガントブローで殴り倒します」
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新潟大会のメインイベント。まず外人チームが入場。
「ネジフセテヤル」
「ニイガタケンノミナサン、アメリカのパワーをミセテアゲマース」
そのあと近藤真琴・真壁なつきが入場。
SPZ新潟後援会による花束の贈呈のあと、
「この試合はスーパースターズプロレスリングゼットが認定する世界タッグ選手権試合であることを認定する、2055年5月10日、株式会社スーパースターズ・プロレスリング・ゼット、代表取締役社長 中森登志子、代読、京スポ新聞、山本光次郎」
認定証の朗読、そのあとチャンピオンベルトの返還とセレモニーが続き、午後8時22分、ゴング。
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「ウオオオオオオオオオオオ」
タッグベルトを本気で取りに来た外人チーム。格落ちの真壁に狙いを定めて力押し。WWCAの外人勢は案外理詰めで攻めてくる。タッグマッチでは弱い方を狙えというのは鉄則である。
「代われ、真壁」
近藤真琴が前面に立ってファイトするが、外人チームは連携もうまい。サンドイッチラリアットで近藤を吹き飛ばす。
「ウハハハハハ」
そしてジュディ・コーディ、持ち前のパワーを利して、ねちねちとコブラツイストで痛めつける。これでさすがの近藤真琴もリズムが狂ってしまった。
「がっ・・・・」
ジュディのバックドロップ、合体パイル、デスバレーの波状攻撃をもらってしまう。
「うう・・・・」
チャンピオンチーム大ピンチ。近藤真琴が完全に捕まってしまった。真壁はいつのまにかアナベラの手により場外に釘付けされている!
「Are You Ready?」
ジュディ・コーディ、2発目のデスバレーで近藤の息の根を止めた。勝負タイム28分55秒、タッグベルトが海外流出してしまった・・・
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SPZ世界タッグ選手権(60分1本勝負)
ジュディ・コーディ○、アナベラ・スミス(28分55秒、デスバレーボムからの片エビ固め)近藤真琴×、真壁なつき
第119代王者が初防衛に失敗。Jコーディ組が第120代王者となる
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「フハハハハハ、次はシングルベルトをいただく!」
怪気炎を上げるジュディさんであった。
「うう・・・・油断したわけではないのですが・・・・やられてしまった」
近藤真琴、悔しそうな表情でコメント。外人相手に敗北してはとても白石越えなど覚束ない・・・
そのあとSPZご一行は四国各地で熱戦を展開し、最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。
「今度こそ、白石さんを潰す。私はこれ以上足踏みするわけには、いかないんだ・・・」
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