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2011年1月27日 (木)

WAS特訓SS メディシンボール

「正直あまり気が進まんな」

時に西暦2060年。SPZの道場で、SPZ51期、美冬がつぶやく。

「だ、相手の攻めを受けきるのもプロレスですから。この特訓は避けて通れませんよ」

1期先輩の武藤晶(ジーニアス武藤)が諭す。

リング中央に立つ美冬。四方のコーナーには先輩レスラーの優香、杉浦美月、小嶋聡美そしてジーニアス武藤が。手にはバスケットボールのようなものを持っている。

「じゃあ、行きます・・・えいっ」

ジーニアス武藤がボールをぶつける。

「ぐっ」

美冬が肩で受ける。もちろん投げたのはバスケットボールではない。中に砂を詰めた特訓用のメディシンボールと呼ばれるシロモノでかなり重い。SPZの特訓で使われる定番の道具だ。

「えいっ」

続いて優香が勢い良くボールを投げた。これは頭で受けた美冬。

「ぐっ・・・・」

大きくよろめく。

「てい」

ここで小嶋が3級目を続けざまに投げた。これが脳天に入ってしまったらしく、片ヒザをつく美冬。そこへ杉浦が4級目。

「ウッ」

わき腹に命中。痛みに耐えかね倒れこむ美冬。リング下からはコーチ陣が追加のボールを先輩選手に手渡している。

バシッ、ビシッ、

美冬、砕けそうな意識の中、頭の急所だけをかばいながら、倒れ伏した状態でボールの猛攻を受ける。

そして10分ほど経った。4人の先輩選手はボールを10球ずつ投げた。

うつぶせにダウンした状態の美冬をジーニアス武藤がひっくり返してカバー。杉浦美月がカウントを数える。

「ワン、トゥ・・・」

カウント2で美冬はフォールをはね帰した。

「やった・・・耐え切った・・・」

なんとかふら付きながらも起き上がる美冬。メディシンボールの洗礼を耐え切った。過去これで意識を失ったりケガをした選手は数知れないのだが、美冬は受けきった。この経験が後日の躍進につながってゆくのである。

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WASの選手育成メニューである「特訓」は何をやるのか。想像して書いてみました。

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