第1,043回 横浜龍咆哮(上)
47年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
東北地方各地を回るシリーズだが、筆者の余裕がないので最終戦・横スペ大会のみのレポート。メインでSPZ世界戦が組まれているので、チケットは前売り段階であっさり完売。あいかわらずのSPZ人気。
第1試合は新人の富沢零子登場。対戦相手は1期上の杉浦美月。
「・・・ヌッ」「・・・・・くうっ」
前座らしく黙々としたグラウンドの攻防が続く。しかしやはり先に息切れしてしまったのは富沢で、10分過ぎに杉浦のタックルをモロに食らって動きが止まった。
「ええいっ!」
それでもチョップで反撃して見せ場を作ったが、
「そろそろ終了のお時間です」
杉浦、うまく組み付いて飛びつき腕ひしぎ。たまらず富沢はギブアップ。勝負タイム12分21秒。
外人同士のタッグマッチをはさんで、休憩前の第3試合はドルフィン下窪、トラットリアマスクの混成タッグに対オーガ朝比奈、ミシェール桜井が激突。
このメンツだとひとり格上のオーガ朝比奈が存在感を発揮。ドルフィン下窪を軽々と子供扱い。トラットリアマスクのトリッキーな動きにはやや戸惑ったものの、
「氏ね」
ステップキックで頭を一撃。これでトラットリアも悶絶。最後はダメージの濃いトラットリアを捕まえて
「オラアアアアア」
パワーボム一閃。これで3カウント。勝負タイム20分48秒の熱戦を制した。
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休憩後の第4試合、現あばしり王者・辻香澄&真壁なつきのガンスリンガー二人が登場。対戦相手は女帝軍団の八島静香&グリズリー山本。
「さて。あの若いの二人を軽くあしらってやるかねえ」
タッグマッチ限定の起用ながら八島さん、きっちりと得意のぶちかましを繰り出して試合を作ってゆく。若い二人の攻めをきっちり受けてから、頃合いを見計らって反撃。まさにベテランの味。八島さんのぶちかまし連打で確実に追い込んでいくが、真壁もエレガントブローを叩き込んで反撃しカウント2まで追い込む。
「テメェこのやろう」
これでムッとした八島さん、あまり見せない切り札デスバレー。しかしダメージが深く、ふらつく足でG山本にタッチ。
真壁がそのまま捕まるかと思われたが、山本にもエレガントブローを叩き込む勇敢ぶり。最後は4人が入り乱れる良くあるパターンの末、どさくさにまぎれて辻にビッグブーツを叩き込んだG山本が抜け目なく3カウントを奪った。勝負タイム27分2秒の熱戦。
「ヘヘッ。若いのとやると、こっちも熱くなるな」
八島さんがふらつきながら控室へ。いい試合だった。
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セミ前からは3大シングルマッチ。
まずは売り出し中の入社2年目・優香が登場し、SPZ世界タッグ王者のアナベラスミスと対戦。実力派外人のアナベラの攻めを懸命に耐えて反撃する優香。場内は優香コール。しかしアナベラも意地を見せて、
「FINISH!」
ミサイルキック、DDT,バックドロップと大技を畳み掛けて3カウント。優香、一流外人越えはならなかった。勝負タイム19分46秒。
(セミ・メインは次回で!)
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