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2011年3月31日 (木)

プロレス技07 デッドリードライブ

渡辺智美ヘッドバット、ヘッドバット、凄い頭突きの連打だッ!

 「・・・ああっ」

小川ひかるたまらずダウン!崩れ落ちタッ!渡辺智美の石頭は健在ッ!!。

「さあ、そろそろステージ降りてもらうわよ」

 さあ渡辺智美アピールしてからコーナーへ、さあ、ダイビング攻撃か、何を持ってくるか、さあコーナーポスト最上段に登った、またここで客席にアピール!さあ前傾姿勢をとった、ダイビングヘッドか、ダイビングプレスかっ?

「いっくよー!!  あ、あっ」

あっ、小川ひかるが起き上がってコーナーの渡辺智美に歩み寄った、やっぱり、狙っていたか、渡辺のダイブ攻撃を読んでいたか!

「うわあっ」

そのまま首筋を掴んで前方に放り投げたーーー、デッドリードライブッ!!

バァンッ!!

「うわああああっ」

コーナー最上段から落とされた渡辺智美、これは痛そうだ、マット上でのた打ち回るー。そのまま小川ひかる、足を持ってエビ固めで丸め込んだ、丸め込んだ、丸め込んだ、カウント3-、小川ひかる逆転勝利、勝負タイム9分22秒、小川ひかるがデッドリードライブからのエビ固めで勝利ー!!

かいせつの南さん、いまの試合、いかがでしたか

 「まあ渡辺が間抜けだったわね。頭突きでダウンなんて小川さん得意のやられたふりをしての誘い水だってのに気づかないのだから。調子に乗ってダイブ攻撃なんか狙うからああなるのよ」

フィニッシュはデッドリードライブでした

「あれは小川さんが狙ってたわね。位置のエネルギーをうまく使ったというか。まあ渡辺の受け身が練習不足だっていうのはみんな知ってるから。だからあんな技で動きが止まるのよ。あれで渡辺は決定的ダメージを受けたから。ま、コーナーからのダイブ攻撃は自爆とかデッドリードライブとかでリスクが高いのよ。相手が本当に弱った状態でないと使っちゃいけない・・・・道場ではそう指導してるのに。情けないわね」

本日の第2試合、小川ひかる対渡辺智美の一戦は9分22秒、デッドリードライブからのエビ固めで小川ひかるが制しました。それではここでいったんお知らせです。

*************************

コーナーに登った相手へつかつかと歩み寄って下から前方へ放り投げる荒技です。この技で決まってしまうことは少ないのですが、攻守が逆転することが結構あります。

あのリック・フレアーが得意にしていたムーブで(やられる側で)テレビマッチ以外の小会場では、相手にフレアーのショートタイツをずらさせて半ケツ状態でデッドリードライブを食らうという精神的屈辱も受けるという使い方をしていました。(テレビマッチでやると「ビッグトラブルになる」から小会場限定にされていました)プロレスの奥深さを感じさせる技です。

日本では永源遥選手がよく食らっていました。不用意にコーナーに登ってはデッドリードライブを食らってしまう・・・・ということがひんぱんにありました。

WASの返し技であってもよさそうなのですが、ダイブ系の技の返し技は自爆で処理されています。

2011年3月30日 (水)

来週にはサクラが満開20110330

とはいっても夜は寒い。

■今年よく飲んだ缶入りホットドリンク

 森永甘酒ドリンク

  まがいものだと分かっていてもうまいと感じる。

  甘ったるいだけ。やはり甘酒は隠し味で生姜を入れないと。

 伊藤園 みそ汁

  久々のヒット。なめこのみそ汁を缶入りにしてしまった。

  伊藤園の自販機で堂々と売られているのだから恐れ入る。

■プロレス

 全日本プロレス春の祭典・チャンピオンカーニバルに秋山、永田参戦

 そんな外敵使うより外人呼べよとも思うが。まあ飛行機代とかいろいろあるんだろうな。

■野球

 4.12セパ両リーグ開幕。

 電力不足問題で東京ドームは4月中開催自粛。しかし、本当に電力が逼迫するのはエアコン需要が高まる夏だぞ。真夏のデーゲームは客も選手も死ぬぞ・・・・それまでに東電がガスタービン発電所をどれだけ作れるかだが。

■相撲

4月1日に処分(トカゲの尻尾きりともいう)

5月の夏場所はチャリティ興行として開催、5月の成績を元に7月場所の番付を編成。

7月の名古屋場所から通常に戻す

 情報を総合するとそんな感じ。魁皇の通算勝ち星記録まであと10勝・・・・はたしてガチンコ連発で達成できるのか。

2011年3月29日 (火)

48年目8月 SPZクライマックス予告編

48年目8月

SPZクライマックス予告編

今年のSPZクライマックスは、過去47年行ってきた総当りリーグ戦を廃止し、シリーズ最終戦大阪大会で、ワンナイトトーナメントを行います。

(大阪 なにわパワフルドーム大会 予定カード)

1.吉原泉 VSフェアリー貴生川

2.杉浦美月、富沢零子 VSブルー・ローズ、リュクス・ローズ

3.辻香澄、ドルフィン下窪 VS ミントス・フジニャーノ、ソレッタ・フジニャーノ

■トーナメント1回戦

4.サンダー龍子VS八島静香

5.白石なぎさ VS 優香

6.近藤真琴 VS 真壁なつき

7.オーガ朝比奈 VS グリズリー山本

■トーナメント準決勝

8.4の勝者 VS 5の勝者

9.6の勝者 VS 7の勝者

■トーナメント決勝

10.8の勝者 VS 9の勝者

「歴史と伝統を超えて、新たな闘いが始まる」

************************

(せっかくトーナメント機能があるのに1回も使わないのはどうなのよと考えました。けっして筆者の手抜きではありません)

2011年3月28日 (月)

第1,063回 SPZタイトル戦 近藤真琴 VSA・アバチャ

48年目7月

「サマースターナイツシリーズ」開幕。

白石なぎさ写真集発売。

SPZベルトの防衛回数記録31回を持つあの白石が写真集を出すとは、業界は騒然となった。まあ真相は長年のツケがたまり、1ヶ月休養を兼ねてということらしい。

「やっちゃった・・・」

ドルフィン下窪が右手首を負傷。これで今月予定されていた八島さんとのプレーオフは八島さんの不戦勝となり、八島静香の久方ぶりのSクラ出場が決まった。

「出たくないねえ、あの連戦は」

サマースターナイツシリーズは東北地方を巡業した後、最終戦は新日本ドーム大会。

第2試合で杉浦美月対吉原泉のシングルマッチ。

地味なグラウンドの攻防をキッチリやったあと、杉浦がエルボー一発で吉原を沈めた。勝負タイム7分26秒。

「ハァ、ハァ・・・・・」

新人の吉原はまだプロの動きについていけない状態。もっとも空手の素養があるぶんまだましで、続く第3試合に出たフェアリー貴生川はわずか3分49秒であっけなく辻香澄のブレーンバスターに敗北。

***********************

セミファイナルはSクラ出場予定者による6人タッグ。

サンダー龍子、オーガ朝比奈、八島対真壁なつき、優香、グリズリー山本組。オーガ朝比奈が真壁を捕まえ、10分30秒、豪快なラリアットでフォール勝ちをスコア。

「来月、Sクラ、賞金ゲットだぜ!!」

メインイベントはSPZ戦、初来日でSPZベルトをかっさらっていったロシアの強豪、アデライーダ・アバチャ。初防衛戦の相手は元王者の近藤真琴。

「関節技に気をつけて、一撃KO狙います」

ベルト奪還の大役を任された近藤真琴、決然とした表情でリングへ。ビッグマッチのゴングが鳴った。

「・・・・・・・・ッ」

アバチャは近藤の蹴りを警戒したのか、執拗な足攻め。

「うがががが・・・」

グラウンドでも徹底的に足殺し。見たこともない関節技博覧会で近藤をつぶしにかかるが、近藤もフライングニールキックで反撃、両者ダウン。

先に起き上がったのは近藤真琴、

「ウアーーー」

気合い一閃、渾身のパワーボムでアバチャをマットにたたきつけた。そのまま上に覆いかぶさる。

ワン、トゥ、スリー。

近藤真琴、SPZ王者に返り咲いた。

「足の感覚がもうなくて・・・けっこうやばかったです。」

ともかくこれで団体にベルトが戻ってきた。

「この勢いで、SPZクライマックスも優勝めざします!」

2011年3月27日 (日)

新宿グルメ23 ウスキュダル

今回ご紹介しますのは

トルコ料理店・ウスキュダル。

世界三大料理の一つに数えられるトルコ料理。

西新宿ヨドバシ近くの雑居ビルの3階にあります。

トルコ人シェフが作る本場のトルコ料理。

世界の見識を広めるために一度は食べておきたいものです。

古びた店内ですが、トルコ音楽が流れ、トルコの観光ガイドなんかが備え付けてあったりして、店内はそこそこ異国情緒。

トルコワイン(600えん)、まあこれはしっかりした風味。

そしてトルコの地酒「ラク」(グラス600えん)

独特の風味がします。

料理は、トルコ料理は味が濃いと感じました。

ワインのつまみに頼んだピクルスは実にしょっぱい。

メインは「イスケンデルケバブ」(1680えん)を注文

細かく切ったパンの上に牛肉とトマトソースとヨーグルトをかけて

オーブンか何かで焼き上げた感じ。まあまあうまい。

まあ新宿でトルコの味が楽しめるお店と言うことで、お勧めです。

2011年3月26日 (土)

プロレス技大全 06エルボードロップ

今回はエルボードロップ。

プロレス技としてはシンプルな方で、

ダウンした相手に肘を突きたてながらそのまま倒れこんでグシャッとやる技。

現代プロレスではつなぎ技・痛め技の部類に入るので、あまり脚光を浴びることは無い技です。

この技のいちばんの使い手はアブドーラ・ザ・ブッチャー。

地獄突きや凶器攻撃で相手をダウンさせて、弱ってるところへ150kgの体重をうまく使ってジャンプ→ぐしゃっ。

まともに食らったらまず返せないほどの威力を持っています。まあこれはブッチャーの体格とファイトスタイルのなせる技です。

スタン・ハンセンもこの技をつなぎの定番ムーブで使っていまして、「ディーヤッ」と掛け声を上げながら、力のこもったエルボードロップを叩き込むのが様になっていました。

晩年のアンドレ・ザ・ジャイアントも決め技として使っていました。200kgが上に落ちてくるのですからたまったものではありません。

一見単純な技なのですが、巨漢レスラーが使うと脅威になる。その最たるものがエルボードロップではないか、そう思います。

WASでは出てきませんね。残念なことです。

2011年3月25日 (金)

このラノベにはまる

2011031700190000

文章の練習のため、ラノベをよく読みます。

そんななかで異彩を放っているのが

電撃文庫から出ている

「なれる!SE」(3巻まで出ています)

剣も魔法も宇宙人も未来人も超能力者もいない

SE(システムエンジニア)残酷物語をラノベ風にアレンジしてあるだけなのですが、面白い。

ネットワーク系のコンピュータシステムに勤めることになった新入社員が美人ぞろいの先輩SEに引っ張りまわされながらも懸命に成長していくお話なのですが、専門用語が出てくる割に読みやすく、山場の描写がしっかりしています。仕事をする上での段取り、心構えの参考にもなります。

2011年3月24日 (木)

SPZ歴代ベストタッグ10傑(1)草薙みこと・小川ひかる

第2代・7代・10代SPZタッグ王者

累計防衛回数5回

SPZの旗揚げから成長期にかけて人気を博した看板タッグ。

草薙みことはSPZがブレイクしてきたときにの3大化け物の一人で、鋭い投げ技でバタバタと相手をなぎ倒す問答無用のファイトスタイルだった。当時のSPZでは特定選手へのベルトの集中を防ぐため「強い選手2枚は組ませない」方針をとっており、草薙のパートナーには実力微妙な社長の愛人、小川ひかるが抜擢された。

「昔のアンドレ・レネグレイ組にならっただけ」(社長談)

このチームはやられ役・決め役の役割分担?がしっかりしていた。前半は小川ひかるがとにかくやられて場内をあおる。10分15分つかまるなんてのはざらだった。そうして小川ひかるが相手チームの猛攻を耐え切って(耐え切れずにそのまま沈んでしまうこともあるが)草薙にタッチして、あとはもうシングルマッチのとき以上の「草薙劇場」が「展開され、草薙流兜落としかなんかでフォール勝ち・・・というのが定番パターンだった。

全盛期の草薙を潰すのはなかなか難しいものがあるので、弱い小川を狙いがちになるのだが、小川も耐久力とレスリング技術はそこそこ持っているので、相手の攻めをできるかぎり受けて、ちょっと反撃してから草薙にタッチする流れを守っていた。タッグマッチの「引きどころ」を誤らない闘い方はなかなかできるものではない。

けっきょく「このチームに勝つにはリスクを恐れず草薙さんを真っ向勝負で潰すしかない」と言われるようになり、8年目あたりからは吉田龍子あたりはあえて草薙を狙い、先に草薙に大ダメージを与えてから小川を料理するパターンに切り替えた。耐える小川と攻める草薙、SPZ初期を彩ったベストタッグである。

2011年3月23日 (水)

花粉症がひどい20110323

■プロレス

全日本両国大会は8000名(主催者発表)の観客を集め熱戦が展開されました。メインは諏訪魔がKENSOをラストライドで下して勝利。

ベイダーが久々に参戦。6人タッグでVM軍を圧殺。

「ガンバッテ、ニッポン、ガンバッテ」

(仕事があるので行けなかったが)

■野球

セリーグ3.29開幕。東京電力管内でのナイターはやばいぞ。あと東京ドーム。東電エリア外の静岡とか浜松で代替開催するほか無いのではと思う。

(富士川から西側は周波数が違うので、ほとんど東側に電力を融通できない。同じ国なのにおかしなことです)

■私生活

地震そのものより計画停電と自粛ムードで会社がやばい状況に。

行き過ぎた自粛ムードは日本を壊す。みんな、ぱあっとお金を使おうよ。

■花粉症ピーク

目が痛い。ティッシュの消費量が半端ない。さくらの花が咲く頃には症状が落ち着くのだが

■酒びたり

将来の不安は酒で紛らすに限る。最近はまっているのは紹興酒。

復興のためにはみんなが「ご機嫌ちゃん」でいること。それがいまオレたちにできること。(YASSHI)

2011年3月22日 (火)

新外国人プロフィル

SPZに新外国人タッグチーム現る。

ミントス・フジニャーノ&ソレッタ・フジニャーノ。

イタリア出身の美人姉妹。

姉のミントスは可愛い顔して打撃戦が得意。

得意のキックは「シシリアン・スライス」と呼ばれている。

妹のソレッタは打撃もスープレックスも使いこなす器用なファイター。姉のミントスをしっかりサポートする。姉妹ならではのチームワークがSPZマットでも展開され、初来日で辻・真壁のあばしりタッグを奪取した。

「これから、日本のマットでも暴れま~す。シシリアンスライスで全員ノックアウトでーす」(ミントス)

「初めての参戦で戸惑うことも多いのですが、しっかりとしたパフォーマンスを見せたいと思う」(ソレッタ)

今後の活躍から目が離せない。

**************************

SPZ初参戦であのサンダー龍子を破り、SPZベルトをかっさらっていった新外国人、アデライーダ・アバチャ。ロシア出身の新星がSPZマットを震撼させる。

「マガダンで、コバトフさんにいろいろ教わりました。強くなってジャパンに行けば、ビッグマネーが稼げると」

SPZのプロレス留学生・コバトフ同様にシベリア出身。もともとアマレス選手を目指していたが、コバトフの指導と助言を受け、プロレスラーに転向。アマレス仕込の技術を生かしたグラウンド技は一級品。

「初参戦でベルトを取れたのはラッキーでした。次はこうはいかないと思いますので頑張ります」

この3人がSPZマットに新しい嵐を巻き起こすのか。

2011年3月21日 (月)

第1,062回 ミスった。

48年目6月シリーズ(続き)予選会リーグ戦

第6戦岐阜大会。この日からBブロックリーグ戦。

優香(2点、シューティングスタープレスからの片エビ固め 15.23)D下窪

ドルフィン下窪の蹴りに苦しんだものの、優香がかっこよくシューティングスタープレスで白星発進。

O朝比奈(2点、パワーボムからのエビ固め 18.06)辻

パワーに勝るオーガ朝比奈の粘り勝ち。辻も良く粘ったのだが・・・

岐阜大会メインはSPZタッグ戦。新王者白石&G山本に対するは近藤真琴&真壁なつきのガンスリンガー代表。

近藤も蹴りを乱発して勝ちにいったのだが、王者チームは穴がないのでどうしても攻めづかれてしまう。真壁なつきも奮闘したが、白石の意識を持っていくにはいたらない。エレガントブローを返されるともう攻め手がなく、逆転のスプラッシュマウンテンをもらって敗北。勝負タイム39分49秒、王者組が初防衛に成功。

*********************

第7戦は長野大会。

O朝比奈(4点、パワーボムからのエビ固め 13.0)優香(2点)

優勢に攻めたオーガ朝比奈がパワーボムで快勝。優香、力押しで攻められると脆い面が・・

D下窪(2点、掌底からの片エビ固め 11.13)辻(0点)

ドルフィン下窪も予選会で1勝を挙げた。先輩の辻に一歩も引かず、最後は掌底をたたきこんで勝利。

最終戦さいたまドーム大会。セミ前からの3大シングルマッチは予選会2試合とSPZタイトル戦。

D下窪(4点、ローリングソバットからの片エビ固め 29.02)O朝比奈(4点)

この日一番のベストバウト。パワーで押し込むオーガ朝比奈の攻めをしのいでしのいで、ローリングソバットで形勢逆転。そのあともタックルなどでがむしゃらに攻めたドルフィン下窪、まさかのO朝比奈食い。これでBブロックの読みが分からなくなった。

優香(4点、ムーンサルトプレスからの体固め 12.54)辻(0点)

優香は手堅く辻をムーンサルトで退治。

これでBブロックはオーガ朝比奈、優香、ドルフィン下窪の3名が4点で並び、順位付けをどうするかという話になったが、予選会規定により勝ち試合の勝負タイムの短い方を上位とみなすという条項が適用され、その結果、

1位通過優香(28分0秒)

2位通過オーガ朝比奈(31分6秒)

3位プレーオフ行きがドルフィン下窪(40分15秒)となった。

*************************

メインイベントはSPZ戦、王者サンダー龍子に挑むのは新外国人、アデライーダ・アバチャ。初来日で初挑戦という破格の扱い。

EWAの秘蔵っ子というふれこみだったが、サンダー龍子の力攻めの前にさして存在感を残せない。場内をぱっとしない外人ダナという空気が支配したが、10分過ぎにアバチャが仕掛けた。コマンドサンボ仕込の変形STF。
「!!」

サンダー龍子、表情が一変。抜けられない。もがけばもがくほど首筋が決まっていって、無念のギブアップ。勝負タイム14分0秒。初来日の新顔外人がいきなりSPZベルトを奪取。場内はええええええ!となった。

「ミスった」

試合後サンダー龍子はぼそりと。

2011年3月20日 (日)

第1,061回 シシリアンエクスプレス襲来

48年目6月
恒例のSPZクライマックス予選会。

エントリーメンバーは下記の通り。

Aブロック
グリズリー山本(SPZ30期)
真壁なつき(SPZ43期 前回本大会4点)
八島静香(SPZ25期)
杉浦美月(SPZ46期)

Bブロック
オーガ朝比奈(SPZ42期 前回本大会6点)
優香(SPZ46期 前回本大会2点)
ドルフィン下窪(SPZ45期)
辻香澄(SPZ42期)

なお、今年の出場枠はNARATAがシード権を持ったまま引退したため「5」なので、各ブロックの上位2位ずつまでは無条件で本大会出場が決まり、各ブロックの3位は翌月プレーオフを行うことになる。

八島、G山本の両ベテランが予選会に参戦。会社側も「特別扱いはしない」とこの2人に通告したらしい。

「ヒザの負担を考えると、シングルマッチの連戦はちょっと・・・・」(G山本)

**************************
その前に第2戦浜松大会ではあばしりタッグ戦がメインで組まれた。

王者、辻真壁の防衛戦の相手は新外国人、ソレッタ・フジニャーノ&ミントス・フジニャーノ。イタリア出身でEWAで売り出し中の、ルックスのいい姉妹タッグらしい。久々の有望新外国人の登場に場内は沸いた。

「個々の力は微妙ですが、EWAらしく基本はありますね。あと連係攻撃はうまいですね」

中森社長が解説する。

「シシリアーン、スライス!」
ソレッタのほうが打撃がいい。得意のキックで辻を追い詰める。

「シシリアーン、クラッチ!」
ソレッタ、変形のストレッチプラムまで披露。ノリノリでファイト。

―くっ、やったことがない相手ってのは・・・

投げ技を得意とする辻、どのレベルまで相手が受けられるか知らないので、どうしてもよそ行きのファイトになってしまう。ズルズル行くうちに、ミントスのエルボーが入ってしまい、真壁なつきまさかのフォール負け。初来日のシシリアン・エクスプレス(チーム名)があばしりタッグをいきなり奪取。勝負タイム45分34秒の熱戦を制した。

第3戦三重大会から予選会リーグ戦、まずAブロックから。

八島(2点、ぶちかましからの片エビ固め 10.45)杉浦

「タイマンなんて久しぶりやねえ」
団体最年長の八島さん、杉浦の攻めを真っ向から受けて、
「おうらよ」
ラリアット一発で流れを変える。どよめきがすごかったので、八島さんもう一発ラリアット。そして伝家の宝刀ぶちかまし連発。完全に八島さんワールドにはまった杉浦、無念のフォール負け。

G山本(2点、ラリアットからの片エビ固め 10.34)真壁

体格差がありすぎる。防戦一方の真壁、いいところなくG山本のラリアットに敗北・・・

************************

第4戦和歌山大会。

真壁(2点、ブレーンバスターからの片エビ固め 23.37)八島(2点)

八島さん、年齢を感じさせないファイト。頭突きとラリアットが冴えわたる。しかし連敗は避けたい真壁、執拗なドラゴンスリーパーで形勢逆転。

「ウアーーーーッ」
ブレーンバスターで投げつけて大先輩の八島から3カウントを奪った。

G山本(4点、掌底からの体固め 5.16)杉浦(0点)

グリズリー山本、快勝。杉浦をまったく問題にせず殴り倒した。

**********************

第5戦滋賀大会。

真壁(4点、エレガントブローからの体固め 9.05)杉浦(0点)

2勝目を挙げた真壁、予選会突破を決めた。
「まあ、こんなものね」

G山本(6点、掌底からの片エビ固め 12.52)八島(2点)

このシングルマッチは久しぶり。普段は怖いおねえさん軍団でタッグを組んでいる両者がぶつかりあった。しかし今シリーズ、グリズリー山本の調子がいい。古傷の右ヒザをかばっていない。

「ぶっ潰す」
ラリアット炸裂。これはカウント2で返した八島だったが、ギロチン、掌底とたたみかけられて万事休す。これでグリズリー山本のAブロック1位通過が決まった。八島さんは3位となり、来月のプレーオフに回る。

(続きます)

2011年3月19日 (土)

SPZ歴代ベストタッグ

このブログ「WAS没頭中」で48年近い闘いの歴史を書いてきたが、

SPZの歴史を彩ったベストタッグは誰と誰か。

SPZタッグベルトの通算防衛回数10傑は下記の通りである。

*********************

1位 ボンバー来島 菊池理宇 16
2位 ラッキー内田 マッキー上戸 15
2位 佐久間理沙子 ミネルヴァ石川 15
4位 霧島レイラ 藤原和美 13
5位 ビューティ市ヶ谷 ロイヤル北条 12
6位 グリズリー山本 中江里奈 8
6位 スイレン草薙 ガイア小早川 8
6位 霧島レイラ スカーレット小縞 8
9位 白石なぎさ フローラ小川 7
9位 武藤めぐみ ジェニー・ビーチ 7
*******************

SPZタッグベルトを累計で7回以上防衛したチームは

10チームしかいない・・・・

まあ防衛回数で見ると、強い選手2枚を擁している

チームは防衛回数を順調に伸ばしている傾向がある。

SPZ最強タッグは11期生コンビの来島さん&菊池理宇・・・・

強さ、チームとしての完成度という視点では防衛回数で見るべきなのだとは思うが、数字に表れない、受けた印象で結構違ってくる部分もある。

来週以降、暇を見て(あるとは思えないが)

独断と偏見で選ぶSPZベストタッグ10傑を書いてみたいと思う。

2011年3月18日 (金)

新宿グルメ22 CAFFE

2011031219080000

2日連続の新宿グルメで申し訳ない。

今回ご紹介しますのは

西新宿の名門ホテル

「ハイアットリージェンシー東京」の

2階にありますカフェレストラン「CAFFE」

カフェ。そのまんまの名前ですね。

名門なので飲食には10%のサービス料が加算されます。

いちばん安い食い物は1700円のトマトパスタ。

やや固めの麺、トマトはまあまあの味。

サイゼリアの4倍以上する意味が分からないですが、

ハイアットで飯を食うことに意味があるのでしょう。

ちなみにお好みでパンを追加することができます。

パンにつけるのは塩とオリーブオイル、バルサミコ酢。

コーヒーは900えん。

トマトパスタとコーヒーで税・サ込み2860えん。

画像はそのときのレシート。

2011年3月17日 (木)

新宿グルメ21 樹林

今回ご紹介いたしますのは

京王プラザホテル2階にあります

コーヒーハウス「樹林」

京王プラザホテル新宿のレストランの中で、いちばん営業時間が長い。

朝5時から深夜24時まで(LO23:30)

残業で遅くなってもOK。

品揃えは喫茶軽食メニューから、ステーキ、酒類など結構幅広い。

しかも老舗らしくうまさが半端ない。

お勧めはビーフカレー(2100えん)

たかがカレーが2100円とは無茶苦茶なのだが、

京プラ40年の歴史が詰まっている。

また、クラブハウスサンド(1850えん)も絶品。

パンの表面がかりっと焼いており、中の具もうまい。

付け合せのピクルスもなかなかの味。

一般人にはなかなか手の出ないいいお値段なのですが、

(コーヒーは食い物とセットで頼んでも+450えん)

まあ話のタネに一度は行ってみてもよいと思います。

2011年3月16日 (水)

ディザスター110316

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

東日本巨大地震で被災された全ての方にお見舞いを申し上げます。

いちおう本業は小売業チェーンの本部に勤める会社員なので、

金曜日に地震が起こってからはそれはそれはえらいことになった。

金曜日の揺れまくったのは恐怖で、窓ガラスが割れたら

俺は死ぬかもしれないと思っていたが、窓は割れなかった。

余震が頻繁に起こっていい加減にしてくれやと思ったり

計画停電への対策で会社に泊り込んだり

頭が痛い状況です。

■セリーグ3/25開幕

電力足りないのに正気かよ。首都圏では開催せず東京電力の

エリア外でやるか、デーゲームでやった方がよい。

■相撲

八百長問題どころではなくなってしまった。

5月場所は開催されるだろうか。収益を義援金として場所を開催したらどうか。

■全日本プロレス

3.21両国、こんなときに観客集まるのかとも思うが、

諏訪魔選手やKENSO選手のファイトで何かを感じるファンもいると思いますので、いい試合となることを期待します。

2011年3月15日 (火)

第1,060回 近藤真琴 VS サンダー龍子

最終戦は横スペ大会。

「あまい、あまーい!」

第1試合、わずか4分で逆エビ固めで貴生川にギブアップを吐かせた富沢零子、客席に勝利をアピール。

第2試合はオーガ朝比奈対真壁なつき。体格やパワーに勝るオーガ朝比奈が優位に試合を進める。

―舐めないでよね。

真壁もドラゴンスリーパーで応戦。オーガ朝比奈もDDT,パイルドライバーとたたみかける。けっこういい勝負となったが、最後は真壁がタイミングよくネックブリーカーを決めて3カウント奪取。勝負タイム23分43秒の熱戦。

第3試合は大ベテランコンビの八島静香とG山本が登場。貫禄のファイトで三下外人チームを蹴散らした。その試合が終わると休憩。

***********************

第4試合にはガンスリンガーのドルフィン下窪&辻香澄が登場し、ブルーローズ、リュクスローズの2人に快勝。

そしてセミ前第5試合、

「ミシェール桜井最終試合」

最後の相手は若手の杉浦美月。序盤はグラウンドの攻防をしっかりと展開。すきあらばスリーパーを狙ってくる杉浦、さすがにグラウンドでは分が悪い。そして弱らせたところで杉浦のエルボー連打。しかしミシェール桜井もランニングタックルで反撃。

「・・・・・っ」

杉浦、こんどはスリーパーからドラゴンスリーパーに移行というムーブを披露。優香の影で目立たないが、入社3年目に入りかなりの技術を培ってきている。こうなってくるとミシェール桜井は苦しい。

「行きます」

杉浦美月、得意の飛びつき腕ひしぎ逆十字。懸命にこらえたミシェール桜井だったが、ついに腕が伸びきってしまいギブアップの言葉を吐いた。勝負タイム18分52秒。場内大歓声。

最終戦を飾ることができなかったミシェール桜井、一礼して、リストバンドを客席に投げ入れてから引き揚げた。

**********************

セミファイナルは優香対白石なぎさ。以前タッグを組んでいた2人が対戦。

新進気鋭の優香だが、白石のパワーになすすべなく、裏投げをひとつもらってもう足腰が立たなくなる。白石、落ち着いてスプラッシュマウンテン。これはなんとかギリギリで返した優香だが、もう目が死んでいた。ぶざまに掌底で殴り倒されて3カウント。世代交代は遠いと横スペのファンは感じた。勝負タイム13分37秒。

メインイベントはSPZ戦、新王者近藤真琴、初防衛戦の相手はサンダー龍子。
「負けるわけがない。あっさりと潰してきます」

サンダー龍子、先月Sカオスに6勝1敗した荒行の自信からか、近藤の打撃を恐れず突進しラリアットで先手。その後両者エルボーの応酬。

「・・・・ううっ」

なんとグらっと崩れたのは近藤。そこを突いてサンダー龍子、ブレーンバスター。ネックブリーカーの猛攻。

「龍子選手が自信を持ってやってますね」

どっちがチャンピオンか分かったものではない。サンダー龍子、相手にほとんど攻め手を与えず、タイガードライバー3連発。これで近藤は頭を打ってしまった。

「このっ・・・」

力なく蹴りを放つが、やすやすとかわしたサンダー龍子、そのままバックにまわってジャーマンで投げた。そのまま3カウント。

勝負タイム19分56秒、サンダー龍子がSPZ王者に返り咲いた。

「当然の結果。」

ベルトを肩にかけて、悠然と引き揚げるサンダー龍子。いともあっさりとSPZベルトが移動してしまった。

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メイン終了後、ミシェール桜井の引退セレモニー。

「今までありがとう、不死鳥も翼を休めるときが来たようだ」

SPZを彩った名わき役がリングを降りた。

ミシェール桜井

2047年4月18日、釧路厚生年金アリーナ大会での対 クラリッジ成瀬戦でデビュー。2056年5月20日、横浜スペシャルホール大会での対杉浦美月戦で引退。

稼動月数110ヶ月、出場試合数(概算) 808試合

タイトル歴

第111代SPZ世界タッグ王者(パートナーはジャンヌ永原)

第92代あばしりタッグ王者(パートナーはNARATA)

2011年3月14日 (月)

第1,059回 大連立

48年目5月

「バトル・カデンツァ」開幕。

「私の役目は終わった・・・」

SPZ39期のミシェール桜井が引退を表明。飛んだりはねたりのプロレスで腰をかなり悪くしたらしい。

第1戦山梨カイメッセ大会でもうひとりの48期生、貴生川優希がデビューした。滋賀県出身で柔道の経験があしく、そこそこ体つきもしっかりしているが、新人テスト合格からいくらもたっていないので、富沢零子にドロップキックであっという間に負けた。

シリーズはそのあと九州各地を転戦。

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第4戦熊本大会、SPZ世界タッグ戦が組まれた。

新王者、サンダー龍子、ドルフィン下窪に対する挑戦者チームは、なんと、白石なぎさ、グリズリー山本組。このカードはシリーズ開始直前に決まった。

白石とG山本はこれまでほとんどタッグを組んだことのないほんとうに即席タッグ。とはいえSPZベルト防衛回数2人合わせて57回というスーパー大連立コンビである。

「この会社のカード編成って・・・」

サンダー龍子にタッグベルトを持たせたくないマッチメイクであることが見え見栄。SPZベルト戴冠歴のある二人がタッグを組むとは・・・・

「いいよ、やってやるよ二人とも」

ドルフィン下窪にやらせると追い込まれかねないので、サンダー龍子が前面にたってのファイト。

―勝機は充分ある。白石さんも長年のファイトでボロボロのはず。

しかしグリズリー山本の調子がいい。
「げひゃひゃひゃひゃ」

グリズリー山本の豪腕ラリアット。大きく吹っ飛ぶサンダー龍子。続くフォールはD下窪がカットしたが、様子がおかしい。

「クボ、しばらく頼む・・・」

ドルフィン下窪が奮闘するが、白石のタックル、G山本のDDTを連続でクラって劣勢に・

「ウワーーー」

そしてグリズリー山本のビッグブーツ。崩れ落ちる下窪、

フォールするG山本。サンダー龍子がカットに入らんとしたが、白石がタイミングよくリング下へ突き落とす。

ワン、トゥ、スリー。
勝負タイム57分58秒、大連立コンビがタッグベルトを奪取した。

「アークソ。」

1ヶ月でタッグベルトを手放したサンダー龍子、悪態をつく。

「龍子さん、ごめんなさい・・・」
フォールをとられたドルフィン下窪が謝る。

2011年3月13日 (日)

第1,058回 NARATA最終試合

48年目4月シリーズ

第7戦仙台大会。第1試合で吉原泉のデビュー戦。

「頑張ってきます」

対戦相手は今月限りで引退するNARATA。良くくらいついていって、スリーパーや脇固め、練習で覚えたアームホイップなどを見せて、NARATAをあわてさせたが、

「・・・・・・・・・」

NARATA,するするっと絡み付いて電光石火の逆さ押さえ込み。

―なにこれ、返せない・・・

吉原、足をバタつかせるが肩が上がらない。そのまま3カウントが入った。勝負タイム7分56秒。

―よく分からないまま、終わってしまった・・・

デビュー戦で叩きのめされなかった吉原泉、これは将来楽しみだ。

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仙台大会セミファイナルでスーパーファイト最終戦、サンダー龍子VSスーパーカオス。テーピングがいつもより多めの両者だが、それでも懸命のファイトを見せる。力のこもった消耗戦の末、最後はDDTでサンダー龍子が勝利。

勝負タイム14分3秒。この結果、7番勝負はサンダー龍子の6勝1敗となった。

「やれやれ。まあ来月、近藤さんを潰すから」

仙台大会メインはあばしりタッグ戦。

新王者、辻香澄&真壁なつきに対するはダイナマイトリナ、トラットリアマスク組。

あばしりレベルから抜け出し、トップグループに入るためにはこのレベルの外人などチャチャッと退治しなければならないのだが、ダイナマイト・リナの力攻めで辻真壁タジタジ。そしてトラットリアマスクがいい味出している。しかし何とか分断作戦に成功し、トラットリアマスクを捕らえてダブルのパイルドライバー。これで逆転勝利。勝負タイム36分56秒。王者組が初防衛に成功。

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最終戦は、新日本ドーム大会。

第1試合は富沢零子対吉原泉。富沢がシングル初勝利なるか。デビュー2戦目の吉原も富沢の動きに懸命についてゆく。
「これでっ!」

チョップ一発で崩れてしまう吉原。まプロの打たれ強さが備わっていない。コブラツイストで痛めつけられて、逆片エビに捕らえられる。それでもなかなかギブアップしない吉原、脇固めで反撃したがここでついにスタミナ切れ、富沢の渾身のチョップになぎ倒され、3カウントを喫した。

「勝ったーーーー」

富沢零子、プロ入りシングルでの初勝利。勝負タイム12分35秒。

第2試合は外人対決。人気者、トラットリアマスクのパフォーマンスに場内笑い。対戦相手のブルーローズをジャンピングニーでしとめて勝利のポーズ。勝負タイム13分22秒。

休憩前は6人タッグ戦、八島さん、G山本、オーガ朝比奈の怖いおねえさん3人に挑むのは辻真壁M桜井の3人。このメンツなら怖いお姉さんの優位は動かず、八島さんとグリズリー山本が合体パワーボム。これでミシェール桜井が沈黙。

「おうらよっ」

すかさず八島さんがぶちかましで3カウント。勝負タイム13分53秒。その試合が終わると休憩。

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休憩明け、白石なぎさと優香が登場。スーパーカオス&ダイナマイトリナ組と対戦。優香が奮闘したが、スーパーカオスのパワーはいかんともしがたく最後はスーパーハンマーに散った。勝負タイム23分11秒。

セミファイナルはNARATAの最終試合。

山梨県早川町の最奥、奈良田の里の忍者養成所からやってきた第3の戦士がついにレスラーとしての稼業にピリオドを打つ。

対戦相手はSPZ45期の杉浦美月。いつも通りの動きのよさを見せたNARATA.杉浦を翻弄。

「決める」

最後は伝家の宝刀・農鳥が決まり、杉浦から3カウントを奪った。勝負タイム11分41秒。

試合が終わった後、NARATAは四方に礼をして引き揚げた。

メインはSPZタッグ戦。王者ジュディ・コーディ&アナベラスミスに対するはサンダー龍子&ドルフィン下窪組。

難攻不落のチャンピオンチームに風穴を開けたのはサンダー龍子のパワーだった。アナベラスミスに大振りの掌底を一撃。

「アッー」

この一撃で昏倒したアナベラ、無念の3カウントをきいた。勝負タイム20分29秒。サンダー龍子、久しぶりのSPZタッグベルト戴冠。もちろんドルフィン下窪は初戴冠。

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メイン終了後、NARATAの引退セレモニー。SPZマットを支えてきた名脇役がリングを降りる。10カウントゴングが鳴らされた。

「さらば・・・」

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NARATA 

SPZ40期

2048年4月23日、京都府立体育館の対 クラリッジ成瀬戦でデビュー。

2056年4月21日、新日本ドーム大会での対 杉浦美月戦で引退

稼動月数97ヶ月、出場試合数(概算)802試合

タイトル歴

第118代SPZ世界タッグ王者(パートナーはオーガ朝比奈)

第77代、80代、82代、84代、86代あばしりタッグ王者

(パートナーはフローラ小川)

第92代あばしりタッグ王者(パートナーはミシェール桜井)

2011年3月12日 (土)

第1,057回 近藤真琴・写真集発売

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル

48年目4月

晴れてSPZ王座に返り咲いた近藤真琴に写真集のオファー。

本人は「無理ですよ無理!」と嫌がっていたのだが、「SPZのスター選手が一度は通る道だ」と説得されて写真集「HAYABUSA」が発売されてしまった。あの近藤真琴が・・・ということでファンは驚愕し買いに走った。スレンダーだが健康的な肢体。それなりに売れて団体は儲かった。

「もう・・・団体の恥になっても知りませんよ・・・」

ぼやくことしきりの近藤真琴であった。

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「もはやこれまで」

SPZ40期、NARATAが引退を発表。先シリーズひねった足首が重症で、これ以上続けて悪化させると引退後の要人警護のビジネスに支障が出るとのこと。

新人スカウトで吉原泉を獲得。空手経験者で飲み込みが早そうなタイプ。新人テストでもうひとり獲得を予定している。

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「旗揚げ47周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。

「なんなんだよ、このカード編成」

シリーズ第1戦からシリーズ第7戦まで、シングルマッチ7連戦が組まれた。

サンダー龍子VSスーパーカオス

同一カード7連戦。「スーパーファイト7番勝負」と銘打たれ、勝ち越したほうにSPZベルトの挑戦権が与えられる。

緒戦はどさんこドーム大会。サンダー龍子、ターボドロップ2は返されたものの重爆ミサイルキックを叩き込んで3カウント奪取。勝負タイム16分19秒。まずは初戦を獲った。

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第2戦なにわパワフルドーム大会。大阪らしく殴り合いの大立ち回りを演じた両者、なにわのファンは大喝采。最後はターボドロップ2を2連発という容赦のない攻めでスーパーカオスに2連勝。勝負タイム24分47秒。

「イテテテテ、やはりスーパーカオスは力ある。」

内心、サンダー龍子は忸怩たる思いだったが・・・

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第3戦広島若鯉球場大会。スーパーファイトの3戦目。

「Sクラなら楽な相手とあたれる日もあるからいいよ。しかしカオスさんと7連戦って・・・」
巨大会場を埋めるには企画が欠かせない。誰それの7番勝負とか大物同士の一騎打ちとか・・・・しかし今回の企画はサンダー龍子に過重な負担が・・・

「遊びじゃないんだよ!」

サンダー龍子、相手の猛攻を振り切って、ターボドロップ2で追い込んだが、スーパーカオスもこの技の衝撃になれてきたと見え、スーパーハンマー。
「コノヤロウ」
しかしサンダー龍子、2度目のターボドロップ2、しかしスーパーカオスロープへ。ならばとサンダー龍子、トドメのタイガードライバー。これで3カウント。

負タイム24分15秒、これで堂々の3連勝。あのスーパーカオスを3タテというのは超人的な離れ業である。

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第4戦九州ドーム大会。

「はぁ、はぁ・・・あーしんど」

さすがに疲れの出てきたサンダー龍子。

「でも、相手も条件は同じだから」

その言葉通り悪いなりのファイトを見せ、最後はターボドロップ2でスーパーカオスを退けた。勝負タイム21分40秒。堂々の4連勝。これで挑戦権を引き寄せた。

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第5戦名古屋大会、さすがに疲れの見えてきたサンダー龍子、スーパーカオスのサソリ固め攻めに捕まってしまい腰を痛めほんらいの動きを見失う。そこへ、

「フフフフウ・・・」

スーパーパワーボムで派手に叩きつけられて3カウントを許してしまった。これでスーパーカオスが一矢を報いた。勝負タイム21分36秒。

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第6戦京都大会。さすがにお疲れモードのサンダー龍子。しかし会場に集まったファンのためにも全力ファイト。スーパーカオスの岩のような肉体にぶつかっていった。肉が弾ける。骨がきしむ。スーパーカオスもパワースラムやサソリ固めでサンダー龍子を追い込んだが、

「ウオオオオーーッ」

裏技、フィッシャーマンバスターでスーパーカオスから3カウントを奪った。勝負タイム20分5秒。これで対戦成績を5勝1敗とした。

「後ひとつ。」

2011年3月11日 (金)

第1,056回 君は伝説を見るか(下)

47年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」最終戦、

さいたまドーム大会。

メインイベントは先月引き分けに終わったSPZ戦の再戦、王者白石なぎさに対するは挑戦者近藤真琴。

「今度こそ殴り倒す」

「恋のブンブンダラー」に乗って、近藤真琴が入場。打撃が入れば勝てない相手ではない。

そして場内に流れる「fatally」

大会場用のロングガウンに身を包んだ白石なぎさがリングへ。

「うん、頑張る・・・」

今日勝ちもしくは引き分ければ、先月並んだマイティ祐希子の持つ大記録(SPZベルト通算防衛回数31回)を抜いて史上単独1位に躍り出る白石なぎさ。

チャンピオンベルトの返還、認定証の読み上げ、リングアナのコールと恒例セレモニーが終わった後、午後8時22分、ゴングが鳴った。

にらみ合う両者。まず白石のほうから近藤に組み付いていった。

しかし近藤は先月の反省からか先手必勝を狙っていた。

「沈めっ」

試合開始早々の上段蹴り。これで白石いきなりダウン。

「・・・・・・・・・」

いまのはかなり入っていたか。しばらく起き上がれなかった白石、レフェリーが様子を確認する。悠然と見下ろす近藤真琴。いきなりの強烈な攻めに場内どよめき。

狙い通り白石の動きに精彩がなくなり、近藤のペースで試合が続く。白石見反撃するのだがいつもと違って力が入っておらず、「とりあえず繰り出している」感が見て取れた。

「うおおおおっ」

近藤真琴、ブレンバスターで白石を投げきる。そしてステップキック連打。

「・・・・・・・」

しかし白石も耐えて耐えて、30分経過のあたりからようやくエンジンをかけてきて、起死回生のSTO,そしてブレーンバスターのお返し。
「うん・・・」

白石バックドロップ。崩れ落ちる近藤。これで試合の流れが変わった。

どわああああ

―このままじゃ、前回と同じ・・・

近藤真琴、起き上がるや、自分の全体重を右拳にのっけて、

がすっ!!

SPZハンマーを白石へ叩き込んで形勢再逆転、

白石またも起き上がれない。裁く神田レフェリーもあわてて様子を確認。

何とか起き上がった白石だが、近藤が助走をつけて

「せっ」

フライングニールキックで追い打ち、崩れ落ちる白石。

「これでっ」

近藤真琴ノーザンライトスープレックス。白石を投げ切った。

ワン、トゥ・・・・ドドドド!!

カウント2.8で返す白石、だがもう返すのがやっと。

息も絶え絶えで起き上がった白石、そこへ、

がすっ!!

近藤真琴が掌底一撃。

これで前のめりに崩れ落ちた白石、

ひっくり返す、そして

覆いかぶさる近藤、

ワン、トゥ、

スリー。

神田レフェリーがマットを3つ叩いた。

勝負タイム45分20秒。

「獲ったーーーーーー!!」

近藤真琴、執念のSPZ王座奪還。

セコンドの辻、真壁がリングに駆け上がる。そして激闘を終えた近藤の腰にSPZベルトが巻かれた。近藤もダメージが深いのでインタビューは無く、写真撮影だけ手短に行って、客席に手を振って引き上げた。

「流れが良かった。まあ、白石さんに勝てて嬉しい」

敗れた白石なぎさ、優香の肩を借りて控室に戻るやぶっ倒れた。

「頭が・・・痛い・・・・」

近藤の打撃をもらいすぎたらしい。けっきょく念のため社有車で病院に運ばれ、そのまま病室で一夜を過ごす破目になった。新記録達成はならなかったが、並んだだけでも大したものである。

2011年3月10日 (木)

プロレス技大全 05 ラリアット

こんかいは、誰もが使うプロレス技について。

「ラリアット」か「ラリアート」か。

東京スポーツでは「ラリアート」と表記されており、

レッスルエンジェルスでも「ラリアート」と表記されています。

週刊プロレスなどでは「ラリアット」と表記されています。

この技をプロレスに持ち込んだスタン・ハンセンも自著で

「魂のラリアット」と書いているので、おそらくそちらが正しいのでしょう。

「STAN ''THE LARIAT''HANSEN」とアメリカのプロレスポスターに載っておりますので、普通に読んだらラリアットでしょう。SPZでも「ラリアット」と表記しています。

もとはハンセンがアメフトプレーヤーだったときに使っていた戦術で、相手の突進を止めるのに使っていた(ハンセンのポジションはサッカーでいうDFだった)とのことで、あの当時のアメフトは首への攻撃は合法だった。(その後禁止された)そして、ハンセンがプロレス入りしてから改良を加え、フィニッシュ技として使うようになった。

(参考文献:「魂のラリアット」スタン・ハンセン著)

ハンセンは当時の競合(悪役外人としての)であるブッチャーやシンと差別化するためにブレーキの壊れたダンプカーと呼ばれる、動いて動いて暴れまわるというファイトスタイルを心がけており、その最後を締めくくるのがラリアット・・・という使い方をしていた。

ハンセンの体重は145kg。ただ腕を振っているのではなく、その体重をもろに乗せて撃つという技術を持っていたので、一撃必殺の威力があった。何度もこの技を食らった川田利明は、「当たった瞬間よりも、倒れて頭を打ってしまうのが効く」と語っていた。

(参考文献「俺だけの王道」川田利明 著)

多くの対戦相手がこの技を恐れ、ラリアット封じで序盤は左腕を徹底して攻めて、ラリアットを出しにくくするという試合展開が頻繁に見られた。一つの技の存在が試合の流れまで作ってしまう。これだからプロレスは奥が深い。

相手をロープに振って帰ってきた所を撃つほんらいのパターンに加え、ハンセンは晩年にはいきなり不意打ち気味に叩き込むラリアットや、コーナーからダイブしてきた相手をラリアットで撃墜するとか、さまざまなバリエーションから撃つようになった。

ハンセンの引退後、誰もが使う技となり、一試合で5回も使われるシーンを目にすることとなったが、そのぶん面白みというかありがたみは失せた。

私はハンセンのラリアットは過去2回目にしたことがある。92年3月4日の全日武道館のセミ、ハンセンVS三沢戦、あと引退間際・2000年9月1日の千葉市原大会セミ、天龍・ハンセンVSスミス・荒谷戦。10分過ぎにいきなりラリアットの宝刀を抜いて荒谷を沈めた。武士の居合い斬りを想起させた。

2011年3月 9日 (水)

まだまだ寒いぞ110309

みなさんこんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

■相撲

今月号の月刊相撲は異様だった。八百長不祥事特集。内容はいままでの新聞記事の焼き直し。さすがに買う気にならなかった。

3月13日、春場所のない3月。心が折れるよ。

■プロレス

全日本プロレス3.21両国にベイダー参戦。TARUらブードゥと6人タッグで対戦するらしい。曙、西村、NOSAWAが抜けて人件費に余裕ができたからといっていまさらそんなの呼ぶなよ・・・・

■野球

オープン戦真っ盛り。

石井琢朗選手は帯同せず調整遅れ。サードは新外国人のトレーシーがきてるし、控え小窪で2軍スタートあるかも。

中日佐伯はようやく横浜戦で2安打。見返したかったんだろうな。

■私生活

酒に溺れています。飲まないとやってられない。

今週はこんなところ

2011年3月 8日 (火)

第1,055回 君は伝説を見るか(上)

最終戦はさいたまドーム大会。

会場入り口には「埼玉決戦!最強の座!」という大看板が掲げられた。

メインイベントは白石なぎさの大記録更新がかかる大一番があるので、チケットの売れ行きもよく、当日券は午後3時の段階で完売した。

第1試合は富沢零子対カトリーヌ・チャン。

結婚引退のためこれが最後の来日となるカトリーヌ・チャン、のびのびとファイト。グレースハンと組んであばしり王座を取ったこともある実力者、この日は新人の富沢のコブラツイスト攻めを受けきって、ボディスラム連発で場内を沸かせてから、

「はりゃっ!」

鋭いアームホイップで富沢を退けた。勝負タイム13分0秒。ピースサインで声援に応えるカトリーヌチャン、有終の美を飾った。

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続く第2試合は早くも実力派外人アナベラスミスが登場。

デニースハンとのシングルマッチに臨む。昨日の千葉大会でSPZタッグベルトを防衛して意気軒昂のアナベラさん、パフォーマンスを交えつつファイト。

デニースをタックルでなぎ倒し声援に応える。デニースもエルボーや頭突き、裏拳などの打撃で食らいついていったが、

「ホオゥッ」

必殺バックドロップでデニースを退けた。勝負タイム13分6秒。

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休憩前の試合はタッグマッチ。大ベテランの八島さんが杉浦美月とタッグを組んで登場。対戦相手はあばしりベルトをうしなったばかりのNARATA&M桜井。

若い杉浦が前面に立ってファイト。NARATAのスピードに懸命に食らいついてゆく。そして要所で八島さんが特別出演。伝家の宝刀「ぶちかまし」でミシェール桜井を吹っ飛ばす。これで3カウントが入った。勝負タイム17分36秒。

その試合が終わると休憩。

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休憩明けの第4試合は6人タッグマッチ、

辻香澄・真壁なつき・ドルフィン下窪のガンスリンガー3人娘が登場。

真壁なつきのテーマ曲「アンド・カウント・2・テン」がかかるや場内大声援が飛ぶ。

ワイルドローズ4号、ブルーローズ、トラットリアマスクのふく面レスラー3人と対戦。この3人なら真壁が打撃で蹴散らせる相手だ。ガンスリンガーの連係プレーが冴えわたり、最後は辻のバックドロップがトラットリアマスクを沈めた。勝負タイム10分38秒。

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そして恒例の3大シングルマッチ。

セミ前は優香対オーガ朝比奈。

次期エース候補として会社から期待されている優香だが、力押ししてくる相手を苦手としている。この日もオーガ朝比奈の落差のあるDDTをクラってぐったり。

「うううっ・・・・」

それでも得意のシューティングスタープレスで反撃。2.8で返す朝比奈。ここは攻め時。

続くダイビングプレス、これもカウント2.8.ならばとムーンサルトを狙った優香だったが、これは読んでいた朝比奈、転がってかわした。

「うわああああ」

痛そう、壮絶な自爆。

「ハッハー、終了!」

オーガ朝比奈、バックドロップで投げつけて試合終了。勝負タイム23分18秒。

**********************

セミファイナルは団体最強のサンダー龍子が登場。

「なんでSPZタイトルに挑戦チャンスがまわってこないんだ」

不満げなサンダー龍子だが、とりあえず今日はセミで与えられた役割をこなさないといけない。

この日は最強外人の一角、ジュディ・コーディと対戦。ジュディと力のこもった力比べ。迫力満点だ。

そしてボディスラム連発で流れを引き寄せ、ラリアットを叩き込む。実に重量感あふれる攻めだ。しかしジュディもタックルで反撃。力押しの消耗戦となった。

「これでどうだ」

サンダー龍子、意外性の延髄キック。

「ヌゥゥゥ・・・・」

これが入ったのかジュディの表情がゆがんだ。チャンス到来。タイガードライバーをはさんで掌底の乱打。これでジュディは息も絶え絶え。

「終わりだ」

最後はジャーマンでジュディ・コーディを退けた。勝負タイム14分24秒。

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そしてメインイベント、決して破られることがないと思われていた、マイティ祐希子のSPZベルト通算防衛記録「31」。その記録に並んだ白石なぎさ、未知の領域に足を踏み入れるのか。対戦相手は近藤真琴。先月60分ドローに終わった試合の再戦だ。

2011年3月 7日 (月)

第1,054回 難攻不落のタッグ王者

47年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

初戦の青森大会が爆弾テロ事件の影響で中止となった。それ以降は東北各地を転戦。

第6戦新潟大会で組まれたのがあばしりタッグ戦。新王者NARATA、ミシェール桜井に対するは前王者の辻香澄、真壁なつき組。

「ふっ!」

ベテランのNARATAがいい動き。変幻自在のソバットで真壁をマットに這わせる。

「くっ・・・この!」

ムッとして突進してくるところへ脇固め。相手の動きをよく読んでいる。このあたりはNARATA,さすがというしかない。

しかしパートナーの辻が挽回。ロープに振られたところをうまく背面トペに切り返す。この流れでNARATAが足首をひねってしまった。

「うっ・・・」

ミシェール桜井も奮闘するが、得意のミサイルキックを辻にかわされてしまい自爆。一進一退の攻防戦となった。

―体力が、もたない・・・

長期戦になると動きの止まるミシェール桜井、動きが鈍くなったところへ、

がす。

真壁のエレガントブロー。崩れ落ちるM桜井。このあとのフォールはNARATAがカットしたがすぐさま辻が場外乱闘で分断しにかかる。タッグマッチ終盤のお決まりパターン。

ふらふらとM桜井が起き上がるときには真壁が飛んでいた。

鋭いミサイルキックが決まり、これでミシェール桜井は3カウントを奪われた。」勝負タイム29分51秒、辻真壁がタイトルを奪還した。

****************************

翌日は千葉・幕張コンベンション大会。メインではSPZタッグ戦が組まれた。

「ステキなダンスを見せてあげるワ!」

イロモノと思われたアナベラスミスだが、実力派のジュディ・コーディと組むことで難攻不落のタッグ王者となっている。

今回の挑戦者は白石なぎさ&優香。昨年末のタッグリーグでは勝っているのでタイトル奪取の可能性もある。しかし試合が始まるや、優香が捕まる展開。

若手の中では有望な成長株の優香だが、やはりジュディあたりの強豪外人と当たるとパワー不足は明らかだ。やりにくそうなファイト。

「代わって・・・」

こうなるとわれらがSPZ王者、白石なぎさが踏ん張らざるを得ない。ジュディを真正面からラリアットでなぎ倒す。

しばらく一進一退の攻防が続いたが、再び出てきた優香が息が乱れたところを、アナベラがバックにまわって強烈なバックドロップ。まさに機を見るに敏。
「ううう・・・・」

頭をしたたか打ってしまった優香。そこへジュディ様が出てきて
「終わりだ」

バックドロップの追い打ち。理詰めだ。やることがえぐい。当然これで3カウントが入った。白石のカットはアナベラが通せんぼで阻止。勝負タイム23分54秒、王者組みが5度目の防衛に成功。

2011年3月 6日 (日)

第1,053回 世紀の凡戦

47年目2月 横スペ大会 後半

**********************

「さーてと、気楽な位置だから思い切って暴れるよ」

休憩明けの試合にサンダー龍子が登場。

ドルフィン下窪とタッグを組んでダイナマイトリナ、アナベラスミスのガイジンチームと対戦。

「オラァアアアア」

サンダー龍子が暴れ回り、中堅ガイジン2人をまったく寄せ付けず、最後は孤立したアナベラをターボドロップ2→ケンカキックの必勝パターンで退けた。勝負タイム11分42秒。D下窪は顔見世程度のファイトだった。

「やっぱり休憩後の位置じゃあ物足りないね。まあ次のチャンスを待って、白石さんを潰すよ」

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ここから3大シングルマッチ。

セミ前は真壁なつき対ジュディ・コーディ。小柄ながら攻撃的なファイトスタイルが身上の真壁、セミ前の試合で強豪外人と一騎打ちという抜擢。

「なんだー?きょうの相手はー?」

ジュディコーディのパワフルな攻めに真壁まったくいいところがなく、10分持たずバックドロップ→コーディクラッシュの波状攻撃に散った。勝負タイム9分9秒。

「うう・・・・」

ばったりと倒れ伏す真壁。ウァハハハハとコーナーに上がり勝鬨を上げるジュディ。実に対照的。真壁がメインイベンタークラスに上がるにはまだ何かが足りない。。。

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セミファイナルも若手チャレンジマッチ。優香対スーパーカオス。いくら優香が伸び盛りでもこれは勝負にならないだろう。

「ヌン」

スーパーDDT一発で動きが止まった優香。そこへスーパーカオスがスーパーパワーボム。あっさりと優香を始末した。勝負タイム9分52秒。

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メインイベントはSPZ戦。新王者白石なぎさ、初防衛戦の相手は近藤真琴。

「・・・・・・・・・・」

この試合に勝てば白石なぎさ、SPZベルトの累計防衛回数が「31」となり、あのマイティ祐希子の記録に並ぶのだが、前回、昨年11月の対戦では近藤が勝っている。

―自分のプロレスをやりきれば、結果はついてくる!

近藤真琴、キックで応戦。ひるんだ所をエルボー。白石はかなりやりにくそうな表情。いいのをもらったら意識が持っていかれるのを分かっているから突っ込んでいけない。

「ガンガンいけよ!」

客席から野次とも激励と持つかぬ声も出る。

「つぶれろっ」

近藤真琴、白石の頭を押さえつけてのステップキック。これでムッとしたのか、エルボーでお返し。しかし近藤も

「そんなの効くか!」

エルボー、ステップキック連打で手数を返す。ここまでは互角だが、長期戦では白石が古傷を抱える分不利だろう。

しかし白石もゆったりとしたペースながらSTOで反撃する。35分、40分と時間が経過するにつれ両者ダウンのシーンが目に付いた。そのまま両者決め手を欠き60分タイムアップドローとなった。

「評価の難しい試合だね」

この試合は記者の間でも評価が分かれた。息詰まるトップレベルの攻防か、お互いリスクを張らない凡戦か。

ともかくこれで白石なぎさが初防衛に成功。これで累計防衛回数が「31」となり、あのマイティ祐希子の持つ記録に並んだ。

「勝てなかったので、満足はしていません」(白石)

2011年3月 5日 (土)

第1,052回 公開SMショー

47年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。日本海側の会場を回るシリーズだ。

「タッグベルトをそろそろ奪還しないといけませんね」

マッチメイクを担当する山本副社長が呟く。SPZタッグベルトはWWCA勢に獲られて以来流出状態が続いている。

第4戦神戸大会で海外流出しっぱなしのSPZタッグ戦。王者ジュディ・コーディ&アナベラスミスに対するは昨年12月のタッグリーグで全勝優勝したサンダー龍子&ドルフィン下窪組。公式リーグ戦で勝っているので、下馬評では挑戦者組み有利と見られていた。

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「うおおおおっ!」

先月、白石に敗れて無冠になったサンダー龍子、格の違いを見せ付けるかのようにカチ上げ式のラリアットをアナベラに連発し主導権を握る。こうなると王者組みはチームリーダーのジュディがローンバトルを強いられる。15分過ぎにアナベラを引きずり出してDDT。

―やれるところまでやるしかない・・・

ジュディも腹をくくったのか、下窪を殴り倒すと

「カマーン、龍子」

1対1の状況を作る。終盤はサンダー龍子VSジュディ・コーディの力押しの消耗戦が展開され、ジュディが勝負をかけたコーディクラッシュは2で返された。

「くっ・・・・」

しかしこれで大ダメージを負ったサンダー龍子、パートナーの下窪にタッチしてしまった。

「イマダツブセー」

この機を狙ったかのように、王者組が連係技ダブルインパクト。まっさかさまに落ちたドルフィン下窪は無念の3カウントを聞いた。勝負タイム29分26秒。王者組が4度目の防衛に成功。

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SPZ世界タッグ選手権試合(60分1本勝負)

ジュディ・コーディ○、アナベラ・スミス(29分26秒、ダブルインパクトからの片エビ固め)サンダー龍子、ドルフィン下窪×

第120代王者組が4度目の防衛に成功

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最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。白石なぎさのタイ記録達成がかかっているので前売り段階でチケットは完売。

第1試合はガイジン対決。ブルーローズ対トラットリアマスク。

「UAAAAAAA」

いきなり奇襲攻撃をしかけたブルーローズに場内どよめき。完全にトラットリアの機先を制した。その後もパフォーマンスを交えつつ攻め込んでいって、最後はそれなりに迫力のあるスクラップバスターで3カウントを奪った。勝負タイム8分少々。

続く第2試合は辻香澄対ワイルドローズ4号。

辻が小気味いい突貫ファイトでワイルドローズを追い込み、最後は高速ブレンバスター2連発で勝利。勝負タイム12分1秒。

休憩前の6人タッグで怖いおねえさん3人が登場。

オーガ朝比奈、八島さん、G山本に対するはNARATA,杉浦美月、富沢零子。メンツからいって怖いおねえさんチームが絶対有利。

「どうりゃああ」

G山本のラリアット一発で杉浦がノックアウト。さすがは元絶対王者。富沢があわててリングインするが相手にならない。

「ぐはぐはぐはぐは」

若手相手に公開SMショーが続く。NARATAが踏ん張るものの、G山本のパワーにはじき返される。最後は八島さんが特別出演し、G山本とのダブルパワーボムで富沢をしとめた。

勝負タイム11分24秒。派手にやられて散った若手の杉浦・富沢の2人にはいい経験になったか

(続きます)

2011年3月 4日 (金)

ついカッとなって買った

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本業激務でWAS本編が遅々として進まないので、

やむを得ず本日の更新はお笑い画像でものっけてお茶を濁します。

西新宿某所にちょっと偏った品揃えの書店があるのですが、

タイトルが気になってつい買ってしまった。

ラノベじゃなくてエロ小説なんですけど。主人公の実の妹が

お兄ちゃんスキーでヤンデレが入っていまして、ぶっ飛んだ

内容であります。

2011年3月 3日 (木)

新宿グルメ20 夜来香

今回ご紹介いたしますのは

西新宿、バスターミナルと高層ビル街の間にある繁華街の片隅にあります、

台湾料理店「夜来香」(イエライシャン)

食の激戦区・西新宿で25年の歴史を持つ台湾料理の老舗です。

雑居ビルの3階というあまり良くない立地で小さめな店舗ですが、けっこう賑わっています。

台湾ビールや紹興酒、二鍋頭酒などのハイアルコールなど、酒の種類が豊富。そしてお通しで出てくるザーサイがうまい。

エビチャーハン(750円)や焼きビーフン(650円:写真)といったベーシックな中華料理もあります。

Beafon

個人的な一押しは「イカとショウガの炒め」

中華料理はやはり炒め物だという固定観念があるのですが、

ショウガを炒めるというのはあまりない。

食べてみると今まで味わったことのない感覚。

イカにショウガの香りと旨みがうまくしみこんでいる逸品です。

花粉症の緩和にショウガは効くので、花粉症でお悩みの方にもお勧めです。

2011年3月 2日 (水)

春は名のみの20110302

皆さんこんばんわ。WAS没頭中のkonnoです。

今週のスポーツニュースみたいなの。

■プロレス

・西村修選手・全日本プロレスから撤退、文京区議選に出馬のため活動に専念。

もうレスラー稼業は儲からないということでしょうか。昔ながらのスタイルで異彩を放っていただけに残念です。

・NOSAWA論外 丸刈りで謝罪

ハイボール10杯って・・・・・

■プロ野球

オープン戦開幕、横浜2連勝

「うちには調整など存在しない、勝ち癖をつけるんだ」

尾花監督本気。まあ負けが込めばシーズン序盤から休養させられちゃうからね。

■大相撲

春場所開催できないため「順席表」配布。

初場所の結果を基にした番付表ならぬ「順席表」でギャラの改定を行ったらしい。5月場所開催するのかどうか。胸が痛い。

・若ノ鵬、週刊現代であることないことしゃべりまくる

週刊現代も複数のソース使えよと思う。ロシア人をギャラで釣っただけと思われますよ。

今週はこんなところ。

2011年3月 1日 (火)

第1051.7回 キャッシュカウ

時に西暦2056年、

西新宿にあるデンドログラム社の本社ビル、役員会議室。

やり手の専務執行役員、鈴木氏と談笑しているのは、

金融ファンド・ラグナインベストメントの幹部

「いやあ小売業もたいへんですからねこの不況で、ええ。こういう時守りに入ったらますます出血しますからこんなときは攻めたほうがいいのですよ。弊社も首都圏に20店舗新業態を出店しますから、ぜひラグナさんにも社債を勝っていただけたらと思いまして、ええ。」

しかし利率をめぐって交渉が長引いた。低い利率を提示するデンドログラムの鈴木氏、投資家への説明がつかんと高い利回りを要求するラグナインベストメント。

(強欲なファンドめ・・・)

交渉の落としどころとして鈴木氏が提示したのが、先方の要求する利率を支払う代わりに、ラグナインベストメントが所有する女子プロレス団体の株式

「スーパースターズ・プロレスリング・ゼット」の株式を10%分、譲ってもらえないかという条件を切り出した。

 「冗談言わないでくださいよ。SPZはうちのキャッシュカウ(現金を生む牛)なんですから」

「いやあ、他意はないよ。SPZをどうこうしようなんていう。うちにはプロレス団体を経営するノウハウなんてないし。ただ広告塔として少々使おうかと思ってね。チラシに選手の写真を載せれば売上上がると思ってね」

 「そうでっか・・・・」

ラグナインベストメントは知らない。デンドログラムの鈴木専務執行役員と、アンダー龍子の特別な関係を・・・

「いや、経営には口出ししませんから。」

けっきょく、デンドログラム社はSPZの発行済み株式の8%を譲り受けることで話がまとまった。

「フフフフ・・・どっちに転んでも、わが社は丸儲けだ。これでオレのプレジデントとしての価値も上がるというもの・・・・」

そのころ、サンダー龍子は戸塚の近くにあるフローラ小川(本名・西花子)の自宅マンションに足を運んだ。元SPZ王者のフローラ小川もいまは引退して、一般の会社員と結婚し日本料理店「よこ川」で料理人として働いている。

「SPZの株、売ってもらえませんか」

フローラ小川はSPZの発行済み株式の24%を所有する大株主である。創業者の今野社長が当時の手塚オーナーに資金供出の対価として譲渡してもらった株式のうち半分を遺産相続で受け継いでいる。

「どうして・・・株を?」

 「SPZを変えたい、選手の待遇が男子団体にくらべて低すぎる」

横浜のお嬢様プロレス団体・SPZは曲がり角を迎えていた。

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