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2011年4月10日 (日)

第1,067回 パワーゲーム

時に、西暦2056年。

横浜のお嬢様プロレス団体SPZは旗揚げから48年目に入り、女子プロレス界のリーディングカンパニーとしてその地歩をスポーツ界に築いていた。

とはいえ、興行は年間96試合、年商は100億ちょっとの、世の中的に見たらそんなに規模の大きくない企業であった。しかも、この会社独自の不安定要因ー旗揚げ時にはIT企業の子会社として設立されていたが、そのIT会社のカリスマトップが失脚してから、株式の過半数をファンドに譲渡されてしまい、残る半数近くを創業社長の遺族が持つという構造があり、経営の方向性が揺らいできた。

このような状況下、大手ディスカウントストア「デンドログラム」の専務執行役員、鈴木伸之は団体のトップ選手・サンダー龍子を篭絡し、SPZの乗っ取りを企てた。

「SPZを完全乗っ取りとは行かなくても発言権をある程度握れば、SPZの選手をチラシにイメージキャラクターでのっけて広告塔にできるんじゃないかな、ええ。」

こうしてデンドログラムはラグナファンド、そしてプロレス団体とのかかわりを断ち切りたかったフローラ小川からSPZの発行済み株式の32%を取得し、SPZの大株主となった。

「取締役を選任したい」

さらに、デンドログラムはサンダー龍子(本名・浅野勝子)の取締役就任を申し入れ、さらに鈴木氏も社外取締役としてボードに名を連ねることとなった。この後、SPZの取締役会は開催するごとに紛糾することになった。

「選手の契約を、社員としての雇用契約ではなく、個人事業主としての業務委託契約に切り替えればギャラは任意に設定できるんじゃあないですか」

サンダー龍子が爆弾動議をかます。ラグナインベストメントの息のかかった役員は凍りついた。

このような状況下、選手出身の取締役、中森社長と山本副社長はただオロオロするだけであった。選手の管理と書類の捺印だけしておればよかったのに・・・・経理財務や経営先着の部分はラグナの息のかかった役員のリモートコントロール下にあったのだが。

*************************

9月上旬の昼下がり、川崎市内のマンションー今野ひかる邸に背広姿の初老の男が2人。

「SPZが大変な状況です。ひかるさんの力を貸してください」

「・・・・えっ」

SPZの内情を初めて聞く今野ひかる。口元に手をやりじっと考え込む。

「わかりました、その話、お受けします。」

9月下旬の株主総会で、今野ひかるの取締役就任がリリースされた、が、事態はどんどん悪化していった・・・・

「後もう少しで、ラグナの連中を、全員切れる、ええ・・・・」

デンドログラムの鈴木専務には計略があった。

「こっち側2人、選手上がり役員が2人、あいつらが2人、あと創業者の奥さんで公認会計士のおばさんか・・・・」

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コメント

バンワ最近久しぶりにCPU同士で観戦してみたら57分の大激闘してかなり燃えました。ロープブレイク率パネェ。

WWW様こんばんわ。きょう54年目7月まで振興させました。ジーニアス武藤VSライジン美冬が60分の死闘やって、オート観戦で見てたのですが手に汗握るいい勝負となりました。

偶然すね、コッチモジーニアス武藤でした笑まぁ、相手はナターシャでした

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