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2011年5月31日 (火)

第1,093回 49年目9月 プログラムの選手紹介から

49年目9月

恒例のプログラム選手紹介から。

所属選手は、わずか2名・・・

空翔る戦士 優香

本名:大谷優香。2039年1月14日、山口県岩国市出身。SPZ46期として、2054年4月15日、仙台市アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビューし、デビュー戦を勝利で飾る。持ち前の運動神経を生かした躍動感あふれるファイトでファンを魅了。SPZタッグ王座を戴冠し、次はいよいよSPZシングル王座をうかがう。得意技はシューティングスタープレス。

入場テーマ曲:Little baby nothing(KOTOKO&高瀬一矢)

クールビューティ 杉浦美月

本名:同じ。2038年5月26日、岐阜県恵那市出身。SPZの新人テストに合格し、2054年4月26日、新日本ドーム大会での対 フローラ小川戦でデビュー。地味ながらもグラウンド技術はかなりのものを持っており、得意の飛びつき腕ひしぎで強豪選手からギブアップを奪うこともしばしば。力技への対応が今後の課題。得意技は飛びつき腕ひしぎ逆十字。

入場テーマ曲:Innocent Dance(TWO-MIX)

レフェリー 吉見ゆう子

本名:吉見裕子。2028年12月11日、埼玉県川口市出身。アメリカ留学中にプロレスラーの道を志し、2046年4月15日、アメリカミネソタ州セントポール、コバルト体育館での対 トラウマサンダーバード戦でデビュー。日本帰国後はフリーで各団体を渡り歩くが、ヒザの負傷により2054年4月に現役引退。その後は八王子でスポーツインストラクターをしていたが、SPZ大量離脱に伴いスタッフの頭数が足りなくなったため、採用される。海外留学の経験があり英語に堪能で、外国人選手とのコミュニケーションも上手である。

レフェリー ミネルヴァ石川
本名:石川洋子、2027年7月3日、石川県小松市出身。SPZの新人テストに合格し、35期生として2043年4月17日釧路アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビュー。2051年、現役引退。引退後は団体に残り、若手選手のコーチおよび前半試合のレフェリーを務める。

リングアナウンサー 奥森豊

2020年6月11日、東京都瑞穂町出身、2043年入社、学生時代はコーラス同好会に在籍していた経験を買われ、新卒で巡業部に配属され、後半戦のアナウンスを担当。趣味は旅行。

リングアナウンサー 鈴木たくろう

2034年6月30日、神奈川県横須賀市出身。2057年入社。グッズ販売やリングアナ、雑用まで何でもこなすSPZ期待の若手社員。趣味はDTM。

リングドクター 沢木凛奈
2023年6月21日、北海道利尻富士町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務。プロレス観戦好きが好じ、「タダでプロレスが見られる」という甘言に乗り、SPZにリングドクターとして首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2011年5月30日 (月)

第1,092回 49年目8月SPZクライマックス(下)

SPZの看板シリーズ、真夏の祭典SPZクライマックス。

今年は45年ぶりに外人選手を交えてのリーグ戦となった。

やはりこのメンツでは世界最強のスーパーカオスが連勝海道を突っ走る状況・・・

第7戦は仙台大会。

アナベラ(6点、ジャーマンSH 13.06)ドッペル(6点)

アナベラが3勝目。ドッペルの蹴りをかいくぐってジャーマンでフォール勝ち。

アバチャ(10点、ニーアタックからの片エビ固め 10.27)杉浦(0点)

アバチャも1敗を守って最終戦横スペへ。杉浦をまったく問題にしなかった。杉浦美月6連敗・・・

ミントス(8点、シシリアンブローからの片エビ固め 14.28)優香(4点)

シシリアンブロー、裏拳といった激しい攻めを受けた優香

―もう負けられない
場外に逃げてSTOで返り討ちという手も使ったが、

「シシリアン、ブローッ!!」
この日2度目のシシリアンブローでミントスがなんとSPZエースの優香も食ってしまった。場内どよめき。

ミントス・フジニャーノ、堂々の4勝目。

「こんどヤルときは、タッグベルトイタダキマース」

Sカオス(12点、ジャーマンSH7.17)Dリナ(2点)

スーパーカオス強い。まったく死角なし。ジャーマンでダイナマイトリナを一蹴!堂々の6連勝で横スペへ乗り込む。

********************

そして最終戦、横スペ大会。

ミントス(10点、シシリアンブローからの片エビ固め 12.51)ドッペル(6点)

6点の古参外人ドッペルと、8点の人気外人ミントスが対決。このリーグ戦、アバチャ、優香を破るなど好調のミントスが積極的に仕掛ける。しかしドッペルも気迫のこもった反撃を見せる。消化試合なのに盛り上がった

「クラエッ」

ドッペルの掌底でミントスがぐらりと崩れる。しかしミントスも踏ん張って、

「シシリアン・ブローーー!!」

このリーグ戦で猛威を振るっているシシリアンブローで殴って3カウント奪取。得点10点という好成績でリーグ戦を完走。

アナベラ(8点、ジャーマンSH 10.46)Dリナ(2点)

アナベラも8点という好成績でリーグ戦を終えた。ダイナマイトリナはこの日もアナベラのジャーマンに屈し、2点(7位)でリーグ戦を終えた。

優香(6点、水平チョップからの片エビ固め 12.29)杉浦(0点)

まさかの負け越しでリーグ戦を終えることとなった優香、さすがにこの日は唯一の日本人対決、後輩の杉浦を相手に優位に運ぶが、ムーンサルトを2度もかわされるなど画竜点睛を欠く試合運び。最後は強引にチョップでなぎ倒して上に乗ってという締まらない結末となった。

「もう一度鍛えなおして、世界の選手と戦います」(優香)

「ひとつくらいは、とりたかったのですが・・・」
杉浦美月、全敗でリーグ戦を終えた。

Sカオス(14点、パワーボムからのエビ固め 9.41)アバチャ(10点)

一瞬の隙狙いか、締まらないファイトをして一瞬の関節技にかけようという手を使ったアバチャだが、勝負をかけたアバチャロックはロープに近かった。ため息が漏れる中、

「フッ・・・・」

スーパーカオスのスーパーパワーボム。9分ちょっとで実力派アバチャを倒してしまった。

「フフフフ・・・」

これでSクラ49年目にして、初めて外国人選手が大トロフィーを抱いた。スーパーカオスが栄冠を手にしてご満悦。賞金100万円も手に入れた。

準優勝はまさかのミントス・フジニャーノ。

「イエー!!」

アバチャと10点で並んだが、直接対決で勝っているので規定によりミントスが準優勝となり副賞の横浜中華街・お食事券を手に入れた。

3位のアバチャには恒例どおりスポーツドリンク1ケースが贈られた。

こうして、普段とかなり違う真夏の祭典は終わった。

2011年5月29日 (日)

第1,091回 49年目8月 SPZクライマックス(中)

49年目8月

SPZクライマックス

世界の強豪が集う形で、SPZクライマックスを強行開催。

SPZのエース・優香はSPZクライマックスを制することができるか?

とりあえずここまでは2連勝スタートだが・・・

第4戦はなにわパワフルドーム大会。超満員の観衆で埋まった。

ドッペル(4点、逆片エビ固め 12.10)Dリナ(2点)

ベテランのドッペルが本領発揮。相手がミドルキックで腰を痛めたのを見るや逆エビで絞り上げてギブアップ勝ち。

ミントス(4点、ラリアットからの片エビ固め 10.30)杉浦(0点)

「私はタンナルタッグ屋デハアリマセーン」

妹のソレッタがスケジュールの都合で来日しない今シリーズ、シングルリーグ戦で過酷な闘いを続けるミントス。

「シシリアン・スライス」

蹴りで杉浦をぼうっとさせておいて、バックドロップで追い打ち。杉浦もグラウンドに持ち込もうとしたが

「その手はクイマセーン」

それなりに力のこもったラリアットで杉浦を沈めた。

「結果が・・・でないですね」
杉浦美月3連敗。

アバチャ(4点、変形ドラゴンスリーパー 18.34)優香(4点)

レスリングならアバチャ、離れての飛び技なら優香。どちらが自分の型に引きずり込むか。しかし中盤、執拗に逆エビを仕掛け続けたアバチャが優位に立ち、裏投げで優香を頭から落とす。これで動きが止まってしまった。

「イクワヨ」
変形ドラゴンスリーパーで優香、失神・・・

Sカオス(6点、スーパーハンマーからの体固め 10.02)アナベラ(0点)

アメリカ本国では抗争を繰り広げている両者が大阪のメインで激突。いきなりタックル連発でアナベラが大きく吹っ飛ぶ。アナベラも良く粘ったのだが、スーパーハンマーに散った。

「フフフフフ」
これでスーパーカオス以外の全勝が消えた。

**************************

第5戦は名古屋しゃちほこ大会。

ミントス(6点、シシリアンブローからの体固め11.34)Dリナ(2点)
ここまで2勝1敗で来ているミントス・フジニャーノ、この日は力自慢のダイナマイトリナとの対決。

ダイナマイトリナのタイガードライバーをモロにクラってグロッキー状態のミントス、しかし

「シシリアン♪ブロー!!」
至近距離から裏拳のような感じで殴りつけて強引に3カウント。Sクラにシシリアン旋風が・・・

アナベラ(2点、キャプチュード 8.27)杉浦(0点)

まだ勝ち星のない両者の対戦はアナベラが制した。適当に投げまくってキャプチュードでトドメ。杉浦美月4連敗・・・

アバチャ(6点、アバチャロック 14.47)ドッペル(4点)

1敗同士の対戦はアバチャに軍配。脱出不可能のアバチャロックでベテランを退けた。

Sカオス(8点、ジャーマンSH 11.59)優香(4点)

スーパーカオス強い。独走態勢だ。その圧倒的肉体で優香を圧殺した。優香、優勝戦線から脱落の2敗目・・・

「これが・・・これが・・・現実です。受け止め・・・ないと。」

************************

第6戦は札幌どさんこドーム大会。

アナベラ(4点、キャプチュード 14.56)ミントス(6点)

ミントスの打撃をしのぎきったアナベラがキャプチュードでミントスをしとめて2勝目。ミントスは無念の2敗目を喫し、優勝戦線から脱落してしまった・・・

ドッペル(6点、ビッグブーツからの体固め 19.18)優香(4点)

「こ、これ以上は負けられません」
団体エースとしてリーグ戦上位を外人に独占されるわけにはいかない。この日はベテランのドッペルを攻めあぐねる展開、逆にドッペルのほうが積極的に蹴ってきて優香をたじろがす。しかし優香もシューティングスタープレスで大逆転を狙うがドッペル返す。そして、
「Die」
正面からのビッグブーツをまともに食らってしまった優香、まさかのフォール負け。

「・・・・・・・・」

優香どうしたのか。完全に調子が狂ってきたか。

アバチャ(8点、ジャーマンSH 10.28)Dリナ(2点)

アバチャ1敗を守った。ハイブリッジでキレイに投げたジャーマンでダイナマイトリナを下した。

Sカオス(10点、ジャーマンSH 7.49)杉浦(0点)

これはもう公開残虐ショーだった。

杉浦美月ただやられるだけ。凍りつく場内の空気。札幌どさんこドームのメインで組んではいけないカードだろう。なにもできぬままスーパージャーマンに力尽きた杉浦。

*********************

第49回SPZクライマックス。スーパーカオスが5連勝。1敗でアバチャが追う展開。(続きます)

2011年5月28日 (土)

第1,090回 49年目8月 SPZクライマックス(上)

49年目8月

恒例のSPZクライマックス。今年はリーグ戦での開催に戻った。しかし所属選手が2名だけなので、45年ぶりに外国人選手のSクラ参戦が解禁された。参戦選手は以下の通り。

優香(18)

3年連続3度目の出場
「SPZ代表として、がんばります」
杉浦美月(17)

初出場
「この顔ぶれでどこまでやれるかわかりませんが、やるだけやってみます」

スーパーカオス(現SPZ王者)

 「フフフフフ」

アデライーダ・アバチャ(元SPZ王者)

 「賞金で実家のリフォームをしたいですね」

アナベラ・スミス
 「Sクラリーグ戦、気合はいりマース」

ドッペル・ベルク
 「いい試合をしたい。それだけだ」

ダイナマイト・リナ
 「SPZクライマックス、結果を残したいですね」

ミントス・フジニャーノ
 「シシリアンスライスで全員KOよっ」

2戦目の福岡大会からリーグ戦が開始。

Dリナ(2点、ネックブリーカーからの片エビ固め 11.50)杉浦
パワーでは圧倒的に上を行くダイナマイトリナ。ラリアットで相手の戦意を砕いて、ネックブリーカーでトドメ。

優香(2点、キックからの体固め 15.16)アナベラ

団体エースの優香がセミ前で扱われる。なんと言う屈辱だろうか。しかし優香、先シリーズ最終戦のタッグ王座決定戦で左足首を痛めており、ぱっとしないファイト。逆転をかけて繰り出したシューティングスタープレスも返された、
「コレデオワリデース」
アナベラが優香をキャプチュードに捕らえようとしたが、一瞬の隙を突いた優香、

げしっ

蹴りを入れて切り返し、そのまま強引に押さえ込んで3カウント。何とか白星発進。

「ハァ、ハァ・・・・」

優香、勝つには勝ったが・・・・

ミントス(2点、シシリアンエクスプロイダーからの体固め 18.12)アバチャ

福岡大会セミは人気者対実力者の外人対決となった。いきなりしつこくしつこくスリーパーで攻めてきたアバチャ。これではミントス得意の蹴りに持ち込めない。そのままズルズルと続いてしまい。ミントスの息が上がったところで強烈パイルドライバー、アキレス腱がため、そしてキャプチュード。

「うああああ・・・」
アバチャロックは何とかロープに逃れ、2発目のキャプチュードをキックで返す粘りを見せたミントス。シシリアンブローでせいいっぱいの反撃。そして、アバチャがぐらついたのを見るや、

「シシリアン☆エクスプロイダー!」

初公開のエクスプロイダーでなんと元SPZ王者のアバチャから3カウントを奪う大金星。その瞬間、福岡が爆発した。

Sカオス(2点、パワーボムからのエビ固め 8.05)ドッペル

ベテラン外人のドッペル、最強外人のスーパーカオス相手にも臆せず向かってゆく。しかし規格外パワーのスーパーカオス、あのドッペルを子供扱い。あっさりとパワーボムで始末した。

「全員10分以内に倒ス、フフフフフ」

************************

第3戦は広島若鯉球場大会。

ドッペル(2点、ギロチンドロップからの体固め 11.27)杉浦(0点)

「大きい会場は苦手です・・・」

立ち技をある程度混ぜないといけない大会場のシングルマッチはあまり得意ではない杉浦。この日はドッペルの膝蹴りに悶絶してしまい、あとはもうズルズルと・・・

優香(4点、ボディスラムからの片エビ固め 11.54)Dリナ(2点)

優香がまずまずの試合運びを見せて、最後はドラゴンスリーパーでぐったりしたDリナをボディスラムから押さえ込んで3カウント。

アバチャ(2点、アバチャロック 12.07)アナベラ(0点)

昨日、イタリア娘相手にまさかの敗北を喫したアバチャ。この日の相手はWWCAの実力派。ジャーマンやフェイスクラッシャーで苦戦を強いられたが、最後はアバチャロックで勝利を引き寄せた。

Sカオス(4点、パワーボムからのエビ固め 10.56)ミントス(2点)

役者が違う。ミントスも2夜連続の大金星を狙ってよくねばったのだが・・・

第49回SPZクライマックス。優香とスーパーカオスが2連勝スタート。

(続きます)

2011年5月27日 (金)

特訓SS02 ディナーバイキング(下)

横浜のお嬢様プロレス団体に代々伝わる恐ろしい特訓メニューのひとつに

「ディナーバイキング食べ放題」というものがある。

軽量級の新人若手選手泣かせのこの特訓。

「体重軽いと投げ飛ばされたときに危険」という理由から、線の細い選手にはこの特訓がしばしば課されるのである。

本社近くの「よこ川」でやると、店主が嫌な顔をするため、特訓場所はもっぱら高級ホテルのバイキングレストランで行われる・・・・

「じゃあ片っ端からとって来るからさあ、片っ端から食べてね」

料理を片っ端から取ってくるのは社長。

井上霧子は2人の食べ具合を監視しつつ

「このグラバラックスサーモン美味しい」

白ワインを飲んでいる。

「まずはサラダとか軽いものからだ」

大皿にサラダを取ってきた社長

「こっちがパルメザンチーズとベーコンのサラダ、こっちが鴨のサラダ和風仕立て」

もぐもぐとサラダを口にする3人。井上霧子はひたすら飲んでいる。

「次はじゃあ前菜がんがん行くぞ、ズワイガニ、ヤリイカの冷製、小エビの前菜、アスパラガスのブラマンジェウニ添えだ」

このあたりはまだまだ余裕。

その後はスープ。

「ここのミネストローネは美味いぞ、一流ホテルだけあって気合のこもった味だ」

「・・・美味しいです」

三人でミネストローネをすする。

「じゃあ次はこれ、エスカルゴだ」

草薙みこと、初めてここに連れてこられたときはエスカルゴを気味悪がっていたが、食べてみると美味しいと気づいたらしく。どんどんと平らげてゆく。

「・・・・慣れると、美味しいですね」

かたつむりなのだが、かかっているバターソースが秀逸。

「じゃあメイン行ってみようか、ローストビーフ!」

二人の前に分厚いローストビーフが20切れほども。香ばしい特製ソース、そして添えられた西洋わさびが食欲をそそる。

草薙みことの目が光る。山奥育ちの彼女は横浜にきて初めてローストビーフを食べて以来、好物になっている。

猛然とローストビーフを食べ続ける草薙みこと。一方の小川ひかるも懸命に赤い肉を口に運ぶ。結構シュールな光景だ

「ほらほらどうしたまだメニューは半分くらい残ってるぞ」

そして次に社長が持ってきたのはフォアグラのソテー

「変わった味ですね」

「まあ、大人の味よ」

井上霧子もフォアグラの塊にフォークを伸ばし、白ワインで流し込む。

「さーあ次は期間限定メニュー、牛フィレのパイ包みだ」

「すごく・・・美味しいです」

草薙みこと、連れてこられただけなのだが、がんがん食い進める。これは将来大物になるであろう。

このあたりで小川ひかるの手が止まった。牛フィレのパイ包みを2,3切れたべたところでぐったりとしてしまった。

「ちょっと・・・もう・・・苦しい」

「おっどうした、まだまだ残ってるぞ、チキンディアブル、天麩羅、ポークシュークルート、温野菜、舌平目のソテークリームソース、赤魚のソテーアシジュールソース・・・・」

「社長、ごめんなさい・・・・ギブアップします・・・・」

「うーんもったいない、じゃあ草薙さん井上さん、残ったメイン処分して」

ぐったりとした小川ひかる、目がうつろだ、

「ホテルの天ぷらって・・・・美味しいですね」

「そらそうよ。外人観光客向けに気合入れて作ってるからのう。」

こうして残った3人でのこったメイン料理を片付けた。

「フゥーうまうま。」

「ホテルのケーキは美味しいです」

ぐったりとした小川ひかるを横目に社長と草薙はコーヒーとケーキ、フルーツでデザートタイム。

「ほら小川さん、せっかくベイサイド来たんだから紅茶とケーキのひとつくらい食べて帰れ」

「・・・・うう~・・・・」

小川ひかる、しんどそうに小さな抹茶ケーキにフォークを伸ばした。懸命に口に入れて、ミルクを入れた紅茶で流し込む。

午後8時少し前、お会計。4人で3万円ちょっと。井上霧子のワイン代が結構高くついた。

「はー、タダ酒は美味しいわ」

「・・・どうもご馳走様でした」

「・・・・まだまだ努力が、足りない・・・みたい・・・」

こうして4人はタクシーに乗り込み、本社のある戸塚へ戻ったのであった・・・・

「次のシリーズ、全敗したらまた連れて行くからなー」

「・・・・っ」

プロレスラーは、食べるのも仕事のうち。

2011年5月26日 (木)

特訓SS02 ディナーバイキング(上)

時に西暦2010年

横浜のお嬢様プロレス団体はようやく団体の経営が軌道に乗り、エースの南利美、伊達遥が外人選手とそこそこ渡り合えるようになり、団体の評価も上がってきた。

しかし、1期生の中で危なっかしいのが小川ひかるだった。身体の線も細いし、すぐスタミナ切れで動けなくなって、三下外人と当てても負けてばかり。他の一期生がそこそこ結果を出しているだけあって、由々しき事態となっていた・・・

このような状況下、横浜のお嬢様プロレス団体の社長は、会社の経費を使い、彼女のために特訓を企画したのであった・・・

「小川さん、草薙さん」

午前中の練習が終わって一息ついている選手の元へ、社長が声をかける。

「今日の夜、特訓やるから。ベイサイドホテルの『ファム・アーシュライト』で」

小川ひかるの顔がこわばる。以前何回か連れて行ってもらってきつい目にあっている。

この特訓は危険や痛さはないが、ただただ苦しいのである。

「お待たせしました」

午後5時過ぎ、まずまずの私服姿に着替えた小川ひかる、そして期待の新人草薙みこと、社長、団体影番井上霧子の4人は、タクシーでベイサイドホテルへ向かった。

横浜高島町にあるハイソなベイサイドホテル、2階は和洋中さまざまな高級レストランが入っており、一番奥にヴァイキング形式のブッフェ、「ファム・アーシュライト」がある。

「ディナーバイキング4名」

「いつもありがとうございます」

この団体は選手の特訓にここを使っている。特訓といっても受け身300回とか連続スパーリングではない。食い放題である。

「小川さん、あなた合宿所でごはんのお代わりはしてないらしいわね」

井上霧子が指摘する。

「体重軽いと、投げられたときに派手に飛ばされちゃうのよ。受け身を練習してるのは知ってるんだけど、10分過ぎると危ないシーンが結構あるのよ」

「・・・・はい」

小川ひかるもこのことは分かっていたようで頷く

「別に責めてる訳じゃないのよ。猛練習の後に食欲が無いのも分かるし、だからこうやってスペシャルなディナーバイキングで美味しいものを心行くまで食べましょうと言うわけなのよ」

井上霧子が諭す。

「んー、いま活躍している大相撲のハクホウも入門直後はひたすら飯を喰えと言われてて、練習しないでごはんを食べて身体を大きくして、そして大成したらしいから、それじゃ、ディナーバイキング、120分1本勝負、行ってみよう」

社長がほとんどこじつけのように特訓理由を話す。

「・・・・はい」「・・・分かりました」

こうして優雅な特訓?が始まった。

(続く)

2011年5月25日 (水)

咳をしても一人 20110525

いろいろと大変な状況ですが、

とりあえず今週のスポーツニュース

■全日本プロレス

絶賛九州巡業中。我らが渕正信選手は第1試合で温め役。57歳でシングルマッチの連戦はきついだろうと思いきや、公式サイトにアップされる速報ではレネデュプリにはダイビングプレスで負けたが、大和ヒロシあたりにも勝ったりしている。怪我の無いよう祈るばかりです。ブログでは夜ホテルで湿布とサロンパスを貼っているという・・・

メイン戦線では諏訪魔軍、鈴木船木連合、殺戮集団ブードゥが三つ巴の争いを繰り広げている。まだ武藤社長は長期ロードできないんだろうか・・・

■野球

中日佐伯5打数4安打 決勝2点タイムリー

これまで代打でダメダメだったのですが、外人をDHで使って交流戦で一塁スタメン起用したら大当たり。前横浜の四番:最後のあがきか。

広島カープ交流戦でやらかす

野村謙二郎監督が7番DHに偵察メンバーとして投手の今村を入れ、メンバー表交換のときに対戦相手オリックスの岡田監督に「DHは1回は打席立たせなあかんねんで」と指摘される赤っ恥。けっきょく第1打席は走者がいたので今村は送りバントを決め、2打席目から石井琢に交代。

■相撲

魁皇38歳、白鵬に勝って通算1044勝

Youtubeで見るたびに涙が出てきます。この人はまだこんな力を持っていたのか。大相撲技量審査場所、出番前に優勝の決まった白鵬、ロートル大関にまさかの敗北・・・ 

「魁皇は八百長」「ガチンコなら即引退」この声に対する魁皇なりのアンチテーゼか。「俺だって本気だしゃあこのくらいできるんじゃ」だが15日本気出せなくなっているのがいまの魁皇。でも38歳10ヶ月にして千秋楽結びの一番に出場して勝ってしまうのだから、すごいことだ。

■風邪が悪化

熱は引いたが咳が止まらない。

2011年5月24日 (火)

第1,089回 SPZタッグ王者決定戦

49年目7月

外人に頼りまくりで「サマースターナイツシリーズ」を開催した。

今月はスーパーカオスが本国でのスケジュールの都合で来日しないのでSPZ戦も組めない。東北巡業も外人同士のマッチメイクが主流。だが営業努力の甲斐あって超満員が続いた。

最終戦は新日本ドーム大会。満員どまり。いやそれでも4万6千名もの観客動員に成功したのだからさすがである。SPZがかなり招待券をばらまいたらしいが。

後半の第4試合からテレビカメラが回り始めた。

ジュディ・コーディ対シチェルバコフ。パワー自慢の両者がドームのセミ前で対戦。

「はぁっ」
ジュディ・コーディがネックブリーカー。これでシチェルバコフの動きが止まった。
「コレデオワリだ」

DDTを2.8で返したが、立て続けに2発めを食ってしまってはシチェルバコフも返せなかった。勝負タイム12分47秒。

セミファイナルはアナベラ・スミス対アデライーダ・アバチャ。SPZベルトの戴冠経験もあるアバチャが有利と思いきや、アナベラが力勝負を挑んできて、タックル連発でアバチャを吹き飛ばす。

「HAY」
バックドロップ、ミサイルキックと大技を的確に積み重ねたアナベラだが、アバチャには切り札がある。
「壊れなさい」
変形STFのアバチャロック。完璧に決まった。たまらずアナベラはギブアップ。勝負タイム11分8秒。

そしてメインは「SPZタッグ王座決定戦」

昨年12月までグリズリー山本&白石なぎさ組が保持していたが団体分裂に伴い2人がSPZを退職したので返上したタッグベルト。

「応援宜しくお願いシマース」

人気タッグ、ミントス・フジニャーノ&ソレッタ・フジニャーノが見参。以前持ってたあばしりタッグを返上して、こんどはSPZタッグを狙いにきた。ルックス系のミントスと、キックが怖いソレッタ。実力と人気を兼ね備えた名チームだ。

対するは、優香&杉浦美月のSPZ代表コンビ。団体分裂で残った二人がタッグベルトを狙う。

まずは優香とミントスが相対。

「いっくよー」

優香がドロップキック連打。しかしミントスもためを作ってのボディスラムで反撃。そしてソレッタにタッチ。優香も杉浦にタッチ。

「うあ・・・っ」

杉浦がグラウンド攻勢でねちねち攻めるが、フジニャーノしまいは合体攻撃に活路を見い出し、ダブルドロップキックで杉浦を吹き飛ばす。

「しばらく頼みます」

ここで優香が再登場。ミントスとやりあう。チョップとエルボーの打ち合い。しかしミントスも仕掛ける

「シシリアン、スライス」

優香の頭を蹴る。そしてぐらついたところをニーリフト。

―これ以上は受けられない、決める。

優香はボディスラムでミントスを転がすと、すばやくコーナー最上段に上り、
「たーーーっ!!」

シューティングスタープレスで舞った。これで3カウントが入った。勝負タイム19分52秒。

「獲った・・・・」

杉浦美月まさかのSPZタッグ戴冠。選手層が厚い状況ならまず縁がなかったベルト。クールな彼女にしては珍しく感慨深げな表情であった。

2011年5月23日 (月)

第1,088回 優香 VS スーパーカオス

49年目6月
苦しいカード編成の続くSPZ。

それでも営業力とブランドのなせるワザか、最終戦のさいたまドーム大会は超満員となった。

「SPZのエース:優香がSPZ世界王者・スーパーカオスに挑む、さてベルトを奪還できるか?」

このストーリーラインだけで超満員の集客に成功してしまうのだからこの業界は何が幸いするか分からない。

セミ前までの4試合はガイジン対決なので省略。

セミはAki、杉浦美月対ミントス、ソレッタのタッグマッチ。人気のあるイタリアタッグに対して懸命に食らい付いてゆく杉浦。腕ひしぎで勝負をかけたがカットされた。こうなると苦しい。

最後はパートナーのAkiがミントスの
「シシリアン・スライスっ!」
蹴りを食らって負けてしまった。勝負タイム14分50秒。

ここで場内オーロラビジョンに予告が

SPZ世界タッグ王者決定戦 7月22日・新日本ドーム

優香・杉浦美月 VSミントス・フジニャーノ ソレッタ・フジニャーノ

場内どよめきと失笑。これはどう考えても自団体選手にタッグベルトを持たせようと言うマッチメイク。

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メインイベントはSPZ戦、王者スーパーカオスに対するは優香。

「・・・・ぐううっ」

パワーで圧倒的に上を行くスーパーカオス。タックルで優香を弾き飛ばす。場内どよめき。

優香もドロップキックで手数を返し、得意のシューティングスタープレスも決めたが、続くダイビングプレスはかわされてしまった。

「YOU FINISH?」(終わったか?)

スーパーカオスの猛攻。スーパーバックドロップ、そしてスーパージャーマン。優香はなすすべなく3カウントを奪われてしまった・・・勝負タイム22分4秒。王者が初防衛に成功。やはり両者の実力にはまだ開きがあるのか・・・・・

2011年5月22日 (日)

第1,087回 SPZ世界王者決定トーナメント(3)

49年目5月
「バトル・カデンツァ」開幕。

最終戦は横スペ大会。超満員の観衆で埋まった

。所属選手がたったふたりになったSPZ。まず杉浦美月が第1試合に登場。あいかわらずのぱっとしないファイト。マリー・ネルソンのギロチンドロップ、ニーリフトを食らってフォール負け。

第2試合はガイジン同士のシングル。

第3試合は人気タッグのミントス、ソレッタが登場。ソレッタが見事なノーザンライトSHを見せ、対戦相手のアンリをしとめた。その試合が終わると休憩。
そのあと、3大シングルマッチ

セミ前はアナベラ・スミス対Aki。

「スーパーキック!」
Akiのスーパーキック2連発。しかしアナベラもこれを返した、場内どよめき。そしてバックにまわってジャーマン。Akiは返せなかった。勝負タイム14分2秒。

セミファイナルは優香対シチェルバコフ。メインのSPZ王者決定戦に出られなかった優香。シチェルバコフの力攻めをひとしきり受けてから、ドロップキック連発で反撃開始。しかしシチェルバコフもバックドロップ2連発で優香を追い込む。

「これでーっ!!終わり!!」

それでも優香、SPZエースの意地を見せて、ローリングソバットで蹴り倒すと、得意のシューティングスタープレス。これでカウント3が入った。勝負タイム10分51秒。

メインはSPZ世界王者決定戦。

3月のトーナメントを勝ちあがったスーパーカオスと、4月のトーナメントを勝ちあがったジュディ・コーディが激突。

「フフフフフ・・・」

しかしながらこの顔合わせではスーパーカオスのほうが役者は一枚上。スーパーDDTで動きを止めて、スーパーパワースラムで追い込む。きょうのジュディはいいところがあまりない。ジャーマン狙いを回転エビ固めで切り替えしたところくらい。

「フフフフフ」
最後は余裕の表情でネックブリーカードロップ。あっさりとスーパーカオスが3カウントを奪った。勝負タイム20分25秒。スーパーカオスが新王者となった。

SPZ世界王者決定戦

スーパーカオス(20分25秒 ネックブリーカードロップからの片エビ固め)ジュディ・コーディ

スーパーカオスが第132代王者となる。

2011年5月21日 (土)

第1,086回 SPZ世界王者決定トーナメント(2)

48年目4月
SPZは新人を採っている余裕などなかった。走り続けるしかない。生き残るために生き急ぐ。大量離脱後のドーム興行連発は無謀といわれたが、大阪や広島、福岡でも満員をマークしたので客数減はそれほどでもなかった。

最終戦新日本ドーム大会。

第1試合は杉浦美月対Aki。Akiの蹴り技に苦しんだ杉浦だったが、逆転の腕ひしぎ逆十字。なんとかロープに逃れたAkiだったが、もう右腕がまったく使えず、続く杉浦の脇固めにギブアップ。

続く第2試合はスーパーカオスが登場、パートナーの初来日外人アネッサとくんで、ミントス、ソレッタのイタリアン姉妹と対戦。スーパーカオスが格の差を見せて、ボディプレスでミントスを沈めた。

「フフフフ・・・」

スーパーカオスはベルトを巻くパフォーマンス。

そしてトーナメントAct2.

1回戦第1試合は優香対ロザンヌ・チャン。

欠場明けの優香だが、コンディションはきっちり仕上げてきた。ひとしきりロザンヌの攻めを受けて、ムーンサルトでフォール勝ち。これで1回戦突破。

続いて1回戦第2試合はゴールド・ローズ対マリーネルソン。積極的に攻めたゴールドローズがマリーを振り切って1回戦突破。

1回戦第3試合はベテランのドッペル・ベルクが登場。初来日のアンリ・クロービーと対戦。ニーリフトでアンリの動きを止めたドッペルが優位に立ち、
「ウラアッ」
強烈なスクラップバスターで3カウントを奪い準決勝進出を決めた。勝負タイム12分50秒。

1回戦第4試合はシチェルバコフが登場。対戦相手はジュディ・コーディ。パワーに勝るジュディが猛烈な攻めを見せて、シチェルバコフをデスバレーでねじ伏せた。

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準決勝に進出したのは下記4名。

優香

ゴールドローズ

ドッペル・ベルク

ジュディ・コーディ

準決勝第1試合は優香対ゴールドローズ。格からいって優香の優位は動かないところだが、ゴールドローズも馬力にものを言わせて優香を苦しめる、しかし優香もドラゴンスリーパーでゴールドローズをぐったりとさせて、チョップ一発でゴールドローズを退けた。勝負タイム12分12秒。

準決勝第2試合は常連外人同士の対戦。ドッペル・ベルク対ジュディ・コーディ。
「はっ」
チカラ押しの猛攻を見せたジュディ・コーディ。タックルの連発でペースをつかむと、ブレンバスターで投げて3カウントを奪取。勝負タイム9分44秒。

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そして第2回トーナメント決勝戦。

優香VSジュディ・コーディ

この試合、優香はなんとしても勝たなくてはならない。新王者決定戦がガイジン同士の対戦ではいろいろ営業的にまずい。

「ウオー」

ジュディのグーパンチで優香も流血。ジュディのチカラ攻めにタジタジ。ここで勝たないという意識は優香にもあり、それがいつものファイトを阻んでいる。

なんとじかシューティングスタープレスを決めたが、ジュディ、返してバックドロップ。これで優香の意識が飛んでしまった。

「ARE YOU READY?」
ジュディ、非力になった優香を高々と抱え上げてデスバレー。これで3カウントが入ってしまった。

「ファンの皆さん、申し訳ありません」

試合後優香はさすがに悄然としていた。

ということで5月シリーズ最終戦で行われるSPZ世界王者決定戦はスーパーカオスVSジュディ・コーディ で行われることになってしまった・・・・

2011年5月20日 (金)

第1,085回 SPZ世界王者決定トーナメント(上)

48年目3月

悪いことに唯一のエース、優香が負傷。軽症だがここで無理をさせてはもっと大変なことになりかねないので休ませた。

「何か企画を考えないと・・・」
ということで、空位になっていたSPZ王座争奪トーナメントをやることにした。3月4月でトーナメントを2回行い、トーナメントの優勝者同士が5月に戦い、勝者を新SPZ王者と認定するとのことである。

最終戦さいたまドーム。ワンナイトトーナメント形式で行われる。

1回戦第1試合は今シリーズ唯一の所属選手、杉浦美月が登場。初来日のノキア・スイッチャーと対戦。初顔合わせだが事前に過去のビデオを見てチェックしていた杉浦、グラウンドでも優位に試合を運び、6分過ぎにいきなりの飛びつき腕ひしぎ。

「アアアアアア!!」

さいたまドームに響く絶叫。杉浦が準決勝進出を決めた。

1回戦第2試合は、ブルーローズ対ミントス・フジニャーノ。人気外人同士の対戦だ。力のこもった熱戦が繰り広げられたが、最後はミントスがDDTで制した。勝負タイム10分31秒。

1回戦第3試合は、Aki対ソレッタ・フジニャーノ。
「上諏訪温泉地下プロレスの名前を売ってくる」
勝ち進めば、SPZ王者になれるかもしれない。ソレッタの厳しい攻めに手こずったものの、最後はスーパーキックでソレッタを退けた。勝負タイム12分14秒。

1回戦第4試合に大本命、スーパーカオス登場。GWAのデボラ・ローズと対戦。デボラは初来日。やはりスーパーカオスのパワーが勝り、スーパーパワーボムでデボラを撃破した。勝負タイム14分3秒。

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かくて、準決勝に進出したのは、

杉浦美月、ミントス・フジニャーノ、Aki、スーパーカオスの4名。

「もうやる前から結果バレバレだよ」

さいたまドームに詰め掛けたファンは苦笑。我らがSPZ代表、杉浦美月が決勝戦に残れるのか。

そして準決勝第1試合。

杉浦美月 VSミントス・フジニャーノ

いきなりコブラツイストで勝負をかけてきた杉浦だったが、ミントスもツワモノ、シシリアンスライスで昏倒させてバックドロップ、DDT、そしてもう一度、

「シシリアン・スライス♪」

頭部へのキックが炸裂。イッキの攻めに杉浦が沈んでしまった。ミントスが7分56秒、決勝進出。

「すみません・・・・頭にもらって、わけが分からなくなりました・・・・」

準決勝第2試合はAki対スーパーカオス。

「まあ、胸を借ります」

スーパーカオス、いきなりのスーパーハンマーでAkiをぶん殴った。ああコレデオワリだなと誰もが思ったが、Aki,ギリギリで返してスーパーキック2連発。まさかまさかと場内は色めき立ったが、スーパーカオス、2発目のスーパーハンマー

これでAkiは沈んでしまった。勝負タイム5分25秒。スーパーカオスも決勝進出。

「うう・・・・勝てるかもしれないと思ったのですが」

そして決勝戦はミントス・フジニャーノ対スーパーカオス。

場内ものすごいミントスコール。イタリア美女姉妹の姉、シシリアンスライスさえ決まれば分からない。向こうも3試合目なので疲れている。

しかし

「ぬん」

組み付くや、いきなりパワーボムを仕掛けたスーパーカオス。この一発で試合は終わってしまった。勝負タイム1分16秒。

「フフフフフ・・・・」

これでスーパーカオスが5月の王者決定戦に駒を進めた。

2011年5月19日 (木)

第1,084回 新王者決定プロセスについて予告

3月頭、マスコミ各社に配布されたプレスリリース。

SPZ世界王者 決定トーナメント

第131代王者サンダー龍子退職に伴い、空位となっていたSPZ世界王者は、下記プロセスにて決定いたします。

3月 第1回トーナメント(さいたまドーム)出場選手

杉浦美月(SPZ)

ノキア・スイッチャー(WWCA)

スーパーカオス(WWCA)

ブルー・ローズ(GWA)

デボラ・ローズ(GWA)

ミントス・フジニャーノ(EWA)

ソレッタ・フジニャーノ(EWA)

Aki(上諏訪温泉地下プロレス)

4月 第2回トーナメント(新日本ドーム)出場選手

優香(SPZ)

ロザンヌ・チャン(WWCA)

ゴールドローズ(GWA)

マリー・ネルソン(WWCA)

ドッペル・ベルク(EWA)

アンリ・クロービー(EWA)

ジュディ・コーディ(WWCA)

シチェルバコフ(EWA)

第1回トーナメントと第2回トーナメントの優勝者が、5月シリーズ最終戦 横浜スペシャルホール大会で「新王者決定戦」を行い、勝者が第132代SPZ世界王者として、認定されます。

トーナメントを2回に分けたのは、「多くの選手にチャンスを与えるため」と発表されたが、主力選手の優香が3月シリーズの欠場を余儀なくされたので、3月4月に2ヶ月をかけてトーナメントを行うことで優香の決定戦進出の目を残そうとしたと思われる。

「メンツからいったら、スーパーカオスかな」

「優香が第2回トーナメントを勝ち上がれるかな」

SPZが体制立て直しの第一歩、

SPZの新たな女王を決める戦いが始まった。

「私がSPZ女王?絶対ありませんよ。トーナメントはやれるところまでやるだけです」(杉浦美月)

2011年5月18日 (水)

広島カープ頑張れ20110518

こんにちワン。

WAS没頭中筆者の、konnoです。

■今週の全日本プロレス

シリーズ緒戦の後楽園大会、渕さんは6人タッグで曙に潰されました。セミでKAIがカズハヤシ越えを果たし、ジュニアベルト挑戦権を得ました。メインの諏訪魔・船木VS永田、中西戦は諏訪魔が中西から取って勝利。前哨戦で勝って両国では敗れるパターンか・・・

■大相撲

ガチンコ場所、優勝争いはこの原稿を書いている火曜日朝の時点では9連勝で白い子と新入幕の魁聖がトップを並走。我らがボロ大関・魁皇はここまで6勝3敗。残り2つ誰から勝つのか。10日目の豪風戦に負けるようだと厳しくなる・・・・今場所は八百長で帳尻あわせがきかないと思われる。失うものが多すぎるから。

■プロ野球

いよいよ交流戦スタート。今年はセリーグのチームが意地を見せてほしいのですが、パの方がいいピッチャーが揃ってるのでまた昨年同様のことが起こるのではないかと思われる。

「球場ラヴァーズ」(石田敦子さん)2巻まで出ています

読んでて目頭が熱くなる。観客席視点の野球漫画。

「もしかして、カープって、弱いですか」

■心労がたたって

風邪ひいてしまった。現時点で体温37.3度・・・・

せっかくの休みなのに自宅軟禁。

2011年5月17日 (火)

全日本 佐久大会観戦記(5了)

底冷えのする体育館で繰り広げられた全日本佐久大会。

メインイベントは6人タッグマッチ。鈴木みのる、船木誠勝、カズハヤシVS諏訪魔、真田聖也、征矢学。1月の前橋からケアがハヤシに変わっただけのマッチメイク。「風になれ」の唱和される中、鈴木、船木、ハヤシがリングイン。そして諏訪間のテーマに乗って、諏訪魔、真田、征矢の3人が入場。裁くレフェリーは細身ながらベテランの村山大値。

このメインイベントもバタバタした試合展開になった。10分頃に、鈴木がたくみに真田を会場隅のグッズ売り場横へ乱闘に連れ出し、バキッツドコッバァンという音と薄闇に瞬くフラッシュ、一体なにが起こったのかわからないが、真田が叩きのめされてしまったようだ。まさに闇討ち。

これで実質2体3.そのまま場外に真田を放置してリングに戻る鈴木みのる。さすが世界一性格の悪い選手だ。船木はさすがに危険な打撃を持っているだけあって、会場の空気が引き締まる感じがする。カズハヤシも小柄なジュニア戦士なのだが、相手3人は後輩なので、強気のファイトを見せる。

しかし真田が会場隅で伸びたまま戻ってこない。異変に気づいた村山レフェリーが場外へ向かって

「真田戻れ!」とか「セコンド!セコンド!何やってんだ!真田を戻せ!」とか叫ぶが真田は戻ってこない。村山レフェリーが叫んでるのも演技なのかもしれないが。

結果的に征矢学が相手チームの攻勢に晒される状態になってしまった。
しかし征矢学がこのピンチを耐え切った。ようやく真田がセコンドに支えられながらリング下まで戻ってきた。20分が過ぎ、予定通り?試合が動いてきて、リング上は征矢学とカズハヤシの2名が残り、あとは乱闘を繰り広げる。

真田もどうにか息を吹き返し、鈴木をうまく場外で足止め。そして征矢学がその間にカズハヤシを垂直落下式ブレンバスターのような技で仕留めた。やはりアジアタッグ奪還のため征矢が張り切ったかと思わせる内容。

クソッやられてしまったという表情で引き揚げるカズハヤシ。覚えてろヨフフンという表情で引き揚げる鈴木。諏訪間のテーマが流れる中、若い3人で勝鬨。まあ結末としては妥当だろう。

時刻は既に午後9時過ぎ、さてこれから私は東京へ戻らねばならない。佐久体育館、横付けされた全日本プロレスの大型バスへ、激闘を終えた選手がスーツケースを手に次々と戻ってくる。浜亮太は階段をしんどそうに一段一段降りる。カズハヤシは女性ファンからもらった花束を持ってバスへ。選手関係者一行を乗せたバスは9時半頃、宿舎へ向けて出発した。

それを見送った私は道路沿いの回転寿司屋で夕食をぱぱっとすませ、21時53分発のディーゼルカーで佐久平。ここで新幹線に乗換え、あわただしく帰宅の途についた。

2011年5月16日 (月)

全日佐久大会観戦記(4)

4月下旬とはいえ信州の夜は寒い。いまごろ桜が満開だし。まして暖房の無い底冷えのする体育館でのプロレス観戦は厳しい。

15分ほどの休憩時間が終わり、ゴングが3度、打ち鳴らされる。

休憩明けの第5試合も、ジュニアタッグリーグの公式戦、金本浩二・稔の「ジュニアスターズ」に、悪の集団ブードゥマーダーズからMAZADA、スーパーヘイト。
スーパーヘイトは前回見たときと違い、上半身裸ではなく、金色のベストを着てファイト。背中に赤く「SH」と入っている。スタンハンセンじゃないんだから。悪役らしく顔を黒くペイントしているが、平井さんの柔和な表情がリングサイドからだとほの見える。試合はMAZADAがけっこう奮戦し、相手とかみ合った攻防を展開。

スーパーヘイトは一体どこへ行こうとしているのだろう。金色のオープンフィンガーグローブを着けて、パンチを繰り出す。しかしタッグチームとしての完成度はジュニアスターズの方が上で、試合の六割がたはジュニアスターズが支配していた。

金本の顔面ウォッシュを初めて生で見た。倒れこんだ相手の顔面を靴のへりで擦って精神的屈辱感を味わわせているのか。最後は予定調和か、あっさり分断作戦にはまったVM軍、スーパーヘイトが金本のアンクルホールドから脱出できずギブアップ負け。まあこれはジュニアスターズの順当勝ちか。

セミファイナルは普通のタッグマッチ、

KENSO、浜亮太VS TARU、KONO。

印象的なKENSOのテーマ曲に乗って、入場する元WWEスーパースターのKENSOと超デブ・浜亮太。KENSOはコーナーに立って両手を広げるパフォーマンス。

相対するのは殺戮集団ブードゥの首魁TARUと、大型悪役のKONO(河野真幸)。なぜか前の試合で金本にやられたスーパーヘイトもくっついてきた。TARUはいきなりマイクを握り毒舌を吐く。「KENSO、最終戦のディファ有明でスーパーヘイトがお前をぶち殺してやるわ・・・」などと。場内反応あまり無し。そりゃあ弱いスーパーヘイトがKENSOを倒せるわけが無いし・・・

試合はまあ場外乱闘などもあって荒れた。フェンスが無いので少し抑え目の場外乱闘。悪役総帥TARUが出る場合、きっちりとした攻防が成立しない。場外からスーパーヘイトが茶々を入れるが、KENSOも実力者なのでしっかり反撃。得意の張り手や腰の飾りヒモを使ってのチョークも繰り出していた。7分過ぎに早くも結末。ダウンしたTARUにまず浜がボディプレス。200kgが降ってくるのだからたまらないだろう。

これでダメージを負ったTARUにKENSOがニードロップ。みごとVMの総帥・TARUにフォール勝ち。バタバタした乱戦を制した。

しかしスーパーヘイトがここでKENSOに消火器攻撃。試合には勝ったものの、猛毒の霧(という設定)を浴びて悶絶するKENSOであった。

2011年5月15日 (日)

全日本佐久大会観戦記(3)

第4試合 渕正信 菊地毅 VS スペルクレイジー、BUSHI

続く第4試合もジュニアタッグリーグ戦の公式戦。メキシコ音楽が流れ  前回優勝チームのスペルクレイジーとBUSHIが入場。

対するは「馬場全日本の流れを汲むチーム」とプログラムで紹介されている渕正信、菊地毅組。渕のテーマ曲「デンジャーゾーン」に乗って入場。

菊池毅のファイトを見るのは92年以来、19年ぶりである。あの2000年の全日本分裂の際、菊地はNOAHを選んだが、体調不良とパンチドランカーでNOAHとの契約を打ち切られ、いまは物流会社でアルバイトをしながら各団体のリングを転々としている。今回ジュニアタッグリーグ戦への参戦は、菊地が宮城県出身と言うことで東北地方の人に勇気を与えたいということで参戦を申し出たようで、それは美談なのだが、久しぶりに見た菊地のファイトはかなり様変わりしていた。

(元は、ダイナマイト・キッドの影響を受けた突貫ファイトが売りだった菊地。WASの菊池理宇のモデルレスラーにもなったのですが・・・)

あの頃の日の丸タイツは変わらないが、雰囲気はだいぶ変わってしまった。壊れた表情と「ウガァー」といううなり声で対戦相手を威嚇しながら闘う独特のスタイル。

百戦錬磨のルチャレスラー、スペルグレイジーも「なんなのあの人?」みたいなリアクションでやりづらそう。

試合は若いBUSHIが捕まってしまう。渕正信がBUSHIを捕らえて「菊地、頭出せ」などと指示して、コーナーに控える菊地の石頭にぶつけるといういい連係を見せる。

勢いに乗る渕正信はここ数年の持ちネタである「腰痛ボディスラム」も見せる。BUSHI、そして救援にはいったクレイジーも投げ飛ばすが、そのあと渕は自らの腰の痛みに悶える。

だが10分が過ぎたあたりから試合が動き出した。ルチャコンビが逆襲に展示、2人を場外に落としダブルプランチャで反撃。そのまま乱戦になり、最後はBUSHIが渕をコーナーに釘付けにする。

渕が菊地に「決めろぉ」と檄を飛ばすが、スペルクレイジーがそうはさせじとうまく横回転エビ固めで菊地を丸め込んでそのまま3カウント。

とくに虚を突かれたわけでもないのにこれで終わってしまった。昔の全日本レスラーはこんな技で3カウントを許すことはなかったのだが。

負けた後も狂乱の表情で2人を威嚇するよく分からない人、菊池毅、怖いのか、クレイジーとBUSHIは場外で勝ち名乗りを受けてそのまま控室へ引き揚げた。菊地毅の壊れぶりが印象に残った。ともかくこれで前半の試合が終わった。

休憩時間、通路を引き揚げてくる渕選手と菊地選手に「ナイスファイト」と声をかけてみる。そしたら菊地選手が「負けぢゃったよおおお」と例の壊れた声で叫ぶ、かつての超世代軍の鉄砲玉が・・・・・・時代は変わった。

2011年5月14日 (土)

全日本・佐久大会観戦記(2)

第2試合 KAI VS中之上靖文

ここから全日本プロレスの試合。裁くレフェリーは若手レフェリーの神林さん。

「反則は5カウント、場外は10カウント、オーケイ?」
とルールの確認をする。もっとも年がら年中闘っているこの二人がルールを知らぬはずはなく、とすると神林さんは観客にルールをさりげなく伝えているのか。二人を握手させた後、試合開始を宣する神林レフェリー。まずは基本的なレスリングの攻防からスタート。

KAIはカズハヤシとのコンビでタッグリーグにエントリーしているが、きょうはリーグ戦が無いので、前座に回った。デビュー1年余りの中之上とシングルで対戦。前半はエルボーの打ち合いを繰り広げたが、中之上のそれとKAIのそれとは衝撃音が違う。

KAIのエルボーによろめく中之上。バックドロップなどで反撃するのだが、後が続かない。まだまだスタミナ不足のようだ。逆エビ固めで中之上をグロッキーに追い込んだKAI、最後はスプラッシュプランチャなる技でダイブし、中之上からフォール勝ちを収めた。まあこれは新人VS若手の前座試合であった。

続く第3試合から、ジュニアタッグリーグの公式戦である。

佐藤光留、菊タロー VS 近藤修司、大和ヒロシのタッグマッチ。佐藤はなぜかメイド服を着て入場と言う痛々しさ。菊タローのコスチュームは背中に「ファミ通」とスポンサーロゴがプリントされているし、雑誌やYoutubeで見ていたのよりデブい。よくこれでジュニアヘビーを名乗れるなと思うくらいでっぷりとした体型。

裁くレフェリーは厳格なレフェリングで知られる村山大値。菊タローのおふざけにも厳格に対処するので、菊タローにとっての天敵である。ましてや相手は実力者の近藤修司。これはもうやる前から勝敗は見えていた。

先発は近藤と菊タロー。いきなり近藤がキングコング・ラリアットで菊タローに大ダメージを与える。なんとか態勢を立て直し佐藤にタッチ。
佐藤のファイトスタイルそのものは総合格闘技上がりと言うこともあってキックや関節技のストロングスタイル。若い大和とは白熱した攻防を見せ、張り手の応酬で場内を沸かせる。

しかし近藤が出てくるや劣勢に追い込まれる。佐藤光留は女性ファンに人気があるらしく、攻め込まれているときなど「ヒカル!」の声援が飛んだが、近藤はリングサイドの女性ファンにも「うるせえぞブス」などと吐き捨てる。そのくらい余裕があるということか。

やはりこのメンツでは近藤修司が頭ひとつ抜け出ているか。菊タローはすっぽ抜けブルドッキングヘッドロック、武藤ばりのフラッシングエルボー、シャイニング菊ザードと持ちネタをよく展開したが、最後は佐藤がリング下に転落してしまい、リング上は近藤と菊タローの1対1という状況、

ああこれは決まるなと言う雰囲気のなか、近藤の2度目のキングコングラリアットがヒット。これは佐藤のカットが間に合ったが、すぐに大和が逆カットに入り、弱りきった菊タローへ近藤が逆片エビ固め。

最近近藤はこの技を好んで使っている。近藤はパワーがあるので、このような単純な技でも相手にとっては脅威。あえなく菊タローはマットをバンバンと叩いて降参の意思表示。
健闘むなしく敗れた菊タローと佐藤、大ダメージを負った菊タローを佐藤が支えながら退場。これも実に印象に残るシーンであった。

2011年5月13日 (金)

全日本・佐久大会観戦記(1)

2011年4月26日 全日本プロレス 佐久大会観戦記

私の休日は基本的に毎週火曜日だけであり、プロレス観戦をするとなるとその火曜日に全日本プロレスが東京から近くで興行を打ち、かつ私が応援している渕正信選手が参戦する場合に限られる。この3条件を満たすときはなかなか無い。渕選手はギャラが高いのと57歳という年齢、腰痛持ちということもあってあまり巡業には帯同せず主要な興行のみ限定参戦している。

しかし、全日本プロレスの4月シリーズは「ジュニアタッグリーグ戦」と銘打たれ、渕正信選手も老骨に鞭打って、菊池毅選手と旧悪役商会コンビを組んで、タッグリーグに参戦となった。そして4月26日、火曜日は長野県佐久市で興行があり、渕選手も試合に出る。佐久は東京近辺ではないが、これは観にいかないわけには行かない。

昼頃の中央本線で出かける。昼食は甲府駅で入手した「高原野菜とカツの弁当」。甲斐の山並みを望みつつ食べる駅弁はうまい。小淵沢で小海線に乗換え、ディーゼルカーに揺られること2時間、山間から佐久の市街地に入り、北中込という駅で下車。

佐久市総合体育館への行き方にやや戸惑ったが、5時過ぎに到着。やや古びた地方の体育館である。興行が開催されるのはメインの体育館ではなくサブアリーナの方。

サブアリーナへ通じる廊下の横で当日券を売っている。7000円の特別リングサイド、1列目の関がまだ残っていた。小さめの体育館、リングの四方に並べられたイスは1,000名もないと思われた。なぜが場外鉄サクが設置されていなかった。

グッズ売り場でプログラムと、2,000円の震災チャリティTシャツを買う。青コーナー側花道奥ではあのブードゥマーダーズの総帥・TARUが募金活動をしていた。阪神大震災を経験したTARUは思うところあってプロレスに転向した経歴を持つ。今回の震災にあたっても「やらぬ善より やる偽善」を合言葉に義援金を募っている。

募金箱に1000円入れるとTARUが「ありがとう!」と言ってくれた。トップヒールにこう声をかけてもらうこともなかなかないものと思われる。

客席は地元のプロレスファンや家族連れで9割がた埋まった。信州プロレスと提携したのが功を奏したか。

午後6時半、試合開始。いつものように阿部リングアナがゴングを5回叩き、本日のカードを読み上げる。そのあと若手期待の星、大和ヒロシがリングインし、挨拶。と「ゼンニッポン、イヤーッ」の発声練習。まあこれは前説か。

ふだんならこのあと所属選手の試合が始まるのだが、きょうは第1試合で「信州プロレス」の提供試合が組まれている。
信州タイガーアロー、リトル戸倉VSグレート無茶、火付魔珍という無名になる以前の覆面レスラー4人の試合が行われたが、内容的には学生プロレスの意味なくゲラゲラ笑わせるものであった。バックミュージックを流しながら、コミカルなプロレスが続き、本部席で実況スタッフがしゃべりながら盛り上げるスタイル。結果は、リトル戸倉が覆面をはがされ、捕まり、最後はダイビングエルボーで3カウントとなった。まあこれは前座の前座である。

(続きます)

2011年5月12日 (木)

新宿グルメ27 大使館

新大久保から東新宿にかけてのコリアウタウンが最近の韓流ブームもあって脚光を浴びています。

そのなかで、新宿寄りの職安通りにある高級韓国料理店、「大使館」へ行ってきました。

「大使館」という高尚なネーミング。入口には著名人の写真がズラリ。どうやら名の知れた店のようです。

キムチ盛り合わせ(980円)はそれなりの味。白菜キムチはともかく胡瓜のキムチと大根のキムチは普通の味。サンチュサラダ(650円)も普通の味。

韓国風鮮魚の刺身もあったが、ヒラメ3000円と手が出ないお値段。まあ高級店ですから。

韓国ものといえば焼き肉。上質な肉を使っていると見受けられ、まあまあ美味かったが、たん塩やカルビといった安い皿でも1皿1000円ちょいする。上カルビやサーロインといったアッパーゾーンはは手が出ない。

〆にごはんとズンドゥブチゲ。酒の種類もまあまあ。マッコリ(500円)は癖がなくて飲みやすい。

友人と2人で行って10400円。おいそれと行ける店ではないが、高級韓国焼き肉を味わえるいい店です。

2011年5月11日 (水)

気力だけでやっている20110511

こんばんワニ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの

■プロ野球

セリーグは広島とヤクルトが引っ張る展開。交流戦前に阿部が一軍に上がってきたら巨人が上がってくるか。阪神は中継ぎに不安を抱える状況、横浜に競り負けるようでは厳しいと思う。あと佑ちゃんわき腹痛で2軍。楽天星野監督のブチギレ癖再発。

■大相撲

魁皇引退の危機

この原稿を書いている日曜日夜の段階では、まだ豪栄道に1敗しただけだが、立会いで当たり負けして一気に持っていかれたという悪すぎる内容。

・9kg激やせ(そりゃあ八百長がばれてクビになるかもしれないという不安があると食事も喉を通らないだろう)

・さすがに今場所は八百長が出来ない(さすがにもう一度やったら大相撲は崩壊だろう)

・4ヶ月実戦から離れていて、微妙に相撲カンが落ちていて、さらに魁皇の基本能力も2次減衰期に入ってきており落ちている。

今場所中の途中休場、引退あるで。でも今場所で引退したら「やっぱり魁皇はやってたんだ」と多くのファンが思うだろう。そうすると過去の1035勝も疑われかねないので、最後の意地を見せて小手投げでも何でもやって8勝してから引退したらどうか。いや、いっそのこと八百長ありの新団体を立ち上げてはどうか。

・一部報道で友綱親方が「気力が下がっている」と指摘。やっぱりこの騒動でいろいろあったのか。

■プロレス

全日本プロレス・次期シリーズカード発表、西日本中心の巡業だが、57歳ぎっくり腰レスラー・渕正信選手は全戦参戦予定。KENSOとシングルマッチとか大丈夫か。年齢も年齢だからシングルマッチで使わないほうがよいと思うが・・・・

■ブラック企業で働いてるんだが

働かされすぎ、ドロドロの人間模様、権力争い、虚飾・・・・呪われたエスカレーターが命綱。

2011年5月10日 (火)

第1083.1回 晴れた日に

時に西暦2057年

戸塚近くの公園。杉浦美月お気に入りのランニングコース。

「・・・・・・」

冬晴れの朝、早朝の公園をゆっくり走る。

しかし、いつものように快調には走れない。

身体の端々が痛い。肩や腰、首、わき腹の腫れがなかなか引かない。

いままでは若手の一人ということもあり、シビアな試合はそんなに組まれていなかった。が、所属選手が優香と杉浦美月の2人だけになり、メインやセミで外人選手に無残に叩きのめされることが多くなった。

「私は、身体も小さいし、力もない・・・・・それでも・・・・、1試合1試合、やれることをやるしかない・・・・」

何人かいた合宿所の後輩は全員、あわただしく出て行った。

「いったい、どうして・・・・」

杉浦美月、18歳の冬。

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やはりプロレス団体経営シミュレーションゲームと言うことで、

団体分裂劇の描写は避けては通れないと考えていました。

44年目にサンダー龍子を獲ったあたりから考えてました。

誰を残すか、最後まで迷いましたけど、けっきょくエース候補として

優香、そのパートナー役として杉浦を残して、残り全員、

システム上「選手解雇」しました。

ピアノの音が少し印象的でした。

このブログはSPZの団体プレイ日記ですので、

新団体側のことは、本筋とは関係ないので、原則として記す予定はありません。

この先SPZはどこへ向かうのか、筆者もズタズタの状態なので、まああまり期待しないでください。

2011.05 konno

2011年5月 9日 (月)

第1,083回 48年目2月 スノーエンジェルシリーズ

48年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

大幅に減った面子ながら、いつものように地方巡業をこなした。

思ったほどSPZの客入りは悪化しなかった。外国人選手が残ったのは大きい。東海地方を回るシリーズを順調に消化。

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そして最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。

前売り券のほとんどが分裂後の発表だが、超満員の観衆で埋まった。セミ前までは外国人選手が熱い攻防を繰り広げて会場を盛り上げた。

セミファイナルはAki対アデライーダ・アバチャ。

上諏訪温泉地下プロレスのAki、元SPZ王者のアバチャに立ち向かっていったが、アバチャも実力者。攻めを適度に受けてからのキャプチュード。なんとか2.9で返したAkiだがもうフラフラ。アバチャの腕決め式ドラゴンスリーパーに力尽きた。勝負タイム17分57秒。

横スペ大会メインはタッグマッチ。

優香、杉浦美月に対するは。強豪外人スーパーカオス&アナベラスミス。

あっさり杉浦がカオスにつかまってしまい外人組の猛攻に晒される。なんとか優香にタッチしたが、そのあと数分杉浦は場外でぐったりしていた。

早々と優香が孤立。懸命にローンバトルを続けた優香だったが、スーパーカオスの重量感あふれる攻めにタジタジ。

「わ、私が・・・」

杉浦がここでふらつく足のままリングインしたが、スーパーカオスにかなうはずがない。何も出来ぬまま優香に再スイッチ。

優香、シューティングスタープレスを繰り出したもののあとが続かず、苦し紛れに杉浦にタッチしたところを狙われた。

ガシイッ

最後はスーパーカオスの裏拳に杉浦が沈んでしまった。勝負タイム18分5秒。

カウント3が入ったあと、痛々しい表情で引き揚げる杉浦。大量離脱前はたまにしかメインやセミに登場しなかったのだが、いまや連日、強豪外人に叩きのめされる日々・・・ある意味大量離脱の影響をいちばん受けた選手。

しかし優香は控室でもっと浮かない表情。

「・・・・右ヒザ、が・・・・っ」

唯一のエース、負傷、3月シリーズの出場に暗雲が漂った。

こうして2月シリーズも幕を閉じた。

2011年5月 8日 (日)

第1,082回 VG旗揚げ

2057年2月上旬、東京新宿のホテル会議室で、新団体

「プロレスリング・VG(ブイ・ジー)」の設立記者会見が行われた。

新団体に参加した選手は下記の11名。

八島静香

グリズリー山本

白石なぎさ

近藤真琴

オーガ朝比奈

辻香澄

真壁菜月

ドルフィン下窪

富沢零子

吉原泉

フェアリー貴生川

「新しいプロレスを見せる。この時代を生きる全ての人の、心に残るプロレスを見せる。」

専属契約選手となったサンダー龍子が力強くコメント。

VGの社長はやはり、この騒動の黒幕、ディスカウントストアチェーン「デンドログラム」の取締役、鈴木伸之氏が兼務し、その息のかかった人間が取締役に名を連ねた。旗揚げに際し、必要経費はほとんどデンドログラムから出たらしい。

サンダー龍子ら選手は、VGの社員という形式をとらず、専属契約という形で一人ひとりが団体と1年契約を結ぶ方式となった。これで、サンダー龍子のもらうギャラは以前の数倍に跳ね上がったらしい・・・・

「旗揚げ戦は、2月28日、有明スポーツアリーナで行います」

もっとも、営業社員がプロレス興行経験者がおらず、デンドログラムからの出向社員で対応したので、いきなりのビッグマッチということもあり、前売りチケットは思ったほど売れず、5割の入りでの開催となった。

(旗揚げ戦メインは、サンダー龍子、吉原泉組が、グリズリー山本、オーガ朝比奈組を下した。20分11秒、フィニッシュはサンダー龍子のプラズマサンダーボムでオーガ朝比奈をフォール。)

こうして、SPZの選手たちは、二つに分かれて、完全に別の道を歩むことになった・・・・

2011年5月 7日 (土)

第1,081回 48年目1月 生き残るために

そして最終戦、新日本ドーム大会。

観客動員が心配されたが、離脱騒動前に売れた前売りチケットが大部分であったこともあり、超満員の48000名の観衆が集まった。

第1試合には杉浦美月が登場。対戦相手はロザンヌ・チャン。得意のグラウンドに引きずり込んだ杉浦、執拗なスリーパー、そしてコブラツイスト。

「行きます」

度してドラゴンスリーパー。強烈に締め上げてロザンヌからギブアップを奪った。勝負タイム8分49秒。

「本日、新日本ドーム、多数のご来場ありがとうございます。SPZはこれからも躍進していきますので、応援のほど宜しくお願いいたします。」

杉浦美月が初めてのマイクアピール。

第2試合はソレッタ・フジニャーノ対Aki。

「せいっ」

上諏訪温泉地下プロレス出身ながら迫力タップリの打撃を繰り出すAki。エルボー、そして掌底。相手のソレッタも負けじと張り返す。これは盛り上がった。
ソレッタが勝負をかけたノーザン2連発。しかしAkiはかろうじて2で返して、
「SUPER キック!!」

打点の高いハイキック。しかしソレッタも2で返して3度目のノーザン。しかし何とかこれも2.8で返したAki,

「SUPER キック!!」

2度目のスーパーキックでソレッタを退けた。勝負タイム15分18秒。
その試合が終わると早くも休憩。

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休憩後第3試合は人気者ミントス・フジニャーノが登場。対戦相手のブルーローズを落ち着いてさばき、最後は強烈なステップキックで3カウント。

セミファイナルはダイナマイト・リナ対 ドッペル・ベルク。開幕戦でもあったベテラン選手同士のカード。

今回はドッペルが意地を見せて蹴り連打でダイナマイトリナを下し、開幕戦の雪辱を果たした。

そしてメインイベント。特別試合タッグマッチ60分1本勝負。

アデライーダ・アバチャ、優香組対スーパーカオス、ジュディ・コーディ。

豪華外人の中に優香が混ざるカード編成。4人が4人とも得意技を繰り出すいい勝負となった。

ジュディコーディがデスバレーを繰り出せばアバチャはSTF。これで大ダメージを負ったジュディ。アバチャが優香を呼び込んで、

ドゴーン。

合体パワーボム炸裂。アバチャは即座にスーパーカオスを逆カット。優香はフォール。そのまま3カウントが入った。勝負タイム22分8秒。

多難の船出となった新生SPZ、とりあえず、外人選手、助っ人選手の力を借りて、一発目のビッグマッチを終えた。

2011年5月 6日 (金)

第1,080回 変わり行く前の、変わらない試合

時に西暦2057年、横浜のお嬢様プロレス団体、SPZは、エース選手のサンダー龍子が新団体設立を画策し、とうとう分裂してしまった。残った選手はSPZ46期、優香と杉浦美月の2人だけ。日本有数のメジャープロレス団体が一転、存続の危機に立たされた。

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「よう」

第5戦の熊本大会、サンダー龍子が単身、会場に乗り込んできた。

1月シリーズはポスターもサンダー龍子のベルト姿で刷り上っており、年明けに別デザインで急遽刷りなおしたものの、そのポスターで地元企業に営業をかけ前売り券を売っていたので、後援企業筋からは苦情が相次いだ。

SPZサイドも、これから新団体を立ち上げるサンダー龍子も九州で影響力を持つ協賛筋のイベント会社に迷惑をかけられなかったので、1月シリーズ、熊本鹿児島宮崎の3戦に限り、前SPZ世界王者・サンダー龍子の参戦が発表された。(退職と同時にベルトは返上した)

そのサンダー龍子、休憩後の第3試合に登場し、対戦相手のソレッタ・フジニャーノを圧倒。得意のターボドロップ2を切り返されても冷静に、延髄斬りから重爆ミサイルキックとつないで勝利。勝負タイム8分29秒。

「どうも。」

場内騒然とする中、「裏切り者」の野次、そして「どこのリングに上がっても応援するぞ」という声援が飛ぶ中、花道を悠然と引き揚げたサンダー龍子、手早くシャワーを浴びて着替えを済ますと、待たせてあったタクシーに乗り会場を後にした。

この日のメイン、優香は杉浦美月とタッグを組んでドッペルベルク、スーパーカオスと対戦したが、スーパーカオスのスーパージャーマンに優香がやられてしまった。

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その翌日、鹿児島大会。

「お疲れ様です」

前夜を熊本の実家に泊ったサンダー龍子、午後の新幹線で鹿児島入りし、ぼそっと挨拶して午後5時頃、単身で会場入りしたサンダー龍子、ひとり別の控室をあてがわれ、一人で試合前のアップを行った。リングを使っての練習はできず、会場の片隅で淡々とストレッチなどをして調整。意識して優香や杉浦と顔を合わせるのは避けた。

変わり行く前の、変わらない一日。

この日はダイナマイト・リナと対戦。ターボドロップ2は体制がやや崩れ、カウント2で返されたが、ヤクザキックでマットに這わせる。

「・・・・・っ」

ダイナマイトリナ、あきらめずスモールパッケージで逆転を狙ったが、サンダー龍子、落ち着いて反撃をしのぎ、フィッシャーマンバスターで完勝。勝負タイム8分41秒。

「はいどうも。」

サンダー龍子、勝ち名乗りを受けるやリングを降り、手早くシャワーを浴びて着替えを済ますと待たせてあったタクシーに乗り、宿泊先の鹿児島市内のホテルへ向かった。

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その翌日、宮崎県体育館大会。別行動のサンダー龍子は昼前に鹿児島を出る特急列車で宮崎入り。

サンダー龍子は休憩後の試合でジュディ・コーディと対戦。

ーこれが、SPZで、最後の試合。 私は、自分の信じた道を進むだけ。そのまえに、今日、胸を張ってこの試合をやる。

決然とした表情でジュディを見据えるサンダー龍子。

さすがにきょうの相手はパワーのある強豪とあって一進一退の展開。しかし強引なターボドロップ2で突破口を開くとあとはもうサンダー龍子ペース。

最後はサンダー龍子、スモールパッケージを見せた。1度は返されたが、そのまま連続して首固めをしかけて、ジュディから3カウントを奪った。勝負タイム9分35秒。

「それじゃ。」

サンダー龍子、花道を引き揚げて控室に戻り、シャワーを浴びて着替えを済ますと待たせてあったタクシーに乗り込み、羽田行き飛行機の最終便が出る宮崎空港へ急いだ。

こうして、SPZのサンダー龍子の活躍は、終わりを告げた。

2011年5月 5日 (木)

プロレス技シリーズ12 ダブルアームスープレックス

プロレス技シリーズ12 ダブルアームスープレックス

(SPZ外伝 「あきらめなければ、夢はかなう」より、ギムレット美月、キューティー金井 VS藤原和美 中江里奈 )

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―くっ、こうなったら自分がいけるところまでいくしか・・・

ギムレット美月、対戦相手の藤原和美を組みとめてから上から押してダブルアームスープレックスの態勢にとらえた。SPZ撤退後に愛用しているムーブだ。

「んんーーーーっ!!」

気合いと力のこもるG美月、しかし藤原も下から踏ん張って投げさせない。

「んんーーーーーー!!」

そのまま根競べが1分近く続いた。いいのかそんな力比べをやって、ギムレット美月はスタミナに難があるのに・・・詰めかけた観衆は固唾を呑んで見守る。

「クッ」

―がりがりがりがり!

ギムレット美月、いったんダブルアームを解いてから、藤原の顔面をかきむしった。藤原が怯んだところをもう一度ダブルアームの態勢に捕らえて、

「ウアーーーッ」

バァンッ!

どうにかダブルアームで投げた。しかしこれで力を使い切ったのかギムレット美月カバーに行けない。ギムレット美月、天井を見上げて荒い息をついた。

―疲れた・・・・でも、楽しい・・・

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大昔、若手時代のジャンボ鶴田の売りが「4種類のスープレックスをつかいこなす」ことでした。

4種類のスープレックスとは、ジャーマンスープレックス、フロントスープレックス、サイドスープレックス、ダブルアームスープレックスです。このうちWASで実装されているのはフロントスープレックスとジャーマンです。

ダブルアームスープレックスは今では使う人が少なくなったのですが、相手の両腕をリバース・フルネルソン状にクラッチしてそのまま後方に反って投げるという感じで、「人間風車」の別名でも呼ばれています。

ビル・ロビンソンが使っていたのが相手の首を枠にはさんだまま投げるヨーロッパ式で、鶴田やドリー・ファンク・ジュニアが使っていたのが腕を決めたまま、頭を固定せずそのまま後方に反って投げ捨てるアメリカ式。こちらの方が見栄えが良いため見る機会が多いです。

ドリー・ファンク・ジュニアが決め技のスピニングトーホールドの前につなぎとして使っており、あの92年10月の全日本20周年記念試合にはテリー・ゴーディの巨体を見事に投げきりました。

2008年のドリー引退試合でも、67歳の老齢で、Tシャツを着てのファイトにもかかわらず、渕正信を相手に仕掛けて、3度目のトライで見事に投げきることに成功しました。このあとすぐ倒れた渕にスピニングトーホールドを仕掛けて試合は終わったのですが、このダブルアームのシーンでは胸が熱くなりました。

かけられる相手が抵抗して投げさせまいと踏ん張るのですが、その場合ドリーはいったん腕のクラッチを解いて、エルボースマッシュを当てて、相手をぐらつかせてからもう一度試みると言うこだわりを見せていました。ひとつの技を決めるまでの間、現代プロレスではなかなか味わえなくなりました。

2011年5月 4日 (水)

GWそれってなんなの20100504

みなさんこんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの

■プロレス

全日本プロレス・ジュニアタッグリーグはけっきょくカズハヤシ KAI組が優勝。

やっぱり。プログラムの表紙がジュニアの若手三人(KAI、大和、BUSHI)だったから、若手プッシュが目的だったんだろうな。

KENSOはスーパーヘイトに急所蹴りでまさかの敗北。まあホウキ相手にもプロレスのできるKENSOだから。そして武藤敬司と電撃合体。ワールドワイドで活躍していたもの同士、通じるものがあるのだろう。

■野球

やはり横浜ベイスターズ失速。まあなんだかんだ行って野球は先発投手だろう。

■相撲

大相撲技量審査場所5月8日開幕。タダなので観戦希望者殺到。チケットはヤフオクでテンバイヤーから買えと言うのか。まあ次の東京場所で観戦すればよいか。。しかし、相撲界を去った25名が暴露するとは思うんだけどね、なんであいつは逃げ切ったのかとか。こんななか大関魁皇は史上最多の通算1045勝に挑む。ああ不憫だ。

■ブラック会社に勤めているから

4月27日~5月9日 13連続出勤。

2011年5月 3日 (火)

第1,079回 2人だけの再出発

時に西暦2057年

横浜のお嬢様プロレス団体、スーパースターズ・プロレスリング・ゼットは、待遇に不満を持つ選手たちがフロントに反旗を翻し、エースのサンダー龍子をはじめ大部分の選手がSPZを退職することになってしまった。残った選手は、SPZ46期、優香と杉浦美月の2人だけ・・・・

それでも試合はやってくる。新春一発目は山梨カイメッセでの興行。

続く第2試合、初来日のロザンヌ・チャンに対するは人気選手ミントス・フジニャーノ。

「シシリアーン、スライス!」

イタリア国旗を振り振りしながら入場してきたミントス。対戦相手ロザンヌの攻めをひとしきり受けてから反撃開始、思い切りのいいネックブリーカーで3カウントを奪った。勝負タイム9分26秒。その試合が終わると早くも休憩。

グッズ売り場も大半の商品が欠品。退職した選手のグッズは売るわけにも行かないので、SPZフィーバーの在庫も含め、産業廃棄物として処分された。杉浦はまだ個人グッズができていないので、グッズ売り場に並んだのは優香の個人グッズと、急ごしらえで作成された復刻版「SPZTシャツ」のみが並べられた・・・

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セミ前第3試合、ドッペル・ベルク対ダイナマイト・リナ。古参外人同士の対戦。ドッペルが蹴り技とグラウンドレスリングでリナを追い込む。

「ウラアア」

掌底も容赦なく入る。まさにプロだ。ダイナマイトリナもタイガードライバー、ネックブリーカーを決めるなど猛反撃。お互いフラフラとなった一戦は、

「これでっ」

ダイナマイトリナ、渾身のブレーンバスター、すかさずコーナーに上がってミサイルキック。これでドッペルから3カウントを奪った。勝負タイム19分46秒。

第3試合終了後、選手2人と新社長の今野ひかる(62)がリングに上がった。
そして今野ひかるがマイクを握った。

「この度は・・・・私たちの力が・・・・足りなかったせいで、このような事態を招いてしまい、大変申し訳ございません。心より、スーパースターズ・プロレスリング・ゼットを応援してくださっているファンの皆様に、お詫びを申し上げます。本当にごめんなさい」

山梨カイメッセにファンは静まり返った。

「このような状況下、私たちはそう大きな目標を掲げることは出来ません。しかし、今野さんが作ったSPZを、なんとか50周年を迎えられるよう、残った選手社員一同せいいっぱい努力をしてまいりますので、応援宜しくお願いいたします。」

振り絞るようにファンに話しかけるひかる社長。彼女自身も監査法人勤めで貯めたカネで郷里の松本に帰ろうかと思っていたころ、古巣の内紛が勃発し、プロレス団体経営の現場復帰を余儀なくされた。

会場のリアクションはどよめき半分、激励の拍手と沈黙がまばら。

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その後セミファイナル。

アデライーダ・アバチャ、スーパーカオス対ジュディ・コーディ、Aki組。

今回未曾有の危機にあたりSPZ、は各地のインディ団体に選手の貸し出しを手当たり次第に要請したが、色よい返事がほとんどもらえず、応じたのが上諏訪温泉地下プロレス所属のAkiだけであった。

Akiが初めてのSPZマット、懸命にスーパーカオスにぶつかってゆくがまったく通じない。最後はアバチャの強引な逆片エビでジュディ・コーディがギブアップ。

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そして山梨大会メインイベント60分1本勝負、SPZに残った二人の直接対決。

杉浦美月対優香。

「・・・・・・・」

まずリング中央で握手。

にらみあったのち優香がいきなりロープに走ってドロップキック。そしてアームホイップ、エルボー。流れるような攻めだ。

「くっ・・・・・」

杉浦も執拗なスリーパーで流れを変えんとしたが、優香が強烈なボディスラム、そしてDDT。もう今後のSPZはこの選手が引っ張ってゆくしかない。

「いっくよーーー」

ムーンサルトプレス。1回は自爆してしまったが、ダメージの深い杉浦をボディスラムで転がして、もう一度コーナー最上段から宙返りで飛んだ。

これで3カウント。勝負タイム13分2秒。

優香(13分2秒、ムーンサルトプレスからの体固め )杉浦美月

SPZ2人きりの再出発であった。

2011年5月 2日 (月)

第1.078回 その日、世界は引き裂かれた。

48年目1月
SPZに激震が走った。

2056年12月23日、臨時取締役会ならびに社員総会が開かれ、選手会の提出した待遇改善案が役員会で否決されたので、

「それなら、私たちは重大な決意をせざるを得ません」

サンダー龍子選手会長が決然と。

その日、世界は引き裂かれた。

外人レスラーへの支払いが大きすぎる、懸命に闘っている所属選手の取り分が少なすぎるということで、サンダー龍子が問題提起したが、役員会はギャラアップの要求をのまなかった。とうことで、サンダー龍子はかねてからの筋書き通り、選手総会を開き、全員の退職届を取りまとめて、中森社長に提出した。

そのあと会社側の巻き返しが始まり、いろいろバタバタあったのだが、話の本筋とは関係ないから省略する。年の瀬のスポーツ新聞、格闘面は「SPZ崩壊か」の記事であふれ返った。悪いことに中森社長がこのバタバタで健康を害し、たまらず入院してしまった。

年内全ての興行を終えたSPZ、ふだんはこの時期本社もまばらなのだが、役員会議室では連日会議と打ち合わせが開かれ、対応策が協議された・・・

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12月29日、SPZ本社で、もめた末に会社に残る判断をした2選手が記者会見。

「先輩方が作ったSPZの灯を消したくありません。私はここで頑張ります」

「このような事態になるに至って、残ったほうが私のキャリア形成に役立つと判断しました」

残留を表明したのは、優香と杉浦美月の2人だけ。

困ったことに1月シリーズのポスターもプログラムも、サンダー龍子のベルト姿で刷り上ってしまっており、チケットの前売りも進んでいたのでSPZサイドにはどうなってるんだという抗議の電話が殺到し、事務スタッフも動揺し辞めてしまう人が多かった。

SPZは創業者の未亡人、今野ひかるが第5代社長に就任した。

「・・・・みんなで、SPZを、守りましょう」

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そして迎えた1月シリーズ第1戦・甲府カイメッセ大会

第1試合はブルーローズ対ソレッタ・フジニャーノ。

大量離脱後のオープニングマッチを任された外人ふたり、ブルーローズが華麗なドロップキック。ソレッタは蹴り技で活路を見い出す。先に息切れしてしまったのがブルーローズ。

「・・・・UUUU」

ソレッタの執拗なコブラツイストに息も絶え絶え。そこへトップロープからのダイビングギロチン。これは何とか返したブルーローズだが、立て続けのノーザンに力尽きた。勝負タイム14分17秒。

(続きます)

2011年5月 1日 (日)

第1,077回 48年目12月 タッグリーグ(下)

48年目12月 ウルトラタッグリーグ戦

第7戦どさんこドーム大会。いよいよリーグ戦も佳境。

白石、G山本○(8点、ラリアットからの体固め)O朝比奈、八島×(2点)

「おらよっ」

グリズリー山本、万感の豪腕ラリアット。盟友の八島さんをこれで退けた。2敗をキープして優勝の望みをわずかながら残した。

Sカオス○、アナベラ(12点、スーパーハンマーからの体固め 14.28)優香×、吉原(6点)

全勝のSカオス組と2敗の優香組が対決。

ここで勝てば優勝戦線に残れる優香だったが。いかんせんパートナーの吉原の動きが良くない。無理もない。一昨日の仙台でサンダー龍子のターボドロップ2を食らった恐怖がまだ残っている。いいところなくスーパーカオスに攻め込まれてしまう、フィニッシュはスーパーハンマーだった。これで2敗の白石組の可能性も消えた。

アバチャ○、ドッペル(6点、アバチャロック 13.25)近藤、真壁×(4点)

「・・・・うううっ」

アデライーダ・アバチャのアバチャロックに捕らえられた真壁、無念のギブアップ。近藤は場外でドッペルに釘付け。札幌大会のセミを飾ることは出来なかった。

T龍子○、D下窪(10点、ターボドロップ2からのエビ固め 11.12)ミントス×、ソレッタ(0点)

「どうりゃっ!!」

サンダー龍子の必殺、ターボドロップ2が決まり、ミントスからフォール勝ち。シシリアン姉妹の連係もものともせず勝利。

龍子組、1敗を守って最終戦のさいたまへ。カオス組みとの直接対決に望みをつなぐ・・・

*************************

最終戦、さいたまドーム大会。

近藤、真壁○(6点、エレガントブローからの体固め 13.51)O朝比奈、八島(2点)

「アーーーッ!!」

消化試合でも熱いファイトを見せた真壁なつき、

裂帛の気合とともに放った真壁のエレガントブロー。これが入ってしまいオーガ朝比奈からフォール勝ち。近藤組は6点でリーグ戦を終えた。

白石、G山本○(10点、ラリアットからの体固め 10.27)ミントス×、ソレッタ(0点)

タッグ王者チームも有終の美。シシリアンチームを一蹴して10点でリーグ戦を終えた。フジニャーノ姉妹はまさかの全敗・・・

アバチャ○、ドッペル(8点、アバチャロック 11.38)優香、吉原×(6点)

「・・・・あああっ!!」

アバチャロック、猛威。この日は吉原に悲鳴そしてギブアップの声をあげさせた。優香組、3連勝の後4連敗・・・

Sカオス○、アナベラ(14点 スーパーハンマーからの片エビ固め23.55)T龍子×、D下窪(10点)

いよいよリーグ戦最後の試合。優勝の望みを残すT龍子組、まずはこの試合で勝たなくてはならない。

「相手はスーパーカオス、やれるところまでやるだけ。」

ド迫力の攻防に沸くさいたまドーム。スーパーカオスとサンダー龍子が大肉弾戦をやってのける。両雄が意地の張り合い。

「うおおおっ」

サンダー龍子、ジャーマン。これでカオスの表情がゆがんだ。後をアナベラに託さざるをえなくなった。懸命に奮闘したアナベラ。バックドロップでサンダー龍子を投げて意地を見せる。サンダー龍子、パートナーの耐久力を信頼していないので、出ずっぱりで闘う。

「タッグチームとしての完成度の差がありますよ」

解説の中森社長も指摘。

そして最後は蘇生したスーパーカオスが

「ウァーーーー」

スーパーハンマー炸裂。崩れ落ちるサンダー龍子、

覆いかぶさるスーパーカオス。カットに入ろうとした下窪だがスッとアナベラが通せんぼポーズ。

ワン、トゥ・・・スリー!!

ハリケーン神田レフェリーの手がマットを3つ叩く

サンダー龍子、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム23分55秒、Sカオス、アナベラスミス組が今年最後の試合で勝利を収めた。

「フフフフフ」

外人組が堂々の全勝優勝、賞金と大トロフィーを抱いてにっこり記念撮影・・・

「まあ仕方ない。アナベラさんがくせ者だったね。しとめられなかった」

サンダー龍子はさっぱりとした表情でコメント。

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年末のプロレス大賞、サンダー龍子が最優秀選手とシングルベストバウト、タッグのベストバウトのトリプル受賞。吉原泉が新人賞。

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